2012-02-26(Sun)

プリティーリズム オーロラドリーム #46 対決!あいらVSりずむ

闇に落ちたりずむを救った天使たち。

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あいら、みおん。二人に会えて本当に良かった。

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まずは月影屋敷にて猛特訓中のりずむから。バレンタインで見せた涙の決意の後どうなったのか?と思いつつ、予告からしてダークサイドに墜ちている事は窺えたものの予想以上に激しい形相のりずむにまず唖然。家族も仲間も恋も捨て「あいらへのライバル心(憎しみ)」だけを糧に歯を食いしばり立ち上がる様子は見ていて辛く痛々しい。いきなり凄い事になってます。

「心を残すと魂をもぎ取られるわよ」

続いてかなめの練習風景。こちらはパァッと明るく楽しげに「あいら~!」とジャンプをキメるかなめ、しかしそなたコーチは「心を捨てなさい」と厳しく指導してます。プリズムジャンプは心の飛躍、その頂点たるオーロラライジングにて「心を捨てる」事の意味はこれまでも何度も考えてきたけれど…やはり自身の経験からオーロラを飛ぶと心が壊れる事を知り、ならば最初から「壊れる心」を持たなければいい、という考え方なのだろうか。また月影先生の指導方針と合わせて考えると「心に背負ったもの」を全て捨て去る事によって、言ってみれば「無の境地」に達する事でオーロラを輝かせられるということかもしれない。しかし「心の飛躍」と言うからにはその先が必要な気もして、なるほどその答は今回のクライマックスで明らかになるのでした。凄い展開よねホント。

そなたコーチの剣幕に対して天真爛漫に返すかなめ。あいらのステージに魅了されてのフルコピー、あいらの名を呼びながらハピラキな表情でジャンプを跳ぶ辺りも、かなめがあいらを純粋に大好きなのが伝わってきます。しかしその「大好き」な気持ちを捨てろと言われ、コピー人形モードで挑むステージはかなめとしてどんな意味があるのだろう。 かなめのステージはかわいらしいのだけれど、瞳の輝きが無いステージはどれほどクオリティが高くても見ていて辛い。

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そしてあいらの練習風景へ。いい感じの踏み切りから空中で静止したあいらはそのまま落下…本当にこれで理論どおりなのかようわからん社長直々のオーロラライジング訓練の今回のオチは救助に走った社長が下敷きになってキュ~。リンクの天使が見えた!(違。相変わらずレオタードを着込んだ社長はまだまだイケそうなナイスバディながら、腰を強打した後はバトポンを杖代わりに歩いて「よっこらしょ」と座る。あはははは! どんだけ年寄り演出なんだ。細かい所では波打ったアホ毛もかわいかった。社長かわいいよ社長。

「心にプリズムの輝きを込めれば体は自然に天高く舞い上がるわ」

キラキラのピュアな心を持っていれば自ずと「プリズムの輝き」を得られる。社長が跳べなかったのは「あまりに重いものを心に背負いすぎた」せい。つまり先生・そなたと社長は一見正反対の事を言っているようで本質は同じ事を言っているのでしょう。ああ奥が深い。というか社長がいちいちかわいくてたまりません。

その頃月影先生&純さんは何やら怪しい話し合いをしております。このままでは間に合いそうもないとの先生へ純さんは「時の歩みを早めたら」と進言。次の瞬間純さんへ返す先生の動きは笑っていいのかいけないのか、ハァッ!とアップの後に流れるスピード線を背景にカードを投げる先生、飛び立つ白鳥&黒鳥、闇を切り裂く一閃、そして一枚のカードを手にする純さん…やっぱり笑ってしまった(笑。ナントモ濃すぎる凄すぎる演出です。

純さんが取ったカードは審判。リンク先の解説を読むと作品内容とのシンクロ率の高さにこれまた唸ってしまいます。「審判」のカードに描かれる天使像はたいてい1体か2体ですが、純さんが持つカードに3体の天使が描かれている辺りも奥深い。

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月影屋敷から自宅へ戻ったりずむはすっかり変わり果て、迎えた父ちゃんへすら牙を剥く猛獣と化しておりました。その姿にそなたの影を見た父ちゃんは激しく動揺し…これはキッツイだろうなあ。嫁に続いて娘までオーロラライジングに食われてしまうなんて、ひょっとしたら出演キャラ中もっともキツい思いをしているのはこの人かもしれません。

娘を救わんとあいら宅へ走った父ちゃんは例のオープンカーを飛ばして月影屋敷へ。誰か月影さん家の場所知ってたっけ? それはともかく道中にてシート下からベアチが登場、ローアングルからのピンクレギンスの脚が妙に艶っぽい(笑

