2008-08-11(Mon)
コードギアス 反逆のルルーシュR2 #18 第二次東京決戦
ついに“フレイヤ”発動。

光球に飲み込まれたナナリーの運命や如何に?

ゲフィオンディスターバーによって全ての機能が止まったトウキョウ租界。対KMFについては第五世代以下に効果があるとのことで先週から疑問だったギルフォードのヴィンセントが止まらない理由があっさり解決。
千葉沖からトウキョウ租界へ上陸せしめんと向かう黒の騎士団、やおらキナ臭くなってきた状況を受けての政庁内では様々な動きが。早々の脱出に抵抗するナナリー、まあ通常の最高司令官だったら最期まで本陣から指揮を飛ばすでしょうがナナリーは単なるお飾りであり「エリア11の提督は私です!」と威勢が良かったのも束の間、盲目の車椅子少女が政庁に残ったところで良いことは一つも無い。というか相手は提督の身柄を狙っているわけですからサッサと逃げるが勝ちであります。
ゼロの襲来を聞いて頭がフットーしているニーナは自ら出撃して倒す気まんまん。しかしニーナが撃つならわざわざランスロットに搭載することもない、というかまさかフレイア弾頭がこれ1発だけのワンオフとも考えにくいので、ランスロット搭載分と別にアヴァロンの砲塔に仕込んでおけばニーナの手でフレイアを炸裂させられたでしょうに。というかニーナが乗れるならセシルさんだって乗れるはずなのでどうせならセシルさんのパイロットスーツ姿を見せるべき。べきて。
まあ何だかんだでランスロットに乗り込んで出撃するスザクはゼロに対しフレイアの存在を伝えて戦局を変えようとしますがもちろんそんなの聞く耳持たず。ルルーシュ的にはスザクの言葉は全て嘘と捉えているのか「重戦術級の弾頭」と聞いても完全スルーです。
一方のロロは政庁へ侵入して作戦通りナナリーの救出へ向かいますがそう思っているのはルルーシュだけ、ロロとしてはやはり最初っからナナリーを亡き者にする気でありましたか。これは先週のレビューでも書きましたがルルーシュはロロの黒き感情を読んだ上での指名かもと思っていたけれどそんなことはなく、結局ロロに対して「自分のためなら何でも言うことを聞く手駒」程度にしか考えていなかった。「ナナリー救出にロロを向かわせる」ことに何か意味があるのかと考えたのは無駄な労力でありました(いつものこと

ランスロットを迎え撃つのはラクシャータさんによって魔改造されたサザーランドジーク。改造主であるラクシャータさんはサザーランドジークをして「量産に向かない」と言ってましたがKMFと生体接続できるパイロットはジェレミアしかいないんだから量産しても仕方ないんじゃ?
そうこうしているうちにギルフォードは我に返り、しかし再び姫様の幻影によって戦いの場へ。さらにジノも参戦、ジェレミアに対しオレンジ呼ばわりですが当のジェレミアはそれを「忠誠の名前」とまったく動じずむしろ誇らしげです。いちいちかっこいいなジェレミア。ルルーシュに対する偽りの無い忠義は見ていて清々しいほどですが肝心の主君は偽りだらけ、その対比がますますジェレミアの株を上げているような。

お空でドンパチやってるとこで報道のみなさんもさすがに避難。会長早く逃げてー! そんなドンパチの中、政庁潜入組は着々と目標に近づいているようです。ロロは停止ギアスを使いまくって進んでいるようですが会う敵会う敵全てに停止ギアスをかけていたら心臓への負担が…。
ロックオンされた千葉ちゃんを救う朝比奈。「やり残してることがあるんでしょ?」と言われて頬を染める千葉ちゃんががが! 戦場で何やってんだか(笑。これにて千葉ちゃんの死亡フラグ回避?

一進一退のKMF戦にアーニャも参戦です。アーニャのモルドレッドは蜃気楼の懐へ飛び込み超近接にてシュタルクハドロンを発射。絶対守護領域を誇る蜃気楼も保身なきゼロ距離射撃を受けてはたまりません。ハドロンの破壊力に押されてさすがにヤバいか蜃気楼? そしてあと一歩で!というタイミングで以前見せたアーニャへの電撃が。これは何者かがルルーシュを守ったのか? それともアーニャ自身に秘められている何かが自重を促したのか、どちらにしてもこれにてモルドレッドは落ち、蜃気楼は絶体絶命のピンチから脱しました。
咲世子さんにより房から救出されたカレンはこれまたあっさりと紅蓮を奪還しました。ブリタニア軍の警備がテキトウなのか咲世子さんが高性能すぎるのかあまりにあっさりと進んで唖然(笑。ロイドさん曰く「改造しすぎて誰も乗れなくなってしまった」とのことでしたがそれは外観にも現れているようで、紅蓮を見たカレンは「なんか違う…」と。

