2014-01-11(Sat)

Wake Up, Girls! #01 静かなる始動

アイドル、やらせてください! 

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2014年1月期新番レビュー第2弾です。

自分で言うのも何だけど微妙にビミョーな所を突いている感がある今期の新番レビュー、今回はいろんな意味で話題の「Wake Up, Girls!」であります。うちが元々アイドルアニメ好きってのもありますが、本作はかの「かんなぎ」以来良い話を聞かない山本氏のいよいよ本領発揮か? と期待をさせる素材でもありますゆえ、TOKYO-MXにて見ていた「のうりん」からチャンネルを替えての初回視聴でしたが…ううむ、これはどうしたものか。

原作クレジットの「Green Leaves」は近年のオリジナル作品によくある制作集団名義か、その大元であろう原案は監督も兼ねる山本寛氏。まあこの方について細かい事はあえて申しますまい。実績だけを見ればご存じ「涼宮ハルヒの憂鬱」のシリーズ演出、「らき☆すた」の初期監督、そして前述の「かんなぎ」の監督を務めた方です。気になる脚本は「THE IDOLM@STER」でもシリーズ構成を務めた待田堂子氏、キャラデザの近岡直氏も同作に関わっていた方で、なるほどどのキャラもどこかで見t(略。アニメーション制作はOrbit&タツノコ、タツノコのアイドルもの(?)としてはプリティーリズムシリーズが筆頭に挙げられるけれどいろんな意味でほぼ参考にはならなそう。

舞台は東北・宮城県、仙台市にて活躍している(していた?)いわゆる「ローカルアイドル」たちが繰り広げる悲喜こもごものお話のようです。開始早々に野外ステージでの「Wake Up Girls! デビューライブ」のネタ振りをするも、結局本編ではそれが何だったのか? どんな経緯で出場してそれきりになったのか? さっぱり判らず、また某2ちゃんねるを模したネタ振りも今回本編では軽く触れた程度で、ストーリー上でのウエイトはよく判らないまま。まあこの辺は追々描かれていくのでしょう。

全体的に彩度が落とされた映像はいかにも東北地方の厳しい寒さを感じさせ、また倒産寸前の事務所・売れないローカルアイドル・都落ちアイドルなどなどが醸し出す寂寥感も伝わってきます。アイドルという華やかなネタにこの裏寂しさはカウンターになりそうですが、ツカミが大切な第1話っからあまりしんみりしているのもどうなのだろう。今はどん底でも各キャラが前向きに頑張っている! みたいな熱気が伝わってくればまた別だけれど、本作のキャラたちはその辺のアクションが妙に現実的というか、てっぺん目指してガッ飛ぶぞ!的なアイドルもの王道の勢いが無いため作品世界へイマイチ引き込んでくれない。

前述のように事の背景・経緯がさっぱり判らない上に、次々と出てくるキャラが(デザイン含めて)揃って無個性であり、アイドルモノのポイントと思われる「キャラクターの魅力」「個性による(良い意味での)差別化」がほとんど感じられない。いやキャラの魅力どころか誰が誰だかさっぱり判らず、誰を主軸に話を回すのかすら判らず、サラッと見た限りでは結局誰一人として印象に残るキャラがいなかった。そもそも自己紹介もろくに無いままキャラの名前と顔が一致している前提で淡々と進む作りは第1話としては不親切だと思う。

というわけで今回は自分用覚え書き的に各キャラをテキトウにまとめ。

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その前にOPをカンタンに。曲は歌唱のWake Up Girls!のデビュー曲かつ現状唯一のオリジナル曲(という作中設定)である「タチアガレ!」。作曲は安定の神前暁(MONACA)氏って事で、グループアイドルのデビュー曲らしい前向きな曲調はなかなかいい感じであります。映像的にはプロフィール+私生活をチラ見せしてキャラの印象付け。冒頭に出てきた大人数アイドルグループは作中チラチラ語られる「I-1 club」のフルメンバー? 集合写真のセンターに収まっているのが真夢らしく、これが彼女のプロフィール代わりになっているみたい? などと特段の扱い&キャスト表の順列からして真夢が一応の主役って事で良いのだろうか?

