2011-08-01(Mon)
花咲くいろは #18 人魚姫と貝殻ブラ
変えたいもの、変わらないもの、変えなくていいもの。

「地上が怖い人魚姫」が地上を目指すお話。

冒頭は夕食の準備に追われる押水家の台所から。「キッチン」ではなく「台所」と呼ぶべき生活感溢れる狭い台所の主は菜子、賑やかな小さい子供たちの相手をしながらおんぶ紐で赤ちゃんを背負って包丁を使う菜子の姿は思いっきり女子高生離れ…というか地味な服装も相まって既に肝っ玉母ちゃんの貫禄が。谷間に食い込むおんぶ紐がムネを強調しているけれどどう見ても「お母さんのおっぱい」なのでヨコシマな感じは皆無です(笑
「不相応に褒められたなら、それに見合う自分に変わっていこうと努力する」
すると隣室にて口論している父母の声が聞こえてきました。卓袱台に教育関係の書籍を広げての教育論争、台所でいろんなものに追われている菜子は悠長な両親にカミナリを一閃すると落雷した二人はすごすごと片付けを始めます。あはは。これじゃどっちが親なんだか。
「だって地上は怖いもん」
戦い済んで夜も更けておやすみ前の絵本タイム。幼い妹に読み聞かせる「人魚姫」に自分を重ねた菜子は人魚姫の気持ちがわからない。自分らしく自由に振る舞える「海の中」が好き、だから見知らぬ「地上」への憧れなど無い。この「海」を「家」に、「地上」を「外の世界」に置き換えると現状の菜子の心理そのままです。家の中では家族を仕切る声も高らかに思うままに動ける「頼れるお姉ちゃん」だけれど、一歩外へで出ると隣人との挨拶すらできない小動物と化してしまう。だってお外は怖いもん。

お客様から花の観察ポイントを訊かれてもおどおどするばかりで気が利いた事の一つも答えられずしょんぼり。すると菜子は翌朝の控え室にて群生地への案内図を描き、細かい注意点も書き足してお客様への気遣いを見せます。これくらいの返事をその場ですらすら言えたなら…相変わらず他人と上手く喋れない、こういう性格を変えたくて仲居のバイトをしているのに一向に改善されない性格に落ち込む菜子。やっぱり自分のテリトリー以外では上手く泳げない、でも上手く泳げないなりにもがいている姿はいつか誰かに認められるものです。
そのわかりやすい現れが「お給料の義」でした。客室の九谷を割って月給五千円(笑)の緒花に対し菜子の給料はいつもより多い? それでも四万四千円? 学校の始業前から放課後夜遅くまで働き(1日合計8時間くらい?)、ほぼ毎日の勤務にてこの給料はどうなのか? と思うけれど田舎のバイト仲居はこんなものなの? 菜子と逆の意味で金額見てちょっとびっくりした。
「期待されてんのよ、菜子ちゃん」
上がった給料は期待の裏返し。菜子は巴さんの言葉に自宅で両親が争っていた教育論を頭に浮かべてハッとします。女将さんは私に変わって欲しくて給料を上げてくれた、金額に見合う努力を暗に求められている。そう考えた菜子は拭き掃除の最中に緒花へ相談するも…「緒花ちゃんは褒められると図に乗るタイプだから」とサラッと言っちゃう菜子スゲエ。「いい意味で」図に乗るってのはフォローになっているのか?(笑。ともあれこういうセリフを自然に言えちゃうのは菜子にとって緒花が「海」のポジションであるということなのでしょう。でもおでこはダメ〜!
学校でのランチタイムにて空いたペットボトルを貰って水を汲みに行く貧乏緒花の涙ぐましいワンシーンの後、結名は残った二人へ給料の使い道を訊きました。しかし二人共のおよそ女子高生らしくないお答えに結名は立ち上がり「パーッと使わなくちゃ!」「お金は人を磨いてくれる!」と一喝! いかにもお金に不自由したことがないお嬢様らしい発言だけれど「磨いてくれる」との言葉に菜子がスイッチオン、というわけでパーッと使うため放課後みなさんはお買い物へゴー!