起動シーケンスも以前と変わらずまったく障害なしで普通に起動した「紅蓮聖天八極式」。ロイド博士がシステムにトラップでも仕込んでいるかと思ったけれどそんなこともなく、起動した新紅蓮は紅いエナジーウイングを広げ特に苦もなくサッサと出撃です。だ、誰も乗れないはずだったんじゃ…。しかしあんだけの魔改造をする腕前があるのに盗難対策の一つもしていないのはどうなんだ? せめてマスターパスワードくらい設定しておけばいいのに。
紅蓮のコクピットに収まるカレン。通常の起動シーケンスを試すもパスワードに阻まれて起動せず。そうこうしているうちに外の蜃気楼はますます追い詰められ、一刻も早く駆けつけないとゼロがやられてしまう。焦るカレン、焦る咲世子さん。そして閃いたパスワードは!
「Milly」
とかだったらニマニマな小ネタなのになー。そのネタを引っ張ってセシルさんがヤキモチ焼いてくれたらさらに最高(笑
閑話休題。さっそくナイトオブテン以下数名によって捕縛されている蜃気楼の所へ参上、と思ったら電光石火の動きで捕縛隊を撃破、どんだけ運動性能が高いんだ。というかあんな速度で方向転換しまくったら中の人は死ぬ死ぬ。

「ドロボー!」
空を翔る紅蓮聖天八極式を見たロイドさん(笑。なにやら6割の力でランスロットを制圧できてしまう超性能だとか。ありあまるパワーを誇示するように紅い光を放つ姿、ヒモ付きロケットパンチ(違)や八つ裂き光輪の描写はなかなかかっこよろしい。けれども兵力インフレはここに極まり、しかも「乗れる人がいない」はずなのに息も切らさず普通に操縦している姿の不自然もあって若干の何だかな感は拭えず。あまりの機体性能に振り回されつつも…という描写があればまた違うのでしょうけれども。
しかし紅蓮可翔式は短命でしたね。飛翔滑走翼とドッキングして飛ぶ描写はオトコノコ的にかーなーり燃えだったのにもう見れないとは。マトモに活躍したのって登場時と捕獲時(笑)だけ? ちょっと残念です。

登場時からわかってましたが全力の噛ませ犬っぷりに笑った。
まあせっかくなので大きめに1枚キャプっといてあげましょう(笑

そして今回のハイライト。新紅蓮のあんまりな性能にまったく歯が立たないスザクは戦意を失い、しかし何度も何度も「フレイヤを撃て」と煽るニーナの声には決して応えず、スザクは自らの命をもって償いとすることを決めた。
「生きろ!」
いやはやまさか「生きろギアス」がトリガーとなるとは…。発射に至るパターンをいろいろ妄想しておりましたがこのパターンは考えなかった。やられた。
フレイヤを撃った瞬間のニーナの「え?」、そしてシュナイゼル殿下が見せた「してやったり」な表情の対比がいい演出でした。

