2013-11-25(Mon)

WHITE ALBUM2 #08 やがて冬が始まって

果てしない あの雲の彼方へ 私をつれていって。

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その手を 離さないでね。

潤んだ瞳で迫る雪菜を受け入れた春希。ライブ後の音楽室にて展開された不意打ちのカップル成立劇からハテサテ三人の関係はどうなる? ついに愛憎劇の本格開幕!? と思いきや、追試勉強や温泉旅行に盛り上がる三人組は、パッと見 以前以上に仲良しこよしでありました。不自然なほどに。

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そんな今回アバンは夕暮れの屋上にて雪菜&かずさの会話から。かずさを屋上へ呼び出したのは「二人に初めて割り込んじゃった場所」だから…二人が相思である事を知っているだけに自身の立ち位置をどう認識しているかセリフに表れていますね。続いて雪菜は切羽詰まった表情で春希との関係を報告するも「北原に聞いた」と平然と返されて絶句。春希はどんな気持ちで話したのか、かずさはどんな気持ちで聞いたのか、その場面を想像するだけで胃がシクシクします。ううう。春希の話題に雪菜はひたすら曇り=申し訳なさを示し、かずさは表情を見せない=正直な気持ちを隠しているという、彼氏報告の場として非常に歪んだ構図から関係のややこしさが滲んでいますね。

「けど、けど、私知ってたんだよ。冬馬さんがあの時…」

雪菜が話の核心に迫ったタイミングでパッと振り返ったかずさは「違う雪菜、かずさだ」と話題を「雪菜&かずさ」の関係性へ一気に振ってウヤムヤに。こうなった以上あくまで本心を隠し通す、自分の思いは墓まで持っていく覚悟なのでしょう。この時かずさは初めて正面から向き合って表情を見せ、友情の証である名前呼びを自ら持ちかける。つまり雪菜に対しての友情は本音であり、自分の思いを封印すれば三人の関係は上手くいくと思っている。で「あの時」って?

一方これを雪菜視点で見るとまた辛い。全て知った上で本音を迫っても知らぬ存ぜぬを通され、この状況にも関わらず切望していた名前呼びを持ちかけられる=かずさが自身の気持ちを抑えてなお「親友」として接してくれる嬉しさと申し訳なさがグチャグチャとなり、雪菜としては泣いて縋り付くしかありません。しかしかずさ(&春希)の本音を知っている上に例のトラウマを持つ身からすれば常にハブにされる恐怖が付きまとう、非常に不安定な、一歩間違えると疑心暗鬼の固まりになりそうな危うい関係とも思えます。だから雪菜は何かと「三人」を強調し続け、春希とかずさの言動を見つめ続け、いろいろ察しても自分の心にしまい込んで耐えるしかない。ううむ。こんなん続けてたらいつか壊れてしまいそう。

「かずさが男の子だったら良かったのになあ…」

恋愛と友情の板挟みからついつい漏れた雪菜の本音。確かにかずさが男だったら無自覚相思の二人に割り込んだ花婿奪取なんてやらかさずに済んだはず。とはいえそれならそれで今度は雪菜vs男二人という逆修羅場が発生する可能性があるのだけれど、でもそのパターンなら雪菜は選ぶ立場なのでハブにされる心配はとりあえず無い。

後の旅館シーンにてかずさが「私が男だったら~」と呟いていたのはここの雪菜への返し=雪菜への思い(友情)が本音である事の表れ、と同時にかずさが秘める辛さも見えたり。仮に自分が男なら、常に繰り広げられる好きな男と彼女のラブイチャ空間に耐える必要も無く、思いを押し殺し枕を濡らす必要も無いのだから。

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ライブ前と微妙にかつ決定的に変わった三人の関係は、しかし傍目には同好会カツドウを経て仲良し度が上がったように見え…人当たりが柔らかくなったかずさは同好会外のメンツともすっかり打ち解け、雪菜は天然にますます磨きを掛け、相変わらず説教臭い春希との関係も良好で、各々の胸中に潜む枷の重さを全く感じさせません。というか追試勉強を理由に一度断ったのに「カラオケ」と聞いてガタッ!と立ち上がる雪菜に笑った。どんだけカラオケが好きなのか。そしてかずさはどんだけ甘党なのか(笑

