2013-05-21(Tue)

ドキドキ!プリキュア #16 レジーナ猛アタック!マナはあたしのモノ!

敵方首領の娘から突然の友達宣言!? 

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「本当の友達」って何?

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悪意無き自己中街道爆進中のレジーナは登校中のマナたちへ無邪気なアプローチ、いや正確には「マナへ」アプローチですね。他二名は完全スルー、おそらくレジーナの視界にはマナしか映っていないのでしょう。一気に顔を寄せてのアプローチは他人との距離感を計れない幼さ、一方的に欲求を押し付ける幼さを感じさせます。

突然の申し出にさすがに表情を強ばらせるマナ、しかしそれ以上に着火しちゃった子がいました。言うまでもなくそれはキングジコチューに故郷を滅ぼされた当事者である真琴で、場所も人目もはばからず怒りのままにラブリンクから一触即発!

「そんなの知らないもん。だってやったの私じゃなくてパパだもーん」

ところがレジーナは全く悪びれず例によって無邪気な口調で一蹴。キングジコチューの看板を背負った身で何をしゃあしゃあと! と思いましたが…レジーナが言う事もご尤な上に、先の破壊活動もジコチューの手先として行っていたわけでは無く、善悪の区別が付かない幼児メンタルで「楽しく遊んでいた」だけ。「パパを復活させるためにジコチューを発動させた」「誰かを苦しめるための破壊」などのジコチュー活動では無いのです。この立ち位置を理解しないとレジーナが単なる「開き直り犯罪者」に見え、ここから始まるマナの行動も単なる奇行にしか見えなくなってしまう。敵方首領の娘とはいえ敵性が無い子との友情構築、そして実害を被った者(真琴)は加害者の娘を受け入れられるのか? 既に築かれている人間関係への影響は? と子供アニメにしては妙にシビアな展開はじつに興味深い。

さて詰め寄るソードvsすっとぼけるレジーナの間を割ったマナは暫し長考の末に友達になる事を承諾します。意外すぎる返答に驚く六花、詰め寄る真琴。ところがマナは考えを変えず、理由も明言せず――

「マナが何考えてるのか全然判らない」

この後の展開を含めておそらく大多数の視聴者は真琴と同じ事を思ったでしょう。正直私も初見時にはそう思いました。真琴の怒りや六花の戸惑いはご尤もで、友達の仇敵の娘を受け入れるなど無神経にも程がある、それは博愛とは違うだろう?と。ところが前述のようにレジーナ自体には罪が無く、自己中全開の行動+魔力は始末が悪いけれどそれは躾がされていないだけで、レジーナの本質を「悪い子とは思えない」と察したマナの直感=行動はそう間違ったものでは無かった。そもそも以前から何度も描かれているようにマナは考えるより先に行動してしまう子で、今回も真琴の心境を考えるより先に直感どおり動いたということ。

さすれば当然真琴は怒る訳で…マナの話を断ち切ってサッサと行ってしまいました。あらら。これは「友達なら相手の話はきちんと聞くべき」の前振りになっているのだなあ。振り返りざまの真琴が美人すぎてさすが高橋作監回って感じ。一方真琴に捨てられ(笑)どよんど全開のマナは自業自得を判りながら直感どおりの行動を曲げない。などなど朝から繰り広げられる修羅場の空気を完全スルーでニコニコしているレジーナの様子は究極の自己中メンタル=幼児メンタルの表れと言えましょう。他がどうなろうと「マナと友達になった」事で満足しているのです。

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「怒って当然だよね…」

さて教室に入ったマナは怒りの真琴にド緊張、挨拶も交わせぬまま自席に着いて涙をだーだー流すも後の祭りであります。真琴の気持ちを判りながらレジーナと友達になる、この不可解な行動に「判っててどうして?」と六花の問いは視聴者の思いを代弁しているようでした。てな所へレジーナが颯爽と登場! さっそく先生を閉め出して遊ぼう! 勉強より遊ぶ方が楽しい、などなど「マナのためだよ?」と自分勝手な理屈を押し付け。

そんな暴走レジーナを何とか宥めてシーンは放課後へ。待ちかねたレジーナがマナへグッと顔を寄せるカットは懐き具合が微笑ましいけれど、先と同様一方的かつ押し付けの好意である事が見て取れます。さんざん待たされたのにもう待てなーい! とわがまま発動のレジーナは指パッチンで学校消し!? 寸での所で阻止されるもこれまた「マナのためなのに」…続くドタバタ劇も結果はともかく全て「マナのため」とレジーナ的に悪意は無いだけ始末が悪い。

