2012-02-13(Mon)
スマイルプリキュア! #02 燃えろ!熱血キュアサニーやで!!
太陽サンサン熱血パワー!

二人目のプリキュア、キュアサニー登場です。

アバンで軽く第一話のおさらいの後、前回は桜並木の空パンから始まったOP入り(イントロ部分)が正規版(?)に変わったようです。黒背景に五色の光条が集まるとパァッと弾け、スマイル!スマイル!の声に合わせてキャラクターが一人ずつ現れる導入部は賑やかでいい感じ。どのキャラも本編の楽しさが溢れ出すようないい表情です。そこからのOPはこの1週間で100回くらい見たけれど何度見ても作り込みの素晴らしさに感心しますね。番組テーマである「スマイル(笑顔)」をアピールしながら賑やかで楽しい雰囲気を伝え、曲の盛り上がりに合わせて変身後の格好良さも見事に表現した映像は、移り気な小さいお友達のハートもしっかりキャッチしていることでしょう。大友なら「OPより内容重視」「最低3回は見てから判断する」なんて事もありますが、小さいお友達は初っ端で興味を引き付けないと先を見てくれませんから、ある意味深夜アニメより厳しいユーザーかもしれません。
というわけでスマイルプリキュア!第二話はみゆきのクラスメイトである関西弁娘・日野あかねちゃんのプリキュアデビューです。事前情報どおりあかねちゃんは陽気なスポーツ万能娘で、体育授業のバレーボールでも大活躍! 高々度からボールを叩き付ける様子はいかにもバレー部のエースアタッカー候補ですね。というかれいかさん(既にさん付け)のポニテ姿が麗しすぎてこのワンカットだけで丼飯三杯いけました。ごちそうさま。半泣きレシーブのやよいに続いてお約束どおり顔面トスのみゆきもいい味出してます。なお&れいかさんのブロックを抜いて再びキメたあかねちゃんは満足顔でやよいをからかい、「泣いてないもん!」とふくれるやよいがあざとい! と思いながら、かわいいは正義なので仕方ありません。

運動神経抜群のあかねちゃん、優しいやよい。この二人をプリキュア候補に決めたみゆきはランチタイムの東屋にて直球勝負に出ますが、スネークしていたキャンディのグルグル作戦によって阻止。そりゃそうだろう。グルグル回って目もグルグルの各カットは昭和アニメのテンプレ漫符か(笑。相変わらず多彩な表情とわかりやすい漫符表現は小さいお友達の興味を引きそうで、こういう所からも隆史イズムを感じますね。
突然転がって行ったみゆきの後を追ったあかねちゃん&やよい。キャンディと話し中のみゆきの背後からそっと近付いてわきわきわき!の後、「羊のぬいぐるみ」についてジト目で迫るあかねちゃんがいい顔してます(笑。その隣でミニスカ脚アップ&セーター袖から手をちょこんと出していろいろアピールしてるやよいのあざとさったら! でもかわいいは正義(以下略。あかねちゃんがみゆきに迫る後で丸目棒立ちの姿もかわいいなあ。手前のみゆきもミニスカキワキワ、しかも本作は身体の肉付きをしっかり描いているため、意外にも健康的な色気を堪能できて俺に良し。露骨な下着描写や裸よりもこういう仄かな色気のほうが私的にはキます(笑
バレー部が忙しいあかねちゃんはプリキュアへの誘いを断り、その流れからみゆきはバレー部の練習を見学することになりました。ドヤ顔での誘いからして体育授業のように無双状態なのかと思いきやバレー部の練習ではそうもいかず…エースアタッカーの座を争うライバルの子から差を付けられている現実に悔しさを滲ませていました。みゆきが見ている前でこの姿は二重の意味でキツい。

