2012-05-14(Mon)
スマイルプリキュア! #15 ドタバタ!みゆきの母の日大作戦!!
そんなんじゃお母さん喜んでくれないよね…。

笑いあり泣かせありのプリキュア恒例母の日回です。

アバンは新商品(?)の「くるデコビーズメーカー」の販促に勤しむキャンディから。プリキュアシリーズにこのテのアクセサリー玩具は付き物でありますが、ここまで本筋に絡めての販促は5以来じゃ? 完成したアクセサリーを見て賑やかなみゆき、しかし秘密基地に集まるみなさんは各々忙しそうに母の日のプレゼントを製作中でありました。秘密基地はきちんと機能していたのか。それはそうと似顔絵描きや針仕事のメンツはともかく、畳を敷いてろくろ回してるれいかさんがいきなりいい味出しすぎです(笑。そんな話を聞いてみゆきは頭を抱えて絶叫、今日が母の日である事を忘れていたのでした。あはは。
というわけで毎年五月の第二日曜日は母の日、プリキュア恒例の母の日回です。わかっちゃいるのに毎年ホロリとさせられるんだよねえ。予告を見た限り今年はみゆきメインで泣かせより笑い?と思いきや、ベタベタな流れなれどしっかり涙腺を緩ませてくれました。
OP明けてAパート冒頭は前回の納豆ぎょうざ飴を引きずった「プレゼント」に関する前振り。まあこの飴ちゃんもろても嬉しくないよね。というか魔女さんはあれからわざわざ出直して買ってきたのか。何がそこまで魔女さんを惹き付けるのだろう(笑
「これで何が買えるクル?」
「何も買えません」
「じゃあどうするクル?」
「どうにもなりません」
さて自室へ戻ったみゆきはお母さんへのプレゼントを買おうと貯金箱をオープン! しかし出てきたのは小銭ばかり…厳しい現実に頭を抱えるみゆき、淡々とツッコむキャンディとの掛け合いがテンポ良すぎて笑った。ベッドにゴロゴロするみゆきへ「母の日」の何たるかを訊くと「そこから!?」のリアクションも良かった。今回は冒頭っからキレキレです。
母の日の説明をしながら「別に何かをあげなきゃいけないわけじゃ…」と気付いたみゆきは母の日大作戦を決行! まあこの時点で結果は見えていますけど(笑

キャンディを連れて階下へ降りたみゆきはキッチンで洗い物中のお母さん(星空育代さん)の所へ。予告どおり若くて綺麗なお母さんです。みゆきもあと何年かしたらこんな落ち着いた美人に育つのだろうか。やけに色っぽい声の中の人は國府田マリ子さん、何てご褒美なキャスティング!
ここでお約束どおり皿ガッシャーン!かと思いきや滞りなく片付け、みゆきってば意外と家事能力あるのかも?と油断させておいてやっぱり結果は予想どおり。というか予想以上? 塩と砂糖を間違えた塩コーヒーは定番ネタですが…実際に飲んだことありますか? 私は出先で飲まされた事があります。一口啜った瞬間異質な味(醤油飲んでるみたいな)に気付くのだけれど、出されたコーヒーに文句付けるのもなかなか言い出しにくく、まさに今回のママさんのように困った表情を浮かべるしかありません。自分で間違えたのなら笑って淹れ替えれば済む話ですが、好意で淹れてくれたコーヒーとなるとなかなか(笑。そういや淹れたコーヒーがインスタントってのが妙にリアル、家は大きいけれど生活ぶりは庶民的なようです。ローン抱えて贅沢できないのかも。
その後も洗剤と入浴剤を間違えて洗濯したり、屋上に干した布団が落ちてきて大慌ての末に掃除機ひっくり返して大騒ぎだったりなかなか上手いこといきません。それでこそみゆき、期待どおりのポンコツっぷりです。この辺のシーンも自由自在な表情変化と絶妙なテンポでみゆきの失敗を小気味よく見せてくれました。寄りのキャラ顔に違う意味で定評がある河野トリオの作画回はその分動きが良いんですよね。変身後のアクションもいい感じでした。演出担当の田中裕太氏も相変わらず良い仕事で、ギャグシーンから熱い展開まで目を離させません。
さて母の日大作戦に挫折したみゆきは秘密基地でのみなさんの様子を思い出し、お小遣いが無いならプレゼントを手作りすればいいじゃない?と気付いて再び秘密基地へゴー!

