2013-12-27(Fri)
アイカツ! #63 紅白アイカツ合戦!
アイドルとして大晦日といえばアレしかないだろう?

叶えましょう、その夢を。
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叶えましょう、その夢を。
クリスマスが過ぎるとあっという間に年末年始モードへ移行するリアルの日常をきっちり押さえた今回は、日本人なら誰でも知ってる大晦日の恒例行事「紅白歌合戦」を模した「紅白アイカツ合戦」であります。ほんと一年が早いね。不安と期待で始まった2ndシーズンがもう1クール消化してしまったってのも時の加速度を感じます(笑
今回コンテはベテランの増田敏彦氏。本作1stシーズンでは#13 カロリーの悲劇、#21 スワロウテイル、#29 アイドル☆ティーチャー、そして2ndシーズンでは#60 ウワサのぽわプリ☆と、列記するとさすがの手腕を感じさせる方であります。今回もまた詰め詰めの内容をテンポ良く、時にはコメディタッチに、時にはシリアスチックに上手く纏めてくれました。

さて紅白といえばNHKホールって事で今回の現場映像は外見からエントランスからロビーまでまさにマンマです。客席を見ると三階客席が無かったり配置も違っていたりしますがまあその辺はご愛敬で。実際のホールの収容人数は確か1フロア1000人くらいなので作中ホールは単純計算で2000人くらい? するとアイカツ界の一年を締める大晦日の大イベントなのにいつものZEPPもどきと大して変わらない…ってのは重箱の隅すぎるか(笑。そういや最後にNHKホールに行ったのっていつだろ? 1994年のCASIOPEAのライブかも? って20年前!?
そんなこんなで会場入りした三人娘、ロビーにひしめくアイドルたちを見て、憧れのアイカツ合戦出場に超テンションの姐さんかわいい! クルッとターンの作画気合い入りすぎ! その超テンションに「そうなんだ」と素っ気ないいちごも相変わらずいい味です(笑。というかアイドルだらけのパラダイスと銘打つ割にロビーにはスタライ&ドリアカの生徒しかおらず、つまりドリアカ創立前の去年以前はスタライの生徒しか…服の描き分けが大変だろうけど、せっかくだから両校以外のモブアイドルもいたほうが大集合感があったと思う。
久しぶりのドレミ漫談と共にセイラ&きいも合流し、返す刀で白いタスキを掛けるいちごに合わせて「紅白豆知識」を紹介。この後ポイントごとに表示される豆知識は独自の世界観をそれっぽく見せる面白い演出でした。相変わらずのスカート丈はコートを着てるとコート裾からいきなり生脚なので穏やかじゃない! そういや姐さん&蘭ってコートの襟を折ってなかったっけ? なーんて盛り上がっているみなさんを影から見つめる、これまた久しぶりのミスターS氏。何せドリアカに絡んだ話に緊張感が微塵も無いためこのおっさんの存在などほとんど忘れていましたよ(笑

引き続きニマニマが止まらない姐さん、てなところへ呼び出しが来て三人揃って面接へ。「出演者はロビーで面接」とあったけれど本当にロビーでやってて笑った。落ち着かないだろうこれは(笑。その後姐さんはイケナイ刑事のコーナー、蘭はそらと一緒にファッションショー、いちごはセイラとライブステージと、各々の担当コーナーの打ち合わせへ。あれ? 歌合戦じゃないの? と思ったけれど、そういえば今回の企画は「アイカツ合戦」、ドラマも手品もファッションショーも歌も全て含めた「アイカツ」の集大成なのですね。なるほど。
各生徒が馴染んでいる様子はもはや慣れてしまいましたが、学園マザー&ティアラさんもすっかりお馴染みというか、台頭vs凋落の当事者同士とは思えないほど仲がよろしい。こうして見ると美月さんの移籍(?)も学園マザー公認、むしろ積極的に派遣しているようにも思えます。だとすると2ndシーズン開始前のアオリは何だったんだ?とイマサラながら。
「今のって…違うよね?」
そんなこんなでロビーにてセイラと別れたいちごは通路へ消える紫色の髪を目撃! 誰がどう見てもあの人であります。もはやほとんどライバル校のテイを成さないドリアカ設定の最後の砦、ついにあの人が動き出した!?

