2012-12-24(Mon)
プリティーリズム ディアマイフューチャー #38 夢と神秘のメタモルフォーゼ
MARsの新曲・新ダンス、さらに神々しいまでのアクトは圧巻。

「見える! この道の向こうに未来が!」

拡散シンフォニアビーム砲に唖然呆然の前回ラストから、今回は少し時間が戻ってめが姉ぇ空間でのやりとりをチラリ。件の白黒シンフォニアストーンを田中&りずむに手渡すあいら、つまりストーンの入手ルートは鈞太郎経由で確定? ここであいらは何やら「お願い」を告げるのだけれど内容についてはまだ不明…どんでん返しの鍵となるか? それはともかくこの緊迫した場面で全く平常運転のめが姉ぇには笑った。そういや欽太郎相手でも普通にお馴染みさんっぽい扱いでしたし、めが姉ぇってば本作中で最も謎のベールに包まれた存在かもしれません。そもそも実在の人物かすら判らない(笑
さて明らかに様子がおかしいあいらでしたが振り返った表情は極上の笑顔で、その破壊力はステージ袖のみなさんをも魅了してしまうほど。心酔したコーデを身に着けてステージに立つ嬉しさ・輝き…これはあまりに強烈なシンフォニアの「声」を聞いてしまったあいらが自我をが解放させたようにも見えます。プリズムクイーンの立場や三角関係(笑)などなどの様々なしがらみを忘れ純粋に「素敵な服を着る幸せ」に包まれているような。
「あれー? あいらここにいないよ?」
てな所でステージを見たかなめの一言、これはおそらく前回ラストの月影先生のセリフ「春音あいらの魂は……」と同義なのでしょう。いったいあいらの身に何が起きているのやら。そして「ダメよ! このままショーを始めては!」と先生が緊迫感を煽りに煽った所でMARsのステージが始まります。

作中では4年ぶり、リアルでも1年ぶりのMARs新曲は「Que sera」。70'sソウル風のベースラインが非常に耳に馴染む、シャッフルチームより少し大人びたMARsのステージ曲としてじつにいい感じです。三人の振り付け・ステージ演出もかわいらしさよりお姉さんっぽさを意識している風で良し良し。特に紫色の照明(神秘のシンフォニアの象徴)を効果的に使ったイントロパートにいきなり目が釘付け、ステージ曲の作曲が山原氏に交代して以来どの曲入りもいまいちピンと来なかったのですが久々のハマりでした。というか光でハートマークを描く田中最高すぎ。

りずむの「アンリミテッドラブシャワー」、田中の「エンジェルキッス」とここまでで既に格違いのプリズムジャンプを見せた後、大ボスたるあいらの「無限ハグ エターナル」は第29話にてチラリと描かれたものを煌びやかにCG化。まさかこのネタジャンプがここまで進化するとは誰が予想したか。
しかし後の展開を考えるとここでショウさん直伝(というかショウさんとの絆の象徴)である無限ハグを発動させる辺り何か意味深な。魂が抜け落ちた状態でも深層ではショウさんへの思いがまだ生きている、表層の人格が失われているからこそ素直な気持ちが表れた…みたいな。

アクトラインを抜けた先のシンフォニアの扉。第32話にて描かれた禍々しい炎の扉ではなく今回のものはいかにも煌びやかな光あふるる扉でした。これぞヘインとの力量差なのか!? 扉から溢れた光が会場全体に降り注ぎ、その魅力(吸引力)は見る者全てを惹き付けて止まない。そんな大混乱の会場にて柱にしがみついて頑張ってるかなめがかわいすぎ(笑

扉を抜けたあいらは一人ステージに立ち、口から発した光の糸が全身を覆い…繭から蝶への羽化を表現した煌びやかな演出には思わずさぶいぼ、というかBGMだけで目頭が熱くなってしまいます。凄いなこれ。ミックス弁当やシーラカンスと格が違いすぎてシャッフルチームが気の毒になりますね。
「見える! この道の向こうに未来が!」
光の繭から飛び立った無数の蝶はやがて光の道を形作り、アクト名そのものの「ロードトゥシンフォニア」を成す。満面に笑みを湛えて光へ飛び向かうあいらは完全にシンフォニアに魅了されているようで、背後から必死に制止する二人の声も全く聞こえていない様子。突入後のフィニッシュでも表情差は明らか、つまり二人は「正気を保ちながら」この後の展開を含めてあいらと行動を共にしている事が判ります。

