2012-07-19(Thu)
TARI TARI #03 振ったり 出会ったり
新生合唱部もとい「合唱 時々バドミントン部」活動開始!?

コンドルクインズの面々も登場し始めました。

今回の幼少時アバンは田中&姉ちゃんでした。いじめっ子にブランコを取られて大泣きの田中、すると姉ちゃんは体が大きないじめっ子相手でも怯むことなく突進し弟を守る。幼い頃から男前な、弟思いの姉ちゃん。田中はその後姿を見て育ってきたのだなあ。
OP明けのAパート冒頭はもはや見慣れた宮本家の風呂場から。期待させといて弟全裸で落とすパターンを二回続けたのでそろそろ?と思ったら、やはり三度目の正直で来夏の入浴シーンをようやくご開帳。弟の入浴時には遠慮無く戸を開けて言いたい放題の来夏が逆の立場になると速攻締め出しちゃったり勝手なものです。そりゃそうか。とはいえ隠すほどのものは(以下自重。合唱部入部の強請ネタ「エロ本の隠し場所」はエロ本処分に伴って無効化し、ドヤ顔で退部を宣言する弟くんでしたが…隠し場所情報の出所が母親と聞かされて愕然です。結局最初から全部バレてたわけで、つまり姉の掌で転がされていただけだったのでした。あははは。ていうか処分した意味がneee!(笑。先に見せた田中姉弟との違いも面白いです。
明けて翌朝、気持ちよさそうにチャリを漕ぐ和奏の通学シーンはいきなりチェーンが外れて立ち往生。すると現れたブタさん&怪しい大男、逆光に聳え立つアオリアングルも怪しさ全開ですね。ブタさんのリードを伝って見上げた和奏が見せる表情変化も面白いです。そりゃビビるだろう(笑

チャリの前にしゃがみ込んでチェーンを直し始めた大男は「Amigo!Amigo!」を歌い始め、さらにカバンのマスコットに気付くと和奏の顔をまじまじと見つめ、感極まったように近付いて頬を撫で…スペイン語(?)で捲し立てる話の内容はさっぱり判らないけれど、状況&容姿からしてこの大男はコンドルクインズのメンバー(EDのキャストクレジットが思いっきりネタバレ)で、おそらくカバンのマスコットは以前「まひる」に渡した一品物なのでしょう。それを持っていた和奏にまひるの面影を見つけ思わず近寄ってなでなで、ところがそんな事情など露知らず、しかも言葉が通じない大男にいきなり近付かれた和奏は逃げ出すしかありません(笑。和奏は大男の素性も事情も知らず、一方大男は和奏に何かを伝えたい様子アリアリ、しかしその齟齬は言葉の壁に阻まれる。この後何度も描かれる和奏vs大男の追っかけバトルは、和奏的には恐怖しか無いでしょうけれど、傍から見たらいい感じにもどかしいすれ違いコメディでした。和奏の絶望的な英会話能力も状況にテンパっている様子が伝わって来て良し(笑
さて弟くんから三行半を突き付けられ、登校した学校では熊川目当てだった女子生徒から退部届けを突き付けられ、せっかく集まった部員たちはあっさりと霧散して合唱部存続の危機へ! この経緯をあっさり流すスピード感は凄い。そして教頭先生に呼ばれた来夏&田中は「廃部通知書」を突き付けられます。これはどうやら後に語られる「合唱部への拘り」からして個人的感情によるものっぽい。教頭先生にとって「合唱部」はまひるが存在してこそ、それ以外が合唱部を名乗る事は許し難いのでしょう。付け焼き刃の部員がいなくなった事で「合唱部」を消し去る好機到来、ところが定数割れを廃部理由とする以上例外は認められない、だから部員一名のバドミントン部が道連れになってしまった? などと言葉の裏側にいろいろありそうだけれど、表面的には規則遵守の正論なので抗議のしようがありません。反論を許さない威圧感も凄い。