「私の渋い演歌活動、エンカツで今年の大晦日を盛り上げるよ!」
その目撃はいちご的にも結構重大事件だろうにあっさり流して今回のハイライト、アイドルだらけの現場に何故か参加する演歌界の大御所「西島サブ子」先生のお出迎えから登場へ。しかしこれってリアルで考えるとAKBやらきゃりぱみゅやらSTAR☆ANISやらPrizmmy☆が勢揃いするアイドルステージに小林幸子が例の大道具を背負って出てくるようなもので、関係者はともかく観客は困るんじゃ?(笑。紅白恒例の一発ネタとしては面白かったけれど、流れ的にはマスカレードでも出したほうがサービスになったような?
お迎え道中での西島先生の噂話は昭和コメディタッチのデフォルメキャラがかわいい。こんなガイコツ久しぶりに見たわ(笑。搬入口に到着した西島トラックがいかにもすぎて大笑い。しかしこれは前振りでしかありませんでした。
「あのトラックの中にでっかい衣装が入ってるんだな」
「大御所は衣装のデカさが命!」の豆知識どおりほとんど大道具の巨大衣装を収めているであろうド派手な荷台のパネルウイングが徐々に開き、蘭の振りどおりいったいどんな衣装が? と思ったら、荷台にあったのは巨大なカード1枚という…これには正直リアルで大笑い、なるほどこう来ましたか。件のエンカツカード「ゴージャスニューイヤータワー」はトップス&ボトムスのプレミアム、属性は「ゴージャス」、ドレスアピールは「大御所の風格」、アピールポイントは何と「3250(サブコ?)」であります。さすが無駄にでっかいわけでは無いみたい?(笑
「サブちゃん!」
デカくて重いカードの搬入に難儀するスタッフ、するといちごはいきなりサブちゃん扱いで手伝いを名乗り出ます。何というフリーダム! このノーボーダーなノリはアメリカ仕込みか天然天性か。それにしても五人がかりでカードを運ぶ様子は何というシュールな絵面、さらにこれをセットするフィッティングボックスってどんなん…?(野暮
「若いアイドルたちは私に挨拶はしても近寄っては来ない」
さすが大御所の楽屋は置き石の土間に囲炉裏付きの畳敷きです。あはは。スタッフもノってるなあ(笑。率先してカード運びを手伝ってくれたいちごたちを相手にこの愚痴はいかにも。これもまたトップの孤独か。なーんて会話のうちに西島先生は美月さんとの繋がりをチラリ。後輩たちをよろしくとこの楽屋に挨拶に来たとか、やはり美月さんは来ていた!

手分けしての美月さん捜索はエントランスのダイコン畑が絶景なれど、例によって立ち並んだ白いダイコンをずっと見てるとゲシュタルト崩壊しそう。ここで映るガラス張りのエントランスはいかにもNHKホールっぽく、あの建物でアイカツ合戦が開催されていると思うと妙に笑えます。
一方会場内を駆け回っていたいちごは二階席に佇む美月さんを発見し、次の瞬間一直線に席を目指して通路の階段を駆け下ります。この時のいちごの動きが妙にリアルだと思ったら席と足元を交互に見ながら降りているんですね。こういうちょっとした描写でリアリティが出るのだなあ。こういう点を含めて今回は全体に作画が良く、一年を綺麗に締めてくれた感じ。
「おかえり、いちご。遅くなっちゃったけど直接言いたかった」
2ndシーズンの美月さんはOP含めてこれまで影の存在として不穏な雰囲気を漂わせていただけに、久しぶりの対面でいったいどんなリアクションを?と思っていましたが、意外や意外普通のやり取りで拍子抜けというか肩透かしというか。その後の空白期間&現状の経緯説明も特に裏事情を匂わせるわけでもなく直球ストレートな物言い。美月さんの話によればティアラさんはアイドル界の素人らしく、つまり元アイドルという線、学園マザーとアイドル時代の先輩後輩?という線はこれで消えました。それにしても元IT業界の人が何故アイドル育成を?