指のバンソーコも痛々しいあかねちゃんは針仕事が苦手? まあそういう柄でも無さそうですし(笑。その点小さい子供を5人も抱えるなお母さんはさすがです。さっきまでろくろを回していたれいかさん謹製の湯呑み茶碗がもう焼き上がっているのはご愛敬、「母 感謝」と大書されたデザインはれいかさんらしいですね(笑。そういやちょっと見ないうちに秘密基地の設備が充実していました。大きな本棚にたくさんの本が並び、ロフトにもテーブル&ソファが置かれ…れいかさんが飾っていた「道」の掛け軸はどこへ?
そのロフトにてプレゼントに生かすべくみゆきの特技について話し合うみなさん。しかしいざ問われると答えに詰まったまま隣へバトンタッチが続き…この微妙な気まずさも良し良し。一周回って本人までお悩みの末、出た答えはキャンディの首に掛かったビーズアクセでした。でもこれ特技でも何でも無いよね(笑

ともあれ来たるタイムリミットに向けてアクセサリー製作に励むみゆき、ビーズメーカーをくるくる回して出来上がったネックレスに紙粘土で作ったチャームを追加、母の日らしいカーネーションのデザインですがみゆきは出来が不満そう…ここはもっとボロっぽく描かれたほうがわかりやすかったかもしれません。映像で見る限り落ち込むほど下手っぽく見えませんでしたし。
不出来に落ち込むみゆきへキャンディがまたしても販促。星デコルで綺麗に!と持ちかけられるも「それじゃ手作りじゃ無くなっちゃう!」と断るみゆきはなかなかスジが通っていますね。ズルをして取り繕っても意味が無い、その事をきちんとわかっているのです。
ならばメッセージカードを付けたらどうか?とやよい。やよいもたまには役に立つ事を言う(そんな。というわけでみなさん揃ってカードを買いに街へ向かい、その街では狼さんが母の日ギフトに賑わう花咲生花店(違)に苦虫を潰している真っ最中。何というジャストタイミング!(笑

納豆ぎょうざ飴の効果(笑)で「プレゼント」という言葉に敏感になっている狼さんはさっそくどよんど時空を発生してダークエナジーを吸いまくり、これにて例のカウンターも「15」を指し着実にフルゲージへ向かっております。何か出たクル!(違 と異変に気付いたキャンディの声に現場へ向かうみなさん、高いアーチの上に立つ狼さんを見上げる煽りアングルは両者の立ち位置の差を強調していますね。足を広げて構えるみなさんの中できっちりパニオン立ちのれいかさんはどんな状況でも優美さを忘れません。さすが。
青っ鼻が続いたアカンベェですが今回は基本の赤っ鼻、プリキュアの技で浄化される事が判っていて出すってのは今となれば虚しい抵抗かも。このシリーズでそれを言っちゃあオシマイか。とはいえカーネーションアカンベェはなかなか戦闘能力が高く、葉っぱミサイルや自在に動く茎、終いには花粉攻撃まで繰り出してプリキュアたちを苦しめます。花粉を浴びてクシャミが止まらないビューティかわいい!(そんなん言うてる場合か