カラオケ帰りの会話も仲良しオーラを振りまきまくり、ところが後から見ていた三人は前の三人の不自然な関係にしっかり気付いているようでした。

「俺の予想じゃ春希の本命はさぁ…」
「やめろって言ってるのがわかんないのかよ!」
「あんたが何を思っているか知らないけど、それ以上は誰にも言わないでよ」

例のノートを知っている武也や鋭そうな依緒はともかく、親志まで春希の思いに気付いているという事は、きっと普段から好き好きオーラを放っていたのでしょう。当人以外は誰でも気付くレベルで。だから予想外に成立したカップリングに違和感を覚え、しかし外野が口を出す事でも無いし、余計な事を言って波風立てる事もないため口を噤んでいる。そんな微妙にナイーブな関係を察する武也&依緒はノーブレーキで図星を突く親志を強く牽制…この辺のやり取りは妙にリアルというか、同好会三人組との親密度が会話に現れている感じ。さすが親志は公式で「にわか親友」とされているだけの事はあります(笑

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「12月に入った。俺たちはほんの少しの時間を除いて三人だった」

末次町駅での待ち合わせは雪菜宅でのデート? 二人並んだ道すがらにて繋ぐ手を伸ばすのが雪菜からってのが微妙に切ないなあ。その後追試勉強のシーンでは仲良く(?)勉強している春希&かずさを見た雪菜の表情もまた。もうこうした細かいカットすら胃にシクシク来ます。そもそもかずさの追試勉強会を雪菜宅で行う道理も無いだろうに…。ううう。

そんなこんなで追試を無事に突破し卒業確定から温泉旅行の流れ。まずはファミレスにてたくさんの旅行パンフを手に大張り切りの雪菜、最初は聞いてるだけだったかずさもじきにノリノリとなり…両手に花の温泉旅行計画を前に居眠りしちゃう春希の興味無さっぷりが凄い。まあ高校生男子に温泉旅行はあまりに枯れすぎてテンションが上がらないのも判らん事はありませんが。

ところが春希が居眠りしている間に恐ろしい計画ががが!

「大丈夫だよ。家からここまで私が転がしてきたんだから」

今さら「泊まりがけの温泉旅行」について説教かます春希、しれっと流すかずさ。なーんて一方通行な丁々発止から明らかになった移動手段は何とクルマ。まあこの会話自体ずっとクルマの側で、待ち合わせ直後のかずさは今どき珍しいドライビンググラスを掛けていていかにもと言えばいかにも。とはいえ高校生メインのアニメで高校生自身がクルマを運転して旅行へ、ってのはちょっと珍しいパターンですね。その異常事態に加えてかずさの運転技術を雄弁に語る割れたヘッドライト&バンパーの擦り傷…そりゃ春希の不安も判ります。というかそれなりの高級車であるBMW 5シリーズをこんな目に遭わせて涼しい顔のかずさおそるべし。

クルマを「転がす」って言う人久しぶりに見た。

そういやダブりでも無い限り高校三年の12月だとどれほど誕生日が早くても若葉マーク必須のはず。しかも雪を見たい=雪道を走るって事。夏タイヤのLH・FR車で若葉女が運転する雪山道なんてどう考えても数え役満じゃないですか。

ほどなく高速道路をスイスイと調子良く走るシーン。まあ市街地走行より高速道路のが簡単ではあります。相変わらずアレコレ口うるさい春希の説教で車内の雰囲気がやや微妙になるも割って入った一枚のCDによって一時休戦。

「カラオケかよ!」

果てしない あの雲の彼方へ 私をつれていって。
その手を 離さないでね。

雪菜が歌う「White Love」の歌詞がまた深い。いやはやSPEED懐かしいな。満面笑顔で楽しそうに歌う雪菜に対し、前席二人の呆れ顔がナントモ(笑

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調子良く走っていたカラオケドライブから一転してBパートはとっぷり日が暮れた雪山道、どうやら口うるさいナビが本当に口うるさいだけだったようで、道に迷って2時間無駄にした結果がこの現状らしい。カーナビなんて甘えですよ。男なら練馬区の地図一枚で日本全国ドコでも行けないと。なーんて前席の丁々発止から一人外れた雪菜の表情に深読みが止まらない。すると空から雪が落ちてきて大はしゃぎからスリップ事故へ。あらら。この状況にて雪合戦の雪菜、大笑いのかずさ…さすがにここは春希に同情した(笑