美月さんがプロデュースに目覚めたきっかけとして挙げたTristarやSTAR☆ANIS。2ndシーズンではぽわプリ以外無かった事にされてる風だったスタライのユニット展開はきちんと歴史に残っていました! ならばSoleilも復活させればいいのに(笑。続けて美月さんは先の事はともかく今は「アイカツを盛り上げたい」という意志を伝え――
「だからドリアカに行っても、私は…」
「仲間、ですよね?」
いちごの言葉にスッと立ち上がり暫しの無言。いちごたちはこの微妙な間に不安を浮かべ、すると美月さんは振り返って「ええ」と答えて一同安堵の笑顔に。この間は単なるタメなのかそれとも別の意味があるのか。そしてセイラとのステージの話題から新衣装のカードをくれる美月さん。立ち位置としては一応ライバルでしょうに、いきなりの気前の良さにちょっと笑った。
などなど一連を盗み聞きしていたミスターSは超速でスキャンダル記事を起こし…え? ミスターSが狙っていたスキャンダルってこの程度なの? と思ってしまった(笑。ともあれ躍起に記事を打ち込むミスターS、するとノーパソのUSBメモリを引き抜く者あり! メモリ直打ちかよ!
「頑張る若い子の邪魔をしたらあかん!」
メモリを抜いたのは西島御大、一見コワモテの大御所は若者思いの良き大先輩でありました。大御所パワーにてヤクザ記者を一ひねりの図はさすが頼もしい。とはいえヒールが出ない事に定評がある本作にてミスターSの存在は貴重なので、大御所の圧力にめげず今後もぜひ暗躍していただきたい。

そんなこんなで紅白アイカツ合戦はもうすぐ本番でーす! 本作はこんな風に撮影現場の全体図とオンエア映像をセットにした見せ方が多く、これは彼女たちが大人に混じってきちんと「仕事」をしている事を実感させます。さくらちゃんかわいい!(いきなり
ほどなく開演宣言にて盛り上がる会場の様子。俯瞰で映されたステージを見るとセットは「紅白アイカツ合戦」のカキワリのみ、またそこへ立つアイドルは全部で10名と、両校合わせてごった返していたロビーの様子に反してずいぶん寂しいような? まあTV○京制作番組のリアリティとして見れば逆にリアルと言えなくもなくなくもないと(略。大観衆の盛り上がりに笑顔を綻ばせるいちごかわいい!(いきなり
本物同様まずは審査員の紹介から。朝ドラの人気者を審査員に呼ぶのもまた恒例で、今年はブームにもなったあまちゃん…ならぬ「あめちゃん」です。じゃじじゅ! そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がッ! 続く審査員は昼ドラの「ラマちゃん」、そして夜ドラの「くまちゃん」とまさかの三連オチに不覚にも吹いてしまった。ああこんなので!

姐さんのばきゅーん! から始まったアイカツ合戦はかえでの鳥籠マジック→ファッションショー→ユリカ様ライブとサクサク進みます。 冒頭の姐さん&かえでの動きが良かったので続く演目にも期待したけれどファッションショー&ユリカ様は止め絵のみの出演で残念。前回チョイ役だったフラッシュさんの登場も僅かに期待したけれどそんなのもちろんナイナイナイ。そういや白組のファッションショーにそらが出ているってのもおかしな話、というかこの二人のCGステージ競演を見たかった。衣装を揃えたぽわプリはこれまたCGステ(以下同文。まあマジシャンかえでが異常にかわいかったので良しとしましょう。