そんなアクションにてちょろちょろ喧しいキャンディに白羽の矢が立ち、するとピンチを救われたタイミングでみゆきから預かったネックレスを落としてしまった! またお前か! お母さんのために一生懸命作ったプレゼントを取り返すべくダッシュのハッピー、しかし一足先に拾った狼さんの言葉はじつに残酷なものでした。
「テメエが作ったのかよ? 道理でやたらヘタクソだと思ったぜ」
「こんなもんもらって喜ぶ奴がいるのかよ?」
オブラートに包まない直球勝負の言葉にガッガーン!なハッピー。本人も気にしていただけにこれはキツい。キツすぎる。狼さんの言葉を受けたハッピーは次第に表情を沈ませ、「そんなんじゃお母さん喜んでくれないよね…」と言葉を詰まらせ、肩を落とし…その肩をグッと掴んだサニーにさぶいぼが止まらず、さらに「ハッピー、それはちゃうで」のカットは涙腺が仕事をしすぎて困った困った。これは第10話にて「心を込める大切さ」を知ったサニーならではの言葉でしょう。この流れには痺れた。まったくサニーってばどんだけ私を惹き付ければ気が済むのか。でもその「気持ちの大切さ」を教えてくれたのは他ならぬハッピーだったはず(笑

サニーの見せ場はまだまだ続きます。怒りに震える握り拳でゆっくり歩み迫るサニーは語気を強めながら狼さんへダッシュ! いつにない勢いでパンチを繰り出し狼さんへ迫る迫力たるや! そのアクションにマーチも加わって今度は足技を休みなく繰り出し、一瞬の隙に放たれたサニーのファイヤーキックもやたら恰好よかった。思いを叫びながら攻撃を休まない日産ペアの連携に目を離せず涙も止まらず。熱っちー!
さらに怒りのビューティが見せたカチンコチン攻撃も凛々しく、ビリビリ攻撃を放つピースの勢いも良し。お約束どおり感電してましたが(笑。凍った花はモービルワンのCMよろしくバラバラに砕け散ったほうがそれっぽかったけど、その見せ場は後のハッピーに取っといたのね。

「大切なのは気持ち。お母さんに伝えたい事があるからプレゼントをするんだ」
みんなの叫びからプレゼントの何たるかについて気付いたハッピーは眼光鋭く立ち上がり、その勢いのまま反撃開始。プレゼントは見た目のかわいさや美しさよりも「気持ち」が大切という、言ってしまえばよくある定番話なのだけれど、この結論に至るまでの流れがあまりに熱いので思わず引き込まれてしまった。私もちょろいものです。
さてスイッチが入ったプリキュアたちの反撃はまさに猛攻、飛びかかったハッピーをサポートすべくピースが茎を折り、花が向こうを向いた瞬間サニーが仕掛けて花粉攻撃の自爆を誘う。さらに葉っぱミサイルをマーチの風が吹き飛ばして木の葉隠れの術から「どこに行きやがった!?」のお約束どおり月を背に現れたプリキュアたち、そして一斉攻撃の隙を縫って茎スライダーから思いの丈をぶちかますようなハッピーシャワーでキメ。さすが河野作画のアクションは見応えがあります。

戦い済んでプレゼント問題のクライマックスへ。偶然通り掛かったお母さんへ件のプレゼントを渡すべく背中を押したのはキャンディの一声でした。不出来な上に壊れてしまってボロボロのプレゼントなど渡す気は無かった。けれどここで渡さないと後ろで見ているキャンディがさらに気に病んでしまうと考えたのでしょう。後ろ手に持ったプレゼントを思い切って差し出すみゆき、するとお母さんはさっそく首に掛けて「とっても素敵」と微笑んでくれました。自分の娘が心を込めて作ってくれた物を喜ばない親がいるはずありません。本当に嬉しそうなお母さんの笑顔、そして照れたようにはにかむみゆきの表情も絶品でした。
その後各々の母の日。既出のあかねちゃんの母ちゃんとやよいのママ以外に、今回はなおちゃんの母ちゃんとれいかさんの御母堂が初お目見えです。緑川家の母ちゃんはいかにも子だくさんの肝っ玉母ちゃんっぽく、青木家の御母堂は着物姿のお上品な奥様っぽい。こちらの家族描写も追々見てみたいですね。
夕暮れの中を並んで歩くみゆき&お母さん。娘の気持ちが嬉しくてたまらないお母さんと、喜んでくれた事が嬉しくてたまらないみゆきの笑顔スパイラルは見ていてほっこりが止まらず。ここの表情描写も良かった。キャラ表から若干外れているけれどすげーかわいい。おそらくこの一連の表情は河野氏じゃないと描けないでしょう。母の日回らしくココロが暖かくなる綺麗な締めでした。
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笑いあり泣かせありのプリキュア恒例母の日回です。

