2012-01-08(Sun)
モーレツ宇宙海賊 #01 海賊、罷り通る
ミニスカ女子高生が宇宙海賊に!?

2012年1月期新番レビュー第2弾です。
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2012年1月期新番レビュー第2弾です。
原作は笹本祐一著の「ミニスカ宇宙海賊(朝日ノベルズ刊)」。別にタイトルまんまでも良かったような気がしますが「モーレツ パイレーツ」の韻に拘った? 「モーレツ」という中途半端にレトロチックな響きも作風に合っていると言えばそうかも(褒め言葉。件の笹本氏はまだ「ラノベ」という言葉が無かった頃から軽妙な文体で私を楽しませてくれた作家であり、残念ながら本作は原作未読なれど、軽い語り口なのにしっかりSFしているあのノリが健在ならばおそらくハマることでしょう。
監督・シリーズ構成は佐藤竜雄氏。「ナデシコ」や「ステルヴィア」の監督と言えば本作との相性が想像付くでしょうか? とはいえ若い人はナデシコとか見たこと無いかも? キャラデザは「ゼノグラシア」のキャラデザや「舞-HiMEシリーズ」の作監を務めた竹内浩志氏。なるほどキャラ絵の雰囲気がマンマです。事前情報が無ければ8スタ作品と見間違えそう(笑。作風からしてメカ関係に力も入っており、河森正治氏、鷲尾直広氏、寺岡賢司氏、鈴木雅久氏、宮崎真一氏と蒼々たるメンツが名を連ねています。これまた期待大。というか全体的におっさん向けな雰囲気ありあり?

アバンはストーリーの土台となる100年前のダイジェストから。この「地球によく似た開拓惑星」「銀河帝國からの独立戦争」「私掠船免状」という初期設定だけで妙にニヤ付いてしまう。星系連合の船を襲う宇宙海賊、エアロックへボーディング・ブリッジを渡してプシュー!と開く一瞬も良いね良いね。こういう細部のディティールに拘った作りはおっさんの大好物なのです。
「さあ、海賊の時間だ!」
銃を構えた女海賊は後に登場する梨理香さん。ナレーションのタイミングによってまるで「100年前の女海賊」みたいだけれどそういう意味じゃ無いよねえ? まあここは「茉莉香の母親は女海賊としてブイブイ言わせてた」という前振りなのでしょう。というわけで女海賊ブラスター・リリカの一声にてOPへ。
OPはももいろクローバーZ歌唱の「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」。まあ歌唱については何も申しますまい。異様に大人数のサブキャラとメインキャラのアップを交互に見せながら、宇宙空間を飛び回る弁天丸を始めとするメカアクションを見せる映像は密度が濃い濃い。というかサンライズっぽいかも? OPのラストカットにてキャラが勢揃いした所でカメラがグッと引いた俯瞰アングルで締めればいよいよサンライズOPだったのに(笑

宇宙ヨットを操縦する茉莉香のカットは本来のタイトルに紛うこと無きキワキワのミニスカがじつに美味しい。その様子を見守る謎の二人は軌道計算からオーバーランを予想するも、茉莉香は見事なエアブレーキ操作と大気分布の読みで無事に着陸。このさりげないワンシーンも近年めっきり少なくなった「それっぽいSFメカ描写」に飢えていた私にはじつにご褒美でした。
着陸したヨットのコクピットから出る茉莉香。これは実際の搭乗機体ではなくて無線による遠隔操作なのかな? 実機を伴うシミュレータと言うか。キャノピーを開けながらハーネスを外すカットもそれっぽくていい感じ。ミニスカからチラ見える脚もいい感じ(笑
茉莉香が暮らす街はハイテク都市の一面とヨーロッパ風の古い街並みが同居した面白い風景です。女性がシティコミュータの呼び出し端末をタッチすると無人のコミュータが止まって乗り込む一連も近未来的でいいなあ。自動運転ではないクルマが珍しいのか、謎の二人を乗せたクルマを見た子供たちがはしゃいでいる様子もいかにも。時代は変わっても子供の興味は変わらんのだね。かと思えば機械式の跳ね上げ橋やピエロ姿の花売り、そして茉莉香がアルバイトをしている「ランプ館」のレトロチックな雰囲気も違和感なく溶け込んでおり、美術設計の巧みさを感じさせます。

