2012-04-08(Sun)

プリティーリズム・ディアマイフューチャー #01 ハローマイフューチャー

呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンプ! 

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2012年4月期新番レビュー第3弾です。

私的に2011年年度最高傑作だった「プリティーリズム・オーロラドリーム」の第2期というか続編「ディアマイフューチャー」が始まりました。前作の出来・幕引きがあまりに素晴らしく鮮やかだったので続編は嬉しいような微妙なような、しかも聞こえてくるのが不穏な前情報ばかり。第1期キャラも継続で出演するって事で「あの素晴らしきオーロラドリームを台無しにしてしまわないか?」と危惧が止まらず、しかし予告映像を見て若干の期待を持ちながらの視聴スタートです。

原作はタカラトミーアーツ/シンソフィアの女児向けアーケードゲーム「プリティーリズム」。ストーリー的にはアニメオリジナルで前述の「オーロラドリーム」では世代間に渡る壮絶な人間ドラマを描いてくれましたが、監督によればこの第2期「ディアマイフューチャー」は明るく楽しい方向で行くそうな。その監督はオーロラドリームに続いて菱田マサカズ氏。他にシリーズ構成は赤尾でこ氏、音楽は長岡成貢氏と主要メンバーはオーロラドリームから持ち上がりです。キャラ原案はオーロラドリームと同じ渡辺明夫氏ですがキャラデザは川島尚氏から斉藤里枝、Cha Sang Hoonの両氏へ交代。これが吉と出るか凶と出るか。

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というわけで始まったディアマイフューチャーのファーストカットは横浜からお台場へ移転したプリティートップのライブから。千葉繁さんの叫びも雄々しい司会のMCドン・ボンビーがいきなり飛ばし、そして登場したMARsの3人。オーロラドリームから3年経ってちょっと大人になった? みおんのヘアバンドはオシャレなの? おっさんにはようわかりません。さっそく始まったMARsのプリズムショー、流れる曲はLISPのアルバムに収録されている「You May Dream オーロラライジングver.」です。少し大人になった3人にマッチしているかも。

そしてステージ袖にてライブを見守る第1期キャラたち。せれのんの衣装を見るに漫才専業になっちゃったのかな? それにしてもこのジャケットにこの蝶ネクタイはあまりに昭和の漫才師すぎる(笑。予告映像でチラリと映ったかなめメガネっ子モードは状況的に変装とも思えないので2期はメガネがデフォ? 変化したのは視力だけではなく背もムネも3年の間に育ったようで…これは賛否両論ありそうな(笑。その他コーリングスのみなさんや社長、純さんなどなど1期キャラみなさん勢揃いしてます。というか純さんはどこかへ旅立ったんじゃないの?

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MARsの華やかなステージを客席からニヤマリと見つめる謎の影。まさかこれがあんな大胆な登場シーンに繋がるとは。そしてプリズムメイツ(スクールメイツみたいなもん?)の最前列でステージを見学する3人、この合計4人がディアマイフューチャーのメインキャラになります。

ステージも佳境はプリズムジャンプ「MARs フェニックス」…この3年間で新しいジャンプを開発しなかったのか?(笑。それはそうと3DCGパートのクオリティ下がってない? アニメ本編にフィットさせるべく処理変更かもだけど、何だか妙に平べったくなっちゃったような気がします。これは後に披露されるみあのダンスシーンも同様の印象でした。

「じゃっ、じゃーん! 私は上葉みあ! 今からこのみあが春音あいらを倒ーす!」

暗い客席をダッシュで駆け抜け、ステージへ駆け上がってきた謎の少女上葉みあ(CV:大久保瑠美)。仁王立ちからステージのあいらをビッと指差し堂々の宣戦布告はこの上なく印象的ではありますが…警備員何してんの!?(笑。前後見境ない無鉄砲さと根拠のない大自信がみあの持ち味ですか。とはいえあの3人の中からあいらを選ぶ辺り結構堅実な性格なのかもしれない。他2名だったら即冥界送りだろうし(笑

