2016-01-18(Mon)
Go! プリンセスプリキュア #48 迫る絶望…!絶体絶命のプリンセス!
五人目の戦士ゆいゆい、ついに覚醒!?

自分の夢だもん。叶えたいなら戦わなきゃ!

前回ラストでノーブル学園を見下ろしてニヤリのディスピア様。そこからの今回はいつの間にか空を覆った暗雲から絶望の荊を地上に打ち込み、御身自ら学園へ降り立って最終決戦の舞台を整えます。ってな様子に息を呑むゆいゆい、ホープキングダムのプリキュアチームと分断されていよいよピンチか? と思いきや次のカットで普通に帰ってきてちょっと笑った。そこは王国で足止めして分断でしょ? 何やってんのディスピア様。
「お前達の夢は絶望に変わり、全て私の力となる」
根を下ろしたディスピア様はそのまま絶望の花を咲かせて絶望城の体を作り、例によって威圧的な口調で征服を宣言します。ペース早っ。そう言われてハイそうですかとは口が裂けても言えないプリキュア勢はさっそく臨戦態勢に走るも、制服姿での帰還が仇となって周囲のみなさんに止められてしまい――
「どうしよう…変身できない」

そんなこんなでシリーズ恒例(?)の正体バレ展開へ。とはいえここに至るまで正体を隠す理由も意味も係る描写もほとんど無かったため、何というか特に衝撃も感慨も無く、単にお約束を進めているだけっぽく感じなくなくも。むしろ白金さんや学園マザーは気付いていなかったの? とすら思えたほど。変身バンクの合間合間に各々縁のキャラたちが驚くカットを入れたのは面白かったけれど…きららの縁者がらんこだけってのはどうなのか(笑
「はるかちゃんたちは私たちの夢をずっと守ってくれていたの」
学園生たちの目の前でプリンセスエンゲージ!からディスピア様へカチ込むプリキュアたち。後を追う王子や妖精ズの正体もこれにてバレ、ってな様子をしみじみ見やるゆいゆいへみなさんの視線が集まると、意を決した観測者はこれまでの経緯を説明するのでした。正体バレの際には大抵プリキュア本人からの説明=衝撃の告白!が入りますが、本作は第三者視点のキャラがいる事で話がサクサク進みます。

「クローズ。行け、私はまだ動けぬ」
「これも連れて行け。小賢しいだけの失敗作だったが多少の使い道はあろう」
一方のディスピア様サイド。あれだけ派手に降臨して「まだ動けぬ」とはディスピア様先走りすぎです(笑。そして一枚のボロ切れをクローズさんに渡し…予告で映した今回の魔物(?)はロックの再生品と判っていましたが、まさかこんな破片一枚からの再利用とは思わなかった。ロックくん浄化によって妖精体に戻ったは良いけどほとんど見せ場が無かったクロロを巻き込んでの再闇堕ちとかちょっと期待していたので。
「ロック…」
再生した途端プリキュアたちから個人技フルボッコでもてなされる異形ロックくん。さすが終盤アクションはどのカットもいちいち気合いが入ってます。しかし気合い作画と裏腹にプリキュアたちの攻撃はことごとく跳ね返され、トゥインクルバリアも破られ、自我を失いディスピア様の操り人形と化した再生ロックくんの猛攻に圧されるばかり。一方その様子を影から見ていたシャットさんは、変わり果てたロックくんをきっかけに自分たちの在り方について考え始めるのでした。

暴走状態のロックくんにトリニティ エクスプロジオンをぶっ放して攻守逆転? と思いきや、バトルを見守る学園生たちに気付いたクローズさんは次の瞬間みなさんの前に現れて絶望の種をバラ蒔き、あれよあれよと檻に閉じ込められたみなさんから絶望エナジーを吸い上げてロックくんへ供給開始。あららら。だから「安全な所へ!」って言ったのに(笑。抵抗していたゆいゆいもほどなく収監され、絶望パワーがみなぎってますます巨大化したロックくんはフルパワーの絶望ビームをぶっ放し、その強大な力によってプリキュアたちの棒&バイオリンが砕け散っていよいよ大ピンチであります。

