2012-02-06(Mon)
スマイルプリキュア! #01 誕生!笑顔まんてんキュアハッピー!!
ついに始まった新作プリキュア。

キラキラ輝く未来の光。まずはキュアハッピー登場です。
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キラキラ輝く未来の光。まずはキュアハッピー登場です。
イメージカットの発表時からワクワクが止まらず、制作スタッフ発表で期待が頂点に達した今年のプリキュア「スマイルプリキュア!」が始まりました。原作はいつもどおり東堂いづみ氏、これはご存知の方も多いでしょうが特定の個人名ではなく、東映アニメーションオリジナル作品(主に女児系作品)の原作者擬人ネームです。東映特撮シリーズの「八手三郎」みたいなもの。
シリーズディレクター(通常は「監督」とされる役職)は大塚隆史氏。プリキュアシリーズにて初代から演出を手掛け、またオールスターズ系映画の監督を務めた方で、プリキュア魂を最も理解している演出家として私的にも超注目していた方ですが、最近名前を見ないなあと思っていた所まさかまさかのSD大抜擢! スタッフ発表の時には思わず声を上げてしまいました(笑
キャラデザは川村敏江氏。イメージカット発表時から何となくわかっていたのですが正式発表を見て大歓喜の私。女神がプリキュアに帰ってきた! 女神絵を堪能するため「神のみ」や近作では「ましろ色シンフォニー」を追っていた私にはこの上ないご褒美であります。シリーズ構成の米村正二氏はアニメよりもライダーシリーズの脚本家として馴染みがありますが、プリキュアシリーズで氏が担当した回は私的に大抵当たりで、プリキュアとの相性も証明済みと言って良いかと。このメンツが揃っての新プリキュアに期待するなと言うほうが無理です。

記念すべきファーストカットは闇を駆ける五つの光条が目映い光と共に五人のプリキュアと化し、名乗りの後に背景が本に変わり、パタリと閉じられた本が青空へ羽ばたいていくシーンから。これは気が早いけれど最終回のラストカットを予想してしまいますね。その本が飛んで行った先の太陽からパンダウンした風景は、このテの初回お約束の大慌て転校生の登場シーンでありました。うわ! いきなりかわいい! 賑やかに登場したコロネ頭のこの子は「星空みゆき」、曲がり角での突然の出会いに空振りしたりなかなかメルヘンな思考の持ち主であります。あはは。
そして空から降ってきた本の中から登場した妖精さん「キャンディ」。デザイン的にはハトキャのポプリのマイナーチェンジ版みたいな? 着地の際の顔面ゴッツンコもお約束です。その後の「運命の出会い」シーンはオールスターズ映画でもお馴染みの演出ですね。じつに隆史氏らしい映像です。
突然鉢合わせした謎生物に全く臆さず、それどころか満面笑顔で「かわいい~!」と抱き締め、妖精さんと知っても「私とお友達に!」と話しかけるみゆきの順応性は評価すべき(笑。カットごとに表情がコロコロ変わるみゆきは賑やかでかわいく、またその表情変化を彩る福圓さんの声もいい感じです。OP前のアバンだけで既にニマニマが止まりません。

OP曲は池田彩さん歌唱の「Let's go!スマイルプリキュア!」。彩さんもプリキュア歌手として定着しましたね。番宣などでさんざん聞いていたワンフレーズから始まるこの曲はややロック調だったスイートから正統派(?)に戻った感じ。Aメロではまず各キャラの個性を表す映像から。メルヘン世界のみゆき、お好み焼きを返してキラリのあかり、自作マンガを見られて超赤面のやよい、大家族を仕切る姐御肌のなお、凛々しい弓道スタイルからパッと笑顔のれいかと、この段階でどれを選べばいいのかわからなくなってしまうほどみんなかわいい! 別に選ばなくてもいいんだけど。
Bメロでは「ハッピー!サニー!ピース!マーチ!ビューティ!」の声と共にプリキュア姿のキメポーズ連打。クールビューティなキュアビューティが美人すぎてどうしましょう。この美しさには本編での登場時に失神してしまいそう。

