2011-09-07(Wed)
神様ドォルズ #10 美姫、繚乱
登場早々狂犬まひるが大暴れ。

そして八年前の出来事が明らかに。

一陣の風と共に現れた日向のお嬢様・まひる。登場早々キョウヘイの腕に抱き付いて嬉しそうにベタベタしまくり、日向と枸雅の手打ちの場だというに周囲の空気を完全スルーで自分の世界へ入っちゃってます。そんな様子を見せ付けられたキョウヘイ大好きウタオちゃんが食って掛かるも軽くあしらい、ヒビノさんには「隷属すべき平民の分際」と相手にすらせず。いいねいいね、いい具合に黒いよまひるちゃん。軽い調子から黒い顔、また後に描かれる狂犬っぷりまで花澤さんの声がいい感じにハマってます。花澤さんってこんな芝居できるんだね。
ヒビノさんとまひるの間に割って入ったキョウヘイはもちろんヒビノさんの味方であり、「私というものがありながらこの牛女は何なの!?(意訳)」と登場5分でいきなり修羅場です。あはは。さらにコウシロウから「帰れ」と言われ…次から次へ寄ってたかって(まひる的に)理不尽の数々に、まひるの狂犬スイッチが入ってしまいました。
まひるの登場シーンからチラリと姿を見せていた赤い案山子は「禍津妃(マガツヒ)」。張り巡らせたワイヤーによる結界で相手の動きを止め、自在に伸びる触手で殴ったり絞め殺したりという、見た目の派手さと裏腹になかなか陰湿な攻撃パターンが特徴の案山子です。
さてスイッチが入ったまひるは当主家のコウシロウすら恐るるに足りず、コウシロウのウワヅツを結界にハメると居丈高に言いたい放題。コウシロウダメじゃん(笑。誰に対しても上から目線を崩さないお嬢様はモヤコが意見しても聞く耳持たず、しかし案山子の整備を任せる器師まで見下してケンカを売るのは得策じゃないよねえ。理詰めで返されるとしどろもどろになっちゃうまひるがかわいい。
なーんて話でまひるの気を引くモヤコ。その裏側で目配せしながら逆転策を巡らせるキリオってばまだ子供なのに結構な策士です。キリオは水面にタケミカヅチを現し、まひるの気を引いたところでククリが結界ワイヤーを切り、結界が外れたウワヅツがマガツヒを抑える案山子の連携プレーは見事だったけれど、逆に言えば案山子三体でかからないとマガツヒを抑えられないということ。これだけ強い案山子を操れるとなればまひるの増長も頷けます。たいていの相手なら力でねじ伏せてしまえるのですから。

空守村出身の国会議員の所へ連れてこられたアキ。前回の夜の公園にて姿を見せた空守村の同級生は現在この国会議員の秘書で、カラハリさんと共にアキをここへ連れてきたのでした。アキと対面した議員氏はいろいろと耳触りの良い事を言ってますが、国会議員が言うことなどたいていろくな事ではないので以下略。
てなところへ唐突に帰ってきたまひる様。普通に入って来れないのか。自分で高い所に立っておいて「覗くな! ドスケベ!」と問答無用で蹴り飛ばすまひる様スゲエ。同級生くんはお気の毒。何故か議員の所にいるアキ、何故か議員の所にいるまひる…というわけで議員の二股に気付いたまひるはますます語気を荒げ、そんなまひるを生暖かい目で見るアキと丁々発止の開幕です。こんな狭い所で! ケンカするなら外でやんな!
クラミツハの刃が机を切り刻み、バランスを崩して落下したまひるは結界ワイヤーを張り巡らせ…「どっちが先に仕留めるか」のスピード勝負は僅かの差でまひるの勝ちでした。まひるの太ももの間にクラミツハの刃が立てられる一瞬はドキリ、破れたストッキングから覗く肌色が眩しい! その刃をまひるが片手で押すとクラミツハはグラリと倒れて勝負あり、後はもうまひるお嬢様の独壇場でした。押さえ付けられたアキの肘をグリグリと踏みながら虫を見るような目で悪態の限りを尽くすまひる様黒い!黒すぎる! 花澤さんの演技も冴えまくりです。
後先考えず飛び出してきたデコメガネ(笑)はもちろんあっさり返り討ちとなり、自分で落としたスタンガンを当てられて失神という体たらくでした。この時のまひる様がまたいい顔してるなあ。

