2011-06-30(Thu)
神のみぞ知るセカイII #12 サマーウォーズ
オタメガにとって「理想のギャルゲー」とは?

まさかのよっきゅんで第二期完結です。

画伯ヒロインのゲームを終えたオタメガは引き続き第八話でのワゴンセールで買った「One Leaf」をプレイ開始、とはいえあまりに個性的なパケ絵デザインにプレイ前からクソゲー認定しちゃってます。
「あなた、私の葉っぱになってくれる?」
せっかく買ったのだから一応プレイしとくか。そんな気持ちで始めたゲームは先入観と裏腹にオタメガのハートをずっきゅーん! 数多のギャルゲーを攻略しまくって「理想の女の子」を追っていたオタメガがついに辿り着いた先は、決して美麗とは言えない絵柄とワンパターンな立ち絵で描かれた「杉本四葉」…女の子の魅力として「外見」が非常に大きなウエイトを占めるのは周知の事実。なので現実の女子は様々な手法で身を飾り、ギャルゲーでは美麗な絵柄によってキャラの魅力をアピールします。しかしそれだけが女の子の魅力なのか? 仮に外見が劣っていてもそのハンデを補って余りある「内面の魅力」というものが確かに存在し、とはいえ外見NGとなれば大抵それに気付くことなく通り過ぎてしまうのもまた事実だったり。程度の差こそあれ男なんてそんなもん。
しかしさすが百選錬磨のオタメガは違った。外見が良い子は星の数ほど(ゲーム内で)出会ったけれど、だからこそその子たちが持っていなかった「魅力」を四葉に見つけることができたのです。草原にて「五葉のクローバー」すなわち「もう一枚の葉」を探す導入パートで見せた四葉のピュアな瞳・純粋さを見逃さなかった。がっかり顔でゲームを始めたオタメガが四葉の魅力に開眼し、そのまま浸食を忘れてドハマリの表情変化が幸せすぎて素晴らしい。
などともっともらしく書いてみたけれど「よっきゅん」の破壊力には見ていて変な笑いを止められず、往年のいたる絵を悪い方へ再現したキャラクターがチープなプレイ画面でピュアな王道ストーリーを進める様子は「いいのかこれ?」と…こんなのTVで流していいのだろうか? まあこれだけ堂々とやっちまうくらいだから本家の許可を得ているとは思うけれど、許可を出すほうも出すほうだ(笑
ちなみによっきゅんの中の人に丹下桜さん…丹下桜の無駄遣いとは決して言うまい。映像的にはともかく、この声だけで丼飯三杯いけるのではあるまいか。と言いながら見慣れるとよっきゅんかわいいかも。美人は三日で飽きるが以下略ってのは至極名言だなあ。
朝食をデスクッキングのエルシィ、夏服+エプロン姿がかわいい! そんなエルシィは母ちゃんの嘆きを聞いてオタメガ部屋へ起こしに向かい…ここの両手ぱたぱたアクションもいちいちかわいかった。しかし当のオタメガは「運命」の出会いに蕩け、見たことが無いような笑顔をエルシィに向けます。朝っぱらからそんな顔されても困るよねえ(笑

今回は第二期最終回ってことでこれまでのヒロインが総出演。登校中や校内にてよっきゅんとの交流を続けるオタメガの背景にこれまでのヒロインたちが次々と現れ、ゲームに没頭するオタメガと「別の世界」をそれぞれ生きている、駆け魂が抜けた彼女たちが各々の日常に戻っている描写はちょっと切ないかも。
TVの向こうで元気いっぱいに歌うかのんは何という女神作画! 横断歩道ですれ違った春日先輩は後輩が入部したみたい? 本業が大学生の純先生はコンビニでバイトしているのですね。
教室のちひろ&歩美は相変わらず。貧乏お嬢様の美生はオムソバパンを買い、図書委員の栞は図書館の鍵を締めて帰宅。ちなみに私は一期二期通してちひろのエピソードが一番気に入ってます。いや「神のみ」の枠を超えて、今年前半のアニメ作品にて三本指に入る勢いでツボにハマったエピソードでした。もし今年も話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10選みたいな企画をするなら間違いなくエントリーすることでしょう。まさかモブヒロインにこれほどハマるとは。