今シリーズの悪役はオオカミ、鬼、魔女と童話の悪役をモチーフにしたもののようです。当面のボスと思わしきピエロはチラッと映ったボディラインからして女みたいだけれどはたして?
サビの盛り上がりと共に披露される各プリキュアの持ち技も色彩以上に多彩で楽しい。凄いパースで大岩を持ち上げるサニーは馬鹿力設定? ダブルピースからの電撃が持ち技のピースは泣くと強い子の設定だろうか?…かわいすぎるだろうこれは! 壁走りのマーチ、秘剣つばめがえし(違)のクールビューティもかっこいい。といった描写に合わせて往年からの刷り込みによって黄色は年下、緑&青は年長キャラかと思ったのですが、まさか全員クラスメイトとは(笑

というわけで本編の幕開けは転校初日のご挨拶。モノトーンで描かれる内面描写はこれもまた隆史氏らしい映像です。焦る気持ちをオーバーアクションで示し、しかし本体は固まった表情で突っ立ったままというコントラストは、本来の賑やかな性格が極度の緊張によって押さえ込まれている様子を上手く表現していました。
そんな所へ助け船のりんちゃん、もとい赤毛の関西弁娘「日野あかね」。何が何でもオチを求め、やたらフレンドリーな設定は関西人への偏見かも? 関西人のみんながみんなこの調子ではあるまいに。その勢いであかねは親切にも主要キャラの紹介をしてくれました。緑毛の番長は「緑川なお」、青毛のモテモテお嬢様は「青木れいか」、そして黄色毛の泣き虫ちゃんは「黄瀬やよい」とのこと。やよいの中の人は金元寿子さん、キャラ的に幼目の声のためちょっと油断するとイカ娘の声に聞こえたり聞こえなかったり(笑
そういやクラスメイトの制服の着こなしが各々微妙に違っていて、おそらくこれは自由な校風を表しているのだろうけど…クラスの中で例の5人の髪色とネクタイ色がそのまんまなのはちょっと笑ってしまった。そこまで自由でいいのか。

自己紹介も無事に終えて初日を無事に終えたみゆきは、窓の外からチラリと見えたキャンディを捜しに学校内の探検へ。絵本好きらしくみゆきは図書室を興味津々の表情で覗き、すると書架に光る本を見つけました。光源が書架ならこんな影はできないだろう?と思ったけど気にしなーい。「ふしぎなとびら」と書かれた本を抜き出すとその隙間から光が溢れ、さらに書架の本を右・左・左右と動かすとオーラロード(違)が開かれました。みゆきが本を動かす度に描かれる解錠表現はわかりやすく説得力もあって良し。
みゆきが光のトンネルに吸い込まれて次元移動している一方、プリキュアを捜すキャンディの前へオオカミさんが現れてさあ大変! ウルッフッフッフ!の笑い声がそのまんますぎる(笑

次元移動したみゆきはメルヘンワールドに目がハート、ほんとメルヘンの国の子なのだね。その場所の書架にはキャンディが忘れていった本と同じ背表紙が並んでおり、空いたスペースに本を置くとピカッと光って元の街の様子を覗けたり…つまりあの本が鍵になっているのでしょう。逃げ惑うキャンディの姿を見つけるとみゆきは先と同様に解錠動作を偶然行い、再びオーラロードに吸い込まれると街の本屋の前へ。どうやらこの鍵(本)を持つ者は書架から書架へワープする能力を持てるみたいですね。
キャンディとの再会を喜ぶみゆき、するとキャンディは「空からオオカミが来た」と逃げ出し…「狼少年」のようにそれを信じないみゆきが振り返った瞬間に空のオオカミさんに驚くシーンはベタながら笑った。福圓さんいい仕事してます。
ここでオオカミさんは本作悪役の当面の行動パターンを説明してくれました。この後もみゆきの問いに答える形で様々な設定をいちいち説明してくれるオオカミさんは親切な人です。人じゃないか。そう言えば悪役が人間型じゃないのは久しぶりですね。敵幹部が人間型(というか人間)だとシビアなドラマになりがちで、フレッシュ以降それはそれで面白かったのだけれど、小さいお友達への配慮に拘り続ける隆史氏としては、本作を作るにあたってプリキュア初期のような「一目で判る悪役」を採用したのでしょう。敵味方に渡る人間ドラマよりもわかりやすい勧善懲悪を優先した、より子供番組らしい作りを意識していると思われます。また白いページに黒インクをぶちまける所作はわかりやすい悪の表現ですね。

