2012-06-04(Mon)
スマイルプリキュア! #18 なおの想い!バトンがつなぐみんなの絆!!
勝ち負けよりも大切なもの。

思いのバトンを繋いだ少女たちの涙。

アバンは体育授業の短距離走風景から。スタートラインに並ぶゴプリキュアの面々、さすが現役運動部のなおちゃん・あかねちゃんはクラウチングポジションで意気込み満々です。一方隣のやよいは自信無さ気な不安顔を見せ、奥の二人はそれなりにと走る前から各々のポテンシャルが窺えます。号砲鳴ってスタートするともの凄いスピードで猛ダッシュのなおちゃん、そして見たとおり運動が苦手のやよいは必死に走っても大きく遅れたドベでした。この時点で既に見ていて辛い。
韋駄天なおちゃんは走るのは好きだけど競争は苦手。体育祭の女子リレー選手選出の話になってもその考えは変わらず、みゆきたちに煽られても苦笑いを返すだけでした。しかしクラスメイトの「どうせ勝てない」の言葉、やる前から諦めている様子になおちゃんのスイッチが入ってしまいます。キッと変わった表情で席から立ち上がると立候補を宣言、そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がッ! ゴプリキュアのみなさんを選手に指名してニンマリです。あらららら。いきなりご指名されたみなさんは口あんぐり、中でも運動音痴のやよいはいきなり大ピンチであります。もちろんなおちゃんに1mmたりとも悪気は無くて、大切な仲間たちと一緒に走りたい!って事なのだけれど…自分の性能がわかっているやよい的には「勘弁して!」だろうなあ。

ゴプリキュアたちはさっそくリレーに向けて練習開始。理屈先行で前へ進むの忘れてるれいかさんはいきなりボケすぎです(笑。今回はヌエボ氏作監らしく頭身が高くスタイルが良いですね。いつもは限りなく平原なムネも若干(以下自重。運動音痴の女の子らしくオンナノコ走りででべでべ走るやよいは陸上部勢揃いの1組チームに思いっきり抜かれて実力差を突き付けられ…「自分たちの走りをすればいい」となおちゃんは言うけれど自分の場違い感にやよいはどんどん曇っていきます。これはキツい。なおちゃんに悪気が無い分だけ余計キツい。でもこのままでは足手まといになってしまう。プレッシャーに耐えかねたやよいは帰り道にて思いをぶつけます。
「小学生の時から運動会ではいつもビリだったし、今度だってどうせ…」
なおちゃん・あかねちゃん、みゆき・れいかさん、の2人2組の後をとぼとぼ1人で付いて歩く立ち位置からしてやよいの心境が窺える帰り道。芸コマ。思い詰めた表情で辞退の旨を告げるやよい。なおちゃんは「どうせ」と最初から諦めるのがイヤなのか「勝ち負けなんて」と励まし、とはいえそう言われてもやよい的に辛い気持ちは変わりません。何故足が遅い自分をわざわざチームに入れるの?
それは「みんなと走りたい」というなおちゃんの思いから。メンバーの意思を確かめず巻き込んでしまったわがまま、照れ笑いを浮かべて謝るなおちゃんの表情が絶品でしたね。その思いはみんなに伝わり口々にやよいを励まし、さっきまで曇っていたやよいも影がパァッと晴れた笑顔へ。というわけでゴプリキュア内では解決したのだけれど、あくまでクラス代表として出る以上そんな綺麗事では済まないのであります。

