2012-03-28(Wed)
あの夏で待ってる #12 あの夏で待ってる。
忘れないよ。忘れられるわけがない。

ロボットアクションからM.I.Bから怒濤の最終回でした。

ド派手なクラッシュシーンで引いた前回、あの事故では無事では済みまい…と思いきやりのんエアバッグが緊急作動して事なきを得ました。だから転倒したハイエースのフロントガラスが一面ピンク色だったのね。なるほど。「ここは私に任せて」とお約束のセリフで二人を行かせた後、転倒していたハイエースから手足が生えてロボットへ変形! そして迫り来る救助ポッドを前に眉一つ動かさず戦闘態勢の檸檬さんが玄人すぎて無駄に格好いい(笑。ちょっと頭冷やそうか?
一方山道を走って逃げる柑菜は汗だくでハァハァ! もう走れない! この子ってば毎回全力で走ってるなあ。息を切らせながら内ももを伝う汗がポイント高し。てな所を狙ったように通り掛かったTR-4、何やら真奈美さんは旦那に言われて駆け付けたらしく、何故ここでいきなり旦那?と思ったら…まさかあんな展開が待っていたとは(笑。
檸檬先輩による足止めに助けられて山道を走る海人&イチカさん。しかし敵も然る者しっかり追いかけてきましたよ! いったい救助ポッドは何機あるんだ? 迫り来る救助ポッドに早くも大ピンチ!を救った謎の機体は宇宙から見守るお姉ちゃんによる粋な計らい、ここは私に任せてと目で語るりのんも勇ましく…イチカさんの望みを叶えようと全員が一致団結する各シーンはなかなか熱い。けれどこないだまでのドロドロ恋愛風景から雰囲気が変わりすぎて少々置いてけぼりな気分(笑
宇宙船の窓から見えた無数に浮かぶ救助ポッド。これだけの数が控えていては1つ2つと潰していってもキリがなさそうです。というか地上であれほどドンパチやってるのに待機している理由がよくわからない。あとどうでもいいけど、りのんが足止めして電車移動より、二人を機体に乗せて現場へ飛べば速かったんじゃ?(それは言わない約束

「謝ったらダメです。みんな先輩の願いを叶えたいんです」
無事に山を越えて駅に着いた二人はそのまま電車でゴー! 二人並んでの移動中イチカさんは自分を責めまくり、しかし海人の優しい言葉と重ねた手に安堵の表情へ、そして海人の肩へ身を預ける。すっかり甘々だなあ! 沖縄の時は手が触れただけでドキドキだったのに今となってはこの大胆さ、まああれだけラブラブチュッチュな仲なのだから以下略。
そんな二人の会話は「両親に紹介したい」やら「ずっと好きでいてくれる?」やらどう見ても結婚の約束、イチカさんが被っている攪乱シートがまるで花嫁のベールのようでしたね。ぐぬぬ。互いを思う気持ちがイヤってほど伝わってくるイチャラブ甘々、とはいえ「ずっとこのまま夏が終わんきゃいいなあ…」の言葉を聞いて寂しげな表情の海人はきっと判っているのでしょう。夏はいつか終わってしまうことを。
一方檸檬さんはポッド相手に苦戦中でした。頼みのハイエースロボも破壊され、しかし檸檬さんは諦めない!負けない!と立ち上がる。この小さい体のどこにそれほどの闘志が!? すると背後から突然ミサイルが飛んで来てポッドを轟沈、何と映画のようなタイミング! そして「遅いわよ」と振り返った檸檬さんの前にずらりと並んだ黒服集団は…ホントにM.I.Bだったのかよ!(笑。ガス欠ストップの哲朗&美桜を救った「真奈美さんの旦那」もM.I.B、なるほど全て檸檬さんの手の内でしたか。っていいのかこれで。