黒インクをぶちまけた瞬間に街は闇に包まれ、FUKOゲージ(違)が1つ進む。これもタイムリミットを示すわかりやすい表現で、暗い街でどよんどオーラに包まれ頭を抱えてふさぎ込む人々の描写もわかりやすい。落ち込んだみなさんから吸い上げた「バッドエナジー」がボスらしき「ピエロ様」の復活を…ってこの流れ全てスイートと被ってるような。でも何故みゆきは平気なのだろう?(それは言わない
バッドエンドの人生をがんばることでハッピーに変える。そんなの無駄、いやできる、との押し問答の答えが本作のテーマなのだろうね。突然現れたウルフマンへ、涙目でビビりながらも自分の言葉を正面からぶつけるみゆきはなかなか熱い子です。月を背にした奥行きのあるアングルは両者の意識の距離も感じさせ、太ももを太く、ふくらはぎをふくらませた脚の描写も良し(結局そこか。この膝裏ローアングルだけで丼飯三杯いけそう。
威勢は良いけどビビって逃げるみゆき。それでもキャンディを離さず死守する辺り彼女の性格を表していますね。またややオーバーな表情やアクションで逃げるみゆきと、追いかけるオオカミさんの余裕の表情の対比も面白い。そんなみゆきはビターン!とコケていよいよ追い詰められ…がんばると決めたことは最後までやる、それが私のハッピー。まるでどこぞのジャージ部魂のような叫びからイヤボーンのプリキュア発動へ。

「キラキラ輝く未来の光。キュアハッピー!」
初披露の変身バンク(石野聡氏作画)はスマイルパクトをパカっと開いてパフでパフパフ、パフを当てた所からプリキュアコスチュームへ変わっていくという、女の子に人気が出そうな変身シーケンスでありました。キャラクターカラーのピンクを背景にコスチュームに変わっていく一連はもちろん華やかなのだけれど、スイートの極上美麗バンクに見慣れると少々地味な印象も拭えず。まああっちが凝りすぎているとも言えますが。
胸のリボンが現れる瞬間に飛び散るハートは芸コマ、また髪型チェンジの瞬間にグーっとがんばって弾ける瞬間もいいね。コスチュームチェンジが終わった後の仕上げの頬紅パフもかわいい! これはかわいい! 何だこのかわいさは! 大切な事なので三回言いました。
スマイルパクトのボタンが7色あるのは…そう言う事なのだろうね。

突然の変身にわけがわからず戸惑うみゆきは、次の瞬間「かわいい!」と喜んでます。キミはサンシャインか(笑。よく訓練された大きいお友達は「わけがわからないのに変身シーケンスやキメゼリフを完璧に出来るのは何故?」なんて野暮な事は言わない!
さて変身したはいいけれどプリキュアとしての自覚も無く能力も知らないみゆきは逃げるばかり。そりゃそうだよね(笑。敵がオオカミなのでレンガの家へ逃げ込むというメルヘン描写もみゆきの戦闘レベルを的確に表していました。レンガ塀に隠れてビシィの表情も良し。あはははは!
するとオオカミさんは「アカンベエ」を発動しました。レンガの家を乗っ取って巨大化したモンスターはこれまたプリキュアの正統派パターンですね。今後もこんな風に童話ネタで進めていくのかな。
突然のモンスター登場に驚いたハッピーは力の限りジャンプ! その強烈なジャンプ力に戸惑う様子もお約束ですね。というかハトキャのブロッサムまんまだけれど、このシーンを見て初代やSSの時のノリを思い出してしまったのは隆史氏の仕事故かも。
追いかけられ逃げ惑うハッピーはキャンディの指示にて必殺技「ハッピーシャワー」を初披露…のはずが発動せず空振り(笑

