2012-04-13(Fri)
さんかれあ #02 成功…してた
私が幸せになろうとして誰かが不幸になるのなら、きっと不幸のままでいた方がいいのでしょう。

ついに完成!?した蘇生薬を礼弥は…。

華やかで賑やかな散華女子の登校風景、しかし礼弥はその笑顔の裏側に「他人に言えない不幸」を隠していた。みんなそうだと思っていた…というわけで前回引きにて登場したゾンビ姿はとりあえず置いといて、今回はまだその前段階、礼弥の絶望の積み重ねと死に至るきっかけを丁寧に描いてきました。今回も大筋としてはほぼ原作第2話の流れなのですが、礼弥の絶望を明示すべくアニメオリジナルの改変(というか補足)が加えられ、さらに笑顔(千紘との楽しい時間)と絶望(父親の束縛による様々な不幸)を交互に映す事で礼弥の悲しみをより強調していました。見ているこっちまで絶望の淵に立たされそうな巧みな演出にはさぶいぼ出っぱなしでしたよ。
例の廃墟にてばーぶの蘇生を手伝っている礼弥、いや手伝ってないか(笑。正座してゾンビ映画のDVDを見入る礼弥に「足を崩せば?」と気遣う千紘、ミニスカの脚を崩して膝を立てる礼弥の裏ももが眩しい。さらに蘇生薬に使う「毒草」についてピンと閃いた礼弥はおもむろに立ち上がって採取へゴー! 勢いよく駆け出したはいいけれどつまづいてキャッ! の瞬間のスカートも際どい際どい。今回もいちいちサービスいいです(笑。清楚全開の礼弥の「攻め系」とはいったいどんなん? 変態親父の趣味だろうか?

その変態親父による礼弥溺愛の歴史。ぬいぐるみ遊びで礼弥がコケれば担当メイドがいなくなり、野良猫を愛でれば当の猫と担当メイドがいなくなり、結局家に残るのは冷徹な母親だけ。母親はなぜこれほど礼弥に冷たく無関心なのか? これにはきちんと理由があって後々明らかになるのですが…1クールでそこまで話が進めば。礼弥に害為すものは全て排除する、なーんて親父の異常な溺愛っぷりをまず見せた後、前回でもチラリと触れた「誕生日ごとの全裸記念撮影」で親父の異常さを畳み掛けてきます。
幼い頃はその異常さに気付かなかった礼弥も年齢を重ねればさすがに気付き、しかし「やめて」と言い出せず現在に至ってしまう。毎年の撮影風景にて昔は無邪気な笑顔を見せていたのに表情が次第に曇っていく。なのに親父はお構いなし、満足気な表情で撮影を続ける様子はじつに狂気を感じさせます。親父のこの狂気じみた行動もそれなりの理由があるのだけれど…それを差し引いても親父の不気味さ増し増しの映像は凄いな。

一事が万事その調子で学校へ行っても親父の監視は止まりません。そんな状態で友達などできるはずもなく、礼弥は孤独が学校生活を過ごしていました。キッツいなあ。てな所でようやくできた初めてのお友達仲代さん。屈託ない笑顔からしてじつに良い子っぽい。家へ遊びに行けば仲の良さそうな家族に囲まれ、かわいいペットと暮らしている…そこには礼弥が思っていた「誰もが持っている笑顔の裏側の不幸」など無く「自分が不幸なだけ」という自らの境遇を思い知らされてしまうのでした。
ここで礼弥は仲代さんに「写真撮影」の事を相談しました。話を聞いて自分の事のように怒り、親父の特殊性など知らない仲代さんは「ケンカしてでもやめてもらう」事を提案。まあ普通の親子だったらそれも通用するのですが、もちろんあの親父には通じません。何を言っても聞く耳など持たず、詰め寄った後も決して手を上げず、しかし「娘を誑かす者」には容赦しない。
何故か急に転校する事になった仲代さん。校舎内での孤独全開シーンから、駆け付けた礼弥へ冷たい言葉を投げ付けて去って行く一連は見ていて辛い。辛すぎる。礼弥は何も悪くないのに。ここは引っ越し先で飼えない猫を保健所へ連れて行くバスケットのカットも効いていました。自分のせいで保健所送りになってしまった猫、何もできずに見殺しにするしかない非力さを思い知った故に、礼弥はばーぶ蘇生にあれほど拘っていたのかもしれない。ちなみにこれら回想シーンはほぼ全てアニメオリジナルです。礼弥の絶望に繋がる話を丁寧に描いた事でその後の展開に説得力を持たせていますね。上手い。