露出過剰の結名、センス以前の民子に比べ、一応都会っ子の緒花はそれなりに服装センスが良さそうで、菜子は緒花が選んだパフスリーブを一緒に試着することになりました。しかし同じ服のはずが試着姿は天地の差、スタイルの違いが思いっきり現れた黄色いツーショットはじつに眼福でじつに切ない(笑。というかムネから脚からエロすぎだろう菜子。
そんな試着姿にエンジンが掛かった露出派結名はアクセなどをむんずと掴んでコーディネートはこうでねえと!(死語)と菜子へ押し付けてハウス! 従順な菜子はいわれるままにそれらを身に付け、仕上がった姿は普段の地味さから別人となったセクシー菜子へ変身です。短すぎるスカートにもじもじしている様子は姿見と合わせて前後から抜かりなく描写、一粒で二度美味しいアングルはニーズをよくわかってらっしゃる。とはいえこのスカート丈って制服と大して変わらないんじゃ?(笑
「やっぱ女子は衣装で変わるのう!」
満足げな結名の言葉にまたしてもスイッチが入った菜子は身に付けているもの全てお買い上げ。何だか菜子ってお堅いようで、ろくでもない男にコロッと騙されちゃうタイプっぽいね。そこがまたいいのですが(酷

さて見た目は今風になったけれど歌うカラオケは「この広い野原いっぱい」、みぞおちで手を組んで目を瞑って高らかに歌い上げる昭和のフォークソングは小中時代の合唱部か何かで歌った曲なのかも。ともあれこの絵面のミスマッチ感が素晴らしく、菜子の本質をたった一コマで見事に描いていましたね。続く緒花は「精霊流し」、民子は板前らしく「月の法善寺横町」と…おまえらホントに今どきの女子高生か!? そりゃ結名も残念な顔になるだろう(笑。とはいえ民子の法善寺横町は聴いてみたかった。包丁一本〜サラシに巻いて〜♪
ファミレスへ場所を移しておやつタイム。コーヒーが飲めないけれどカフェオレは好きな貧乏緒花は一番安いブレンドコーヒーにフレッシュありったけという涙ぐましいオーダー、メニューを前にあれこれ悩みまくる民子、ここでもお母さんな菜子などなど喜翆荘三人娘はいい味出しまくりです。あはは。今どきのジョシコーセー代表たる結名とのノリの違いはユーモラスかつ切実ですなあ。
「緒花ちゃんも友達いなさそうだもんね」
「いつもそのまんまだし、敵も多いかなって」
「いい意味で」
慣れないファッション・慣れない遊びに疲れ気味の菜子は緒花相手にまたしても無意識の爆撃開始。こんな風に思ったことを素直に言える間柄ってのは菜子的に珍しく、上でも書いたように菜子にとって緒花は特別な存在であり、ついつい自然体で接するあまりの爆撃なのでしょうね。その度に言葉のナイフで抉られる緒花は気の毒ですが(笑
言い寄ってきたナンパ男を軽くあしらう結名、しかし男のターゲットはセクシー菜子でありました。突然のナンパに表情を白黒させて逃げ出す菜子がかわいい! これだけのわがままボディを持っていながら男の影が微塵も無いのは「王子さまより自身の安寧」を取る菜子らしい、けどもったいないよねえ。

疲れて帰った菜子は自宅モードの饒舌さで一気にまくし立てるとサッサと風呂へ、湯船に浸かって溜息吐いて湯へ潜る菜子…ムネ越しの水中アングルが斬新かつエロい! そしてカメラが上へ回って水面のキラキラから海中シーンへ変わる流れも面白いです。
「がんばりな。その宝石の重さに見合う自分になれるように」
女将さん人魚(王妃様)から賜った色とりどりの宝石は「菜子への期待」を具現化したもの、なるほどお金の象徴である「貝」をこんな風に使うとはまったく予想できませんでした。本質的な部分は変わらないのに見た目だけ飾り、不相応な宝石を身に纏った菜子人魚はその重さに耐えきれず深く沈んでいく。それはそうと張り付いた宝石貝に収まりきらない立派すぎるムネがじつにエロい! これが緒花だったら…「良い意味で」
「変わるまでは無理でもせめていつもの自分でいられたら」
沈んだ人魚は湯船の底で意識を戻し、風呂から上がると曇り鏡を手で拭いて思いを呟く。もやもやと曇っていた思いを拭った跡にはっきり映る菜子の顔は彼女の意志・決意を感じさせる好演出、などともっともらしい事を言いながら視線はムネの膨らみにロックオンしている正直な私です。あと1cmアングルが動けば!