ランプ館を訪れた謎の二人はメイド姿のアルバイト少女へあれこれとオーダー。そのオーダー捌きから茉莉香の能力を評価し、さらに「あなたのお母様とは古い知り合い」と告げ、そして「宇宙」の話を軽く振る。何というか御前の声でこの語りかけは明らかに裏がありそうでじつに怪しい(笑
バイト先からの帰宅シーン。片支持ホイールの自転車デザインも凝ってて良し良し。しかしミニスカでこの自転車はいろんな意味で危険が危なそうです。履いてない!?
自宅へ着いてセキュリティ解除の一連シーンはあまりに厳重すぎて何事かと。網膜認証、指紋認証、パスワード、さらに声紋認証を経てようやく開いたドアは観音開きフェイクから90度回転して全体がスライドする大仰な作りです。スゲー。などとこれほど厳重なセキュリティを施していたのは梨理香さんのアレな事情があったのですね。
リビングで寛ぎながらファッション誌を眺める茉莉香。タッチしたモデルが空中に投影され、指で突くとクルリとターン、さらにスクリーン方向へ突けばそこに投影される。こういう「本筋に関係無さそうな小物設定」まできっちり本気で考えている制作姿勢はじつに喜ばしい。21世紀に憧れたおっさん世代のコドモ心をくすぐります(笑

そしてバイト先に現れた謎の女性の話。「梨理香さんの古い知り合い」と聞いた後に「宇宙」という単語に動揺してガシャン!の一連もわかりやすい流れです。てな所へ現れた件の二人、何故か喪服姿の二人とテーブルを囲んで切り出された話は「ゴンザエモン」の死についてでした。弁天丸の船長であるゴンザエモンが亡くなった、一同は神妙な表情でワイングラスを献杯し…と思ったのも束の間、いつしかグラスはジョッキに変わって大笑いの中でゴクゴク呑ってます。何だこのノリ(笑
というわけでゴンザエモンの長女たる茉莉香へいきなりの船長任命、グラスに映ったビックリ顔と「えぇー!」の叫びでAパートを締める思いっきりベタベタな流れは笑った。
Bパート冒頭は海賊、そして弁天丸についてネットで調べる茉莉香のシーン。スタイラスとキーボードを併用した端末パネルやディスプレイ表示なども近未来チックでいい感じです。調べた結果いきなりの任命は全て真実で、それどころか梨理香さんの過去までわかっちゃってこれまたビックリの茉莉香でした。そりゃビックリするだろうな。

このテのストーリーに欠かせない「気の良いクラスメイト」役の遠藤マミちゃん。そしてあまりにお約束どおり謎の二人は担任教師&保険医として学校へ入り込み、さらにいかにも怪しい転校生まで現れるというベタベタなサービスっぷりです。ぱっつん黒髪ロングでメガネで見るからにキツそうな「チアキ・クリハラ」ってばどんだけ私のストライクゾーンを突いてくるのか。しかも中の人が花澤さんと来たら押すしかないでしょう。空席を探す端末や、タッチした席を示すホログラム矢印の描写などもこれまた近未来チックで良し。こういう細かい拘りがいちいちツボにハマります。すれ違い様のチアキの視線、それを受ける茉莉香の表情も謎っぽくていいね。
さてその後のアルバイトにてランプ館へ押し寄せた客層はいつもと違ってコワモテ揃いでした。明らかに茉莉香狙いなれど手を出してくる様子も無く…戸惑いながらもきちんと接客する二人のリアクションがいい味でした。マミちゃんって意外と神経太い?(笑