公園でのドンパチの後、ウタオはキリオといろいろあったようでした。まひるのことを「まひる姉さま」と呼ぶキリオが面白くないウタオ、あれほど「お姉ちゃん」であることに張り切っていたのにキリオは全くお姉ちゃん扱いしてくれない。そのムカムカはご飯のおかわりを無意識で行わせるほどでした。太るぞ!(笑。まあ一応「日向家」のキリオにすればあれほど強い案山子を操る身内を「姉さま」と呼ぶのは当然で、一方実の姉とはいえ再会して間もないヘタレ隻を「お姉ちゃん」と呼ぶのは無理かも。
さてコウシロウと待ち合わせたキョウヘイは「まひるとの関係」を話し始めました。日向の娘が枸雅の男に熱を上げているのは何故なのか? というわけでシーンは8年前の事件の回想へ。
まひるとの初対面はマガツヒの墜落現場でした。目を覚ました途端にマガツヒの触手でアキを襲うまひるってば子供の頃から好戦的だね。その攻撃をあっさり止めたアキはまひるの胸ぐらを掴んでいきなり喧嘩腰、アキの剣幕にビビりながらも必死に我慢するまひるがかわいい。
妙な雰囲気を発する曰くありげな洞窟。興味を引かれたアキはまひるを放ってサッサと入り口へ向かい、するとキョウヘイは座り込んだまひるへ優しく声を掛け…まひる様ちょろい!

洞窟の奥にてアキ&キョウヘイはヒカリゴケに覆われた「四本足の案山子」と遭遇しました。アキが手を当てると微かな気配を感じ…結果からするとこの時「アキの気」を吸ったのだろうね。この案山子は人の心を吸うことで隻無しで動く「天照素(アマテラス)」、そう、第五話ラストにて日向家の洞窟に隠されていたアマテラスの発見現場なのです。
こっそり付いてきたまひるを含め隻が三人も揃えばそこから放出される「気」も相当なものだったに違いありません。その気配を察したのか静かに眠っているように見えたアマテラスは突如起動しアキたちを襲い始めました。暗い洞窟の中で容赦無く暴れ回るアマテラス、隻チームも各々の案山子を操ってアマテラスに応戦しますが力の差は絶大で、攻撃しても攻撃してもアマテラスは不気味な咆哮を上げて向かってきます。こええ!
無敵と思われたマガツヒの結界もアマテラスには効かず。結界から逆流してきたアマテラスの思念・無数の目玉がまひるの心を襲う一瞬はギャグ顔にしなければ正視できないでしょう。まだ経験が浅いまひるは予想外の反撃に失禁して立ち尽くし、その後もアマテラスからの攻撃は止まず隻チームはフルボッコ状態でした。こりゃ相手が悪い。
クラミツハとククリの特攻連携でついに倒した!? と思いきや、またしてもアマテラスは咆哮を上げてキョウヘイたちへ襲いかかります。キリが無え! 泣き叫ぶまひるを背負い、戦意を消失したアキを引きずって歩くキョウヘイ。既に諦め顔のアキに対しキョウヘイの眼光は未だ死なず…三人の中で一番平和主義っぽいキョウヘイが土壇場になれば最も戦いに執着している。この時の表情こそが彼の本性、そしていよいよ追い込まれたキョウヘイはついにククリの左手を開いて窮地を脱した。
まひるはこの戦いにて最後は何も出来なかったアキを「雑魚」と呼び、一方絶大な力で局面を乗り切り命を助けてもらったキョウヘイに心酔する。アキはアキでキョウヘイの本当の力を目の前で見てこれまた心酔する。しかし当人のキョウヘイはその禍々しい力に心が折れてしまった。
もうお気づきでしょうがこれら一連のシーンは第一話冒頭にて描かれていたものです。思えば案山子を巡るイザコザを描いた本作ストーリーの起点であるこの戦いを第一話冒頭にて提示していたのはなかなか上手い構成だったと思います。
次回も狂犬まひるが大暴れ? そしてヒビノさんのピンチ!?
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そして八年前の出来事が明らかに。