その後の教室シーンで来夏は腐りながらも前向きでした。合唱部はまだ三人いるし! 1、2、3と当然のように頭数に入れられている和奏のポカーン顔かわいい! 前回ラストのピアノシーンで心が近付いたと思っていたのに和奏も辞めるつもり? まあ当初の目的(発表会出場)は達成された訳で、とりあえずの名前貸しという約束でもあったのでこれは当然の判断かも。とはいえこの空気で退部届は出しにくく…こういうのって一度タイミングを逃すとどんどんドツボにハマっちゃうんだよねえ(笑
「うるせえチビ!」
「なんだそれ!」
「たしかに(笑」
「なんだと!?」
バドミントンに対する思いを言いかけて口ごもった田中は照れ顔を振り払うように捨て台詞を残して立ち去ってしまいます。それはともかく残された来夏と紗羽のやり取りが絶妙すぎて大笑い、こういう飾り気のない会話シーンは作品の雰囲気作りに大いに貢献していますね。ちょっとした会話に仲の良さが滲み出ている感じ。
中庭で台湾リスを餌付けのウィーン、第1話で「トンビに気をつけろ」って言われてたのにサンドイッチを取られちゃいました。油断も隙も無え! なーんて所へ田中がやって来てバドミントン部へ勧誘、そのまま一緒に自宅へ向かい、何だかんだで先に部屋へ入ったウィーンにラッキースケベ到来! 田中の部屋にて下着姿で涼んでいた女性は姉の晴香さん、アバンで暴れていたお転婆嬢ちゃんが立派に育ったものです(笑。いきなりのご対面にフットーしちゃったウィーンは屈伸からのウサギ跳び…って、これはいろは第4話のネタじゃないか!(笑
その後のシーンを見るに晴香さんは今だ田中(弟)がかわいくて仕方がない感じで世話を焼き焼き、一方の田中は年齢相応に毒づきながらも本心では…って感じ。公式のキャラ紹介によれば「放課後、姉の大学で練習をさせてもらっている」との事なので、ひょっとしたらバドミントンに対する情熱の一片は姉に起因するものなのかも。

Bパートは合唱部vsバドミントン部の存亡を賭けた勝負、スクロールしながらのアオリで描かれた対峙カットはなかなかの迫力・緊迫感でした。ネットを挟んで対峙する距離感もそれっぽい。背景マルチは繋ぐのが面倒なれど、小っちゃい来夏が大きく見えるせっかくのカットなので繋いでみました。背景がちょっとズレてるのはご愛敬ってことで。
第2話での約束どおりケーキをご馳走しながらの合唱部会議、って本当に3つ食べてるし!(笑。ここでの会話でもごく自然に頭数に入れられて戸惑う和奏、「私もう…」と軽く断りながら、辞めるって言うなら今だ! と思った瞬間「名前だけ貸して」に続く紗羽の策士っぷりが発動しました。
「本当にイヤなら二人でやるから、気が向いたら…ね?」
「紗羽でいいよ」と笑顔を向けられた直後にこう言われて「イヤ」と返せるほど和奏の神経は太くなく、「自分が行かなければ二人でやる事になってしまう」という罪悪感をさりげなく植え付け、また行かなかった後の気まずさまでも予感させる逃げ場の無い誘い文句。言葉だけ見れば和奏に選択権がありそうでじつは無い、紗羽沼の恐ろしさここに極まれり。

というわけで始まった部活存続対戦は三本勝負で二点先取で勝ち、ハンデとしてサーブは合唱部が打つ…って同時に三つかよ! この展開は予想しなかった(笑。田中はさすが全国レベルの選手だけあって次々とレシーブ、三つ目のシャトルをスマッシュで決めて残り二つ。両手で空振りの来夏かわいい(笑。返ってきたシャトルをジャンピングレシーブの和奏は「紗羽!」とこの時点で名前呼びを始め、その紗羽のスマッシュが決まって1対1に。レシーブで体勢を崩した田中は勝負のラストシャトルをウィーンに託し、ダダッとダッシュしたウィーンは高く跳んでいかにも決まりそうな溜めからラケットを一振り!
「「「あ」」」
ネットに突き刺さったシャトルを見て唖然の三人、一方「刺さったよ!」と無邪気に喜ぶウィーンがいい味すぎて大笑いでした。美味しいトコ持ってくなあ。これじゃ怒る気にもならないわ(笑
「ナイス和奏!」
「ナイス坂井さん!」
「わ、わかな?」
「紗羽も凄かったね!」
「さわ?」
「宮本さんも惜しかったよね」
「う、うん」
勝利を祝したハイタッチから互いの健闘を讃える三人娘のシーン。いつの間にか名前で呼び合う仲になってる二人に驚き、一方自分は今だ他人行儀にさん付けで呼ばれて「置いてけぼり」を突き付けられる。これは地味にキツいかも。

