2012-06-29(Fri)

さんかれあ #12 あの瞬間…俺は…

礼弥vsわんこのオンナの戦い!? 

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そしてまさかの混濁投げっ放しエンドでした。

最初のヤマ場である団一郎との決着を終えてしまっていったいどうやってストーリーを纏めるのか? 予告からしてアニメオリジナルっぽいので原作ファンとしては落とし所をあれこれ想像しながら一週間、いよいよ最終回です。

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団一郎との決着後も引き続き降谷家に居候している礼弥。降谷一家と卓袱台を囲む礼弥は相変わらず偏ったベジタリアンぶり、いくらベジタリアンと言ってもアジサイの葉っぱだけではあまりに不自然です。なのに萌路ちゃん&父ちゃんは追及するでもなく気遣ってくれる。その優しさへの感謝と申し訳無さに礼弥は俯き、その後廊下テントで黄昏れる千紘もいろいろ思う所があるようでした。人一人養うのは大変だってばよ!

ゾンビの礼弥は言うなれば「傷み」との戦いなのでほいほい出掛けるわけにもいかず、部屋に籠もって寝てるのが最も無難なのだけれど、「普通の女の子」としてそれは少々かわいそう。それはともかくミニスカで寝転ぶ礼弥がスタイル良すぎ、こんな子がこんな姿で寝転んでいたら…千紘ってば紳士ですよね(笑

というわけで礼弥を連れ出して夜のデートへ。「こんな事しかしてやれなくてゴメン」と申し訳なさそうな千紘、それでも嬉しい礼弥。斜めに射す月明かりは各々の心理状態を表し、「楽しいですよ」と明るく返して歩き始めた礼弥を追う千紘は月明かりの下へ。ベタなれどキャラの心理変化を照らし出す綺麗な演出です。青みがかった色調は路傍の青いアジサイを鮮やかに映し出し、二人っきりの静かな時間を神秘的にさえ見せていました。

すると道中の電柱に花火大会の貼り紙を見つけた礼弥。今まで自分の部屋からしか見た事がない花火大会を下から見たい。普通の女の子なら願うまでも無い事も礼弥にとっては積年の憧れなのです。

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普通の女の子と呼ぶにはあまりに不憫な日常しか送らせてあげられない申し訳無さ、カネも力も無いけれど花火大会に連れてってあげる事くらいできる。千紘は花火大会見物を礼弥と約束し、もちろん礼弥は大喜びでした。この満面笑顔の破壊力たるや! 本当に嬉しそうです。その帰り道では例によってローアングルから脚を強調、キワキワミニスカから伸びる脚ががが!(落ち着け

礼弥と礼弥の生活を守るためにはどうしたらいいのか? 現状唯一頼れる爺ちゃんは相変わらずお花畑状態で頼りにならず、するとそこへ萌路ちゃんがやってきました。萌路ちゃんは萌路ちゃんで礼弥を気遣っていて、しかし現状をはっきり告げられない千紘は言葉を濁して誤魔化すのみ…あれ? この時点の萌路ちゃんは第9話の様子からして礼弥がゾンビである事を知っているはずじゃ? 原作では例の萌路ちゃん話はかなり後の話(原作第12話)なので「礼弥がゾンビである事」を知っていても問題無かったのだけれど、アニメではこのネタを第9話に持ってきてしまったため時系列に捻れが起きたか。

礼弥の今後に明確な答えを持たない千紘に対し萌路ちゃんは結構現実的でした。学校へ行けず、外にも出られず、ならば礼弥はずっと家にいるのか? それは普通の女の子の生活なのか? などと背負った物の重さにイマサラ気付いた千紘、浮かべたイメージはいかにも重たいですね。人一人以下略。

そんな気分は翌日の空にも表れ、礼弥があれほど楽しみにしていた花火大会は残念ながら雨天中止。順延じゃないんだ。あらら。礼弥はしょんぼりと雨空を見上げ、それ以上にしょんぼりと申し訳なさそうな千紘。すると振り返って気遣う礼弥はじつに優しい子、短パンから伸びる脚も綺麗です(そういう所ばかり見る