「そうだよ…私、もうこんな所に閉じ込められてる場合じゃない!」
「自分の夢だもん。叶えたいなら戦わなきゃ!」
「助けてもらってばかりじゃダメだ!」
「戦うんだ私も。はるかちゃんたちと一緒に!」
「ウワァァァァ!」
CM明けは檻の中。虚ろな瞳で目を覚ましたゆいゆいは、得物が砕けても諦めず戦い続けるプリキュアたちを見て瞳の輝きを戻し、そしてついに覚醒へ! 思い返せば第41話でいいトコまで行ったけれど叶わなかった自力脱出をついに成功させた五人目の戦士、5度に至る捕らわれ経験(笑)がまさかここへ至る布石とは。そして檻を掴んで叫んだ彼女の言葉こそ本作の重要テーマでありました。夢を覗かれ捕らわれる度プリキュアに助けられ、しかしいつまでもそれではいけない。自分の夢は自分で守らなきゃ。

「相原くん! 起きて相原くん! みんな目を覚まして!」
檻から出たゆいゆいはプリキュアたちのピンチに気付くと周りの檻に駆け寄って目を覚ますよう呼び掛け始めます。私だってできたんだからみんなだってできる! 最初は無茶と言っていた妖精たちもゆいゆいの気迫に押されて意志を固め、みんなで手分けして檻に声を掛けるのでした。いやはや何というアツさ。開始当初から注目してきたキャラのここ一番の見せ場に感慨を禁じ得ない。ゆいゆい輝いてるよ!
「え?」「なに?」
「みなさんの絶望が止まったんですわ!」
「ゆいがみんなの絶望の檻を開けちゃったパフ!」
「えぇっ!? 開けた!?」
みんなの檻が開くと同時に目映い光が輝き、すると暴走ロックくんは見る見るしぼみ、プリキュアたちを拘束していた荊も解け…何が起きたか判らないプリキュアたちにパフの報告はあまりに衝撃的でした。「みんなの夢を守れるのは私たちだけ!」と叫んだ後の、文字どおり手も足も出ないピンチをひっくり返した鍵が一般人ってのはホント良くできています。ドラマ作りのお手本みたい。

ディスピア様の呪縛に苦しみもがくロックくんに先の異形シャットさんを重ねるフローラ。自我を奪われコマの如く操られる悲しい姿はフローラのココロに何かを訴え…その溜めからカットがパッと変わって断末魔のロックくん&静かに覚悟を決めるシャットさんを映す演出はなかなか渋かった。

「ロックはこれまでだな…まあいい、お前たちもこれで終わりだ!」
「ハァッ!」
「シャット! てめえ何のつもりだ!?」
「うるさいっ!」
一方クローズさんは今際の際のロックくんにサッサと見切りを付けて絶望砲をぶっ放し…ってなトコへ割って入ったシャットさんがいい一発をぶち込み、続けて――
「ロック! 貴様さんざん私を馬鹿にしておきながらそのザマは何だ!?」
「あれだけ偉そうにしていた貴様はどこに行った!?」
「見ろ! 私たちが落ちぶれている間にプリキュアどころか妖精も人間どももどんどん変わっていく!」
「変わるぞ、私たちも。ディスピアの呪縛から抜け出すのみ!」
「だね…」
「プリキュア! 今だ! ロックを!」
第46話での引き方からしてシャットさんの改心・見せ場は予想でき、それはおそらくピンチのプリキュアを守る形で描写されると思っていましたが、まさかこういう形で…ディスピア様に弄ばれるだけだった幹部仲間たちに対しての意識改革=誰かに依存したままてはいけない、自分の事は自分で考え 変わっていかなければいけないという、こちらもまた作品テーマに則った離反劇を演じてくれるとは。シャットさんアツいよ! もう何なのよ今回は! この大詰めだってのにプリキュア以外が美味しいトコ全部持ってっちゃった(笑。そして瀕死のロックくんをトワの実家の処刑台に送ってフィナーレ。浄化されてボロ布に戻ったロックくんに救いはあるのか?
「おのれプリキュア。だが時は来た」
「みんなの夢は消させない。ディスピア、さあお覚悟はよろしくて?」
というわけで絵面や声にド迫力はあるものの実際は大した脅威になっていなかったディスピア様がついに本気を出してくれそう? これまで伏線らしき描写も無かったのでディスピア様の正体がドラマに絡むような衝撃的展開も来ないでしょうし、後はお約束どおりラスボスの猛攻に刀折れ矢尽きたプリキュアたちが謎の力で最終形態に変わり、究極技で大逆転→大団円でオシマイかな。王国関係がほぼ片付いている上に、娑婆のみなさんまでいつになく強まっているため最終決戦への緊迫感がほとんど無く、何となくテンプレ消化試合っぽく感じてしまうのは少々残念。残り2話、綺麗に締めてくれるといいなあ。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

自分の夢だもん。叶えたいなら戦わなきゃ!