さて毒草狩りに出掛けた礼弥はショートカットの崖登り。そんなお嬢様ルックで何と無茶な(笑。おっとりお嬢様な見た目と裏腹に結構なお転婆で負けん気も強い礼弥のキャラが出ていますね。あはは。採ってきたアジサイを後ろ手に構え、仄かに紅潮した横顔で「生き返らせてください」と懇願する礼弥かわいい。これはほとんどコクっているようなものです。
磨り潰したアジサイを混ぜて蘇生薬が出来上がると、礼弥は千紘が後ろを向いた僅かな隙に小瓶を取り出し…この時失敬した蘇生薬がラストシーンに繋がるのでした。その蘇生薬をばーぶに飲ませ、固唾を呑んで見守るも残念ながら蘇らず、またしても失敗?

「じゃあもう、ここで降谷くんと遭うこともなくなるんですね」
蘇生失敗にて再チャレンジに張り切る礼弥へ千紘は終了宣言をしました。さすがにこれ以上ばーぶの亡骸をいじるのはかわいそう、そう言われたら礼弥も納得するしかありません。千紘との別れを名残惜しそうに顔を伏せ、しかし努めて明るく振る舞う健気さが切ないなあ。明るくサヨウナラを言いながら足を引きずっている痛々しい後姿も辛い。ここで千紘はおもむろにお姫様抱っこ、突然の抱っこに脚じたばたさせる礼弥かわいい。その後気遣いの嬉しさが滲み出ている表情もかわいかったです。荷台に着地する瞬間の脚も良きアングルでした。ごちそうさま。
自転車で帰宅中に再び絶望の回想へ。登校時には賑やかだった礼弥がたった1人で帰る後姿はこれまた耐え難い孤独を感じさせます。さらに続く回想シーンに延々と響くシャッター音のSEも効果ありすぎ。帰宅後の廊下で親父と対面した礼弥が絶望の淵に落ちて伏せた目から、再び開くと千紘とのシーンに戻る繋がりも素晴らしい。千紘に見せる笑顔の裏側の不幸は計り知れないものでした。ばーぶが入ったクーラーボックスを返す時に僅かに触れた指先に頬を染める横顔もオンナノコしてます。でもこれが礼弥を救うラストチャンスだったんだよねえ。ううむ。
なんて一部始終を親父は見ていました。アジサイをかき分けて家へ戻った礼弥は突然の声に振り返り…ビンタ一閃で礼弥のひとときの自由は無情にもオシマイに。この流れも原作で判っているのだけれどビシィ!の瞬間には思わず身構えてしまった(笑

礼弥がそんな事になっているとは露知らない千紘が自宅へ戻ると何故か入浴中のわんこがお出迎え。ものすごいスチームジャミング! こんな真っ白にせんでも! というわけで力技で湯気消ししてみたけれどこれ以上は無理(笑。超ボリュームのムネを押さえて窓から顔を出し、湯上がりのホットパンツから前屈みタンクトップ、そして脚を広げてキックキックのアングルまでわんこはお色気要員まっしぐらです。いいぞわんこもっとやれ(笑

ばーぶが死んでから行動が怪しい千紘を攻め攻めのわんこはいかにも怪しいクーラーボックスに目を着け、千紘の抵抗も虚しく蓋が開けられてしまいました。するとボックスから黒い影が飛び出し…満月に向かって跳んでいくそれは紛れもなくばーぶで、つまり蘇生が成功していた!?
その一方で親父に捕まった礼弥の末期。「もう2度と家から出さない」「学校にも行かせない」と言い渡され、いよいよ絶望した礼弥は先ほどの小瓶に詰めた蘇生薬をグイッと! この時点で礼弥は蘇生薬の効果を知らず、薬に含まれるアジサイ毒を頼りに服毒自殺を図ったわけですが…という所で第2話の引き。はたして礼弥の運命や如何に!?
本日スタートのノイタミナ新番「坂道のアポロン」が予想どおり面白すぎた。今期新番は私的に総崩れでレビューする気も起きず、そんな中で光っている二本「さんかれあ」「アポロン」が木曜に揃ってしまったのは何という不幸なのだろう。ぐぬぬ!
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ついに完成!?した蘇生薬を礼弥は…。