決着後に一人黄昏れてバドミントンへの思い・覚悟を語る田中。まあ基本的に音楽科の学校で、普通科は普通に進学するような環境にて「バドミントンに全てを賭ける」という夢はなるほど言いづらいものかもしれません。世界レベルの選手を輩出しているようなスポーツ名門校ならともかく。また「プロのバドミントン選手」など一般的に浮世離れした夢としか見られず、そういう微妙な立ち位置のスポーツである事も田中は判っているのでしょう。それほど好きなら堂々と語ればいいのだけれどそこは若さか、はたまた性格的なものか。アバンを見ると基本的に気が小さい子みたいですし(笑
「モジモジしてキモイねー」
そんな田中を一斬の紗羽。セリフ前の表情からしてこれは紗羽流のハッパ掛けなのだろうなあ。他人からしたら突拍子もない夢でも本人は堂々と追えばいい。紗羽の夢(騎手になる事)も他人に吹聴するようなものではないので田中の気持ちが判るのかもしれません。それをわざわざ和奏に振る辺り「自分の気持ちをはっきり表さない」和奏への牽制を含んでいる? 考え過ぎ? 勢いに呑まれて退部を言い出せない和奏はほとんどドツボ、雲がかかった空の描写も和奏の胸中を表していました。
合唱 時々バドミントン部の創設にあたって入院中の校長へ挨拶に向かうみなさん。わざわざ病院まで呼びつけたのは和奏と会ってみたかったのか。電車待ちの間でもトレーニングを欠かさない田中、一方のウィーンは「一週間で虹色の声が出せるようになる本」を読んで訓練…音楽の都ウィーンから来た男は音楽の申し子ではなかった! いかにもな振りだったのに合唱未経験者とはこれまた定石外しな展開です(笑。そんな男子を全く構わず与太話を続ける女子三人、紗羽に乗せられてか和奏も少しずつ遠慮が無くなってきている感じ?
新規部活動申請書に顧問承認のサインを貰って一段落。あれでいいのか?(笑。ここで校長はかつての「合唱部」について語り始めました。
「君のお母さんは私の教え子だった」
坂井という名字が母親と共通って事はあの土産物屋は婿入り? 校長曰く坂井まひるは「彼女と出会った事で音楽の持つ意味が変わった」と言わしめるほどの存在、さらに「あの頃の私という男はまさにモレンドと…」と語った所で教頭先生が病室へやってきました。この重要な所で!(笑。ちなみにモレンドの意味は「だんだん遅く、そしてだんだん弱く」との事で、ひょっとしたら音楽教育への熱意が衰えかけていた時期なのかもしれません。そんな心境をまひるは一転させた。だから校長は前回の校長室シーンで「坂井和奏」の名を見つけた途端態度を豹変させ、窓外を遠い目で見ていたのか。つまり和奏本人を評価していたわけでは無かったようです。