というわけでAパートは延々とよっきゅんとの交流を深めるオタメガの図でした。両手を広げたポーズしかないワンパターンな立ち絵から最大限に脳内補正し、よっきゅんとの日々にのめり込むオタメガ。ゲームの世界に入り込んでの会話シーンや、その結果いたる風に変わってしまった顔などいかにオタメガがこのゲームにハマっているかわかろうというもの。この頃になると見ているこっちも「よっきゅんってかわいいかも?」と思い始めるから不思議、花火を見上げながら呼び方を変えるシーンなどきゅんきゅんが止まりません。
そして第二期の目玉キャラだったハクアも登場です。第一期のラストカットにて思いっきり引っ張っただけに第二期ではもっと活躍すると思っていたけど、担当回以降は第八話で姿を見せただけで残念でした。
わざわざ来たのにオタメガの顔を見られずプンスカ、ストローをパクっとくわえて不機嫌顔のハクアかわいい! ハクアってば笑顔ももちろんかわいいけどこういう顔がまた魅力的なのよね。
「あるわけないじゃない。そんなラクガキみたいなゲーム」
そしてエルシィ画伯によるよっきゅん絵を見て「あんた、絵が下手ね」と一斬、いやいやエルシィは絵が上手いと思うよ(笑

よっきゅんとの甘々な時間を過ごしていたオタメガへ届いた一通のメール。それは「落とし神」の能力を見込んだゲーム会社からのものでした。ギャルゲーに高い志を持っているオタメガの希望を100%取り入れた新ゲームの開発企画、「何でも思うがまま」と言われて大喜びのオタメガでしたが、際限なく開かれた自由とは返って難しいものです。
というわけでオタメガの脳内では理想のゲームを追い求めるべく様々な抗争が起こり始めました。曰く「かわいい女の子が出てくればいい」「重厚なストーリーが必要」「ゲーム性が必要」「属性を忘れるな」「結局音楽」などなど、数多のギャルゲーをやり込んでいるだけあって「理想のゲーム」の条件はいくらでも出てくるけれどなかなか一つにまとまらない。互いに譲らぬハイジ軍団のドタバタにて「そんなに泣きたきゃタマネギ切れ!」ってのは某ゲーム会社全否定ですか(笑
引き続きの脳内抗争は「反ワンパターン連合」と「統一ハンコ絵党」の政争を模したもの、ギャルゲーのテンプレを批判しそれを排するべきとの主張に、それこそ先人が残した良き理想の伝統と反論する。これまた難しい問題で、いわゆる「お約束」の是非はいくら話し合っても結論は出ないでしょう。「毎朝主人公を起こしに来る幼なじみ」「やたら事情通のクラスの男子」「出会い頭のパンチラ」などなどゲーム画面で見れば「またか」と思うけれど、それらお約束を完全に無くしてしまっては寂しいのも事実であり…てな葛藤にオタメガは頭を抱えるばかり。
トイレに起きたエルシィが見たオタメガの姿。月光の下に佇む悲しい顔はあれほど追い求めていた「理想のゲーム」の正体を見失ってしまったせい? それはともかく髪を下ろしたパジャマエルシィがかわいすぎ!

続く脳内抗争はガンダムパロ。ここまで思いっきりガンダムでやられてしまうと言葉も無いと言いますか、これって許可(以下略。ノーマルスーツで戦うキャスバル兄さんvsアムロからララアのアレまでマンマ再現して描かれる「オンリーヒロイン」と「マルチヒロイン」の戦い…なんと大仰な!(笑
光と共に現れたララアよっきゅんの言葉に争いの意味を無くした二人、すると敵味方の全員(入浴セイラさんまで!)がSDオタメガに解脱して宇宙(そら)へ。ガンダムがイデオンになった!? もう何でもありやね。
「理想は一つじゃない。だからみんなの理想をみんなで共有しよう」
理想を求めて争う必要など無い、だってみんなギャルゲーが好きなのだから。理想の大樹に集ったSDオタメガたちは一様に笑顔で、その笑顔に祝福されるようによっきゅんと寄り添い、重ねた手には五葉のクローバーが揺れる。舞台装置に拘りすぎたばかりに本質を見失い、しかしよっきゅんによって気付かされたオタメガが辿り着いた答えは、せっかくの申し出を断ることでした。
「いいゲームを作ってください」
理想は独りよがりに作る物ではなく自分で見つけ出すもの。クソゲーの中に理想があったように、リアルにも理想へのルートがあるかもしれない。リアルに絶望していたオタメガが見出した一筋の光、はたしてリアルの中に理想を見つけ出すことができるか?
という所で神のみ第二期はこれにてオシマイ。24話に渡ってようやくリアルへの光明が見えてきた所で終わりとは何とはがゆい。このストーリーはここから面白くなっていくような気がするだけに終わってしまうのは非常に残念です。