その後無事に旅館へ到着し豪勢な料理を前に「クリスマスパーティと忘年会とちょっと早めの卒業旅行と軽音楽同好会のプレ同窓会」が開宴。部長はいないけど(酷。雪菜は始終楽しげで、ハイテンションで、この同窓会は来年も再来年もずっと続いていくと語り…しかしそんな雪菜の夢語りへピシャリと現実をぶつけるかずさ。二人と進路が違うかずさは来年の事なんて判らない、それでも食い下がる雪菜へ――

「でも、もしも私に男ができたら?」

その言葉にハッとする春希、をじっと見つめる雪菜の表情(今回のトップ絵)こそ今回の全てだった気がする。ハイテンションからしょんぼりと沈む感情直結の豊かな表情は、しかしかずさの「男」へ反応する春希を見ると寂しく醒めた目に…この一瞬の表情で雪菜の胸中をズバリ表した作画力に感心しきりであります。あまりに強烈すぎて夢に見そう。この目を見てしまったら「素直で正直で一途でかわいい雪菜」なんてもう思えません。

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突き放すかずさへ「三人でいたい思い」を必死に訴える雪菜。しかしかずさは神妙な面持ちを返し、その表情に雪菜は俯き、するとかずさは雪菜に近づき――

「雪菜、ちゃんと私を見て」
「かずさ…でもね…私ほんとうに…」
「パンッ!」
「きゃあ」

切羽詰まった雰囲気を一転させるクリスマスパーティ二次会のおしらせ。かずさの茶目っ気と雪菜の「きゃあ」が印象的なワンシーンでしたが…やはりかずさは核心に迫られると上手く話を逸らす、「ガチだからからかった」と言いつつ上手く逃げたものです。そこからの雪菜の反撃、はだけた浴衣でくすぐりキャットファイトは春希も仲間に入れてあげるべき。さあ三人一緒にフリーダム!(ゲス。ともあれくすぐり攻撃を甘んじて受けるかずさってばずいぶん柔らかくなったものです。

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そんなドタバタからいつしか寝入ってしまった雪菜を膝枕のかずさ。「春希は雪菜の彼氏」という事をことさら強調し、一方春希は障子越しの遠回しなアプローチがじつにもどかしく切ない。

「私の親友になりたいなんて何て物好きなヤツだ」
「なあ冬馬、俺もその物好きの仲間に…」
「やめろ」

やはり話題が核心に迫るとかずさは顔を背けてしまうのだなあ。頑なに自分の本心を隠し、春希の言葉が嬉しいはずなのにその表情を決して見せない。ああ辛い。そしておそらく膝枕で寝たふりの雪菜も辛かろう。

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「俺たちの夢のような楽しい時間はまだ続いていた」
「いや、続いているんだと、誰もが必死に信じ込もうとしていた」

その後雪見風呂に浸かりながら穏やかじゃない事をサラリと言う春希、の所へバスタオル姿の乱入者が登場しました。先の不穏さをひっくり返すサービスシーン、混浴に照れるかずさかわいい(笑。往生際が悪いかずさをポンと押して湯船へ! のタイミングでバスタオルが外れ…こりゃ春希は湯船から上がれませんね(ゲス

三人背合わせの入浴中にかずさはコンクールへの出場を伝えます。全てに捨て鉢だったかずさは同好会での人付き合いを経て自分の進路に前向きとなりピアノを続ける覚悟を決めた。そんなかずさへ雪菜は抱き付いて祝福、春希は感慨深げに涙を溜め、かずさは軽口で照れ隠しと、非常に良い雰囲気から――

「ずっとこうしてたいね」
「ああ」

雪が舞う夜空を見上げて呟く雪菜の思いは、まるでその雪のように儚い。

      

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