一陣の風と共に現れた日向のお嬢様・まひる。登場早々キョウヘイの腕に抱き付いて嬉しそうにベタベタしまくり、日向と枸雅の手打ちの場だというに周囲の空気を完全スルーで自分の世界へ入っちゃってます。そんな様子を見せ付けられたキョウヘイ大好きウタオちゃんが食って掛かるも軽くあしらい、ヒビノさんには「隷属すべき平民の分際」と相手にすらせず。いいねいいね、いい具合に黒いよまひるちゃん。軽い調子から黒い顔、また後に描かれる狂犬っぷりまで花澤さんの声がいい感じにハマってます。花澤さんってこんな芝居できるんだね。
ヒビノさんとまひるの間に割って入ったキョウヘイはもちろんヒビノさんの味方であり、「私というものがありながらこの牛女は何なの!?(意訳)」と登場5分でいきなり修羅場です。あはは。さらにコウシロウから「帰れ」と言われ…次から次へ寄ってたかって(まひる的に)理不尽の数々に、まひるの狂犬スイッチが入ってしまいました。
まひるの登場シーンからチラリと姿を見せていた赤い案山子は「禍津妃(マガツヒ)」。張り巡らせたワイヤーによる結界で相手の動きを止め、自在に伸びる触手で殴ったり絞め殺したりという、見た目の派手さと裏腹になかなか陰湿な攻撃パターンが特徴の案山子です。
さてスイッチが入ったまひるは当主家のコウシロウすら恐るるに足りず、コウシロウのウワヅツを結界にハメると居丈高に言いたい放題。コウシロウダメじゃん(笑。誰に対しても上から目線を崩さないお嬢様はモヤコが意見しても聞く耳持たず、しかし案山子の整備を任せる器師まで見下してケンカを売るのは得策じゃないよねえ。理詰めで返されるとしどろもどろになっちゃうまひるがかわいい。
なーんて話でまひるの気を引くモヤコ。その裏側で目配せしながら逆転策を巡らせるキリオってばまだ子供なのに結構な策士です。キリオは水面にタケミカヅチを現し、まひるの気を引いたところでククリが結界ワイヤーを切り、結界が外れたウワヅツがマガツヒを抑える案山子の連携プレーは見事だったけれど、逆に言えば案山子三体でかからないとマガツヒを抑えられないということ。これだけ強い案山子を操れるとなればまひるの増長も頷けます。たいていの相手なら力でねじ伏せてしまえるのですから。

空守村出身の国会議員の所へ連れてこられたアキ。前回の夜の公園にて姿を見せた空守村の同級生は現在この国会議員の秘書で、カラハリさんと共にアキをここへ連れてきたのでした。アキと対面した議員氏はいろいろと耳触りの良い事を言ってますが、国会議員が言うことなどたいていろくな事ではないので以下略。
てなところへ唐突に帰ってきたまひる様。普通に入って来れないのか。自分で高い所に立っておいて「覗くな! ドスケベ!」と問答無用で蹴り飛ばすまひる様スゲエ。同級生くんはお気の毒。何故か議員の所にいるアキ、何故か議員の所にいるまひる…というわけで議員の二股に気付いたまひるはますます語気を荒げ、そんなまひるを生暖かい目で見るアキと丁々発止の開幕です。こんな狭い所で! ケンカするなら外でやんな!
クラミツハの刃が机を切り刻み、バランスを崩して落下したまひるは結界ワイヤーを張り巡らせ…「どっちが先に仕留めるか」のスピード勝負は僅かの差でまひるの勝ちでした。まひるの太ももの間にクラミツハの刃が立てられる一瞬はドキリ、破れたストッキングから覗く肌色が眩しい! その刃をまひるが片手で押すとクラミツハはグラリと倒れて勝負あり、後はもうまひるお嬢様の独壇場でした。押さえ付けられたアキの肘をグリグリと踏みながら虫を見るような目で悪態の限りを尽くすまひる様黒い!黒すぎる! 花澤さんの演技も冴えまくりです。
後先考えず飛び出してきたデコメガネ(笑)はもちろんあっさり返り討ちとなり、自分で落としたスタンガンを当てられて失神という体たらくでした。この時のまひる様がまたいい顔してるなあ。