そして今回のハイライト。例によって大道具の如く衣装を纏いステージに登場した西島先生はその高さをどんどん増し、顔が見えなくなるほど高さを増しても止まるところを知らず、ついには天井を突き抜けてご覧の有様でございます。伸びるタワーのBGMがお馴染み「芸能人はカードが命(フィッティングシーケンスの曲)」ってのも凄い破壊力でした。あはははは! NHKホールを突き抜け聳えるゴージャスニューイヤータワー、光り輝く後光に照らされる西島先生が歌うは「小さなサブ子のものがたり」…ツッコミ待ちの曲名に「大きくないか?」とセイラの冷静なツッコミはいい味だったけれど相変わらずキャラが弱い。クール系というより単に冷めてる子みたいな。
先のとおり紅白の対決も実質まるで描かれず、つまり今回の話はドリアカ不在でも十分回せてしまう内容で、都合1クール終えたのにドリアカ側の存在意義がほとんど無い現状は非常によろしくないと思う。ポッと出のゲストキャラに全部持っていかれてはレギュラーキャラの立場がありません。
ライブステージを控えたセイラへきいがカードを手渡し。そういや今回きいはプロデュース専任なのか全く舞台に出てきませんでした。ただでさえ3名しかいないドリアカ側にて1名欠員はこれまた合戦の雰囲気をスポイルしてしまったか。じつは映ってないだけでセイラ・きい・そら以外のドリアカ側モブアイドルたちもたくさんステージに出ていた、と好意的想像をするにも、ならばそれこそ止め絵でパッパと見せておけばお祭りの雰囲気を演出できたでしょうに。ロビーやエントランスのモブ描きで力尽きた?
セイラへ渡したカードはトレンドコレクションの「ロッキンパイソンコーデ」。登場間も無いのに販促説明に抜かりが無いそらさんさすがです。デザイナー会議によって最新の流行(トレンド)をチェックしテーマを決めて云々は、何ともファッション界の現実を的確に物語っている感じ。「今年の冬の流行はアニマル柄」って、今年の春先には既に決まっていたのでしょう(笑。会議のメンツを見ると…ヒッキーの神代さんがいる! 超絶人見知りのグリーングラス姉妹もいる! アメリカにいるはずのピエロ氏もいる! 変な人ばっかり(イマサラ。そらもこの会議に参加し自前ブランド「ボヘミアンスカイ」のトレンドコレクションドレスを作ったとのこと。エスニック系でアニマル柄ってと何だろ。インド象とかラクダとか孔雀とか? ラクダのドレスってとおっさんの肌着みたい(笑

というわけで各々のトレンドコレクションにコーデチェンジを済ませたいちご&セイラの、今年を締めくくるステージがスタートしました。「ロッキーパイソン」の名のとおり蛇革をあしらったセイラの衣装、一方いちごは「ハートフルレオパード」ってことでエンジェリーシュガーらしいピンクペースのドレスに豹柄の取り合わせはいったい?と一瞬思ったけれど動いているのを見ると意外とかわいい。どちらのコーデも過剰なデコレートが無く、いろいろ過剰なプレミアムよりこっちのが私的には印象が良いなあ。
曲はOPナンバー「KIRA☆Power 」のいちご&セイラバージョン、歌唱は担当どおりわか&ふうりです。映像的にはキレキレのステージ演出がついに極まった感じ。ぐるんぐるん回り込みながら忙しくカメラが切り替わり、煌めく照明を強調しながらパーツのアップをキャッチーに入れ込んだ映像は非常にスタイリッシュなれど少々疲れるというか落ち着かないというか、嫌いじゃないけど少々やりすぎの感があるような。何せカメラが常に動いているためキャラのかわいらしさを堪能する隙が無く、またタメが無いせいかキャッチーな画面がパッパと映る割にメリハリが無い感じ。ドラム音に合わせた足踏みやステップを強調する足元アップは良いアクセント。ナニゲに京極演出っぽいけど。振り付けの要所要所でチラリとアイコンタクトを交わしてタイミングを取ってる仕草も良し。ほんと2ndシーズンモデルは表情が良い良い。そしてサビ入りで披露されるOP準拠のぴょんぴょんダンスがスペシャルにかわいい。

光と共に浮き上がったアニマル柄の浮遊ステージにて足元から現れたキラキラダイヤモンドを振りまき、二人揃ってニャッとポーズを決めるスペシャルアピール「アニマルスタイル」は思いっきりあざといけどかわいいので正義。というか一刻も早く蘭バージョンを見たい。そういや蘭のキングレオはアニマル柄どころか全身アニマルなのでトレンドの遥か上空だけれど…これって上位互換は無いのかな? スペシャルアピール後のアウトロは前述以上に忙しい編集で、格好はいいけれどせっかくの良い表情を眺める隙を与えてくれません。ううむ、痛し痒し。
ステージが終わると結果発表からフィナーレへ。ってここで気付いたけどステージにミチルさまがいる! と思って開幕宣言のシーンをよく見直したらそっちにもいた! でもどちらにもかえでがいない…ぐぬぬ。ちなみにどちらのシーンにもきいはいません。これはおそらく前述のとおり今回はプロデュースに専念していたのでしょう。噂のマリアが出て来なかったのはスケジュールの都合? 大人の都合?(笑
続いて結果発表はお約束どおり「引き分け」と、本作の現状を象徴するような予定調和を隠さない結末でありました。というかどうせなら野鳥の会まで再現すりゃいいのにとちょっと思った。そんなフィナーレで盛り上がる会場からサッサと掃けた車中の美月さんで締め。はたして美月さんが抱く「勝負」とは? と野望の引きにてアイカツレビューの今年分はこれにてオシマイ。みなさまよいお年を。
今回コンテはベテランの増田敏彦氏。本作1stシーズンでは#13 カロリーの悲劇、#21 スワロウテイル、#29 アイドル☆ティーチャー、そして2ndシーズンでは#60 ウワサのぽわプリ☆と、列記するとさすがの手腕を感じさせる方であります。今回もまた詰め詰めの内容をテンポ良く、時にはコメディタッチに、時にはシリアスチックに上手く纏めてくれました。

