2012-01-23(Mon)
スイートプリキュア♪ #47 ピカーン!みんなで奏でる希望の組曲ニャ!
届けましょう、希望のシンフォニー。

みんなの笑顔を守る事。それがプリキュアの使命。

ついに孤立無援となってしまったプリキュアたち。地球のみなさんは全て石化され、頼みの綱だった音吉さん&クレッシェンドトーンさんは封印され、三銃士(?)はノイズに飲み込まれ、メフィスト様を含めたメイジャーランドのみなさんも石化してしまった。つまり現在動いているのはプリキュア4人、ハミィ、フェアリートーンたち、そしてノイズだけという結構シビアな状況です。何せミラクルライトを振ってくれる人たちすらいないのだから各映画版での絶体絶命大ピンチよりハードルが高いかも。そんな苦境に追われどこぞの地下室に身を潜める響たちの描写は影もハイライトも無いベタ塗りで暗いどよんど感を演出、しかしハミィだけは「諦めちゃダメニャ!」といつもの調子でみなさんを励まします。締まりのない顔で簡単に言ってくれる…と思ったけれど、ハミィの天然さに救われると言えばそうなのかもしれない。
ハミィに元気付けられたもののこの上なく不利な戦況を思って沈むみなさん、しかし響だけは別の理由で表情を曇らせていました。音の無い世界を作って、ノイズは何をしたいんだろう? 子供アニメの悪役はたいてい大して深い理由の無い「地球征服」が行動原理で、要するに侵略者=悪というわかりやすい図式でストーリーを進め、最終的にそのボスを倒して地球は救われましためでたしめでたしで終わるのが定石です。まあ視聴対象年齢を考えればシンプルな勧善懲悪パターンじゃないと理解できませんし。しかしこのスイートでは悪役側の心理に踏み込んだ描写を見せてきました。
何故ノイズは音楽を忌み嫌うのか? 音を無くすことに何の意味があるのか? 全ての住民を石化して得た無音の世界にたった一人立ってどうするのか? 誰よりも男前でありながら誰よりも寂しがり屋の響が「その後の世界」に疑問を感じるのは道理で、どれほどの理想郷でも「一人」では何の意味も無い。対峙したノイズへその疑問をぶつけると返ってきた答えは「いずれ消え去るさ、私もな」…「あなた、いったい何なの?」と、ラスボス相手の大立ち回り以前に存在そのものを疑う流れはちょっと目が覚めた。「何なの?」ってのは非常に重いセリフです。響たちを高みから見下ろすノイズの立ち位置も距離感と力差を感じさせて上手い。でもここ一番の重要シーンなのだからアップの顔くらい高橋修正が欲しかったかも。
「そんな事、こっちが聞きたい」
響の疑問に答える横顔アップ、そこから始まる独白シーンも逆光で影を落としてノイズの心理を表現し、もちろん語られた内容も映像に負けず劣らず重く暗いものでした。昔も今も忌み嫌われ、汚い物を見るような目で見られてきた。吐き捨てるように語るノイズはさらに言葉を続けます。
「お前たちがいる限り私が消える事は無い、私を生み出したのはお前たちだからだ」
このセリフに一瞬割り込むエレンがいきなり美人でびっくり。先ほどの響のアップもこのレベルで描いてくれれば…いや河野顔も独特の味わいがあるのだけれど。

この世界は決して楽しい事ばかりではない。楽しい事があれば、同じように同じだけ悲しい事がある。その悲しみの中から私は生まれた。悲しみは止めどなく降り続き、やがて…私は悲しみそのもの。お前たち人間の悲しみの結晶。お前たちがいる限り私は永遠に生まれ続ける。
笑顔の青響と全く同じシルエットながら色も表情も正反した泣き顔の赤響。ノイズの言葉どおり人はずっと笑顔ではいられない。笑顔と紙一重の所に悲しい事・辛い事は常に潜み続け、こぼれ落ちた涙は黒い羽根と化してノイズを育てていく。この一連シーンはベタながら結構来るモノがありました。悲しみ(黒い羽根)が降り積もるごとに成長していく描写もなるほど、とはいえノイズの形態変化に「悲しみ」があまり関わっていなかったような気がするのでイマイチ説得力を感じなかったかも。特にラスボス状態への変化である第三形態変化時に「悲しみ」や「絶望」の印象が薄かったのは惜しい。この辺は常々感じていたシナリオライター同士の連携不足を確信させますね。ノイズに取り込まれるドラトンさんがもっと悲愴感を出していれば…プリキュアを守るために盾となり「後は頼んだぞ!」と殊勝な状態で退場してしまったら、出来事自体は悲劇でも、ドラトンさん自身の「悲しみ」はあまり感じませんし。単に「人を取り込む事で進化」みたいな印象でした。
「そんなの悲しい。悲しすぎるよ!」
ともあれそんなノイズは眼下の少女たちを挑発しまくり、血気盛んなみなさんはモジューレを手に立ち上がります。しかし真っ先に飛び出しそうな響は座り込んだまま「できないよ!」と…ノイズの「悲しみ」を感じ、ノイズの泣き声が聞こえた響はラスボスを前に戦う事を拒否したのです。人の悲しみの結晶であるノイズは自身の声も姿も嘆き悲しみ、ならばいっそ世界も自分も消し去ってしまえばいいと考えた。言ってしまえばこれは古来からよくある設定で、世界中の人々の悲しみによって生まれたノイズを、生み出した側の人間が人間の都合だけで叩きつぶすのは主役側の葛藤を描きやすい構図です。

