2013-11-02(Sat)

WHITE ALBUM2 #01-04 まとめてレビュー

嬉しくて切ない永遠の一瞬。

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どうすればこの心は鏡に映るの?

今期は新番レビュー無しで来てしまいましたがもちろん一通りチェックはしており、新番スタート時期から約1ヶ月経った今、ガツン!と琴線にキた作品もちらほら出てまいりました。具体的には自身での予想どおり「凪のあすから」「ガリレイドンナ」「WHITE ALBUM2」「ゴールデンタイム」辺り。しかしどの作品も揃えたように木曜&土曜放送で、うちの主力(?)である「アイカツ!」&「プリティーリズム・レインボーライブ」と見事に被って記事化が厳しく、とはいえ特に「WHITE ALBUM2」が面白すぎて辛抱たまらず、ならば今回は一気にここまでの4話をかんたんに…と思ったらキャプだけでえらい数になってしまってさあどうしましょう? というのがこのマクラを書いている今の心境であります。まあ例によってテキトウにダラダラ書いていこうかと。

※ 予想以上に長くなってしまったため、読んでやろうって方はそれなりのお覚悟(?)でどうぞ。

イマサラなのでスタッフ等のデータは省略。私はゲームをやらない人なので原作ゲーム未プレイ。また関連メディアによるネタバレ情報も見ていないため、ホワルバといえば修羅場だろう?程度の意識で、アニメ公式サイト以上の知識がほぼ無い状態からの視聴です。つまりアニメ映像から受け取ったマンマの感想なので原作既プレイの方々には微笑を誘う記事になるかもですが、まあその辺は暖かい目で。

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#01 WHITE ALBUM

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冒頭は学園祭ライブにて気持ちよさそうに「SOUND OF DESTINY」のソロを決める本編主人公「北原春希(C.V:水島大宙)」から。いきなり本番ライブ、しかもダブルヒロインを脇に従えたギターソロでスタートとはどんなん? と初見時は正直リアクションに困った(笑。春希が振る青いストラトタイプはピックアップがHSH配列でトレモロはフロイドノーズといかにもロック系、フロントトーンノブが無いのは外しているのか失くしたのか。一番上のボリュームノブを外してる人は結構いる(ピッキング時に邪魔くさいので)んですがフロントトーンノブだけ外してる人って珍しい感じ。ソロパートらしくセレクタはリア、こういう所がきちんと再現されてると何となく嬉しかったり。ついでにチョーキング時の弦の流れも再現されていれば…と思ったら第4話での2曲目選考シーンのVTRカットできちんと描かれていて笑った。というかこの時のギタリストがトーンノブ外しまで春希のギターマンマなのは何か意味が?

ともあれソロが終わって大喝采のステージにてダブルヒロインの顔見せへ。満面笑顔の茶髪ツインテ美少女は「小木曽雪菜(C.V:米澤 円)」、そしてベースを構えた黒髪ロングばっきゅんビスチェのいかにも村様キャラ(笑)な「冬馬かずさ(C.V:生天目仁美)」。このシーンにて、あれ? かずさってベース担当? ピアニストじゃなかったの? と思ったのも懐かしい。かずさのスペックでこの衣装は反則すぎるというかズッキューン!すぎ、落ちた肩紐がまたポイント高い。しかし学祭ライブを「公開羞恥プレイ」と言わしめた子がこんなキワキワ衣装でステージに立つとはいったいどんな心境変化が?と思わなくも。

なーんて和やかな顔見せシーンにて描かれる一瞬の暗部。グーを合わせる向こうに浮かぶピンぼけ雪菜の映像で不穏を匂わせ、さらにおそらく後日の話でしょうが空港での修羅場(?)をチラリと。ああやっぱりホワルバはこういう筋立てなのだなあ。しかしこのテの筋立てで選択結果を先に見せちゃったら、推理小説の1ページ目に犯人の名前にマル付けられてるようなものみたいな? とりあえずの印象として「作中でどれほど頑張っても雪菜の目はありません」と言われてしまった感じ。ブラフ?

