2013-12-15(Sun)

プリティーリズム・レインボーライブ #37 哀しみのラッキースター

ここに辿り着くまでの時間は巻き戻りはしない。

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でも人の心は変えられる。

前回のあん&わかなに続いてクロスさん&おとはのお泊まり会。予告映像からして穏やかじゃない展開が予想された今回は、シリーズの宿命(?)どおり親の因縁に巻き込まれる子供たちの悲劇がついに発動し、ラブラブ絶好調のクロスさんを急転直下ゼツボーの淵へ突き落とすそれはそれはキッツイお話。野暮なことを言えば番組スタート以来約7ヶ月半に渡ってちみちみと蒔かれた火薬を一気に炸裂させたクロスさんここ一番の見せ場でありますが…予想以上にメルヘンおとはの強さが際立ち、要所要所をきっちりキメてくれたおでこ氏渾身の作画も相まって、今回はむしろおとは回だったんじゃ?と思ってしまったり。

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アバンはお泊まり会にブーたれるクロスさんに集中砲火のその他メンツの様子。協調性の微塵も無く、触れる者を片っ端から切り刻むような初期のクロスさんを思えば、店長たちに言いくるめられて渋々ながらお泊まり会を了承する辺り、基本的にコミュ障とはいえかなり成長した(丸くなった)ものです。背景のブラックボードを見るとあん&わかなのお披露目ショーの記述が線で消されていて、つまり時系列的には例のビンタ騒動の後=同時進行お泊まり会ではなく放映回どおりの時系列ということ。

OP明けのAパートはお泊まり会のためメルヘン屋敷を訪れたクロスさんの受難から。メルヘンパパのメルヘンハグで熱き歓迎を受け、誘われたメルヘンアフタヌーンティではメルヘンチョイスのプリンスオブウェールズでもてなされ、立て続けのメルヘンラッシュに食傷のクロスさんがいい味というか無理もないというかお気の毒というか(笑。途中割り込んだおとぎさん(おとはの母)は部屋を満たすメルヘン粒子に全く動じず、自立したキャリアウーマンの強さを感じさせます。また時間に追われて忙しく働く母親&かいがいしく世話をする主夫という構図は、クロスさん的に自宅の宿六に照らしてかなりカルチャーショックを受けた様子。まったくいろんな家庭があるものです。ってメルヘン邸でのお泊まり描写こんだけか!

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「うるさいぞ」

続いてクロスさん宅でのお泊まり会へ。イマサラ渋るクロスさんを押し切ってLUCKY☆STARへ押し掛けたおとはは、緊張の初対面挨拶を遮る弦さんの洗礼にはわわわわ! これはクロスさん曰く「うちはライブハウスだから音がうるさいぞ」と言っているとのことで、こんな所にも弦さんの言葉足らず=不器用さが表れていますね。その意を瞬時に察するクロスさんはさすがよく訓練されているけれど、他者に対しては自分も似たようなモノというか、この親にしてこの子ありを地で行っている感じ。

意外と女の子っぽい(笑)クロスさんの手料理が出来上がってテーブルを囲む二人。いつもは一人の夕食も今日はおとはと一緒、しかも料理をベタ褒め美味しそうに食べてくれる。そんな反応に表情を緩め頬を染めるクロスさんかわいい! 逆に言えば普段の無味乾燥な食卓(寂しさ)を感じさせるヒトコマでした。てな所へコウジくんのギターが聞こえてきて、おとは大プッシュで夕食へご招待。

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「お料理上手なお嫁さんになれますね」

一人加わってさらに賑やかになった食卓にておとはのお約束セリフはクロスさんのテンションを別方向へ急上昇させ、いい感じに場が温まった所でクロスさん&おとは用のデュオ曲披露。なーんてほっこりが極まったタイミングで一気に急展開・切り崩しに掛かる作りは、そろそろ来る!? と判っていながら見ていて辛いモノがありました。

