2011-05-30(Mon)
花咲くいろは #09 喜翆荘の一番長い日
自分を信じて進めば何とかなる!

徹との急接近、そして孝ちゃんとのすれ違い。

目的の結婚式場へ到着したはいいけれど徹の居場所がわからない緒花は相変わらずフルスロットルで絨毯爆撃開始です。こっそり覗いて調べるつもりが余興の開扉にジャストタイミング、あちこちの受付を駆け回って調べてもさすがに名簿は見せてもらえず…「徹さん」と名前だけ言ってもわからんて!(笑。名字を知らないのか!? 周囲の好奇の視線を浴びながら広い式場を闇雲に走り回って徹を捜し、挙げ句の果てには草履の鼻緒が切れてド派手にすっ転んじゃったり空回りこの上無しでありました。鼻血出してるし! 何の手がかりも無くあの広い式場で一人の客を捜すってのは、さすがの緒花パワーを持ってしてもそう簡単にはいきません。
何とか手がかりを!と菜子に電話し民子に尋ねるも詳細は聞いていないようで…まあ職場の人にいちいち細かいこと言って行かないよねえ。どうにか「同級生の結婚式」という情報をゲットしたけれどフルスロットルからギア抜け全開の緒花は肩を落として座り込んですっかり落ち込みモードへ。
「緒花が、それが一番だって信じてやったことなら何とかなるんだよ」
そんな緒花を見ていたように掛かってきた電話は孝ちゃんの声、さすが孝ちゃんは緒花のことがよくわかってらっしゃる。ちゃんともの考えて動いたことがあったか? だけど何とかなってきたろ? だから今度も何とかなる。そんな根拠のない励ましを聞いてすっかり元気を取り戻す緒花は、そう言えば夜の帳場で落ち込む縁を励ました時も「母親」と同じように根拠のない励ましをしていましたね。理屈より感情優先で生きている緒花一族は、根拠が有ろうと無かろうと「気に掛けてもらえる」ことで力が漲るのでしょう。その扱い方を孝ちゃんはわかっているのだなあ。
緒花が元気になったはいいけれど勢いに呑まれて自分の居場所・行き先を言い出せない孝ちゃん。緒花に近付きたい考ちゃんの思いと裏腹に、街にいる緒花からどんどん離れて行くローカル線の旅は二人のすれ違いを象徴しています。が、これはまだまだ序章でした。

復活の緒花は「同級生」をヒントに再び絨毯爆撃を開始です。受付を回って新郎の年齢を聞いて回り…徹の名字は知らないのに年齢は知っているのか。とはいえそんな熱意が実を結んだかついに徹を発見! ボロボロの緒花を見て「何事か!?」と固まる徹、一方の緒花は徹を見つけたことで気が緩んだかその場でへたり込んでしまいます。あはは。緒花がいかに燃料ギリギリまで飛行を続けていたかわかろうというもの、燃料残量を気にせず常にフルスロットルの緒花らしい顛末でした。
その頃孝ちゃんは湯乃鷺駅に到着、街へ引き返すにも次の列車は40分待ちで溜息しか出ません。すると今度は落ち込む孝ちゃんを見ていたように緒花からの電話が来ました。しかしその内容は徹を見つけた喜びをハイテンションで伝えるばかりで、落ち込む孝ちゃんを元気付ける内容では無く…言うだけ言って切っちゃう緒花と黙って見送る孝ちゃんの図式は二人の関係マンマです。がんばれ孝ちゃん、このままじゃ徹に取られちゃうよ。