翌朝の出勤風景にて出会った蓮さんの15万円ファッション。いたたた! 大満足の本人に気遣って言葉を選ぶ徹さん、そんなところへちょうど通りかかった菜子は「面白い恰好」と一斬です。あははは! 明るい表情で声も大きく言いたいことを言う「弟たちと一緒の時みたいないつもの自分」を演じる菜子、しかしその勢いはあっさりと墜落してしまいました。廊下へカバンを並べるお客様へも無理なテンションで明るく接し、その結果の失敗。まああの客がおかしいような気がしますけど(笑
「言っておくけどね、ここは学校じゃないんだ」
女将部屋へ呼ばれた菜子はお給料アップを発端としたぐるぐるした思いを話し、すると女将さんは意外な答えを返します。成長を期待し意識を高めるために給料を上げる? そんな悠長なことは考えていない。給料を上げたのにはきちんと理由があったのでした。
自宅での様子はいざ知らず、喜翆荘での菜子はおどおどして声も小さい。でも誰も気付かない所に気付いてあったかい心配りが出来る仲居。女将さんが懐から出したお客様からの手紙はその一例で、おそらくこれまでも同様の評判があったのでしょう。その働きに対して女将さんは給料を上げてくれたのです。がんばって「自宅での自分(菜子的に本当の自分)」を出さなくてもいい、身を飾る必要など無い、無理にテンションを上げなくても「喜翆荘での自分」のままでいいのです。
そのことを認めてもらえた菜子は顔面緩みっ放しで館内を陸上クロール、すなわち自宅以外でも「泳げる」ことに気付いたのでした。その勢いで「地上」をも目指せるほど意識が高まった菜子人魚が見上げる水面はキラキラと輝くキレイな締め…私は「花咲くいろは」にこういう話を求めていたんですよ! 久しぶりに心底面白かったです。「きなこもち」と「きもなこち」って似てるよね? ってなシナリオの遊びも面白いオチでした。岡田氏はこういう小技が上手いな(笑
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「地上が怖い人魚姫」が地上を目指すお話。

冒頭は夕食の準備に追われる押水家の台所から。「キッチン」ではなく「台所」と呼ぶべき生活感溢れる狭い台所の主は菜子、賑やかな小さい子供たちの相手をしながらおんぶ紐で赤ちゃんを背負って包丁を使う菜子の姿は思いっきり女子高生離れ…というか地味な服装も相まって既に肝っ玉母ちゃんの貫禄が。谷間に食い込むおんぶ紐がムネを強調しているけれどどう見ても「お母さんのおっぱい」なのでヨコシマな感じは皆無です(笑
「不相応に褒められたなら、それに見合う自分に変わっていこうと努力する」
すると隣室にて口論している父母の声が聞こえてきました。卓袱台に教育関係の書籍を広げての教育論争、台所でいろんなものに追われている菜子は悠長な両親にカミナリを一閃すると落雷した二人はすごすごと片付けを始めます。あはは。これじゃどっちが親なんだか。
「だって地上は怖いもん」
戦い済んで夜も更けておやすみ前の絵本タイム。幼い妹に読み聞かせる「人魚姫」に自分を重ねた菜子は人魚姫の気持ちがわからない。自分らしく自由に振る舞える「海の中」が好き、だから見知らぬ「地上」への憧れなど無い。この「海」を「家」に、「地上」を「外の世界」に置き換えると現状の菜子の心理そのままです。家の中では家族を仕切る声も高らかに思うままに動ける「頼れるお姉ちゃん」だけれど、一歩外へで出ると隣人との挨拶すらできない小動物と化してしまう。だってお外は怖いもん。