てなわけで海人&イチカさんは無事目的地に到着し、感慨も程ほどに「痕跡」を探そうと動き出すや稲や、探すまでもなくあっちから勝手に現れてくれました。湖面から浮かび上がった八面体が弾けると強烈な光を発し…八面体に残された「記憶」をイチカさんに送っているのでしょう。すると背後の立木に誰かが刻んだ相合い傘を発見、これこそ先人が残した接触の痕跡でした。
しかし記憶を解放した事でシールドも解け、イメージからリアルに戻されると相合い傘の木は無残な姿に変わってしまいます。あらら。ようやく見つけた痕跡なのに現実では既に折れた後で証拠能力は皆無、そして無情にも上空に構えたポッドが二人を襲う!
「迎えに行きます! 絶対に行きます!」
「うん。待ってる」
ポッドに押し潰されながら抗い叫ぶ海人とイチカさんのお別れシーンは、舞い昇る無数の光粒が幻想的でBGMも切なさを演出していましたが、あまりにそれっぽすぎて逆に落ち着いてしまいました。というか二人のお別れをずっと待っててくれるポッドは意外と空気を読めるヤツらなのかもしれない(笑
切ない別れの後に流れた「先祖の記憶の声」は17歳の声じゃありませんか。語っている内容もマンマおねてぃです。あはは。とはいえ時系列からしてこれがみずほ先生で無いのは明らかで、ファンへ向けてのニクい演出と捉えるが吉でしょうね。

Bパートは夏が終わった日常風景へ一気に跳びます。預かったラブレターを哲朗に渡して憎まれ口の柑菜、「いいかげん彼女作れ!」「美桜でいいでしょ、美桜で」とか最後の最後まで蚊帳の外だなあ。柑菜は美桜&哲朗のアレコレを知らないままなのだね。柑菜の手前思わず顔を背けちゃう哲朗に対し堂々と笑顔を向ける美桜。この夏の経験で美桜は強くなった、というかオンナとしてしたたかになったのがよくわかります(笑
そして久しぶりのお姉ちゃんさん登場。ボリビアへ出張へ行ったきり本編での活躍は皆無だったおねえちゃんさんですが、ここでの会話から「イチカさんの記憶」が残っている事が明らかになり、また奇天烈なおみやげがラストシーンに生かされるという重要ポジションを勤め上げてくれました。最後に活躍してくれてよかった。
檸檬さんの突然の転校話を聞いて思わず「檸檬先輩までいなく…」と口走った哲朗へ、海人を気遣う柑菜の肘鉄が炸裂! やっぱり柑菜はまだ海人が大好きなのだなあ。かわいいヤツめ! すると檸檬さんは餞別代わりに8mmフィルムを渡すと次の瞬間消えてしまいます。さすがM.I.Bのエージェントはテレポート自在なのか。道理で神出鬼没だったわけです(笑
「映画は未完成、ラストシーンを飾るのはあなたよ」
校門の前で振り返った檸檬さんは空を見上げて一言。なんとまあ奥深い。

檸檬さんから貰ったフィルムを映してみるとまず「未完成版」と入ったテロップ。なるほどまだ「ラストシーン」が撮れてませんものね。夏の思い出がギュッと詰まった映像を目を細めて眺めるみなさん、しかし映像が何気ない日常風景に移ると…作られた映像ではない素の表情に「夏の思い出」がより鮮明に蘇るという心理描写は妙にリアルで、映像の中で微笑むイチカさんがいない現実を思い知らされてしまう。切ないなあ。軽井沢でのロケハンや女豹のポーズにふくれていた柑菜が次第に泣き出してしまうのもリアルでした。柑菜かわいいよ柑菜。
それはそうと檸檬さんはいろいろ撮っていたのだね。ビキニスタイルの美桜がピーチボールを顔面受けしているカットは第7話ラストで美桜がパーカーを脱いだ後の様子? ローアングルから狙うカメラに気付いて慌てる美桜をしっかり捕らえる檸檬さんさすがです。おそらく美桜のスカート内の事情を知っていたのでしょうね(笑
今はもういないイチカさんの事を忘れないように海人はカメラを回す。暑かった「あの夏」はもう終わってしまったけれど思い出の風景は変わらずここにある。冷たく変わった湖を前に「続き」を撮り続ける姿はイチカさんへの変わらぬ思いを感じさせます。でもここの語りを聞くとイチカさんが死んじゃったみたいでナントモ。事実上死んだのと変わらんかもですが。