MARsステージの感動を奮起に昇華するみあ&ヘイン、そして大差を見せつけられて気勢を上げるセレナ。強い王者がいてこそ追う者は燃える、するとこの王道を根底からひっくり返す、追撃に燃えるみなさんのハシゴを思いっきり外す事態が発生してしまいます。
「私はプリズムクイーンカップに出ません」
「私はもう二度とプリズムショーで人と競い合おうとは思いません」
「プリズムショーはエンターテインメント。勝ち負けを決めるなんておかしいわ」
あいらの宣言の後ついに正体を現した欽太郎。プリズムスターのステージを見に来ているのにドヤ顔でマイクを握る黒スーツのおっさんがいきなり仕切り始めたら客席から火炎瓶が飛んできそうなものですがそれはそれ、壇上の欽太郎に合わせるようにあいらは次々とアピールを続け…AD時代にあれほど熱い戦いを見せた子だけに宣言のインパクトはかなりありました。とはいえあいらは元々競争が好きなタイプではなく、むしろ「素敵な服」を着て「見る者をハピラキにする」ステージを演ずるのが信条であり、そう考えるとこのセリフをあいらに言わせたのはなかなか奥深かったり。
プリズムショーの競技性を全否定しエンタメに特化するのが欽太郎の野望? グレイトフルシンフォニアを完成させるのが目的なら別にプリズムクイーンカップを潰す必要など無く、単にMARsを引き抜くだけで構わないような? 競技性よりエンタメ性を最優先するという思想は理解するとして、とはいえわざわざ競技会を潰すメリットが判らない。あいらさえ手に入れてしまえば後は用無しという事だろうか。
まあ現実でも「芸術」に点数を付けて順位付けするのは野暮っちゃ野暮な一面もあって、例えば本作のモチーフであるフィギュアスケート大会でもガチンコ勝負の試合よりエキシビションの方が盛り上がったり、最初っから点数無関係のアイスショーのが純粋に芸術性を楽しめたり…しかしそのエンタメ性の前提として高度な技術が必要で、その技術習得は「競技会」に向かっての限りない向上心を抜きには語れず、つまりフィギュアスケートの競技性を否定するとエンタメ性も成り立たなくなってしまう。もちろんこの見識は現実のフィギュアスケートに対するもので、作中のアクト(この位置づけがまた微妙なんだよなあ)や欽太郎が目指すものと同列に語れないとは思いますが…これまでじっくり暗躍してきた割によう判らん方針だなあというのが正直な所。それ以前にDMFで描かれてきたプリズムショー自体にシビアな競技性を感じないため展開がいまいちピンぼけになってる感じ。そもそもグレイトフルシンフォニアの価値(?)が今だよう判らんのでノリに付いて行きにくいのだなあ。その点ADの「オーロラライジング」は判りやすい目標でしたね。

「私はプリティートップを辞めてシンフォニア財団に入ります」
稼ぎ頭の引き抜きを聞いてようやく本気で焦る社長はソロバン弾きすぎ。明らかに異常事態である「シンフォニアの扉」の後も金儲けしか考えておらず、むしろあの状況で喜んでいたってのが情けない。社長ってばADの時も守銭奴だったけれど肝心な所はきっちり押さえていたはずなのに。月影先生の忠告をスルーして金儲けに走った挙げ句、結局またしても社長絡みでえらい事になっちゃっているわけで…それにしても鍔迫り合いの主要人物がほぼADキャラってのも何だかなあな感じ。プリズミー&ピュリティーなんて会話に参加すらさせてもらえません(笑。とりあえず今後はDMFキャラによるあいら救済という流れになっていくのだろうけど、現状の実力を見るにどうしても白々しくなってしまいそうで少々不安だったり。
「そんな服じゃ何も聞こえないよ。私のハートは動かない」
無限に伸びるセリに手を伸ばすショウさん&ライバル男、しかしあいらの答えは…このシーンの演出も濃かったなあ。無情にも二人のストーンを投げ捨て、手に一度受けるも虚しくこぼれて愕然とする男二人。渾身のデザインを「そんな服」と言われちゃデザイナーとしてのプライドもズタズタ、しかも公開寝取られ。これはキッツイ、キツすぎる。そりゃショウさんの顔もかつて無いほど歪もうってものです。まああいらの気持ちを考えず男二人でピーチクパーチク、シマイにゃライバル同士の妙な友情なーんて臭い事やってちゃ自業自得かもしれない。そしてそんなみなさんに高笑いの欽太郎で締め。ううむ、この状態で年またぎだと!?
次回のせれのんは明らかにカマセなれどこの佳境で出番があるのは嬉しい。新作アクトも来る? というかDMFなのにMARsVSせれのんが大盛り上がりでは何かマズいような。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