みんな揃って朝練ではれいかさんがお約束のボケまくり。あはは。冒頭ではオンナノコ走りだったやよいは練習を重ねるうちに前傾フォームへ変わり、タイムも徐々に向上してみんなの士気も上がってきました。練習で疲れた帰り道でも笑顔でじゃれ合うみなさん、するとやよいは忘れ物に気付いて一人教室へ戻ります。もう思いっきり曇りフラグ立ちまくりです。行っちゃダメだやよい!
というわけで予想どおりの展開へ。教室の戸へ手を掛けると聞こえてきた声はやよいの鈍足に関するものでした。クラスメイトの正直な気持ちを思わぬ所で突き付けられたやよいは戸を開けられず…ショックを表すどよんどMAXの表情やドア前で立ち尽くすカットも見ていて辛かった。これはキッツイ。作画・演出共に全力で曇らせすぎです。でもそれが現実なんだよね。クラスメイトからしたら「何故わざわざ足が遅い子を?」と思うわけで。
みんなの所へ戻ると察せられないように笑顔を装うやよいが痛々しいったらありません。しかしさすがみんなのお母さん、なおちゃんだけはやよいの変化に気付いていたようです。

中学校の体育祭って玉入れとか綱引きとかやったっけ? もうえらい大昔の話なので記憶がありません(笑。ついでに言うと今どきの体育祭って6月にやるんだねえ。体育祭といえば秋の行事だと思っていたけどこれも時代の変化か。
そんなこんなでプログラムが進んでいよいよ女子リレーの番がきました。選手招集を告げるアナウンスに気合上げ上げのみゆき、しかし隣のやよいは先の一件もあって曇りまくっています。さらに招集後に眺めた群衆の中から例の声の主を見つけると一気に弱気に戻ってしまう。この一連の演出はやよいが例の声をいかに気にしているか伝わってきますね。やよい的にはほとんど公開処刑みたいなものですし。
「五人の力を合わせて最後まで走り抜こう!」
思い詰めたやよいは泣きを入れるもなおちゃんは聞く耳持たず、みんなを集めてバトンを振りかざしながら喝入れ! みゆき・あかねちゃん・れいかさんはその声に張り切るけれどやよいはイマイチ納得していない感じでした。許されるなら逃げ出したいだろうなあ。

てな所へ赤鬼さんが登場、ナイスタイミングすぎる(笑。今回のアカンベェは青っ鼻単体なのね。前回のように赤青同時に使えば以下略。玉入れミサイルや綱引きムチなど運動会モチーフらしくプリキュアを攻めるアカンベェ、「青は赤より性能が低い」という設定をすっかり忘れているんじゃないか?と思えるほどプリキュアたちを揺さぶります。暴れ回る綱引きロープに翻弄されるアクションは意外とアクションしてました(笑
ロープを掴んだマーチは綱引きスタート、すると他4名も後ろに付いて「オーエス!オーエス!」…いつの間にか「エスオーエス」に変わった掛け声にツッコむ小ネタにちょっと笑った。こういう小ネタをいちいち入れてくる辺りスマイルらしい。
振りほどかれても諦めずにロープを掴んで引き続けるマーチ。みんなも続いて渾身の力を込めるけれどアカンベェの力に劣勢を否めず。すると赤鬼さんが演説を始めました。
「いくらがんばったってどうせお前たちの負けオニ」
「力を合わせたって弱いヤツは弱いオニ」
「足手まといは要らないオニ」
なおちゃんのNGワードをわかりやすく発し、さらに「足手まとい」の追い討ち。エイプリルフール回でクセになったか赤鬼さんってばピースを曇らせるのが趣味なの?(笑。ともあれこの状況でそのセリフはピースの小さいムネに突き刺さっただろうなあ。

「違う!」
私はやりもしないで諦めたりしない。どうせなんて絶対言わない。リレーもプリキュアもみんなと一緒にやり遂げたい。みんなで力を合わせればできない事なんて無い。みんなを信じ仲間との絆を何より大切にするマーチの熱い叫びは「諦め」に入り掛かっていたピースの心を動かし、その力はみんなに伝わって形勢逆転! アカンベェを引っ張り倒すとみんなの力を合わせたナントカヒーリングでフィナーレへ。
「バトン、絶対に繋ごうね!」
笑顔で気合のピースはもう大丈夫でしょう。力強いピースの言葉にガッツポーズで返すサニーかわいい。そして満足気なマーチの笑顔がお母さんすぎる(笑