件の申請書を一瞥した教頭は次の瞬間クシャクシャっと丸めてゴミ箱にポイ。まああの部活名では個人的感情を差し引いても「音楽を馬鹿にしている」と怒るのも無理はないような。というか田中は「白浜坂高校 合唱時々バドミントン部」って名前でバドミントンの公式試合にエントリーするのか? そっちはそっちで「バドミントンを馬鹿にしている」ってモメるんじゃ?(笑
ゴミ箱入りをラケットで阻止し床に転がった申請書。張り詰めた空気を強調するアオリアングルから動き出したのはアングル効果で大きく見える来夏、そして紗羽。一言物申す! の勢いで動いた二人は、しかし和奏の行動に動きを止めました。床の申請書を拾い上げた和奏、校長の先の話の影響か「合唱部」の名に母親の影を重ねるように愛おしそうな表情で申請書を広げています。そんな和奏を見つめる教頭の表情変化がこれまた意味深。緊張感で固まった時間を「ハンコがまだだったな」と解く校長ってば前回での印象と違ってじつは良い人なのかも?
生徒たちが帰った後で校長&教頭のツーショットシーン。会話の様子からして教頭も校長の元教え子、まひると同時期の元合唱部である事が確定っぽい。全国優勝するほど優秀だった合唱部は何らかの事件(?)によって形を失い、その件にまひる&教頭は深く関わっているゆえに、教頭は「合唱部」「心の旋律」に強い拘りを持ち続けている。なるほど少しずつパズルピースが現れ始めました。校長の話が核心に近付いた所で言葉を遮る流れはお約束なれどもどかしい。

いつの間にか夏休みに突入して海の家シーンへ。溢れそうな大盛りビキニでバイトする紗羽は自分の武器がわかってらっしゃる。とはいえ着衣状態より盛りが控えめかも(笑。一方来夏は大きいフリフリフリルでサイズをごまかしてる? パッと見だと結構あるように見えますが…タッパも合わせて紗羽と並ぶと同級生には見えません(大きなお世話
商店街の盛り上げ企画「WORLD MUSIC FESTIVAL」の話を聞いてさっそく食い付く来夏。目標もなく練習していてもダレちゃいますからね。しかし店長さんはあまりいい顔をしてくれません。曰く「うちは立地もいいからイベントの目玉になるような人をと思って…」と遠回しにお断り。しかし来夏は諦めない負けない! ぜひオーディションを!
というわけで始まったオーディション(?)。ここは「心の旋律」を歌いたい所なれど田中が歌を知らないため却下、現状で三人とも歌える歌は…って事で歌い始めたのは白浜坂高校校歌でした。このシチュで校歌斉唱とはどんな罰ゲームなのか(笑。とはいえここは瀬戸さん&早見さんの歌の上手さを改めて感じたり。普通の声優さんだったらアカペラでここまで歌えないでしょう。
海の家での校歌斉唱に気まずい客は帰り始め、一生懸命歌っている合唱部の心が折れそうなその瞬間…テラスの客がチンと鳴らしたドンブリの音を合図に楽器による伴奏が始まりました。戸惑う来夏&紗羽に対し田中がノリノリなのがちょっと笑えます。何だかんだ言いながら歌う事が好きなのだろうね。
例のブタさんを連れた外人客二人。まあこの人たちはEDクレジットを見るまでもなくコンドルクインズのメンバーですね。向かって左のメンバーが鳴らしていた楽器は旋律4弦、共鳴6弦が一体になった見慣れぬ弦楽器です。どこかの民族楽器?と思っていろいろ調べてみたけれど正解は判らず、形状としてはアフガンの民族楽器Rubab(サロードの原型)に近そうだけれど…この楽器の音ははフラメンコギターのような作中の音と全然違うんだよなあ。まあそれを言えばドンブリチントンの音も伴奏に全然入っていないのですが(笑。この謎楽器については引き続き調べてみる予定。
前回レビューでポスターのブタさんを撫でているのは校長関係者?と書いたけれどこれは私の早とちりだったみたい。和奏を追いかけ回していた大男+テラスの二人でコンドルクインズのメンバー三人、来日のタイミング的に商店街企画のために呼ばれたというわけでは無さそうです。他の仕事でたまたま来日してたまたま江ノ島に寄ってたまたま海の家にいた? ともあれコンドルクインズのファンである来夏はすぐに正体に気付くでしょうし、別行動の大男&和奏が合流した後どう話が転がっていくか楽しみです。

今回EDにて予想どおり映像が変化。メトロノーム来夏&紗羽に合唱部の男子メンバーが加わり、遠くから見ていた和奏も近付いてきました。でもまだ距離がある感じです。関係無いけど画面中央の時計ポール(?)はどっちが正解位置なのだろう。
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コンドルクインズの面々も登場し始めました。

