2012-12-03(Mon)

プリティーリズム ディアマイフューチャー #35 ソミンのときめきハートブレイク

ハートの中のキラキラした思い。

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玉砕覚悟の告白は無駄ではありませんでした。

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大岡越前の「子争い」の如く両腕を引っ張られる夢にギャフン! リンクでの練習も上の空でギャフン! そして張本人の視線に気付いて思わずギャフン! と、ADファンには懐かしのあいらギャフンネタで開幕した今回。この辺だけ見ても菱田監督の演出と判りますね(笑。答えが見えないあいら・ショウさん・ライバル男の三角関係に楔を打ち込むソミンの告白、さらにその隙を突くようなボンビー氏の動きも見られ、ここへ来て一気に話を纏めに入っている感じです。

第29話ラストで描かれた衝撃の告白シーンを唯一見ていなかったソミンはライバル男の思いを知らぬまま好意を寄せ続け、てな所でユンスの真意を話そうとするみあ、その口を押さえるチェギョン…真実を知ったソミンが悲しむ顔を見たくない、しかもその相手が実兄となれば思わずブロックしてしまう気持ちも判ります。とはいえソミンはいつか現実と向き合わなければならず、そう考えると解決を先延ばしするだけのチェギョンの行為は見方によっては残酷な行為かもしれません。義理と人情の板挟みというか、難しい所です。

ロードトゥシンフォニアへ出場のDMF組3チーム、一方AD組はクリスタルハイヒールカップへ出場し、両大会での上位独占(による金儲け)を目論み$ハッピーニューイヤー$の阿世知社長…本作はプリティートップ以外のプリズムスターの出番(描写)がほとんど無いため「上位独占」と言われてもいまいちピンと来ませんね。ADの時も似たような状況でしたがあちらは個人間の戦いがメインだったので所属事務所が云々など割とどうでもよかった。というか今だ「せれのん with K」とか、かなめはいつまでサポート扱いなのだろう(笑

「シンフォニアカチューシャとネックレスを我がプリティートップが取ればシンフォニアコーデが全て揃う。グレイトフルシンフォニアに挑戦する事も可能なのでは?」

浮かれる社長へ純さんの進言。シンフォニアシリーズが続々とプリティートップに集まっている…これもまた前述の理由から「何らかの思惑によって集まっている」感じが薄くて残念。そりゃ実質独占状態なのだからプリティートップに集まって当然じゃ?と(笑。ここでチームシャッフルのアイデア主がボンビーさんと明らかにされ、純さんの疑念は高まるばかりです。ようやく純さんがマトモに機能し始めた感じ。

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カフェでお茶しながら三角関係についてあれこれ。全力でショウさん押しのりずむに対しあいらは煮え切らず、すると田中は「ユンスの方が幸せにしてくれる気がする」と真っ二つの意見にあいらのギャフンハートは戸惑うばかり。これは後のワタルくんとの会話を見れば判るようにあくまでもカマ掛け挑発で、自分の気持ちが判らなくなっているあいらへのカンフル剤としてぶっ放したのでしょう。その他ヒビキさん&かのんを交えてあれこれとか、件の三角関係問題について気を揉む外野の方が騒がしいってのはよくある話かも。

そうこうしているうちにユンスに再告白されたあいらは優しさ・暖かさに感涙し、やがて抱き寄せられるように重なるシルエット…お約束どおり現場を目撃したショウさんはガッガーン! いいぞショウさんもっと墜ちて! そして地獄の底から這い上がって来て! それにしても「落として上げる」が作劇の常とはいえDMFのショウさんってば良いトコ無しすぎて気の毒になるレベルです。韓流優男のテンプレみたいなユンスに心惹かれるあいらも大概ちょろいものですが、今のショウさんが相手では納得せざるを得ません。

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「叶わない片思いなんて時間の無駄、大無駄なのです!」

そんなメロドラマの裏側で繰り広げられるソミンの苦悩。チェギョンによる隠蔽も追いつかず何だかんだで事実を知ってしまい号泣するソミン、するとみあ先生の恋愛指南いただきました! 「キラキラした思いを無かった事にしちゃダメ」「告白もしていないのに泣いちゃダメ」などなど確かに良い事言っているのですが、恋愛話にあまり関わっていないみあが言ってもイマイチ説得力がありません。しかもドヤ顔で示した恋する相手はプリズムエース様…それをして「そんな物と一緒にしないでください!」とは純さんに失礼ながら笑ってしまった。

デザイン室での男組の会話にてショウさんを嗾けるワタルくん。どうやらワタルくんはあいらに対する田中と同様に煽って本音を引き出す作戦のようでした。正面から攻めず、あえて遠回しに自覚を促すやり方はこの二人(田中&ワタルくん)らしいです。通じてるね!