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軽音楽同好会のリザーブギタリストたる春希はビギナーゆえの腕前不足のためいつも一人で自主練。てなわけで春希思い出の曲・森川由綺の「WHITE ALBUM」をじゃらんと弾き始めると隣の第二音楽室からピアノの音が重なり…顔や姿形を伏せたまま手元だけ映して「謎のピアニスト」である事を印象付けています。てな一方で賑やかしサブキャラたちのドタバタ顔見せからミス峰城大付属の話に進み、学園のアイドルたる雪菜とのご対面シーンへ。「成績表の一番右」「ミス峰城大付属の真ん中」というお互いの認識は面白い表現でした。ここで春希は持ち前の説教癖(?)を雪菜に向けるも意外と素直なリアクションに驚き、一方これまでアイドル扱いがデフォだった雪菜は普通に接してもらえた事が新鮮で、ってなお互い好印象なファーストコンタクト。

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てな騒動から教室に戻ると突っ伏して寝ている黒髪少女が。今思えばこれは春希が戻ってくるのを待っていたのだなあ。かずさかわいいよかずさ。そんなかずさへ一声掛けて音楽室へ移動した春希は例によって一人で自主練開始。高校生の同好会としてなかなか贅沢な備え付けアンプは名機Roland JC-120。シールドを挿してチューニングの流れが妙にリアルで、フロイドローズブリッジらしくロックもきちんと再現されてて感心。今どきチューナーを使わない耳チューニングにも感心。そんな物を使うと耳が悪くなる(寺内御大のお言葉

すると隣の第二音楽室からピアノの音が響き始め、依然として正体が判らないまま春希がギターを一鳴らしするとピッと反応し、寄り添うようにピアノの音が重なる。もうこのワンシーンだけでかずさの思いが溢れるほど伝わってくるけれど当の春希は正体を知らないままってのがまた。

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そんな自主練セッション(?)の帰り道。依緒とのやり取りの前にチラリと映ったスーパーの地味メガネちゃんを気にする春希のカットは、なるほど後から見直せば雪菜に関するアレコレの前振りになっている重要カットなのでした。恥ずかしながらオンタイム時には全然気にしてなかった。合流した依緒との帰り道中にアレコレ、雪菜についていろいろ訊いてくる春希に依緒が勘違いするのも無理からぬ流れか(笑。こうして外野視点は雪菜&春希をカップルとして公認していき、雪菜はともかく春希の思う先は…ってのが基本路線?

「君がそういう仕事を投げ出さない人間って知ってるから」

シーン変わって学祭準備の材木運搬にて春希と雪菜の距離が一気に縮まります。ミス峰城大付属欠場の件について深刻な雪菜を「上から目線」とからかい、力仕事を手伝わせた理由を語り…アイドル扱いではない「特別扱い」にドキリの雪菜、しかもその理由が自身の本質を射貫いたモノとすれば、そりゃ雪菜も穏やかではないでしょう。ここで春希が具体的な理由(先のバイト目撃)をまだ言わず、雪菜的には「何故そんな事が判るの?」的なミステリアスな存在となっているのも上手い流れ。オンナノコはこういうのに弱いだろうし。

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授業中の内職、学祭ステージのスケジュール組みにて先が見えない軽音楽同好会の欄を線で消してガックリの春希。レギュラーバンド練習後の独り遊びが活動のメインとはいえ、半年間在籍した同好会の晴れ舞台がこんな形で失せてしまう悔しさは幾ばくか。ほどなく授業が終わって机にクシャポイのスケジュール表、するとそれを拾い上げて広げ見つめる女子生徒の姿が! こんな風にかずさってば常から春希を気に掛けていたのだなあ。

終わってしまった同好会へのお別れ、「音楽科のエリートくん」へのお別れを語りながら春希は「WHITE ALBUM」を弾き始め、すると隣からピアノの音が重なり、さらにボーカルの声が重なり…これまでどこか醒めた風だった春希が見せた衝撃の表情、隣の音楽科へ演奏を叫び、屋上へ駆け上がって声の主とご対面、夕日に浮かぶ雪菜のカットへ続く一連の流れはじつに見事でありました。「WHITE ALBUM」に対する春希の思い、正体不明のピアニスト、控え目な学園アイドルの意外な美声と、三人のキャラを強く印象付ける第1話の引きでした。

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#02 隣り合わせのピアノとギター

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あああ、このペースだと普段のレビューと変わらんじゃないか。というわけで少しペースアップを。屋上で対面した声の主はご存じのとおり雪菜で、たまたま歌っていた理由に「良い事があった」と語る表情が既にアレです。アレって何だ。そんな雪菜に同好会への誘いを言うに言えず他愛のない会話の末にお帰りの春希。離れて行く二人の距離を示すように長く伸びた影や、思い切って振り返った春希に対する表情を隠す演出が憎い。そして同好会への誘いを聞いて風に揺れる髪もまた雪菜の心の揺れが伝わる好演出でした。