というわけで再開した体育祭にて女子リレーのスタートへ。第一走者のあかねちゃんは好スタートを切り、精神集中からカッ!と目を見開いたれいかさんも凛々しく、2位をキープしたままいよいよ問題(?)の第四走者やよいの出番がやってまいりました。
気合は十二分なれど足の遅さは如何ともし難く、やよいは次々と抜かれて順位は急落。盛り上がっていた応援席は肩を落とし、ゴプリキュアの仲間たちも心配そうに見つめています。しかしやよいは諦めませんでした。絶対にバトンを繋ぐ、なおちゃんに繋ぐ。れいかさんのターンまで抑え目に掛かっていたBGMがやよいバトンタッチと共に消え、足音と息遣いを強調する演出もやよいの一生懸命さが伝わってくる好演出でしたね。
そして遅いながらも諦めず必死に走る姿は諦めムードのクラスメイトをも変えました。思わず大声を掛けようと大きく息を吸ったみゆきに先んじて掛かった応援の声、やよいの鈍足を揶揄していたクラスメイトが大声で応援し始めたのです。一生懸命な姿は人の心を動かす。少々わかりやすすぎる展開でしたが演出のタイミングが神がかっていたので思わずさぶいぼ。

みんなの応援を力に変えてラスト1人に抜かれないままバトンは最終走者のなおちゃんへ。バトンを繋ぐシーンの熱さに加え、全力を出し切った事を表すように息を切らせるやよいの描写も凄かったです。バトンタッチの瞬間に主題歌のギターアレンジが流れて勢いを増す演出も良し。今回凄いな。
ここでやらなきゃ女がすたる!とばかりスイッチが入ったなおちゃんはもの凄いスピードで先行ランナーを抜き去り、あと1人抜けばトップ!というポジションまで上がりました。相手は件の陸上部、追い付きそうで引き離され、それでもなおちゃんは諦めず必死に食らいつき、ここでやよいが「なおちゃーーーん!」と大声を上げてニトロ噴射から晴れてトップでゴール? と思いっきりお約束の展開はベタベタすぎるけど子供アニメだからそうなのだろうなあ…と思った私は浅はかとしか。
陸上部を抜き去ってトップへ躍り出たなおちゃんはゴールの手前で足を絡ませて転倒。白背景のスローで描かれる転倒シーンから、ハッとリアルに戻って倒れたなおちゃんの横を他の走者が次々と走り抜けていくカットはあまりに衝撃的でした。急いで立ち上がって走り始めるも結果はビリ、俯瞰で映すゴールシーンもなおちゃんの落胆を強調していましたね。

ゴール後に一人立ち尽くすなおちゃんは悔し涙を流しています。これは負けた悔しさよりもみんなが繋いでくれたバトンを台無しにしてしまった悔しさでしょう。五人の力を合わせれば出来ない事なんて無いと言った自分がぶち壊してしまった。情けない。みんなに申し訳ない。目にいっぱい溜まった大粒の涙は止めどなく溢れていく。
するとそこへみゆきが飛び付き、やよいがあかねちゃんが飛び付いて一緒に大泣き。でもこちらの涙は賞賛の涙・感謝の涙なのです。陸上部相手に諦めず力を出し切ったなおちゃんを讃え、バトンを繋いで一緒に走り切った事に感謝する涙。五人で一生懸命力を合わせた事が何よりも嬉しい。
「最後までバトンを繋ぐ事ができましたね」
そしてれいかさんからなおちゃんへの言葉。みんなから繋がってきた「バトン(思い)」をなおちゃんがみんなへ繋ぐ、これにてゴプリキュアのバトンリレーは綺麗に完結したのです。何と素敵なシナリオでしょうか。離れて見ていたれいかさんも涙の輪に入り、ゴプリキュアの健闘を讃えるようにクラスのみんなも駆け寄って泣き笑顔の締めはじつに爽やかでした。