お客様から花の観察ポイントを訊かれてもおどおどするばかりで気が利いた事の一つも答えられずしょんぼり。すると菜子は翌朝の控え室にて群生地への案内図を描き、細かい注意点も書き足してお客様への気遣いを見せます。これくらいの返事をその場ですらすら言えたなら…相変わらず他人と上手く喋れない、こういう性格を変えたくて仲居のバイトをしているのに一向に改善されない性格に落ち込む菜子。やっぱり自分のテリトリー以外では上手く泳げない、でも上手く泳げないなりにもがいている姿はいつか誰かに認められるものです。
そのわかりやすい現れが「お給料の義」でした。客室の九谷を割って月給五千円(笑)の緒花に対し菜子の給料はいつもより多い? それでも四万四千円? 学校の始業前から放課後夜遅くまで働き(1日合計8時間くらい?)、ほぼ毎日の勤務にてこの給料はどうなのか? と思うけれど田舎のバイト仲居はこんなものなの? 菜子と逆の意味で金額見てちょっとびっくりした。
「期待されてんのよ、菜子ちゃん」
上がった給料は期待の裏返し。菜子は巴さんの言葉に自宅で両親が争っていた教育論を頭に浮かべてハッとします。女将さんは私に変わって欲しくて給料を上げてくれた、金額に見合う努力を暗に求められている。そう考えた菜子は拭き掃除の最中に緒花へ相談するも…「緒花ちゃんは褒められると図に乗るタイプだから」とサラッと言っちゃう菜子スゲエ。「いい意味で」図に乗るってのはフォローになっているのか?(笑。ともあれこういうセリフを自然に言えちゃうのは菜子にとって緒花が「海」のポジションであるということなのでしょう。でもおでこはダメ〜!
学校でのランチタイムにて空いたペットボトルを貰って水を汲みに行く貧乏緒花の涙ぐましいワンシーンの後、結名は残った二人へ給料の使い道を訊きました。しかし二人共のおよそ女子高生らしくないお答えに結名は立ち上がり「パーッと使わなくちゃ!」「お金は人を磨いてくれる!」と一喝! いかにもお金に不自由したことがないお嬢様らしい発言だけれど「磨いてくれる」との言葉に菜子がスイッチオン、というわけでパーッと使うため放課後みなさんはお買い物へゴー!

露出過剰の結名、センス以前の民子に比べ、一応都会っ子の緒花はそれなりに服装センスが良さそうで、菜子は緒花が選んだパフスリーブを一緒に試着することになりました。しかし同じ服のはずが試着姿は天地の差、スタイルの違いが思いっきり現れた黄色いツーショットはじつに眼福でじつに切ない(笑。というかムネから脚からエロすぎだろう菜子。
そんな試着姿にエンジンが掛かった露出派結名はアクセなどをむんずと掴んでコーディネートはこうでねえと!(死語)と菜子へ押し付けてハウス! 従順な菜子はいわれるままにそれらを身に付け、仕上がった姿は普段の地味さから別人となったセクシー菜子へ変身です。短すぎるスカートにもじもじしている様子は姿見と合わせて前後から抜かりなく描写、一粒で二度美味しいアングルはニーズをよくわかってらっしゃる。とはいえこのスカート丈って制服と大して変わらないんじゃ?(笑
「やっぱ女子は衣装で変わるのう!」
満足げな結名の言葉にまたしてもスイッチが入った菜子は身に付けているもの全てお買い上げ。何だか菜子ってお堅いようで、ろくでもない男にコロッと騙されちゃうタイプっぽいね。そこがまたいいのですが(酷

さて見た目は今風になったけれど歌うカラオケは「この広い野原いっぱい」、みぞおちで手を組んで目を瞑って高らかに歌い上げる昭和のフォークソングは小中時代の合唱部か何かで歌った曲なのかも。ともあれこの絵面のミスマッチ感が素晴らしく、菜子の本質をたった一コマで見事に描いていましたね。続く緒花は「精霊流し」、民子は板前らしく「月の法善寺横町」と…おまえらホントに今どきの女子高生か!? そりゃ結名も残念な顔になるだろう(笑。とはいえ民子の法善寺横町は聴いてみたかった。包丁一本〜サラシに巻いて〜♪
ファミレスへ場所を移しておやつタイム。コーヒーが飲めないけれどカフェオレは好きな貧乏緒花は一番安いブレンドコーヒーにフレッシュありったけという涙ぐましいオーダー、メニューを前にあれこれ悩みまくる民子、ここでもお母さんな菜子などなど喜翆荘三人娘はいい味出しまくりです。あはは。今どきのジョシコーセー代表たる結名とのノリの違いはユーモラスかつ切実ですなあ。
「緒花ちゃんも友達いなさそうだもんね」
「いつもそのまんまだし、敵も多いかなって」
「いい意味で」
慣れないファッション・慣れない遊びに疲れ気味の菜子は緒花相手にまたしても無意識の爆撃開始。こんな風に思ったことを素直に言える間柄ってのは菜子的に珍しく、上でも書いたように菜子にとって緒花は特別な存在であり、ついつい自然体で接するあまりの爆撃なのでしょうね。その度に言葉のナイフで抉られる緒花は気の毒ですが(笑
言い寄ってきたナンパ男を軽くあしらう結名、しかし男のターゲットはセクシー菜子でありました。突然のナンパに表情を白黒させて逃げ出す菜子がかわいい! これだけのわがままボディを持っていながら男の影が微塵も無いのは「王子さまより自身の安寧」を取る菜子らしい、けどもったいないよねえ。

