2011-07-11(Mon)
花咲くいろは #15 マメ、のち、晴れ
やりたいことも、楽しいことも、見つけられるかは私次第。

ドタバタの修学旅行で一つ賢くなった結名でした。

ダメバイト連中が揃って突然辞めちまっててんやわんやの宿泊先に一肌脱ごうと意を決した緒花は事務所のドアを叩いて手伝いを申し出、緒花が名乗った「喜翆荘」の名に旦那が一瞬表情を変えたのは若き日の修業先だったとか。なるほどあの女将さんの下で働いていただけに「お客様最優先」の姿勢はきちんと受け継がれているようで…本日は「お客様」の立場である緒花を働かせるなど言語道断であります。まあそういう問題以前の気はしますけど。
ご丁重にお断りされた緒花は移動中のバス内でも旅館のことが気になって仕方がありません。これは旅館の仕事の大変さをわかっている故で、同じ現場を経験しているからこそ人手が足りない大変さもわかる、なのに何もできない自分が歯がゆい。
隣席の結菜も「旅館の仕事は大変」と言っているけれどこちらは実際に働いた経験がないため「大変だから辞めちゃうのも仕方ない」って程度で、また完全自分主義の我が道を行く性格だけに旅館がどうなっていようとお構いなし。同じ「旅館の孫娘」なのにこれほどの感覚差、結名がいかに甘やかされて育ったお嬢様か判ろうというものです。
異動先の土産物屋で別クラスの菜子と合流後、喜翆荘のみなさんへのお土産を分担して買いに回る娘たち…民子が徹さんへの土産に選んだアレは「同僚」への土産じゃないよねえ。そういうのは個人的に渡しなさい(笑。なーんて賑やかな娘たちはソフトクリーム屋にたむろする例のバイト娘たちを発見! 旅館の仕事をボロクソに言い、番頭さんをボロクソに言い、そんな暴言(ある意味正解だけど)の数々に狂犬緒花が黙っているはずもなく!
「そっちの方がありえないです! 何ですかその取り合わせは!」
マンゴーソフトにチキン南蛮トッピング。確かにあり得ませんが…そっちかよ!(笑。おそらく緒花は一言文句を言いに行ったのだろうけど、あんまりな取り合わせに思わずそっちに気を取られてしまったか。人生行き当たりばったりな緒花らしい(笑。それはそうとコマの端に前宮崎県知事の似顔絵ポスターが見切れていてちょっと笑った。もはや懐かしいね。
大騒ぎの現場から逃げ込んだ女子トイレにて事の顛末を菜子に説明、すると菜子も「えー! じゃあ今大変なんじゃないの?」と緒花同様に旅館の仕事の大変さを知る故のリアクションを。その言葉を聞いた緒花はついにスイッチが入ってしまいました。自由時間なんだから何をしても自由なはず、だから行ってくる!と飛び出す緒花に頭を抱える民子はこうなることを完全に読んでた? 勢いよく飛び出した緒花が勢いよく戻ってきて手渡していったお土産リスト、次郎丸にはえっちなものっていったいどんな目で彼を見ているのか。まあ概ね正解でしょうが。
ちっちゃい緒花が人混みをかき分けて通りへ走り「ヘイ! タクシー!」…今どきそんなセリフでタクシーを止める人がいるのか?(笑

大急ぎで旅館へ戻った緒花は再び事務室で手伝いを直訴、もちろん一旦断られるものの「エサを貰って喜ぶ犬」じゃなくて「気付いたらヨダレが出ていた」話から緒花の思いが伝わり、修学旅行中だというに仲居仕事のヘルプに入ることとなりました。さっそく着替えた仲居服は見慣れたオレンジではなく赤、これはこれで新鮮ですね。秘密兵器である配膳用キャリアに目を輝かせ、先ほどまでとは打って変わって生き生きとした表情の緒花はすっかり仲居仕事が板に付いてしまった感じ。四十万の女は仕事に生きる!?
その頃結名は優雅にマンゴーソフトを舐め、ナンパをかわし、修学旅行を堪能していたけれど、いつの間にかいなくなった緒花たちをチラッと気にしてみたり。しかし狙ってるなあこのカットは。
いくら秘密兵器があっても緒花一人ではてんやわんやが止まらず、次々と流れてくる料理をキャリアへ運ぶも追い付かず…一気に運ぼうとしてオットットの瞬間に差し出された助けの手は民子&菜子でした。結局みんな来ちゃうんだね(笑。人使いが下手な番頭さんに代わって現場を仕切る緒花の逞しさったら。というか民子は仲居デビュー?
兵隊が増えたことで調子よく配膳が進むも、もちろんそんなすんなり行くはずもなく、こういう時に限って壊れてしまう秘密兵器。ただでさえ大変なのに秘密兵器の故障でさらなるピンチへ! しかしこういう時でも緒花は慌てず騒がず「シャワー丼」の経験を思い出し、つまり食事と風呂の順番を変えることで時間を稼ぐ算段であります。ううむ、何事も経験なのだなあ。