「お前が俺の事をそう思ったんなら、必ず上手く行かせてやるからさ」
後先考えない暴走の轍をイマサラながら考えて徹へゴメンナサイの緒花。しかし徹はボロボロになりながらも自分を必要としていた緒花の心意気を認めているのでしょう、非礼を叱る訳でもなく、緒花の頭をぐりぐり回す表情は優しさに満ち、続ける言葉は緒花の期待に応えるべくものでした。緒花の「ありがとうございます!」にもニヤリと答え…何これカッケー! 二ケツの支えに腰へ回した緒花の手、ゼロ距離の描写に定番のアングルですが実際の二ケツでこういう風に捕まられると運転しにくいんだよね(笑。これが緒花ではなく菜子だったら運転しにくさを補って余りある以下略。
どうでもいいけど仲居着で脚を広げて跨っちゃう緒花はじつに処女っぽい、という以前に自分が女であることを意識していない感じ。しかしあんなスタイルで万一コケたら脚が無くなっちゃいそう。話の流れとしてはあれで正解なのだろうけれど、ブーツ無しでは単車に乗れない私としては怖くて見てられない二ケツシーンでした。
その道中にて孝ちゃんとのニアミスシーン。緒花がいるはずの街へ向かう列車の車窓に映った信号待ちの二ケツの単車、一方緒花側からは列車の姿は見えるけれど車窓の奥には気付かず。互いに気付かないまま二人の距離はどんどん離れ、緒花は徹の背中にぴったりくっ付いている…ああ、切ないねえ。
というわけで喜翆荘に戻った緒花は蓮さんの異変を徹に伝え、しかし徹は全てお見通しなのか、蓮さんを立てるように平身低頭で厨房入りの挨拶をすると、あれほどビビりまくっていた蓮さんが見る見る復活いたしました。わかりやすい人だなあ(笑。気が小さいくせに下の者への威厳のためなら気を張れる、ナメられたらオシマイの板場を仕切る男の意地か。わかっていて蓮さんを立てる徹もいい男です。ビッと着替えて魚を捌く一連、立ってるものは民子でも使うべく天ぷらの采配もかっこよかった。今回は徹株が右肩上がりですね。民子も追い回しから揚場へ一段レベルアップ、急場とはいえ日頃のがんばりが報われました。

板場が回り始めたことで仲居衆もエンジン始動、女将さんの帳面に感心する若い子たちに「私だって自分の作ってる」と胸を張る巴さんがかわいい! お客の選別を心配する緒花へ前回の言葉をそのまま返してウインクの表情もいちいちかわいいです。どうして貰い手がいないのだろう(大きなお世話。というわけで巴さんはもちろん喜翠荘の何たるかをきちんとわかっているのです。
それをわかっていない男は菜子のジト目に固まり、主犯の二名は勘違いの接待に精を出しておりました。もうこいつらダメすぎ。というか男性客相手に次郎丸の腹踊りはイヤガラセ以外の何物でもあるまい(笑
下心に励む連中と違って分け隔てないサービスに邁進する緒花。バタバタと忙しい仕事風景にチラリと映った緒花担当の母娘連れ女性客は、そんな緒花の仕事に満足の様子でした。後に明らかになりますがどうやらこの娘さんが覆面レポーターだったようで…コンサルの無能さが露呈したのと同時に、お客様を差別しない緒花の姿勢が実を結んだ瞬間であります。
お造りを切りながら揚げ上がりの音をきっちり聞いてる徹ってば見た目よりもポテンシャル高い? まあ単身でふくやのヘルプへ行くくらいだから腕前は確かなのでしょうね。揚場の民子は鱚天の確認を徹に頼むけれど、大忙しの徹は練り物の手を離せない。察した民子は箸を差し出しお口アーン…修羅場の板場に咲いたほっこりの花をホンホン顔で眺めている緒花! 揚げを褒められた笑顔に続いて大慌ての民子もかわいかったです。てな空気を全く察さず朴念仁一直線の徹もいい味でした。とはいえ緒花を少しは意識してる?

ターゲットの女性客二人連れを見送ってシメシメの下心衆、しかし本命は…お帰り間際までテーブルで書き物をしている娘は同行の母親をモニターとして覆面記事を書いていたのですね。心配り満点のもてなしに満足げな母親を見る限り喜翆荘のポイントは高くなりそうだけれど、今の緒花はそんなのどうでもいい。おもてなしの心はみんなに同じなのだから。
というメールを夜のバイト先で読んでる孝ちゃん、を熱い視線で見ているメガネ娘は何者か。こっちはこっちでややこしいことに? 何やら修羅場の予感ががが! 第一話で見せたキッツイ描写以来胃痛展開は鳴りを潜め、ここまで意外と軽いノリの旅館ストーリーが続いて来ましたが、その分ドロドロな胃痛を後半で一気に味わえるかもしれませんね。
朝のまかないは民子の天ぷら…徹に褒められたからって作りすぎだろう?(笑。緒花の話題に盛り上がる徹を見てジェラシーMAXの民子が天ぷらの評判に「してやったり!」とでも言いたげな表情変化はじつに微笑ましい。かわいいな民子!
すると女将さんご帰還のお知らせ。従業員一同が迎える前にタクシーから降りた女将さんは穏やかな表情で一言「ただいま」と。多くの言葉は語らずとも互いの信頼を感じさせる、喜翆荘の一番長い日の綺麗な締めでした。
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徹との急接近、そして孝ちゃんとのすれ違い。