EDを被せての後日風景。例の三人の様子を見るに哲朗&美桜は正式(?)に付き合い始めた、というか柑菜がようやく気付いたみたい?(笑。結局柑菜が割を引いてしまった決着でしたが、これが一番綺麗な形なのだろうね。辛い思いをした分だけいいオンナになるはず、3年後の柑菜を見てみたいです
M.I.B JAPAN BRANCHの特別顧問に収まっているりのん。そういや回収されたのはイチカさん本人だけで、りのんや宇宙船は地球に残されたままなのですね。おそらくこの「忘れ物」を使って宇宙へ進出し、銀河連盟と接触してFランクから脱し、晴れて海人はイチカさんを迎えに…なーんて流れを想像させるEDでした。うふふふふ。
数年後の学祭にて上映される「あの夏で待ってる」。卒業生が残していったこの映画のラストシーンはもちろん「ヒロイン」の笑顔でありました。この映像が「帰る前の撮り溜め」でないのはイチカさんのコスチュームを見れば明らか、というわけで1年生だった海人たちが卒業するまでの間にイチカさんと再会できたのだなあ。よかったよかった。何だか力ずくのハッピーエンドっぽいけどイチカさんの笑顔が眩しいので良しとしましょう。

エンドカードは田中将賀氏によるありがとうございましたイラスト。柑菜にダイナマイトドリンク飲ませちゃダメ!(笑。
というわけで「あの夏で待ってる」は今回でオシマイです。お色気カット大サービスでツカミはオッケイだった第一話で示されたSF設定は本筋ではあまり生かされず、一方通行のデッドエンドでもがき苦しむ柑菜の曇り顔が見どころになってしまった本作。いやそれはそれで楽しみましたが、せっかくのSF設定なのだから終盤の力技収拾以外にも生かしてほしかったというのが正直な所。海人の修復不具合ネタもあれっきりでしたし。まあスタッフ的にこうなる事は大抵予想の範疇といえばそうなのだけれど。
ストーリー展開の背景となった「映画撮影」は単なる舞台装置程度かと思っていましたが意外とテーマに関わっていて感心。ラスト1カットでイチカさんとの再会を描いてしまったのは見事と思う反面少々拍子抜けだったかも。ミステリアスな檸檬さんが便利キャラ以上の存在にならなかったのも不満ちゃ不満か。もう少しきっちりした理屈が欲しかった。全て「M.I.B」で片付けられてはモニョモニョしますよ。そもそもイチカさんが「どうしても帰らなければならない理由」がピンと来なかったため、見ていてイマイチ緊迫感を共有できなかった。法律がどうとか星ランクがどうとか理屈を捏ねすぎた感ありあり。むしろお姉さんによる理屈説明以前(最初の救助ポッドを破壊した辺り)の方が「ヤバいんじゃないの?」と勝手にハラハラしてましたよ。
全体に作画は好調で、特にここ一番での表情描写はキャラの感情が手に取るように伝わってきて素晴らしい出来でした。ちょっとした事ですぐ曇る柑菜の表情変化など恋するオトメの繊細さがよく表現できていたと思います。やはり柑菜がいちばんかわいかった。泣いてる柑菜の頭をわしゃわしゃしたい。次の瞬間蹴飛ばされるかもだけど。
そういや今回最終回の演出は長井龍雪氏&錦織敦史氏と、奇しくもアイマスアニメを手掛けたお二人でした。派手なアクションと切ない別れを綺麗に纏めた手腕はさすがアイマスマスター(?)かもしれません(笑
ではこれにてレビューもオシマイ。お疲れさまでした。
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ロボットアクションからM.I.Bから怒濤の最終回でした。

