2013-09-26(Thu)

ドキドキ!プリキュア #33 ありすパパ登場!四葉家おとまり会!

マナたちと出会ったありす様の成長。

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娘の成長を認め喜ぶ父親の度量。

今日は四葉邸にてお泊まり会。のテイで、ありす様のプライベートや過去回想を巡っての成長・父娘関係を描く、パワーアップ回を除けばいつ以来か?とさえ思えるほど久々のキャラ掘り下げ個人回であります。本筋描写も大切だけれどこういうキャラ回をもっと見たいと思いつつ話数は早くも第33話まで進んでしまい、ふと気付くと残り4ヶ月少々ですか。まあいろいろ都合はあるでしょうが正直もう少し早くこういう話を見たかったかも。

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財閥関係の仕事を日常的にこなし、事あるごとに器の大きさを示すありす様の御寝所は第29話でも見られたように意外なほど子供っぽい。何不自由ない生活とはいえ両親と離れて暮らす寂しさは年齢相応でしょうし、その反動&紛らわしのためメルヘン世界に漬かっているのかもしれません。それはともかくメルヘンチックな天蓋ベッド。パッと見でも大概なサイズですが、5人乗ってもまだまだ余裕のサイズはさすが金持ち仕様というか、普段こんな大きいベッドに独り寝ではますます落ち着かないというか(笑。そういや今回のありす様は寝る前なのに髪を纏めたまま、下ろしたほうがかわいいのに。

修学旅行の夜の如くガールズトークで盛り上がる娘たちをフリーズさせた轟音。ジコチュー出現!? と思いきやそれは3ヶ月振りに帰宅したありすパパを乗せたヘリコの音でした。この報せを聞いて振り返った四人の表情で、各々とありすパパとの関係性をさりげなく示していたのは芸コマ。ヘリコから現れたありすパパは再開の次の瞬間ハグって成長を確かめたり、初対面の娘の友達を大歓迎だったり、ありす様を信頼し寵愛している様子が判ります。しかし濃いぃ(笑

「いつもお父さんの仕事の手伝いして大変じゃない?」

その後ベッドに戻って再びガールズトークへ。真琴は多忙なありす様を心配していましたが…日常との両立を考えると国民的アイドルの方が大変じゃ?(笑。ともあれ6万席を2分で売り切る超売れっ子アイドルから心配されるほど大変な日々、それは「世界中の人を笑顔にする」という夢を叶えるためでした。

「あれは私がまだ六歳の時でした」

というわけで当のマナさえ忘れていた、ありす様が「夢」を持ったきっかけ話の始まり始まり。

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まずはありす様とマナ&六花の出会いから。身体が弱いとはいえ屋敷の敷地で一人遊びの毎日は子供のココロにどんだけ窮屈だっただろう。広い空を舞う蝶に「自由」を見出して追う幼いありす様、すると敷石に躓いてスッテンコロリン! ってな所でジャストタイミングで現れたマナとご対面であります。

「きっとこれで良かったんだ」

件の蝶は一旦マナの指に留まるも六花の声に驚いたか再び空へ飛びたってしまいました。虫かごをぶら下げて追いかけてきたのに逃げられちゃって残念! ところがマナは笑顔で見送ります。自由に空を飛べる蝶を籠に閉じ込めちゃかわいそう…一方ありす様は空を行く蝶を羨ましそうに見つめています。ああ切ない。

「全ての責任は私が取る」

マナの誘いに乗ってコスモス畑へ走るありす様、を遠目に見送るセバスチャン。屋敷から出してはいけないという命令よりもありす様の気持ちを最優先させる老執事の気概はじつに天晴れなり。

一面のコスモスに舞うたくさんの蝶たち。屋敷から出た事がないありす様にとってその風景は自由を謳歌する楽園の如く映った事でしょう。籠から解き放たれたように満面笑顔で駆け出し、しかしこの時のありす様は気持ちに身体が追い付かず思いっきりコケてしまいます。あらら。けれどそんなの気にならないほど楽しい! 楽しい! 初めて触れた外の空気に心を躍らせ、連れ出してくれたマナたちと交わす笑顔も輝いていました。