ドヤ顔でぶちかましたのに空振りで超恥ずかしい! アカンベエから逃げながら真っ赤な顔で逃げ走るハッピーがかわいい(笑。失敗そのものよりも「失敗した恥ずかしさ」が先に立ってる辺り今どきの子供らしいかもしれない。「失敗するのがイヤ」ではなく「失敗して恥をかくのがイヤ」みたいな。
失敗したのは気合が足りない、逃げてばかりじゃダメ! と気合一発立ち上がったハッピーは「気合だ!気合だ!気合だ!」と某アニマル氏の如く気合を込め…気合がスマイルパクトに吸い込まれる度に本人の力が抜けていくってのは、エネルギーとしてきちんと消費される事を明確に示していて面白い。腹が減っては戦は出来ぬではないけれど、そのうちそんなエピソードが来るのかも?
気合充填120%からついに発動した必殺技「ハッピーシャワー」。それは美味しくなーれ!と手で描いたハートを思いっきりぶちまける、ちゃぶ台返しのような技でありました(違

発射シーンの三回回しはこれもお約束、というか妙に懐かしかった。変身バンクも必殺技バンクも意外とコンパクトなのはこれが五人分あるからでしょう。「バンクが短い」と文句言っていられるのも今のうちだけです。スマイルパクトの全員が揃えば史上初の7人変身になりそうで、その全員が変身&必殺技をフルバンクでやらかしたらBパート全部バンクになりそう(笑
今回のモンスターは消滅後に「キュアデコル」に変わる? どうやらこれを集めると「キャンディの世界を救う」ことになるらしい。これまた原点回帰な感じで、玩具販促的にも活躍しそうな予感。ハッピーシャワー発射後に疲れてへたり込むハッピー。この辺の描写も必殺技がタダではないことを示していて面白いです。キビシー。この「気合消費」は他のプリキュアの必殺技も共通しているのかな。サニーとか気合だけで地球を割っちゃいそうだけど反動も凄そうな。
アカンベエを倒した事で元に戻った街にて改めてキャンディと話し、プリキュアの目的を聞くと「よくわかんないけど面白そう!」とノリノリの締め。あれだけ怖い目に遭ったのに「とびきりハッピーな事が始まっちゃったかも!?」と目ぇキラキラさせてるみゆきのハッピーの基準がよくわかりません(笑

EDは吉田仁美さん歌唱の「イェイ!イェイ!イェイ!」。聴いた事がある声だと思ったら「そらのおとしもの」の主題歌を歌っていた人でした。曲名どおりノリノリの曲調は、もはやおなじみとなったマエケン振り付けによる3DCGダンス映像を楽しく盛り上げてくれます。
ハッピーのウインクから始まるEDダンス。何だかキャラがやたらウインクしているように感じるのは気のせい? 「ウインクさせるとかわいいからやたらウインクさせちゃって困る」と某氏が言っていたけれど確かに(笑。ダンスの後で描かれるドタバタ劇も見どころです。初見時に目ぇグルグルさせてるハッピーを見て「何やってんだ?」と思ったらりんちゃんにバレーボールぶつけられてたのね。あはは。
ラストのキメポーズと共に表示された「演出 大塚隆史」のテロップにちょっと感動。これから一年盛り上げてくださいね。

