2012-02-08(Wed)
あの夏で待ってる #05 先輩はヒロイン。
「……かわいくないんだ、私……」

二人の世界に入り込めない柑菜の涙雨。

ついに始まった夏休み初日の朝の風景。お約束どおり平日と勘違いして飛び起きた海人が賑やかな声に気付いて外を見ると、ありふれた物干し台はまさに桃源郷と化しておりました。りのんと戯れるごとにキャミに包まれたムネがたゆんと揺れ、翻った隙間から肌色が覗き、ショーパンから伸びる脚も眩しい。確かにこれは理性を保つ自信を失いそうな絶景であります。
カメラを手入れしながらも海人の視線はついついキャミの谷間へ。至近距離でこの谷間がチラチラしてりゃ、健康な男子ならそりゃ見ちゃうよねえ。先のカットもそうだけど質量を感じさせるムネのラインへの拘りは素晴らしい仕事です。カメラの話を始めると興味津々に近寄ってくるイチカさん、自分のボディの破壊力を全く自覚せぬまま無邪気に近寄る辺り始末が悪い(笑
海人のカメラは爺ちゃんの遺品って事で年代的にもなるほど。セットしていたフィルムは緑色の箱からして富士フイルムのFUJICHROME R25Nかな。というか現在入手できるシングル8フィルムってこれだけだったような。このフィルムは2012年3月に出荷終了予定なので在庫を確保しておかないと今年の夏に間に合いません(笑。ちなみにヨドバシ価格で1本1560円(記事執筆時)、このお値段で撮影できる時間は約3分18秒…ビデオのように消去して撮り直しができない分も含め、今どきのビデオムービーと比べると8mm撮影はアホみたくコストが掛かります。海人はロケハンや日常撮影でやたら回していますが、あんな撮り方をしていたらフィルム代だけで破産しそうで怖い。

というわけで始まった映画撮影。檸檬さんが用意したヒロイン用コスチュームは真夏だってのに黒いぴっちりスーツです。ボディラインがばっちり出るデザインにテカテカ素材も相まってじつにセクシーで良し良し、ナイスバディ(死語)のイチカさんによーく似合っています。てなイチカさんのコスチューム姿にデレデレの海人、を見つめる柑菜がさっそく曇っていますよ!
そういや本作って強めのコントラストの木漏れ日や影が夏の雰囲気を描いているけれど、何というか「うだるような夏の暑さ」を感じないよねえ。制服のセーターもきちんと着てるし、海人なんて真夏にハイネック着てるし。舞台が避暑地だけに夏も涼しいのだろうか? それにしてもこのぴっちりスーツは暑かろう。
檸檬さんの説明によるとイチカさんは「宇宙人」という設定で、地球へ降り立ったヒロインは地球人の少年と運命的な出会いを果たす…そのまんまじゃないか!(笑。もしかして檸檬さんは全て知った上でこんなストーリーを? その設定から思いがけず正体を抉られたイチカさんは「はぁっ!?」と動揺する一瞬がかわいい。ほんとこういう表情が似合う人です。そして「地球人の少年」たる相手役は柑菜の超プッシュによって哲朗に…表向きはふざけた笑顔を見せながら、その胸中は「イチカさんと海人を近づけたくない」思いで一杯なのだろうね。ああ辛い。と同時に「イチカ先輩みたいな美人の相手~」のくだりにて表情を曇らせる美桜も辛いなあ。バストサイズは負けていないだろうに。とはいえ哲朗は美乳派(言葉を選んでいます)みたいだからあまり関係ないか。