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ここから暫く仲良く遊ぶコドモたちの様子をつらつら。いきなりワイルドな滝渡りはキュアセバスチャンの滝?(笑。六花はこんな頃からカエル好きだったのか! というかリアルカエルもいけるクチなのか! カエルは好きでもザリガニには引いてる辺り女の子っぽい(笑。その他段ボールそりやらアスレチックやら果てには木登りや秘密基地などなどこの子たちの遊びは女の子にしてはワイルドすぎる気がするけれど、なるほどこの基礎体力があってこその現在なのかもしれない(笑。木陰に立つ燕尾服がワンカットだけ映っていましたが…おそらくありす様が外へ出掛ける時はずっと見守っていたはず。人知れず仕事をこなすセバスチャン渋い。コドモ六花かわいい。

「やくそくだよ!」

作りかけの秘密基地をお手伝いの約束。六歳児が作るにはえらく本格的な竹組みの基地にちょっと笑ったけれどそれはそれ、秘密の共有&指切りというイベントは、ずっと一人きりだった幼いありす様に「友達」の存在を刻みつけたと思います。

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ところがそうトントン拍子にはいかないもので、竹藪の雨に打たれたありす様は熱を出して寝込んでしまい、その結果フランスへヴァイオリン留学…ではなく軽井沢のサナトリウム…ではなく環境の良い外国にて転地療養する事に。突然の別れを受け入れられず叫ぶマナ、黙って見つめるセバスチャン。なるほどこの後門扉を開けてあげたのですね。

先に描いた似顔絵を見つめて二人との別れに涙を落とすありす様。すると普段鍛えた木登りの技を遺憾なく発揮しありす様の部屋へダイブの二人。良い子はマネしちゃいけません(笑。そして事の顛末を聞かされ

「お父様に逆らうわけには…」
「ありすはどうしたいの?」
「私、ここにいたいです。マナちゃんと六花ちゃんと一緒にいたいです!」

ううむ。このテのお話のお約束展開とはいえ、つい先日全く同じ展開を見たばかりなので、どうにもこうにもモヤモヤ気分が止まらない。何故こうもドンピシャに被るかなあ(笑。いや両作品には全く非はなく、たまたま似たような話を続けて見てしまった私が悪いのは重々承知なれど、今回のこれは私的にあまりにタイミングが悪かった。まさかこんなネタ被りが1日と置かず起こり得るとは…。

「私の仕事はお嬢様の幸せを願い守る事、それを阻むと言うのなら…」

籠城するありす様を引っ張り出すべく使用人へゴーサインの旦那様、するとスッと現れた燕尾服の初老紳士が待ったに入り…例え旦那様に逆らってでもお嬢様を守るセバスチャンの気概、それを真正面から受け止める旦那様の懐の深さもいいね。というか「執事拳法 三式 燕尾舞!」を振るうセバスチャンってば無双すぎ(笑

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六歳って事はおそらく八年前、リアルで言えば2005年にこんなタブレットデバイスを常用していた四葉財閥おそるべし。いやこれをすんなり使いこなす六歳児の方がおそるべしか(笑。そしてここからカラクリ屋敷の如く四葉邸内を駆け回る三人組のドタバタ逃走劇、石像に仕込まれたトラップスイッチをポチッと! 手すりに仕込まれた以下同文などなど六花大活躍の巻でした。しかしまあこれまで事あるごとに映された四葉邸の数々のギミックも、このトラップ地獄を見れば納得できようというもの。あはは。

その終盤にて噴水エレベータ(笑)から仁王立ちで現れた旦那様は逃げる三人を追いかけ、しかし追っても追っても追い付かず…これをしてありすの成長に気付く流れは親心を感じさせます。無駄ギミック(笑)からの挟み撃ちで逃走劇があっさりジエンドとなった後、追い付いた旦那様はありすを攻めるでもなく成長を喜び、改めて自分の思いを叫ぶありす様へ――

「ありす。初めて私に逆らったね」
「だが、何故だろう。今とても嬉しいよ」

子供の目線に降りて温かく語りかける旦那様が男前すぎてもう。金持ちキャラにありがちな独善的溺愛ではなく、親の意に反する=子供が自我を持った=内面成長をきちんと認め、それを喜べる懐の広さ。こういう話を父の日辺りにやってくれればいいのに。

「友達が困ってたら力になりたいと思うのが普通じゃないですか。それに…」

OPの歌詞をそのまま読み上げる六歳児(笑。まあその姿勢はプリキュアキャラとして歴代ほぼデフォルトとは思うものの、年端もいかぬ幼女状態でこうも優等生的にシレッと言われると何となくモニョるかも。遊んでいる時はコドモ全開だったのに一転して子供らしさを感じないんだよなあ。

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冒頭のヘリ音と同じ流れで今度は本当にジコチューの襲撃きた! さっそくラブリンクの後、ロゼッタはヘリコに飛び移ってお父様&操縦士を救出…墜落したヘリコの爆発を背にキメるカットはじつにヒーローしてます。そしてお父様への正体バレ(?)を窺わせるやり取りをチラリ。やはり親の目はごまかせない?

