2012-06-01(Fri)
さんかれあ #09 母の…手…
今回は箸休め(?)の萌路ちゃん回。

ひんやりした、包帯まみれの、母の手の記憶。
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ひんやりした、包帯まみれの、母の手の記憶。
ショッピングモールでのドタバタから散華家の手下に拉致された千紘の運命や如何に!? という緊迫感あふるる前回引きから、今回は何故か時系列を完全無視した萌路ちゃん回でした。萌路ちゃん曰く「箸休め」との事だけれど、第7話のわんこ回といい、休んでばかりで話が進まない感じかも(笑。まああえてこういう構成にしたのも何か意味があるのでしょう。
今回の基本的な流れは原作第12話「母の…手…」どおりなのですが、30分の尺に合わせて前半部分はアニメオリジナルで水増しされ、また時系列整合(原作第12話は団一郎との決着が着いた後、さらにゾンビ関連の鍵を握る新キャラが降谷家を訪れた後のお話)のためセリフが若干変更されていました。
ちなみにアバン引きで表示された今回限りのタイトル「えいろ めろ」は萌路ちゃんのネーミングの元ネタになったゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督から? これはわかりやすいのかわかりにくいのか。

立ち入り禁止の屋上への階段を登り切った踊り場に集う三人。原作では教室で話しているシーンですがアニメでは人が来ない踊り場に陣取って何やら怪しい活動をしているみたいです。メンバーは萌路ちゃんの他に、オカルト雑誌のゾンビ特集を見て声を上げる忍田一恵ちゃん、にこにこと相槌を打つ八坂御子ちゃん。言うまでもなく前回わんこのヤケ風呂に付き合わされていた萌路ちゃんのクラスメイトたちです。まさかアニメ版でこの子たちの活躍を再び見られるとは。ボーイッシュな外見どおり何かと言えば窓から叫ぶ一恵ちゃん。だってばよ! 御子ちゃんのプロフィールにある「使命:ハイブリッド」って何のこっちゃ?(笑
ゾンビは近くにいる。一恵ちゃんのその標的(?)となったのは美術の山之内先生でした。夕刻の美術室にてバッグに収めた謎生物へ血が滴る生肉を与え、自らも生肉を平らげ、ドアの隙間から覗く一恵ちゃんへ赤い目を向ける…この時点でオチは丸見えですがもうしばらくお付き合いください(笑

山之内先生が通勤時に持っている蠢くバッグ、そして最近の彼女は目の下にクマを作り歩く姿もふらふらと見るからにやつれていました。それはそうとオープンリールのテープデッキ渋いな。何故こんなものが?
怪しさMAXとなった所で現場を押さえるべく美術室に忍び込む三人。すると現れた先生は愛おしそうに例のバッグを撫で回すとチャックを開けて中の謎生物に生肉を! 暗闇に光る赤い目! 驚愕する三人! というそれなりにホラーチックな演出から一転して帰りの車内で明かされるオチ。ペットのワニをバッグに入れて学校へ持ち込みエサの生肉をあげていた、最近やつれていたのは一緒に食べた生肉で腹を壊していたせい。というわけで山之内先生はゾンビではありませんでした。残念(笑

お次は御子ちゃん談の異臭騒動。死体を茹でているような異臭に気付いた御子ちゃんは臭いを追ってトコトコ歩くうちに異臭の元の民家を見つけ、中を覗くと大量の骨が溢れたゴミ箱を発見! そして怯えた御子ちゃんは背後から声を掛けられ…最初っからオチが丸わかりの話をどうにかホラーに見せようとがんばる演出が妙に可笑しい。
そのまま家に招かれて出てきたのは本格豚骨ラーメンでした。あまりの臭いに顔をしかめる御子ちゃん、しかし強い勧めに流されて嫌々ながら食べてみると一転してこの表情です。ラーメン美味しそう!

学校帰りの夕暮れの公園シーン。制服スカートでブランコ立ち漕ぎの一恵ちゃんはまだまだ小学生気分が抜けない男女っぷり、見たマンマ元気な子です。一方遊具に座って話す二人、ここで萌路ちゃんが「ゾンビならウチに居候しておるのだが」と呟いて原作に戻ります。つまりここまでのドタバタは全てアニメオリジナル。原作ではオカルト雑誌を眺めて「政府が情報を隠蔽してるんだってばよ!」→「萌路ちゃんはどう思う?」→「ゾンビならウチに~」と1ページで描かれる話をここまで水増ししたのでありました。
さて突然の告白にビックリ顔の御子ちゃん、一恵ちゃんも制服をはためかせながらブランコから飛び降りて萌路ちゃんに詰め寄ります。テンション上げ上げの二人に対しあくまでマイペースを崩さない萌路ちゃんさすが(笑。そんなこんなで話を聞くうちに千紘の変態っぷりを知る一恵ちゃんはガセと一斬、その流れから萌路ちゃんに母親がいない事が明らかになります。
失言を気にする二人へ振り返って「気にせんでよい」と告げた萌路ちゃんはそのまま手すりにポンと乗り…夕陽の中を一人で滑り降り、道端のアジサイに見つけた一匹のカタツムリを見つめ、「一人」を強調した帰路シーンは萌路ちゃんが抱える仄かな寂しさを感じさせます。