さて月影屋敷のりずむは人が変わったように牙を剥き、ハイライト無しの瞳で一方的に叫ぶりずむはあいらに対して敵意剥き出しで宣戦布告。もちろん「ピュアクリスタルティアラ」に関して何らかのアクションはあるだろうと思っていましたが、まさか「因縁の品」として…第12話のりずむはあいらの優勝を見て表情を曇らせ、しかし一瞬後には笑顔を見せていましたが、本心はそんなシンプルな綺麗事ではなかったということ。凄いなこれ。

変わってしまったりずむを取り戻すためあいらは宣戦布告を飲みます。やはりあいらは「他人のため」に体を張る子なのだなあ。そんなやり取りを陰で聞いてる純さんがまさに「計画通り」ってな思いっきり悪い顔していてちょっと笑った。

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対決のステージはあいらの意向でショッピングモール、衣装はスターコーデとどちらも思い出深いものでした。二周目以降はこの時点で泣けますね。相変わらず悪い顔の純さんが仕切り、駆け付けた社長は勝手な勝負に荒ぶるも、会場にお母様が現れると言葉を続けられない。あああ、この絶対的な力関係描写が生々しすぎて見てらんない。

勝負を前にショウさんからの御守りに思いを込めるあいら。全てを捨てて勝負に挑むりずむと、心の拠り所・支えがあるあいらとの差が浮き彫りになって辛いね。

というわけでティアラを賭けた勝負が始まりました。曲はこれまた思い出深い「You May Dream」です。この曲は私的に生涯五傑に入るほどのお気に入りになってしまったかも。ほんと好き。見慣れたダンスも輝きを失った瞳で踊るりずむを見ていると切ない。というか怖い。やはりプリズムショーは笑顔じゃないとダメなのだなあ。

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プリズムジャンプはまずあいらがド定番の「フレッシュフルーツバスケット」を披露。スターコーデのこのジャンプのこのコマは以下略なのだけれど、第2話と微妙に違ったパターンで隠されていたような。それはともかくこの場所でこのジャンプを跳ぶ事の意味深さが泣けます。というか二周目以降のBパートは涙が止まらないのでこの記事を書いていても画面が歪んで困る。一方のりずむは「スーパースターダストシャワー」をキメるもフィニッシュの表情がこれまた怖い。

そして技の繋ぎのダンスシーンにてりずむの体に濃紫のオーラが宿ると次第に発光し始めました。あいら&みおんが見せたような暖かい光ではなく見るからに邪悪な光。社長はその光を「心の闇」と叫ぶけれどりずむの耳には届きません。

あいらが二発目「ミスフェアリーガール」をキメて妖精の羽根からハートを振りまいている最中、ついにりずむのオーロラライジングが発動します。

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しかしそれはかなめの時と同様に黒い嵐を吹き荒らし、そなたが見せた煌びやかなオーロラライジングとは別モノのジャンプでした。りずむの背中には黒い羽根が生え、その羽根は大きく広がって中心のりずむを地獄へ引きずり込もうと荒れ狂う。心の闇を極限まで高めたあまりにあんまりな結果に悲観に暮れる客席のみなさん、しかし純さんだけは「待ってました」とばかりあいらへ声を掛けます。

「本当のりずむを探すんだ!」

りずむを探しに飛んだあいらが見た幻影たち。「あんたなんて大嫌い」「あんたさえいなければティアラは私のものだったのに」「こっちは命賭けてやってんのよ」「苦労も知らないあんたに跳べるわけがない」などなどりずむが自我を保つための鎧となった様々な言葉はどれも痛く辛い。これらをあいらは「嘘」と一蹴して蹴散らし進むけれどあながち全て嘘とも言えない辺り奥深いなあ。むしろこういう感情を持っていてこそ「人間」であって、天賦の才に恵まれない苦労人の泥臭さを十二分に感じさせる「心の闇」の描写は、少女アニメにしては少々ヘビーなれど妙に納得してしまうものだったり。仲良しこよしの綺麗なMARsだけで終わらせない作りには感心。

すると心の闇がパッと晴れて暖かな雰囲気の中で綺麗なりずむとご対面。これまでのお礼を語りながら握手を差し出すりずむにホッと一安心、しかし握手と同時にりずむの手は光に弾け消えてしまいます。ここで語られた事もおそらく「嘘」ではないだろうけれど「本当のりずむ」ではなかった。

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りずむの黒い羽根に対して真っ白な天使の羽根を生やしたあいら。妖精から天使へジョブチェンジです。白い羽根を羽ばたかせてりずむの深層へ、立ちはだかる幻影を弾いて辿り着いた先は「子供時代のりずむ」でした。そなたが出て行った12年前からりずむの時間は止まったまま、帰って来ないママを待ち続ける小さい子供が「本当のりずむ」だったのです。ここまでの約1年の描写にていつも明るくバカやってたりずむ、幼い頃に母親と生き別れた辛さ・苦境を感じさせない明るいキャラは「強い子」と思っていましたが…実は全然そんな事は無かった。ずっと我慢していたのですね。ああもう泣ける。

殻に閉じこもっている幼いりずむへ天使あいらは手を差し伸べ、明るく楽しい未来のネタバレ(笑)を語ると不安顔だったりずむは笑顔を見せ始め、あと一息でミッションコンプリート?という段にてまさかの再墜ちが!