公園でのドンパチの後、ウタオはキリオといろいろあったようでした。まひるのことを「まひる姉さま」と呼ぶキリオが面白くないウタオ、あれほど「お姉ちゃん」であることに張り切っていたのにキリオは全くお姉ちゃん扱いしてくれない。そのムカムカはご飯のおかわりを無意識で行わせるほどでした。太るぞ!(笑。まあ一応「日向家」のキリオにすればあれほど強い案山子を操る身内を「姉さま」と呼ぶのは当然で、一方実の姉とはいえ再会して間もないヘタレ隻を「お姉ちゃん」と呼ぶのは無理かも。
さてコウシロウと待ち合わせたキョウヘイは「まひるとの関係」を話し始めました。日向の娘が枸雅の男に熱を上げているのは何故なのか? というわけでシーンは8年前の事件の回想へ。
まひるとの初対面はマガツヒの墜落現場でした。目を覚ました途端にマガツヒの触手でアキを襲うまひるってば子供の頃から好戦的だね。その攻撃をあっさり止めたアキはまひるの胸ぐらを掴んでいきなり喧嘩腰、アキの剣幕にビビりながらも必死に我慢するまひるがかわいい。
妙な雰囲気を発する曰くありげな洞窟。興味を引かれたアキはまひるを放ってサッサと入り口へ向かい、するとキョウヘイは座り込んだまひるへ優しく声を掛け…まひる様ちょろい!

洞窟の奥にてアキ&キョウヘイはヒカリゴケに覆われた「四本足の案山子」と遭遇しました。アキが手を当てると微かな気配を感じ…結果からするとこの時「アキの気」を吸ったのだろうね。この案山子は人の心を吸うことで隻無しで動く「天照素(アマテラス)」、そう、第五話ラストにて日向家の洞窟に隠されていたアマテラスの発見現場なのです。
こっそり付いてきたまひるを含め隻が三人も揃えばそこから放出される「気」も相当なものだったに違いありません。その気配を察したのか静かに眠っているように見えたアマテラスは突如起動しアキたちを襲い始めました。暗い洞窟の中で容赦無く暴れ回るアマテラス、隻チームも各々の案山子を操ってアマテラスに応戦しますが力の差は絶大で、攻撃しても攻撃してもアマテラスは不気味な咆哮を上げて向かってきます。こええ!
無敵と思われたマガツヒの結界もアマテラスには効かず。結界から逆流してきたアマテラスの思念・無数の目玉がまひるの心を襲う一瞬はギャグ顔にしなければ正視できないでしょう。まだ経験が浅いまひるは予想外の反撃に失禁して立ち尽くし、その後もアマテラスからの攻撃は止まず隻チームはフルボッコ状態でした。こりゃ相手が悪い。
クラミツハとククリの特攻連携でついに倒した!? と思いきや、またしてもアマテラスは咆哮を上げてキョウヘイたちへ襲いかかります。キリが無え! 泣き叫ぶまひるを背負い、戦意を消失したアキを引きずって歩くキョウヘイ。既に諦め顔のアキに対しキョウヘイの眼光は未だ死なず…三人の中で一番平和主義っぽいキョウヘイが土壇場になれば最も戦いに執着している。この時の表情こそが彼の本性、そしていよいよ追い込まれたキョウヘイはついにククリの左手を開いて窮地を脱した。
まひるはこの戦いにて最後は何も出来なかったアキを「雑魚」と呼び、一方絶大な力で局面を乗り切り命を助けてもらったキョウヘイに心酔する。アキはアキでキョウヘイの本当の力を目の前で見てこれまた心酔する。しかし当人のキョウヘイはその禍々しい力に心が折れてしまった。
もうお気づきでしょうがこれら一連のシーンは第一話冒頭にて描かれていたものです。思えば案山子を巡るイザコザを描いた本作ストーリーの起点であるこの戦いを第一話冒頭にて提示していたのはなかなか上手い構成だったと思います。
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