さて紅白といえばNHKホールって事で今回の現場映像は外見からエントランスからロビーまでまさにマンマです。客席を見ると三階客席が無かったり配置も違っていたりしますがまあその辺はご愛敬で。実際のホールの収容人数は確か1フロア1000人くらいなので作中ホールは単純計算で2000人くらい? するとアイカツ界の一年を締める大晦日の大イベントなのにいつものZEPPもどきと大して変わらない…ってのは重箱の隅すぎるか(笑。そういや最後にNHKホールに行ったのっていつだろ? 1994年のCASIOPEAのライブかも? って20年前!?
そんなこんなで会場入りした三人娘、ロビーにひしめくアイドルたちを見て、憧れのアイカツ合戦出場に超テンションの姐さんかわいい! クルッとターンの作画気合い入りすぎ! その超テンションに「そうなんだ」と素っ気ないいちごも相変わらずいい味です(笑。というかアイドルだらけのパラダイスと銘打つ割にロビーにはスタライ&ドリアカの生徒しかおらず、つまりドリアカ創立前の去年以前はスタライの生徒しか…服の描き分けが大変だろうけど、せっかくだから両校以外のモブアイドルもいたほうが大集合感があったと思う。
久しぶりのドレミ漫談と共にセイラ&きいも合流し、返す刀で白いタスキを掛けるいちごに合わせて「紅白豆知識」を紹介。この後ポイントごとに表示される豆知識は独自の世界観をそれっぽく見せる面白い演出でした。相変わらずのスカート丈はコートを着てるとコート裾からいきなり生脚なので穏やかじゃない! そういや姐さん&蘭ってコートの襟を折ってなかったっけ? なーんて盛り上がっているみなさんを影から見つめる、これまた久しぶりのミスターS氏。何せドリアカに絡んだ話に緊張感が微塵も無いためこのおっさんの存在などほとんど忘れていましたよ(笑

引き続きニマニマが止まらない姐さん、てなところへ呼び出しが来て三人揃って面接へ。「出演者はロビーで面接」とあったけれど本当にロビーでやってて笑った。落ち着かないだろうこれは(笑。その後姐さんはイケナイ刑事のコーナー、蘭はそらと一緒にファッションショー、いちごはセイラとライブステージと、各々の担当コーナーの打ち合わせへ。あれ? 歌合戦じゃないの? と思ったけれど、そういえば今回の企画は「アイカツ合戦」、ドラマも手品もファッションショーも歌も全て含めた「アイカツ」の集大成なのですね。なるほど。
各生徒が馴染んでいる様子はもはや慣れてしまいましたが、学園マザー&ティアラさんもすっかりお馴染みというか、台頭vs凋落の当事者同士とは思えないほど仲がよろしい。こうして見ると美月さんの移籍(?)も学園マザー公認、むしろ積極的に派遣しているようにも思えます。だとすると2ndシーズン開始前のアオリは何だったんだ?とイマサラながら。
「今のって…違うよね?」
そんなこんなでロビーにてセイラと別れたいちごは通路へ消える紫色の髪を目撃! 誰がどう見てもあの人であります。もはやほとんどライバル校のテイを成さないドリアカ設定の最後の砦、ついにあの人が動き出した!?