「もし私がいなくなってなかったら来年連れて行ってください」

二重否定のおかしな日本語だけれど…礼弥は自分の運命(来年にはいない事)がわかっていて、だからあえて「いなくなって」「なかったら」と遠回しな言い方をしたのでしょう。千紘もその答えは判っているのではっきり返事を返せず無言で頷くだけ。でも礼弥にはそれで十分なのでした。何と優しく切ない。

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明けて翌日は憎いほどの良いお天気。雨を浴びてキラキラ輝くアジサイを背に、太陽サンサン熱血ぱわ!の勢いで朝っぱらからムネムギュヘッドロックを掛けるわんこは少し空気を読むべき(笑。万年女日照りの男子校の通学路でそれは目の毒というか千紘が四面楚歌すぎだろう(笑

わんこはわんこで花火大会の中止を残念がっていました。千紘と一緒に行きたかったのに! わんこかわいいよわんこ。それにしても前から横からムネのボリュームが凄いな(そういう所ばかり見る。千紘は常に礼弥最優先、わんこが何を言っても軽くかわされてしまう。このシーンは逆光の影がわんこの胸中を窺わせますね。というわけでわんこは「小っちゃい花火大会」を提案。

帰宅した千紘はさっそく礼弥を誘い、話を聞いて喜ぶ礼弥でしたが…わんこが来る事を知ると一気に曇ってしまいます。礼弥はわんこの気持ちに気付いていて、自分も憎からず思っていて、しかし自分は既に人間ではなく遅かれ早かれ朽ちてしまう身。残された僅かな時間を千紘と過ごしたいけど、そこにわんこの存在が重くのし掛かる。難しいね。

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そのフクザツな思いはわんこも同様で、わんこ視点からだとどう見ても礼弥が有利なのに肝心の礼弥があの調子なのでスッキリしません。この辺はスポーツ少女らしくサバサバしてます。ゾンビだろうと人間だろうと関係無い、ライバルならもっと正面から勝負しようよ!という気概。いい子だなあ。この覚悟顔から玄関を開けるといつもの愛想にパッと変わったりオンナは怖いね(笑

一方の礼弥は玄関からの声にビクッとなっちゃったりかわいい。わんこに対して臆病になってる感がありあり。しかし部屋に上がってきたわんこはいつもの調子で着付けを始め…ノーブラに肌襦袢て! 着物の時に下着を着けないなんてのは今どき都市伝説でしょう。浪漫ではありますが(笑

着付けしながらの会話はもちろん千紘の話題。屈託なく千紘への思いを話すわんこに礼弥も心を開き始め、しかしゾンビである引け目を隠せない。いつまでこの状態でいられるかわからない。あまり時間が無い。体も痛み始めている。ここでおもむろに礼弥の匂いを嗅ぐわんこはさすが料亭の娘(笑。傷んでるかどうか匂いで判るのね。

というわけでここら辺から原作第15話(単行本第4巻)で描かれた夏祭りでのガールズトーク(?)を、まるで違うシチュ、ストーリーラインに入れてきました。力技だなあ。

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「あの……わんこさんはその……降谷くんの事が……」
「好きだよ。あなたは?」

礼弥の問いにあっさり答えたわんこは逆に問い返し、すると礼弥はしどろもどろに。さらなる追い討ち「千紘を独り占めしちゃっていいの?」には顔を背けて諦めの返答です。ここは礼弥のかわいじらしさと、答えを待つわんこの表情が対称的でした。幼なじみ&年上の余裕、対する礼弥はマイナス要素しかありませんもの。ゾンビの自分は身を引くしかない。

「何遠慮してんのよ! 時間が無いんだったらなおさら後悔しないように生きなきゃ! オンナノコなら!」

するとわんこはグダグダ言うてる礼弥のケツを引っぱたいてハッパ掛け! いきなり叩かれてびっくり顔の礼弥かわいい(笑。ドロドロが嫌いなわんこは正面切ってライバル宣言、礼弥が千紘を好きならがんばれ、私も負けない。差し出した拳を合わせてオンナの戦いは友情へ…わんこってばどんだけ男前なのか。ああこんなにかわいくて男前なのに。