今回はエンドカード(またみてねカード)が変わりました。新フォームに新アイテムを手にしたハッピーは公式のネタバレですか? せめて本編で出してから変えればいいのにと思ったり。
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思いのバトンを繋いだ少女たちの涙。

アバンは体育授業の短距離走風景から。スタートラインに並ぶゴプリキュアの面々、さすが現役運動部のなおちゃん・あかねちゃんはクラウチングポジションで意気込み満々です。一方隣のやよいは自信無さ気な不安顔を見せ、奥の二人はそれなりにと走る前から各々のポテンシャルが窺えます。号砲鳴ってスタートするともの凄いスピードで猛ダッシュのなおちゃん、そして見たとおり運動が苦手のやよいは必死に走っても大きく遅れたドベでした。この時点で既に見ていて辛い。
韋駄天なおちゃんは走るのは好きだけど競争は苦手。体育祭の女子リレー選手選出の話になってもその考えは変わらず、みゆきたちに煽られても苦笑いを返すだけでした。しかしクラスメイトの「どうせ勝てない」の言葉、やる前から諦めている様子になおちゃんのスイッチが入ってしまいます。キッと変わった表情で席から立ち上がると立候補を宣言、そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がッ! ゴプリキュアのみなさんを選手に指名してニンマリです。あらららら。いきなりご指名されたみなさんは口あんぐり、中でも運動音痴のやよいはいきなり大ピンチであります。もちろんなおちゃんに1mmたりとも悪気は無くて、大切な仲間たちと一緒に走りたい!って事なのだけれど…自分の性能がわかっているやよい的には「勘弁して!」だろうなあ。

ゴプリキュアたちはさっそくリレーに向けて練習開始。理屈先行で前へ進むの忘れてるれいかさんはいきなりボケすぎです(笑。今回はヌエボ氏作監らしく頭身が高くスタイルが良いですね。いつもは限りなく平原なムネも若干(以下自重。運動音痴の女の子らしくオンナノコ走りででべでべ走るやよいは陸上部勢揃いの1組チームに思いっきり抜かれて実力差を突き付けられ…「自分たちの走りをすればいい」となおちゃんは言うけれど自分の場違い感にやよいはどんどん曇っていきます。これはキツい。なおちゃんに悪気が無い分だけ余計キツい。でもこのままでは足手まといになってしまう。プレッシャーに耐えかねたやよいは帰り道にて思いをぶつけます。
「小学生の時から運動会ではいつもビリだったし、今度だってどうせ…」
なおちゃん・あかねちゃん、みゆき・れいかさん、の2人2組の後をとぼとぼ1人で付いて歩く立ち位置からしてやよいの心境が窺える帰り道。芸コマ。思い詰めた表情で辞退の旨を告げるやよい。なおちゃんは「どうせ」と最初から諦めるのがイヤなのか「勝ち負けなんて」と励まし、とはいえそう言われてもやよい的に辛い気持ちは変わりません。何故足が遅い自分をわざわざチームに入れるの?
それは「みんなと走りたい」というなおちゃんの思いから。メンバーの意思を確かめず巻き込んでしまったわがまま、照れ笑いを浮かべて謝るなおちゃんの表情が絶品でしたね。その思いはみんなに伝わり口々にやよいを励まし、さっきまで曇っていたやよいも影がパァッと晴れた笑顔へ。というわけでゴプリキュア内では解決したのだけれど、あくまでクラス代表として出る以上そんな綺麗事では済まないのであります。