と思ったらEDにて新キャラ(?)が続々と登場! ひょっとして第三期やるの? それともOVAの予告? 私は原作未読なのでどのキャラがどんな子なのかサッパわかりませんが…みんなかわいいな! この新キャラ映像は川村女神作画が炸裂しすぎて最後の最後で眼福だけれど、これで終わりじゃ生殺しもいいところです。ラーメン娘(?)の笑顔が眩しすぎ! ショーウインドに映った影に輪っかがあるのは何なのだろう。エンドカードの「つ~づ~け」が現実になることを祈るばかり。
第一期に続いてこの第二期も結局全話レビューしてしまった。原作に思い入れがあるわけでもなし、むしろ途中(コミックス第1巻が出る前)で放り出したくらいなのに、何故これほど本作を気に入っているのか自分でもよくわかりません。ろっく氏のキャラデザと女神作画が取っかかりだったのは確かで、正直言ってストーリー展開は期待外れな点も多々あれど、それでも毎回ダラダラ語ってしまったのは絵柄以外に魅力があったからなのだろうね…今回のオタメガと何か似てる?(笑
上でも書きましたが私的にこの第二期ではちひろ編が図抜けていた感じ。この上なく地味なキャラをあれほどまでヒロインに仕立てあげるとは予想も付かず、またその経緯も「雨」をキーワードに丁寧な心理描写が続いて大満足の出来でした。あのレベルを安定して見せてくれるならOVAマラソンに参加してもいいかも。
ではこれにて「神のみぞ知るセカイII」は終了、レビューも終了。おつかれさまでした。

今回のエンドカード(予告バック)はこくら雅史氏。第一期に続いて最終回なのに予告があります(笑。言わずと知れた「ときめきメモリアル」のキャラデザ担当の方です。絵柄もずいぶん変わったねえ。

第二期エンドカードまとめ。
#01 うろたのみ
#02 ささきむつみ
#03 まのひろゆき
#04 カワタヒサシ
#05 凪良
#06 こうたろ
#07 水無月徹
#08 竹井正樹
#09 田澤太陽
#10 INO
#11 うるし原智志
#12 こくら雅史
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まさかのよっきゅんで第二期完結です。

画伯ヒロインのゲームを終えたオタメガは引き続き第八話でのワゴンセールで買った「One Leaf」をプレイ開始、とはいえあまりに個性的なパケ絵デザインにプレイ前からクソゲー認定しちゃってます。
「あなた、私の葉っぱになってくれる?」
せっかく買ったのだから一応プレイしとくか。そんな気持ちで始めたゲームは先入観と裏腹にオタメガのハートをずっきゅーん! 数多のギャルゲーを攻略しまくって「理想の女の子」を追っていたオタメガがついに辿り着いた先は、決して美麗とは言えない絵柄とワンパターンな立ち絵で描かれた「杉本四葉」…女の子の魅力として「外見」が非常に大きなウエイトを占めるのは周知の事実。なので現実の女子は様々な手法で身を飾り、ギャルゲーでは美麗な絵柄によってキャラの魅力をアピールします。しかしそれだけが女の子の魅力なのか? 仮に外見が劣っていてもそのハンデを補って余りある「内面の魅力」というものが確かに存在し、とはいえ外見NGとなれば大抵それに気付くことなく通り過ぎてしまうのもまた事実だったり。程度の差こそあれ男なんてそんなもん。
しかしさすが百選錬磨のオタメガは違った。外見が良い子は星の数ほど(ゲーム内で)出会ったけれど、だからこそその子たちが持っていなかった「魅力」を四葉に見つけることができたのです。草原にて「五葉のクローバー」すなわち「もう一枚の葉」を探す導入パートで見せた四葉のピュアな瞳・純粋さを見逃さなかった。がっかり顔でゲームを始めたオタメガが四葉の魅力に開眼し、そのまま浸食を忘れてドハマリの表情変化が幸せすぎて素晴らしい。
などともっともらしく書いてみたけれど「よっきゅん」の破壊力には見ていて変な笑いを止められず、往年のいたる絵を悪い方へ再現したキャラクターがチープなプレイ画面でピュアな王道ストーリーを進める様子は「いいのかこれ?」と…こんなのTVで流していいのだろうか? まあこれだけ堂々とやっちまうくらいだから本家の許可を得ているとは思うけれど、許可を出すほうも出すほうだ(笑
ちなみによっきゅんの中の人に丹下桜さん…丹下桜の無駄遣いとは決して言うまい。映像的にはともかく、この声だけで丼飯三杯いけるのではあるまいか。と言いながら見慣れるとよっきゅんかわいいかも。美人は三日で飽きるが以下略ってのは至極名言だなあ。
朝食をデスクッキングのエルシィ、夏服+エプロン姿がかわいい! そんなエルシィは母ちゃんの嘆きを聞いてオタメガ部屋へ起こしに向かい…ここの両手ぱたぱたアクションもいちいちかわいかった。しかし当のオタメガは「運命」の出会いに蕩け、見たことが無いような笑顔をエルシィに向けます。朝っぱらからそんな顔されても困るよねえ(笑