明けて翌日の教室にて学祭のステージスケジュールに噛み付く親志、を遮るように乱暴に着席するかずさ。オンタイム時にはやかましい教室に苛ついていた?程度の認識でしたが、後から見るとこれは責め立てられてる春希への援護にしか見えず。そんなこんなで呼び出されて教室を出て行く春希、相変わらず突っ伏したままのかずさがしっかり聞き耳を立てていたってのもかわいい。かわいすぎる。また今回はラストまでかずさの顔を一切見せない演出が徹底され――言ってしまえば視聴者的には正体バレバレなれど――その積み重ねによってクライマックスでの正体晒しをドラマチックに見せてくれました。

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雪菜に呼び出された御用事はもちろん同好会へのお誘いの返事でした。「一晩寝ないで考えた」というほど熟考の末に至極マジメな表情で告げた答えは「ゴメンナサイ」…ってなやり取りを盗み聞きする三人がいい味。そりゃこの状況でこのお返事の声を聞いたら勘違いするする。依緒の表情も良し(笑。またこの流れをして「完全に脈あり」と察する武也の人心センサーの高性能さも印象的で、以降も各キャラの本心を鋭く察するカットが頻発することに。

ともあれ春希は「ゴメンナサイ」のお言葉にあっさり撤退。あらら。てな返事を聞いてサッサと階段を上がる春希に対し「ごめんね、力になれなくて」と告げる雪菜はどう見ても「そんな簡単に諦めないで!」と言っているような、まるで迷子の子犬みたいな表情です。確かにこれは「完全に脈あり」のリアクション。

その後スーパーでの正体バレから夜の公園にてアレコレ。アイドルイメージとかけ離れた「普通の子」だった雪菜に拍子抜けの春希、一方雪菜は春希の気遣いにますます信頼を寄せ…一連のやり取りの後これまたあっさり帰ろうとする春希を呼び止め「一時間後にもう一度会ってくれないかな?」と小首を傾げてお願い。お姫様キャラを落とすにはやはり「普通の子」として扱い、「追わせる」ように仕向けるのが王道か。これを天然でやっちまう春希おそるべし(笑

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急いで帰った自室での着替えシーン。ここも顔の表情をほとんど見せない演出が面白かった。画面から滲み出るオンナノコっぷり、精一杯身だしなみを整える様子は、持てる女子力を解放した戦闘準備なれど、おそらくそんなヒトコトでは表せない感情を秘めての気合い着替えなのでしょう。また外見は控え目・清楚なお姫様が見せるドタバタ着替えというシチュは雪菜のキャラ性を見事に描いていたと思います。ブラの肩紐と上乳の隙間(影)が醸し出す肉感も良し。ここが風船だと一気に萎えるんだよなあ(個人的拘りポイント

「大丈夫だよ、今度こそ」

大急ぎで着替え終わってようやく見せた雪菜の表情は何か思い詰めた風で、するとコルクボードに貼られた昔の写真が映し出され…友人関係で過去に何かあった? と想像させる意味深カットをチラリ。

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一時間後の再会場所はカラオケボックスでした。ノリノリのヒトカラで歌う「悪女」はご存じ中島みゆきの名曲で、彼氏の二股に気付くも自分から別れを言い出せず、悪女を演じて嫌われて身を引こうと藻掻く悲しいオンナノコの歌…現状まだ判りませんがこの歌は今後の雪菜の立ち位置を示唆している? 歌い終わって拍手を要求するジト目がかわいい(笑

誰にも話していないヒトカラ趣味を晒し、にじり寄りながら歌への思いを語り、戸惑う春希に対し頭を下げてバンド参加の意志を伝える雪菜。てな具合に凄い勢いで距離を詰め、そしてトドメの一言。

「あなたのギターで歌わせて」

学園のアイドルにこの表情で迫られてズッキューン!来ない男はいまい。とはいえギター始めて半年のビギナーギタリストには重い言葉で、この十字架(笑)に春希は苦労させられるのだなあ。

「これにて小木曽雪菜の秘密は一つも無くなってしまいました。あなたに全部知られてしまったから…」

マイクを手に改めて自己紹介の雪菜は春希への信頼感に溢れ、一方そんな雪菜のアイドル性に気付き、普通の子とした意識を改めてアイドル=遠い存在とする春希の後頭カットがじつに深い。