「私の渋い演歌活動、エンカツで今年の大晦日を盛り上げるよ!」
その目撃はいちご的にも結構重大事件だろうにあっさり流して今回のハイライト、アイドルだらけの現場に何故か参加する演歌界の大御所「西島サブ子」先生のお出迎えから登場へ。しかしこれってリアルで考えるとAKBやらきゃりぱみゅやらSTAR☆ANISやらPrizmmy☆が勢揃いするアイドルステージに小林幸子が例の大道具を背負って出てくるようなもので、関係者はともかく観客は困るんじゃ?(笑。紅白恒例の一発ネタとしては面白かったけれど、流れ的にはマスカレードでも出したほうがサービスになったような?
お迎え道中での西島先生の噂話は昭和コメディタッチのデフォルメキャラがかわいい。こんなガイコツ久しぶりに見たわ(笑。搬入口に到着した西島トラックがいかにもすぎて大笑い。しかしこれは前振りでしかありませんでした。
「あのトラックの中にでっかい衣装が入ってるんだな」
「大御所は衣装のデカさが命!」の豆知識どおりほとんど大道具の巨大衣装を収めているであろうド派手な荷台のパネルウイングが徐々に開き、蘭の振りどおりいったいどんな衣装が? と思ったら、荷台にあったのは巨大なカード1枚という…これには正直リアルで大笑い、なるほどこう来ましたか。件のエンカツカード「ゴージャスニューイヤータワー」はトップス&ボトムスのプレミアム、属性は「ゴージャス」、ドレスアピールは「大御所の風格」、アピールポイントは何と「3250(サブコ?)」であります。さすが無駄にでっかいわけでは無いみたい?(笑
「サブちゃん!」
デカくて重いカードの搬入に難儀するスタッフ、するといちごはいきなりサブちゃん扱いで手伝いを名乗り出ます。何というフリーダム! このノーボーダーなノリはアメリカ仕込みか天然天性か。それにしても五人がかりでカードを運ぶ様子は何というシュールな絵面、さらにこれをセットするフィッティングボックスってどんなん…?(野暮
「若いアイドルたちは私に挨拶はしても近寄っては来ない」
さすが大御所の楽屋は置き石の土間に囲炉裏付きの畳敷きです。あはは。スタッフもノってるなあ(笑。率先してカード運びを手伝ってくれたいちごたちを相手にこの愚痴はいかにも。これもまたトップの孤独か。なーんて会話のうちに西島先生は美月さんとの繋がりをチラリ。後輩たちをよろしくとこの楽屋に挨拶に来たとか、やはり美月さんは来ていた!

手分けしての美月さん捜索はエントランスのダイコン畑が絶景なれど、例によって立ち並んだ白いダイコンをずっと見てるとゲシュタルト崩壊しそう。ここで映るガラス張りのエントランスはいかにもNHKホールっぽく、あの建物でアイカツ合戦が開催されていると思うと妙に笑えます。
一方会場内を駆け回っていたいちごは二階席に佇む美月さんを発見し、次の瞬間一直線に席を目指して通路の階段を駆け下ります。この時のいちごの動きが妙にリアルだと思ったら席と足元を交互に見ながら降りているんですね。こういうちょっとした描写でリアリティが出るのだなあ。こういう点を含めて今回は全体に作画が良く、一年を綺麗に締めてくれた感じ。
「おかえり、いちご。遅くなっちゃったけど直接言いたかった」
2ndシーズンの美月さんはOP含めてこれまで影の存在として不穏な雰囲気を漂わせていただけに、久しぶりの対面でいったいどんなリアクションを?と思っていましたが、意外や意外普通のやり取りで拍子抜けというか肩透かしというか。その後の空白期間&現状の経緯説明も特に裏事情を匂わせるわけでもなく直球ストレートな物言い。美月さんの話によればティアラさんはアイドル界の素人らしく、つまり元アイドルという線、学園マザーとアイドル時代の先輩後輩?という線はこれで消えました。それにしても元IT業界の人が何故アイドル育成を?