「急いでは美味しい紅茶は飲めませんよ」

面倒な工程をすっ飛ばして結果だけ欲しいせっかちわがまま娘へありす様の一言は深い。これはおそらく人間関係を紅茶に例えたご教示で、美味しい紅茶(友情)を得るためには急いではいけない=然るべき手順=わがままを抑え相手を思いやる事が必要と。もちろんレジーナにそんな話は通じず不機嫌顔に、すると次の瞬間アイちゃんの笑顔にニッコリ→楽しさを全身で表すダンス!ダンス! 精神状態がダイレクトに反映されくるくる変わる表情はレジーナの幼児性(良く言えば素直さ)がよく現れています。その後のマナ独占宣言も「オモチャを独り占めしたい子供」マンマの思考でしょう。せっかく淹れた紅茶を「いらなーい」と笑顔で駆け出すレジーナは相変わらず気まぐれフルスロットル、そのまま引っ張られてくマナは大概付き合いが良い(笑

なーんてドタバタをあらあらまあまあ視点で見守るありす様の懐の深さったら。

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レジーナと付き合う事で真琴と気まずくなってしまったマナ。真琴の歌を聴いては枕を濡らし、てな様子に六花は「もうレジーナと友達になるのやめたら?」とご尤もな意見をズバリ。しかしマナは絶対にノゥ!

「友達になれるってビビッと来ちゃったんだもん」

こういう感覚的なものを言葉で伝えるのは非常に難しく、マナ自身もどうやって伝えたらいいのか判っていません。まさに「真琴を取るかレジーナを取るか」の状況なれど、しかしマナは優先順位を付ける事を良しとしない。真琴に気遣ってレジーナを拒絶なんてできない子なのです。自分の直感を信じてレジーナに付き合う、さらにその先「真琴とレジーナもきっと友達になれる」と信じているのでしょう。

「さすが私の友達、使えるわぁ」

てな所へまたしてもレジーナ登場。もうこの子ったら! マナの手を引っ張り美味しい物を食べに走った先は街のアイス屋さん…某ラッキースプーンではなかった(笑。極彩色アイスに蕩ける笑顔はかわいさ満点なれどマナに対して「使える」と、やはり「友達」という対等な関係を理解していない事・あくまで自分中心の考え方である事が判ります。そしてアイスを食べながらの会話にて他の子の話を聞いた途端に不機嫌となり、独占欲全開から「いらないもの(他の子)は消しちゃえばいい」とナイスアイデアに再び笑顔と感情の振り幅・表情レスポンスが凄まじい。

「マナからの連絡は無いビィ」

その頃真琴は真琴でマナを気にしていました。撮影が終わるとすぐにコミューンをチェックする真琴、するとダビィが本心を代弁の流れはお約束ながらいい味です(笑。すると六花&ありす様がマナ特製のオムランスを差し入れに登場。まずオムランス食べな。マナ本人が来ない事で曇る真琴でしたがオムライスに込められた思いを察し、転じて自分の気持ちにも気付き…てな所へレジーナが颯爽と現れ、通りすがりの差し入れ兄ちゃんに例のシーケンスを発動! ジコチュー化に関しては回を重ねるごとに動機が息切れ気味でしたがレジーナ方式だともう「自己中」の片鱗すら無くなってむしろ笑えます。

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差し入れジコチューの発動にさっそく変身の三人はロゼッタリフレクションもあっさり破られいつも通りKO寸前、倒れたダイヤモンドの横顔流し目が美人すぎ! 現着したマナは三人の惨状に絶句しどよんど全開の俯き顔、その後ろから笑顔で近づくレジーナとの対比が凄い。勝手な理屈で「この子たちと友達やめて?」と迫るレジーナのいたずらっぽい声&演技も良かった。初見時には絶望的に合わないと思っていたのに、今となってはナベクミさん以外考えられないほどドンズバかも(笑

「絶対に友達やめない!」

レジーナのご無体を苦笑いしながら全て付き合ってきたマナでしたがこればっかりは譲れない。というわけで単独ラブリンクからアクションシーンへ突入するも例によって流れ弾が他メンバーに当たって再びKO寸前に。あらら。

「マナ、あなたのせいだよ? みんなかわいそう」

このやらかしすら「マナのせい」と転嫁。レジーナ的に三人を攻撃している理由は直接の悪意・敵意ではなく「マナが他の子と仲良くするのが許せない」→その子たちが邪魔という独占欲からで、遡ればつまり「マナのせい」なのでしょう。レジーナ理論では。

