2013-11-13(Wed)

WHITE ALBUM2 #06 祭りの前

布団かずさと急接近、大正雪菜と急接近。

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…の水面下で歯軋りギリギリ。

誰もいないスタジオでいきなりぶっ倒れたかずさはどうなる? 迫るライブはどうなる? ってな前回引きから、今回はそれなりに緊迫切迫した流れを見せると思いきや、かずさはオンナノコ全開だわ雪菜は蕩けまくるわ…転がる床が足りない、叩く壁が足りない、TV画面から放散されるピンク色のオーラにニマニマが止まらないデレンデレンな祭りの前でありました。

ラスト数分を除いて。

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というわけで安否を心配しつつ始まったアバンは、既にベッドへ運ばれていたかずさの夢(過去回想)。

「今のあなたを連れて行くことに意味は無いの」

何事にも捨て鉢なヤサグレかずさの原点は母親との別離。目標であり先生でありライバルだった、かずさの全てだった存在にあっさり見捨てられた絶望は、つまりそれまでのかずさを全否定されたのと同義であり、かずさ自身が生きてきた意味・生きていく意味を一瞬で失わせた。これはキツイ。母親のあまりにアッケラカンとした表情・口調はかずさが受けたショックの大きさと釣り合わない気がするけれど、これはゲージツ家ゆえの無神経さか、それともかずさが絶望するほどの深刻な意味が無い=単に「パリでピアノを演るにはまだ早い(時期尚早)」という事なのか。ともあれ母親の軽さがかずさの絶望をより深く感じさせますね。

ポイントごとに映る子犬のぬいぐるみは、自分を置いて旅立つ母親に何も言えず何も出来ないかずさのメタファー? 別れ際に頭を撫でる手を振り払うのがリアルかずさのせめての主張か。しかし気丈な振る舞いも本質は子犬のまま。先のセリフを受けて自分から母親を拒絶(再び撫でる手を頭を振って振り払うぬいぐるみ)しても、全てを失った悲しみから涙を散らして闇へ落ちるか弱き少女なのでした。ソファーにポツンと佇む子犬のぬいぐるみの寂しそうな表情がマンマかずさに重なり…まったく「捨てられた子犬みたいな顔」とはよく言ったものです。

なーんて夢から目覚めたかずさは涙を浮かべて起き上がるとキョロキョロ。かずさ的にはスタジオで意識を失った次の風景がベッドなので、テーブルのタオルや水枕を見て状況を理解するまで暫し掛かるのは無理もありません。めくれた布団の隙間からぱんつがチラリ、つまりかずさはシャツ1枚で寝かされていた…倒れた時零れたコーヒーがスカートを黒く染めていたのは病魔に蝕まれる演出と思いきや、染みたスカートを合法的(?)に脱がしシャツ1枚にする布石を兼ねていたとは! 天才すぎる! というか意識を失ったかずさのネクタイを外し、胸元を緩め、あまつさえスカートを脱がせるにあたって、健康な男子高校生たる春希くんは平常心を保てたのだろうか?(ゲス。寝汗で浮かんだ透けブラはゲスな意味ではなく芸コマな描写で、後の着替えと洗濯物に繋がる布石として機能しています。

病気で倒れても部屋には誰もいない。母親から見放され、ひとりぼっちである事を突き付けられたかずさは、零れた涙を呼び水に寂しさと心細さから再び涙を溢れさせ子供のように泣きじゃくる。そんなかずさをじっと見つめる例のぬいぐるみもまた悲しげで、かずさ=捨てられた子犬のイメージを焼き付かせます。ううう。

常に強気だったかずさの意外な一面、これまでのかずさのイメージを一発でひっくり返したアバンに早くもニマニマの私…しかしこれはまだイントロでしかありませんでした。

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「今日のリハーサルやっぱ行けない。今は冬馬から目を離せない」