「泣いてるとハッピーが逃げちゃうよ! スマイルスマイル!」
そしてプリキュア名物夕暮れシーン。特に今回演出・コンテ担当の黒田氏は夕暮れシーンを多く使うような? バレー部での現実を叩き付けられたあかねちゃんは河原のガード下にて悔しさをぶつけ、偶然通り掛かったみゆきは俯いた顔から落ちた雫と濡れた地面に気付き…豪快に溝を掘りながら土手を落ち、目を×印にしながらもあかねちゃんを気遣ってスマイルスマイル!のみゆきはいい子だなあ。ドジだけど(笑。あかねちゃんはあれを汗と笑い飛ばし、その後のやり取りも軽いノリで流していましたが、本当の所はどうなのだろうね。
特訓手伝いの申し出を一旦袖にしながらニカっと笑って「お願いするわ」。この笑顔はあかねちゃんのチャームポイントのようで、カラッとした性格が表情に表れている感じで良し良し。さっそく始まった特訓風景はみゆきのガニ股がいい味出しすぎでしょう(笑。今回はこのシーン以外もガニ股全開で、これはみゆき&あかねちゃんの二人が「オンナノコ」の自意識に薄い事を窺わせます。この辺はやよいやれいかさんと対称的ですね。

特訓の甲斐あってあかねちゃんの活躍は目に見えて冴え、見物しているみゆきも大喜びでした。めでたしめでたし。というわけにはもちろんいかず、バレーコートを見下ろすウルフルンは例のインクをぶちまけて黒く塗りつぶせ! すると一瞬で闇に落ちるバレーコート、先程まで生き生きと動いていた選手たちは膝を落として暗く俯きバッドエナジーを放出しまくっております。あらら。めくり上げた袖から伸びる二の腕ラインが素晴らしい(そんなん言うてる場合か。前回も現れたカウントダウン表示は1つ進んで「2」へ、これはフルゲージ「22」なので、毎話1ずつ進めばその辺が前半の山場になるのでしょうね。
どよんど空感にて一人動けるみゆきはウルフルンと対峙します。変わり果てた世界に戸惑いながら、あかねちゃんたちの努力をバカにされると「絶対許さないんだから!」と響の如く叫ぶとプリキュアへ変身。しかしその表情は前回の恐怖が抜けておらず、アカンベエを前にすると腰が退けてしまう。いきなり「戦え」と変身させられた前回から出撃二回目ではこのリアクションも無理ありません。月刊アニメージュ掲載のインタビュー記事によると隆史氏はこういう「戸惑い」もきちんと描写したいそうで、何度も何度も繰り返される「わけわかんないけどやってみる!」のセリフも合わせてなるほどなあと思う次第でありました。

というわけで戦い始めたはいいけれど、ハッピーの戦いはご覧のとおりの有様。吹っ飛ばされて顔面着地のアクションはプリキュアでは珍しい、というかハッピーとマリンくらいしか許されないだろう(笑。さらに吹っ飛ばされたハッピーは無印の鉄塔蹴り(壁蹴り)の如く壁を蹴るけれどイマイチポーズが決まらず、そこからのキックフォームもイマイチサマにならず、戦いに不慣れな様子が画面から伝わってきます。とはいえガニ股での着地ははしたないよ(笑
気合だ!気合だ!気合だ! 気合を溜めてハッピーシャワー発動。やっぱりこれ毎回やるのか(笑。豪快な三回回し発射のバンクから撃ち出されたハッピーシャワーは見事アカンベエを撃破! せずに外れちゃいました。あれれれれ? 必殺技の末期に返されるパターンは多々ありますが、普通に外れちゃうのは初めてなんじゃ? そして賢者モードのハッピーが放った無理な二発目はやっぱり無理ですかしっ屁状態、これもまた新しいな。この「変身1回につき1回しか撃てない」という制限が意外と理に叶っていて笑った。確かにスマイルパクトの気合充填システムからして何発も撃つのは無理そう(笑。この「外す事がある」「1変身で1発」という制限は5人組でのアクションを単調にしないアイデアなのかもしれませんね。

