2014-02-13(Thu)
いなり、こんこん、恋いろは。 #05 海月、友達、夏あらし。
みんなで楽しい海旅行! のはずが。

私…伏見さんになりたい。
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私…伏見さんになりたい。
呑気な水着サービス回かと思いきや、宵宮でチラチラ見せた丸ちゃんのビミョーな胸中&それに気付きながら身動き取れない墨染さんのこれまたビミョーな胸中を間髪入れずざっくり踏み込んできた今回。仲良くしたい気持ちと裏腹にココロの距離はそうカンタンに縮まらない。ううむ、人間関係はホント難しいね。

海へ出掛ける電車内から既にこれ。仲良し三人組と両親+墨染さんに別れるのは自然としても対角の丸ちゃんは初手から思いっきりソッポを向き、墨染さんかわいいかわいいの後にはすっかり拗ねちゃってます。あらら。これだけあからさまなのに何も気付かないいなりは良くも悪くも無神経、そして奧で寝ている京子は相変わらず自由人です。それにしてもどうして親世代は子供を見るとお菓子をあげたがるのだろう(笑
海に着いたらさっそく水着に着替えて砂浜へ。イケてる女子vsイケてない女子の厳しい現実に笑った。友達との海旅行にスク水を持ってくる丸ちゃんはいかにもオタク女子らしい頓着無さの表れ? かわいい水着を着たってどうせ私なんか…みたいな自虐もありそう。私服も色気皆無の無地シャツ+パンツばかりですし。一方ツインテールがかわいい墨染さん。シチュによっていろいろ髪型をアレンジしたり、私服も水着もオンナノコっぽいフリルを選んだり、こちらはこちらで人並み以上にオシャレに気を使っている事が判ります。素材の良さに加えてこれでは差は広がる一方で、そりゃオタク娘があらぬ自虐に走るのも無理は無いかも。

これだけかわいいと悪い虫が寄ってくるのも道理で、怪しすぎる筋肉男にすり寄られて怯える墨染さん…を守るべく一人睨みで賊を蹴散らす王子様! これは惚れる(笑。そしてここでもまた丸ちゃんの視線が…。
「私、ちょっと墨染苦手かも」
海と浜とで二組に分かれてあれこれ。浮き輪で浮かんで楽しく海にたゆたいながら、しかし墨染さんの話題が出た途端丸ちゃんはあからさまに表情を曇らせ、それでも気付かぬいなりへついに正直な胸中を伝えるのでした。ここは墨染さんの話題の度にいちいちまぜっかえす大波が面白い演出。

「私がいると丸太町さんが嫌がるんちゃうかな…」
一方浜辺組もこのビミョーな人間関係について話していました。宵宮での態度から今回の車中から、そりゃ普通は気付きますわな。しかしこちらはこちらで友達経験が希薄なためどうしていいのかわからない…リア充を絵に描いたような墨染さんの意外な一面でした。そういや教室での席も一人ぽつんと外れていたり、パッと見ほどクラスに溶け込んでいる訳ではないのかも。
そんな墨染さんに丸ちゃんといなりの馴れ初めを話す京子。外見はあれほど違う墨染さん&丸ちゃんは、人間関係構築に関する根っこの部分は意外と似た者のようです。その二人とも自然に仲良くなってしまういなりのコミュ能力(ココロの壁の低さ)おそるべし(笑。とはいえそれも度が過ぎると無神経に走ってしまい、ヘタを打つと取り返しが付かなかったりするのです。ああ難しい。
「私は…伏見さんみたいには…なれへん」
いなりの事をしみじみ話す京子の表情にジェラシーが止まらない墨染さんが素敵すぎる。ああもう! しかしこれがまさか伏線だったとは。