今回は第二期最終回ってことでこれまでのヒロインが総出演。登校中や校内にてよっきゅんとの交流を続けるオタメガの背景にこれまでのヒロインたちが次々と現れ、ゲームに没頭するオタメガと「別の世界」をそれぞれ生きている、駆け魂が抜けた彼女たちが各々の日常に戻っている描写はちょっと切ないかも。
TVの向こうで元気いっぱいに歌うかのんは何という女神作画! 横断歩道ですれ違った春日先輩は後輩が入部したみたい? 本業が大学生の純先生はコンビニでバイトしているのですね。
教室のちひろ&歩美は相変わらず。貧乏お嬢様の美生はオムソバパンを買い、図書委員の栞は図書館の鍵を締めて帰宅。ちなみに私は一期二期通してちひろのエピソードが一番気に入ってます。いや「神のみ」の枠を超えて、今年前半のアニメ作品にて三本指に入る勢いでツボにハマったエピソードでした。もし今年も話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10選みたいな企画をするなら間違いなくエントリーすることでしょう。まさかモブヒロインにこれほどハマるとは。

というわけでAパートは延々とよっきゅんとの交流を深めるオタメガの図でした。両手を広げたポーズしかないワンパターンな立ち絵から最大限に脳内補正し、よっきゅんとの日々にのめり込むオタメガ。ゲームの世界に入り込んでの会話シーンや、その結果いたる風に変わってしまった顔などいかにオタメガがこのゲームにハマっているかわかろうというもの。この頃になると見ているこっちも「よっきゅんってかわいいかも?」と思い始めるから不思議、花火を見上げながら呼び方を変えるシーンなどきゅんきゅんが止まりません。
そして第二期の目玉キャラだったハクアも登場です。第一期のラストカットにて思いっきり引っ張っただけに第二期ではもっと活躍すると思っていたけど、担当回以降は第八話で姿を見せただけで残念でした。
わざわざ来たのにオタメガの顔を見られずプンスカ、ストローをパクっとくわえて不機嫌顔のハクアかわいい! ハクアってば笑顔ももちろんかわいいけどこういう顔がまた魅力的なのよね。
「あるわけないじゃない。そんなラクガキみたいなゲーム」
そしてエルシィ画伯によるよっきゅん絵を見て「あんた、絵が下手ね」と一斬、いやいやエルシィは絵が上手いと思うよ(笑

よっきゅんとの甘々な時間を過ごしていたオタメガへ届いた一通のメール。それは「落とし神」の能力を見込んだゲーム会社からのものでした。ギャルゲーに高い志を持っているオタメガの希望を100%取り入れた新ゲームの開発企画、「何でも思うがまま」と言われて大喜びのオタメガでしたが、際限なく開かれた自由とは返って難しいものです。
というわけでオタメガの脳内では理想のゲームを追い求めるべく様々な抗争が起こり始めました。曰く「かわいい女の子が出てくればいい」「重厚なストーリーが必要」「ゲーム性が必要」「属性を忘れるな」「結局音楽」などなど、数多のギャルゲーをやり込んでいるだけあって「理想のゲーム」の条件はいくらでも出てくるけれどなかなか一つにまとまらない。互いに譲らぬハイジ軍団のドタバタにて「そんなに泣きたきゃタマネギ切れ!」ってのは某ゲーム会社全否定ですか(笑
引き続きの脳内抗争は「反ワンパターン連合」と「統一ハンコ絵党」の政争を模したもの、ギャルゲーのテンプレを批判しそれを排するべきとの主張に、それこそ先人が残した良き理想の伝統と反論する。これまた難しい問題で、いわゆる「お約束」の是非はいくら話し合っても結論は出ないでしょう。「毎朝主人公を起こしに来る幼なじみ」「やたら事情通のクラスの男子」「出会い頭のパンチラ」などなどゲーム画面で見れば「またか」と思うけれど、それらお約束を完全に無くしてしまっては寂しいのも事実であり…てな葛藤にオタメガは頭を抱えるばかり。
トイレに起きたエルシィが見たオタメガの姿。月光の下に佇む悲しい顔はあれほど追い求めていた「理想のゲーム」の正体を見失ってしまったせい? それはともかく髪を下ろしたパジャマエルシィがかわいすぎ!