華やかで賑やかな散華女子の登校風景、しかし礼弥はその笑顔の裏側に「他人に言えない不幸」を隠していた。みんなそうだと思っていた…というわけで前回引きにて登場したゾンビ姿はとりあえず置いといて、今回はまだその前段階、礼弥の絶望の積み重ねと死に至るきっかけを丁寧に描いてきました。今回も大筋としてはほぼ原作第2話の流れなのですが、礼弥の絶望を明示すべくアニメオリジナルの改変(というか補足)が加えられ、さらに笑顔(千紘との楽しい時間)と絶望(父親の束縛による様々な不幸)を交互に映す事で礼弥の悲しみをより強調していました。見ているこっちまで絶望の淵に立たされそうな巧みな演出にはさぶいぼ出っぱなしでしたよ。
例の廃墟にてばーぶの蘇生を手伝っている礼弥、いや手伝ってないか(笑。正座してゾンビ映画のDVDを見入る礼弥に「足を崩せば?」と気遣う千紘、ミニスカの脚を崩して膝を立てる礼弥の裏ももが眩しい。さらに蘇生薬に使う「毒草」についてピンと閃いた礼弥はおもむろに立ち上がって採取へゴー! 勢いよく駆け出したはいいけれどつまづいてキャッ! の瞬間のスカートも際どい際どい。今回もいちいちサービスいいです(笑。清楚全開の礼弥の「攻め系」とはいったいどんなん? 変態親父の趣味だろうか?

その変態親父による礼弥溺愛の歴史。ぬいぐるみ遊びで礼弥がコケれば担当メイドがいなくなり、野良猫を愛でれば当の猫と担当メイドがいなくなり、結局家に残るのは冷徹な母親だけ。母親はなぜこれほど礼弥に冷たく無関心なのか? これにはきちんと理由があって後々明らかになるのですが…1クールでそこまで話が進めば。礼弥に害為すものは全て排除する、なーんて親父の異常な溺愛っぷりをまず見せた後、前回でもチラリと触れた「誕生日ごとの全裸記念撮影」で親父の異常さを畳み掛けてきます。
幼い頃はその異常さに気付かなかった礼弥も年齢を重ねればさすがに気付き、しかし「やめて」と言い出せず現在に至ってしまう。毎年の撮影風景にて昔は無邪気な笑顔を見せていたのに表情が次第に曇っていく。なのに親父はお構いなし、満足気な表情で撮影を続ける様子はじつに狂気を感じさせます。親父のこの狂気じみた行動もそれなりの理由があるのだけれど…それを差し引いても親父の不気味さ増し増しの映像は凄いな。

一事が万事その調子で学校へ行っても親父の監視は止まりません。そんな状態で友達などできるはずもなく、礼弥は孤独が学校生活を過ごしていました。キッツいなあ。てな所でようやくできた初めてのお友達仲代さん。屈託ない笑顔からしてじつに良い子っぽい。家へ遊びに行けば仲の良さそうな家族に囲まれ、かわいいペットと暮らしている…そこには礼弥が思っていた「誰もが持っている笑顔の裏側の不幸」など無く「自分が不幸なだけ」という自らの境遇を思い知らされてしまうのでした。
ここで礼弥は仲代さんに「写真撮影」の事を相談しました。話を聞いて自分の事のように怒り、親父の特殊性など知らない仲代さんは「ケンカしてでもやめてもらう」事を提案。まあ普通の親子だったらそれも通用するのですが、もちろんあの親父には通じません。何を言っても聞く耳など持たず、詰め寄った後も決して手を上げず、しかし「娘を誑かす者」には容赦しない。
何故か急に転校する事になった仲代さん。校舎内での孤独全開シーンから、駆け付けた礼弥へ冷たい言葉を投げ付けて去って行く一連は見ていて辛い。辛すぎる。礼弥は何も悪くないのに。ここは引っ越し先で飼えない猫を保健所へ連れて行くバスケットのカットも効いていました。自分のせいで保健所送りになってしまった猫、何もできずに見殺しにするしかない非力さを思い知った故に、礼弥はばーぶ蘇生にあれほど拘っていたのかもしれない。ちなみにこれら回想シーンはほぼ全てアニメオリジナルです。礼弥の絶望に繋がる話を丁寧に描いた事でその後の展開に説得力を持たせていますね。上手い。