発射されたフレイヤは政庁上空で爆発し光球は周囲を飲み込んでいく。政庁から脱出中のナナリーも飲み込まれ、ギルフォードはルルーシュを姫様と思い込んだまま最期を迎えました。名を呼ばれたことに気付いたのか拘束から脱して光球を見るコーネリア殿下の表情も憂いを帯びています。これにて姫様的にはスザクがギルフォードの仇となったわけで今後の展開に影響しそう? しかしルルーシュのギアスは今までいろいろなパターンを見せてきたけれどもことギルフォードに対するギアスはあまりに残酷でした。忠義心という純粋な感情を利用して人を操る、結局ギルフォードは間違った忠義を尽くしたまま死んでしまったわけで何とも切ない。やりきれない。
光球が収まって現場を見ると切り取られたようにすっぽり穴が開いています。というわけでフレイヤとは噂のような「核」ではなく空間移動系の兵器? 光球エリアの物質を切り取って転送してしまうブラックホールのようなもの? マクロスFにてグレイスが使った「ディメンションイーター」みたいなもん?
空いた穴の大きさを見ると爆発時の派手さと裏腹に効果範囲は意外と狭いようです。トウキョウ租界を吹っ飛ばす規模かと思っていましたが、ギリギリで脱出したロロが普通に生き残っていたところをみると被害は政庁周辺程度の限られた範囲だけ? というか穴のサイズから推測すると4000万人死ぬ兵器には見えないよねえ…。予告映像でスザクが穴の中に立っているところ見ると残留放射能等も無さげ。
ナナリーと咲世子さんも思いっきり巻き込まれた様子でしたが前のシーンで「伏線ですよ」と言わんばかりに登場した皇帝によって拾われているでしょうから特に心配せず。ここでナナリーが死んでしまうと「ルルーシュの記憶が戻ったらナナリーを使う」との宣言が無意味になってしまいますし、そもそもこのタイミングでナナリーが消えてしまったら謎解きも何もあったもんじゃない。
スザクは最後までフレイヤを否定していた。なら最初から積まなければいいじゃないか、と思われるかもですが「積んだ上で撃たない」ことに意義があるのでしょう。それがすなわち「撃たない覚悟」。ナイトオブラウンズとしてブリタニアを勝利に導くのが彼の仕事であり、フレイヤを使用すれば戦局を大きくこちらへ傾けることができる。しかしその反面犠牲者が4000万人も出てしまう。当初はゼロに対しフレイヤの存在を示して停戦を呼びかけましたが一笑に付され威嚇兵器としての効果が無くなってしまった。ここでルルーシュがフレイヤの破壊力を理解していれば流れがまた変わったのでしょうがそんなのは後の祭り。
紅蓮との戦闘中にニーナがしきりに「フレイヤを撃て」と言ってましたがスザクは決して撃たなかった。戦術としてフレイヤを1発撃てば不利な状況から戦局をひっくり返せるにも関わらず、紅蓮に捕まって止めを差される直前でも「使わない」と考え、撃たないまま自らの死を覚悟した。撃たずに死ぬことが「償い」と。結果的にそのことがギアス発動のトリガーとなりご存知の結果となるわけですが、この発射に関して誰がスザクを責められようか。
さてナナリーを失ったルルーシュはどうなるのだろう。ルルーシュとしてはギアスのせいでフレイヤを発射したことを知らないわけで、起きたことだけ見たら「スザクに殺された」と思い込んでも仕方ありません。ユフィの死に対してスザクが認識していたことと同様に。
発射したスザクはギアス効果中の出来事なので記憶が飛んでいるはず。「ふと気付いたら目の前が焦土」というこれまたアンビリーバブルな状況であり、そんなところへ事の顛末を知らされたら日本海溝より深く落ち込むでしょう。そして撃った自分を呪うか、撃たせたギアスを呪うのか。
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光球に飲み込まれたナナリーの運命や如何に?

ゲフィオンディスターバーによって全ての機能が止まったトウキョウ租界。対KMFについては第五世代以下に効果があるとのことで先週から疑問だったギルフォードのヴィンセントが止まらない理由があっさり解決。
千葉沖からトウキョウ租界へ上陸せしめんと向かう黒の騎士団、やおらキナ臭くなってきた状況を受けての政庁内では様々な動きが。早々の脱出に抵抗するナナリー、まあ通常の最高司令官だったら最期まで本陣から指揮を飛ばすでしょうがナナリーは単なるお飾りであり「エリア11の提督は私です!」と威勢が良かったのも束の間、盲目の車椅子少女が政庁に残ったところで良いことは一つも無い。というか相手は提督の身柄を狙っているわけですからサッサと逃げるが勝ちであります。
ゼロの襲来を聞いて頭がフットーしているニーナは自ら出撃して倒す気まんまん。しかしニーナが撃つならわざわざランスロットに搭載することもない、というかまさかフレイア弾頭がこれ1発だけのワンオフとも考えにくいので、ランスロット搭載分と別にアヴァロンの砲塔に仕込んでおけばニーナの手でフレイアを炸裂させられたでしょうに。というかニーナが乗れるならセシルさんだって乗れるはずなのでどうせならセシルさんのパイロットスーツ姿を見せるべき。べきて。
まあ何だかんだでランスロットに乗り込んで出撃するスザクはゼロに対しフレイアの存在を伝えて戦局を変えようとしますがもちろんそんなの聞く耳持たず。ルルーシュ的にはスザクの言葉は全て嘘と捉えているのか「重戦術級の弾頭」と聞いても完全スルーです。
一方のロロは政庁へ侵入して作戦通りナナリーの救出へ向かいますがそう思っているのはルルーシュだけ、ロロとしてはやはり最初っからナナリーを亡き者にする気でありましたか。これは先週のレビューでも書きましたがルルーシュはロロの黒き感情を読んだ上での指名かもと思っていたけれどそんなことはなく、結局ロロに対して「自分のためなら何でも言うことを聞く手駒」程度にしか考えていなかった。「ナナリー救出にロロを向かわせる」ことに何か意味があるのかと考えたのは無駄な労力でありました(いつものこと