「見える! この道の向こうに未来が!」

拡散シンフォニアビーム砲に唖然呆然の前回ラストから、今回は少し時間が戻ってめが姉ぇ空間でのやりとりをチラリ。件の白黒シンフォニアストーンを田中&りずむに手渡すあいら、つまりストーンの入手ルートは鈞太郎経由で確定? ここであいらは何やら「お願い」を告げるのだけれど内容についてはまだ不明…どんでん返しの鍵となるか? それはともかくこの緊迫した場面で全く平常運転のめが姉ぇには笑った。そういや欽太郎相手でも普通にお馴染みさんっぽい扱いでしたし、めが姉ぇってば本作中で最も謎のベールに包まれた存在かもしれません。そもそも実在の人物かすら判らない(笑
さて明らかに様子がおかしいあいらでしたが振り返った表情は極上の笑顔で、その破壊力はステージ袖のみなさんをも魅了してしまうほど。心酔したコーデを身に着けてステージに立つ嬉しさ・輝き…これはあまりに強烈なシンフォニアの「声」を聞いてしまったあいらが自我をが解放させたようにも見えます。プリズムクイーンの立場や三角関係(笑)などなどの様々なしがらみを忘れ純粋に「素敵な服を着る幸せ」に包まれているような。
「あれー? あいらここにいないよ?」
てな所でステージを見たかなめの一言、これはおそらく前回ラストの月影先生のセリフ「春音あいらの魂は……」と同義なのでしょう。いったいあいらの身に何が起きているのやら。そして「ダメよ! このままショーを始めては!」と先生が緊迫感を煽りに煽った所でMARsのステージが始まります。

作中では4年ぶり、リアルでも1年ぶりのMARs新曲は「Que sera」。70'sソウル風のベースラインが非常に耳に馴染む、シャッフルチームより少し大人びたMARsのステージ曲としてじつにいい感じです。三人の振り付け・ステージ演出もかわいらしさよりお姉さんっぽさを意識している風で良し良し。特に紫色の照明(神秘のシンフォニアの象徴)を効果的に使ったイントロパートにいきなり目が釘付け、ステージ曲の作曲が山原氏に交代して以来どの曲入りもいまいちピンと来なかったのですが久々のハマりでした。というか光でハートマークを描く田中最高すぎ。

りずむの「アンリミテッドラブシャワー」、田中の「エンジェルキッス」とここまでで既に格違いのプリズムジャンプを見せた後、大ボスたるあいらの「無限ハグ エターナル」は第29話にてチラリと描かれたものを煌びやかにCG化。まさかこのネタジャンプがここまで進化するとは誰が予想したか。
しかし後の展開を考えるとここでショウさん直伝(というかショウさんとの絆の象徴)である無限ハグを発動させる辺り何か意味深な。魂が抜け落ちた状態でも深層ではショウさんへの思いがまだ生きている、表層の人格が失われているからこそ素直な気持ちが表れた…みたいな。

アクトラインを抜けた先のシンフォニアの扉。第32話にて描かれた禍々しい炎の扉ではなく今回のものはいかにも煌びやかな光あふるる扉でした。これぞヘインとの力量差なのか!? 扉から溢れた光が会場全体に降り注ぎ、その魅力(吸引力)は見る者全てを惹き付けて止まない。そんな大混乱の会場にて柱にしがみついて頑張ってるかなめがかわいすぎ(笑

扉を抜けたあいらは一人ステージに立ち、口から発した光の糸が全身を覆い…繭から蝶への羽化を表現した煌びやかな演出には思わずさぶいぼ、というかBGMだけで目頭が熱くなってしまいます。凄いなこれ。ミックス弁当やシーラカンスと格が違いすぎてシャッフルチームが気の毒になりますね。
「見える! この道の向こうに未来が!」
光の繭から飛び立った無数の蝶はやがて光の道を形作り、アクト名そのものの「ロードトゥシンフォニア」を成す。満面に笑みを湛えて光へ飛び向かうあいらは完全にシンフォニアに魅了されているようで、背後から必死に制止する二人の声も全く聞こえていない様子。突入後のフィニッシュでも表情差は明らか、つまり二人は「正気を保ちながら」この後の展開を含めてあいらと行動を共にしている事が判ります。