ド派手なクラッシュシーンで引いた前回、あの事故では無事では済みまい…と思いきやりのんエアバッグが緊急作動して事なきを得ました。だから転倒したハイエースのフロントガラスが一面ピンク色だったのね。なるほど。「ここは私に任せて」とお約束のセリフで二人を行かせた後、転倒していたハイエースから手足が生えてロボットへ変形! そして迫り来る救助ポッドを前に眉一つ動かさず戦闘態勢の檸檬さんが玄人すぎて無駄に格好いい(笑。ちょっと頭冷やそうか?
一方山道を走って逃げる柑菜は汗だくでハァハァ! もう走れない! この子ってば毎回全力で走ってるなあ。息を切らせながら内ももを伝う汗がポイント高し。てな所を狙ったように通り掛かったTR-4、何やら真奈美さんは旦那に言われて駆け付けたらしく、何故ここでいきなり旦那?と思ったら…まさかあんな展開が待っていたとは(笑。
檸檬先輩による足止めに助けられて山道を走る海人&イチカさん。しかし敵も然る者しっかり追いかけてきましたよ! いったい救助ポッドは何機あるんだ? 迫り来る救助ポッドに早くも大ピンチ!を救った謎の機体は宇宙から見守るお姉ちゃんによる粋な計らい、ここは私に任せてと目で語るりのんも勇ましく…イチカさんの望みを叶えようと全員が一致団結する各シーンはなかなか熱い。けれどこないだまでのドロドロ恋愛風景から雰囲気が変わりすぎて少々置いてけぼりな気分(笑
宇宙船の窓から見えた無数に浮かぶ救助ポッド。これだけの数が控えていては1つ2つと潰していってもキリがなさそうです。というか地上であれほどドンパチやってるのに待機している理由がよくわからない。あとどうでもいいけど、りのんが足止めして電車移動より、二人を機体に乗せて現場へ飛べば速かったんじゃ?(それは言わない約束

「謝ったらダメです。みんな先輩の願いを叶えたいんです」
無事に山を越えて駅に着いた二人はそのまま電車でゴー! 二人並んでの移動中イチカさんは自分を責めまくり、しかし海人の優しい言葉と重ねた手に安堵の表情へ、そして海人の肩へ身を預ける。すっかり甘々だなあ! 沖縄の時は手が触れただけでドキドキだったのに今となってはこの大胆さ、まああれだけラブラブチュッチュな仲なのだから以下略。
そんな二人の会話は「両親に紹介したい」やら「ずっと好きでいてくれる?」やらどう見ても結婚の約束、イチカさんが被っている攪乱シートがまるで花嫁のベールのようでしたね。ぐぬぬ。互いを思う気持ちがイヤってほど伝わってくるイチャラブ甘々、とはいえ「ずっとこのまま夏が終わんきゃいいなあ…」の言葉を聞いて寂しげな表情の海人はきっと判っているのでしょう。夏はいつか終わってしまうことを。
一方檸檬さんはポッド相手に苦戦中でした。頼みのハイエースロボも破壊され、しかし檸檬さんは諦めない!負けない!と立ち上がる。この小さい体のどこにそれほどの闘志が!? すると背後から突然ミサイルが飛んで来てポッドを轟沈、何と映画のようなタイミング! そして「遅いわよ」と振り返った檸檬さんの前にずらりと並んだ黒服集団は…ホントにM.I.Bだったのかよ!(笑。ガス欠ストップの哲朗&美桜を救った「真奈美さんの旦那」もM.I.B、なるほど全て檸檬さんの手の内でしたか。っていいのかこれで。