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そんなこんなで同好会に加入した雪菜はさっそく部長の武也と顔合わせ。すると雪菜は武也を例のピアノの人と勘違い。しかし現実は別人どころか未だ正体不明の謎のピアニストで、せっかく入部してくれた雪菜の思い&のっぴきならぬ同好会の現状を鑑みると行き着く答えは一つ。

「待ってろよエリート。絶対に仲間になってもらうからな!」

しかし音楽科を調べても正体は判らず、明けてもくれてもピアノの音は聞こえて来ず、すっかりお手上げの春希は帰り支度のために教室へ戻り…いかにも不機嫌そうな隣席の黒髪ストレートキャラに振り回される一連は絶妙な繋ぎで顔を一切隠された演出で。これはクライマックスでのインパクト狙いもそうですが、この時のかずさの表情を隠す意味もあったような。まあ雪菜が同好会に参加した途端にシカト、って辺りお察しですね。ああもう!

そして暫し後聞こえてきたピアノの音に超特急で引き返し、柔道帯を命綱に窓渡りでアプローチの春希…良い子は真似しちゃダメよ。覗いた窓からピアニストが女子と判った所でお約束どおり足を滑らせ大ピンチ、てな所で伸びてきたのはもちろんかずさの手でした。いくら大柄なかずさ+ピアニストの握力を持ってしても男一人を片腕で支えるのは無理…なーんて、ここぞの場面で正体を晒すドラマチックの前に野暮なツッコミはいたしますまい。ああやっぱり私はパッと見がキツい黒髪ロングに勝てない、と思い知ったラストカットでした。

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#03 軽音楽同好会、再結成

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「あいつが本当は、面倒見が良くて、話せば判ってくれて、凄く格好いいヤツだって事」

正体が知れた途端に情報が入ってくるのは世の常(笑)で、武也はかずさについての悪評をつらつらと語り、しかし春希はかずさの本質が判っていて…仮面ぶっきらぼうの正体を知る仲なんて、もうこの時点でゲームセットのような気が。後にかずさを指して「ギターの師匠」とする春希のセリフはこの回想が元? 現在の不機嫌デフォな様子と打って変わって穏やかな表情、夏服の時期に春希にギターを教えるかずさは何をきっかけとした行動なのか気になるところ。まあこの辺の詳細は追々描かれていくのかな。

さて謎ピアニストの正体も知れてさっそく同好会への勧誘に迫る春希。顔が寄った瞬間に僅かに体を引き、熱い勧誘に目を丸くするかずさかわいいよかずさ。しかし例によって本題から逸れていつの間にか説教癖が顔を出し、焦れたかずさ(図星を突かれた?)はキレて一蹴り! 何という豪快な蹴り、というか履いてない!?

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その帰り道にて語られるかずさの話題に髪をいじって視線を逸らして意識しまくりの雪菜が判りやすすぎ。さらにかずさとの繋がりを語り続ける春希の言葉に立ち止まってしまい、離れて行く春希を遠くから見つめる雪菜のカットがまた寂しい。などと雪菜は雪菜でいかにもオンナノコな描写が私のハートに突き刺さって困る。困らんか。

すると雪菜は翌日っから行動開始。3年E組の教室にて待ち伏せの雪菜は暫し後にかずさと対面するも、背を比べて溜息、さらにバストを見比べてしょんぼりの「う~~」…何このかわいい生き物(笑。それにしても学園のアイドルを立ってるだけでここまで突き落とすかずさおそるべし。

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シーン一転してファーストフード店での丁々発止へ。スティックシュガーを7本入れたブラックコーヒー(笑)を啜るかずさへのツッコミで口火を切った女同士の静かなバトル、他愛のないやり取りの後 早々に立ち去ろうとするかずさを引き留めたのは「なぜお隣のギターに合わせてあげたの?」という直球な質問でした。さりげなく鋭い所を突かれて思わず目を丸くするかずさかわいい。ここからの会話にて雪菜はかずさがいかに春希を意識しているか察し、筒抜けなのに知らぬ存ぜぬを繰り返すかずさを挑発しまくり。

「ここまであの馬鹿を贔屓する人間も珍しい。趣味悪いな」
「人のこと言えないんじゃないのかなあ?」
「挑発するのもいい加減に!」
「だって冬馬さん――」

と言いかけた所で電車の走行音にセリフがかき消され、赤信号カットの後に復帰した雪菜の真顔、対するかずさの真顔。いったい雪菜は何を言ったのか?