準備も整っていよいよ撮影スタートです。海人が監督のはずだったのに当然のように場を仕切る檸檬さんさすが。まあこの人には敵わないよねえ。カチンコを打っているのは柑菜? 映った指からして柑菜は両手で打っているみたいで、いかにも素人撮影っぽさが伝わってきますが…慣れないと結構難しいけど。やっぱりカチンコは片手で打たないと恰好が付かないな。打った後開けばなお良し。それはともかくフレーム内にボード情報をきちんと入れないと編集の時に困るぞ。
「あなたは宇宙人だ!」
イチカさんはアドリブとは思えないほどリアルなセリフで1カット目を演じ、みなさん注目の中、続く2カット目で登場した哲朗にいきなり正体をバラされてびっくり! 映画撮影とわかっていても指差されて言われると動揺を隠せず、テンパったイチカさんはMIBの哲朗をいきなり射殺! 相手役がいきなり死んじゃったよ!? いいのかこれで(笑
1シーンを撮った所で檸檬監督(笑)の構想待ち休憩へ。日差しの下の二人(三人か)と日陰の二人は、このシーンでの各々の立ち位置を示しているようで面白い。今のところ表立った動きを見せない美桜は、みんなの会話を影から聞いて状況把握に余念なし。もちろん檸檬さんは言わずもがな。
「先輩前に言ってたじゃないですか。行きたい場所があるって」
以前話した「イチカの目的」を海人はきちんと覚えていて、その目的を果たすべくロケーションを選んだ。海人の真剣な思いが伝わる一コマです。残念ながらこの場所は違っていたみたいだけれど、イチカさんは[覚えてくれていた事」が嬉しくて思わず指でつんつん! ああもう! 人前でイチャイチャしなさんな!(笑

そんな二人を遠目に見ている柑菜の曇り顔が辛い。隣の哲朗も柑菜のそんな顔を見たら応援するしかありません。哲朗の態度からようやく「バレていた」ことに気付いた柑菜はお礼を言いつつ哲朗への応援を宣言…その全てのカットがかわいくてたまらんのだけど、聞いてる哲朗は堪らんだろうなあ。自分で自分に蹴られる痛みに肩を落とし、その一部始終を聞いていた美桜は同じ痛みを檸檬さんの肩へ伝えます。何という連鎖(笑
撮影再開にてMIB2号を片付けた後、ようやく出番の地球人男子とのシーンは、これまた柑菜を曇らせるに十二分でありました。「住む場所が無い、だったら俺の家に来ませんか?」なんてそのまんまの会話を見せ付けられてカチンコを握り締め曇る横顔、そしてカットの後も呆然と見つめ続ける様子は痛々しすぎて見てられません。どんだけ柑菜をいじめれば気が済むのか!? と思ったらこれはまだまだ序の口でありました。
「これから二人はどうなると思います?」
撮影後の着替えにて交わされるイチカさん&柑菜の会話。こんな東屋で着替えているのか!?(それはどうでも。映画の展開を予想するテイで「宇宙人」の気持ちを聞き出す柑菜、しかしイチカさんは無難な答えで茶を濁します。ううむ。明るい緑の中へすっぽり落ちた影のように静かに渦巻くオンナの駆け引き、ああ怖い。

その晩。風呂上がりの色香を漂わせるパジャマ姿へカメラを向ける海人は「檸檬先輩の指示」と言いながら趣味八割だろう?(笑。「撮らないでいいです!」とカメラを除けるイチカさんかわいい! カメラが止まるとイチカさんは東屋で受けた質問をアレンジして海人に向けました。
「海人くんはヒロインの正体を知ったらどうする?」
変な液体さえ出さなければ、と言われて即座に否定するイチカさんかわいい(笑。規則の呟きもそうだけれど、これは明らかに「私の正体を知ったらどうする?」への答えを求めているわけで…海人からの回答「別に気にしない」を聞いてポッと染まった横顔が意味深であります。ああもう!
明けて翌日は雨のため撮影中止。美桜からの電話で中止を知った柑菜は昨日の出来事を、哲朗の応援で海人&イチカさんの所へ行った後のシーンを思い出します。最初は三人で話しているものの会話の流れは自然に二人のやり取りとなり、傍の柑菜は二人の世界へ入って行けず立ち尽くすのみ。楽しげに話す二人をボーッと見つめて曇っていく表情は見ていて辛すぎる。何これ何!? 何で柑菜ばっかりこんな絵面なの? どんだけ柑菜をいじめたら気が済(以下同文
雨空を見上げた柑菜は一念発起で海人宅へ。訪れる口実の野沢菜は「お母さんから」と言いながら、実際は無断で持ってきたものとか…このいじらしさに涙が出そうです。シャキシャキ袋を手渡して次の言葉を待っている表情が切なすぎて、見ているこっちが泣きそうですよ。その微妙な間をイチカさんの叫び声が切り裂き、海人がサッサと走り去ってしまう流れも辛い。