映像を見るにこれはWUG結成前(デビュー前)の映像っぽく、要するにこれを見て作品背景を把握しろという事?…無理ゲーすぎ。そして曲サビと共に映った豪快なぱんちらにリアルで吹いた。何だか見てはイケナイものを見てしまった気分はこの後さらにブーストされるのでした(後述

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ではまず冒頭にて初詣の二人組。髪の短い天然ちゃん(?)は「林田藍里(CV.永野愛理)」、雲が云々の名言を語るいい子ちゃん(?)は元I-1 clubの「島田真夢(CV.吉岡茉祐)」。パッと見だと髪型以外見分けが付かんな(笑

続いて事務所を訪れた二人。こちらは明らかにビジュアルが違うので判りやすい。明るい茶髪ロングの姐御系(?)は「菊間夏夜(カヤ)(CV.奥野香耶)」、OPによれば実家がラーメン屋か、またはバイトで働いているのか。青髪ロングのクール系(?)は「七瀬佳乃(よっぴー)(CV.青山吉能)」。OPからしてどう見ても千早ポジションでしょう。てなところへ現れたツインテの天然系元気娘(?)は「岡本未夕(CV.高木美佑)」。これまたOPのとおりメイド喫茶でバイトしているらしい。

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冒頭の初詣の帰りに寄ったと思われる藍里の家はOPのとおり和菓子屋さん。ん? 家が和菓子屋のアイドル? しかも後にアルパカ? んん? それにしても第1話っから作画が安定しなくてちょっと笑った。シーンごとに別人になってるような…。

焼き芋を食べながら婆ちゃん衆と茶飲み話のいかにもうちの孫的なマスコット系(?)は「片山実波(CV.田中美海)」。口にモノ入れたまましゃべらない!(笑。

そしていかにも金持ち風のお屋敷にて大画面TVの歌劇とシンクロしているお嬢様系(?)は「久海菜々美(CV.山下七海)」。マネージャー氏から掛かってきた電話になりきりで応答しちゃったり結構マイペースっぽい? ともあれこれで全員か。

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マネージャー氏に呼び出されて勢揃いしたみなさんのシーンはこれまた第1話っから崩れ気味の止め絵連発でちょっと笑った。いや笑えない。画面向かって左側が新しい展開に期待組、右側が慎重組というのは表情を見れば一目だけれど、何せ各キャラの性格をほぼ把握していない状態なので移入のしようがありません。続く問い詰めシーンは各キャラが順番こに僅かずつ動きながらセリフを回す単調さにちょっと笑った。いや笑えない。どのカットを見ても1人ずつ順繰り持ち回りで、セリフキャラ以外は何も芝居をしていない安っぽさはこれまた第1話とは思えず。人数が多い分目立っちゃう感じ。

借金を残して夜逃げ(?)した女社長はテンプレっぽい豪快者。おそらく今後この子たちに降りかかる大ピンチの救世主として再登場するのでしょう。

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その後喫茶店のシーンではそれなりに会話芝居が見られるけれど基本的に二人一組、まあさすがにこのアングルで順繰り芝居では目も当てられませんが。しかしAパートの顔と見事に違うなあ。第1話っからこんなんで大丈夫なのだろうか。

会話が一周すると円陣組んでクリスマスライブの動画見物、あのぱんちら動画をみんなして見ていると思うとなかなかシュールな場面でありますね。すると突然佳乃が――

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「ねえ真夢、I-1時代の映像とかたまに見たりするの?」

いかにもシナリオどおり真夢の黒歴史(?)をしれっと抉る佳乃のセリフ。その言葉に慌てて藍里が割り込み、佳乃は「ご、ごめん」と思いっきり茶番ドラマには思い切り笑ってしまった。これは真夢の過去についての導入でしょうがもう少し自然な会話を組めないのかと。この後の空気の悪さはいかにもな演出でしたが、ではこうなる事が判っていて何故わざわざスイッチのセリフをクールビューティ(=頭が回りそうな)佳乃に言わせたのだろう。他の無邪気キャラが無邪気に訊いちゃった!ってならこれほど茶番には見えなかったと思うけれど。

