ドキドキ!プリキュア #05 うそ!キュアソードってあの子なの??

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トップアイドル剣崎真琴へノーブレーキ直撃! 

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歌に込められた真琴の思い。それを守りたいマナの思い。

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アバンは前回引きにて示された「キュアソード=剣崎真琴」という衝撃情報!の裏付けから。根拠としてまず「クローバータワー展望台昇降の人数差」を挙げ、加えて足サイズや指紋や果てはDNAデータなどを突き付け両者の同一性を科学的に断定。これは四葉財閥のトンデモ調査力アピール、また「絶対に間違いがないお墨付き」を示す事で後のマナ暴走(単独突撃)の根拠になっていると思われますが…逃げ道というか、ファンタジー作品らしいファジーな部分を残しておかないと作劇上の枷になってしまうような。現に今回ラストでありすが「真琴さんへの疑いは残ったまま」と言っていましたが、DNA照合までしておいてイマサラ「疑い」も無いだろう?と思ってしまう。

そもそもこういう「正体バレ」の経緯は視聴者と同じ視点で行われないと気分が盛り上がらないと思う。状況証拠などからどれほど怪しくても確定はされず、てな所でソードの変身を目撃したマナ(視聴者視点)が「やっぱりまこぴーだったんだね!」と正体確定をするから驚きや喜びに共感できるのに、主人公(視聴者)が関わらない第三者から「DNAが合致したので間違いなし」と揺るぎない結論をいきなり出されてもシラけてしまいます。せめて「防犯カメラに映ったシルエット」程度のぼんやりした推定情報なら「正体探し」の面白さもあるだろうけれど、既に確定していたらそれは「本人が認めるか認めないか」だけの話になってしまう。まあこのDNA云々を好意的に捉えれば先に書いたようにマナ突撃の根拠となり、またひょっとしたら真琴が「地球人のDNAを持っている」事のサジェスチョン、つまりキュアソードがトランプ王国人ではなく地球人である可能性を仄めかしているのかもしれません。

おっと冒頭ヒトコマだけで語りすぎてしまった。少々巻いてまいりましょう。正体確定情報を聞いたマナはテンション全開!→まこぴーに会ってくる!→どこにいるのか判らない(&会えるわけがない)! と「頭より先に体が動く」プリキュアピンクによくある資質をアピール。もちろんこの舞い上がりっぷりは後の楽屋騒動への振りにもなっていますね。遠近法で小っさく描かれたマナのしょんぼり感もかわいい(笑

Aパート冒頭は例のボーリング場でタムロする悪役トリオの様子、百人だ千人だの会話がマナの勧誘セリフにきちんとリンクしていて笑えます。ソードが加わって「千人力」となればついにベールさんが本気出すって事?(笑。冒頭で六花が読んでたアイドル雑誌をマーモさんも眺めてあれこれ言うてた辺り悪役側も「ソード=真琴」である事が判っているようです。

さてドキドキチームのご一行はありすに連れられてヨツバテレビへやってきました。これは社名マンマに四葉財閥グループ企業でお嬢様はもちろん顔パス、そのまま社屋を奥に進んでスタジオに入ると――

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歌番組のリハで歌う真琴とご対面! この嬉しそうな顔ったら(笑

「見とれてちゃダメよ、正体を確かめに来たんだから」
「はい」
「…」
「?」
「で、次の作戦は?」
「ありませんけど?」

ハイテンションマナへ六花の釘差しをありすが「はい」と受け…次の言葉を待つ六花、対して六花が期待する答えを全く用意していないありすが無言のまま目の表情だけで返す一瞬は笑った。思えばマナの前に立ちはだかったハードル「居場所が判らない」「芸能人に簡単に会える訳がない」を取り除くまでが自分(ありす)の領域で、そこから先はマナのバイタリティに任せるという判断はある意味理に適っているのかも。などと六花&ありすの「二人」の会話が暫く続き…これはもうツッコミ待ちのコント状態でしたね。マナどこ行った!?(笑

「平気よ。私の歌を待ってくれている人のためだもの」

一方真琴は控え室にてマネージャーのDBさんとあれこれ。詰め詰めのスケジュールや山積みの色紙などなどトップアイドルの超多忙さを見せながら、しかし当の真琴は弱音を吐かず淡々と仕事をこなし…この時語った「歌を待ってくれている人」とは一般ファン以外の誰か(おそらく王女さま)を含めての言葉かも? そもそも真琴のアイドル稼業は命題である王女捜しの片手間にやっている風でもなく、むしろ自分の歌を届ける事をアイデンティティとしている節さえありますね。まあこの辺の繋がりはまだ謎ですが追々明らかにされていくでしょう。

てな所へ珍客登場。いきなり単独突撃とはさすがの行動力です(笑

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「あたしの仲間になってください!」

満面笑顔で入室したマナはいきなり「キュアハート」を名乗り、右手を差し出し握手を求め、一方的に熱弁を振るいます。「ソード=真琴」の確定情報を得た上で憧れのまこぴーに会ったらブレーキが無くなるのも無理はありませんが少々フルスロットルすぎ。神聖な仕事場を突然土足で踏み荒らす無礼千万な客に真琴は当然怒り…マナの畳み掛けと噛み合わない返しは正体隠しの意味もあるだろうけれど、その後の口調や動きからして仕事(歌)への熱意も嘘では無さそう。座って聞いていた真琴が立ち上がって迫るカットは熱い思いが伝わってきます。

「これから大事な本番なの。今すぐ出て行ってくれる!?」

笑顔で差し出した手を思いっきり拒絶され見る見るしぼんでいくマナがじつに切ない。おそらくここまできっぱり拒絶されるのは初めてなのでは? 厳しい言葉のショックか魂が抜けたようにボーッと立ち尽くし、駆け付けた六花に連行される様子も肩を落としてしょんぼり全開。いつもの無駄に元気なマナと別人のようです。