必殺技をスカったハッピーはアカンベエに捕まっていきなりピンチに! 大きな手に握られて身動き取れず、非力さと恐怖に涙を溜めながら、しかしハッピーはこの窮地でもスマイルを忘れません。これはみゆきが単なる脳天気キャラではなく、根本の部分で芯が強い子であることを表す一コマでしたね。恐怖に歪みながら浮かべた笑顔はココロに浸みました。
「ハッピーが逃げちゃう。スマイルスマイル!」
聞き覚えのある言葉に目を覚ましたあかねちゃん。ここでのリアクションも「わけがわからない」状態を十二分に表現していましたね。確かにいきなりこの状況に置かれたら誰でも同様のリアクションになりそう。あかねちゃんからの呼び掛けに素直に「はい!」と答えちゃうハッピー、慌てて取り繕っても見事にツッコむあかねちゃんなどなど、各々の性格や関係性を視聴者に浸透させるテンポ良い会話は上手い。
「私の友達に何してくれてんねん!」
友達の大切さを叫ぶハッピーへあかねちゃんが答えた瞬間。アカンベエへ小さいバレーボールがポツンと当たって暫しの沈黙からあかねちゃんの叫びの一連はさぶいぼ立ちましたよ。この一見無意味な小さい一発はあかねちゃんの熱いココロに火を点け、どう見ても敵わない相手だろうに「関係あらへん!」と叫びながらハッピーを助けようと足掻く。
そんな思いが通じたか、虚空からの一閃に貫かれたあかねちゃんはキュアサニーへ変身です。

「同じ小道具(スマイルパクト)を使いながら5通りの変身パターンを考えた」と前出の隆史氏インタビュー記事にあって、今回のサニーははたしてどのくらい違うイメージで来るか?と楽しみにしていましたが、なるほど予想以上にキャラの個性を生かしたバンクを作って来ましたね。ちなみに作画担当は椛島洋介氏とのこと(ハッピーのバンクは石野聡氏らしい)。
パフでぽんぽんしながらコスチュームを変えていくハッピーに対し、パフ一発で情熱の赤い炎が全身を包み、炎と共に変身を進めるサニーのバンクはキャラクターどおり熱い! 熱い! 全身を走る炎の描写はさすが椛島氏と言ったところか。変身の仕上げの頬紅パフはかわいさMAXのハッピーと違って、サニーらしい不敵な笑顔がこれまた憎い。かっこいい! 変身完了後に空から降り立ち、ロングブーツの踵をカチンと鳴らすアクション。そこからググっと力を込めて爆発背景で締める流れも凄い迫力でした。戦隊か!? 特撮好きの氏らしいと言えばらしいかも(笑
こりゃ残り3人のバンクも楽しみです。

無事キュアサニーへ変身し、いざアカンベエを倒さん! の前に全力ウエルカムのハッピーと短い漫才。あはは! プリキュアシステムによるキメゼリフを「めちゃ恥ずかしいやん!」と頭抱えて全否定とはセリフ考案の隆史氏に失礼な!?(笑
ほどなく始まった戦いはこの二人らしくユーモラスで楽しいアクションを見せてくれました。巨大なアカンベエに迫られた二人の影が次第に濃くなり、そこからボディプレスの煙が消えてふと気付くと、OPでチラリと見せたサニーの馬鹿力で受け止めて投げ飛ばし! 全体的にオーバー目な表情描写も見ていて楽しいです。こういうアクションシーンなら小さいお友達が無用な恐怖感を覚えずに済むでしょうね。とはいえズッコケアクションばかりでは…という貴兄のためにビューティさんがいるような気がする。まさかビューティさんも必殺技発動時に「気合だ!気合だ!」をやるのかな。
というわけで足をドン!と構えて気合を込めるサニー。ハッピーの128倍くらい強そう(笑