その空気の悪さを払拭すべく立ち上がった未夕はなかなかの気配りさん、この辺はさすが客商売ってだけある? ここから自己紹介発表のテイで各キャラの名前と顔を一致させるベタな流れかと思ったら未夕だけで終わっちゃってナントモ。こうして見るとTHE IDOLM@STERの第1話って上手く作っていたのかもしれない。

お茶会からの帰り道にて駅前のオーロラビジョンに映った「I-1 club」の仙台進出(?)の告知映像。画像左から「吉川愛(CV.津田美波)」「岩崎志保(CV.大坪由佳)」「近藤麻衣(CV.加藤英美里)」「相沢菜野花(CV.福原香織)」との事ですが…キャラ名はともかく、本作メインキャラたちとの声優力の差に暫し唖然。なるほど一線で活躍している声優さんはこれほど違うのか。たったヒトコトフタコトのセリフなのに実力差があからさますぎて思わず笑ってしまった。レギュラーキャラたちの声の微妙さは全員揃って微妙なのであまり気にせず見ていたけれど、こんな風にパッとマトモな声優(しかもライバルキャラ?)が出てきてしまうとなかなか辛いモノがあります。どうすんだこれ。

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帰宅後の真夢が見始めたWUGのデビューライブ映像はOPでチラリチラリと見せるライブ映像のフルバージョン、曲はもちろんOPと同じ「タチアガレ!」です。閑散とした野外ステージにて始まったデビューライブはこれが売りの割に動きがぎこちないというか、コマ落ちしているように見えるというか、速いアクションにタメやブレが無く、また動きが揃いすぎているため全体に機械的な印象で、平たく言うと出来損ないの3DCG映像みたいな不自然さをチラホラ感じました。ミディアムショットでのタメボーカルやぬるぬると動くダンス、髪の流れなど見どころもありますが、どうも全体的にバランスが良くない感じ。

何よりリアクションに困ったのは露骨なぱんちらです。アイドルアニメにしては長めの膝上丈スカートをターンとともにひらりと舞い上がらせて生ぱんつ全開…ぱんちらの何がありがたいかといえば見えてはいけない物が「見えちゃった!」的なハプニング性&羞恥心であって、堂々と「見せてる」ぱんちら(しかもわざわざ抜きショットで)は単に下品なだけだと思う。セーラー服の裾を翻してヘソチラも露骨、さらにぐっと沈み込んでの豪快なジャンピングぱんちらには目を疑った。このアクション&アングルなら見えるほうが自然とはいえ見せてしまうと返って色気を感じないってのもあります。逆にリアルを追及するなら真冬の東北で全員生パン一枚+生脚ってのは…これはまあアニメのファンタジーとして、そんな中一人くらい毛糸穿いてたら面白かっただろうに(笑。ともあれデビューライブっからいろいろチラ付かせていたらそりゃロクな仕事は来ないだろう?とさえ。比べちゃ野暮と思いつつラブライブやアイマスの出来の良さをつくづく思い知ったり。

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ステージ映像後は噂の須藤さんを待つみなさんのシーンへ。時間になって現れたのはカツ丼屋→ピザ屋と天丼ネタが続いて三回目で登場したヤクザ者が当人というオチ…いきなりこんなベタギャグを入れられてもリアクションに困る。そしていきなりテーブルに出された白ビキニで引き。次回以降のレビューはこのビキニの扱い次第か(笑。どうせならこれまでのアイドルアニメに無かったドロドロのゲーノー界事情、売れないローカルアイドルの悲哀をリアルに描いてくれたら化けるかもしれないし化けないかもしれない。