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「仲良くなるにはちゃんと相手の気持ちを判ろうとしなきゃダメなんだ」

ソファーにちょこんと正座で反省中のマナかわいい(笑。これまで続けてきた握手のセオリーが通用しなかった、それは舞い上がった暴走ゆえに真琴の気持ちを判ろうとしなかったから。何せタイミングが合えばジコチューが発生するレベルでしたもの。てな所へマネージャーのDBさんがやってきてあれこれ。真琴の不器用さや仕事へのモチベーションの理由を語り、マナはその話に感銘し…このやり取り自体はいい話なのだけれど、DNA判定で正体確定している状態で乗り込んだ末いつの間にか「歌への姿勢(誰かの笑顔のために云々)」に話が替わり、ノーブレーキマナに制御棒が装備される流れはどうにもすっきりしませんでした。真琴とマナの橋渡し役であるDBさんがもの凄くいい人なのでなおさら。

回想で描かれたストリート弾き語り時代の真琴。目も向けず通り過ぎていく人々へ真琴は笑顔を絶やさず歌い続け、やがて人々は足を止め…という一連カットは真琴の歌への思い、その思いが世間に受け入れられていく様子が窺えます。下積みもきちんとしているのだな。

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本番中のスタジオをDBさんの側で見学のみなさん。ステージで歌うまこぴーは先の弾き語りカットもそうですが控え室での厳しい表情と別人のような笑顔です。プロだなあ。その様子を見つめるマナはこれまでの単なる憧れではなく真琴の「思い」を感じ取ったみたい? そんなステージ風景に入れ込んで描かれる反省シーンにてDBさんが言った「時間を作ってあげる」はおそらくこの本番後に…って事だったのでしょう。

ところがタラコちゃんの黒い妬みからジコチューが発生してスタジオはえらい事に! TVカメラがこれだけ並んでスタッフも多数いる中でジコチュー騒ぎは早くもTV中継の流れ? と思いきやヨツバテレビのスタッフはジャーナリスト魂が欠片も無いようで、あまつさえトップアイドルの真琴を置いてサッサと逃げてしまいます。いいのかそれで。そしてスタージコチューと対峙する真琴、突撃をかわして尻もち姿勢の脚が(以下自重

まこぴーを助けなきゃ! とドキドキチームの三人は変身へ。あれ? いつの間にかDBさんの姿が消えていますね。まさかタレントを放って逃げた?(笑

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さて変身したはいいけれどスタージコチューの輝き攻撃に吹っ飛ばされてバタンキューのドキドキチーム。出てきていきなりKO寸前の不甲斐なさを嘆いたか凛々しい表情でジコチューへ立ち向かう真琴…怪物相手に一歩も退かぬ媚びぬの姿勢はこれだけでキュアソードである状況証拠になりそうな(笑。まあ真琴=ソードという前提を抜けば「私の大切なステージから出て行って!」という所でしょうか。インカムのアップで販促アピールもばっちり。するとジコチューは容赦無く真琴を吹っ飛ばし、コンクリ壁に思いっきり叩き付けられて身動き取れない真琴も大ピンチに! あの衝撃でよう死なないなあ(それは言わない

「誰にも邪魔させない。ここはまこぴーの大事なステージなんだから!」

寸での瞬間に割って入ってジコチューを受け止めたキュアハートの叫びは真琴の思いを代弁したもので、先の無礼から一転したハート(マナ)の気持ちを知った真琴にも変化が? すると次の瞬間スタージコチューに吹っ飛ばされ、三人揃ってまた身動き取れず…この簡単ピンチループには少々苦笑い。いくらソード最優先回とはいえもう少し見せ場が欲しかった。そこからの暗転スポット演出はBGM含めて往年のヒーローモノを相当意識している感じ?

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颯爽と登場したソードはスタージコチューなど目ぇ瞑ってもフルボッコ、そこからパンチ・キックを連打の後ホーリーソードであっさりフィニッシュ。その間棒立ちの三人が切ない(笑。フィニッシュ後に駆け寄ってお礼を言うキュアハートをケンもホロロに突き放し闇へ消えて行くソード、状況からして正体バレバレだけれどその辺はどうお考えなのだろうか。というかマナ側がソードの正体を確定している中で、ソードが「正体に気付かれていないテイ」で振る舞っているこの一連は、冷静に見るとかなり滑稽なシーンかもしれない。だからDNA照合なんてシラけるだけなんだってば。

そんなこんなで騒動も落着しぶたのしっぽでダベっていたマナへ届いた謎の封書。届けに来た猫みたいな影はダビィ? 差出人の「DB」は真琴のマネージャーの名前で…まあこれに関しては現時点ではあまり触れますまい。

封書の中身はファン感謝デーの招待状でした。壇上の真琴と再会したマナはまず深々と頭を下げてゴメンナサイ、そして先の騒動で知った真琴の思いに対する自分の答え「自分がやらなくちゃいけない大事なステージ」について語ります。

「みんなの笑顔を守る事です」

みんなに笑顔を届けたい真琴と笑顔を守りたいマナの握手。先と違って相手の気持ちを理解しての握手は間違いなく友達への第一歩になった事でしょう。一瞬戸惑いながら重なった真琴の手、そこからギュッと握るマナの手、てな様子を暖かく見守るDBさんの描写も良し良し。というかDBさんが予想外に良い人すぎてほっこりが止まりません。今後の絡みも多いでしょうし活躍が楽しみです。

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エンドカード(またみてねカード)はキュアソードのホーリーソードバンクから。変身バンクを早く見たい。

      

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