先からのビミョーな空気をどうにか盛り上げようと無駄にテンション上げ上げのいなり、でも誰も付いてこなかったよ。何という見事な空回り。この空気でサッサと寝ちゃう京子はフリーダムすぎる(笑。あまりの居づらさに墨染さんは買い物のテイで中座、すると残った二人はほっぺたを引っ張り合って感情のぶつけ合い…完全に他人行儀の対墨染さんと対称的にこの肉体言語は仲良しの証であり、丸ちゃんとしてはこういう事ができる「唯一の居場所」だからこそ、そのバランスを乱す(であろう)異分子の侵入に警戒してしまうのだなあ。そんな丸ちゃんへ「わからず屋!」と叫びログハウスを出て行くいなり、の一連を黙って聞いてる京子も辛いトコ。

マンガ好きの墨染さんは丸ちゃんといろいろ話したいのに嫌われオーラを感じ取って話もできず、なのにどうしていいのか判らなくてしょんぼり。中身は丸ちゃんが勝手に抱いているリア充美人のイメージと正反対の、人間関係に臆病な普通の女子中学生なのにね。あのいなりにしても最初は外見のイメージに囚われて尻込み気味でしたし(笑。いなりのようにココロの壁が低い子相手なら自然に仲良くなれるけれど、人見知り&自虐全開の丸ちゃん相手に受け身のままでは永遠に平行線でありましょう。
夜の灯りに吸い寄せられる蛾の如く、とぼとぼと夜道を歩く墨染さんを目がけて一直線&まとわりつく件の筋肉男。昼間のナンパシーンも伏線だったとは…というか夜道でこれは思いっきり変質者です(笑。すると追って出てきたいなりが現場を目撃し、さあどうするか?と思ったら京子にいなりこんこんして変質者を撃退! 墨染さん的には王子様ポイントがカンストであります(笑。しかしこの京子への変身が全てのマチガイの元でした。
「私、もしかして、三人の邪魔に…」
「大丈夫やて! 丸ちゃんも絶対わかってくれるから!」
「ありがとう…何か三条さんじゃないみたい」
俯く墨染さんを全力で励ますニセ京子。声を上げる勢いもそうですが、何より京子は「丸ちゃん」って呼ばないんだよねえ(笑。思わず出てしまったいなりの素を見逃さない、逆に言うとこの短期間で京子の事をしっかり見ている墨染さんおそるべしか。

「もし京子といなりが墨染と仲良くなったら…私だけ…一人になったら…」
一方ログハウスでは丸ちゃんvs京子のホンネ合戦。いなり相手には言えないホンネを京子には言える辺り、京子の姐御肌・頼り甲斐が窺えますね。丸ちゃん相手でも男前です。まあ冷静に比較するとロクでもない子なのだけれど…って、これで解決かい!?(笑
「眠すぎて生きるのが辛いから先に部屋に戻ってる、って」
さてその頃お外組は大変な事になっていました。京子の姿でログハウスへ戻るわけにいかないなりは力技で一時離脱し変身を解き、不自然な入れ替わりを思い付きの言い訳をごまかし、しかしこの軽い嘘が墨染さんを大きく傷付けてしまったのでした。ついさっき「大丈夫、私が付いてるから!」と言ってくれた京子は、暗い夜道に自分を置いて一人でサッサと帰ってしまった。この入れ替わり劇は墨染さん視点だとこう映るのです。いなりってば何と罪な子だろう。
これをして「嘘吐き」となじるではなく、勘違いした自分が恥ずかしいと考える墨染さんは丸ちゃんに負けず劣らず自虐の子です。その原因は忙しい両親を心配させまいと健気にいい子を演じていたせい。誰にも相談できずいつも一人で抱え込む毎日、遠慮して、壁を作って、いつしか自然な人間関係を築けなくなってしまった。さらに――
「三条さんは伏見さんの事ばっかり…」
「私、こないだから、伏見さんにやきもち焼いてる…最低…」
美人でスタイル良くて大人っぽい墨染さんがスペック的に正反対のいなりに憧れる。自らが持つ物を全て失っても思い人の瞳に映りたい。何と純粋なオンナノコ思考か。京子王子様の流れがまさかこういう方向へ進むとは予想しませんでした。
「私にできる事なら何でも」
「私…伏見さんになりたい」
墨染さんになりたかったいなりと、いなりになりたい墨染さん。出会ってはいけない二人が出会ってしまってさあ大変です。突然現れた神通力暴走のアレ、はたして二人の運命は! 離れて倒れるうか様はどうなる!?
「いなり、こんこん、恋いろは。」第6話予告