Wake Up Girls!歌唱によるEDは「言の葉、青葉」、作曲はアイカツ!にて至高の名曲「Wake up my music」を手掛けた岡部啓一(MONACA)氏です。合唱の課題曲のような曲調は作品を締めるED曲として悪くないけれど少々しっとりしすぎと思わなくもなくなk(略。映像的には写真加工された仙台の風景が続くだけなので余所者としては特に見どころ無し。そして次回予告へ…ううむ、妙な懐かしさを感じさせる顔出し予告はこれまたリアクションに困るなあ。私は中の人にほとんど興味が無いので、できれば普通の予告映像のが良かった。とりあえず様子見。

    

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小学生です

なんだか良くわかんないなーって感じで見ていましたが、ダンス踊ってる時のパンチラの堂々さ?にちょっと笑ってしまいました。 ←プリティーリズムでしか見たことなかったので

親のいる前では見れません(笑)

No title

まさかWUGをレビューされるとは(笑)

僕もたまたま起きていたので見たのですが、流石に作画がぎこちなさ過ぎて門前払いですね。制作チームに何があったんだろう。内部事情に思いを馳せるばかりです。

脚本や演出はそこまで悪くないなと思いましたね。地下アイドルっぽさも一つの切り口かな、と。と思ったら脚本はアイマスの人なんですね。
ただ、作画崩れのせいで「アイドルは可愛い」「仙台は綺麗」といった根幹の部分で説得力がなくなってしまっているのが残念。

今日はたまたまプリリズの放送日でしたが、ハルヒがヒットしたころからダンス演出も進化したんだなあと思いましたね。ちょっと感慨深くなりました。

No title

この作品についてですが、同日公開の劇場版があってそれが事実上の0話になっているという構造なんですよね
そちらが普通ならTVアニメの1話2話辺りでやるであろうキャラ紹介・物語の背景説明などなどという構造になっているのですがはっきり言ってそれを見ないと何が何やら分からないのがこの1話ですね。。。

劇場版と同時にTV放映開始、劇場版はTVシリーズの前の話をやるという発想は決して悪いとは思いません、が視聴を強制するかのように1話でキャラや物語紹介やら何やらを飛ばすのは不親切としか言えませんね

もし管理人さんが時間や金銭面で許すのであれば劇場版を見ることをおすすめします。有料なのですがニコニコ動画でも配信されているので家でも見れます。このアニメを見て思ったもやもやはいくらか解消すると思いますよ。

訂正

「門前払い」とは少し言い過ぎでした。「見る気が起きない」と言い換えます。

No title

エロが露骨すぎて気持ち悪くなった
こいつらなら枕営業も余裕でこなすだろう

れすれす

>オーロラさん
小学生はこんな下品なアニメ見ちゃダメです!(笑

>tamanoさん
今期のアイドルアニメ枠なので一応チェックしましたが、先にやってた「のうりん」のがよほどアイドルアニメだったという。第1話っからこの出来では先が思いやられますが、私的にはそれもまた楽しみの一つって事で。

>たけさん
劇場版が0話(前日譚)ってのは後から知りました。TV版の放送スタートと同時に劇場版公開ってどんなん?と思っていたらそういう構造だったのですね。つまり2クールアニメに例えれば中盤山場を越えた後の13話から視聴開始するようなもので、なるほど確かにそんな感覚ではありました。劇場版にカネ払ってでも本作を楽しみたい層にはその手法もアリでしょうけれど、それほどでもない大多数は訳の判らなさにソッポ向いて終わりのような?

>名無しさん@ニュース2ちゃんさん
どうせならAV墜ち(年齢的に着エロIV墜ち?)や無茶な営業によるシャレにならない事故、変質ストーカーによる暴行騒ぎ、事務所の力関係による陰湿なイヤガラセ、そしてお約束どおり枕を要求するTV局関係者などなどゲーノー界の暗闇を晒しつつ、売れないアイドルのシビアな現実を描いてくれればそれなりのドラマになるかも。
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