目的の結婚式場へ到着したはいいけれど徹の居場所がわからない緒花は相変わらずフルスロットルで絨毯爆撃開始です。こっそり覗いて調べるつもりが余興の開扉にジャストタイミング、あちこちの受付を駆け回って調べてもさすがに名簿は見せてもらえず…「徹さん」と名前だけ言ってもわからんて!(笑。名字を知らないのか!? 周囲の好奇の視線を浴びながら広い式場を闇雲に走り回って徹を捜し、挙げ句の果てには草履の鼻緒が切れてド派手にすっ転んじゃったり空回りこの上無しでありました。鼻血出してるし! 何の手がかりも無くあの広い式場で一人の客を捜すってのは、さすがの緒花パワーを持ってしてもそう簡単にはいきません。
何とか手がかりを!と菜子に電話し民子に尋ねるも詳細は聞いていないようで…まあ職場の人にいちいち細かいこと言って行かないよねえ。どうにか「同級生の結婚式」という情報をゲットしたけれどフルスロットルからギア抜け全開の緒花は肩を落として座り込んですっかり落ち込みモードへ。
「緒花が、それが一番だって信じてやったことなら何とかなるんだよ」
そんな緒花を見ていたように掛かってきた電話は孝ちゃんの声、さすが孝ちゃんは緒花のことがよくわかってらっしゃる。ちゃんともの考えて動いたことがあったか? だけど何とかなってきたろ? だから今度も何とかなる。そんな根拠のない励ましを聞いてすっかり元気を取り戻す緒花は、そう言えば夜の帳場で落ち込む縁を励ました時も「母親」と同じように根拠のない励ましをしていましたね。理屈より感情優先で生きている緒花一族は、根拠が有ろうと無かろうと「気に掛けてもらえる」ことで力が漲るのでしょう。その扱い方を孝ちゃんはわかっているのだなあ。
緒花が元気になったはいいけれど勢いに呑まれて自分の居場所・行き先を言い出せない孝ちゃん。緒花に近付きたい考ちゃんの思いと裏腹に、街にいる緒花からどんどん離れて行くローカル線の旅は二人のすれ違いを象徴しています。が、これはまだまだ序章でした。

復活の緒花は「同級生」をヒントに再び絨毯爆撃を開始です。受付を回って新郎の年齢を聞いて回り…徹の名字は知らないのに年齢は知っているのか。とはいえそんな熱意が実を結んだかついに徹を発見! ボロボロの緒花を見て「何事か!?」と固まる徹、一方の緒花は徹を見つけたことで気が緩んだかその場でへたり込んでしまいます。あはは。緒花がいかに燃料ギリギリまで飛行を続けていたかわかろうというもの、燃料残量を気にせず常にフルスロットルの緒花らしい顛末でした。
その頃孝ちゃんは湯乃鷺駅に到着、街へ引き返すにも次の列車は40分待ちで溜息しか出ません。すると今度は落ち込む孝ちゃんを見ていたように緒花からの電話が来ました。しかしその内容は徹を見つけた喜びをハイテンションで伝えるばかりで、落ち込む孝ちゃんを元気付ける内容では無く…言うだけ言って切っちゃう緒花と黙って見送る孝ちゃんの図式は二人の関係マンマです。がんばれ孝ちゃん、このままじゃ徹に取られちゃうよ。