続く脳内抗争はガンダムパロ。ここまで思いっきりガンダムでやられてしまうと言葉も無いと言いますか、これって許可(以下略。ノーマルスーツで戦うキャスバル兄さんvsアムロからララアのアレまでマンマ再現して描かれる「オンリーヒロイン」と「マルチヒロイン」の戦い…なんと大仰な!(笑
光と共に現れたララアよっきゅんの言葉に争いの意味を無くした二人、すると敵味方の全員(入浴セイラさんまで!)がSDオタメガに解脱して宇宙(そら)へ。ガンダムがイデオンになった!? もう何でもありやね。
「理想は一つじゃない。だからみんなの理想をみんなで共有しよう」
理想を求めて争う必要など無い、だってみんなギャルゲーが好きなのだから。理想の大樹に集ったSDオタメガたちは一様に笑顔で、その笑顔に祝福されるようによっきゅんと寄り添い、重ねた手には五葉のクローバーが揺れる。舞台装置に拘りすぎたばかりに本質を見失い、しかしよっきゅんによって気付かされたオタメガが辿り着いた答えは、せっかくの申し出を断ることでした。
「いいゲームを作ってください」
理想は独りよがりに作る物ではなく自分で見つけ出すもの。クソゲーの中に理想があったように、リアルにも理想へのルートがあるかもしれない。リアルに絶望していたオタメガが見出した一筋の光、はたしてリアルの中に理想を見つけ出すことができるか?
という所で神のみ第二期はこれにてオシマイ。24話に渡ってようやくリアルへの光明が見えてきた所で終わりとは何とはがゆい。このストーリーはここから面白くなっていくような気がするだけに終わってしまうのは非常に残念です。

と思ったらEDにて新キャラ(?)が続々と登場! ひょっとして第三期やるの? それともOVAの予告? 私は原作未読なのでどのキャラがどんな子なのかサッパわかりませんが…みんなかわいいな! この新キャラ映像は川村女神作画が炸裂しすぎて最後の最後で眼福だけれど、これで終わりじゃ生殺しもいいところです。ラーメン娘(?)の笑顔が眩しすぎ! ショーウインドに映った影に輪っかがあるのは何なのだろう。エンドカードの「つ~づ~け」が現実になることを祈るばかり。
第一期に続いてこの第二期も結局全話レビューしてしまった。原作に思い入れがあるわけでもなし、むしろ途中(コミックス第1巻が出る前)で放り出したくらいなのに、何故これほど本作を気に入っているのか自分でもよくわかりません。ろっく氏のキャラデザと女神作画が取っかかりだったのは確かで、正直言ってストーリー展開は期待外れな点も多々あれど、それでも毎回ダラダラ語ってしまったのは絵柄以外に魅力があったからなのだろうね…今回のオタメガと何か似てる?(笑
上でも書きましたが私的にこの第二期ではちひろ編が図抜けていた感じ。この上なく地味なキャラをあれほどまでヒロインに仕立てあげるとは予想も付かず、またその経緯も「雨」をキーワードに丁寧な心理描写が続いて大満足の出来でした。あのレベルを安定して見せてくれるならOVAマラソンに参加してもいいかも。
ではこれにて「神のみぞ知るセカイII」は終了、レビューも終了。おつかれさまでした。

今回のエンドカード(予告バック)はこくら雅史氏。第一期に続いて最終回なのに予告があります(笑。言わずと知れた「ときめきメモリアル」のキャラデザ担当の方です。絵柄もずいぶん変わったねえ。

第二期エンドカードまとめ。
#01 うろたのみ
#02 ささきむつみ
#03 まのひろゆき
#04 カワタヒサシ
#05 凪良
#06 こうたろ
#07 水無月徹
#08 竹井正樹
#09 田澤太陽
#10 INO
#11 うるし原智志
#12 こくら雅史
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