海へ出掛ける電車内から既にこれ。仲良し三人組と両親+墨染さんに別れるのは自然としても対角の丸ちゃんは初手から思いっきりソッポを向き、墨染さんかわいいかわいいの後にはすっかり拗ねちゃってます。あらら。これだけあからさまなのに何も気付かないいなりは良くも悪くも無神経、そして奧で寝ている京子は相変わらず自由人です。それにしてもどうして親世代は子供を見るとお菓子をあげたがるのだろう(笑
海に着いたらさっそく水着に着替えて砂浜へ。イケてる女子vsイケてない女子の厳しい現実に笑った。友達との海旅行にスク水を持ってくる丸ちゃんはいかにもオタク女子らしい頓着無さの表れ? かわいい水着を着たってどうせ私なんか…みたいな自虐もありそう。私服も色気皆無の無地シャツ+パンツばかりですし。一方ツインテールがかわいい墨染さん。シチュによっていろいろ髪型をアレンジしたり、私服も水着もオンナノコっぽいフリルを選んだり、こちらはこちらで人並み以上にオシャレに気を使っている事が判ります。素材の良さに加えてこれでは差は広がる一方で、そりゃオタク娘があらぬ自虐に走るのも無理は無いかも。

これだけかわいいと悪い虫が寄ってくるのも道理で、怪しすぎる筋肉男にすり寄られて怯える墨染さん…を守るべく一人睨みで賊を蹴散らす王子様! これは惚れる(笑。そしてここでもまた丸ちゃんの視線が…。
「私、ちょっと墨染苦手かも」
海と浜とで二組に分かれてあれこれ。浮き輪で浮かんで楽しく海にたゆたいながら、しかし墨染さんの話題が出た途端丸ちゃんはあからさまに表情を曇らせ、それでも気付かぬいなりへついに正直な胸中を伝えるのでした。ここは墨染さんの話題の度にいちいちまぜっかえす大波が面白い演出。

「私がいると丸太町さんが嫌がるんちゃうかな…」
一方浜辺組もこのビミョーな人間関係について話していました。宵宮での態度から今回の車中から、そりゃ普通は気付きますわな。しかしこちらはこちらで友達経験が希薄なためどうしていいのかわからない…リア充を絵に描いたような墨染さんの意外な一面でした。そういや教室での席も一人ぽつんと外れていたり、パッと見ほどクラスに溶け込んでいる訳ではないのかも。
そんな墨染さんに丸ちゃんといなりの馴れ初めを話す京子。外見はあれほど違う墨染さん&丸ちゃんは、人間関係構築に関する根っこの部分は意外と似た者のようです。その二人とも自然に仲良くなってしまういなりのコミュ能力(ココロの壁の低さ)おそるべし(笑。とはいえそれも度が過ぎると無神経に走ってしまい、ヘタを打つと取り返しが付かなかったりするのです。ああ難しい。
「私は…伏見さんみたいには…なれへん」
いなりの事をしみじみ話す京子の表情にジェラシーが止まらない墨染さんが素敵すぎる。ああもう! しかしこれがまさか伏線だったとは。

先からのビミョーな空気をどうにか盛り上げようと無駄にテンション上げ上げのいなり、でも誰も付いてこなかったよ。何という見事な空回り。この空気でサッサと寝ちゃう京子はフリーダムすぎる(笑。あまりの居づらさに墨染さんは買い物のテイで中座、すると残った二人はほっぺたを引っ張り合って感情のぶつけ合い…完全に他人行儀の対墨染さんと対称的にこの肉体言語は仲良しの証であり、丸ちゃんとしてはこういう事ができる「唯一の居場所」だからこそ、そのバランスを乱す(であろう)異分子の侵入に警戒してしまうのだなあ。そんな丸ちゃんへ「わからず屋!」と叫びログハウスを出て行くいなり、の一連を黙って聞いてる京子も辛いトコ。