「かなめ?」

仲間たちの名前を連ねた最後の「かなめ」の名にりずむの表情は固まって暗転。もうこれでベタな大団円か~とッ油断していた瞬間の暗転には瞬きが止まった。天使あいらは墜ちていくりずむの手を握って助けようとがんばるけれど闇の勢いはますます激しく、やがて闇に包まれ始めたりずむは諦め顔で「さよなら」と呟き、握った手は少しずつ解けていく。ここまでやりますか青葉監督。

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ここでまさかの三人目が登場しました。みおんきたー! 登場当初のコーデで統一したのは黒グローブでみおんを主張する意味もあったのか。深すぎる。みおんは第37話で言った「誰かが倒れそうになっても横にいる仲間が支えてくれる」の言葉どおり駆け付けてきたのだなあ。前回のアレからもう最終回寸前まで出番無し?と思っていた所へこの不意打ちは見ているこっちも心揺さぶられっぱなしです。みおん素晴らしい!

天空から舞い降りた天使たちはじつに神々しく、その姿に先生も何か思う所があったようでした。おそらくこの時点で「りずむの根底にあった枷からの解放」に気付いたのでしょう。心の重荷から解き放たれ、純粋な気持ちでリンクとエンゲージすれば自ずとオーロラは輝くのだろうね。

「人使いが荒い王子様ですこと」

前回のお返しとばかりテヘペロのみおんがかわいすぎて死ねる。何このかわいさ! パッと出てきて美味しい所総取りじゃないか! いいぞもっとやれ! その笑顔と対称的に泣き崩れるりずむ。この転調も効いてます。

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大粒の涙をボロボロ落としながらこれまでの辛い胸中をついにさらけ出すシーンはこっちも大泣き。ううむ画面がよく見えないぞ。第42話でのかなめとの対面シーンで崩れる父ちゃんに殊勝な言葉を掛けていたのは相当無理をしていたのだなあ。そして「みんなが羨ましかった」と叫ぶ。優しい家族や才能などなど全部持ってる二人への引け目にも苛まれていたのです。あの明るい笑顔の下で。そんなりずむへ黙って寄り添う二人の優しさ。あいらは「自分だけ目標が無い」ことに悩み、みおんも「自分だけスケート座の祝福を受けていない」ことに悩んでいただけに、りずむが抱えていた劣等感・疎外感が痛いほど判るのだろうね。何というか神がかった構成です。もう全てが愛おしい。

というわけでお役目御免の先生はこれにて退場? 今回の暗躍者、後を引き継ぐ純さんは「オーケー、マアム!」と最後までいい味出しまくりでした。彼の目指す先とはいったいどこなのだろうね。

その頃かなめは厳しい練習に目を回してギャフン! ここまでコピーするか!? ギャフンの完コピを確認したそなたコーチは「ついにこの時が来た」と…やはりあいら攻略の要はギャフンであったか(違。次回の最終予選にてかなめがどんな技を見せてくれるか楽しみのような恐ろしいような。

    

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アイラ選手がティアラカップ優勝の回想。リズムは、ケイの過酷な特訓。目が占い師に洗脳されたオセロの人みたいになってた。リズママ:ダメよカナメ!オーロラライジングに心は必要...

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No title

今回凄すぎましたね…二人の対決の逆転に次ぐ逆転、先の読めない展開と最後のりずむの涙の告白に、手の汗と目の汗が止まりませんでした。しかもその上JUNさんできっちり笑いを取っていくことも忘れないという…

冷静に見れば超展開にも程があるはずなのに、それをここまで素晴らしいドラマに仕立てあげるプリズムスタッフの演出力、構成力にただただ脱帽です。

あと気になるのはかなめの落としどころですね。りずむの実の妹なのか、半分血のつながった妹なのか、それとも赤の他人なのか…先が読めなくて楽しみです。

れすれす

何やら今回は枚数を通常の3倍使ったらしく、冒頭のりずむ闇堕ちからラストの復活まで見応え十二分な素晴らしい出来でしたね。何というか冒頭のりずむは制作スタッフ陣の自画像なんじゃ?と思うほど精も根も尽き果てて作ってくれた感じです。これほど作り手の熱意、キャラクターやストーリーへの思いが伝わってくる作品は珍しいかもしれません。ほんとこの第46話は語り継ぐべき名品でしょう。とはいえ語れる相手があまりに少ないのが残念至極(笑

かなめの正体については「社長の娘?」というトンデモ妄想をしておりますがはたしてどうなりますやら。社長・純さんの姉弟説はビンゴだったけれど、さすがにかなめの自説は自信ありません。もし当たったら大映ドラマ真っ青の仕込みですよね。
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