みんな揃って朝練ではれいかさんがお約束のボケまくり。あはは。冒頭ではオンナノコ走りだったやよいは練習を重ねるうちに前傾フォームへ変わり、タイムも徐々に向上してみんなの士気も上がってきました。練習で疲れた帰り道でも笑顔でじゃれ合うみなさん、するとやよいは忘れ物に気付いて一人教室へ戻ります。もう思いっきり曇りフラグ立ちまくりです。行っちゃダメだやよい!
というわけで予想どおりの展開へ。教室の戸へ手を掛けると聞こえてきた声はやよいの鈍足に関するものでした。クラスメイトの正直な気持ちを思わぬ所で突き付けられたやよいは戸を開けられず…ショックを表すどよんどMAXの表情やドア前で立ち尽くすカットも見ていて辛かった。これはキッツイ。作画・演出共に全力で曇らせすぎです。でもそれが現実なんだよね。クラスメイトからしたら「何故わざわざ足が遅い子を?」と思うわけで。
みんなの所へ戻ると察せられないように笑顔を装うやよいが痛々しいったらありません。しかしさすがみんなのお母さん、なおちゃんだけはやよいの変化に気付いていたようです。

中学校の体育祭って玉入れとか綱引きとかやったっけ? もうえらい大昔の話なので記憶がありません(笑。ついでに言うと今どきの体育祭って6月にやるんだねえ。体育祭といえば秋の行事だと思っていたけどこれも時代の変化か。
そんなこんなでプログラムが進んでいよいよ女子リレーの番がきました。選手招集を告げるアナウンスに気合上げ上げのみゆき、しかし隣のやよいは先の一件もあって曇りまくっています。さらに招集後に眺めた群衆の中から例の声の主を見つけると一気に弱気に戻ってしまう。この一連の演出はやよいが例の声をいかに気にしているか伝わってきますね。やよい的にはほとんど公開処刑みたいなものですし。
「五人の力を合わせて最後まで走り抜こう!」
思い詰めたやよいは泣きを入れるもなおちゃんは聞く耳持たず、みんなを集めてバトンを振りかざしながら喝入れ! みゆき・あかねちゃん・れいかさんはその声に張り切るけれどやよいはイマイチ納得していない感じでした。許されるなら逃げ出したいだろうなあ。

てな所へ赤鬼さんが登場、ナイスタイミングすぎる(笑。今回のアカンベェは青っ鼻単体なのね。前回のように赤青同時に使えば以下略。玉入れミサイルや綱引きムチなど運動会モチーフらしくプリキュアを攻めるアカンベェ、「青は赤より性能が低い」という設定をすっかり忘れているんじゃないか?と思えるほどプリキュアたちを揺さぶります。暴れ回る綱引きロープに翻弄されるアクションは意外とアクションしてました(笑
ロープを掴んだマーチは綱引きスタート、すると他4名も後ろに付いて「オーエス!オーエス!」…いつの間にか「エスオーエス」に変わった掛け声にツッコむ小ネタにちょっと笑った。こういう小ネタをいちいち入れてくる辺りスマイルらしい。
振りほどかれても諦めずにロープを掴んで引き続けるマーチ。みんなも続いて渾身の力を込めるけれどアカンベェの力に劣勢を否めず。すると赤鬼さんが演説を始めました。
「いくらがんばったってどうせお前たちの負けオニ」
「力を合わせたって弱いヤツは弱いオニ」
「足手まといは要らないオニ」
なおちゃんのNGワードをわかりやすく発し、さらに「足手まとい」の追い討ち。エイプリルフール回でクセになったか赤鬼さんってばピースを曇らせるのが趣味なの?(笑。ともあれこの状況でそのセリフはピースの小さいムネに突き刺さっただろうなあ。

「違う!」
私はやりもしないで諦めたりしない。どうせなんて絶対言わない。リレーもプリキュアもみんなと一緒にやり遂げたい。みんなで力を合わせればできない事なんて無い。みんなを信じ仲間との絆を何より大切にするマーチの熱い叫びは「諦め」に入り掛かっていたピースの心を動かし、その力はみんなに伝わって形勢逆転! アカンベェを引っ張り倒すとみんなの力を合わせたナントカヒーリングでフィナーレへ。
「バトン、絶対に繋ごうね!」
笑顔で気合のピースはもう大丈夫でしょう。力強いピースの言葉にガッツポーズで返すサニーかわいい。そして満足気なマーチの笑顔がお母さんすぎる(笑