気合充填120%からポン!と飛び出して宙に浮く火の玉。「何か火の玉出たけど、これどうせえっちゅーの?」とはこの状況でのリアクションとして全く正しいかもしれない。そういや今までの必殺技は変身バンクのようにプリキュアシステムに組み込まれていて、本人がやり方を知らなくても発動から命中までオートプレイがお約束でした。自身だけで完結する変身バンクはともかく、敵への能動的な攻撃である必殺技が完全自動なのは不自然といえば不自然です。本作ではその伝統(?)に風穴を明けるべく、作中キャラの初体験の度に「何かわからんけど」のテイで説明を入れ、キャラ視点と視聴者視点をシンクロさせると同時に「小さいお友達に変身と必殺技を覚えてもらう」作りにしているのでしょう。これを当面五人分やればいくら小さい子供でも「必殺技のシステム」が刷り込まれるだろうし、逆に大友にはクドい作りに感じるかもしれませんが、これこそ隆史イズムと理解すべきかも。事前のキャラ人気が先行して本作を「萌えオタ向け」としている風潮が見られますが、実際は思いっきり「子供向け」に振った作品だと思います。
さて宙に浮いた火の玉をアカンベエへ打ち込む「ルージュファイヤー」じゃなくて「ファイヤーストライク」じゃなくて「サニーファイヤー」。大胆なパースを駆使した助走から高く飛び上がってバレーボールの要領で打つ一連は熱き魂のサニーらしい大迫力アクションを見せてくれます(作画担当は大田和寛氏?)。このスピード感は凄い。いちいち凛々しいサニーの表情も目を引きますね。かっこいい! そしてサニーも一発撃った後は腰が抜けるほどの賢者タイムに襲われるようです。この設定を上手く使えば面白いアクションシーンを描けそうですね。
というわけでプリキュアの仲間となったサニー。ようわからへんけど一緒に戦うみたいです。いいのかそれで。
「あかねでええって」
ずっと名字で呼び合っていた二人が呼び方を名前に変えて握手。これはクラスメイトから「友達・仲間」への変化を示すテンプレみたいなもので、言ってしまえばお約束のシーンなのだけれど、こういうのって何度見てもしみじみしちゃうんだよねえ。とはいえたった二話の付き合いなのでそれほどの感慨も無く、無印第八話の感動を思い返す今日この頃なのでした。

今回のEDはサニーのアップからスタート。こんな所まで楽しませてくれるとは隆史氏おそるべし。今後も本編での活躍次第で使い分けていくのかな。そういやED曲「イェイ!イェイ!イェイ!」のギターとベースがやたら凝ってるなあ…と思っていたら、このギター弾いてるのが菰口雄矢氏と聞いてびっくり。アニメと全く無関係に好きなJ-FUSIONにて菰口くんのギターは私のお気に入りで、何度もライブで見た事があるギタリストだったりするのですよ。なるほど彼ならあの凝ったギターも弾きこなすでしょう。するとベースは誰なのか? CDの発売が違う意味でも楽しみになってきました。
次回はじゃんけんポン!のキュアピースが登場。予告からしてあざとさ全開のピースにどこまで抗えるか? そして次回レビューで私は「かわいい」という単語を何度使うことになるのか?(既に負けけってーい!

エンドカードはもちろんキュアサニーのキメポーズです。
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二人目のプリキュア、キュアサニー登場です。

アバンで軽く第一話のおさらいの後、前回は桜並木の空パンから始まったOP入り(イントロ部分)が正規版(?)に変わったようです。黒背景に五色の光条が集まるとパァッと弾け、スマイル!スマイル!の声に合わせてキャラクターが一人ずつ現れる導入部は賑やかでいい感じ。どのキャラも本編の楽しさが溢れ出すようないい表情です。そこからのOPはこの1週間で100回くらい見たけれど何度見ても作り込みの素晴らしさに感心しますね。番組テーマである「スマイル(笑顔)」をアピールしながら賑やかで楽しい雰囲気を伝え、曲の盛り上がりに合わせて変身後の格好良さも見事に表現した映像は、移り気な小さいお友達のハートもしっかりキャッチしていることでしょう。大友なら「OPより内容重視」「最低3回は見てから判断する」なんて事もありますが、小さいお友達は初っ端で興味を引き付けないと先を見てくれませんから、ある意味深夜アニメより厳しいユーザーかもしれません。
というわけでスマイルプリキュア!第二話はみゆきのクラスメイトである関西弁娘・日野あかねちゃんのプリキュアデビューです。事前情報どおりあかねちゃんは陽気なスポーツ万能娘で、体育授業のバレーボールでも大活躍! 高々度からボールを叩き付ける様子はいかにもバレー部のエースアタッカー候補ですね。というかれいかさん(既にさん付け)のポニテ姿が麗しすぎてこのワンカットだけで丼飯三杯いけました。ごちそうさま。半泣きレシーブのやよいに続いてお約束どおり顔面トスのみゆきもいい味出してます。なお&れいかさんのブロックを抜いて再びキメたあかねちゃんは満足顔でやよいをからかい、「泣いてないもん!」とふくれるやよいがあざとい! と思いながら、かわいいは正義なので仕方ありません。