「これじゃあ温度わからないわよね」
物心付いた時にはいなかった母親。しかし萌路ちゃんには一つだけ母について覚えている事がありました。風邪で寝込んだ時に額に当てられた、ひんやりとした、包帯まみれの母の手。たったこれだけしか母の記憶が無いのは寂しいけれど、だからこそ思い出として鮮明に残っているのでしょう。
自宅へ戻ると家の中から千紘vsわんこの騒がしい声が聞こえてきます。原作ではここで前述の新キャラについて千紘vs父ちゃんが言い争っているのですがアニメでは未出のため会話が改変されています。家を通り過ぎた萌路ちゃんはそのまま墓地に向かってお母さんのお墓参りへ、その後礼弥が墓地に現れる理由も同様に改変されていました。

そして今回のクライマックス。居候の身を気が引ける礼弥は家事手伝いを志願し、戸惑う萌路ちゃんへ「ね? 萌路ちゃん?」と問いかけ。するとその声が母親の声にダブり、思わず赤面してしまった萌路ちゃんの額へ当てられた手の感触も母の思い出とダブる。
「私ゾンビだから、手をつけてもコレじゃ温度わからないんだった」
包帯だらけのひんやりした手と笑い声。唯一の思い出が蘇った萌路ちゃんは思わず「まま」と呼び掛けてしまいます。常にローテンションで立ち居振る舞いも大人びた萌路ちゃんは「母上」とか呼びそうなのに、思わず溢れた呼び掛けは歳相応の言葉でした。まだまだそういう歳だものね。ひょっとしたら思いがけないフラッシュバックに母親存命の頃の自分に戻ってしまったのかもしれません。
ふと我に返った萌路ちゃんは逃げるように駆け出すと思いっきりスッテーン! いたたたた! スカートキワキワ!(そんな所ばっかり見ない。その後家での手当てシーンは先の風邪の看病と重ねて、礼弥と母親を重ねるダメ押しかな。優しく微笑む礼弥の表情は先のフラッシュバックどおり「母親」を意識させるものでした。ちなみにコケてから手当てまでのシーンもアニメオリジナルの追加シーンです。
手当てが終わると二人で夕飯の準備、そこで撮った証拠写真を一恵&御子に見せ…これをゾンビの証拠写真と言うにはちょっと無理があるかも(笑。というオチが付いた所で萌路ちゃん回はおしまい。
サブタイトルや予告映像からして次回も原作の流れから逸れ、原作第18話の亞里亞さん回っぽい。つまりこの2話を使って礼弥の母親について片付けてしまう算段かな。この構成変更が吉と出るか凶と出るか、そこからどう纏めていくのか楽しみであります。
今回の基本的な流れは原作第12話「母の…手…」どおりなのですが、30分の尺に合わせて前半部分はアニメオリジナルで水増しされ、また時系列整合(原作第12話は団一郎との決着が着いた後、さらにゾンビ関連の鍵を握る新キャラが降谷家を訪れた後のお話)のためセリフが若干変更されていました。
ちなみにアバン引きで表示された今回限りのタイトル「えいろ めろ」は萌路ちゃんのネーミングの元ネタになったゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督から? これはわかりやすいのかわかりにくいのか。

立ち入り禁止の屋上への階段を登り切った踊り場に集う三人。原作では教室で話しているシーンですがアニメでは人が来ない踊り場に陣取って何やら怪しい活動をしているみたいです。メンバーは萌路ちゃんの他に、オカルト雑誌のゾンビ特集を見て声を上げる忍田一恵ちゃん、にこにこと相槌を打つ八坂御子ちゃん。言うまでもなく前回わんこのヤケ風呂に付き合わされていた萌路ちゃんのクラスメイトたちです。まさかアニメ版でこの子たちの活躍を再び見られるとは。ボーイッシュな外見どおり何かと言えば窓から叫ぶ一恵ちゃん。だってばよ! 御子ちゃんのプロフィールにある「使命:ハイブリッド」って何のこっちゃ?(笑
ゾンビは近くにいる。一恵ちゃんのその標的(?)となったのは美術の山之内先生でした。夕刻の美術室にてバッグに収めた謎生物へ血が滴る生肉を与え、自らも生肉を平らげ、ドアの隙間から覗く一恵ちゃんへ赤い目を向ける…この時点でオチは丸見えですがもうしばらくお付き合いください(笑

山之内先生が通勤時に持っている蠢くバッグ、そして最近の彼女は目の下にクマを作り歩く姿もふらふらと見るからにやつれていました。それはそうとオープンリールのテープデッキ渋いな。何故こんなものが?
怪しさMAXとなった所で現場を押さえるべく美術室に忍び込む三人。すると現れた先生は愛おしそうに例のバッグを撫で回すとチャックを開けて中の謎生物に生肉を! 暗闇に光る赤い目! 驚愕する三人! というそれなりにホラーチックな演出から一転して帰りの車内で明かされるオチ。ペットのワニをバッグに入れて学校へ持ち込みエサの生肉をあげていた、最近やつれていたのは一緒に食べた生肉で腹を壊していたせい。というわけで山之内先生はゾンビではありませんでした。残念(笑