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長めのアバンからOPへ。曲は第1期の実写コーナーで活躍していた女の子4人組Prizmmy☆歌唱の「Dear Mu Future ~未来の自分へ~」。正直言ってせめてOPくらいはアニメ本編の4人でやってほしかったなあ。まあ大人の事情がいろいろあるのでしょうけど。予想より悪くなく努力の成果も見られ、歌詞も前向きで良いのですがさすがにCDを買う気にはなりません。

映像的には新キャラ4人の顔見せから旧キャラの顔見せへ。社長が元に戻ってる!というか悪化している!(笑。純さんのタキシード仮面モードはいったい何これ何? 3年の間にこちらも症状が悪化した?(何。MARsの3人も結構出番があるみたいです。

そしてそのうち登場するであろう、問題の朝鮮人キャラたち。この子たちの扱い次第で火薬庫に火が着くか否か、今からその成り行きに変にドキドキしてます。偏見抜きでパッと見のデザインは悪くないけど…こんなにたくさんキャラ出して収拾付くのか心配だったり。

OP終盤でみあが構えるグローブはプリティーリズム プリティーフラッシュグローブという新商品らしい。いったいどんな機能があるのやら。

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ステージ乱入の一件にて見せる各キャラの表情は親しみやすさやギャグチックの楽しさ・軽さを狙っているのかSDを多用しています。それにしても多用しすぎじゃ? 何かとつけてSD化するキャラを見ているとオーロラドリームとのノリの違いを感じます。

てな流れで新キャラたちの性格を軽く描写しながら顔見せタイム。ギャラクティカ怖い顔のわさわさ茶髪ツインテールは深山れいな(CV:高森奈津美)、「なーいない」とケラケラ笑っている天然ちゃんは志々美かりん(CV:津田美波)、そして何かとメモメモの真面目っ子(?)は大瑠璃あやみ(CV:佐倉綾音)。私は前期の実写コーナーをほとんど見ていなかったのでサッパリわかりませんが、各キャラの性格もあの子たちをベースにしているのかな?

あれだけの狼藉を働きながら事務所で直訴できちゃう流れはご都合っちゃご都合だけどまあ良し。みあは相変わらずの大上段からアピールしまくるも社長の答えはもちろんノゥ! しかしみあの瞳にキラキラ光る星を見つけた純さんの口添えでスクール入りの可能性が! 素質を一目で見抜く能力は相変わらずさすがです(笑

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ペンちゃん先生(笑)を捜索中のみあはスタジオで練習中の3人の所へ現れ、するとみんなの手を引いてさらに探しに走ります。この時の四者四様の表情が各々の性格を表していますね。あはは。かりんは大物っぽい(笑。しかしこれみあvsれいなの対立、争う2人に動じず見守るかりん、おろおろするばかりのあやみ、ってな構図が今から見える見える。

ペンギン先生を見つけたみあは一人芝居で勝手に結論を出し、あたふたする他3名の様子も合わせてリンクから見ているMARsの貫禄ったら。みんな立派になったねえ。みおんがチーム戦を提案すると二つ返事でオッケイのみあ、しかし他3名はみあとチームになった覚えは無く…仁王立ちのMARsに睨まれてガクブルするばかりの3人へ「未来人?」のくだりで前向き全開のみあ、そしてその瞳に星が映るとスターオーラを放ち始めました。プリズムショーに関しては何の知識も技術も無いけれど、どうやら一目で他人を魅了する強烈なスター性を持っているようです。

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この2期でもめが姉ぇ時空は健在でした。よかった。さっそく着替えたコーデは他3名と揃いの練習着? このコスチュームもわざわざここで着替えていたのか。そしてリンクへ降りて勝負開始!と思いきや他3名は戦う気ゼロ。そりゃそうだ。するとみあはあっさり離脱し単独での勝負へ。この辺の流れもSDを多用して感情の振れ幅が大きいみあの挙動をユーモラスに見せているのだけれど、あまりにギャグ顔ばかり、ギャグタッチばかりだとどうにも白けてしまう。あっさりサッパリ1人で戦地へ向かうみあを見送るれいなの表情が絶妙だっただけにもったいない。