てな話を物陰で聞いていたハミィ。悲しんでいる人を放っておけない優しさは時に状況無視の暴走だけれど、損得抜きの行動力はさすがハミィさんと言うしか。「ちょっと用事が出来た」とフェアリートーンたちへ後を任せ、表情を見せないまま風呂敷包みを背負って出陣していく様子はあの天然ボケと同一猫物と思えぬほど男前でした。響たちに襲いかかるノイズの魔の手の間に割って入り、開いた譜面を盾にノイズの中へカチ込むハミィ…さりげなく響を踏み台にしている辺り芸が細かい。響の代わりにハミィが助ける!という思いの表れ? まあ絵的に面白いってだけで深い意味は無いかもしれませんが(笑
「音楽があれば悲しい事や辛い事なんて、みんなすぐに吹き飛んじゃうのニャ」
ノイズの中へ入ったハミィの歌声にまずエレンが気付く流れは二人(二匹?)の絆を感じさせて良し。ネガ状態になっている音符を歌で浄化し、つまりノイズを構成する悲しみたちを癒すことでノイズを悲しみから救う。ここで見せたセイレーンとの回想シーンは歌声の効果もあって涙腺が緩みっぱなし…音楽の力って凄いね(笑。無意味に騙されてギャフンを続けたわけでは無かったのだなあ。セイレーンに騙されてもヘラヘラ笑っていたハミィはもちろん悲しみを感じ、しかし歌う事で悲しみを乗り越えてきた。そういうハミィの本音部分をこれまでもう少し丁寧に描いておいてくれればこのシーンの破壊力も倍増しただろうにもったいない。盲目的にセイレーンを信じる天然ちゃん、くらいの印象しか無かったし。
「悲しみは乗り越えればいい」
ハミィの行動を見てようやく自分たちの役割を思い出したみなさん。戦えないとへたり込んでいた響は顔を上げて立ち上がり、ノイズを救うために戦うことを決意する。この展開はスイートらしくて良かった。これまでの戦いは全てここに集約されているのだなあ。

上空のノイズの猛攻に蹴散らされていきなり落下のプリキュアたち。落下することで遠ざかっていくノイズへ手を伸ばすメロディのカットは悔しさ満点、そこから指の間に救世主フェアリートーンが現れる流れも良かった。コンテ・演出の田中氏いい仕事してるなあ。そういや田中氏担当回は第12話、第23話、第30話、第38話と私的に当たりが多い。今後も注目せねば。
届かない手を届かせるべくトーンたちはモジューレへ、するとよくわからない形状の飛行装置が発生しました。ううむ。話の流れは良いのだけれどこのデザインはちょっと…羽根デザインは後のスーパーモードに取っておくとしても、もう少しそれっぽいデザインは考えつかなかったのだろうか?
ともあれ飛行装置を得たプリキュアたちは上空のノイズへ思いを伝えに飛び、プリキュアなのでもちろん拳で語ります。全ての必殺技をあっさり返された相手に肉弾攻撃はあまり効果が無さそうだけれどそれはそれ、「悲しみは乗り越えられる」と「乗り越えてもまた悲しみが生まれる」という連鎖の意味を「その分だけ前へ進める」と叫ぶミューズ。齢9歳にていろいろ苦労しているミューズならではのお言葉です。