さて毒草狩りに出掛けた礼弥はショートカットの崖登り。そんなお嬢様ルックで何と無茶な(笑。おっとりお嬢様な見た目と裏腹に結構なお転婆で負けん気も強い礼弥のキャラが出ていますね。あはは。採ってきたアジサイを後ろ手に構え、仄かに紅潮した横顔で「生き返らせてください」と懇願する礼弥かわいい。これはほとんどコクっているようなものです。
磨り潰したアジサイを混ぜて蘇生薬が出来上がると、礼弥は千紘が後ろを向いた僅かな隙に小瓶を取り出し…この時失敬した蘇生薬がラストシーンに繋がるのでした。その蘇生薬をばーぶに飲ませ、固唾を呑んで見守るも残念ながら蘇らず、またしても失敗?

「じゃあもう、ここで降谷くんと遭うこともなくなるんですね」
蘇生失敗にて再チャレンジに張り切る礼弥へ千紘は終了宣言をしました。さすがにこれ以上ばーぶの亡骸をいじるのはかわいそう、そう言われたら礼弥も納得するしかありません。千紘との別れを名残惜しそうに顔を伏せ、しかし努めて明るく振る舞う健気さが切ないなあ。明るくサヨウナラを言いながら足を引きずっている痛々しい後姿も辛い。ここで千紘はおもむろにお姫様抱っこ、突然の抱っこに脚じたばたさせる礼弥かわいい。その後気遣いの嬉しさが滲み出ている表情もかわいかったです。荷台に着地する瞬間の脚も良きアングルでした。ごちそうさま。
自転車で帰宅中に再び絶望の回想へ。登校時には賑やかだった礼弥がたった1人で帰る後姿はこれまた耐え難い孤独を感じさせます。さらに続く回想シーンに延々と響くシャッター音のSEも効果ありすぎ。帰宅後の廊下で親父と対面した礼弥が絶望の淵に落ちて伏せた目から、再び開くと千紘とのシーンに戻る繋がりも素晴らしい。千紘に見せる笑顔の裏側の不幸は計り知れないものでした。ばーぶが入ったクーラーボックスを返す時に僅かに触れた指先に頬を染める横顔もオンナノコしてます。でもこれが礼弥を救うラストチャンスだったんだよねえ。ううむ。
なんて一部始終を親父は見ていました。アジサイをかき分けて家へ戻った礼弥は突然の声に振り返り…ビンタ一閃で礼弥のひとときの自由は無情にもオシマイに。この流れも原作で判っているのだけれどビシィ!の瞬間には思わず身構えてしまった(笑

礼弥がそんな事になっているとは露知らない千紘が自宅へ戻ると何故か入浴中のわんこがお出迎え。ものすごいスチームジャミング! こんな真っ白にせんでも! というわけで力技で湯気消ししてみたけれどこれ以上は無理(笑。超ボリュームのムネを押さえて窓から顔を出し、湯上がりのホットパンツから前屈みタンクトップ、そして脚を広げてキックキックのアングルまでわんこはお色気要員まっしぐらです。いいぞわんこもっとやれ(笑

ばーぶが死んでから行動が怪しい千紘を攻め攻めのわんこはいかにも怪しいクーラーボックスに目を着け、千紘の抵抗も虚しく蓋が開けられてしまいました。するとボックスから黒い影が飛び出し…満月に向かって跳んでいくそれは紛れもなくばーぶで、つまり蘇生が成功していた!?
その一方で親父に捕まった礼弥の末期。「もう2度と家から出さない」「学校にも行かせない」と言い渡され、いよいよ絶望した礼弥は先ほどの小瓶に詰めた蘇生薬をグイッと! この時点で礼弥は蘇生薬の効果を知らず、薬に含まれるアジサイ毒を頼りに服毒自殺を図ったわけですが…という所で第2話の引き。はたして礼弥の運命や如何に!?
本日スタートのノイタミナ新番「坂道のアポロン」が予想どおり面白すぎた。今期新番は私的に総崩れでレビューする気も起きず、そんな中で光っている二本「さんかれあ」「アポロン」が木曜に揃ってしまったのは何という不幸なのだろう。ぐぬぬ!
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