ここでふと思いついたように振り返ったみあは各々に「得意なもの」を訊きました。れいなは歌、かりんはダンス、あやみはおしゃれ。なるほどプリズムショー必須項目の得意分野を各キャラに散らせてキャラ立て、ひょっとしたらMARsとの絡みネタになるのかもしれません。りずむvsかりんのダンス対決とかあやみvsあいらのコーデ対決とか。

なんて話でも盛り上がる様子を対面から見ていた社長はみあにゼニの臭いを感じたか。確かに丸でド素人のみあ、投資ゼロから何かしらの才能が開花したら丸儲けです。あはは。しかし1期前半の社長も相当守銭奴でしたがここまで露骨じゃなかったような(笑

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一方残り3名にオーラは全く無く真っ暗でした。なぜあんな子たちをオーディションで取ったのか?と詰め寄る社長へ純さんの名言きたー!

「乙女の輝きは、時としてお寝坊さんなんです」

あまりにオシャレすぎるお言葉に腹抱えて笑ってしまった。凄いよ純さん。あなただけは変わらないでいて。

さて張り切って勝負を始めたみあでしたが全くの経験ゼロは伊達ではなく、意気込みと裏腹にいきなり思いっきりコケていたたたた! 何かが足りないと思ったらこういうパターンでのお約束「ギャフン!」が無いのだなあ。しかしここからがみあの才能? 1度コケた後は危なっかしいながらも縦横無尽にリンクを滑り、気持ちよさそうに滑るみおはスターオーラを放ち始めましたよ! そのオーラに惹かれて表情を輝かせるみなさん、そしてコケそうになったみあへ客席側からオーラを送ってピンチを救う。つまりみあは「客を輝かせる」「客が輝かせる」という双方向オーラ能力、自身が輝きを放ち、それを受けて輝く客席からの力を受け止めさらに輝きを増す「輝きループ能力」がある? これはあいらの能力(というか個性)に近いものがありますね。

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「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンプ!」

そしてみあはプリズムジャンプへ。初ステージでいきなりのプリズムジャンプは主人公アピールにこの上ない見せ場です。瞳に星を輝かせフレッシュフルーツバスケットの入りに似た構えからバッと体を開いて踏み切り、天の光へ向かって飛び立ったみあ! この流れからまさか天井直撃で終わるとは。今までもプリズムジャンプの失敗シーンは数あれど、ここまで豪快に失敗した子は初めてですね(笑。しかしあの状態で終えるということは物理的にあの高さまでジャンプできているわけで、何もかも初挑戦のポテンシャル披露としては上々だったのではないかと。

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何だかんだでプリティトップスクールに入れる事になったみあ。ペンギン先生の頭から出てきた新マスコットたちは普通にかわいくて何か物足りないかも。そしてここから怒濤のように関連商品の販促タイムへ。以前から思っていたけれどもう少し自然にできないものか?(笑。今流行のスマホは劇中アイテムとして必須? 「スマートポッドタッチ」ってネーミングがマンマすぎてちょっと笑った。

みあはそのポッドタッチをさっそく使って大親友の「ヘイン」と会話、これが噂の朝鮮人キャラですか。かな恵さん声でキャラデザも大差ないので今のところ名前以外は日本人キャラマンマですが、そのうち朝鮮人のメンタリティを発揮し始めるのだろうか? ううむ。それはそれで困るけれど非の打ち所がない良い子に描かれても違うというか、小さいお友達に重大な誤解を与えてしまうような気がする。難しいなあ。