ランスロットを迎え撃つのはラクシャータさんによって魔改造されたサザーランドジーク。改造主であるラクシャータさんはサザーランドジークをして「量産に向かない」と言ってましたがKMFと生体接続できるパイロットはジェレミアしかいないんだから量産しても仕方ないんじゃ?
そうこうしているうちにギルフォードは我に返り、しかし再び姫様の幻影によって戦いの場へ。さらにジノも参戦、ジェレミアに対しオレンジ呼ばわりですが当のジェレミアはそれを「忠誠の名前」とまったく動じずむしろ誇らしげです。いちいちかっこいいなジェレミア。ルルーシュに対する偽りの無い忠義は見ていて清々しいほどですが肝心の主君は偽りだらけ、その対比がますますジェレミアの株を上げているような。

お空でドンパチやってるとこで報道のみなさんもさすがに避難。会長早く逃げてー! そんなドンパチの中、政庁潜入組は着々と目標に近づいているようです。ロロは停止ギアスを使いまくって進んでいるようですが会う敵会う敵全てに停止ギアスをかけていたら心臓への負担が…。
ロックオンされた千葉ちゃんを救う朝比奈。「やり残してることがあるんでしょ?」と言われて頬を染める千葉ちゃんががが! 戦場で何やってんだか(笑。これにて千葉ちゃんの死亡フラグ回避?

一進一退のKMF戦にアーニャも参戦です。アーニャのモルドレッドは蜃気楼の懐へ飛び込み超近接にてシュタルクハドロンを発射。絶対守護領域を誇る蜃気楼も保身なきゼロ距離射撃を受けてはたまりません。ハドロンの破壊力に押されてさすがにヤバいか蜃気楼? そしてあと一歩で!というタイミングで以前見せたアーニャへの電撃が。これは何者かがルルーシュを守ったのか? それともアーニャ自身に秘められている何かが自重を促したのか、どちらにしてもこれにてモルドレッドは落ち、蜃気楼は絶体絶命のピンチから脱しました。
咲世子さんにより房から救出されたカレンはこれまたあっさりと紅蓮を奪還しました。ブリタニア軍の警備がテキトウなのか咲世子さんが高性能すぎるのかあまりにあっさりと進んで唖然(笑。ロイドさん曰く「改造しすぎて誰も乗れなくなってしまった」とのことでしたがそれは外観にも現れているようで、紅蓮を見たカレンは「なんか違う…」と。

起動シーケンスも以前と変わらずまったく障害なしで普通に起動した「紅蓮聖天八極式」。ロイド博士がシステムにトラップでも仕込んでいるかと思ったけれどそんなこともなく、起動した新紅蓮は紅いエナジーウイングを広げ特に苦もなくサッサと出撃です。だ、誰も乗れないはずだったんじゃ…。しかしあんだけの魔改造をする腕前があるのに盗難対策の一つもしていないのはどうなんだ? せめてマスターパスワードくらい設定しておけばいいのに。
紅蓮のコクピットに収まるカレン。通常の起動シーケンスを試すもパスワードに阻まれて起動せず。そうこうしているうちに外の蜃気楼はますます追い詰められ、一刻も早く駆けつけないとゼロがやられてしまう。焦るカレン、焦る咲世子さん。そして閃いたパスワードは!
「Milly」
とかだったらニマニマな小ネタなのになー。そのネタを引っ張ってセシルさんがヤキモチ焼いてくれたらさらに最高(笑
閑話休題。さっそくナイトオブテン以下数名によって捕縛されている蜃気楼の所へ参上、と思ったら電光石火の動きで捕縛隊を撃破、どんだけ運動性能が高いんだ。というかあんな速度で方向転換しまくったら中の人は死ぬ死ぬ。

「ドロボー!」
空を翔る紅蓮聖天八極式を見たロイドさん(笑。なにやら6割の力でランスロットを制圧できてしまう超性能だとか。ありあまるパワーを誇示するように紅い光を放つ姿、ヒモ付きロケットパンチ(違)や八つ裂き光輪の描写はなかなかかっこよろしい。けれども兵力インフレはここに極まり、しかも「乗れる人がいない」はずなのに息も切らさず普通に操縦している姿の不自然もあって若干の何だかな感は拭えず。あまりの機体性能に振り回されつつも…という描写があればまた違うのでしょうけれども。
しかし紅蓮可翔式は短命でしたね。飛翔滑走翼とドッキングして飛ぶ描写はオトコノコ的にかーなーり燃えだったのにもう見れないとは。マトモに活躍したのって登場時と捕獲時(笑)だけ? ちょっと残念です。