そしてシンフォニア財団ビルを見つめる純さんのカットから、怪しさをイメージさせるBGMを引きずったままめが姉ぇ空間のシーンへ。謎の人物から手渡されたいかにもシンフォニア風のデザイン画に対し「相変わらず素敵なデザインですね」と返すめが姉ぇ、つまりめが姉ぇはこの人物が誰だか知っている訳で…めが姉ぇってばいったいいつからこの空間を仕切っているのか気になります(笑

夜の浜辺で決意のソミン。その頃夜の首都高をビグスクで飛ばして叫ぶ涙顔のショウさん。告白を決意して凛々しい表情のソミンに対しあまりに情けなく、両者の対比は見事に心の強さの差を表していますね。夜の雨というシチュもショウさんの胸中を映し出しているよう。

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クリスタルハイヒールカップ用衣装について話している所へユンスが乱入、入室に気付きながら振り返れず固まるあいらが辛い。そんなあいらの背中を前にさっそくやり合う男たち、冷静に事を構えるユンスに対し「黙れユンス!」と荒ぶるショウさん…こういう争いがあいらをどんどん追い詰めてしまうのだなあ。

「俺がお前に負ける訳がない。そうだろ? あいら!」

しかしあいらは背を向けて黙ったまま。このリアクションに愕然とするショウさんの表情が良い感じに情けなくて良い感じ(変な日本語。一歩引いて見ればユンスは明らかに当て馬なのだけれど、先の抱きしめガッガーンシーンを含めて両者の扱いの差についつい笑えてしまいます。

そんなメロドラマの裏側(またか)で告白を決意したソミンの凛々しい表情は一縷の清涼剤か。夜の海でいろいろ考えて告白を決意と想像できますが、そのスイッチがイマイチ説得力を感じなかったみあのセリフってのは少々微妙だったかも。玉砕覚悟の告白に臨む決意を固めるに相応しい何か大きなハートシャッフル体験描写が欲しかった。

「ショウに一番足りない物が判ると思うよ」

告白の決意を聞いた二人はプリズムショーにユンスを誘い、ショウさんを誘い…余裕がない表情でデザインに没頭するショウさんへみあの言葉はかなり鋭いのだけれど、これもまたセリフを言わせる根拠があまり感じられないのが残念。常に桃色脳細胞全力全壊のれいなが言うならともかく。

ボンビー氏の謎を追う純さんが持っていた氏の履歴書。写真が(笑。というかボンビーさんってプリティートップの社員だったの? 個人データも経歴も全て嘘、いったい何者なんだ?…って、純さんはボンビー氏=欽太郎に気付いていなかったのか。てっきり知ってて泳がせているものかと。ともあれ今回ようやく正体(?)に気付いてさてどうなりますやら? と思ったらサッサと逃げられちゃってさてどうなりますやら。と言う事は次回から司会無し?

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ショーが始まるとパクパクちゃんがユンスの手を引いて告白への仕込みも万全。ソミンの失恋アクト自体はいい話っぽいのですが、衆人環視のステージに引っ張り出されてゴメンナサイするしかないユンス的にはどんな罰ゲームなのかと。このアクトって普通にプリズムショーを楽しみに来た観客的にはどう見えるのだろう。中にはソミンのファンだっているでしょうし、憧れのプリズムスターの告白玉砕寸劇を見せられた観客のココロは穏やかじゃないかもしれません。

そもそも観客を華やかに巻き込むプリズムジャンプはショーとして成立しますが、毎回パーソナルな内容(問題解決)であるアクトは観客的には傍観するしかなく、言ってしまえばいきなり始まった訳の判らない寸劇を見せられるだけなんですよね。今さら深くツッコんでも仕方ないような気がしますがアクトについては今だどう見ればいいのかよく判らなかったりします。まあ2クール目で多用された3DCGアクトよりはアクト本来の意味があるとは思いますけれども。

「あなたを好きになってよかった」

みあ&チェギョンのプリズムジャンプは「フライハイチアガール」、お台場でのジャンプなのに飛び降りる背景が横浜港のままなのはご愛敬って事で(笑。ソミンの胸キューン・た・い・けん改から突入したトンネルの先は前述どおり失恋アクト…泣きながら書いた手紙を妖精さんに託し、シルエットで現れたユンスへ思いを告げるソミン。断られると判っていても思いだけは伝えたい、もらったトキメキを無かった事にしたくない。恋するオトメの思いは予想通り玉砕してしまったけれどその表情は清々しく、流れる涙もキラキラと輝いていました。失恋を正面から受け止めたソミンは一つ成長した事でしょう。とはいえこういうシーンもソミンの恋心をもう少しちょいちょい描いておけば破壊力が増しただろうにもったいない。

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ソミンの失恋アクトを見ていたショウさんはようやくエンジンが掛かったか客席から走り去り、一方ボンビー氏失踪の報を受けた純さんはみあにお別れを告げていよいよシリアスモードに? それにしても最後までおかしな人だったなあ。樽に乗って夕陽に向かう後ろ姿がシュールすぎる(笑