「私も北原くんと同じで、どうしてもあなたと一緒にやりたいと思った」

雪菜去り際のこのセリフから察するに「だって冬馬さん、北原くんと一緒にやりたいと思ったんでしょう?」ってなトコ? 何にせよ正反対の女同士のキワキワバトル、あの雪菜の真顔に隠れた魔性すら窺える、緊張感あふるる憎い演出でした。そして言いたい事を言ったら笑顔でサッサと帰っていく雪菜の強キャラっぷり、対するかずさは振り回された挙げ句おいてけぼりという逆転オチも面白い。

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「小木曽の家に遊びに来る? どこの冬馬が?」

さらに雪菜の攻勢は続きます。駅での待ち合わせに立っていたのはもちろんあの冬馬で…なんやかんやできちんと来るかずさかわいい。黒系でクールに揃えたかずさの私服はスタイルの良さも相まってじつに眼福。一方遅れて走ってきた雪菜の私服は気合いを入れてめかしこんだヒトカラの時と違って、ピンクのカーディガン+緑ミニスカといかにもオンナノコの普段着っぽい。肩からズレ落ちたカーディガンがポイント高いです。あざといと思いながらつい見ちゃう。

そんなこんなで自宅キッチンの奮闘シーン。お玉を構えて駆け回り、お母さんとやり合いながらのドタバタは全て二階に筒抜けで…確かにアイドルのイメージが音を立てて崩れていきそう(笑。この時部屋のドアがきちんと閉まっていない=男女二人の部屋を密室にしないってのもポイントで、これがドアに近い春希によるものなら気遣いの表れ、とは別に雪菜によるものなら二人への牽制とも取れてなかなか業が深い。

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「この家にお友達を呼ぶの、じつは三年ぶりなんだよね…」

二人を呼んだ理由はもちろんかずさ同好会勧誘問題についての進展でありながら、雪菜はもう一つの「下心」をチラリと語り…三年ぶりという事はボードの写真は中三の頃? つまり高校へ入る前に写真の子(意識的に顔を隠している子)と何らかのトラブルがあって、その結果今の性格(春希曰く周囲との壁)が形成されたのかもしれない。まあこの辺も後の説明待ちってことで。

さて食事を進めながら学祭ライブについて忌憚ないご意見をズバズバと突き刺すかずさ、対する春希は無理筋の夢語りからグゥの音も出せず、さらにかずさは春希の性格について次々と畳み掛け…春希視点のかずさは「何事にも無関心」なれどじつはそうではなかった。というか春希に関心ありすぎで、一方春希はそんなかずさに気付いていないという切なさ。もちろん雪菜はしっかり気付いてしょんぼり。あら雪菜かわいい。

「どう思われたっていい。嫌われたって構わない」

春希のセリフに超反応の雪菜はやはりトラウマと関係している? 一方二人は言葉を荒げながら丁々発止を続け、ってな緊迫感アリアリのシーンから雪菜の「待って!」。早くも修羅場か!? と思いきやそれはドア外の盗み聞きへの反応で…ポン!と気の抜けた場面転換から一気に緊張解放へ。この緩急は凄すぎる(笑

盗み聞きしていた弟くんを交えてダウトで盛り上がるみなさん。暫しの他愛ない会話の後、不機嫌なかずさを見てしょんぼりな空気が場に流れ、気まずい空気をごまかすように弟くんはゲームを急かし、雪菜はカードを置くと真摯な表情でかずさへ語りかけ、するとかずさは――

「小木曽…上がり」

と両手を広げて上がり宣言。あははは! このシリアスな空気の中でちゃっかりゲームを進めていた=周囲から見るほど不機嫌ではない事の表れか。かずさがコールした「7」を全部雪菜が持っていた=かずさの嘘を見抜く札が揃っていて、しかし肝心の時にそれを使えなかったってのもまた。

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学祭ライブの件で父親に呼ばれて緊急家族会議から二人お引き取りの流れ。友達が来ている時にそれはちょっと融通が利かなすぎないか?と思うけれど、拳を握り締めながらもその言葉に従う辺り、小木曽家ではこれが法律なのでしょう。ひょっとしたら中三時のトラブル(?)もこの家風が関係してたりして?