そんなこんなで戦線復帰したロゼッタの無双アクションへ。リフレクションを自在に操り夜の空をぐりぐり駆け回る空中アクションは見応え十二分で、ロゼッタの戦闘能力の高さをこれでもか!と見せ付けてくれました。この強さが単なる担当回効果で終わらない事を祈るばかり。しかしいくらロゼッタの見せ場とはいえ、他のプリキュアが完全ギャラリー化していたのは残念。この勢いで連携アクションを見たかったなあ。

「私もマナちゃんのようになりたい」

地上応援団のハート(笑)を見て先の回想の続きを浮かべるロゼッタ。ちっちゃいマナの「誰かが喜ぶ顔を見るとこっちまで嬉しくなる」との言葉がありす様の「世界中の人を笑顔にする」夢のきっかけとなった。

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割れたリフレクションを振り回し自由自在に夜空を舞うロゼッタ。このシーンは子供の頃に憧れた「大空の蝶」に重なっていてなかなか感慨深かった。そこから天地逆アングルでの名乗り…初登場回以来のキメ口上&手クローバーは久しぶりすぎてほぼ忘れていました。そういや各プリキュアにキメ口上があったっけなあと(笑

続いて発動したロゼッタの新技「ロゼッタバルーン」、現れた黄色い風船は三拍子の掛け声と共にパチン!と割れて何が出るのかお楽しみ…お楽しみにするほど頻繁には使われないような気がする(それを言っちゃあ。ううむ、ラブリーパッドの個人技は小っちゃすぎてリアクションに困る。この販促があと三回続くのか。そして止め絵が眩しいストレートフラッシュであっさりフィナーレ。

「笑顔を守るのもいいがあまり危険なマネはしないように」

キュアロゼッタへの伝言をありす様に伝えて飛びたつ旦那様。全て判った上で粋なウインクは娘への信頼を感じさせ、その意を察するありす様の笑顔もまた良し。何というか大人同士の阿吽の呼吸を見ているような、正体に触れずとも意思の疎通が完了している、双方の度量を窺わせますね。ラストカットは約束どおり三人で完成させた秘密基地の写真。三人一緒の喜び溢れる満面笑顔に思わずほっこりの締めでした。

       

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ドキドキ!プリキュア「第33話 ありすパパ登場!四葉家おとまり会!」/ブログのエントリ

ドキドキ!プリキュア「第33話 ありすパパ登場!四葉家おとまり会!」に関するブログのエントリページです。

ドキドキ! プリキュア 第33話「ありすパパ登場!四葉家おとまり会!」

  ありすの家でお泊り会をしてると、ありすパパが帰宅。 世界をまたにかける四葉財閥の社長の娘のありすも仕事を手伝っている。 世界の人の笑顔を見るのが楽しい… ありすがそう思うきっかけをくれたのがマナとの出会いだった。

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米村の本気

今までのありす様回とはなんだったのか。

こんなに虚弱だった少女が、大男を倒せるまでに強くなれる。
その背景には、マナ達と育んだ友情が存在している。
ドキプリ屈指の傑作でした。

田中裕太氏は、プリキュアファンの間では評価が高い。テストに出るから覚えておいてください。

No title

お久しぶりです。
四葉父娘は、確かに大人同士の会話を感じましたね。
まあ、ありすは中学生経営者なので、精神レベルが完全に大人のそれなんですが・・・
(真琴と環さんのエピソードでも、プロとは何かを語れるレベルでしたし)。
なので、ありす個人回は難しいだろうなと思っていたのですが、回想シーンとは考えたな、と。
これなら、成熟しきってるありすを成長させられるわけです。
それにしても、六花は運動神経自信ないようでしたけれど、幼い頃の様子を見ると相当な気が^^;。

れすれす

>オルタフォースさん
タナカリオン氏の演出は私的には好物ですが子供アニメには少々やりすぎの感もありますね。プリキュア以外での演出を見てみたい気がします。

>Merciさん
ドキドキのキャラは全体的にそういう傾向がありますが、特にありす様はほぼ出来上がっちゃってる人なので確かに「成長」を描きにくいキャラですね。コドモ六花の運動神経は確かに。スカートのまま木に登っちゃったり、ある意味マナよりワイルドかも(笑
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