さらに「知ったような事を!」「知ってるからよ!」と続けるビート。ノイズの攻撃をバリアで阻みながら自分の経験を話し、笑顔の前でバリアが割れる瞬間にミューズへ引き継ぐ流れも絶妙でした。こういうのを見たかったんだよね。ミューズのゴールデンスターマジック(違)も久しぶりに成功? 続くリズムの経験談もこれまでの回想を交えてじつに最終ステージらしい。ノイズの肩アーマーが単独で浮いてビート、ミューズを一気に蹴散らし、メロディ、リズムは足に掴まれて叩き付けられる。ノイズ強ええ! しかし粉塵の中のみなさんは決して諦めない負けない。
みんな違ってていい、違うみんなが集まって世界を作る、そうしてできた世界は一つの組曲(Suite)と、作品テーマに絡めた良い事を言っているのですが、その後の「笑顔」の話までセリフのやり取りが少々冗長に感じたのは残念。ここはもっとズバっと決めてほしかった。

「笑顔と、幸せと、音楽の溢れる世界を!」
そして予告でチラ見せしたスーパーシルエットへ。フェアリートーンたちが合体してクレッシェンドトーンへ進化したのは驚き、そんなのアリなの!? 新クレッシェンドトーンさんから光を受けたプリキュアたちは金色の羽根を生やしてスーパーシルエットへ進化し、スイートセッションアンサンブルクレッシェンドでノイズをフィナーレ! の瞬間にノイズの手を握り、プリキュアの使命を優しく語るシーンは響のキメゼリフを交えて上手い。その後に見せたノイズの不器用な笑顔は絶妙というか微妙というか…話の流れを上手く締め、ノイズの笑顔に笑顔を返すメロディがかわいかったので良しとします(笑
さて無事にラスボスを浄化したプリキュアたちは地上に戻ると何かが足りない。取り込まれたハミィはどこ行った!? ついでに言うとマイナーズの三人も消えたまま、はたして彼らの運命や如何に!? と思ったら予告で全員出てきちゃって生還がすっかりネタバレ。まあ全員無事なのは既定路線ですし、容赦無いネタバレ予告は子供番組ならではとは言えもう少し見せ方があるだろうに。ぐぬぬ!
次回最終回です。

エンドカードは今回ももちろんスマイル押し押し。確かに次作は楽しみだけれど以下先週と同文。何だかフクザツな気分です。

スマイルプリキュア!おひろめカーニバルの告知CMが始まりました。これが流れ始めるといよいよって感じ。実際に作品を見てみないとナントモ言えませんが、とりあえず黄色のバンクが楽しみだったり。隆史氏のツテで田中宏紀氏がプリキュアに帰って来ないかな。
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みんなの笑顔を守る事。それがプリキュアの使命。

ついに孤立無援となってしまったプリキュアたち。地球のみなさんは全て石化され、頼みの綱だった音吉さん&クレッシェンドトーンさんは封印され、三銃士(?)はノイズに飲み込まれ、メフィスト様を含めたメイジャーランドのみなさんも石化してしまった。つまり現在動いているのはプリキュア4人、ハミィ、フェアリートーンたち、そしてノイズだけという結構シビアな状況です。何せミラクルライトを振ってくれる人たちすらいないのだから各映画版での絶体絶命大ピンチよりハードルが高いかも。そんな苦境に追われどこぞの地下室に身を潜める響たちの描写は影もハイライトも無いベタ塗りで暗いどよんど感を演出、しかしハミィだけは「諦めちゃダメニャ!」といつもの調子でみなさんを励まします。締まりのない顔で簡単に言ってくれる…と思ったけれど、ハミィの天然さに救われると言えばそうなのかもしれない。
ハミィに元気付けられたもののこの上なく不利な戦況を思って沈むみなさん、しかし響だけは別の理由で表情を曇らせていました。音の無い世界を作って、ノイズは何をしたいんだろう? 子供アニメの悪役はたいてい大して深い理由の無い「地球征服」が行動原理で、要するに侵略者=悪というわかりやすい図式でストーリーを進め、最終的にそのボスを倒して地球は救われましためでたしめでたしで終わるのが定石です。まあ視聴対象年齢を考えればシンプルな勧善懲悪パターンじゃないと理解できませんし。しかしこのスイートでは悪役側の心理に踏み込んだ描写を見せてきました。
何故ノイズは音楽を忌み嫌うのか? 音を無くすことに何の意味があるのか? 全ての住民を石化して得た無音の世界にたった一人立ってどうするのか? 誰よりも男前でありながら誰よりも寂しがり屋の響が「その後の世界」に疑問を感じるのは道理で、どれほどの理想郷でも「一人」では何の意味も無い。対峙したノイズへその疑問をぶつけると返ってきた答えは「いずれ消え去るさ、私もな」…「あなた、いったい何なの?」と、ラスボス相手の大立ち回り以前に存在そのものを疑う流れはちょっと目が覚めた。「何なの?」ってのは非常に重いセリフです。響たちを高みから見下ろすノイズの立ち位置も距離感と力差を感じさせて上手い。でもここ一番の重要シーンなのだからアップの顔くらい高橋修正が欲しかったかも。
「そんな事、こっちが聞きたい」
響の疑問に答える横顔アップ、そこから始まる独白シーンも逆光で影を落としてノイズの心理を表現し、もちろん語られた内容も映像に負けず劣らず重く暗いものでした。昔も今も忌み嫌われ、汚い物を見るような目で見られてきた。吐き捨てるように語るノイズはさらに言葉を続けます。
「お前たちがいる限り私が消える事は無い、私を生み出したのはお前たちだからだ」
このセリフに一瞬割り込むエレンがいきなり美人でびっくり。先ほどの響のアップもこのレベルで描いてくれれば…いや河野顔も独特の味わいがあるのだけれど。