今回のまたみてねカード(エンドカード)はキュアハッピーのキメポーズでした。おそらく各話で一人ずつメンツが増えていくだろうから第五話までのエンドカードは決まったようなもの?
5人プリキュアってことでどうしても「5」を連想してしまいましたが、始まってみればプリキュア各シリーズの美味しい所取りみたいな印象でした。賑やかな作風は見ていて純粋に楽しく、キャラのかわいさも折り紙付き。もちろん視聴は継続、レビューもできる限り書きたいと思います。
シリーズディレクター(通常は「監督」とされる役職)は大塚隆史氏。プリキュアシリーズにて初代から演出を手掛け、またオールスターズ系映画の監督を務めた方で、プリキュア魂を最も理解している演出家として私的にも超注目していた方ですが、最近名前を見ないなあと思っていた所まさかまさかのSD大抜擢! スタッフ発表の時には思わず声を上げてしまいました(笑
キャラデザは川村敏江氏。イメージカット発表時から何となくわかっていたのですが正式発表を見て大歓喜の私。女神がプリキュアに帰ってきた! 女神絵を堪能するため「神のみ」や近作では「ましろ色シンフォニー」を追っていた私にはこの上ないご褒美であります。シリーズ構成の米村正二氏はアニメよりもライダーシリーズの脚本家として馴染みがありますが、プリキュアシリーズで氏が担当した回は私的に大抵当たりで、プリキュアとの相性も証明済みと言って良いかと。このメンツが揃っての新プリキュアに期待するなと言うほうが無理です。

記念すべきファーストカットは闇を駆ける五つの光条が目映い光と共に五人のプリキュアと化し、名乗りの後に背景が本に変わり、パタリと閉じられた本が青空へ羽ばたいていくシーンから。これは気が早いけれど最終回のラストカットを予想してしまいますね。その本が飛んで行った先の太陽からパンダウンした風景は、このテの初回お約束の大慌て転校生の登場シーンでありました。うわ! いきなりかわいい! 賑やかに登場したコロネ頭のこの子は「星空みゆき」、曲がり角での突然の出会いに空振りしたりなかなかメルヘンな思考の持ち主であります。あはは。
そして空から降ってきた本の中から登場した妖精さん「キャンディ」。デザイン的にはハトキャのポプリのマイナーチェンジ版みたいな? 着地の際の顔面ゴッツンコもお約束です。その後の「運命の出会い」シーンはオールスターズ映画でもお馴染みの演出ですね。じつに隆史氏らしい映像です。
突然鉢合わせした謎生物に全く臆さず、それどころか満面笑顔で「かわいい~!」と抱き締め、妖精さんと知っても「私とお友達に!」と話しかけるみゆきの順応性は評価すべき(笑。カットごとに表情がコロコロ変わるみゆきは賑やかでかわいく、またその表情変化を彩る福圓さんの声もいい感じです。OP前のアバンだけで既にニマニマが止まりません。

OP曲は池田彩さん歌唱の「Let's go!スマイルプリキュア!」。彩さんもプリキュア歌手として定着しましたね。番宣などでさんざん聞いていたワンフレーズから始まるこの曲はややロック調だったスイートから正統派(?)に戻った感じ。Aメロではまず各キャラの個性を表す映像から。メルヘン世界のみゆき、お好み焼きを返してキラリのあかり、自作マンガを見られて超赤面のやよい、大家族を仕切る姐御肌のなお、凛々しい弓道スタイルからパッと笑顔のれいかと、この段階でどれを選べばいいのかわからなくなってしまうほどみんなかわいい! 別に選ばなくてもいいんだけど。
Bメロでは「ハッピー!サニー!ピース!マーチ!ビューティ!」の声と共にプリキュア姿のキメポーズ連打。クールビューティなキュアビューティが美人すぎてどうしましょう。この美しさには本編での登場時に失神してしまいそう。