すると立ち上がったダイヤモンド&ロゼッタ。各々が自らの意志を叫び…「この程度の困難は承知の上ですわ」と冷静に聞くと結構実も蓋もない事を言ってます。あはは、さすがありす様は人間が出来てらっしゃる。まあ暴走機関車マナ号に乗り合わせるにはそういう覚悟が必要かも(笑

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「どうして逆らうの? どうして言うとおりにしないの? 友達なのに!」
「友達だからだよ!」
「聞きたくなーい!」

闇のボウリング場では腫れ物に触るように扱われ、おそらくこれまで生きてきた間もずっと同様の扱いを受けてきたのでしょう。父親の威光を振りかざせば誰も文句を言わずやりたい放題、誰も逆らってこない日々を重ねた事でレジーナはそれがアタリマエになっている。しかしそれはあくまで「キングジコチューの娘」としての扱いであって、レジーナ個人に対する敬意や畏怖に基づいたものではない。誰もレジーナを「レジーナ個人」として扱っておらず、誰かと正面から向き合った経験も無く、つまりココロからの交流をした事が無い彼女が「友達」の意味を理解していないのも無理はありません。レジーナにとって他者との関係とは常に自分が頂点で相手は下僕、この思考は先の「使えるわぁ」発言でも明らかです。

「聞きなさい! 友達なら相手の話をきちんと聞くべきよ!」

どんだけ勝手をしようと誰も「叱ってくれない」日々を送ってきたレジーナは初めてのお説教体験に反射的にブチ切れ。思い通りに行かない事で癇癪を起こしてしまうのも幼児性の表れか。一方今回冒頭でろくに話も聞かぬまま物別れしてしまったソードはマナの思いを受けた事で反省・成長を見せます。本音をぶつけ合うのが親友、それを受け入れる(受け入れられる)かは別問題として互いに腹を割って話せる事は親友である証しでしょう。大人になるとそう単純にはいかないのですがそれはまた別の話。

「レジーナ。私と本当の友達になろう?」
「何それ? 意味わかんない!」

相変わらず真っ暗バンク「ラブリーフォースアロー」でジコチューをあっさり片付けるとレジーナへ慈愛溢るる笑顔で語りかけるハート。その後ろで険しい表情を崩さないソード、黙って見守るダイヤモンド&ロゼッタなどなど四者四様の表情が各々の立ち位置を示す面白いカットでした。一方レジーナは「本当の友達」への理解が追い付かず半ギレのままサッサとお帰り。とはいえ闇ボウリング場へ戻った後の様子からしてレジーナのココロに何らかの楔が打たれた事は確かでしょう。スプーンくわえたレジーナ側に暖かい光が射すラストカットも意味深…というか判りやすい演出です。

そして夕暮れの公園の一幕へ。レジーナの笑顔を信じたいマナへ真琴は「レジーナを絶対に許せない」と強い表情で返す。やはり真琴は許してくれない。マナ的にそれは判っていた事とはいえハッキリ言われるとさすがにショックを隠せずしょんぼり。

「本当の友達は本音をぶつけるんでしょ? だからぶつけてみたんだけど…」

この瞬間私もマナと同じ表情になってしまいました(笑。レジーナ関連で嫌われたと思っていたのに真琴はきちんと「本当の友達」として返してくれた。もちろん実際は何も解決しておらず、この先困難は山積みだろうけれど、互いの友情に変わりが無い事を素直に喜ぶマナの涙はグチャグチャの表情に反してじつに清々しかった。

      

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No title

観ている心情が伝わってくる良いレビューです。しかし今回は何故コメント少ないのでしょう。
本編の方は次回予告の様子からして難しいテーマだと思い、マナに押されてまこぴーが妥協してしまうような話になって欲しくないと願ってましたが、成田氏は繊細な人間関係を描くのが上手いですね、久々に見応えのある話でした。

れすれす

>名無しさん
うちのコメント欄は元々このくらいが正常だったりしますが…本記事に限らず反応が薄いのは記事が共感を呼ばなかったという事でしょう。まあ感じたとおりの事を書いた上で共感を呼ばないのは仕方ありません。

今回は久しぶりにココロに浸みたお話でした。記事本文で書いたようにオンタイム視聴時には「何コレ?」だったのですが何度か見直すうちに成田氏のメッセージが伝わってきてついダラダラと語ってしまった次第。表向きの綺麗事だけではない「本当の友達付き合い」を手探りで模索する少女たちの機微を絶妙に描いてくれたと思います。私的に懸念事項であるアイちゃんの出番がほとんど無かったのも好評価の一因かも(笑
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