今回の幼少時アバンは田中&姉ちゃんでした。いじめっ子にブランコを取られて大泣きの田中、すると姉ちゃんは体が大きないじめっ子相手でも怯むことなく突進し弟を守る。幼い頃から男前な、弟思いの姉ちゃん。田中はその後姿を見て育ってきたのだなあ。
OP明けのAパート冒頭はもはや見慣れた宮本家の風呂場から。期待させといて弟全裸で落とすパターンを二回続けたのでそろそろ?と思ったら、やはり三度目の正直で来夏の入浴シーンをようやくご開帳。弟の入浴時には遠慮無く戸を開けて言いたい放題の来夏が逆の立場になると速攻締め出しちゃったり勝手なものです。そりゃそうか。とはいえ隠すほどのものは(以下自重。合唱部入部の強請ネタ「エロ本の隠し場所」はエロ本処分に伴って無効化し、ドヤ顔で退部を宣言する弟くんでしたが…隠し場所情報の出所が母親と聞かされて愕然です。結局最初から全部バレてたわけで、つまり姉の掌で転がされていただけだったのでした。あははは。ていうか処分した意味がneee!(笑。先に見せた田中姉弟との違いも面白いです。
明けて翌朝、気持ちよさそうにチャリを漕ぐ和奏の通学シーンはいきなりチェーンが外れて立ち往生。すると現れたブタさん&怪しい大男、逆光に聳え立つアオリアングルも怪しさ全開ですね。ブタさんのリードを伝って見上げた和奏が見せる表情変化も面白いです。そりゃビビるだろう(笑

チャリの前にしゃがみ込んでチェーンを直し始めた大男は「Amigo!Amigo!」を歌い始め、さらにカバンのマスコットに気付くと和奏の顔をまじまじと見つめ、感極まったように近付いて頬を撫で…スペイン語(?)で捲し立てる話の内容はさっぱり判らないけれど、状況&容姿からしてこの大男はコンドルクインズのメンバー(EDのキャストクレジットが思いっきりネタバレ)で、おそらくカバンのマスコットは以前「まひる」に渡した一品物なのでしょう。それを持っていた和奏にまひるの面影を見つけ思わず近寄ってなでなで、ところがそんな事情など露知らず、しかも言葉が通じない大男にいきなり近付かれた和奏は逃げ出すしかありません(笑。和奏は大男の素性も事情も知らず、一方大男は和奏に何かを伝えたい様子アリアリ、しかしその齟齬は言葉の壁に阻まれる。この後何度も描かれる和奏vs大男の追っかけバトルは、和奏的には恐怖しか無いでしょうけれど、傍から見たらいい感じにもどかしいすれ違いコメディでした。和奏の絶望的な英会話能力も状況にテンパっている様子が伝わって来て良し(笑
さて弟くんから三行半を突き付けられ、登校した学校では熊川目当てだった女子生徒から退部届けを突き付けられ、せっかく集まった部員たちはあっさりと霧散して合唱部存続の危機へ! この経緯をあっさり流すスピード感は凄い。そして教頭先生に呼ばれた来夏&田中は「廃部通知書」を突き付けられます。これはどうやら後に語られる「合唱部への拘り」からして個人的感情によるものっぽい。教頭先生にとって「合唱部」はまひるが存在してこそ、それ以外が合唱部を名乗る事は許し難いのでしょう。付け焼き刃の部員がいなくなった事で「合唱部」を消し去る好機到来、ところが定数割れを廃部理由とする以上例外は認められない、だから部員一名のバドミントン部が道連れになってしまった? などと言葉の裏側にいろいろありそうだけれど、表面的には規則遵守の正論なので抗議のしようがありません。反論を許さない威圧感も凄い。