運動神経抜群のあかねちゃん、優しいやよい。この二人をプリキュア候補に決めたみゆきはランチタイムの東屋にて直球勝負に出ますが、スネークしていたキャンディのグルグル作戦によって阻止。そりゃそうだろう。グルグル回って目もグルグルの各カットは昭和アニメのテンプレ漫符か(笑。相変わらず多彩な表情とわかりやすい漫符表現は小さいお友達の興味を引きそうで、こういう所からも隆史イズムを感じますね。
突然転がって行ったみゆきの後を追ったあかねちゃん&やよい。キャンディと話し中のみゆきの背後からそっと近付いてわきわきわき!の後、「羊のぬいぐるみ」についてジト目で迫るあかねちゃんがいい顔してます(笑。その隣でミニスカ脚アップ&セーター袖から手をちょこんと出していろいろアピールしてるやよいのあざとさったら! でもかわいいは正義(以下略。あかねちゃんがみゆきに迫る後で丸目棒立ちの姿もかわいいなあ。手前のみゆきもミニスカキワキワ、しかも本作は身体の肉付きをしっかり描いているため、意外にも健康的な色気を堪能できて俺に良し。露骨な下着描写や裸よりもこういう仄かな色気のほうが私的にはキます(笑
バレー部が忙しいあかねちゃんはプリキュアへの誘いを断り、その流れからみゆきはバレー部の練習を見学することになりました。ドヤ顔での誘いからして体育授業のように無双状態なのかと思いきやバレー部の練習ではそうもいかず…エースアタッカーの座を争うライバルの子から差を付けられている現実に悔しさを滲ませていました。みゆきが見ている前でこの姿は二重の意味でキツい。

「泣いてるとハッピーが逃げちゃうよ! スマイルスマイル!」
そしてプリキュア名物夕暮れシーン。特に今回演出・コンテ担当の黒田氏は夕暮れシーンを多く使うような? バレー部での現実を叩き付けられたあかねちゃんは河原のガード下にて悔しさをぶつけ、偶然通り掛かったみゆきは俯いた顔から落ちた雫と濡れた地面に気付き…豪快に溝を掘りながら土手を落ち、目を×印にしながらもあかねちゃんを気遣ってスマイルスマイル!のみゆきはいい子だなあ。ドジだけど(笑。あかねちゃんはあれを汗と笑い飛ばし、その後のやり取りも軽いノリで流していましたが、本当の所はどうなのだろうね。
特訓手伝いの申し出を一旦袖にしながらニカっと笑って「お願いするわ」。この笑顔はあかねちゃんのチャームポイントのようで、カラッとした性格が表情に表れている感じで良し良し。さっそく始まった特訓風景はみゆきのガニ股がいい味出しすぎでしょう(笑。今回はこのシーン以外もガニ股全開で、これはみゆき&あかねちゃんの二人が「オンナノコ」の自意識に薄い事を窺わせます。この辺はやよいやれいかさんと対称的ですね。

特訓の甲斐あってあかねちゃんの活躍は目に見えて冴え、見物しているみゆきも大喜びでした。めでたしめでたし。というわけにはもちろんいかず、バレーコートを見下ろすウルフルンは例のインクをぶちまけて黒く塗りつぶせ! すると一瞬で闇に落ちるバレーコート、先程まで生き生きと動いていた選手たちは膝を落として暗く俯きバッドエナジーを放出しまくっております。あらら。めくり上げた袖から伸びる二の腕ラインが素晴らしい(そんなん言うてる場合か。前回も現れたカウントダウン表示は1つ進んで「2」へ、これはフルゲージ「22」なので、毎話1ずつ進めばその辺が前半の山場になるのでしょうね。
どよんど空感にて一人動けるみゆきはウルフルンと対峙します。変わり果てた世界に戸惑いながら、あかねちゃんたちの努力をバカにされると「絶対許さないんだから!」と響の如く叫ぶとプリキュアへ変身。しかしその表情は前回の恐怖が抜けておらず、アカンベエを前にすると腰が退けてしまう。いきなり「戦え」と変身させられた前回から出撃二回目ではこのリアクションも無理ありません。月刊アニメージュ掲載のインタビュー記事によると隆史氏はこういう「戸惑い」もきちんと描写したいそうで、何度も何度も繰り返される「わけわかんないけどやってみる!」のセリフも合わせてなるほどなあと思う次第でありました。