美月さんがプロデュースに目覚めたきっかけとして挙げたTristarやSTAR☆ANIS。2ndシーズンではぽわプリ以外無かった事にされてる風だったスタライのユニット展開はきちんと歴史に残っていました! ならばSoleilも復活させればいいのに(笑。続けて美月さんは先の事はともかく今は「アイカツを盛り上げたい」という意志を伝え――
「だからドリアカに行っても、私は…」
「仲間、ですよね?」
いちごの言葉にスッと立ち上がり暫しの無言。いちごたちはこの微妙な間に不安を浮かべ、すると美月さんは振り返って「ええ」と答えて一同安堵の笑顔に。この間は単なるタメなのかそれとも別の意味があるのか。そしてセイラとのステージの話題から新衣装のカードをくれる美月さん。立ち位置としては一応ライバルでしょうに、いきなりの気前の良さにちょっと笑った。
などなど一連を盗み聞きしていたミスターSは超速でスキャンダル記事を起こし…え? ミスターSが狙っていたスキャンダルってこの程度なの? と思ってしまった(笑。ともあれ躍起に記事を打ち込むミスターS、するとノーパソのUSBメモリを引き抜く者あり! メモリ直打ちかよ!
「頑張る若い子の邪魔をしたらあかん!」
メモリを抜いたのは西島御大、一見コワモテの大御所は若者思いの良き大先輩でありました。大御所パワーにてヤクザ記者を一ひねりの図はさすが頼もしい。とはいえヒールが出ない事に定評がある本作にてミスターSの存在は貴重なので、大御所の圧力にめげず今後もぜひ暗躍していただきたい。

そんなこんなで紅白アイカツ合戦はもうすぐ本番でーす! 本作はこんな風に撮影現場の全体図とオンエア映像をセットにした見せ方が多く、これは彼女たちが大人に混じってきちんと「仕事」をしている事を実感させます。さくらちゃんかわいい!(いきなり
ほどなく開演宣言にて盛り上がる会場の様子。俯瞰で映されたステージを見るとセットは「紅白アイカツ合戦」のカキワリのみ、またそこへ立つアイドルは全部で10名と、両校合わせてごった返していたロビーの様子に反してずいぶん寂しいような? まあTV○京制作番組のリアリティとして見れば逆にリアルと言えなくもなくなくもないと(略。大観衆の盛り上がりに笑顔を綻ばせるいちごかわいい!(いきなり
本物同様まずは審査員の紹介から。朝ドラの人気者を審査員に呼ぶのもまた恒例で、今年はブームにもなったあまちゃん…ならぬ「あめちゃん」です。じゃじじゅ! そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がッ! 続く審査員は昼ドラの「ラマちゃん」、そして夜ドラの「くまちゃん」とまさかの三連オチに不覚にも吹いてしまった。ああこんなので!

姐さんのばきゅーん! から始まったアイカツ合戦はかえでの鳥籠マジック→ファッションショー→ユリカ様ライブとサクサク進みます。 冒頭の姐さん&かえでの動きが良かったので続く演目にも期待したけれどファッションショー&ユリカ様は止め絵のみの出演で残念。前回チョイ役だったフラッシュさんの登場も僅かに期待したけれどそんなのもちろんナイナイナイ。そういや白組のファッションショーにそらが出ているってのもおかしな話、というかこの二人のCGステージ競演を見たかった。衣装を揃えたぽわプリはこれまたCGステ(以下同文。まあマジシャンかえでが異常にかわいかったので良しとしましょう。

そして今回のハイライト。例によって大道具の如く衣装を纏いステージに登場した西島先生はその高さをどんどん増し、顔が見えなくなるほど高さを増しても止まるところを知らず、ついには天井を突き抜けてご覧の有様でございます。伸びるタワーのBGMがお馴染み「芸能人はカードが命(フィッティングシーケンスの曲)」ってのも凄い破壊力でした。あはははは! NHKホールを突き抜け聳えるゴージャスニューイヤータワー、光り輝く後光に照らされる西島先生が歌うは「小さなサブ子のものがたり」…ツッコミ待ちの曲名に「大きくないか?」とセイラの冷静なツッコミはいい味だったけれど相変わらずキャラが弱い。クール系というより単に冷めてる子みたいな。
先のとおり紅白の対決も実質まるで描かれず、つまり今回の話はドリアカ不在でも十分回せてしまう内容で、都合1クール終えたのにドリアカ側の存在意義がほとんど無い現状は非常によろしくないと思う。ポッと出のゲストキャラに全部持っていかれてはレギュラーキャラの立場がありません。
ライブステージを控えたセイラへきいがカードを手渡し。そういや今回きいはプロデュース専任なのか全く舞台に出てきませんでした。ただでさえ3名しかいないドリアカ側にて1名欠員はこれまた合戦の雰囲気をスポイルしてしまったか。じつは映ってないだけでセイラ・きい・そら以外のドリアカ側モブアイドルたちもたくさんステージに出ていた、と好意的想像をするにも、ならばそれこそ止め絵でパッパと見せておけばお祭りの雰囲気を演出できたでしょうに。ロビーやエントランスのモブ描きで力尽きた?
セイラへ渡したカードはトレンドコレクションの「ロッキンパイソンコーデ」。登場間も無いのに販促説明に抜かりが無いそらさんさすがです。デザイナー会議によって最新の流行(トレンド)をチェックしテーマを決めて云々は、何ともファッション界の現実を的確に物語っている感じ。「今年の冬の流行はアニマル柄」って、今年の春先には既に決まっていたのでしょう(笑。会議のメンツを見ると…ヒッキーの神代さんがいる! 超絶人見知りのグリーングラス姉妹もいる! アメリカにいるはずのピエロ氏もいる! 変な人ばっかり(イマサラ。そらもこの会議に参加し自前ブランド「ボヘミアンスカイ」のトレンドコレクションドレスを作ったとのこと。エスニック系でアニマル柄ってと何だろ。インド象とかラクダとか孔雀とか? ラクダのドレスってとおっさんの肌着みたい(笑