というわけで再開した体育祭にて女子リレーのスタートへ。第一走者のあかねちゃんは好スタートを切り、精神集中からカッ!と目を見開いたれいかさんも凛々しく、2位をキープしたままいよいよ問題(?)の第四走者やよいの出番がやってまいりました。
気合は十二分なれど足の遅さは如何ともし難く、やよいは次々と抜かれて順位は急落。盛り上がっていた応援席は肩を落とし、ゴプリキュアの仲間たちも心配そうに見つめています。しかしやよいは諦めませんでした。絶対にバトンを繋ぐ、なおちゃんに繋ぐ。れいかさんのターンまで抑え目に掛かっていたBGMがやよいバトンタッチと共に消え、足音と息遣いを強調する演出もやよいの一生懸命さが伝わってくる好演出でしたね。
そして遅いながらも諦めず必死に走る姿は諦めムードのクラスメイトをも変えました。思わず大声を掛けようと大きく息を吸ったみゆきに先んじて掛かった応援の声、やよいの鈍足を揶揄していたクラスメイトが大声で応援し始めたのです。一生懸命な姿は人の心を動かす。少々わかりやすすぎる展開でしたが演出のタイミングが神がかっていたので思わずさぶいぼ。

みんなの応援を力に変えてラスト1人に抜かれないままバトンは最終走者のなおちゃんへ。バトンを繋ぐシーンの熱さに加え、全力を出し切った事を表すように息を切らせるやよいの描写も凄かったです。バトンタッチの瞬間に主題歌のギターアレンジが流れて勢いを増す演出も良し。今回凄いな。
ここでやらなきゃ女がすたる!とばかりスイッチが入ったなおちゃんはもの凄いスピードで先行ランナーを抜き去り、あと1人抜けばトップ!というポジションまで上がりました。相手は件の陸上部、追い付きそうで引き離され、それでもなおちゃんは諦めず必死に食らいつき、ここでやよいが「なおちゃーーーん!」と大声を上げてニトロ噴射から晴れてトップでゴール? と思いっきりお約束の展開はベタベタすぎるけど子供アニメだからそうなのだろうなあ…と思った私は浅はかとしか。
陸上部を抜き去ってトップへ躍り出たなおちゃんはゴールの手前で足を絡ませて転倒。白背景のスローで描かれる転倒シーンから、ハッとリアルに戻って倒れたなおちゃんの横を他の走者が次々と走り抜けていくカットはあまりに衝撃的でした。急いで立ち上がって走り始めるも結果はビリ、俯瞰で映すゴールシーンもなおちゃんの落胆を強調していましたね。

ゴール後に一人立ち尽くすなおちゃんは悔し涙を流しています。これは負けた悔しさよりもみんなが繋いでくれたバトンを台無しにしてしまった悔しさでしょう。五人の力を合わせれば出来ない事なんて無いと言った自分がぶち壊してしまった。情けない。みんなに申し訳ない。目にいっぱい溜まった大粒の涙は止めどなく溢れていく。
するとそこへみゆきが飛び付き、やよいがあかねちゃんが飛び付いて一緒に大泣き。でもこちらの涙は賞賛の涙・感謝の涙なのです。陸上部相手に諦めず力を出し切ったなおちゃんを讃え、バトンを繋いで一緒に走り切った事に感謝する涙。五人で一生懸命力を合わせた事が何よりも嬉しい。
「最後までバトンを繋ぐ事ができましたね」
そしてれいかさんからなおちゃんへの言葉。みんなから繋がってきた「バトン(思い)」をなおちゃんがみんなへ繋ぐ、これにてゴプリキュアのバトンリレーは綺麗に完結したのです。何と素敵なシナリオでしょうか。離れて見ていたれいかさんも涙の輪に入り、ゴプリキュアの健闘を讃えるようにクラスのみんなも駆け寄って泣き笑顔の締めはじつに爽やかでした。

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