そんなこんなで仕事を進めている所へ生徒たちが戻ってきました。忙しく料理を並べる緒花たちに気付いた結名は「ぼんぼりすぎ~」とその場を離れ、すると通りすがりの女風呂にて掃除をしている番頭さんに気付きました。靴下を脱いで風呂場へ入り呑気に「見学~」と話しかけるお嬢様はさすがに見ていてキツい。見てないで手伝えと。
番頭さんのプロポーズを衆目の前で断っておいて、改めて断られるとプライドが許さないとおっしゃる結菜はどんだけ自分大好きなのか。そして断られた挙げ句に緒花と比べられてムッとする結名のジェラシーがオンナすぎて凄い。でもこれ岡田シナリオだったらもっとドロドロになったんだろうなあ。
「しないだけだもん! できないわけじゃないもん!」
生まれた時から旅館の仕事を身近に見てきた結名はその「大変さ」だけが印象に刻まれ、しかし実際に働いた事が無い故に仕事の魅力・喜びを知らない。どれほどキツい仕事でも楽しさや喜びを見い出すのは自分次第、やりもしないで「自分に合わない」と切り捨ててしまうのは可能性を自ら放棄しているようなものです。考える前に動いてしまう緒花と、考えるが故に動かない結名。この辺りも二人の違いがわかりますね。
そんな結名が「緒花への対抗心」をスイッチに動き始めました。洗剤のぬるぬるを洗い流すことすら知らないけれど、磨いた所はきちんとピカピカになっているもの。つまり「考えるよりまず動け、そうすれば自ずと結果は出る」、それで合わなければ別の道を探せばいい。若いうちはそれで良いのです。何せ自分が何に向いているのかなんて自分でもわからないのですから。
慣れない仕事に手にマメを作りながら、しかし結名は何かを掴んだみたいですね。やり遂げた満足感から見せた笑顔はお嬢様の笑顔と格段に違う良き表情でした。

というわけで今回のハイライト。仕事のお礼に案内された貸し切り露天風呂の風景はじつに絶景でありました。菜子でけええ! ムネに回り込む水面の丸みがナントモ!(落ち着け。手のマメがしみるけど仕事の楽しさに笑顔の結名もいい顔です。そんな結名に立ち上がって演説の緒花、すかさず「前隠しな」と呟く民子がいい味出しすぎ。しかし民子も次郎丸へのえっちなお土産の話に前を隠さず立ち上がって緒花へ襲いかかり…スチームジャミングが無い中でこんだけ動いているのに完全防御の作画の妙技(笑

結名と洋輔くんは結局元サヤ? 番頭として一つ成長した洋輔くんと、旅館の仕事の魅力に気付いた結名。それを仕事にするかはあくまで未定、洋輔くんとの関係も未定だけどね。何だかちょっといい感じの二人をバスから凝視の男子生徒が泣ける(笑
笑顔でばいばいの後に戻った湯乃鷺、喜翆荘の娘たちはお土産を各々渡し…豆じいへの土産は何なんだ? というか喜んでるの巴さんだけじゃ?(笑。徹さんへの土産を大テレで渡す民子がかわいすぎてどうしましょう。こんな顔で渡された中身がネームホルダーとはこれまた破壊力でかすぎ。単車のキーホルダーに使っているのを見てポッとする民子の表情が今から見える!
そして問題の次郎丸へのえっちな土産は…まりもっこり宮崎(日向夏)バージョンか! なんといういやげもの(笑。これを「えっち」と認識する民子&菜子が愛おしすぎる。というかどんな顔してこれを選んだのかぜひ再現すべき。
手のマメを眺めながら戻ったふくやの孫娘は屋根上の青鷺に「ただいまんぼる~」と帰宅の挨拶、やる前から嫌っていた旅館の仕事にぼんぼるつもりの結名の心境を表すように飛び立つ青鷺はじつに綺麗な締めでした。
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ドタバタの修学旅行で一つ賢くなった結名でした。