その後の教室シーンで来夏は腐りながらも前向きでした。合唱部はまだ三人いるし! 1、2、3と当然のように頭数に入れられている和奏のポカーン顔かわいい! 前回ラストのピアノシーンで心が近付いたと思っていたのに和奏も辞めるつもり? まあ当初の目的(発表会出場)は達成された訳で、とりあえずの名前貸しという約束でもあったのでこれは当然の判断かも。とはいえこの空気で退部届は出しにくく…こういうのって一度タイミングを逃すとどんどんドツボにハマっちゃうんだよねえ(笑
「うるせえチビ!」
「なんだそれ!」
「たしかに(笑」
「なんだと!?」
バドミントンに対する思いを言いかけて口ごもった田中は照れ顔を振り払うように捨て台詞を残して立ち去ってしまいます。それはともかく残された来夏と紗羽のやり取りが絶妙すぎて大笑い、こういう飾り気のない会話シーンは作品の雰囲気作りに大いに貢献していますね。ちょっとした会話に仲の良さが滲み出ている感じ。
中庭で台湾リスを餌付けのウィーン、第1話で「トンビに気をつけろ」って言われてたのにサンドイッチを取られちゃいました。油断も隙も無え! なーんて所へ田中がやって来てバドミントン部へ勧誘、そのまま一緒に自宅へ向かい、何だかんだで先に部屋へ入ったウィーンにラッキースケベ到来! 田中の部屋にて下着姿で涼んでいた女性は姉の晴香さん、アバンで暴れていたお転婆嬢ちゃんが立派に育ったものです(笑。いきなりのご対面にフットーしちゃったウィーンは屈伸からのウサギ跳び…って、これはいろは第4話のネタじゃないか!(笑
その後のシーンを見るに晴香さんは今だ田中(弟)がかわいくて仕方がない感じで世話を焼き焼き、一方の田中は年齢相応に毒づきながらも本心では…って感じ。公式のキャラ紹介によれば「放課後、姉の大学で練習をさせてもらっている」との事なので、ひょっとしたらバドミントンに対する情熱の一片は姉に起因するものなのかも。

Bパートは合唱部vsバドミントン部の存亡を賭けた勝負、スクロールしながらのアオリで描かれた対峙カットはなかなかの迫力・緊迫感でした。ネットを挟んで対峙する距離感もそれっぽい。背景マルチは繋ぐのが面倒なれど、小っちゃい来夏が大きく見えるせっかくのカットなので繋いでみました。背景がちょっとズレてるのはご愛敬ってことで。
第2話での約束どおりケーキをご馳走しながらの合唱部会議、って本当に3つ食べてるし!(笑。ここでの会話でもごく自然に頭数に入れられて戸惑う和奏、「私もう…」と軽く断りながら、辞めるって言うなら今だ! と思った瞬間「名前だけ貸して」に続く紗羽の策士っぷりが発動しました。
「本当にイヤなら二人でやるから、気が向いたら…ね?」
「紗羽でいいよ」と笑顔を向けられた直後にこう言われて「イヤ」と返せるほど和奏の神経は太くなく、「自分が行かなければ二人でやる事になってしまう」という罪悪感をさりげなく植え付け、また行かなかった後の気まずさまでも予感させる逃げ場の無い誘い文句。言葉だけ見れば和奏に選択権がありそうでじつは無い、紗羽沼の恐ろしさここに極まれり。

というわけで始まった部活存続対戦は三本勝負で二点先取で勝ち、ハンデとしてサーブは合唱部が打つ…って同時に三つかよ! この展開は予想しなかった(笑。田中はさすが全国レベルの選手だけあって次々とレシーブ、三つ目のシャトルをスマッシュで決めて残り二つ。両手で空振りの来夏かわいい(笑。返ってきたシャトルをジャンピングレシーブの和奏は「紗羽!」とこの時点で名前呼びを始め、その紗羽のスマッシュが決まって1対1に。レシーブで体勢を崩した田中は勝負のラストシャトルをウィーンに託し、ダダッとダッシュしたウィーンは高く跳んでいかにも決まりそうな溜めからラケットを一振り!
「「「あ」」」
ネットに突き刺さったシャトルを見て唖然の三人、一方「刺さったよ!」と無邪気に喜ぶウィーンがいい味すぎて大笑いでした。美味しいトコ持ってくなあ。これじゃ怒る気にもならないわ(笑
「ナイス和奏!」
「ナイス坂井さん!」
「わ、わかな?」
「紗羽も凄かったね!」
「さわ?」
「宮本さんも惜しかったよね」
「う、うん」
勝利を祝したハイタッチから互いの健闘を讃える三人娘のシーン。いつの間にか名前で呼び合う仲になってる二人に驚き、一方自分は今だ他人行儀にさん付けで呼ばれて「置いてけぼり」を突き付けられる。これは地味にキツいかも。