必死にデザインを仕上げるショウさんのカットからめが姉ぇ空間でのデザイン勝負へ。ううむ、正直言って悪い意味で甲乙付けがたいような。ショウさんデザインの洋服の声を聞いてドッキンのあいら、やはりデザインに込められた思いにきちんと気付いているようです。なのにここで即決できないオトメゴコロ、両者のデザインを手に悩むあいらへついにボンビー氏の魔の手が! 前回の様子からして次の標的はみあかと思ったけれどいきなりあいらを攻めましたか。デザインを見せた瞬間に月影先生のタロットが映るカットがいかにも菱田監督で笑った。この演出好きね(笑

「時は来たれり。プリズムショー崩壊の時が」

するとあいらはクリスタルハイヒールカップの記者会見にて突然出場辞退&ロードトゥシンフォニアへの出場を宣言。明らかに正気ではないこの会見は、いつぞやのヘインのような瞳の蝶こそ無いものの、ハイライトに赤枠が掛かっていていかにもシンフォニアデザインに魅了されているっぽい。これにてプリティートップ所属の三人組が全て一大会に参戦する事となり、影で糸引くボンビー氏(欽太郎)の思惑は次段階へ進み、すなわちシンフォニア関係の話も一気に進む事でしょう。何だかADキャラ総動員で慌ただしくなってきた昨今、DMFキャラもこの流れに乗り遅れずきっちり活躍して頂きたい所。特にみあは主役らしい存在感を示して欲しい。

     

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No title

今回の話のキモは、ソミンとショウさんなんだけど、その両者に直接働きかけ行動を促してるのは、やっぱりみあなんですねえ。重要な役割であり、かつ行動は正解なんだろうけど、それをやるには、やっぱりみあは説得力不足なのかなあと。
みあって一見、いっちばーんキャラとギャグで外見を固められてるけど、その実、常に正解が与えられてる主役キャラという感じがしますね。なぜ、みあがその正解を選ぶ、選べるのかの説得力が無いのかなと。話の終盤に向けて、みあには何かもう一つ自身の成長のためのステップが欲しい気がします。
まあとにかく今回は、ソミンは筋を通して美しかったし、ショウさんはとことん堕ちるし、ボンビーとプリズムエースさんもとりあえず片付いたし、先がどうなるか気になる展開になって、良かったと思いますw

No title

今話は、今までのDMF史上最も面白かったです!冒頭のあいらのぎゃふんを聞いた瞬間、必ず面白い回になると確信していました(笑)

いろいろあった回で、言いたいことがまとまらないので、ひとつだけ。ショウさんが泣いている時は、いつも雨だなと。さらに、浜辺のソミンは入水自殺するのかとビビりました。

今回の話で、考え方が変わりました。今までは、作画や若いキャラが活躍していないと言ってきました。しかし、アニメで一番大切なのは面白さだと思うようになりました。面白さのためにADキャラや阿世知一族を使う必要があるなら存分に使うべきだと。限られた尺で、ただでさえキャラが多いDMF。みあの正論やソミンの恋は確かに描写が少なく説得力はありません。しかし別に変ではなく許せる範囲だと思いうようになりました。

私の卑見なので、気にしないでください。

れすれす

>通りすがりさん
みあのセリフは確かに主役らしい鋭さなのですが、その裏付けとなる描写がほとんど見られないため説得力が薄く、唐突さを拭いきれないのが正直な所です。賑やかしばかりで内面描写をしてこなかったツケが回ってきた感じ。あとドタバタギャグキャラの面が強すぎて、本気で言ってるセリフもギャグに見えてしまう点も損しているような。

墜ちたショウさんがようやく前を向いたと思ったらマンマと欽太郎に油揚げをさらわれてちょっと笑ってしまいました。この泥沼に主役のみあをどう絡めていくのか気になります。

>りずむ好きさん
あいらのギャフンは心穏やかになりますね。浜辺のソミンについては最初私もそう思いました(笑。これは決意に至る根拠がイマイチ感じられなかったせいかもしれません。

アニメ作品の評価基準をどこに置くかは人それぞれ。美麗作画に拘ったり、キャラ萌え至上だったり、お色気至上だったり、ストーリー性だったり演出だったり音楽だったりetc…さらに各派閥(笑)の中でも好みの違いが生じ、しかしどれも正解だと思うんですよ。評価基準など百人百色で、つまり世間の評判に関わらず自分が面白いと思った物は面白い。そして見付けた面白さが高じれば多少の粗など覆い隠してしまうもの。私にとってのオーロラドリームはまさにその典型でした。というわけでりずむ好きさんも自分の感覚を大切にアニメを楽しんでいってください。
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