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ほどなく始まった小っちゃい花火大会は全然小っちゃくありません(笑。というかここで実写の花火映像ってどうなの? 要するに「ささやかな花火大会も礼弥にとっては本物に負けない楽しさ」というイメージなのだろうけど…ううむ。ロケット花火や手持ち花火に喜ぶ礼弥、千紘とツーショットでのお話も楽しそうです。てな様子を遠目に見守るわんこ、今日の所は礼弥に譲ってあげるのね。

線香花火の光を見つめ「大きな花火より小さい花火が素敵」と礼弥。こういうささやかな幸せが今の彼女の望みなのだなあ。でもその幸せは短い時間で消えてしまう。落ちた花火に「残り時間の短さ」を重ねた礼弥は、限られた時間を有意義に過ごすためのアイテムを自宅へ取りに戻るのでした。

トランクに制服などを詰め、礼弥は久しぶりに戻った自室を眺めていました。おそらくもう戻る事がない部屋に別れを告げているのかな。するとそこへ亞里亞さんが現れました。相変わらず無愛想というか冷たい態度で礼弥に迫り、言うだけ言うと「出てって」。その言葉に従うまでもなく出て行こうとする礼弥の行く手を無言で塞ぎ…最後の最後に「団一郎の娘」を「自分の娘(家族)」として無意識に引き止めた? しかし礼弥は何も言わず赤い瞳を返すのみ、礼弥の意思と自分への感情を察した亞里亞さんは無言のまま見送るしかありません。結局彼女を慕う者は誰もいない。自業自得な所もありますが、礼弥が去った後 屋敷に一人残された亞里亞さんの孤独感を察すると少々気の毒かも。

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そしてラストパートの廃ボーリング場シーンへ。ストーリーの起点となった場所で締めるのは結構定番な構成です。この場所を訪れるのはいつも夜だったけれど今回は目映い光に溢れ、お互いの正直な思いを伝え合う流れはなかなか青春してる? しかし場面と表情の明るさに対し、お互いの思いは相反するものでした。

「できるだけ長くこのままでいてほしい」
「いついなくなるのかわからないなら、やれるだけの事はやっておかないと」

俺の幸せは礼弥の不幸。礼弥の幸せは俺の不幸。それを判りながら解決策を見出せない千紘は、背後の礼弥のスイッチオンに気付かず当たり障りの無い話を続け…瞳のハイライトが妖しく消えて意識混濁の礼弥は振り返った千紘に襲いかかります。まるですれ違う互いの思いを摺り合わせるように。

「あの瞬間、オレは礼弥と幸福と不幸を分け合った気がしたんだ」

不死日記の記述に合わせて滴る血液、チラッと映った廊下テントの千紘の口元にバンソーコが貼ってあるのは礼弥に噛まれた日(晩)の記述だからですね。この辺の演出はいい感じにホラーしてました。ついに混濁期を迎えた礼弥、噛まれた事で幸福と不幸を分け合った(再びハーフゾンビとなった)千紘の運命や如何に!?

という所で「さんかれあ」は一巻のオシマイ。凄いな。この流れなら2期も作れますし、このまま終わってもゾンビものお約束の投げっぱなしエンドって事で成立してしまいます。まさかこんな手で来るとは。

原作のストーリーラインからして「アニメ12話(1クール)」で区切る場所が団一郎との決着くらいしか見当たらず、その都合(話数調整)か後半やや間延び感がありましたが、この縛りの中で上手く纏めたとは思います。結局礼弥のゾンビ問題は全く解決しないまま最終回を終え、原作未読の方々は思いっきり消化不良でしょうし、この終わり方は原作ファンでも賛否両論ありそうな感じなれど、私としてはあまりに意表を突いた結末にちょっと感心しちゃったり(笑。でも「さんかれあ」のストーリーはここからが本番なんだよね。ううむ。

終わり方の是非はともかく私的には毎回楽しませていただきました。事前の期待どおり畠山監督(小俣真一氏)の映像はやはりツボにドハマリ。光と影を使いこなし、アングルの妙・カット割りの妙も相まって、常に画面に引き込まれました。今後の活躍も大いに期待したい演出家さんです。わんこ好きとしては活躍がたくさん見られて嬉しかった。サービスカットもいい感じでしたし。というか私はしみじみ負け組好きなのだなあ。

では「さんかれあ」は今回でオシマイ。レビューもこれにてオシマイです。お疲れさまでした。

   

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