ダメバイト連中が揃って突然辞めちまっててんやわんやの宿泊先に一肌脱ごうと意を決した緒花は事務所のドアを叩いて手伝いを申し出、緒花が名乗った「喜翆荘」の名に旦那が一瞬表情を変えたのは若き日の修業先だったとか。なるほどあの女将さんの下で働いていただけに「お客様最優先」の姿勢はきちんと受け継がれているようで…本日は「お客様」の立場である緒花を働かせるなど言語道断であります。まあそういう問題以前の気はしますけど。
ご丁重にお断りされた緒花は移動中のバス内でも旅館のことが気になって仕方がありません。これは旅館の仕事の大変さをわかっている故で、同じ現場を経験しているからこそ人手が足りない大変さもわかる、なのに何もできない自分が歯がゆい。
隣席の結菜も「旅館の仕事は大変」と言っているけれどこちらは実際に働いた経験がないため「大変だから辞めちゃうのも仕方ない」って程度で、また完全自分主義の我が道を行く性格だけに旅館がどうなっていようとお構いなし。同じ「旅館の孫娘」なのにこれほどの感覚差、結名がいかに甘やかされて育ったお嬢様か判ろうというものです。
異動先の土産物屋で別クラスの菜子と合流後、喜翆荘のみなさんへのお土産を分担して買いに回る娘たち…民子が徹さんへの土産に選んだアレは「同僚」への土産じゃないよねえ。そういうのは個人的に渡しなさい(笑。なーんて賑やかな娘たちはソフトクリーム屋にたむろする例のバイト娘たちを発見! 旅館の仕事をボロクソに言い、番頭さんをボロクソに言い、そんな暴言(ある意味正解だけど)の数々に狂犬緒花が黙っているはずもなく!
「そっちの方がありえないです! 何ですかその取り合わせは!」
マンゴーソフトにチキン南蛮トッピング。確かにあり得ませんが…そっちかよ!(笑。おそらく緒花は一言文句を言いに行ったのだろうけど、あんまりな取り合わせに思わずそっちに気を取られてしまったか。人生行き当たりばったりな緒花らしい(笑。それはそうとコマの端に前宮崎県知事の似顔絵ポスターが見切れていてちょっと笑った。もはや懐かしいね。
大騒ぎの現場から逃げ込んだ女子トイレにて事の顛末を菜子に説明、すると菜子も「えー! じゃあ今大変なんじゃないの?」と緒花同様に旅館の仕事の大変さを知る故のリアクションを。その言葉を聞いた緒花はついにスイッチが入ってしまいました。自由時間なんだから何をしても自由なはず、だから行ってくる!と飛び出す緒花に頭を抱える民子はこうなることを完全に読んでた? 勢いよく飛び出した緒花が勢いよく戻ってきて手渡していったお土産リスト、次郎丸にはえっちなものっていったいどんな目で彼を見ているのか。まあ概ね正解でしょうが。
ちっちゃい緒花が人混みをかき分けて通りへ走り「ヘイ! タクシー!」…今どきそんなセリフでタクシーを止める人がいるのか?(笑

大急ぎで旅館へ戻った緒花は再び事務室で手伝いを直訴、もちろん一旦断られるものの「エサを貰って喜ぶ犬」じゃなくて「気付いたらヨダレが出ていた」話から緒花の思いが伝わり、修学旅行中だというに仲居仕事のヘルプに入ることとなりました。さっそく着替えた仲居服は見慣れたオレンジではなく赤、これはこれで新鮮ですね。秘密兵器である配膳用キャリアに目を輝かせ、先ほどまでとは打って変わって生き生きとした表情の緒花はすっかり仲居仕事が板に付いてしまった感じ。四十万の女は仕事に生きる!?
その頃結名は優雅にマンゴーソフトを舐め、ナンパをかわし、修学旅行を堪能していたけれど、いつの間にかいなくなった緒花たちをチラッと気にしてみたり。しかし狙ってるなあこのカットは。
いくら秘密兵器があっても緒花一人ではてんやわんやが止まらず、次々と流れてくる料理をキャリアへ運ぶも追い付かず…一気に運ぼうとしてオットットの瞬間に差し出された助けの手は民子&菜子でした。結局みんな来ちゃうんだね(笑。人使いが下手な番頭さんに代わって現場を仕切る緒花の逞しさったら。というか民子は仲居デビュー?
兵隊が増えたことで調子よく配膳が進むも、もちろんそんなすんなり行くはずもなく、こういう時に限って壊れてしまう秘密兵器。ただでさえ大変なのに秘密兵器の故障でさらなるピンチへ! しかしこういう時でも緒花は慌てず騒がず「シャワー丼」の経験を思い出し、つまり食事と風呂の順番を変えることで時間を稼ぐ算段であります。ううむ、何事も経験なのだなあ。