登場時からわかってましたが全力の噛ませ犬っぷりに笑った。
まあせっかくなので大きめに1枚キャプっといてあげましょう(笑

そして今回のハイライト。新紅蓮のあんまりな性能にまったく歯が立たないスザクは戦意を失い、しかし何度も何度も「フレイヤを撃て」と煽るニーナの声には決して応えず、スザクは自らの命をもって償いとすることを決めた。
「生きろ!」
いやはやまさか「生きろギアス」がトリガーとなるとは…。発射に至るパターンをいろいろ妄想しておりましたがこのパターンは考えなかった。やられた。
フレイヤを撃った瞬間のニーナの「え?」、そしてシュナイゼル殿下が見せた「してやったり」な表情の対比がいい演出でした。

発射されたフレイヤは政庁上空で爆発し光球は周囲を飲み込んでいく。政庁から脱出中のナナリーも飲み込まれ、ギルフォードはルルーシュを姫様と思い込んだまま最期を迎えました。名を呼ばれたことに気付いたのか拘束から脱して光球を見るコーネリア殿下の表情も憂いを帯びています。これにて姫様的にはスザクがギルフォードの仇となったわけで今後の展開に影響しそう? しかしルルーシュのギアスは今までいろいろなパターンを見せてきたけれどもことギルフォードに対するギアスはあまりに残酷でした。忠義心という純粋な感情を利用して人を操る、結局ギルフォードは間違った忠義を尽くしたまま死んでしまったわけで何とも切ない。やりきれない。
光球が収まって現場を見ると切り取られたようにすっぽり穴が開いています。というわけでフレイヤとは噂のような「核」ではなく空間移動系の兵器? 光球エリアの物質を切り取って転送してしまうブラックホールのようなもの? マクロスFにてグレイスが使った「ディメンションイーター」みたいなもん?
空いた穴の大きさを見ると爆発時の派手さと裏腹に効果範囲は意外と狭いようです。トウキョウ租界を吹っ飛ばす規模かと思っていましたが、ギリギリで脱出したロロが普通に生き残っていたところをみると被害は政庁周辺程度の限られた範囲だけ? というか穴のサイズから推測すると4000万人死ぬ兵器には見えないよねえ…。予告映像でスザクが穴の中に立っているところ見ると残留放射能等も無さげ。
ナナリーと咲世子さんも思いっきり巻き込まれた様子でしたが前のシーンで「伏線ですよ」と言わんばかりに登場した皇帝によって拾われているでしょうから特に心配せず。ここでナナリーが死んでしまうと「ルルーシュの記憶が戻ったらナナリーを使う」との宣言が無意味になってしまいますし、そもそもこのタイミングでナナリーが消えてしまったら謎解きも何もあったもんじゃない。
スザクは最後までフレイヤを否定していた。なら最初から積まなければいいじゃないか、と思われるかもですが「積んだ上で撃たない」ことに意義があるのでしょう。それがすなわち「撃たない覚悟」。ナイトオブラウンズとしてブリタニアを勝利に導くのが彼の仕事であり、フレイヤを使用すれば戦局を大きくこちらへ傾けることができる。しかしその反面犠牲者が4000万人も出てしまう。当初はゼロに対しフレイヤの存在を示して停戦を呼びかけましたが一笑に付され威嚇兵器としての効果が無くなってしまった。ここでルルーシュがフレイヤの破壊力を理解していれば流れがまた変わったのでしょうがそんなのは後の祭り。
紅蓮との戦闘中にニーナがしきりに「フレイヤを撃て」と言ってましたがスザクは決して撃たなかった。戦術としてフレイヤを1発撃てば不利な状況から戦局をひっくり返せるにも関わらず、紅蓮に捕まって止めを差される直前でも「使わない」と考え、撃たないまま自らの死を覚悟した。撃たずに死ぬことが「償い」と。結果的にそのことがギアス発動のトリガーとなりご存知の結果となるわけですが、この発射に関して誰がスザクを責められようか。
さてナナリーを失ったルルーシュはどうなるのだろう。ルルーシュとしてはギアスのせいでフレイヤを発射したことを知らないわけで、起きたことだけ見たら「スザクに殺された」と思い込んでも仕方ありません。ユフィの死に対してスザクが認識していたことと同様に。
発射したスザクはギアス効果中の出来事なので記憶が飛んでいるはず。「ふと気付いたら目の前が焦土」というこれまたアンビリーバブルな状況であり、そんなところへ事の顛末を知らされたら日本海溝より深く落ち込むでしょう。そして撃った自分を呪うか、撃たせたギアスを呪うのか。
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