「そのギターは?」
「父が昔使っていたギターです」
「父親…名前は?」
「神浜丈幸(たけゆき)」
「お前…ジョーの…」

本名の「丈」から「ジョー」と呼ぶ辺りいかにもバンドマンのノリで、シリアスなシーンにも関わらずちょっと笑ってしまった。例のアコギが鍵となって弦さんが気付く流れはほぼ予想どおり、とはいえコウジくん(被害者子息)への申し訳なさより先に拒絶(=過去の忌避)へ走るとは予想しませんでした。この行為を好意的に解釈すれば「娘に辛い思いをさせたくない親心」と取る事もできましょうが…頭ごなしに(しかも聞こえるように)別離を命ずるのは不器用さの表れとしても、絵面的には弦さん自身がコウジくんから逃げているように見えます。

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「いとさんの父親のせいであなたのお父さんは死んだの」

一方奈津子さんはコウジくんが涼野家を訪れる事に思い悩み、その動揺は最悪の結果へ繋がってしまうのでした。デュオ曲についての打ち合わせ連絡を立ち聞きした奈津子さんは例の屋上へ先回りし事の顛末を大バクロ、ちょうど到着したクロスさんも全て聞いてしまってさあ大変です。何といういきなりの修羅場。

涼野家と神浜家の因縁(事故状況)についてはこれまたほぼ予想どおりで、読み切れなかったのは「一度解散したバンドが再結成される矢先に云々」というくだりくらい。これは単に幼少時の記憶摺り合わせ(当時6歳のコウジくんがLucky☆Starを知らない件)の都合か、それとも他に何か意味があるのか気になるところです。

ともあれこちらはこちらで奈津子さんが絡んでくるとは予想していたものの、こういう形であっさり全バクロしてしまうとは意外でした。溜めに溜めたネタだけに欲を言えばもう少しドラマが欲しかったかな。ギターの☆を見て血相を変えた弦さんの様子からいろいろ調べたコウジくんが真相に近づき、奈津子さんを問い詰めて一気にネタバラシ!みたいな。というかコウジくんが全方位で受け身すぎて、見ていてどうにもモヤモヤが止まらない。

そんな修羅場を知らずボーッと店から出てきた弦さんは変わり果てた娘の表情に一瞬で全てを察するのでした。これはキッツイ。追ってきた奈津子さんを「なっちゃん」と呼んでいた辺り過去の人間関係が窺えますね。その奈津子さんは鶴さんの布を今だ大切に持っていましたし、おそらく事故前の涼野家と御浜家は良好な関係で、しかし今やかつての絆の象徴たる「Lucky☆Star」の看板が両家を分かつという悲劇。

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衝撃の事実を知ったクロスさんはすっかり沈み込み「今日は帰って」とどよんどの極み。するとおとはは「帰りません!」と声を上げ、気分を落ち着かせるカモミールを努めて明るく取り出し…何も出来ない無力感に涙しながら、それでもパートナーのために身を尽くす、気弱なメルヘン少女が内に秘めていた強さ・優しさがクロスさんの傷心を癒す展開はベタながらグッときます。言いたい事も言えずにおどおどするばかりの、初対決時のクロスさん曰く「こんなヤツ」扱いだった子は今やこれほどまで強くなった。対するクロスさんも他人の気持ちなどお構いなしだった過去から、おとはの気持ちに応えられるようになった。などなど各キャラの成長が見て取れる好シーンでした。

あれだけの衝撃を受けながら意外とあっさり(?)立ち直ったなあと思わなくもないと言ってあg(中略)とはいえ、やはりそう簡単にココロの整理が付くはずもなく、クロスさんのダメージはこの後のショータイムの見せ場(?)へと続くのであります。

それはそうとこの顛末はシチューを食べた翌日の出来事で、机に突っ伏すおとはがパジャマを着ていた辺り、つまりおとはは今日も今日とて泊まる準備をしていたということ。なるほど騒動前の昼間の時点で二人での歌詞作りの話があったけれど、連泊前提とはどんだけ親睦を深めるつもりなのか(笑

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というわけでクロスさん&おとはのデュオお披露目ショーがスタート。デュオ用の新曲は「ALIVE」、作詞作曲はいつもどおりの三重野&山原ペア、歌唱はもちろんクロスさん(CV.小松未可子)&おとは(CV.後藤沙緖里)です。優しさと力強さを感じさせる曲調は曲名どおり生きる力に溢れている感じ。