シャツ1枚で階下に降りたかずさはキッチンから聞こえる声に気付いてドアの隙間からチラリ。ケータイで雪菜と話しながらボンゴレ雑炊(?)を作る春希は背後のかずさに気付かないまま調理を進め、一方かずさはドア外に座り込んで会話を聞き続け…雪菜と何を話しているのか気になるオトメゴコロが表情を隠したアングルに現れていますね。リハ(雪菜)より自分(かずさ)を優先していると知ってほころぶ表情がまた! もうトロトロじゃないか。

こんな表情を見た後で、何食わぬ顔でベッドへ戻ったかずさのツンツンリアクションを見ても床を転がるしかありません。ごろごろ。理詰めの反撃に言い返せず拗ねちゃう表情も良し、熱い雑炊をふーふーしてる様子もかわいい。あのコワモテで超甘党+猫舌とはもうどんだけ!って感じです(笑

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「何しに来たんだ? 練習しないなら帰れ」
「そんなわけにいくか!」

押し掛け看病に憎まれ口を投げ付けながら、真正面から迫られると思わず視線を逸らせてしまうオトメゴコロかわいい。もう嬉しくて仕方ないんだろうなあ。ここでパッと映ったベッドの影のシャツ&ブラは寝汗を気にして大急ぎで着替えた跡でしょう。不意に近寄られても大丈夫なように(笑。ああごろごろ。わざわざ春希の死角に脱ぎ散らかしたのに洗濯場にしっかり運ばれてて笑った。春希そこは知らない振りをしてあげて(笑

「他のクラスメイトだったらこうまでしない。冬馬だけだ」

雑炊を食べながら春希に噛み付く子犬は予想外の反撃にズッキュン! 驚きのあまり目を丸くしたかずさはふーふーを忘れて雑炊を含み、一瞬の間を置いて舌をペロリと出しアチチ…何このかわいい生き物。心の奥に思う所があるにせよここの春希は「同好会の仲間として」発した言葉だろうにこのリアクション。かずさがいかに春希を意識しているか判ろうというものです。というか春希の天然攻撃がさすがすぎて顔面筋肉に悪い。

「辛くないから倒れたんだ」

そういやこの時点の春希は例の曲をかずさが突貫作曲している事を知らないテイなんですよね。でも実際の春希はかずさが作曲に根を詰めていた事を知っていて、だから「そんなに辛い事だったのか?(あの歌詞はお前にとってそんなに辛いものなのか?)」と訊き、一方かずさは「春希の夢を叶えるためなら倒れる寸前まで疲弊しても気付かないほど力を尽くせた」という見事なすれ違い。

「その程度だったのかよ、お前の夢って」
「その程度だよ。大切な仲間の体と引き替えになんかできない」

続いてかずさの体調を案じてライブ中止を仄めかす春希。春希としては大きな夢だったけれどそのせいで仲間(しかもその夢の対象)が倒れてしまったら意味が無く、逆にかずさは自分のせいで春希の夢が破れるなんて何が何でも許せない。なので体調を回復させるべく雑炊を掻き込み、後のスタジオシーンでも回復の兆しに小躍りするのだなあ。健気すぎかわいすぎ。

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シーン変わってスタジオでのギターソロ練習…は良いけれど、ソファーに何やら謎の生物ががが!(笑。何この破壊力。布団で寝ろと言われても「約束」を盾に頑として譲らないかずさへ平身低頭で頼み込み、すると渋々了承し――

「ちゃんと布団に入って横になる。ここで」
「は?」

楽器が並ぶスタジオの床へ直に敷かれた布団のシュールさに笑うも、しかしちょこんと顔だけ出したかずさの「聞かせてよ」で全て相殺どころかお釣りだけで丼飯三杯。迷子の子犬のようにじっと見つめるかずさを長めに映し、根負けした春希はギターを弾き始め、すると嬉しそうなこの顔です。もう好きにして。

などとよろしくやってる(?)光あふるる冬馬スタジオに対し、暗い舞台裏にて描かれる雪菜のズンドコ。この落差は凄い。二人がいないと歌えない理由は二人への依存心ゆえ? そもそも雪菜がステージに立つ気になったのは二人の存在があればこそで、一人ではミスコン出場すら躊躇する子ですから。そんな雪菜を支えるに武也では役者不足か。