追い出された二人の帰り道にて家族の干渉にアレコレ言うかずさは家族への憧れの裏返し? さらに「誰からも好かれ、世界から愛されてる」雪菜への苦手意識を語り、

「絶対に友達にはなれない。だから…」

そんなセリフの切れ目から入った回想で描かれる小木曽家出掛けのヒトコマは雪菜の真っ直ぐな思いに折れるかずさのシーンでした。つまりかずさはウザい雪菜を嫌うでもなく、というかそもそも「苦手」と言いつつ呼ばれるまま家を訪れている辺り、かずさは雪菜(と春希)の躊躇なき進撃を、むしろ心地よくさえ思っているのかもしれない。事実上家族も無く、学校では腫れ物扱い、誰からも好かれず世界から拒絶されてる自分に「あなたが必要」と迫る二人を嫌いになれるはずが無い…と言ったら都合解釈しすぎ?(笑

そんなこんなでシーン戻って「同好会とやらに入ってもいい」と続いたセリフに春希はびっくりくり。まあ部屋での雰囲気や一方的に追い出された状況や先の会話を考えれば、タダでさえ鈍い春希が急転の結論に驚くのも無理はありません。てな春希に「五年早いよ」と嘯くかずさ、と同時に走り抜ける電車演出はそんなかずさにズッキューン!の表れか。

「不倶戴天の敵か、生涯の大親友か」
「お前たちは私と全然違う。わかり合うことなんか不可能だ。だったら一緒にいても害はないかなって、そう思った」

ここで「お前たち」と春希&雪菜を一括りにしているのがポイントか。かずさは春希を明らかに意識しているけれど、同時に「わかり合う事は不可能」とも思っている。そして春希&雪菜は同類=わかり合えると思っている。つまりかずさ的にこの三人はどこまで行っても「春希&雪菜」+1(大親友)の関係であり、カップルが成立せずとも春希とは大親友止まり、どれほど焦がれても自分と春希が結ばれる事は無い(自分が原因で雪菜を泣かせる事も無い)と踏んでいるのでしょう。しかし万一自分が原因で雪菜を泣かせてしまったら…二人纏めて不倶戴天の敵=同じ天の下にいられない=二人からの別離という事。なるほど。

「ありがとう冬馬!」
「やっぱウザいな、お前」

なーんて具合にトライアングルの輪郭が見え始めて第3話の締め――と言った所で9000字を超えてしまいました。どうすんだこの記事。

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#04 SOUND OF DESTINY

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さて無事(?)同好会に入ったかずさはどうする? と思いきや、第4話の冒頭はいきなり夜中のドコぞのスタジオにて繰り広げられる特級ピアノvsヘボギター(笑)の静かなバトル。かずさのラフな服装からこれは冬馬邸? と察するものの、ではなぜいきなりツーショットでこんな時間にこんな事に? と謎が謎呼ぶ開幕でした。トチった春希にピアノを止め、相変わらずドライにお相手するも、結局春希の殊勝な熱気にアテられて表情を緩めるかずさ。ちょっとした表情変化に面倒見の良さが滲み出ていますね。

というわけで時計は暫し巻き戻り、時は放課後 同好会での顔合わせシーンへ。「三人でやりたい」という思いが通じた雪菜はもちろん大歓迎、素直に喜ぶ雪菜にかずさもまんざらでもなく、ペースを乱されながらもそれなりに楽しんでいる様子が窺えます。しかしそんなホンワカ気分はかずさの現実論にて一転。ベースはいないドラムもいない、バンドの知り合いもいない、時間も無いとナイナイづくしの同好会バンド、さてどうする?の答えは結局「打ち込み」となり…これまでの成り行きから有無を言わさず武也を裏方へ送るかずさの迫力たるや。一方お姫様(笑)は名前呼びを再びアピール、繰り返されるこの拘りは「友達の確証」が欲しいゆえか。そんな雪菜をこれまた一斬のかずさは返す刀で春希もバッサリ。参加初日の新人部員がナントモ気持ち良く仕切ってくれます(笑

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帰りの車内のかずさがまた良いのだなあ。腕前が上がらぬ春希を大学入試に例えて励ますつもりが「推薦済み」と実も蓋もなく返され、すると今度は卒業すら危ない自分の不甲斐なさに落ちこみ、ピアノ練習の話から才能の無さに落ちこみ…ギターは下手だけどそれ以外は充実している春希、一方楽器は上手くてもそれ以外何も無い自分。車窓に映ったかずさがソッポを向いていたのはそんな現実・劣等感からの逃避だろうか。ほどなく駅に着くとかずさは逃げるように降車。

「本当にお前一人でできるのか?」

根拠無き上達宣言を背中で聞いたかずさは向き直ってこのセリフです。先の車内会話にてチラリと触れたピアノ練習の話「1日10時間弾いていないと腕が落ちる」は、逆に言えばそれだけ弾いても上達が見えないという事。それをかずさは「才能の有無」に逃げていましたが、同時におそらく「単独練習での限界」も感じているはず。