というわけで戦い始めたはいいけれど、ハッピーの戦いはご覧のとおりの有様。吹っ飛ばされて顔面着地のアクションはプリキュアでは珍しい、というかハッピーとマリンくらいしか許されないだろう(笑。さらに吹っ飛ばされたハッピーは無印の鉄塔蹴り(壁蹴り)の如く壁を蹴るけれどイマイチポーズが決まらず、そこからのキックフォームもイマイチサマにならず、戦いに不慣れな様子が画面から伝わってきます。とはいえガニ股での着地ははしたないよ(笑
気合だ!気合だ!気合だ! 気合を溜めてハッピーシャワー発動。やっぱりこれ毎回やるのか(笑。豪快な三回回し発射のバンクから撃ち出されたハッピーシャワーは見事アカンベエを撃破! せずに外れちゃいました。あれれれれ? 必殺技の末期に返されるパターンは多々ありますが、普通に外れちゃうのは初めてなんじゃ? そして賢者モードのハッピーが放った無理な二発目はやっぱり無理ですかしっ屁状態、これもまた新しいな。この「変身1回につき1回しか撃てない」という制限が意外と理に叶っていて笑った。確かにスマイルパクトの気合充填システムからして何発も撃つのは無理そう(笑。この「外す事がある」「1変身で1発」という制限は5人組でのアクションを単調にしないアイデアなのかもしれませんね。

必殺技をスカったハッピーはアカンベエに捕まっていきなりピンチに! 大きな手に握られて身動き取れず、非力さと恐怖に涙を溜めながら、しかしハッピーはこの窮地でもスマイルを忘れません。これはみゆきが単なる脳天気キャラではなく、根本の部分で芯が強い子であることを表す一コマでしたね。恐怖に歪みながら浮かべた笑顔はココロに浸みました。
「ハッピーが逃げちゃう。スマイルスマイル!」
聞き覚えのある言葉に目を覚ましたあかねちゃん。ここでのリアクションも「わけがわからない」状態を十二分に表現していましたね。確かにいきなりこの状況に置かれたら誰でも同様のリアクションになりそう。あかねちゃんからの呼び掛けに素直に「はい!」と答えちゃうハッピー、慌てて取り繕っても見事にツッコむあかねちゃんなどなど、各々の性格や関係性を視聴者に浸透させるテンポ良い会話は上手い。
「私の友達に何してくれてんねん!」
友達の大切さを叫ぶハッピーへあかねちゃんが答えた瞬間。アカンベエへ小さいバレーボールがポツンと当たって暫しの沈黙からあかねちゃんの叫びの一連はさぶいぼ立ちましたよ。この一見無意味な小さい一発はあかねちゃんの熱いココロに火を点け、どう見ても敵わない相手だろうに「関係あらへん!」と叫びながらハッピーを助けようと足掻く。
そんな思いが通じたか、虚空からの一閃に貫かれたあかねちゃんはキュアサニーへ変身です。

「同じ小道具(スマイルパクト)を使いながら5通りの変身パターンを考えた」と前出の隆史氏インタビュー記事にあって、今回のサニーははたしてどのくらい違うイメージで来るか?と楽しみにしていましたが、なるほど予想以上にキャラの個性を生かしたバンクを作って来ましたね。ちなみに作画担当は椛島洋介氏とのこと(ハッピーのバンクは石野聡氏らしい)。
パフでぽんぽんしながらコスチュームを変えていくハッピーに対し、パフ一発で情熱の赤い炎が全身を包み、炎と共に変身を進めるサニーのバンクはキャラクターどおり熱い! 熱い! 全身を走る炎の描写はさすが椛島氏と言ったところか。変身の仕上げの頬紅パフはかわいさMAXのハッピーと違って、サニーらしい不敵な笑顔がこれまた憎い。かっこいい! 変身完了後に空から降り立ち、ロングブーツの踵をカチンと鳴らすアクション。そこからググっと力を込めて爆発背景で締める流れも凄い迫力でした。戦隊か!? 特撮好きの氏らしいと言えばらしいかも(笑
こりゃ残り3人のバンクも楽しみです。