シーン戻って冬馬スタジオでは下がってきた体温にガッツポーズのかずさがかわいい。何としても体調を戻して春木の夢を叶えないと! という思いが炸裂したヒトコマでした。それにしてもリハの事件を知らぬまま二人の世界を着々と築き上げていく様子は、一人沈む雪菜と二元中継で見ている視聴者視点だといろいろ思う所がありますね。ああ辛い。

家政婦・柴田さんの話題から、かずさの私生活について一歩踏み込んだ質問を向ける春希。説教好きのお節介め!(笑。するとかずさは布団を被って黙秘権行使…さっき喜んだ体温計の数字がスッと消える=かずさの消沈が見て取れますね。芸コマ。

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「冬馬曜子の娘であることをやめようと思った」

ギターソロ練習を再開した春希の背中へ迷子の子犬の打ち明け話。先のお節介へ淡々と答えるかずさはみっともない話を自覚しているのか頬を染め…あのぶっきらぼうなかずさがこんな顔でこんな話をするようになるとは。ううむ。

「ただの親子ゲンカだな」

すると春希は事もなくバッサリ。というのは自身の親子関係に照らし合わせているのかも? 第3話にてチラリと映った春希宅のキッチンは生活感が無く、冷蔵庫には「今週夕食不要 母」と書かれ、遅く帰ってきた春希はやはりコンビニ弁当を手にし、ゴミ箱はコンビニ弁当のカラばかり。そこに父親の姿も見えず、つまり春希の家庭もまた何か問題を抱えているのでしょう。だからかずさの語りを「親子ゲンカ」と達観し…むしろすれ違いから拗ねてるかずさを羨ましくさえ思っていたのかも。自分にはもうそんな感情すら残っていない、みたいな?

「もしお前が治ったら、明後日は思いっきり楽しもう」

そのセリフと共に弾き始めた曲は「届かない恋」のイントロリフでした。寝込んでいる間に例の譜面を見た春希のサプライズに目を丸くするかずさ、照れ隠しか憎まれ口を投げるも「できるさ、何とかしてみせる」と力強く返されてバッキュン! もういちいち見てらんない(良い意味で。などと冬馬スタジオでのトロトロ展開はこれで一段落かと思いきや。

「小木曽と…付き合うのか?」

ギターソロ練習を始めた春希の背中へかずさの呟き。ぐぬぬぬ。この状況でこのセリフが出るってのは、つまり例の歌詞の宛先に気付いていないという事か。一方春希は背後の声にサッと振り返り…アンプ鳴らしてソロ練中ではおそらく何も聴き取れておらず、寝ている(寝たふり)かずさに目をやると気遣ってヘッドホン装着。いやはこれまたいいすれ違いです。

そんなこんなで翌朝にはギターソロが完成。結局ほとんど単独練習であのギターソロを予定どおりマスターしてしまった春希おそるべし。これほどの才能がありながらこの半年何やってたのかと(笑

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学園祭初日の賑わいの中 登校した春希は武也とアレコレ。例のリハトラブルの話をしながらついつい雪菜を名前呼びして慌てて小木曽と呼び直したりかわいいものです。あはは。なかなか往生際が悪いというか口止めの相手が間違っていたようで、既知の武也にツッコまれると「別に隠してねーしぃ!」なーんて裏返った声で強がる動揺っぷりがじつにオトコノコっぽく微笑ましい。

そんな不毛な会話(笑)をしながら二人が進んだ先は3年A組の「大正浪漫喫茶」。矢羽根の着物に袴を合わせ、編み上げブーツでキメたコーデははいからさんか馬車道か(笑。いいね大正浪漫。雪菜はえらく恥ずかしがっていたけれど、学内のお祭り内でやる分にはそれほど恥ずかしいスタイルではないような? これすら恥ずかしいと感じるメンタルでは超ミニスカのステージ衣装なんて卒倒しそう(笑