決着後に一人黄昏れてバドミントンへの思い・覚悟を語る田中。まあ基本的に音楽科の学校で、普通科は普通に進学するような環境にて「バドミントンに全てを賭ける」という夢はなるほど言いづらいものかもしれません。世界レベルの選手を輩出しているようなスポーツ名門校ならともかく。また「プロのバドミントン選手」など一般的に浮世離れした夢としか見られず、そういう微妙な立ち位置のスポーツである事も田中は判っているのでしょう。それほど好きなら堂々と語ればいいのだけれどそこは若さか、はたまた性格的なものか。アバンを見ると基本的に気が小さい子みたいですし(笑
「モジモジしてキモイねー」
そんな田中を一斬の紗羽。セリフ前の表情からしてこれは紗羽流のハッパ掛けなのだろうなあ。他人からしたら突拍子もない夢でも本人は堂々と追えばいい。紗羽の夢(騎手になる事)も他人に吹聴するようなものではないので田中の気持ちが判るのかもしれません。それをわざわざ和奏に振る辺り「自分の気持ちをはっきり表さない」和奏への牽制を含んでいる? 考え過ぎ? 勢いに呑まれて退部を言い出せない和奏はほとんどドツボ、雲がかかった空の描写も和奏の胸中を表していました。
合唱 時々バドミントン部の創設にあたって入院中の校長へ挨拶に向かうみなさん。わざわざ病院まで呼びつけたのは和奏と会ってみたかったのか。電車待ちの間でもトレーニングを欠かさない田中、一方のウィーンは「一週間で虹色の声が出せるようになる本」を読んで訓練…音楽の都ウィーンから来た男は音楽の申し子ではなかった! いかにもな振りだったのに合唱未経験者とはこれまた定石外しな展開です(笑。そんな男子を全く構わず与太話を続ける女子三人、紗羽に乗せられてか和奏も少しずつ遠慮が無くなってきている感じ?
新規部活動申請書に顧問承認のサインを貰って一段落。あれでいいのか?(笑。ここで校長はかつての「合唱部」について語り始めました。
「君のお母さんは私の教え子だった」
坂井という名字が母親と共通って事はあの土産物屋は婿入り? 校長曰く坂井まひるは「彼女と出会った事で音楽の持つ意味が変わった」と言わしめるほどの存在、さらに「あの頃の私という男はまさにモレンドと…」と語った所で教頭先生が病室へやってきました。この重要な所で!(笑。ちなみにモレンドの意味は「だんだん遅く、そしてだんだん弱く」との事で、ひょっとしたら音楽教育への熱意が衰えかけていた時期なのかもしれません。そんな心境をまひるは一転させた。だから校長は前回の校長室シーンで「坂井和奏」の名を見つけた途端態度を豹変させ、窓外を遠い目で見ていたのか。つまり和奏本人を評価していたわけでは無かったようです。