今シリーズの悪役はオオカミ、鬼、魔女と童話の悪役をモチーフにしたもののようです。当面のボスと思わしきピエロはチラッと映ったボディラインからして女みたいだけれどはたして?
サビの盛り上がりと共に披露される各プリキュアの持ち技も色彩以上に多彩で楽しい。凄いパースで大岩を持ち上げるサニーは馬鹿力設定? ダブルピースからの電撃が持ち技のピースは泣くと強い子の設定だろうか?…かわいすぎるだろうこれは! 壁走りのマーチ、秘剣つばめがえし(違)のクールビューティもかっこいい。といった描写に合わせて往年からの刷り込みによって黄色は年下、緑&青は年長キャラかと思ったのですが、まさか全員クラスメイトとは(笑

というわけで本編の幕開けは転校初日のご挨拶。モノトーンで描かれる内面描写はこれもまた隆史氏らしい映像です。焦る気持ちをオーバーアクションで示し、しかし本体は固まった表情で突っ立ったままというコントラストは、本来の賑やかな性格が極度の緊張によって押さえ込まれている様子を上手く表現していました。
そんな所へ助け船のりんちゃん、もとい赤毛の関西弁娘「日野あかね」。何が何でもオチを求め、やたらフレンドリーな設定は関西人への偏見かも? 関西人のみんながみんなこの調子ではあるまいに。その勢いであかねは親切にも主要キャラの紹介をしてくれました。緑毛の番長は「緑川なお」、青毛のモテモテお嬢様は「青木れいか」、そして黄色毛の泣き虫ちゃんは「黄瀬やよい」とのこと。やよいの中の人は金元寿子さん、キャラ的に幼目の声のためちょっと油断するとイカ娘の声に聞こえたり聞こえなかったり(笑
そういやクラスメイトの制服の着こなしが各々微妙に違っていて、おそらくこれは自由な校風を表しているのだろうけど…クラスの中で例の5人の髪色とネクタイ色がそのまんまなのはちょっと笑ってしまった。そこまで自由でいいのか。

自己紹介も無事に終えて初日を無事に終えたみゆきは、窓の外からチラリと見えたキャンディを捜しに学校内の探検へ。絵本好きらしくみゆきは図書室を興味津々の表情で覗き、すると書架に光る本を見つけました。光源が書架ならこんな影はできないだろう?と思ったけど気にしなーい。「ふしぎなとびら」と書かれた本を抜き出すとその隙間から光が溢れ、さらに書架の本を右・左・左右と動かすとオーラロード(違)が開かれました。みゆきが本を動かす度に描かれる解錠表現はわかりやすく説得力もあって良し。
みゆきが光のトンネルに吸い込まれて次元移動している一方、プリキュアを捜すキャンディの前へオオカミさんが現れてさあ大変! ウルッフッフッフ!の笑い声がそのまんますぎる(笑

次元移動したみゆきはメルヘンワールドに目がハート、ほんとメルヘンの国の子なのだね。その場所の書架にはキャンディが忘れていった本と同じ背表紙が並んでおり、空いたスペースに本を置くとピカッと光って元の街の様子を覗けたり…つまりあの本が鍵になっているのでしょう。逃げ惑うキャンディの姿を見つけるとみゆきは先と同様に解錠動作を偶然行い、再びオーラロードに吸い込まれると街の本屋の前へ。どうやらこの鍵(本)を持つ者は書架から書架へワープする能力を持てるみたいですね。
キャンディとの再会を喜ぶみゆき、するとキャンディは「空からオオカミが来た」と逃げ出し…「狼少年」のようにそれを信じないみゆきが振り返った瞬間に空のオオカミさんに驚くシーンはベタながら笑った。福圓さんいい仕事してます。
ここでオオカミさんは本作悪役の当面の行動パターンを説明してくれました。この後もみゆきの問いに答える形で様々な設定をいちいち説明してくれるオオカミさんは親切な人です。人じゃないか。そう言えば悪役が人間型じゃないのは久しぶりですね。敵幹部が人間型(というか人間)だとシビアなドラマになりがちで、フレッシュ以降それはそれで面白かったのだけれど、小さいお友達への配慮に拘り続ける隆史氏としては、本作を作るにあたってプリキュア初期のような「一目で判る悪役」を採用したのでしょう。敵味方に渡る人間ドラマよりもわかりやすい勧善懲悪を優先した、より子供番組らしい作りを意識していると思われます。また白いページに黒インクをぶちまける所作はわかりやすい悪の表現ですね。