開店前の行列を蹴散らす声にさっそく反応の雪菜ががが! あああ!(声にならない叫び。わかりやすすぎるだろうこれは。てな所へ入って来た春希は一直線に雪菜の前へ。周囲を気にせずズンズン進み、堂々と名前呼びで挨拶を交わすとすっかり二人の世界へ。雪菜蕩けすぎです! かずさの話題に表情を隠す演出がこれまた。

「こっちこそ先に謝っとく」

リハの失敗に俯く雪菜の手を取ってグッと引き寄せ、目映い光に包まれた超至近距離のツーショットからいったい何が起きるんです? と思ったら花嫁奪取展開とかもうね! こんなんやられて蕩けるなと言うほうが無理(笑

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二人はそのまま中央線に乗って冬馬邸へゴー。車内の吊り広告はパッと見 無印WHITE ALBUMのネタ広告かと思いきや、向かって左側の広告をよくよく見れば「世界的ピアニスト 謎の緊急帰国」とあり、写真の姿はどう見ても冬馬曜子であり…これは母親とかずさの対面・対決(?)への前振り? そして今回もいつもの電車子ちゃんが乗車していました。今回はムネ増量?(笑

お祭り中の学内では許される大正コーデもそのまま往来ではさすがに恥ずかしい。てな中でリハ失敗の顛末を情感たっぷりに語り、大正浪漫芝居に興じるのは、恥ずかしさが一周回ってコス世界に入り込んじゃえ!みたいな? 「学生」「書生」の間違いにペロッと舌を出し、背中にギュッと捕まってアレコレの雪菜が破壊力凄すぎてどうしたものか。作画も演出も気合い入りすぎ、いいぞもっとやれ! と思っていられたうちが花。

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ほどなく到着した冬馬邸ではすっかり回復したかずさがピアノを弾いていました。ボンゴレ雑炊の効能おそるべし。春希のツッコミに舌を出して答えるかずさかわいいよかずさ。抱き付いて喜ぶ雪菜は大正コーデの理由を春希に丸投げ、それを聞いてジト目で呆れる表情も良かった。今回はかずさの表情が一気に豊かになりましたね。なんて和やかな空気はここまで。

「北原が詩を書いて、私が曲を付けて、小木曽が歌う、三人のためだけの曲だ」

突然提示された三曲目に驚く雪菜。しかし譜面に書かれた歌詞と作詞作曲の経緯から雪菜は気付いてしまうのだなあ。歌詞に込められた春希の思い、その歌詞を直さなかったかずさの思いに。とはいえ春希もかずさも互いの思いに気付いていない風で…そんな歌を歌わなければならない雪菜はピエロもいいところです。先ほどまでのほわほわ気分が一転して闇の沼に沈む雪菜、いや和やかな雰囲気の中「雪菜だけ」が沈んでいるのがまた辛い。

春希の必死な説得に言葉を詰まらせる雪菜へ、かずさは笑顔を湛えて答えを促す。この一瞬もまた各々の胸中が見えた状態で見ると何と残酷なシーンか。唇をギュッと噛んで耐えた雪菜は辛い笑顔で春希の夢を支え、かずさのピアノに手を添える。二人の思いを知ってもなお三人でいたい、歌いながらずっとピアノに手を掛けている=かずさとも離れたくない雪菜の思いが胃を痛めて止みません。あああ。

   

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No title

前回は小木曽さんのターンでしたが、今回は冬馬の可愛さでグイグイ押してきましたね(^^)
ツンツンしてるそばから乙女な表情を見せてくれたりして、頬の緩みが止まりませんでしたw

>体温計の数字がスッと消える=かずさの消沈
成程、そういう意図の描写だったんですね…
意味深だとは感じたんですが、意味を捉えきれてませんでした;

三人のすれ違いが今後どう進行していってしまうのか…引き続き目が離せません;;

れすれす

>taraさん
布団かずさの別人のような子犬モードがナントモ(笑。大正喫茶から電車内での雪菜ターンもいい加減トロトロでしたが…あれだけ持ち上げといて一気に落とす作りには感心するやら胃を痛めるやら。体温計もそうですが、本作は細かい演出が凝っているので、このテの解釈をこじつけたい病(笑)の私としては面白くて仕方がありません。そして毎回記事が長い。
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