この世界は決して楽しい事ばかりではない。楽しい事があれば、同じように同じだけ悲しい事がある。その悲しみの中から私は生まれた。悲しみは止めどなく降り続き、やがて…私は悲しみそのもの。お前たち人間の悲しみの結晶。お前たちがいる限り私は永遠に生まれ続ける。
笑顔の青響と全く同じシルエットながら色も表情も正反した泣き顔の赤響。ノイズの言葉どおり人はずっと笑顔ではいられない。笑顔と紙一重の所に悲しい事・辛い事は常に潜み続け、こぼれ落ちた涙は黒い羽根と化してノイズを育てていく。この一連シーンはベタながら結構来るモノがありました。悲しみ(黒い羽根)が降り積もるごとに成長していく描写もなるほど、とはいえノイズの形態変化に「悲しみ」があまり関わっていなかったような気がするのでイマイチ説得力を感じなかったかも。特にラスボス状態への変化である第三形態変化時に「悲しみ」や「絶望」の印象が薄かったのは惜しい。この辺は常々感じていたシナリオライター同士の連携不足を確信させますね。ノイズに取り込まれるドラトンさんがもっと悲愴感を出していれば…プリキュアを守るために盾となり「後は頼んだぞ!」と殊勝な状態で退場してしまったら、出来事自体は悲劇でも、ドラトンさん自身の「悲しみ」はあまり感じませんし。単に「人を取り込む事で進化」みたいな印象でした。
「そんなの悲しい。悲しすぎるよ!」
ともあれそんなノイズは眼下の少女たちを挑発しまくり、血気盛んなみなさんはモジューレを手に立ち上がります。しかし真っ先に飛び出しそうな響は座り込んだまま「できないよ!」と…ノイズの「悲しみ」を感じ、ノイズの泣き声が聞こえた響はラスボスを前に戦う事を拒否したのです。人の悲しみの結晶であるノイズは自身の声も姿も嘆き悲しみ、ならばいっそ世界も自分も消し去ってしまえばいいと考えた。言ってしまえばこれは古来からよくある設定で、世界中の人々の悲しみによって生まれたノイズを、生み出した側の人間が人間の都合だけで叩きつぶすのは主役側の葛藤を描きやすい構図です。

てな話を物陰で聞いていたハミィ。悲しんでいる人を放っておけない優しさは時に状況無視の暴走だけれど、損得抜きの行動力はさすがハミィさんと言うしか。「ちょっと用事が出来た」とフェアリートーンたちへ後を任せ、表情を見せないまま風呂敷包みを背負って出陣していく様子はあの天然ボケと同一猫物と思えぬほど男前でした。響たちに襲いかかるノイズの魔の手の間に割って入り、開いた譜面を盾にノイズの中へカチ込むハミィ…さりげなく響を踏み台にしている辺り芸が細かい。響の代わりにハミィが助ける!という思いの表れ? まあ絵的に面白いってだけで深い意味は無いかもしれませんが(笑
「音楽があれば悲しい事や辛い事なんて、みんなすぐに吹き飛んじゃうのニャ」
ノイズの中へ入ったハミィの歌声にまずエレンが気付く流れは二人(二匹?)の絆を感じさせて良し。ネガ状態になっている音符を歌で浄化し、つまりノイズを構成する悲しみたちを癒すことでノイズを悲しみから救う。ここで見せたセイレーンとの回想シーンは歌声の効果もあって涙腺が緩みっぱなし…音楽の力って凄いね(笑。無意味に騙されてギャフンを続けたわけでは無かったのだなあ。セイレーンに騙されてもヘラヘラ笑っていたハミィはもちろん悲しみを感じ、しかし歌う事で悲しみを乗り越えてきた。そういうハミィの本音部分をこれまでもう少し丁寧に描いておいてくれればこのシーンの破壊力も倍増しただろうにもったいない。盲目的にセイレーンを信じる天然ちゃん、くらいの印象しか無かったし。
「悲しみは乗り越えればいい」
ハミィの行動を見てようやく自分たちの役割を思い出したみなさん。戦えないとへたり込んでいた響は顔を上げて立ち上がり、ノイズを救うために戦うことを決意する。この展開はスイートらしくて良かった。これまでの戦いは全てここに集約されているのだなあ。