映像的には例によって自由自在に回り込むカメラワークやポイントごとのキャッチーな抜きなどなど京極演出は健在ながら、完全シンクロの対称振り付けが少々機械的に見えてしまい、またクイックすぎるモーションは優しい曲調とイマイチ噛み合っていなかったように思えた。無粋なことを言えばあんな無理に動かさなくてもいいのにってな感じですが、ショーの趣旨としてヅカの空気感を踏襲している節があるのでこれで正解なのかも。

ショーの最中にココロが折れそうになるクロスさんをおとはが支え、それに応えるクロスさんの描写は、二人の絆・関係性を感じさせるに十二分な好演出。初期には最も無頼だった子と最も弱々しかった子が今や立場逆転しているのも面白い構造です。

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クロスさん&おとはデュオでのプリズムジャンプはこれまた思いっきりヅカチックな「2人のロマンティックショー」。互いに名前を呼び合ってダイブのおとはをクロスさんが抱き留め、そのままギュッと抱き締めてShall We Dance? からハートを描いてキメ。メルヘ~ン。やはりお披露目ショーではライブは無しみたいですね。

おとはとの笑顔の交換、ステージを見守る仲間たちの笑顔、そして優しく見つめるコウジくんのカットからして、これにて丸く収まった? と思わせといて突き落とすのがプリズム流か。

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「私たち、もう会わないほうがいいよ…」

夜の公園にてあっさり別れを告げるクロスさんは留める手をするりと抜けて走り去り、コウジくんは何も言えず出来ずに立ち尽くす。なんですと!? あの流れからどうしてそうなる!? と思ったら、どうにもならない状況に自分の気持ちを封印する覚悟の結果でしたか。思いを貫いても人を悲しませるばかり、なら自分一人が我慢すれば…。

しかし張り詰めていたココロはりんねの言葉・抱擁でついに崩れてしまった。過去は変えられないけど人の心は変えられる。そう語るりんねに縋り泣くクロスさんは一人で抱え込まず前向きに歩を進めてほしい。ショーから引き続いて流れる「ALIVE」の歌詞のように。

この状況に涙を落とすコウジくんに勇気を与え、勇者とするのは誰の役目か。それはもちろん黄色い薔薇の彼でしょう。今や半死人のヒロくんが勇者の夢を取り戻し、かつての親友を救うとなれば超燃え必至の展開であります。予告によれば次回はヒロくん関係の動きがありそうなので勝手に期待(笑






       

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|ディオ大会、ウインターホワイトセッションでベルローズとシャッフルユニットを組むことになり|お泊りすることになったのですがイト)嫌だアン)オトハの家でおとまりしてらっ...

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No title

今回は・・・ある程度予想も覚悟もしていたけど、それでも「じゃあ、いとはどうすればよかったんだ!?」という自問がいまだ続いています。いとやコウジ本人にどうすることも出来ない今の状況は、二人の背負える重さを超えた逆境だと思います。
今回は、たまたまおとはが支えて、おとはの歌詞やプリズムショーに、何らかの気力をもらったのかもしれない、しかしその気力で決断したのがコウジとの別れというのが哀しすぎる。そして、「じゃあ、いとはどうすればよかったんだ!?」と考えずにはいられません。
ショーからここに至るまでのデュオ曲は、本当に強く優しく美しい、人間への賛歌だったと思います。なのになぜこんな哀しい決断をしなければいけないのかと。いととコウジの涙は、まだあきらめてないからこそ、流れてると思いたいです。
コウジを動かすきっかけになるのがヒロというのは、どうなんでしょうw一応まだケンカ別れでコウジがそっぽ向いた状況なので、仮にそうなるとしたら、何かワンクッションが必要かなと思います。何にしてもカヅキさんがまず絡んでくるのかなあと。

No title

今回はいとの成長が目立っていたように思います。このショック、前のいとだったら二週間程度は欠勤しそうなものですが、それを表に出さずきっちりショーをこなして何とか自分を取り戻すあたり、前では考えられなかったことですよね。さすがにプリスト組で一番個別回を引っ張っただけあって、説得力がありました。

まあもちろん、おとはのフォローがあっての話なんですけどね。いとの一言で気持ちを表に出せるようになったおとは、おとはのフォローで感情を抑えて前を向くことができるようになったいと、上手い対比かな?と思います。