どうにもビミョーな空気に包まれたランプ館にチアキがやって来ました。逆光仁王立ちの登場シーンから、不機嫌そうにカウンターに座り、不機嫌そうに茉莉香と話すチアキは見たとおりの強キャラかと思いきや…マミに勧められたメニューのチョコパに目がハート、そして運ばれてきたパフェを一口運ぶと意外な表情を見せてくれました。っていうかエロいよ(笑。
空港警備の男の嘘をあっさり見破り、男の攻撃を察知した刹那に身を翻して閃光弾(?)をぶっ放す一連はよく訓練されています。訓練されすぎです。この身のこなしはプロの方ですか? それはともかくこの一連をローアングルで見せる制作陣は見る側の思いをよくわかってらっしゃるね。脚まる出しでスツールから飛び降りてズドン!の一瞬は「履いてない?」と思わせながら、その直前のカットにて一瞬パンチラを見せているというサービスっぷりにも脱帽です。
派手な撃ち合いの中で茉莉香の手を引いて店から脱出するチアキ。はたして彼女は敵か味方か? まあOPを見れば二人の関係はある程度予想付きますが、店に押し寄せていたコワモテ衆の正体やら、敵対組織のアレコレやら、それらを全てモニターしている弁天丸の様子やら、いろいろ興味が尽きない第一話の引きでした。ストーリーが今後どう転がっていくのかほとんど未知数なれどもちろん視聴は継続、しかし土曜はプリティリズム優先なので残念ながらレビュー今回限りです。ゴメンナサイ。やっぱり1日2本はキツい。
監督・シリーズ構成は佐藤竜雄氏。「ナデシコ」や「ステルヴィア」の監督と言えば本作との相性が想像付くでしょうか? とはいえ若い人はナデシコとか見たこと無いかも? キャラデザは「ゼノグラシア」のキャラデザや「舞-HiMEシリーズ」の作監を務めた竹内浩志氏。なるほどキャラ絵の雰囲気がマンマです。事前情報が無ければ8スタ作品と見間違えそう(笑。作風からしてメカ関係に力も入っており、河森正治氏、鷲尾直広氏、寺岡賢司氏、鈴木雅久氏、宮崎真一氏と蒼々たるメンツが名を連ねています。これまた期待大。というか全体的におっさん向けな雰囲気ありあり?

アバンはストーリーの土台となる100年前のダイジェストから。この「地球によく似た開拓惑星」「銀河帝國からの独立戦争」「私掠船免状」という初期設定だけで妙にニヤ付いてしまう。星系連合の船を襲う宇宙海賊、エアロックへボーディング・ブリッジを渡してプシュー!と開く一瞬も良いね良いね。こういう細部のディティールに拘った作りはおっさんの大好物なのです。
「さあ、海賊の時間だ!」
銃を構えた女海賊は後に登場する梨理香さん。ナレーションのタイミングによってまるで「100年前の女海賊」みたいだけれどそういう意味じゃ無いよねえ? まあここは「茉莉香の母親は女海賊としてブイブイ言わせてた」という前振りなのでしょう。というわけで女海賊ブラスター・リリカの一声にてOPへ。
OPはももいろクローバーZ歌唱の「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」。まあ歌唱については何も申しますまい。異様に大人数のサブキャラとメインキャラのアップを交互に見せながら、宇宙空間を飛び回る弁天丸を始めとするメカアクションを見せる映像は密度が濃い濃い。というかサンライズっぽいかも? OPのラストカットにてキャラが勢揃いした所でカメラがグッと引いた俯瞰アングルで締めればいよいよサンライズOPだったのに(笑

宇宙ヨットを操縦する茉莉香のカットは本来のタイトルに紛うこと無きキワキワのミニスカがじつに美味しい。その様子を見守る謎の二人は軌道計算からオーバーランを予想するも、茉莉香は見事なエアブレーキ操作と大気分布の読みで無事に着陸。このさりげないワンシーンも近年めっきり少なくなった「それっぽいSFメカ描写」に飢えていた私にはじつにご褒美でした。
着陸したヨットのコクピットから出る茉莉香。これは実際の搭乗機体ではなくて無線による遠隔操作なのかな? 実機を伴うシミュレータと言うか。キャノピーを開けながらハーネスを外すカットもそれっぽくていい感じ。ミニスカからチラ見える脚もいい感じ(笑
茉莉香が暮らす街はハイテク都市の一面とヨーロッパ風の古い街並みが同居した面白い風景です。女性がシティコミュータの呼び出し端末をタッチすると無人のコミュータが止まって乗り込む一連も近未来的でいいなあ。自動運転ではないクルマが珍しいのか、謎の二人を乗せたクルマを見た子供たちがはしゃいでいる様子もいかにも。時代は変わっても子供の興味は変わらんのだね。かと思えば機械式の跳ね上げ橋やピエロ姿の花売り、そして茉莉香がアルバイトをしている「ランプ館」のレトロチックな雰囲気も違和感なく溶け込んでおり、美術設計の巧みさを感じさせます。