アバンは新商品(?)の「くるデコビーズメーカー」の販促に勤しむキャンディから。プリキュアシリーズにこのテのアクセサリー玩具は付き物でありますが、ここまで本筋に絡めての販促は5以来じゃ? 完成したアクセサリーを見て賑やかなみゆき、しかし秘密基地に集まるみなさんは各々忙しそうに母の日のプレゼントを製作中でありました。秘密基地はきちんと機能していたのか。それはそうと似顔絵描きや針仕事のメンツはともかく、畳を敷いてろくろ回してるれいかさんがいきなりいい味出しすぎです(笑。そんな話を聞いてみゆきは頭を抱えて絶叫、今日が母の日である事を忘れていたのでした。あはは。
というわけで毎年五月の第二日曜日は母の日、プリキュア恒例の母の日回です。わかっちゃいるのに毎年ホロリとさせられるんだよねえ。予告を見た限り今年はみゆきメインで泣かせより笑い?と思いきや、ベタベタな流れなれどしっかり涙腺を緩ませてくれました。
OP明けてAパート冒頭は前回の納豆ぎょうざ飴を引きずった「プレゼント」に関する前振り。まあこの飴ちゃんもろても嬉しくないよね。というか魔女さんはあれからわざわざ出直して買ってきたのか。何がそこまで魔女さんを惹き付けるのだろう(笑
「これで何が買えるクル?」
「何も買えません」
「じゃあどうするクル?」
「どうにもなりません」
さて自室へ戻ったみゆきはお母さんへのプレゼントを買おうと貯金箱をオープン! しかし出てきたのは小銭ばかり…厳しい現実に頭を抱えるみゆき、淡々とツッコむキャンディとの掛け合いがテンポ良すぎて笑った。ベッドにゴロゴロするみゆきへ「母の日」の何たるかを訊くと「そこから!?」のリアクションも良かった。今回は冒頭っからキレキレです。
母の日の説明をしながら「別に何かをあげなきゃいけないわけじゃ…」と気付いたみゆきは母の日大作戦を決行! まあこの時点で結果は見えていますけど(笑

キャンディを連れて階下へ降りたみゆきはキッチンで洗い物中のお母さん(星空育代さん)の所へ。予告どおり若くて綺麗なお母さんです。みゆきもあと何年かしたらこんな落ち着いた美人に育つのだろうか。やけに色っぽい声の中の人は國府田マリ子さん、何てご褒美なキャスティング!
ここでお約束どおり皿ガッシャーン!かと思いきや滞りなく片付け、みゆきってば意外と家事能力あるのかも?と油断させておいてやっぱり結果は予想どおり。というか予想以上? 塩と砂糖を間違えた塩コーヒーは定番ネタですが…実際に飲んだことありますか? 私は出先で飲まされた事があります。一口啜った瞬間異質な味(醤油飲んでるみたいな)に気付くのだけれど、出されたコーヒーに文句付けるのもなかなか言い出しにくく、まさに今回のママさんのように困った表情を浮かべるしかありません。自分で間違えたのなら笑って淹れ替えれば済む話ですが、好意で淹れてくれたコーヒーとなるとなかなか(笑。そういや淹れたコーヒーがインスタントってのが妙にリアル、家は大きいけれど生活ぶりは庶民的なようです。ローン抱えて贅沢できないのかも。
その後も洗剤と入浴剤を間違えて洗濯したり、屋上に干した布団が落ちてきて大慌ての末に掃除機ひっくり返して大騒ぎだったりなかなか上手いこといきません。それでこそみゆき、期待どおりのポンコツっぷりです。この辺のシーンも自由自在な表情変化と絶妙なテンポでみゆきの失敗を小気味よく見せてくれました。寄りのキャラ顔に違う意味で定評がある河野トリオの作画回はその分動きが良いんですよね。変身後のアクションもいい感じでした。演出担当の田中裕太氏も相変わらず良い仕事で、ギャグシーンから熱い展開まで目を離させません。
さて母の日大作戦に挫折したみゆきは秘密基地でのみなさんの様子を思い出し、お小遣いが無いならプレゼントを手作りすればいいじゃない?と気付いて再び秘密基地へゴー!