そんなこんなで仕事を進めている所へ生徒たちが戻ってきました。忙しく料理を並べる緒花たちに気付いた結名は「ぼんぼりすぎ~」とその場を離れ、すると通りすがりの女風呂にて掃除をしている番頭さんに気付きました。靴下を脱いで風呂場へ入り呑気に「見学~」と話しかけるお嬢様はさすがに見ていてキツい。見てないで手伝えと。
番頭さんのプロポーズを衆目の前で断っておいて、改めて断られるとプライドが許さないとおっしゃる結菜はどんだけ自分大好きなのか。そして断られた挙げ句に緒花と比べられてムッとする結名のジェラシーがオンナすぎて凄い。でもこれ岡田シナリオだったらもっとドロドロになったんだろうなあ。
「しないだけだもん! できないわけじゃないもん!」
生まれた時から旅館の仕事を身近に見てきた結名はその「大変さ」だけが印象に刻まれ、しかし実際に働いた事が無い故に仕事の魅力・喜びを知らない。どれほどキツい仕事でも楽しさや喜びを見い出すのは自分次第、やりもしないで「自分に合わない」と切り捨ててしまうのは可能性を自ら放棄しているようなものです。考える前に動いてしまう緒花と、考えるが故に動かない結名。この辺りも二人の違いがわかりますね。
そんな結名が「緒花への対抗心」をスイッチに動き始めました。洗剤のぬるぬるを洗い流すことすら知らないけれど、磨いた所はきちんとピカピカになっているもの。つまり「考えるよりまず動け、そうすれば自ずと結果は出る」、それで合わなければ別の道を探せばいい。若いうちはそれで良いのです。何せ自分が何に向いているのかなんて自分でもわからないのですから。
慣れない仕事に手にマメを作りながら、しかし結名は何かを掴んだみたいですね。やり遂げた満足感から見せた笑顔はお嬢様の笑顔と格段に違う良き表情でした。

というわけで今回のハイライト。仕事のお礼に案内された貸し切り露天風呂の風景はじつに絶景でありました。菜子でけええ! ムネに回り込む水面の丸みがナントモ!(落ち着け。手のマメがしみるけど仕事の楽しさに笑顔の結名もいい顔です。そんな結名に立ち上がって演説の緒花、すかさず「前隠しな」と呟く民子がいい味出しすぎ。しかし民子も次郎丸へのえっちなお土産の話に前を隠さず立ち上がって緒花へ襲いかかり…スチームジャミングが無い中でこんだけ動いているのに完全防御の作画の妙技(笑

結名と洋輔くんは結局元サヤ? 番頭として一つ成長した洋輔くんと、旅館の仕事の魅力に気付いた結名。それを仕事にするかはあくまで未定、洋輔くんとの関係も未定だけどね。何だかちょっといい感じの二人をバスから凝視の男子生徒が泣ける(笑
笑顔でばいばいの後に戻った湯乃鷺、喜翆荘の娘たちはお土産を各々渡し…豆じいへの土産は何なんだ? というか喜んでるの巴さんだけじゃ?(笑。徹さんへの土産を大テレで渡す民子がかわいすぎてどうしましょう。こんな顔で渡された中身がネームホルダーとはこれまた破壊力でかすぎ。単車のキーホルダーに使っているのを見てポッとする民子の表情が今から見える!
そして問題の次郎丸へのえっちな土産は…まりもっこり宮崎(日向夏)バージョンか! なんといういやげもの(笑。これを「えっち」と認識する民子&菜子が愛おしすぎる。というかどんな顔してこれを選んだのかぜひ再現すべき。
手のマメを眺めながら戻ったふくやの孫娘は屋根上の青鷺に「ただいまんぼる~」と帰宅の挨拶、やる前から嫌っていた旅館の仕事にぼんぼるつもりの結名の心境を表すように飛び立つ青鷺はじつに綺麗な締めでした。
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