2012-06-22(Fri)

さんかれあ #11 特別…なんかじゃ…ない

礼弥が本当に求めたもの。

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いよいよ団一郎との決着です。

さて第8話ラストからずいぶんと引っ張って、今回ようやく千紘vs団一郎の決着です。アニメ放映が残り2話、原作でもこのパートは2話使って描かれるためピッタリ終了?と思っていたのですが、意外にも今回第11話で一気にカタが着いてしまいました。とはいえ全体の展開はほぼ原作マンマで、原作が持つテンポ・勢いをそのまま再現した感じ。

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さてとりあえず千紘サイドは置いといて、千紘を追って自宅(散華家)へ到着した礼弥の受難を見てみましょう。例によって笑顔でお出迎えのメイドさんたち、しかし礼弥はそれどころではありません。悠長なやり取りなど構っていられず言葉も荒く、すると例の手下たちによって捕らわれてしまいました。投網て!

後ろ手に縛られてベッドへ放り投げられる着地シーンが際どい際どい履いてない? そんな礼弥に「お仕置き」のメイドさんズ、怪しい笑みを浮かべつつ、手をわきわきさせ、身動き取れない礼弥に襲いかかりました! 危うし!

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そこからパッとピンクにハートのメイドさんズ。手を拘束した状態でどうやって着替えさせたんだ?などと野暮な事は言いますまい。礼弥のメイド姿に盛り上がるメイドさんズvs手枷で吊られ真顔で睨みつける礼弥のテンション差が笑えます。礼弥的にはこんなして遊んでいる場合じゃありませんもの。ちなみにこのメイドコスはアニメオリジナルの追加シーンで、原作だといきなりバニーコスにされちゃうのでした。

一方道場での対峙シーン。礼弥を賭けてのフェンシング勝負はちょっと千紘に不利すぎると言いますか…サーブルの握りがへっぴり腰の剣道です。あはは。まあ普通の日常生活に「フェンシング」など縁がありませんし、かと言って他の武術の心得も無く、それ以前に「ゾンビ関係」以外は弱々な千紘なのでマトモな勝負にはなりません。

「どうしてこんな才能も技能も無いような奴の元へ礼弥は行こうとしたのだろうか」

全てに於いて自分の方が勝っているというのに、礼弥はこんな才能も技能も無い男の所へ行ってしまった。何故だ?…この期に及んで団一郎は「礼弥が去った理由」に気付いていないのです。死に追いやってもなお娘の気持ちを理解しない団一郎に対し、千紘は小馬鹿にするようにケツを振り振り呆れるばかり。ひいては「誕生日の記念写真」の話を突き付け団一郎を挑発しまくります。

「そりゃ誰だってこーんなヤバいオヤジから離れたいって思うっしょ? フツウ」

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その頃礼弥は第2段階のコス、バニーコスにチェンジして原作の流れへ。赤い照明に黒いバニーコスが怪しく映えます。手枷て吊られた脇がじつに以下自重。ここでリミッターオフの馬鹿力によって手枷を破壊して脱出するカット、そこから千紘の所へ走るカットはアニメオリジナルの追加シーンです。原作だと手枷で吊されて身動き取れない礼弥がいきなり道場に登場してしまうため、その経緯を補完すべく追加されたのでしょう。これにて礼弥が道場シーンに登場する辻褄が合いました(笑

息を切らして道場へ急ぐ礼弥、しかし到着した礼弥が見たのは団一郎のサーブルが千紘を貫いた瞬間でした。赤バックにシルエットで描かれた貫通シーンはなかなか衝撃的で、礼弥を溺愛しすぎた団一郎の狂気を感じさせます。

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腹に一撃を食らった千紘は苦悶しながらも団一郎の頭を抑え、思いっきり振りかぶって頭突き一発! 一撃でも入れたら千紘の勝ちというルールなのでこれにて勝利確定です。腹にサーブル刺さったままだけど。というかこの状態にも関わらず礼弥のバニーコスに萌えまくる千紘ってばどんだけ(笑

ここで千紘が無事な理由をネタバラシ。第6話のラストで大ケガをした千紘の腕を礼弥が舐めるシーンがありましたが、これによって千紘は礼弥の毒に感染し、軽いゾンビ状態(ハーフゾンビ)になっていたため、サーブルに貫かれても痛みを感じず死なずに済んだということ。

ちなみに原作ではキスの時に千紘の唇を礼弥が噛む事でゾンビ毒を感染させるのですがアニメ版ではご覧のとおり。この改変は第8話にて(第6話ラストで負った大ケガの)千紘の超速治癒を見せ、ゾンビ毒効果の前振り・伏線として構成した結果でしょう。確かにこの辺の説得力は原作より増していると思います。