柑菜母ちゃんからの情報を全裸で受ける美桜。今回も裸族は健在です。こりゃ何かの拍子に哲朗が入って来て以下放映禁止映像になるようなならないような。母ちゃん情報から柑菜のがんばりを知った美桜はここで哲朗へ連絡したのでしょう。柑菜が海人宅で何を感じるかまで読んで哲朗を配置したとすれば美桜も自分に蹴られちゃうね。
「上がっていけよ」と言ってもらえなかったので勝手に上がった柑菜は流れで昼メシをご一緒に。野沢菜入りカツサンドは実際にあるみたいだけれど野沢菜100%のサンドイッチはキッツイなあ。まあ「お焼きみたい」と言われれば食べられない事もないか(笑
檸檬さんの指示どおりヒロインの日常にカメラを回す海人。その様子をボーッと見ていた柑菜は「谷川も協力してよ」と声を掛けられてハッ! カメラを向けられて照れ顔からイチカさんとの会話は「兄弟」についてあれこれ。柑菜的に哲朗は「バカな弟」らしいけど…哲朗の方が兄さんに見えると言うイチカさんご尤も。
「海人くんを家族に例えると?」
そんな会話からカメラを回す海人をチラリと見た柑菜はイチカさんへ質問。すると海人が即座に「そりゃ弟だろ?」と返し、しかしイチカさんは「頼れる所もあるし…」と頬を染めた思案顔を見せます。あああ、柑菜がどんどん曇っていく!

イチカさんのリアクションがツボに入った海人は絶好調でカメラを回し、いつしか二人の世界に入っちゃってる海人&イチカさんの横で一人佇む柑菜という図式に。ああもう見てらんない。
「先輩って留学してきてるんですよね? どのくらいここにいるんですか?」
二人の世界に耐えかねた柑菜が思わず口走ってしまった言葉は、遠回しに「早く帰れ」と言わんばかり。無言のままフィルムをピタリと止める海人、ハッとして言葉を詰まらせるイチカさん、そして高まったテンションから一気に冷める柑菜の表情変化などなど見ていて胃が痛い痛い。凄いなこれ。
落ち込みながら帰っていく柑菜へ打ち付ける雨。自分を責める胸中を表すような雨の中、力無げに歩く柑菜の前に立っていたのは哲朗でした。泣き顔を悟られまいとキッと表情を締めて涙を拭う仕草は、弟分の哲朗に対する意地みたいなものかな。逆に言うと哲朗に泣き顔を見せられるようになったら…ということかもしれない。

待合所のベンチに座る二人の距離は付かず離れずの関係を絶妙に表していました。これが「幼なじみ」の距離なのだなあ。落ち込む柑菜をいつもの調子で慰める哲朗は「コクっちゃえよ」と軽く言うけれど柑菜的には絶対にノウ! もしダメだったらこれからの関係も壊れてしまう。仲間内での惚れた腫れたに必ずつきまとう「失敗のリスク」は確かに重い。でもそれを乗り越えないと先に進めない…立ち止まったまま何もせずモヤモヤし続けるのも辛い。そしてその姿を見続けるのも辛い。
「人を好きになんないとわかんないよ! 哲朗にはわかんないよ」
柑菜の言葉に「そうだな、悪い」と返す哲朗は痛いほどわかっているだろうに。この状況でも自分を蹴飛ばす滅私っぷりは「柑菜の幸せ」を一途に思う故、しかしそれで本当に満足なのか? 雨が上がった夕陽の中で「変わらない宣言」の柑菜、これまた痛々しい。辛い。てな宣言から振り返った笑顔は哲朗のスイッチを押してしまったようです。
夜になって海人の部屋へ忍び込んだ哲朗は柑菜の思いを伝えてしまった。「何でそんな余計なことすんのよ!」と泣き顔で叫んで全力土砂降りの柑菜の姿が今から見えるようです。いいぞ哲朗もっとやれ(違。というか海人宅の侵入者センサーが鉄壁すぎて笑った。りのんってば要らん仕事は完璧にこなすね(笑
さて本人(柑菜)抜きで突然思いを伝えられた海人、廊下で聞いてた家政婦イチカさん、自分のケツを全力全壊で蹴飛ばした哲朗、そして「変わらない宣言」の直後に知らぬ所で話が勝手に動き始めてしまった柑菜はどうするどうなる?