黒インクをぶちまけた瞬間に街は闇に包まれ、FUKOゲージ(違)が1つ進む。これもタイムリミットを示すわかりやすい表現で、暗い街でどよんどオーラに包まれ頭を抱えてふさぎ込む人々の描写もわかりやすい。落ち込んだみなさんから吸い上げた「バッドエナジー」がボスらしき「ピエロ様」の復活を…ってこの流れ全てスイートと被ってるような。でも何故みゆきは平気なのだろう?(それは言わない
バッドエンドの人生をがんばることでハッピーに変える。そんなの無駄、いやできる、との押し問答の答えが本作のテーマなのだろうね。突然現れたウルフマンへ、涙目でビビりながらも自分の言葉を正面からぶつけるみゆきはなかなか熱い子です。月を背にした奥行きのあるアングルは両者の意識の距離も感じさせ、太ももを太く、ふくらはぎをふくらませた脚の描写も良し(結局そこか。この膝裏ローアングルだけで丼飯三杯いけそう。
威勢は良いけどビビって逃げるみゆき。それでもキャンディを離さず死守する辺り彼女の性格を表していますね。またややオーバーな表情やアクションで逃げるみゆきと、追いかけるオオカミさんの余裕の表情の対比も面白い。そんなみゆきはビターン!とコケていよいよ追い詰められ…がんばると決めたことは最後までやる、それが私のハッピー。まるでどこぞのジャージ部魂のような叫びからイヤボーンのプリキュア発動へ。

「キラキラ輝く未来の光。キュアハッピー!」
初披露の変身バンク(石野聡氏作画)はスマイルパクトをパカっと開いてパフでパフパフ、パフを当てた所からプリキュアコスチュームへ変わっていくという、女の子に人気が出そうな変身シーケンスでありました。キャラクターカラーのピンクを背景にコスチュームに変わっていく一連はもちろん華やかなのだけれど、スイートの極上美麗バンクに見慣れると少々地味な印象も拭えず。まああっちが凝りすぎているとも言えますが。
胸のリボンが現れる瞬間に飛び散るハートは芸コマ、また髪型チェンジの瞬間にグーっとがんばって弾ける瞬間もいいね。コスチュームチェンジが終わった後の仕上げの頬紅パフもかわいい! これはかわいい! 何だこのかわいさは! 大切な事なので三回言いました。
スマイルパクトのボタンが7色あるのは…そう言う事なのだろうね。

突然の変身にわけがわからず戸惑うみゆきは、次の瞬間「かわいい!」と喜んでます。キミはサンシャインか(笑。よく訓練された大きいお友達は「わけがわからないのに変身シーケンスやキメゼリフを完璧に出来るのは何故?」なんて野暮な事は言わない!
さて変身したはいいけれどプリキュアとしての自覚も無く能力も知らないみゆきは逃げるばかり。そりゃそうだよね(笑。敵がオオカミなのでレンガの家へ逃げ込むというメルヘン描写もみゆきの戦闘レベルを的確に表していました。レンガ塀に隠れてビシィの表情も良し。あはははは!
するとオオカミさんは「アカンベエ」を発動しました。レンガの家を乗っ取って巨大化したモンスターはこれまたプリキュアの正統派パターンですね。今後もこんな風に童話ネタで進めていくのかな。
突然のモンスター登場に驚いたハッピーは力の限りジャンプ! その強烈なジャンプ力に戸惑う様子もお約束ですね。というかハトキャのブロッサムまんまだけれど、このシーンを見て初代やSSの時のノリを思い出してしまったのは隆史氏の仕事故かも。
追いかけられ逃げ惑うハッピーはキャンディの指示にて必殺技「ハッピーシャワー」を初披露…のはずが発動せず空振り(笑