疲れて帰った菜子は自宅モードの饒舌さで一気にまくし立てるとサッサと風呂へ、湯船に浸かって溜息吐いて湯へ潜る菜子…ムネ越しの水中アングルが斬新かつエロい! そしてカメラが上へ回って水面のキラキラから海中シーンへ変わる流れも面白いです。
「がんばりな。その宝石の重さに見合う自分になれるように」
女将さん人魚(王妃様)から賜った色とりどりの宝石は「菜子への期待」を具現化したもの、なるほどお金の象徴である「貝」をこんな風に使うとはまったく予想できませんでした。本質的な部分は変わらないのに見た目だけ飾り、不相応な宝石を身に纏った菜子人魚はその重さに耐えきれず深く沈んでいく。それはそうと張り付いた宝石貝に収まりきらない立派すぎるムネがじつにエロい! これが緒花だったら…「良い意味で」
「変わるまでは無理でもせめていつもの自分でいられたら」
沈んだ人魚は湯船の底で意識を戻し、風呂から上がると曇り鏡を手で拭いて思いを呟く。もやもやと曇っていた思いを拭った跡にはっきり映る菜子の顔は彼女の意志・決意を感じさせる好演出、などともっともらしい事を言いながら視線はムネの膨らみにロックオンしている正直な私です。あと1cmアングルが動けば!

翌朝の出勤風景にて出会った蓮さんの15万円ファッション。いたたた! 大満足の本人に気遣って言葉を選ぶ徹さん、そんなところへちょうど通りかかった菜子は「面白い恰好」と一斬です。あははは! 明るい表情で声も大きく言いたいことを言う「弟たちと一緒の時みたいないつもの自分」を演じる菜子、しかしその勢いはあっさりと墜落してしまいました。廊下へカバンを並べるお客様へも無理なテンションで明るく接し、その結果の失敗。まああの客がおかしいような気がしますけど(笑
「言っておくけどね、ここは学校じゃないんだ」
女将部屋へ呼ばれた菜子はお給料アップを発端としたぐるぐるした思いを話し、すると女将さんは意外な答えを返します。成長を期待し意識を高めるために給料を上げる? そんな悠長なことは考えていない。給料を上げたのにはきちんと理由があったのでした。
自宅での様子はいざ知らず、喜翆荘での菜子はおどおどして声も小さい。でも誰も気付かない所に気付いてあったかい心配りが出来る仲居。女将さんが懐から出したお客様からの手紙はその一例で、おそらくこれまでも同様の評判があったのでしょう。その働きに対して女将さんは給料を上げてくれたのです。がんばって「自宅での自分(菜子的に本当の自分)」を出さなくてもいい、身を飾る必要など無い、無理にテンションを上げなくても「喜翆荘での自分」のままでいいのです。
そのことを認めてもらえた菜子は顔面緩みっ放しで館内を陸上クロール、すなわち自宅以外でも「泳げる」ことに気付いたのでした。その勢いで「地上」をも目指せるほど意識が高まった菜子人魚が見上げる水面はキラキラと輝くキレイな締め…私は「花咲くいろは」にこういう話を求めていたんですよ! 久しぶりに心底面白かったです。「きなこもち」と「きもなこち」って似てるよね? ってなシナリオの遊びも面白いオチでした。岡田氏はこういう小技が上手いな(笑
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