てな所で次回は何と水着回です。イチカさんのビキニ小っさい! 相変わらずTシャツ装備の美桜はここで見せないと見せ場が無いぞ! がんばれ!
シャツの下は全裸だったりして。
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二人の世界に入り込めない柑菜の涙雨。

ついに始まった夏休み初日の朝の風景。お約束どおり平日と勘違いして飛び起きた海人が賑やかな声に気付いて外を見ると、ありふれた物干し台はまさに桃源郷と化しておりました。りのんと戯れるごとにキャミに包まれたムネがたゆんと揺れ、翻った隙間から肌色が覗き、ショーパンから伸びる脚も眩しい。確かにこれは理性を保つ自信を失いそうな絶景であります。
カメラを手入れしながらも海人の視線はついついキャミの谷間へ。至近距離でこの谷間がチラチラしてりゃ、健康な男子ならそりゃ見ちゃうよねえ。先のカットもそうだけど質量を感じさせるムネのラインへの拘りは素晴らしい仕事です。カメラの話を始めると興味津々に近寄ってくるイチカさん、自分のボディの破壊力を全く自覚せぬまま無邪気に近寄る辺り始末が悪い(笑
海人のカメラは爺ちゃんの遺品って事で年代的にもなるほど。セットしていたフィルムは緑色の箱からして富士フイルムのFUJICHROME R25Nかな。というか現在入手できるシングル8フィルムってこれだけだったような。このフィルムは2012年3月に出荷終了予定なので在庫を確保しておかないと今年の夏に間に合いません(笑。ちなみにヨドバシ価格で1本1560円(記事執筆時)、このお値段で撮影できる時間は約3分18秒…ビデオのように消去して撮り直しができない分も含め、今どきのビデオムービーと比べると8mm撮影はアホみたくコストが掛かります。海人はロケハンや日常撮影でやたら回していますが、あんな撮り方をしていたらフィルム代だけで破産しそうで怖い。

というわけで始まった映画撮影。檸檬さんが用意したヒロイン用コスチュームは真夏だってのに黒いぴっちりスーツです。ボディラインがばっちり出るデザインにテカテカ素材も相まってじつにセクシーで良し良し、ナイスバディ(死語)のイチカさんによーく似合っています。てなイチカさんのコスチューム姿にデレデレの海人、を見つめる柑菜がさっそく曇っていますよ!
そういや本作って強めのコントラストの木漏れ日や影が夏の雰囲気を描いているけれど、何というか「うだるような夏の暑さ」を感じないよねえ。制服のセーターもきちんと着てるし、海人なんて真夏にハイネック着てるし。舞台が避暑地だけに夏も涼しいのだろうか? それにしてもこのぴっちりスーツは暑かろう。
檸檬さんの説明によるとイチカさんは「宇宙人」という設定で、地球へ降り立ったヒロインは地球人の少年と運命的な出会いを果たす…そのまんまじゃないか!(笑。もしかして檸檬さんは全て知った上でこんなストーリーを? その設定から思いがけず正体を抉られたイチカさんは「はぁっ!?」と動揺する一瞬がかわいい。ほんとこういう表情が似合う人です。そして「地球人の少年」たる相手役は柑菜の超プッシュによって哲朗に…表向きはふざけた笑顔を見せながら、その胸中は「イチカさんと海人を近づけたくない」思いで一杯なのだろうね。ああ辛い。と同時に「イチカ先輩みたいな美人の相手~」のくだりにて表情を曇らせる美桜も辛いなあ。バストサイズは負けていないだろうに。とはいえ哲朗は美乳派(言葉を選んでいます)みたいだからあまり関係ないか。