MARsステージの感動を奮起に昇華するみあ&ヘイン、そして大差を見せつけられて気勢を上げるセレナ。強い王者がいてこそ追う者は燃える、するとこの王道を根底からひっくり返す、追撃に燃えるみなさんのハシゴを思いっきり外す事態が発生してしまいます。
「私はプリズムクイーンカップに出ません」
「私はもう二度とプリズムショーで人と競い合おうとは思いません」
「プリズムショーはエンターテインメント。勝ち負けを決めるなんておかしいわ」
あいらの宣言の後ついに正体を現した欽太郎。プリズムスターのステージを見に来ているのにドヤ顔でマイクを握る黒スーツのおっさんがいきなり仕切り始めたら客席から火炎瓶が飛んできそうなものですがそれはそれ、壇上の欽太郎に合わせるようにあいらは次々とアピールを続け…AD時代にあれほど熱い戦いを見せた子だけに宣言のインパクトはかなりありました。とはいえあいらは元々競争が好きなタイプではなく、むしろ「素敵な服」を着て「見る者をハピラキにする」ステージを演ずるのが信条であり、そう考えるとこのセリフをあいらに言わせたのはなかなか奥深かったり。
プリズムショーの競技性を全否定しエンタメに特化するのが欽太郎の野望? グレイトフルシンフォニアを完成させるのが目的なら別にプリズムクイーンカップを潰す必要など無く、単にMARsを引き抜くだけで構わないような? 競技性よりエンタメ性を最優先するという思想は理解するとして、とはいえわざわざ競技会を潰すメリットが判らない。あいらさえ手に入れてしまえば後は用無しという事だろうか。
まあ現実でも「芸術」に点数を付けて順位付けするのは野暮っちゃ野暮な一面もあって、例えば本作のモチーフであるフィギュアスケート大会でもガチンコ勝負の試合よりエキシビションの方が盛り上がったり、最初っから点数無関係のアイスショーのが純粋に芸術性を楽しめたり…しかしそのエンタメ性の前提として高度な技術が必要で、その技術習得は「競技会」に向かっての限りない向上心を抜きには語れず、つまりフィギュアスケートの競技性を否定するとエンタメ性も成り立たなくなってしまう。もちろんこの見識は現実のフィギュアスケートに対するもので、作中のアクト(この位置づけがまた微妙なんだよなあ)や欽太郎が目指すものと同列に語れないとは思いますが…これまでじっくり暗躍してきた割によう判らん方針だなあというのが正直な所。それ以前にDMFで描かれてきたプリズムショー自体にシビアな競技性を感じないため展開がいまいちピンぼけになってる感じ。そもそもグレイトフルシンフォニアの価値(?)が今だよう判らんのでノリに付いて行きにくいのだなあ。その点ADの「オーロラライジング」は判りやすい目標でしたね。

「私はプリティートップを辞めてシンフォニア財団に入ります」
稼ぎ頭の引き抜きを聞いてようやく本気で焦る社長はソロバン弾きすぎ。明らかに異常事態である「シンフォニアの扉」の後も金儲けしか考えておらず、むしろあの状況で喜んでいたってのが情けない。社長ってばADの時も守銭奴だったけれど肝心な所はきっちり押さえていたはずなのに。月影先生の忠告をスルーして金儲けに走った挙げ句、結局またしても社長絡みでえらい事になっちゃっているわけで…それにしても鍔迫り合いの主要人物がほぼADキャラってのも何だかなあな感じ。プリズミー&ピュリティーなんて会話に参加すらさせてもらえません(笑。とりあえず今後はDMFキャラによるあいら救済という流れになっていくのだろうけど、現状の実力を見るにどうしても白々しくなってしまいそうで少々不安だったり。
「そんな服じゃ何も聞こえないよ。私のハートは動かない」
無限に伸びるセリに手を伸ばすショウさん&ライバル男、しかしあいらの答えは…このシーンの演出も濃かったなあ。無情にも二人のストーンを投げ捨て、手に一度受けるも虚しくこぼれて愕然とする男二人。渾身のデザインを「そんな服」と言われちゃデザイナーとしてのプライドもズタズタ、しかも公開寝取られ。これはキッツイ、キツすぎる。そりゃショウさんの顔もかつて無いほど歪もうってものです。まああいらの気持ちを考えず男二人でピーチクパーチク、シマイにゃライバル同士の妙な友情なーんて臭い事やってちゃ自業自得かもしれない。そしてそんなみなさんに高笑いの欽太郎で締め。ううむ、この状態で年またぎだと!?
次回のせれのんは明らかにカマセなれどこの佳境で出番があるのは嬉しい。新作アクトも来る? というかDMFなのにMARsVSせれのんが大盛り上がりでは何かマズいような。
- 関連記事
-
- プリティーリズム ディアマイフューチャー #40 シンフォニア誕生の秘密
- プリティーリズム ディアマイフューチャー #39 沈黙のプリンセス
- プリティーリズム ディアマイフューチャー #38 夢と神秘のメタモルフォーゼ
- プリティーリズム ディアマイフューチャー #37 あいらの決断
- プリティーリズム ディアマイフューチャー #36 乙女の競演 ロードトゥシンフォニア
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