てなわけで海人&イチカさんは無事目的地に到着し、感慨も程ほどに「痕跡」を探そうと動き出すや稲や、探すまでもなくあっちから勝手に現れてくれました。湖面から浮かび上がった八面体が弾けると強烈な光を発し…八面体に残された「記憶」をイチカさんに送っているのでしょう。すると背後の立木に誰かが刻んだ相合い傘を発見、これこそ先人が残した接触の痕跡でした。
しかし記憶を解放した事でシールドも解け、イメージからリアルに戻されると相合い傘の木は無残な姿に変わってしまいます。あらら。ようやく見つけた痕跡なのに現実では既に折れた後で証拠能力は皆無、そして無情にも上空に構えたポッドが二人を襲う!
「迎えに行きます! 絶対に行きます!」
「うん。待ってる」
ポッドに押し潰されながら抗い叫ぶ海人とイチカさんのお別れシーンは、舞い昇る無数の光粒が幻想的でBGMも切なさを演出していましたが、あまりにそれっぽすぎて逆に落ち着いてしまいました。というか二人のお別れをずっと待っててくれるポッドは意外と空気を読めるヤツらなのかもしれない(笑
切ない別れの後に流れた「先祖の記憶の声」は17歳の声じゃありませんか。語っている内容もマンマおねてぃです。あはは。とはいえ時系列からしてこれがみずほ先生で無いのは明らかで、ファンへ向けてのニクい演出と捉えるが吉でしょうね。

Bパートは夏が終わった日常風景へ一気に跳びます。預かったラブレターを哲朗に渡して憎まれ口の柑菜、「いいかげん彼女作れ!」「美桜でいいでしょ、美桜で」とか最後の最後まで蚊帳の外だなあ。柑菜は美桜&哲朗のアレコレを知らないままなのだね。柑菜の手前思わず顔を背けちゃう哲朗に対し堂々と笑顔を向ける美桜。この夏の経験で美桜は強くなった、というかオンナとしてしたたかになったのがよくわかります(笑
そして久しぶりのお姉ちゃんさん登場。ボリビアへ出張へ行ったきり本編での活躍は皆無だったおねえちゃんさんですが、ここでの会話から「イチカさんの記憶」が残っている事が明らかになり、また奇天烈なおみやげがラストシーンに生かされるという重要ポジションを勤め上げてくれました。最後に活躍してくれてよかった。
檸檬さんの突然の転校話を聞いて思わず「檸檬先輩までいなく…」と口走った哲朗へ、海人を気遣う柑菜の肘鉄が炸裂! やっぱり柑菜はまだ海人が大好きなのだなあ。かわいいヤツめ! すると檸檬さんは餞別代わりに8mmフィルムを渡すと次の瞬間消えてしまいます。さすがM.I.Bのエージェントはテレポート自在なのか。道理で神出鬼没だったわけです(笑
「映画は未完成、ラストシーンを飾るのはあなたよ」
校門の前で振り返った檸檬さんは空を見上げて一言。なんとまあ奥深い。

檸檬さんから貰ったフィルムを映してみるとまず「未完成版」と入ったテロップ。なるほどまだ「ラストシーン」が撮れてませんものね。夏の思い出がギュッと詰まった映像を目を細めて眺めるみなさん、しかし映像が何気ない日常風景に移ると…作られた映像ではない素の表情に「夏の思い出」がより鮮明に蘇るという心理描写は妙にリアルで、映像の中で微笑むイチカさんがいない現実を思い知らされてしまう。切ないなあ。軽井沢でのロケハンや女豹のポーズにふくれていた柑菜が次第に泣き出してしまうのもリアルでした。柑菜かわいいよ柑菜。
それはそうと檸檬さんはいろいろ撮っていたのだね。ビキニスタイルの美桜がピーチボールを顔面受けしているカットは第7話ラストで美桜がパーカーを脱いだ後の様子? ローアングルから狙うカメラに気付いて慌てる美桜をしっかり捕らえる檸檬さんさすがです。おそらく美桜のスカート内の事情を知っていたのでしょうね(笑
今はもういないイチカさんの事を忘れないように海人はカメラを回す。暑かった「あの夏」はもう終わってしまったけれど思い出の風景は変わらずここにある。冷たく変わった湖を前に「続き」を撮り続ける姿はイチカさんへの変わらぬ思いを感じさせます。でもここの語りを聞くとイチカさんが死んじゃったみたいでナントモ。事実上死んだのと変わらんかもですが。