準備も整っていよいよ撮影スタートです。海人が監督のはずだったのに当然のように場を仕切る檸檬さんさすが。まあこの人には敵わないよねえ。カチンコを打っているのは柑菜? 映った指からして柑菜は両手で打っているみたいで、いかにも素人撮影っぽさが伝わってきますが…慣れないと結構難しいけど。やっぱりカチンコは片手で打たないと恰好が付かないな。打った後開けばなお良し。それはともかくフレーム内にボード情報をきちんと入れないと編集の時に困るぞ。
「あなたは宇宙人だ!」
イチカさんはアドリブとは思えないほどリアルなセリフで1カット目を演じ、みなさん注目の中、続く2カット目で登場した哲朗にいきなり正体をバラされてびっくり! 映画撮影とわかっていても指差されて言われると動揺を隠せず、テンパったイチカさんはMIBの哲朗をいきなり射殺! 相手役がいきなり死んじゃったよ!? いいのかこれで(笑
1シーンを撮った所で檸檬監督(笑)の構想待ち休憩へ。日差しの下の二人(三人か)と日陰の二人は、このシーンでの各々の立ち位置を示しているようで面白い。今のところ表立った動きを見せない美桜は、みんなの会話を影から聞いて状況把握に余念なし。もちろん檸檬さんは言わずもがな。
「先輩前に言ってたじゃないですか。行きたい場所があるって」
以前話した「イチカの目的」を海人はきちんと覚えていて、その目的を果たすべくロケーションを選んだ。海人の真剣な思いが伝わる一コマです。残念ながらこの場所は違っていたみたいだけれど、イチカさんは[覚えてくれていた事」が嬉しくて思わず指でつんつん! ああもう! 人前でイチャイチャしなさんな!(笑

そんな二人を遠目に見ている柑菜の曇り顔が辛い。隣の哲朗も柑菜のそんな顔を見たら応援するしかありません。哲朗の態度からようやく「バレていた」ことに気付いた柑菜はお礼を言いつつ哲朗への応援を宣言…その全てのカットがかわいくてたまらんのだけど、聞いてる哲朗は堪らんだろうなあ。自分で自分に蹴られる痛みに肩を落とし、その一部始終を聞いていた美桜は同じ痛みを檸檬さんの肩へ伝えます。何という連鎖(笑
撮影再開にてMIB2号を片付けた後、ようやく出番の地球人男子とのシーンは、これまた柑菜を曇らせるに十二分でありました。「住む場所が無い、だったら俺の家に来ませんか?」なんてそのまんまの会話を見せ付けられてカチンコを握り締め曇る横顔、そしてカットの後も呆然と見つめ続ける様子は痛々しすぎて見てられません。どんだけ柑菜をいじめれば気が済むのか!? と思ったらこれはまだまだ序の口でありました。
「これから二人はどうなると思います?」
撮影後の着替えにて交わされるイチカさん&柑菜の会話。こんな東屋で着替えているのか!?(それはどうでも。映画の展開を予想するテイで「宇宙人」の気持ちを聞き出す柑菜、しかしイチカさんは無難な答えで茶を濁します。ううむ。明るい緑の中へすっぽり落ちた影のように静かに渦巻くオンナの駆け引き、ああ怖い。

その晩。風呂上がりの色香を漂わせるパジャマ姿へカメラを向ける海人は「檸檬先輩の指示」と言いながら趣味八割だろう?(笑。「撮らないでいいです!」とカメラを除けるイチカさんかわいい! カメラが止まるとイチカさんは東屋で受けた質問をアレンジして海人に向けました。
「海人くんはヒロインの正体を知ったらどうする?」
変な液体さえ出さなければ、と言われて即座に否定するイチカさんかわいい(笑。規則の呟きもそうだけれど、これは明らかに「私の正体を知ったらどうする?」への答えを求めているわけで…海人からの回答「別に気にしない」を聞いてポッと染まった横顔が意味深であります。ああもう!
明けて翌日は雨のため撮影中止。美桜からの電話で中止を知った柑菜は昨日の出来事を、哲朗の応援で海人&イチカさんの所へ行った後のシーンを思い出します。最初は三人で話しているものの会話の流れは自然に二人のやり取りとなり、傍の柑菜は二人の世界へ入って行けず立ち尽くすのみ。楽しげに話す二人をボーッと見つめて曇っていく表情は見ていて辛すぎる。何これ何!? 何で柑菜ばっかりこんな絵面なの? どんだけ柑菜をいじめたら気が済(以下同文
雨空を見上げた柑菜は一念発起で海人宅へ。訪れる口実の野沢菜は「お母さんから」と言いながら、実際は無断で持ってきたものとか…このいじらしさに涙が出そうです。シャキシャキ袋を手渡して次の言葉を待っている表情が切なすぎて、見ているこっちが泣きそうですよ。その微妙な間をイチカさんの叫び声が切り裂き、海人がサッサと走り去ってしまう流れも辛い。