翻ってギターを始めて半年の春希が一人で出来る事などたかが知れ、試験勉強のように一夜漬けでどうにかなるものでもなく、楽器練習をある意味甘く見ている春希が放っておけなくなった…とここのかずさの心理を推察しましたが如何に。

「やれもしない事を強がるな」

母親と異国の地で離れて暮らす経緯がイマイチ判りませんが、かずさの性格からして「私は一人でやっていける」と強がっての現状のような気がします。強がって一匹狼を気取ってみたもののピアノの腕前はどん詰まり、こんな時 有名ピアニストの母親の指導があれば…みたいな? ネクタイを引っ張って引きずり降ろした春希へ諭すように掛けたこのセリフは、強がる事だけでアイデンティティを確立している自分への皮肉に聞こえてならない。

というわけでシーンは深夜の冬馬邸地下スタジオへ。冒頭シーンから引き続いてのギター特訓はやっぱり上手いこといかず…同じ所でハマるのは確かに楽器あるある(笑。重なるミスに苛つく春希を穏やかにフォローするかずさの表情を見るに、厳しく追い詰めるだけではない、春希の身になって練習に付き合っている事が判りますね。

「まだやるのか?」

短い休憩を終えギターを構える春希の一方でかずさは時計の針に一瞬の躊躇。このまま練習を再開すると終電に間に合わない=春希を泊める事になる。しかしそんな心配は春希の真摯な熱意に吹き飛ばされ、かずさは穏やかな表情でピアノを弾き始めるのでした。

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そして夜明けのラッキースケベ(笑。この物憂げな表情といいムネを通過する手の表情といい、ナントモ意味深なシャワーシーンをゴチソウサマ。例によって真っ白だけど。そのままバスタオル一枚の姿で廊下へ…朝日に煌めく黒髪&グラマラスボディが眩しすぎ。てな所でお約束どおりのご対面! 目が合って一瞬固まり、事態を理解した次の瞬間の慌てる表情が美味しすぎて丼飯三杯いけます。かずさかわいすぎ問題。その後の貧乏くじvs宝くじのやり取りはシナリオにセンスを感じますね(笑

などとコメディチックなAパート締めからアイキャッチは、今回ラストの修羅場スイッチの予告(雪菜のポーチの向こうに春希の歯ブラシが置かれている)でしたか。ううむ。

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さて濃密な一夜(笑)を過ごした春希はみなさんとのランチタイムに大あくびしながらアレコレ。寝オチゆえに風呂にも入れなかった、近寄らない方がいいと言ってる側から手を伸ばして髪クシャの雪菜ったら! 友達と過ごす時間の嬉しさを語りつつ、雪菜は睡魔に負けてる春希の髪を愛おしそうに触り…アイドルの自覚なしでこの大胆な行動、いや自覚があればこそのアピールかもしれない。

「そういえば北原くんも眠そうだったなあ」

放課後の練習にて今度はかずさが大あくび。そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がっ! ずっと春希と別練習なのに何故か全体練習の目途を付け、春希の上達っぷりに自信まんまんのかずさ…三人での練習を楽しみにしながらも女の勘が冴えまくる雪菜の表情変化ががが! こえええ! こういうの大好き(笑

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合宿前夜も泊まり込んで特訓の春希。てな所にコーヒーを持ってくるかずさの服があまりに誘いすぎていてどうしたものかと。Tシャツの裾を結んでヘソ出し&バストラインを強調、目の前でこんなん見せられたら健康な男子高校生なら以下略…はともかく、二人きりの時にこういう姿を見せるってのは心を許している表れでしょう。一方春希は歯ブラシセットを持って洗面所へ。オンタイム時でもこれが「地雷」である事が丸わかりでした(笑

暫し後みなさん揃って冬馬邸へ。初めて来るテイなのに妙に手慣れてる春希、を観察する雪菜の視線が胃に痛い。ほどなくスタジオに収まったみなさんは練習の準備をしながら文化祭のあるある話に花を咲かせ、一方その輪を黙って見つめていたかずさはピアノに視線を落とす。つまりかずさの友達はピアノだけだったという暗喩か。