というわけで各々のトレンドコレクションにコーデチェンジを済ませたいちご&セイラの、今年を締めくくるステージがスタートしました。「ロッキーパイソン」の名のとおり蛇革をあしらったセイラの衣装、一方いちごは「ハートフルレオパード」ってことでエンジェリーシュガーらしいピンクペースのドレスに豹柄の取り合わせはいったい?と一瞬思ったけれど動いているのを見ると意外とかわいい。どちらのコーデも過剰なデコレートが無く、いろいろ過剰なプレミアムよりこっちのが私的には印象が良いなあ。
曲はOPナンバー「KIRA☆Power 」のいちご&セイラバージョン、歌唱は担当どおりわか&ふうりです。映像的にはキレキレのステージ演出がついに極まった感じ。ぐるんぐるん回り込みながら忙しくカメラが切り替わり、煌めく照明を強調しながらパーツのアップをキャッチーに入れ込んだ映像は非常にスタイリッシュなれど少々疲れるというか落ち着かないというか、嫌いじゃないけど少々やりすぎの感があるような。何せカメラが常に動いているためキャラのかわいらしさを堪能する隙が無く、またタメが無いせいかキャッチーな画面がパッパと映る割にメリハリが無い感じ。ドラム音に合わせた足踏みやステップを強調する足元アップは良いアクセント。ナニゲに京極演出っぽいけど。振り付けの要所要所でチラリとアイコンタクトを交わしてタイミングを取ってる仕草も良し。ほんと2ndシーズンモデルは表情が良い良い。そしてサビ入りで披露されるOP準拠のぴょんぴょんダンスがスペシャルにかわいい。

光と共に浮き上がったアニマル柄の浮遊ステージにて足元から現れたキラキラダイヤモンドを振りまき、二人揃ってニャッとポーズを決めるスペシャルアピール「アニマルスタイル」は思いっきりあざといけどかわいいので正義。というか一刻も早く蘭バージョンを見たい。そういや蘭のキングレオはアニマル柄どころか全身アニマルなのでトレンドの遥か上空だけれど…これって上位互換は無いのかな? スペシャルアピール後のアウトロは前述以上に忙しい編集で、格好はいいけれどせっかくの良い表情を眺める隙を与えてくれません。ううむ、痛し痒し。
ステージが終わると結果発表からフィナーレへ。ってここで気付いたけどステージにミチルさまがいる! と思って開幕宣言のシーンをよく見直したらそっちにもいた! でもどちらにもかえでがいない…ぐぬぬ。ちなみにどちらのシーンにもきいはいません。これはおそらく前述のとおり今回はプロデュースに専念していたのでしょう。噂のマリアが出て来なかったのはスケジュールの都合? 大人の都合?(笑
続いて結果発表はお約束どおり「引き分け」と、本作の現状を象徴するような予定調和を隠さない結末でありました。というかどうせなら野鳥の会まで再現すりゃいいのにとちょっと思った。そんなフィナーレで盛り上がる会場からサッサと掃けた車中の美月さんで締め。はたして美月さんが抱く「勝負」とは? と野望の引きにてアイカツレビューの今年分はこれにてオシマイ。みなさまよいお年を。
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