指のバンソーコも痛々しいあかねちゃんは針仕事が苦手? まあそういう柄でも無さそうですし(笑。その点小さい子供を5人も抱えるなお母さんはさすがです。さっきまでろくろを回していたれいかさん謹製の湯呑み茶碗がもう焼き上がっているのはご愛敬、「母 感謝」と大書されたデザインはれいかさんらしいですね(笑。そういやちょっと見ないうちに秘密基地の設備が充実していました。大きな本棚にたくさんの本が並び、ロフトにもテーブル&ソファが置かれ…れいかさんが飾っていた「道」の掛け軸はどこへ?
そのロフトにてプレゼントに生かすべくみゆきの特技について話し合うみなさん。しかしいざ問われると答えに詰まったまま隣へバトンタッチが続き…この微妙な気まずさも良し良し。一周回って本人までお悩みの末、出た答えはキャンディの首に掛かったビーズアクセでした。でもこれ特技でも何でも無いよね(笑

ともあれ来たるタイムリミットに向けてアクセサリー製作に励むみゆき、ビーズメーカーをくるくる回して出来上がったネックレスに紙粘土で作ったチャームを追加、母の日らしいカーネーションのデザインですがみゆきは出来が不満そう…ここはもっとボロっぽく描かれたほうがわかりやすかったかもしれません。映像で見る限り落ち込むほど下手っぽく見えませんでしたし。
不出来に落ち込むみゆきへキャンディがまたしても販促。星デコルで綺麗に!と持ちかけられるも「それじゃ手作りじゃ無くなっちゃう!」と断るみゆきはなかなかスジが通っていますね。ズルをして取り繕っても意味が無い、その事をきちんとわかっているのです。
ならばメッセージカードを付けたらどうか?とやよい。やよいもたまには役に立つ事を言う(そんな。というわけでみなさん揃ってカードを買いに街へ向かい、その街では狼さんが母の日ギフトに賑わう花咲生花店(違)に苦虫を潰している真っ最中。何というジャストタイミング!(笑

納豆ぎょうざ飴の効果(笑)で「プレゼント」という言葉に敏感になっている狼さんはさっそくどよんど時空を発生してダークエナジーを吸いまくり、これにて例のカウンターも「15」を指し着実にフルゲージへ向かっております。何か出たクル!(違 と異変に気付いたキャンディの声に現場へ向かうみなさん、高いアーチの上に立つ狼さんを見上げる煽りアングルは両者の立ち位置の差を強調していますね。足を広げて構えるみなさんの中できっちりパニオン立ちのれいかさんはどんな状況でも優美さを忘れません。さすが。
青っ鼻が続いたアカンベェですが今回は基本の赤っ鼻、プリキュアの技で浄化される事が判っていて出すってのは今となれば虚しい抵抗かも。このシリーズでそれを言っちゃあオシマイか。とはいえカーネーションアカンベェはなかなか戦闘能力が高く、葉っぱミサイルや自在に動く茎、終いには花粉攻撃まで繰り出してプリキュアたちを苦しめます。花粉を浴びてクシャミが止まらないビューティかわいい!(そんなん言うてる場合か

そんなアクションにてちょろちょろ喧しいキャンディに白羽の矢が立ち、するとピンチを救われたタイミングでみゆきから預かったネックレスを落としてしまった! またお前か! お母さんのために一生懸命作ったプレゼントを取り返すべくダッシュのハッピー、しかし一足先に拾った狼さんの言葉はじつに残酷なものでした。
「テメエが作ったのかよ? 道理でやたらヘタクソだと思ったぜ」
「こんなもんもらって喜ぶ奴がいるのかよ?」
オブラートに包まない直球勝負の言葉にガッガーン!なハッピー。本人も気にしていただけにこれはキツい。キツすぎる。狼さんの言葉を受けたハッピーは次第に表情を沈ませ、「そんなんじゃお母さん喜んでくれないよね…」と言葉を詰まらせ、肩を落とし…その肩をグッと掴んだサニーにさぶいぼが止まらず、さらに「ハッピー、それはちゃうで」のカットは涙腺が仕事をしすぎて困った困った。これは第10話にて「心を込める大切さ」を知ったサニーならではの言葉でしょう。この流れには痺れた。まったくサニーってばどんだけ私を惹き付ければ気が済むのか。でもその「気持ちの大切さ」を教えてくれたのは他ならぬハッピーだったはず(笑