EDを被せての後日風景。例の三人の様子を見るに哲朗&美桜は正式(?)に付き合い始めた、というか柑菜がようやく気付いたみたい?(笑。結局柑菜が割を引いてしまった決着でしたが、これが一番綺麗な形なのだろうね。辛い思いをした分だけいいオンナになるはず、3年後の柑菜を見てみたいです
M.I.B JAPAN BRANCHの特別顧問に収まっているりのん。そういや回収されたのはイチカさん本人だけで、りのんや宇宙船は地球に残されたままなのですね。おそらくこの「忘れ物」を使って宇宙へ進出し、銀河連盟と接触してFランクから脱し、晴れて海人はイチカさんを迎えに…なーんて流れを想像させるEDでした。うふふふふ。
数年後の学祭にて上映される「あの夏で待ってる」。卒業生が残していったこの映画のラストシーンはもちろん「ヒロイン」の笑顔でありました。この映像が「帰る前の撮り溜め」でないのはイチカさんのコスチュームを見れば明らか、というわけで1年生だった海人たちが卒業するまでの間にイチカさんと再会できたのだなあ。よかったよかった。何だか力ずくのハッピーエンドっぽいけどイチカさんの笑顔が眩しいので良しとしましょう。

エンドカードは田中将賀氏によるありがとうございましたイラスト。柑菜にダイナマイトドリンク飲ませちゃダメ!(笑。
というわけで「あの夏で待ってる」は今回でオシマイです。お色気カット大サービスでツカミはオッケイだった第一話で示されたSF設定は本筋ではあまり生かされず、一方通行のデッドエンドでもがき苦しむ柑菜の曇り顔が見どころになってしまった本作。いやそれはそれで楽しみましたが、せっかくのSF設定なのだから終盤の力技収拾以外にも生かしてほしかったというのが正直な所。海人の修復不具合ネタもあれっきりでしたし。まあスタッフ的にこうなる事は大抵予想の範疇といえばそうなのだけれど。
ストーリー展開の背景となった「映画撮影」は単なる舞台装置程度かと思っていましたが意外とテーマに関わっていて感心。ラスト1カットでイチカさんとの再会を描いてしまったのは見事と思う反面少々拍子抜けだったかも。ミステリアスな檸檬さんが便利キャラ以上の存在にならなかったのも不満ちゃ不満か。もう少しきっちりした理屈が欲しかった。全て「M.I.B」で片付けられてはモニョモニョしますよ。そもそもイチカさんが「どうしても帰らなければならない理由」がピンと来なかったため、見ていてイマイチ緊迫感を共有できなかった。法律がどうとか星ランクがどうとか理屈を捏ねすぎた感ありあり。むしろお姉さんによる理屈説明以前(最初の救助ポッドを破壊した辺り)の方が「ヤバいんじゃないの?」と勝手にハラハラしてましたよ。
全体に作画は好調で、特にここ一番での表情描写はキャラの感情が手に取るように伝わってきて素晴らしい出来でした。ちょっとした事ですぐ曇る柑菜の表情変化など恋するオトメの繊細さがよく表現できていたと思います。やはり柑菜がいちばんかわいかった。泣いてる柑菜の頭をわしゃわしゃしたい。次の瞬間蹴飛ばされるかもだけど。
そういや今回最終回の演出は長井龍雪氏&錦織敦史氏と、奇しくもアイマスアニメを手掛けたお二人でした。派手なアクションと切ない別れを綺麗に纏めた手腕はさすがアイマスマスター(?)かもしれません(笑
ではこれにてレビューもオシマイ。お疲れさまでした。
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