ランプ館を訪れた謎の二人はメイド姿のアルバイト少女へあれこれとオーダー。そのオーダー捌きから茉莉香の能力を評価し、さらに「あなたのお母様とは古い知り合い」と告げ、そして「宇宙」の話を軽く振る。何というか御前の声でこの語りかけは明らかに裏がありそうでじつに怪しい(笑
バイト先からの帰宅シーン。片支持ホイールの自転車デザインも凝ってて良し良し。しかしミニスカでこの自転車はいろんな意味で危険が危なそうです。履いてない!?
自宅へ着いてセキュリティ解除の一連シーンはあまりに厳重すぎて何事かと。網膜認証、指紋認証、パスワード、さらに声紋認証を経てようやく開いたドアは観音開きフェイクから90度回転して全体がスライドする大仰な作りです。スゲー。などとこれほど厳重なセキュリティを施していたのは梨理香さんのアレな事情があったのですね。
リビングで寛ぎながらファッション誌を眺める茉莉香。タッチしたモデルが空中に投影され、指で突くとクルリとターン、さらにスクリーン方向へ突けばそこに投影される。こういう「本筋に関係無さそうな小物設定」まできっちり本気で考えている制作姿勢はじつに喜ばしい。21世紀に憧れたおっさん世代のコドモ心をくすぐります(笑

そしてバイト先に現れた謎の女性の話。「梨理香さんの古い知り合い」と聞いた後に「宇宙」という単語に動揺してガシャン!の一連もわかりやすい流れです。てな所へ現れた件の二人、何故か喪服姿の二人とテーブルを囲んで切り出された話は「ゴンザエモン」の死についてでした。弁天丸の船長であるゴンザエモンが亡くなった、一同は神妙な表情でワイングラスを献杯し…と思ったのも束の間、いつしかグラスはジョッキに変わって大笑いの中でゴクゴク呑ってます。何だこのノリ(笑
というわけでゴンザエモンの長女たる茉莉香へいきなりの船長任命、グラスに映ったビックリ顔と「えぇー!」の叫びでAパートを締める思いっきりベタベタな流れは笑った。
Bパート冒頭は海賊、そして弁天丸についてネットで調べる茉莉香のシーン。スタイラスとキーボードを併用した端末パネルやディスプレイ表示なども近未来チックでいい感じです。調べた結果いきなりの任命は全て真実で、それどころか梨理香さんの過去までわかっちゃってこれまたビックリの茉莉香でした。そりゃビックリするだろうな。

このテのストーリーに欠かせない「気の良いクラスメイト」役の遠藤マミちゃん。そしてあまりにお約束どおり謎の二人は担任教師&保険医として学校へ入り込み、さらにいかにも怪しい転校生まで現れるというベタベタなサービスっぷりです。ぱっつん黒髪ロングでメガネで見るからにキツそうな「チアキ・クリハラ」ってばどんだけ私のストライクゾーンを突いてくるのか。しかも中の人が花澤さんと来たら押すしかないでしょう。空席を探す端末や、タッチした席を示すホログラム矢印の描写などもこれまた近未来チックで良し。こういう細かい拘りがいちいちツボにハマります。すれ違い様のチアキの視線、それを受ける茉莉香の表情も謎っぽくていいね。
さてその後のアルバイトにてランプ館へ押し寄せた客層はいつもと違ってコワモテ揃いでした。明らかに茉莉香狙いなれど手を出してくる様子も無く…戸惑いながらもきちんと接客する二人のリアクションがいい味でした。マミちゃんって意外と神経太い?(笑

どうにもビミョーな空気に包まれたランプ館にチアキがやって来ました。逆光仁王立ちの登場シーンから、不機嫌そうにカウンターに座り、不機嫌そうに茉莉香と話すチアキは見たとおりの強キャラかと思いきや…マミに勧められたメニューのチョコパに目がハート、そして運ばれてきたパフェを一口運ぶと意外な表情を見せてくれました。っていうかエロいよ(笑。
空港警備の男の嘘をあっさり見破り、男の攻撃を察知した刹那に身を翻して閃光弾(?)をぶっ放す一連はよく訓練されています。訓練されすぎです。この身のこなしはプロの方ですか? それはともかくこの一連をローアングルで見せる制作陣は見る側の思いをよくわかってらっしゃるね。脚まる出しでスツールから飛び降りてズドン!の一瞬は「履いてない?」と思わせながら、その直前のカットにて一瞬パンチラを見せているというサービスっぷりにも脱帽です。
派手な撃ち合いの中で茉莉香の手を引いて店から脱出するチアキ。はたして彼女は敵か味方か? まあOPを見れば二人の関係はある程度予想付きますが、店に押し寄せていたコワモテ衆の正体やら、敵対組織のアレコレやら、それらを全てモニターしている弁天丸の様子やら、いろいろ興味が尽きない第一話の引きでした。ストーリーが今後どう転がっていくのかほとんど未知数なれどもちろん視聴は継続、しかし土曜はプリティリズム優先なので残念ながらレビュー今回限りです。ゴメンナサイ。やっぱり1日2本はキツい。
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