マンガ好きの墨染さんは丸ちゃんといろいろ話したいのに嫌われオーラを感じ取って話もできず、なのにどうしていいのか判らなくてしょんぼり。中身は丸ちゃんが勝手に抱いているリア充美人のイメージと正反対の、人間関係に臆病な普通の女子中学生なのにね。あのいなりにしても最初は外見のイメージに囚われて尻込み気味でしたし(笑。いなりのようにココロの壁が低い子相手なら自然に仲良くなれるけれど、人見知り&自虐全開の丸ちゃん相手に受け身のままでは永遠に平行線でありましょう。
夜の灯りに吸い寄せられる蛾の如く、とぼとぼと夜道を歩く墨染さんを目がけて一直線&まとわりつく件の筋肉男。昼間のナンパシーンも伏線だったとは…というか夜道でこれは思いっきり変質者です(笑。すると追って出てきたいなりが現場を目撃し、さあどうするか?と思ったら京子にいなりこんこんして変質者を撃退! 墨染さん的には王子様ポイントがカンストであります(笑。しかしこの京子への変身が全てのマチガイの元でした。
「私、もしかして、三人の邪魔に…」
「大丈夫やて! 丸ちゃんも絶対わかってくれるから!」
「ありがとう…何か三条さんじゃないみたい」
俯く墨染さんを全力で励ますニセ京子。声を上げる勢いもそうですが、何より京子は「丸ちゃん」って呼ばないんだよねえ(笑。思わず出てしまったいなりの素を見逃さない、逆に言うとこの短期間で京子の事をしっかり見ている墨染さんおそるべしか。

「もし京子といなりが墨染と仲良くなったら…私だけ…一人になったら…」
一方ログハウスでは丸ちゃんvs京子のホンネ合戦。いなり相手には言えないホンネを京子には言える辺り、京子の姐御肌・頼り甲斐が窺えますね。丸ちゃん相手でも男前です。まあ冷静に比較するとロクでもない子なのだけれど…って、これで解決かい!?(笑
「眠すぎて生きるのが辛いから先に部屋に戻ってる、って」
さてその頃お外組は大変な事になっていました。京子の姿でログハウスへ戻るわけにいかないなりは力技で一時離脱し変身を解き、不自然な入れ替わりを思い付きの言い訳をごまかし、しかしこの軽い嘘が墨染さんを大きく傷付けてしまったのでした。ついさっき「大丈夫、私が付いてるから!」と言ってくれた京子は、暗い夜道に自分を置いて一人でサッサと帰ってしまった。この入れ替わり劇は墨染さん視点だとこう映るのです。いなりってば何と罪な子だろう。
これをして「嘘吐き」となじるではなく、勘違いした自分が恥ずかしいと考える墨染さんは丸ちゃんに負けず劣らず自虐の子です。その原因は忙しい両親を心配させまいと健気にいい子を演じていたせい。誰にも相談できずいつも一人で抱え込む毎日、遠慮して、壁を作って、いつしか自然な人間関係を築けなくなってしまった。さらに――
「三条さんは伏見さんの事ばっかり…」
「私、こないだから、伏見さんにやきもち焼いてる…最低…」
美人でスタイル良くて大人っぽい墨染さんがスペック的に正反対のいなりに憧れる。自らが持つ物を全て失っても思い人の瞳に映りたい。何と純粋なオンナノコ思考か。京子王子様の流れがまさかこういう方向へ進むとは予想しませんでした。
「私にできる事なら何でも」
「私…伏見さんになりたい」
墨染さんになりたかったいなりと、いなりになりたい墨染さん。出会ってはいけない二人が出会ってしまってさあ大変です。突然現れた神通力暴走のアレ、はたして二人の運命は! 離れて倒れるうか様はどうなる!?
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