「お前が俺の事をそう思ったんなら、必ず上手く行かせてやるからさ」
後先考えない暴走の轍をイマサラながら考えて徹へゴメンナサイの緒花。しかし徹はボロボロになりながらも自分を必要としていた緒花の心意気を認めているのでしょう、非礼を叱る訳でもなく、緒花の頭をぐりぐり回す表情は優しさに満ち、続ける言葉は緒花の期待に応えるべくものでした。緒花の「ありがとうございます!」にもニヤリと答え…何これカッケー! 二ケツの支えに腰へ回した緒花の手、ゼロ距離の描写に定番のアングルですが実際の二ケツでこういう風に捕まられると運転しにくいんだよね(笑。これが緒花ではなく菜子だったら運転しにくさを補って余りある以下略。
どうでもいいけど仲居着で脚を広げて跨っちゃう緒花はじつに処女っぽい、という以前に自分が女であることを意識していない感じ。しかしあんなスタイルで万一コケたら脚が無くなっちゃいそう。話の流れとしてはあれで正解なのだろうけれど、ブーツ無しでは単車に乗れない私としては怖くて見てられない二ケツシーンでした。
その道中にて孝ちゃんとのニアミスシーン。緒花がいるはずの街へ向かう列車の車窓に映った信号待ちの二ケツの単車、一方緒花側からは列車の姿は見えるけれど車窓の奥には気付かず。互いに気付かないまま二人の距離はどんどん離れ、緒花は徹の背中にぴったりくっ付いている…ああ、切ないねえ。
というわけで喜翆荘に戻った緒花は蓮さんの異変を徹に伝え、しかし徹は全てお見通しなのか、蓮さんを立てるように平身低頭で厨房入りの挨拶をすると、あれほどビビりまくっていた蓮さんが見る見る復活いたしました。わかりやすい人だなあ(笑。気が小さいくせに下の者への威厳のためなら気を張れる、ナメられたらオシマイの板場を仕切る男の意地か。わかっていて蓮さんを立てる徹もいい男です。ビッと着替えて魚を捌く一連、立ってるものは民子でも使うべく天ぷらの采配もかっこよかった。今回は徹株が右肩上がりですね。民子も追い回しから揚場へ一段レベルアップ、急場とはいえ日頃のがんばりが報われました。

板場が回り始めたことで仲居衆もエンジン始動、女将さんの帳面に感心する若い子たちに「私だって自分の作ってる」と胸を張る巴さんがかわいい! お客の選別を心配する緒花へ前回の言葉をそのまま返してウインクの表情もいちいちかわいいです。どうして貰い手がいないのだろう(大きなお世話。というわけで巴さんはもちろん喜翠荘の何たるかをきちんとわかっているのです。
それをわかっていない男は菜子のジト目に固まり、主犯の二名は勘違いの接待に精を出しておりました。もうこいつらダメすぎ。というか男性客相手に次郎丸の腹踊りはイヤガラセ以外の何物でもあるまい(笑
下心に励む連中と違って分け隔てないサービスに邁進する緒花。バタバタと忙しい仕事風景にチラリと映った緒花担当の母娘連れ女性客は、そんな緒花の仕事に満足の様子でした。後に明らかになりますがどうやらこの娘さんが覆面レポーターだったようで…コンサルの無能さが露呈したのと同時に、お客様を差別しない緒花の姿勢が実を結んだ瞬間であります。
お造りを切りながら揚げ上がりの音をきっちり聞いてる徹ってば見た目よりもポテンシャル高い? まあ単身でふくやのヘルプへ行くくらいだから腕前は確かなのでしょうね。揚場の民子は鱚天の確認を徹に頼むけれど、大忙しの徹は練り物の手を離せない。察した民子は箸を差し出しお口アーン…修羅場の板場に咲いたほっこりの花をホンホン顔で眺めている緒花! 揚げを褒められた笑顔に続いて大慌ての民子もかわいかったです。てな空気を全く察さず朴念仁一直線の徹もいい味でした。とはいえ緒花を少しは意識してる?

ターゲットの女性客二人連れを見送ってシメシメの下心衆、しかし本命は…お帰り間際までテーブルで書き物をしている娘は同行の母親をモニターとして覆面記事を書いていたのですね。心配り満点のもてなしに満足げな母親を見る限り喜翆荘のポイントは高くなりそうだけれど、今の緒花はそんなのどうでもいい。おもてなしの心はみんなに同じなのだから。
というメールを夜のバイト先で読んでる孝ちゃん、を熱い視線で見ているメガネ娘は何者か。こっちはこっちでややこしいことに? 何やら修羅場の予感ががが! 第一話で見せたキッツイ描写以来胃痛展開は鳴りを潜め、ここまで意外と軽いノリの旅館ストーリーが続いて来ましたが、その分ドロドロな胃痛を後半で一気に味わえるかもしれませんね。
朝のまかないは民子の天ぷら…徹に褒められたからって作りすぎだろう?(笑。緒花の話題に盛り上がる徹を見てジェラシーMAXの民子が天ぷらの評判に「してやったり!」とでも言いたげな表情変化はじつに微笑ましい。かわいいな民子!
すると女将さんご帰還のお知らせ。従業員一同が迎える前にタクシーから降りた女将さんは穏やかな表情で一言「ただいま」と。多くの言葉は語らずとも互いの信頼を感じさせる、喜翆荘の一番長い日の綺麗な締めでした。
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