千紘がハーフゾンビと知った団一郎はいよいよ血を上らせて斬首の一撃へ。すると礼弥が千紘に刺さったサーブルを抜き、電光石火で弾き飛ばされた団一郎のサーブルは天井の写真に刺さり…その瞬間アジサイの花びらが振り落ちる演出は礼弥の強い意志・成長を感じさせました。もう団一郎に支配されっぱなしの礼弥では無いのです。

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護るべく愛娘の反抗。暴走した愛情をきっぱり拒絶され、縋るように礼弥へ訴える団一郎は少々気の毒ですが自業自得か。最高の治療を申し出ても礼弥はまったく靡かず、治療よりもこの街で千紘と一緒に過ごす事を望む。そんな小さな幸せこそ礼弥が望んだものでした。

亡き嫁の影を追うばかりに礼弥を特別扱いしてきた日々。汚い物から遠ざけ、望む物は全て買い与え、何の不満も無いはずなのに、団一郎は最も大切なものを礼弥に与えなかった。それは意思の尊重、押し付けではない礼弥自身の望みを叶える事。百合の花を背景に描かれた回想シーンは礼弥に亡き嫁を重ねる団一郎の狂気じみた思いが溢れていました。危ない。この流れからして礼弥の雌しべに雄しべを植え付けるのは…やっぱりこのオヤジは危なすぎる。

「礼弥はただ、普通の女の子になりたいだけなのに!」

千紘の叫びに呼応するように、影が掛かっていた礼弥はグーッとズームインしながら光に包まれ、降り続いていた雨空が晴れて日が射していく。礼弥がこれまでずっと言えなかった「自ら望んだ事」を千紘はきちんと判っていて、団一郎を一喝してくれた。天候演出から女神のような笑顔への一連は礼弥の喜びが溢れていました。ベタながら綺麗な演出です。

礼弥の気持ちにようやく気付いた団一郎は自省の涙を落とし、条件付きながら後は千紘に任せて自らは身を引く覚悟を見せました。ここで言った「治す方法を探す間~」というのは原作に無いセリフで、アニメ版にてこの後描かれる飛行機シーンもじつは原作では別のキャラが登場するシーンだったりして。まあその辺の詳細が気になる方はぜひ原作を読んでみてください。もし2期があれば登場するはずのキャラなので。

すれ違い様の貞操云々のセリフは原作では伏せ字だったのにアニメでは思いっきり言ってました。あはは。まあどっちにしろ礼弥には言えませんが(笑。なーんて一件落着の後、いくら痛覚が無くなっているとはいえハーフゾンビなので傷口の出血は止まらず、千紘はバタンと倒れてしまいました。

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その後自宅のベッドで呻いて目覚めた千紘。ゾンビ毒が切れたせいで痛覚が戻り、散華家のメイドさんズが応急処置をしてくれたようですが痛いものは痛い。そりゃそうだろう。死ななかっただけでも儲けモノです。コスプレ趣味のメイドさんズによって推奨されたナースゾンビさんの効果も絶大? ミニスカナースコスに浮き出たボディラインが絶妙にエロすぎる(笑

てな所へ涙目のわんこが飛び込んできました。例によって肌色過多な衣装にてムネをたゆんたゆん揺らして駆け寄り、ベッドへダイブの後姿はホットパンツの食い込みがホットスポットすぎてどうしましょう。いくらお色気担当とはいえ凄いアングルです。

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そして礼弥vsわんこの女の戦いというか宣戦布告? ここもまたわんこの脚というかケツの食い込みが凄いです。ぱっつんぱっつんはち切れそう! そこから自己紹介のカットは惜しむことなくばいんばいん! 許嫁宣言から「もちろん、人間の」と挑発しまくる表情もいいねいいね。幼い頃の砂場の雑談をきっちり覚えて根拠にしている辺りもポイント高い。ほんと千紘が好きなのだなあ。ああそれなのに。ヒロインに張り合ってる負け組確定キャラに免疫が無い私(笑

例によってムネムギュヘッドロックでじゃれ合う2人を見た礼弥はわんこの気持ちに気付きます。そりゃ誰が見たって以下略。というわけで「人間」であるわんこの存在にムネをざわめかせる礼弥で引き。次回最終回はこの流れや予告映像から推測すると原作第4巻収録のお祭り話(第15話~16話)を相当再構成してくる予感。ゾンビ関係の決着は着きそうもないので礼弥vsわんこにスポットを当ててとりあえず1期は締めかな。2期があるかはわかりませんが。

どっちにしろ元から全12話でまとまる話ではなく、団一郎との決着で締めると思っていたのにそれも外れ、はたしてどうやってこのストーリーの幕を下ろすか原作ファンとしてじつに興味深い。

   

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