無事キュアサニーへ変身し、いざアカンベエを倒さん! の前に全力ウエルカムのハッピーと短い漫才。あはは! プリキュアシステムによるキメゼリフを「めちゃ恥ずかしいやん!」と頭抱えて全否定とはセリフ考案の隆史氏に失礼な!?(笑
ほどなく始まった戦いはこの二人らしくユーモラスで楽しいアクションを見せてくれました。巨大なアカンベエに迫られた二人の影が次第に濃くなり、そこからボディプレスの煙が消えてふと気付くと、OPでチラリと見せたサニーの馬鹿力で受け止めて投げ飛ばし! 全体的にオーバー目な表情描写も見ていて楽しいです。こういうアクションシーンなら小さいお友達が無用な恐怖感を覚えずに済むでしょうね。とはいえズッコケアクションばかりでは…という貴兄のためにビューティさんがいるような気がする。まさかビューティさんも必殺技発動時に「気合だ!気合だ!」をやるのかな。
というわけで足をドン!と構えて気合を込めるサニー。ハッピーの128倍くらい強そう(笑

気合充填120%からポン!と飛び出して宙に浮く火の玉。「何か火の玉出たけど、これどうせえっちゅーの?」とはこの状況でのリアクションとして全く正しいかもしれない。そういや今までの必殺技は変身バンクのようにプリキュアシステムに組み込まれていて、本人がやり方を知らなくても発動から命中までオートプレイがお約束でした。自身だけで完結する変身バンクはともかく、敵への能動的な攻撃である必殺技が完全自動なのは不自然といえば不自然です。本作ではその伝統(?)に風穴を明けるべく、作中キャラの初体験の度に「何かわからんけど」のテイで説明を入れ、キャラ視点と視聴者視点をシンクロさせると同時に「小さいお友達に変身と必殺技を覚えてもらう」作りにしているのでしょう。これを当面五人分やればいくら小さい子供でも「必殺技のシステム」が刷り込まれるだろうし、逆に大友にはクドい作りに感じるかもしれませんが、これこそ隆史イズムと理解すべきかも。事前のキャラ人気が先行して本作を「萌えオタ向け」としている風潮が見られますが、実際は思いっきり「子供向け」に振った作品だと思います。
さて宙に浮いた火の玉をアカンベエへ打ち込む「ルージュファイヤー」じゃなくて「ファイヤーストライク」じゃなくて「サニーファイヤー」。大胆なパースを駆使した助走から高く飛び上がってバレーボールの要領で打つ一連は熱き魂のサニーらしい大迫力アクションを見せてくれます(作画担当は大田和寛氏?)。このスピード感は凄い。いちいち凛々しいサニーの表情も目を引きますね。かっこいい! そしてサニーも一発撃った後は腰が抜けるほどの賢者タイムに襲われるようです。この設定を上手く使えば面白いアクションシーンを描けそうですね。
というわけでプリキュアの仲間となったサニー。ようわからへんけど一緒に戦うみたいです。いいのかそれで。
「あかねでええって」
ずっと名字で呼び合っていた二人が呼び方を名前に変えて握手。これはクラスメイトから「友達・仲間」への変化を示すテンプレみたいなもので、言ってしまえばお約束のシーンなのだけれど、こういうのって何度見てもしみじみしちゃうんだよねえ。とはいえたった二話の付き合いなのでそれほどの感慨も無く、無印第八話の感動を思い返す今日この頃なのでした。

今回のEDはサニーのアップからスタート。こんな所まで楽しませてくれるとは隆史氏おそるべし。今後も本編での活躍次第で使い分けていくのかな。そういやED曲「イェイ!イェイ!イェイ!」のギターとベースがやたら凝ってるなあ…と思っていたら、このギター弾いてるのが菰口雄矢氏と聞いてびっくり。アニメと全く無関係に好きなJ-FUSIONにて菰口くんのギターは私のお気に入りで、何度もライブで見た事があるギタリストだったりするのですよ。なるほど彼ならあの凝ったギターも弾きこなすでしょう。するとベースは誰なのか? CDの発売が違う意味でも楽しみになってきました。
次回はじゃんけんポン!のキュアピースが登場。予告からしてあざとさ全開のピースにどこまで抗えるか? そして次回レビューで私は「かわいい」という単語を何度使うことになるのか?(既に負けけってーい!

エンドカードはもちろんキュアサニーのキメポーズです。
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