お次は御子ちゃん談の異臭騒動。死体を茹でているような異臭に気付いた御子ちゃんは臭いを追ってトコトコ歩くうちに異臭の元の民家を見つけ、中を覗くと大量の骨が溢れたゴミ箱を発見! そして怯えた御子ちゃんは背後から声を掛けられ…最初っからオチが丸わかりの話をどうにかホラーに見せようとがんばる演出が妙に可笑しい。
そのまま家に招かれて出てきたのは本格豚骨ラーメンでした。あまりの臭いに顔をしかめる御子ちゃん、しかし強い勧めに流されて嫌々ながら食べてみると一転してこの表情です。ラーメン美味しそう!

学校帰りの夕暮れの公園シーン。制服スカートでブランコ立ち漕ぎの一恵ちゃんはまだまだ小学生気分が抜けない男女っぷり、見たマンマ元気な子です。一方遊具に座って話す二人、ここで萌路ちゃんが「ゾンビならウチに居候しておるのだが」と呟いて原作に戻ります。つまりここまでのドタバタは全てアニメオリジナル。原作ではオカルト雑誌を眺めて「政府が情報を隠蔽してるんだってばよ!」→「萌路ちゃんはどう思う?」→「ゾンビならウチに~」と1ページで描かれる話をここまで水増ししたのでありました。
さて突然の告白にビックリ顔の御子ちゃん、一恵ちゃんも制服をはためかせながらブランコから飛び降りて萌路ちゃんに詰め寄ります。テンション上げ上げの二人に対しあくまでマイペースを崩さない萌路ちゃんさすが(笑。そんなこんなで話を聞くうちに千紘の変態っぷりを知る一恵ちゃんはガセと一斬、その流れから萌路ちゃんに母親がいない事が明らかになります。
失言を気にする二人へ振り返って「気にせんでよい」と告げた萌路ちゃんはそのまま手すりにポンと乗り…夕陽の中を一人で滑り降り、道端のアジサイに見つけた一匹のカタツムリを見つめ、「一人」を強調した帰路シーンは萌路ちゃんが抱える仄かな寂しさを感じさせます。

「これじゃあ温度わからないわよね」
物心付いた時にはいなかった母親。しかし萌路ちゃんには一つだけ母について覚えている事がありました。風邪で寝込んだ時に額に当てられた、ひんやりとした、包帯まみれの母の手。たったこれだけしか母の記憶が無いのは寂しいけれど、だからこそ思い出として鮮明に残っているのでしょう。
自宅へ戻ると家の中から千紘vsわんこの騒がしい声が聞こえてきます。原作ではここで前述の新キャラについて千紘vs父ちゃんが言い争っているのですがアニメでは未出のため会話が改変されています。家を通り過ぎた萌路ちゃんはそのまま墓地に向かってお母さんのお墓参りへ、その後礼弥が墓地に現れる理由も同様に改変されていました。

そして今回のクライマックス。居候の身を気が引ける礼弥は家事手伝いを志願し、戸惑う萌路ちゃんへ「ね? 萌路ちゃん?」と問いかけ。するとその声が母親の声にダブり、思わず赤面してしまった萌路ちゃんの額へ当てられた手の感触も母の思い出とダブる。
「私ゾンビだから、手をつけてもコレじゃ温度わからないんだった」
包帯だらけのひんやりした手と笑い声。唯一の思い出が蘇った萌路ちゃんは思わず「まま」と呼び掛けてしまいます。常にローテンションで立ち居振る舞いも大人びた萌路ちゃんは「母上」とか呼びそうなのに、思わず溢れた呼び掛けは歳相応の言葉でした。まだまだそういう歳だものね。ひょっとしたら思いがけないフラッシュバックに母親存命の頃の自分に戻ってしまったのかもしれません。
ふと我に返った萌路ちゃんは逃げるように駆け出すと思いっきりスッテーン! いたたたた! スカートキワキワ!(そんな所ばっかり見ない。その後家での手当てシーンは先の風邪の看病と重ねて、礼弥と母親を重ねるダメ押しかな。優しく微笑む礼弥の表情は先のフラッシュバックどおり「母親」を意識させるものでした。ちなみにコケてから手当てまでのシーンもアニメオリジナルの追加シーンです。
手当てが終わると二人で夕飯の準備、そこで撮った証拠写真を一恵&御子に見せ…これをゾンビの証拠写真と言うにはちょっと無理があるかも(笑。というオチが付いた所で萌路ちゃん回はおしまい。
サブタイトルや予告映像からして次回も原作の流れから逸れ、原作第18話の亞里亞さん回っぽい。つまりこの2話を使って礼弥の母親について片付けてしまう算段かな。この構成変更が吉と出るか凶と出るか、そこからどう纏めていくのか楽しみであります。
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