前回ラストでノーブル学園を見下ろしてニヤリのディスピア様。そこからの今回はいつの間にか空を覆った暗雲から絶望の荊を地上に打ち込み、御身自ら学園へ降り立って最終決戦の舞台を整えます。ってな様子に息を呑むゆいゆい、ホープキングダムのプリキュアチームと分断されていよいよピンチか? と思いきや次のカットで普通に帰ってきてちょっと笑った。そこは王国で足止めして分断でしょ? 何やってんのディスピア様。
「お前達の夢は絶望に変わり、全て私の力となる」
根を下ろしたディスピア様はそのまま絶望の花を咲かせて絶望城の体を作り、例によって威圧的な口調で征服を宣言します。ペース早っ。そう言われてハイそうですかとは口が裂けても言えないプリキュア勢はさっそく臨戦態勢に走るも、制服姿での帰還が仇となって周囲のみなさんに止められてしまい――
「どうしよう…変身できない」

そんなこんなでシリーズ恒例(?)の正体バレ展開へ。とはいえここに至るまで正体を隠す理由も意味も係る描写もほとんど無かったため、何というか特に衝撃も感慨も無く、単にお約束を進めているだけっぽく感じなくなくも。むしろ白金さんや学園マザーは気付いていなかったの? とすら思えたほど。変身バンクの合間合間に各々縁のキャラたちが驚くカットを入れたのは面白かったけれど…きららの縁者がらんこだけってのはどうなのか(笑
「はるかちゃんたちは私たちの夢をずっと守ってくれていたの」
学園生たちの目の前でプリンセスエンゲージ!からディスピア様へカチ込むプリキュアたち。後を追う王子や妖精ズの正体もこれにてバレ、ってな様子をしみじみ見やるゆいゆいへみなさんの視線が集まると、意を決した観測者はこれまでの経緯を説明するのでした。正体バレの際には大抵プリキュア本人からの説明=衝撃の告白!が入りますが、本作は第三者視点のキャラがいる事で話がサクサク進みます。

「クローズ。行け、私はまだ動けぬ」
「これも連れて行け。小賢しいだけの失敗作だったが多少の使い道はあろう」
一方のディスピア様サイド。あれだけ派手に降臨して「まだ動けぬ」とはディスピア様先走りすぎです(笑。そして一枚のボロ切れをクローズさんに渡し…予告で映した今回の魔物(?)はロックの再生品と判っていましたが、まさかこんな破片一枚からの再利用とは思わなかった。ロックくん浄化によって妖精体に戻ったは良いけどほとんど見せ場が無かったクロロを巻き込んでの再闇堕ちとかちょっと期待していたので。
「ロック…」
再生した途端プリキュアたちから個人技フルボッコでもてなされる異形ロックくん。さすが終盤アクションはどのカットもいちいち気合いが入ってます。しかし気合い作画と裏腹にプリキュアたちの攻撃はことごとく跳ね返され、トゥインクルバリアも破られ、自我を失いディスピア様の操り人形と化した再生ロックくんの猛攻に圧されるばかり。一方その様子を影から見ていたシャットさんは、変わり果てたロックくんをきっかけに自分たちの在り方について考え始めるのでした。

暴走状態のロックくんにトリニティ エクスプロジオンをぶっ放して攻守逆転? と思いきや、バトルを見守る学園生たちに気付いたクローズさんは次の瞬間みなさんの前に現れて絶望の種をバラ蒔き、あれよあれよと檻に閉じ込められたみなさんから絶望エナジーを吸い上げてロックくんへ供給開始。あららら。だから「安全な所へ!」って言ったのに(笑。抵抗していたゆいゆいもほどなく収監され、絶望パワーがみなぎってますます巨大化したロックくんはフルパワーの絶望ビームをぶっ放し、その強大な力によってプリキュアたちの棒&バイオリンが砕け散っていよいよ大ピンチであります。

「そうだよ…私、もうこんな所に閉じ込められてる場合じゃない!」
「自分の夢だもん。叶えたいなら戦わなきゃ!」
「助けてもらってばかりじゃダメだ!」
「戦うんだ私も。はるかちゃんたちと一緒に!」
「ウワァァァァ!」
CM明けは檻の中。虚ろな瞳で目を覚ましたゆいゆいは、得物が砕けても諦めず戦い続けるプリキュアたちを見て瞳の輝きを戻し、そしてついに覚醒へ! 思い返せば第41話でいいトコまで行ったけれど叶わなかった自力脱出をついに成功させた五人目の戦士、5度に至る捕らわれ経験(笑)がまさかここへ至る布石とは。そして檻を掴んで叫んだ彼女の言葉こそ本作の重要テーマでありました。夢を覗かれ捕らわれる度プリキュアに助けられ、しかしいつまでもそれではいけない。自分の夢は自分で守らなきゃ。