上空のノイズの猛攻に蹴散らされていきなり落下のプリキュアたち。落下することで遠ざかっていくノイズへ手を伸ばすメロディのカットは悔しさ満点、そこから指の間に救世主フェアリートーンが現れる流れも良かった。コンテ・演出の田中氏いい仕事してるなあ。そういや田中氏担当回は第12話、第23話、第30話、第38話と私的に当たりが多い。今後も注目せねば。
届かない手を届かせるべくトーンたちはモジューレへ、するとよくわからない形状の飛行装置が発生しました。ううむ。話の流れは良いのだけれどこのデザインはちょっと…羽根デザインは後のスーパーモードに取っておくとしても、もう少しそれっぽいデザインは考えつかなかったのだろうか?
ともあれ飛行装置を得たプリキュアたちは上空のノイズへ思いを伝えに飛び、プリキュアなのでもちろん拳で語ります。全ての必殺技をあっさり返された相手に肉弾攻撃はあまり効果が無さそうだけれどそれはそれ、「悲しみは乗り越えられる」と「乗り越えてもまた悲しみが生まれる」という連鎖の意味を「その分だけ前へ進める」と叫ぶミューズ。齢9歳にていろいろ苦労しているミューズならではのお言葉です。

さらに「知ったような事を!」「知ってるからよ!」と続けるビート。ノイズの攻撃をバリアで阻みながら自分の経験を話し、笑顔の前でバリアが割れる瞬間にミューズへ引き継ぐ流れも絶妙でした。こういうのを見たかったんだよね。ミューズのゴールデンスターマジック(違)も久しぶりに成功? 続くリズムの経験談もこれまでの回想を交えてじつに最終ステージらしい。ノイズの肩アーマーが単独で浮いてビート、ミューズを一気に蹴散らし、メロディ、リズムは足に掴まれて叩き付けられる。ノイズ強ええ! しかし粉塵の中のみなさんは決して諦めない負けない。
みんな違ってていい、違うみんなが集まって世界を作る、そうしてできた世界は一つの組曲(Suite)と、作品テーマに絡めた良い事を言っているのですが、その後の「笑顔」の話までセリフのやり取りが少々冗長に感じたのは残念。ここはもっとズバっと決めてほしかった。

「笑顔と、幸せと、音楽の溢れる世界を!」
そして予告でチラ見せしたスーパーシルエットへ。フェアリートーンたちが合体してクレッシェンドトーンへ進化したのは驚き、そんなのアリなの!? 新クレッシェンドトーンさんから光を受けたプリキュアたちは金色の羽根を生やしてスーパーシルエットへ進化し、スイートセッションアンサンブルクレッシェンドでノイズをフィナーレ! の瞬間にノイズの手を握り、プリキュアの使命を優しく語るシーンは響のキメゼリフを交えて上手い。その後に見せたノイズの不器用な笑顔は絶妙というか微妙というか…話の流れを上手く締め、ノイズの笑顔に笑顔を返すメロディがかわいかったので良しとします(笑
さて無事にラスボスを浄化したプリキュアたちは地上に戻ると何かが足りない。取り込まれたハミィはどこ行った!? ついでに言うとマイナーズの三人も消えたまま、はたして彼らの運命や如何に!? と思ったら予告で全員出てきちゃって生還がすっかりネタバレ。まあ全員無事なのは既定路線ですし、容赦無いネタバレ予告は子供番組ならではとは言えもう少し見せ方があるだろうに。ぐぬぬ!
次回最終回です。

エンドカードは今回ももちろんスマイル押し押し。確かに次作は楽しみだけれど以下先週と同文。何だかフクザツな気分です。

スマイルプリキュア!おひろめカーニバルの告知CMが始まりました。これが流れ始めるといよいよって感じ。実際に作品を見てみないとナントモ言えませんが、とりあえず黄色のバンクが楽しみだったり。隆史氏のツテで田中宏紀氏がプリキュアに帰って来ないかな。
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