涼野父の言葉足らず振りは上手い描写でしたね。一瞬こちらもおとはに説教してるのかと思ってしまった。
しかしいとちゃん、オヤジといいコウジといい、よくケンカするわりに、なぜかコミュ障系の人に惹かれて行くというのは、どうも厄介な星の下に生まれちゃった感ありますね(笑)

大したことない話ですが、小鳥遊家の親の名前って「おとぎ」と「そうし」で「御伽草紙」≠「メルヘン」(?)なんですね。そう考えると、娘の「おとは」も「御伽話」=「メルヘン」の略ってことでしょうか。なかなか考えられた(?)ネーミングです。

次回予告…。あのチョビ髭紳士は誰?世界名作劇場に出て来そう(笑) ともかく、セピア作画の回は要警戒ですね(笑)

誤字

前の投稿の四段落目「≠」は「=」です。全くの逆じゃん(笑)

クロス…

クロスさん…(ハンカチを差し出す)

No title

安定のプリズム愛の劇場、そして全方位で活躍するベルローズ影の実力者おとは(笑)しかし親達がかなり互いを拒絶していたのには意外。被害者側の奈津子マネージャーがあの反応は納得できるとして、加害者の弦さんはコウジ君に辛く当たれる立ち場ではないのでは?まぁそれほど自分が許せない、時間でも解決できない問題だと解釈します。これ「本来は自分が死ぬはずだった(直前の運転席&助手席の交換)」というオチだったらもっとキツいだろうなぁ。なっちゃんは昔ラッキスターのマネージャーも務めていたと予想。

それと前回といい今回といい、プリズムショーは所詮きっかけでしかないとハッキリ描写された事に一抹の寂しさが…ALIVE自体は凄く良い曲だと思いますが、作られた背景を考えると少ししんみり。ですから次回こそ比較的ハッピーエンドな話を希望!

No title

予告だとコウジじゃなくてあんからの電話だったように思うんですが…ネタバレ過ぎたから差し換えられたんでしょうか?

れすれす

>適当にフォローさん
わかなが抱えた問題もどん詰まりでしたが、クロスさんの問題は人死にが出ているだけに根が深く、「子」の立ち位置ではどうにも正解を見出せません。結局はクロスさん&コウジくんがプリズムの輝きを放って各親の因縁を氷解させるしか落とし所が無いにせよ、プリズムショーを見せて即解決では芸も無く、ではどういう経路で王道の結論へ導くか?お手前拝見であります。コウジくんの復活にまずカヅキ先輩が絡むのは間違い無いでしょう。とはいえカヅキ先輩は万能キャラすぎて、逆にそこで復活してしまうと食傷かも? やはり復活の最終兵器はヒロくんだと思いたい。一方カヅキ先輩はトライアングルの処理に専念して頂いて(笑

>tamanoさん
あの奈落から翌日きちんと出勤していたのは私も驚きました(笑。落ちこみながらもおとはの歌詞を素直に褒めたり、そういう点でも成長が見えましたね。今回の立役者たるおとはの成長も感じ取れ、子供アニメとしてきちんと階段を上っているのが判ります。「おとぎ」「そうし」のネーミング、そして「おと(ぎ)は(なし)」は言われてみればなるほど。名前っからメルヘン漬けだったとは! べる様の父親は見るからに優しそうですがこういう人ほど…なーんて深読みが当たりませんように。

>一輝さん
りんねは泣かせの女王ですね(笑

>B級プリズマーさん
店前での弦さんの激高はクロスさんを守りたい父性の表れと解釈しました。例え相手が被害者の息子でも自分の娘をあそこまで憔悴させ、その存在自体が娘を傷付けるとなれば、何かと不器用な弦さんとしてあの態度は無理も無いかと。事故の詳細については未だ語られない事情がありそうです。実は運転していたのはジョーだったとか? 弦さんは死んだ親友の罪を被る事で父親を亡くした神浜家を守っていた、なーんて。前回今回とショー自体が解決に繋がらなかったのは大会への前振りだと思います。きっと本番の大会ではカタルシスの嵐が吹き荒れるでしょう(期待

>yoshikageさん
それは私も気付きました。というか予告映像で映ったスマホの壁紙が「DEARCROWN」だったため明らかに間違いと思ってましたが…ネタバレ対策かどうかまではナントモ(笑
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