件の申請書を一瞥した教頭は次の瞬間クシャクシャっと丸めてゴミ箱にポイ。まああの部活名では個人的感情を差し引いても「音楽を馬鹿にしている」と怒るのも無理はないような。というか田中は「白浜坂高校 合唱時々バドミントン部」って名前でバドミントンの公式試合にエントリーするのか? そっちはそっちで「バドミントンを馬鹿にしている」ってモメるんじゃ?(笑
ゴミ箱入りをラケットで阻止し床に転がった申請書。張り詰めた空気を強調するアオリアングルから動き出したのはアングル効果で大きく見える来夏、そして紗羽。一言物申す! の勢いで動いた二人は、しかし和奏の行動に動きを止めました。床の申請書を拾い上げた和奏、校長の先の話の影響か「合唱部」の名に母親の影を重ねるように愛おしそうな表情で申請書を広げています。そんな和奏を見つめる教頭の表情変化がこれまた意味深。緊張感で固まった時間を「ハンコがまだだったな」と解く校長ってば前回での印象と違ってじつは良い人なのかも?
生徒たちが帰った後で校長&教頭のツーショットシーン。会話の様子からして教頭も校長の元教え子、まひると同時期の元合唱部である事が確定っぽい。全国優勝するほど優秀だった合唱部は何らかの事件(?)によって形を失い、その件にまひる&教頭は深く関わっているゆえに、教頭は「合唱部」「心の旋律」に強い拘りを持ち続けている。なるほど少しずつパズルピースが現れ始めました。校長の話が核心に近付いた所で言葉を遮る流れはお約束なれどもどかしい。

いつの間にか夏休みに突入して海の家シーンへ。溢れそうな大盛りビキニでバイトする紗羽は自分の武器がわかってらっしゃる。とはいえ着衣状態より盛りが控えめかも(笑。一方来夏は大きいフリフリフリルでサイズをごまかしてる? パッと見だと結構あるように見えますが…タッパも合わせて紗羽と並ぶと同級生には見えません(大きなお世話
商店街の盛り上げ企画「WORLD MUSIC FESTIVAL」の話を聞いてさっそく食い付く来夏。目標もなく練習していてもダレちゃいますからね。しかし店長さんはあまりいい顔をしてくれません。曰く「うちは立地もいいからイベントの目玉になるような人をと思って…」と遠回しにお断り。しかし来夏は諦めない負けない! ぜひオーディションを!
というわけで始まったオーディション(?)。ここは「心の旋律」を歌いたい所なれど田中が歌を知らないため却下、現状で三人とも歌える歌は…って事で歌い始めたのは白浜坂高校校歌でした。このシチュで校歌斉唱とはどんな罰ゲームなのか(笑。とはいえここは瀬戸さん&早見さんの歌の上手さを改めて感じたり。普通の声優さんだったらアカペラでここまで歌えないでしょう。
海の家での校歌斉唱に気まずい客は帰り始め、一生懸命歌っている合唱部の心が折れそうなその瞬間…テラスの客がチンと鳴らしたドンブリの音を合図に楽器による伴奏が始まりました。戸惑う来夏&紗羽に対し田中がノリノリなのがちょっと笑えます。何だかんだ言いながら歌う事が好きなのだろうね。
例のブタさんを連れた外人客二人。まあこの人たちはEDクレジットを見るまでもなくコンドルクインズのメンバーですね。向かって左のメンバーが鳴らしていた楽器は旋律4弦、共鳴6弦が一体になった見慣れぬ弦楽器です。どこかの民族楽器?と思っていろいろ調べてみたけれど正解は判らず、形状としてはアフガンの民族楽器Rubab(サロードの原型)に近そうだけれど…この楽器の音ははフラメンコギターのような作中の音と全然違うんだよなあ。まあそれを言えばドンブリチントンの音も伴奏に全然入っていないのですが(笑。この謎楽器については引き続き調べてみる予定。
前回レビューでポスターのブタさんを撫でているのは校長関係者?と書いたけれどこれは私の早とちりだったみたい。和奏を追いかけ回していた大男+テラスの二人でコンドルクインズのメンバー三人、来日のタイミング的に商店街企画のために呼ばれたというわけでは無さそうです。他の仕事でたまたま来日してたまたま江ノ島に寄ってたまたま海の家にいた? ともあれコンドルクインズのファンである来夏はすぐに正体に気付くでしょうし、別行動の大男&和奏が合流した後どう話が転がっていくか楽しみです。

今回EDにて予想どおり映像が変化。メトロノーム来夏&紗羽に合唱部の男子メンバーが加わり、遠くから見ていた和奏も近付いてきました。でもまだ距離がある感じです。関係無いけど画面中央の時計ポール(?)はどっちが正解位置なのだろう。
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