柑菜母ちゃんからの情報を全裸で受ける美桜。今回も裸族は健在です。こりゃ何かの拍子に哲朗が入って来て以下放映禁止映像になるようなならないような。母ちゃん情報から柑菜のがんばりを知った美桜はここで哲朗へ連絡したのでしょう。柑菜が海人宅で何を感じるかまで読んで哲朗を配置したとすれば美桜も自分に蹴られちゃうね。
「上がっていけよ」と言ってもらえなかったので勝手に上がった柑菜は流れで昼メシをご一緒に。野沢菜入りカツサンドは実際にあるみたいだけれど野沢菜100%のサンドイッチはキッツイなあ。まあ「お焼きみたい」と言われれば食べられない事もないか(笑
檸檬さんの指示どおりヒロインの日常にカメラを回す海人。その様子をボーッと見ていた柑菜は「谷川も協力してよ」と声を掛けられてハッ! カメラを向けられて照れ顔からイチカさんとの会話は「兄弟」についてあれこれ。柑菜的に哲朗は「バカな弟」らしいけど…哲朗の方が兄さんに見えると言うイチカさんご尤も。
「海人くんを家族に例えると?」
そんな会話からカメラを回す海人をチラリと見た柑菜はイチカさんへ質問。すると海人が即座に「そりゃ弟だろ?」と返し、しかしイチカさんは「頼れる所もあるし…」と頬を染めた思案顔を見せます。あああ、柑菜がどんどん曇っていく!

イチカさんのリアクションがツボに入った海人は絶好調でカメラを回し、いつしか二人の世界に入っちゃってる海人&イチカさんの横で一人佇む柑菜という図式に。ああもう見てらんない。
「先輩って留学してきてるんですよね? どのくらいここにいるんですか?」
二人の世界に耐えかねた柑菜が思わず口走ってしまった言葉は、遠回しに「早く帰れ」と言わんばかり。無言のままフィルムをピタリと止める海人、ハッとして言葉を詰まらせるイチカさん、そして高まったテンションから一気に冷める柑菜の表情変化などなど見ていて胃が痛い痛い。凄いなこれ。
落ち込みながら帰っていく柑菜へ打ち付ける雨。自分を責める胸中を表すような雨の中、力無げに歩く柑菜の前に立っていたのは哲朗でした。泣き顔を悟られまいとキッと表情を締めて涙を拭う仕草は、弟分の哲朗に対する意地みたいなものかな。逆に言うと哲朗に泣き顔を見せられるようになったら…ということかもしれない。

待合所のベンチに座る二人の距離は付かず離れずの関係を絶妙に表していました。これが「幼なじみ」の距離なのだなあ。落ち込む柑菜をいつもの調子で慰める哲朗は「コクっちゃえよ」と軽く言うけれど柑菜的には絶対にノウ! もしダメだったらこれからの関係も壊れてしまう。仲間内での惚れた腫れたに必ずつきまとう「失敗のリスク」は確かに重い。でもそれを乗り越えないと先に進めない…立ち止まったまま何もせずモヤモヤし続けるのも辛い。そしてその姿を見続けるのも辛い。
「人を好きになんないとわかんないよ! 哲朗にはわかんないよ」
柑菜の言葉に「そうだな、悪い」と返す哲朗は痛いほどわかっているだろうに。この状況でも自分を蹴飛ばす滅私っぷりは「柑菜の幸せ」を一途に思う故、しかしそれで本当に満足なのか? 雨が上がった夕陽の中で「変わらない宣言」の柑菜、これまた痛々しい。辛い。てな宣言から振り返った笑顔は哲朗のスイッチを押してしまったようです。
夜になって海人の部屋へ忍び込んだ哲朗は柑菜の思いを伝えてしまった。「何でそんな余計なことすんのよ!」と泣き顔で叫んで全力土砂降りの柑菜の姿が今から見えるようです。いいぞ哲朗もっとやれ(違。というか海人宅の侵入者センサーが鉄壁すぎて笑った。りのんってば要らん仕事は完璧にこなすね(笑
さて本人(柑菜)抜きで突然思いを伝えられた海人、廊下で聞いてた家政婦イチカさん、自分のケツを全力全壊で蹴飛ばした哲朗、そして「変わらない宣言」の直後に知らぬ所で話が勝手に動き始めてしまった柑菜はどうするどうなる?

てな所で次回は何と水着回です。イチカさんのビキニ小っさい! 相変わらずTシャツ装備の美桜はここで見せないと見せ場が無いぞ! がんばれ!
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