「相原くん! 起きて相原くん! みんな目を覚まして!」
檻から出たゆいゆいはプリキュアたちのピンチに気付くと周りの檻に駆け寄って目を覚ますよう呼び掛け始めます。私だってできたんだからみんなだってできる! 最初は無茶と言っていた妖精たちもゆいゆいの気迫に押されて意志を固め、みんなで手分けして檻に声を掛けるのでした。いやはや何というアツさ。開始当初から注目してきたキャラのここ一番の見せ場に感慨を禁じ得ない。ゆいゆい輝いてるよ!
「え?」「なに?」
「みなさんの絶望が止まったんですわ!」
「ゆいがみんなの絶望の檻を開けちゃったパフ!」
「えぇっ!? 開けた!?」
みんなの檻が開くと同時に目映い光が輝き、すると暴走ロックくんは見る見るしぼみ、プリキュアたちを拘束していた荊も解け…何が起きたか判らないプリキュアたちにパフの報告はあまりに衝撃的でした。「みんなの夢を守れるのは私たちだけ!」と叫んだ後の、文字どおり手も足も出ないピンチをひっくり返した鍵が一般人ってのはホント良くできています。ドラマ作りのお手本みたい。

ディスピア様の呪縛に苦しみもがくロックくんに先の異形シャットさんを重ねるフローラ。自我を奪われコマの如く操られる悲しい姿はフローラのココロに何かを訴え…その溜めからカットがパッと変わって断末魔のロックくん&静かに覚悟を決めるシャットさんを映す演出はなかなか渋かった。

「ロックはこれまでだな…まあいい、お前たちもこれで終わりだ!」
「ハァッ!」
「シャット! てめえ何のつもりだ!?」
「うるさいっ!」
一方クローズさんは今際の際のロックくんにサッサと見切りを付けて絶望砲をぶっ放し…ってなトコへ割って入ったシャットさんがいい一発をぶち込み、続けて――
「ロック! 貴様さんざん私を馬鹿にしておきながらそのザマは何だ!?」
「あれだけ偉そうにしていた貴様はどこに行った!?」
「見ろ! 私たちが落ちぶれている間にプリキュアどころか妖精も人間どももどんどん変わっていく!」
「変わるぞ、私たちも。ディスピアの呪縛から抜け出すのみ!」
「だね…」
「プリキュア! 今だ! ロックを!」
第46話での引き方からしてシャットさんの改心・見せ場は予想でき、それはおそらくピンチのプリキュアを守る形で描写されると思っていましたが、まさかこういう形で…ディスピア様に弄ばれるだけだった幹部仲間たちに対しての意識改革=誰かに依存したままてはいけない、自分の事は自分で考え 変わっていかなければいけないという、こちらもまた作品テーマに則った離反劇を演じてくれるとは。シャットさんアツいよ! もう何なのよ今回は! この大詰めだってのにプリキュア以外が美味しいトコ全部持ってっちゃった(笑。そして瀕死のロックくんをトワの実家の処刑台に送ってフィナーレ。浄化されてボロ布に戻ったロックくんに救いはあるのか?
「おのれプリキュア。だが時は来た」
「みんなの夢は消させない。ディスピア、さあお覚悟はよろしくて?」
というわけで絵面や声にド迫力はあるものの実際は大した脅威になっていなかったディスピア様がついに本気を出してくれそう? これまで伏線らしき描写も無かったのでディスピア様の正体がドラマに絡むような衝撃的展開も来ないでしょうし、後はお約束どおりラスボスの猛攻に刀折れ矢尽きたプリキュアたちが謎の力で最終形態に変わり、究極技で大逆転→大団円でオシマイかな。王国関係がほぼ片付いている上に、娑婆のみなさんまでいつになく強まっているため最終決戦への緊迫感がほとんど無く、何となくテンプレ消化試合っぽく感じてしまうのは少々残念。残り2話、綺麗に締めてくれるといいなあ。
- 関連記事
-
- Go! プリンセスプリキュア #50 はるかなる夢へ!Go!プリンセスプリキュア!
- Go! プリンセスプリキュア #49 決戦ディスピア!グランプリンセス誕生!
- Go! プリンセスプリキュア #48 迫る絶望…!絶体絶命のプリンセス!
- Go! プリンセスプリキュア #47 花のように…!つよくやさしく美しく!
- Go! プリンセスプリキュア #46 美しい…!さすらうシャットと雪の城!
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