というわけで無事プリティートップスクールに入り、早くも他3名をリードするみあを描いて第1話の締め。印象として少々ギャグタッチが過剰っぽいけれど第1話の作りとしては悪くなかったような気がします。オーロラドリーム第1話のあいらと正反対のノリながら根本部分では流れを継承している作りも面白かった。今回はメインのみあばかり目立ちましたが他3名も追々描かれていくでしょうし、私的に思い入れのある1期キャラも予想以上に絡んでいきそうなのでちょっと楽しみになってきました。やはり実際の映像を見てみないとわからないものです。

     


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プリティーリズム・ディアマイフューチャー「第1話 ハローマイフューチャー」/ブログのエントリ

プリティーリズム・ディアマイフューチャー「第1話 ハローマイフューチャー」に関するブログのエントリページです。

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No title

私も期待半分不安半分で視聴しましたが…だいたいnobumaさんと同じ感想ですね。Prismmyや某国の件は殆ど気にならなかったものの、むしろ会話の変なテンションの高さやSD多用、作画やCGの変化にとまどってます。制作会社からブリッジが抜けた影響も大きいのかも…

とはいえJUN仮面など見るべきところがないわけではないですし、オーロラドリームの時も右肩上がりに面白くなってきたので、しばらくは様子見します。まだキャラがなじんでないから違和感があるだけかもしれませんしね…

れすれす

妙なテンションはキャラ付けの意味もありましょうが、SDの多用はどうにもハズしているような気がしますね。3DCGの変化を含めて全体的に薄っぺらくなっちゃった感じ。多用されるSD絵がイマイチかわいくないのも問題かも。

オーロラドリームでの実績を望みに当面視聴は続けますが話の流れによっては視聴断念するかもしれません。いろいろ事情はあるだろうけど何故あんな爆弾を抱えてしまったのか。あれほどの感動を与えてくれたプリティーリズムの第2期がどうか黒歴史にならないよう祈るばかりです。

ニンニキニキ2期。

う~ん…3~4話は見ないと何とも言えないですかね。
ただ、私も気になったのは無駄なSDの多用とダンスシーンの「1期後半の絢爛ぶりは何処へ??」感という点でした。
キャラのウザさと過剰な擬音とかも…うーん、小さなお友達にはこれで十分なのかもしれません。
間違っても最終回で朝鮮人に勝ちを譲って皆でマンセーマンセー言う作品にはなって欲しくないです。

Re: ニンニキニキ2期。

1年モノなのであまり早々に見切ってしまうのはもったいないです。かのオーロラドリームにしても面白くなってきたのは7~8話くらいでしたし、さらに言えば真骨頂は40話を過ぎてからでしたもの(笑。とはいえとりあえず1ヶ月がメドですかね。どこかで靖子にゃん(小林靖子氏)が言ってましたが「子供番組は最初の1ヶ月(4話)」が勝負とか、確かに最初の4話で何かしら惹かれるモノを感じないと視聴継続の意欲も失せます。それでも見るだけならタダなので1クールくらいは見続けてみるでしょうけどさすがにレビューは切ってしまうだろうなあ。

後は懸念事項である朝鮮キャラの扱い。優遇気味の強キャラ設定も上手く使えばカンフル剤になると思うのでこれもしばらく様子見ですね。まあ「プリズムショーの起源は以下略」とか言い出さなければいいんじゃないかと(笑

No title

私的に、やっぱりオーロラドリームが一番おもしろかったんじゃないかなと思います。
ディアマイフューチャーはなんか私的に違和感があるといいますかなんというかって感じです

Re: No title

オーロラドリームは本当に面白かったです。
制作環境的にかなり厳しい中であれだけの感動作を創り上げたスタッフ諸氏の神通力に改めて敬服しますね。ほんと私的アニメ史に残る素晴らしい作品でした。

ディアマイフューチャーは予想どおりと言うか、とりあえず視聴は続けておりますが1回流し見して終わりです。レビューも止まったままですが、マジカルみおんでも降臨しない限りおそらく復活する事は無いかと。

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