ドヤ顔でぶちかましたのに空振りで超恥ずかしい! アカンベエから逃げながら真っ赤な顔で逃げ走るハッピーがかわいい(笑。失敗そのものよりも「失敗した恥ずかしさ」が先に立ってる辺り今どきの子供らしいかもしれない。「失敗するのがイヤ」ではなく「失敗して恥をかくのがイヤ」みたいな。
失敗したのは気合が足りない、逃げてばかりじゃダメ! と気合一発立ち上がったハッピーは「気合だ!気合だ!気合だ!」と某アニマル氏の如く気合を込め…気合がスマイルパクトに吸い込まれる度に本人の力が抜けていくってのは、エネルギーとしてきちんと消費される事を明確に示していて面白い。腹が減っては戦は出来ぬではないけれど、そのうちそんなエピソードが来るのかも?
気合充填120%からついに発動した必殺技「ハッピーシャワー」。それは美味しくなーれ!と手で描いたハートを思いっきりぶちまける、ちゃぶ台返しのような技でありました(違

発射シーンの三回回しはこれもお約束、というか妙に懐かしかった。変身バンクも必殺技バンクも意外とコンパクトなのはこれが五人分あるからでしょう。「バンクが短い」と文句言っていられるのも今のうちだけです。スマイルパクトの全員が揃えば史上初の7人変身になりそうで、その全員が変身&必殺技をフルバンクでやらかしたらBパート全部バンクになりそう(笑
今回のモンスターは消滅後に「キュアデコル」に変わる? どうやらこれを集めると「キャンディの世界を救う」ことになるらしい。これまた原点回帰な感じで、玩具販促的にも活躍しそうな予感。ハッピーシャワー発射後に疲れてへたり込むハッピー。この辺の描写も必殺技がタダではないことを示していて面白いです。キビシー。この「気合消費」は他のプリキュアの必殺技も共通しているのかな。サニーとか気合だけで地球を割っちゃいそうだけど反動も凄そうな。
アカンベエを倒した事で元に戻った街にて改めてキャンディと話し、プリキュアの目的を聞くと「よくわかんないけど面白そう!」とノリノリの締め。あれだけ怖い目に遭ったのに「とびきりハッピーな事が始まっちゃったかも!?」と目ぇキラキラさせてるみゆきのハッピーの基準がよくわかりません(笑

EDは吉田仁美さん歌唱の「イェイ!イェイ!イェイ!」。聴いた事がある声だと思ったら「そらのおとしもの」の主題歌を歌っていた人でした。曲名どおりノリノリの曲調は、もはやおなじみとなったマエケン振り付けによる3DCGダンス映像を楽しく盛り上げてくれます。
ハッピーのウインクから始まるEDダンス。何だかキャラがやたらウインクしているように感じるのは気のせい? 「ウインクさせるとかわいいからやたらウインクさせちゃって困る」と某氏が言っていたけれど確かに(笑。ダンスの後で描かれるドタバタ劇も見どころです。初見時に目ぇグルグルさせてるハッピーを見て「何やってんだ?」と思ったらりんちゃんにバレーボールぶつけられてたのね。あはは。
ラストのキメポーズと共に表示された「演出 大塚隆史」のテロップにちょっと感動。これから一年盛り上げてくださいね。

今回のまたみてねカード(エンドカード)はキュアハッピーのキメポーズでした。おそらく各話で一人ずつメンツが増えていくだろうから第五話までのエンドカードは決まったようなもの?
5人プリキュアってことでどうしても「5」を連想してしまいましたが、始まってみればプリキュア各シリーズの美味しい所取りみたいな印象でした。賑やかな作風は見ていて純粋に楽しく、キャラのかわいさも折り紙付き。もちろん視聴は継続、レビューもできる限り書きたいと思います。
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