「本当は面倒見が良くて、話せば判ってくれて、格好いいヤツなんだよ」

そして宣言どおり春希は上達の跡を見せ見事完奏。大喜びの雪菜の向こうで武也はかずさのお褒めの言葉に固まり、驚く武也へ春希はかずさの性根をしみじみ語り…そんな春希に何かを察する武也のカットが良い良い。傍から見たら丸わかり。

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「WHITE ALBUM」が弾けるようになった所で2曲目候補は緒方理奈の「SOUND OF DESTINY」。しかしこの曲は超絶ギターソロが難関で、やっと1曲弾けるようになったばかりのビギナー春希には高すぎるハードルでした。固まる春希に背を向けて笑いを押し殺すかずさが性格良すぎ!(笑

「北原くんならこのくらい一週間で弾いてみせるよね!?」
「うん…大丈夫…」

笑い転げるかずさへ真顔の雪菜の無茶振りは、もちろん曲への拘りもあるだろうけど、かずさの春希に対する思いを試していたように見えた。するとかずさは笑いながら「大丈夫」と答え、向き直って「できるよ、北原なら」と続け、しかし再び大笑い…なーんてじゃれ合う様子を黙って見つめる真顔の雪菜が怖い。

その後武也は春希の「本当の夢」が書かれているらしいノートを残して離脱。春希の夢とはいったい何なのか? ともあれそんな大切なノートを預ける辺り、節々で描かれているとおり二人の仲をいろいろ察しているのでしょう。

すると突然飛び込んできた雪菜のシャワーシーン。とりあえず先に比較したとおりバストサイズは以下自重。鼻歌交じりの真っ白シャワーシーンにて下ろした雪菜の手がギターを弾くかずさの手に繋がるカットがまた意味深であります。続くスタジオ練習シーンにて春希&かずさは着実に距離を詰め、一方鼻歌上機嫌の雪菜は洗面所のアレを見つけて固まるという対称的な引きもキツい。さてこれまで抱いてきた疑念にトドメを刺す証拠を手にした雪菜はどうするどうなる?

やっぱりWHITE ALBUMは面白いね。

   

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WHITE ALBUM2 #4「SOUND OF DESTINY」

WHITE ALBUM2の第4話を見ました。 【送料無料】【予約特典付】WHITE ALBUM 2 - 幸せの向こう側 - 「にいてんご」同梱パック価格:5,985円(税込、送料込) #4 SOUND OF DESTINY 軽音楽同好会にかずさも加わり、学園祭まで二週間を切ったある日、春希はかずさの家でギターを猛練習するもなかなか上達せずにいた。 深夜まで続いた練習でいつ...

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No title

4話一挙レビューお疲れ様です<(_ _)>
がっつり読ませて頂きました(^^)

印象的な演出が目立つアニメですので、細かく拾って分析されているnobumaさんのレビューは腑に落ちるところが多くて大変有り難いです。

>ホワルバといえば修羅場
↑この常識(?)を知らずに観始めてしまい、もはや後戻りのできないところまで…
今後メンタルがもつか心配です(^^;)

>ブラの肩紐と上乳の隙間(影)が醸し出す肉感
成程…
勉強になりますw

れすれす

>taraさん
長い長い記事を読んで頂いたそうで…こちらこそお疲れさまと申し上げたい(笑。もっとテキトウにカンタンに書こうと思っていたのに結局ご覧のとおりダラダラと。そういや無印WHITE ALBUMのレビューもダラダラの極みでした。私はこのテのドラマに目がなく、ついつい深読みの泥沼にハマって記事が長くなりがち(笑。そんな8割方妄想解釈の記事ですが楽しんで頂ければ何より。

WHITE ALBUMは無印のアニメも面白いですよ。ストーリー構成の見事さ、演出の濃さ&難解さによる独特の空気感などなど、私がこれまで見てきたアニメの中でかなり上位に位置する作品です。

No title

無印は2話でドロップアウトしてしまったのですが(当時の視聴スケジュールとの兼ね合いもあり)、「2」のクオリティとnobumaさんの太鼓判で改めて興味が…
いずれ(「2」の後にでも)観てみたいと思います。

5話以降のレビューも書かれるのでしたら、楽しみにさせて頂きます(^^)>「2」

れすれす

>taraさん
5話レビュー上げました。例によってダラダラ長いのでおヒマな時にどうぞ(笑

無印WHITE ALBUMアニメはいろんな意味で濃すぎるため、絶賛したはいいけれど見る人をかなり選ぶと思います。かつての大映ドラマにハマった世代くらいが対象かも? そりゃもうドロドロのグチャグチャですから。
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