サニーの見せ場はまだまだ続きます。怒りに震える握り拳でゆっくり歩み迫るサニーは語気を強めながら狼さんへダッシュ! いつにない勢いでパンチを繰り出し狼さんへ迫る迫力たるや! そのアクションにマーチも加わって今度は足技を休みなく繰り出し、一瞬の隙に放たれたサニーのファイヤーキックもやたら恰好よかった。思いを叫びながら攻撃を休まない日産ペアの連携に目を離せず涙も止まらず。熱っちー!
さらに怒りのビューティが見せたカチンコチン攻撃も凛々しく、ビリビリ攻撃を放つピースの勢いも良し。お約束どおり感電してましたが(笑。凍った花はモービルワンのCMよろしくバラバラに砕け散ったほうがそれっぽかったけど、その見せ場は後のハッピーに取っといたのね。

「大切なのは気持ち。お母さんに伝えたい事があるからプレゼントをするんだ」
みんなの叫びからプレゼントの何たるかについて気付いたハッピーは眼光鋭く立ち上がり、その勢いのまま反撃開始。プレゼントは見た目のかわいさや美しさよりも「気持ち」が大切という、言ってしまえばよくある定番話なのだけれど、この結論に至るまでの流れがあまりに熱いので思わず引き込まれてしまった。私もちょろいものです。
さてスイッチが入ったプリキュアたちの反撃はまさに猛攻、飛びかかったハッピーをサポートすべくピースが茎を折り、花が向こうを向いた瞬間サニーが仕掛けて花粉攻撃の自爆を誘う。さらに葉っぱミサイルをマーチの風が吹き飛ばして木の葉隠れの術から「どこに行きやがった!?」のお約束どおり月を背に現れたプリキュアたち、そして一斉攻撃の隙を縫って茎スライダーから思いの丈をぶちかますようなハッピーシャワーでキメ。さすが河野作画のアクションは見応えがあります。

戦い済んでプレゼント問題のクライマックスへ。偶然通り掛かったお母さんへ件のプレゼントを渡すべく背中を押したのはキャンディの一声でした。不出来な上に壊れてしまってボロボロのプレゼントなど渡す気は無かった。けれどここで渡さないと後ろで見ているキャンディがさらに気に病んでしまうと考えたのでしょう。後ろ手に持ったプレゼントを思い切って差し出すみゆき、するとお母さんはさっそく首に掛けて「とっても素敵」と微笑んでくれました。自分の娘が心を込めて作ってくれた物を喜ばない親がいるはずありません。本当に嬉しそうなお母さんの笑顔、そして照れたようにはにかむみゆきの表情も絶品でした。
その後各々の母の日。既出のあかねちゃんの母ちゃんとやよいのママ以外に、今回はなおちゃんの母ちゃんとれいかさんの御母堂が初お目見えです。緑川家の母ちゃんはいかにも子だくさんの肝っ玉母ちゃんっぽく、青木家の御母堂は着物姿のお上品な奥様っぽい。こちらの家族描写も追々見てみたいですね。
夕暮れの中を並んで歩くみゆき&お母さん。娘の気持ちが嬉しくてたまらないお母さんと、喜んでくれた事が嬉しくてたまらないみゆきの笑顔スパイラルは見ていてほっこりが止まらず。ここの表情描写も良かった。キャラ表から若干外れているけれどすげーかわいい。おそらくこの一連の表情は河野氏じゃないと描けないでしょう。母の日回らしくココロが暖かくなる綺麗な締めでした。
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