2014-02-18(Tue)
そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION- #07 スターレイン
そに子の気ままな一人旅。

一期一会の煌めきを心に刻んで。

アバン冒頭は「スターレイン」のメロを口ずさみながら軽トラの荷台で揺られるそに子。気持ちよさそうに風を楽しみながら片手に例のSONICOノート、もう片手に緑色のトンボ玉を光らせて、今回描かれる気ままな一人旅の振りをチラリと。劇中にて登っていた坂道を下っている辺りこれは帰り道かな? いやはや荷台のそに子がいきなりいい顔してます。このヒトコマだけで体中の毒気が抜けてしまいそう(笑
というわけで今回はそに子の一人旅。超豪華客船でのゾンビ騒動から一転してのんびり呑気な一人旅は、一貫したドラマ性があるわけでもなく、トラブルに巻き込まれて大ピンチ!なわけでもなく、ただただ旅先での人との触れ合いを穏やかに緩やかに淡々と描き続けるだけで、ボーッと見てたら何この環境ビデオ?ってなもの。しかしてこれら行き当たりばったりな旅風景は全てが前振りであり、そに子が体験した一期一会の触れ合いは全てラストの流れ星に集約され心の糧とし歌詞へ昇華させるという、見事に一本筋が通っている非常に綺麗なお話でした。こういう話大好きなんですよ。
Aパート冒頭は出発前の池袋駅周辺。ここでダンススクールの練習風景を見て何やら決意のメガネっ娘は本屋&港とこのところ連続で顔を見せている子ですね。ここまでしといてモブのまま終わる事は無いでしょうし、まさか本当にぽちゃ子登場の振り? そんな一世一代の決意(?)を見せるメガネっ娘と、宛の無い旅に出掛けるそに子がニアミス…各々の進行方向が逆ってのはなかなか奥が深い。
ファーストフードで飲み物を仕入れて深夜バスの乗り場へ急ぎ、ほどなく到着したバスに乗り込むそに子。客いねえ! ほぼ貸し切りの車内に収まるとパーカーのポケットから例のノートを取り出してチラリ、この旅の目的が「新曲(スターレイン)の歌詞アイデア探し」である事を匂わせます。

ここからは旅行道中で出会ったいろんな人たちとの触れ合いが淡々と描かれていきます。このガラ空きの深夜バスにて席を間違えるお約束ゴッツン!からマカロンもらって大喜び。しかし臨席のお姉さんはビミョーな事情の旅のようで、休憩のS.Aで穏やかじゃない電話の様子を思いがけず目撃しちゃったり、気にはなるけど深入りもできず、旅は道連れ的に幸先良さげだった旅行スタートは一転してビミョーな雰囲気に。このシーンは深夜バスの空気感、また深夜のS.Aの雰囲気がじつにいい感じに再現されていました。集合管+ヨーロピアンウインカー+メッキメーターカバーの定番改造されてるCB400Fourにも感動(笑

例によって最悪の寝起きは傍から見たら微笑ましいけど隣にいたら困るなあ(笑。ほどなくバスは新潟駅へ到着し、引き続きポーッとしてるそに子を心配しつつお姉さんとお別れ。そにこあしふといな! すると後のハイエースから男が現れ、オンタイム視聴時にはここでそに子を巻き込んで話が広がる?と思いきやハッピーエンドを見届けたそに子はそのまま場を離れ…この完全に行きずり投げっぱのドラマには呆気に取られると同時に、今回の方向性を察して思わず膝を叩いてしまった。
早朝の駅の空気感もそれっぽく、例のノートを広げながらつい眠ってしまったそに子を起こしてくれる駅員さんとの温かい触れ合いもいい感じでした。敬礼! そのまま電車に飛び乗って流れる車窓を眺め風に吹かれ、そに子は感じるままに歌詞のアイデアをひねる。
ほら、風が告げる
流されるように、転がるように
走り出す、重ねたページ
進むにつれて乗客も増え始め、そこに暮らす人々の息遣いに包まれながらそに子は…いつの間にか寝てるし!(笑

食事を摂ろうと中条駅で飛び降りたそに子は寂れたシャッター商店街に唖然、しかも突然雨が降り出して弱り目に祟り目であります。濡れた脚を拭く仕草がじつにナントモ。そにこあし(略。恨めしそうに雨空を見上げ、雨宿りの軒下でスマホを取り出し愚痴の一つも…自分一人で解決すべくスマホをしまって我慢我慢のそに子かわいい。てな所へ通りがかったガラス工芸職人のお姉さんとヒトコトフタコト、工房見学を誘われるも遠慮するそに子でしたが、はたして腹の鳴き声をきっかけに工房へお邪魔する事に。あはは。かわいい(笑
「見てるばっかりじゃつまらないでしょ?」
お姉さんの作業風景を見学していたそに子へガラス細工体験のおすすめ。突然の申し出に最初は及び腰なれど、しかしお姉さんの手ほどきで戸惑いながらもガラスを丸め、次第に夢中となり、ついに綺麗なトンボ玉を完成…二の足を踏んで見ているだけではつまらない、やってみなけりゃ本当の楽しさもわからない、何も得られない。これは人生訓であると同時にそに子のバンド加入エピソードにマンマ重なって地味に深いヒトコマでした。バーナー類の小物描写もリアルで好印象、というかどのカットを見ても細部に手を抜かない拘りに作品愛を感じます。
その後温泉を目指してトコトコ歩く道すがら、道を聞いたお年寄りからスイカを貰ったり、空を飛び回るパラグライダーに目を輝かせたり、一瞬一瞬を心に刻んで旅を満喫するそに子の様子をつらつらと。異様に力が入った背景美術&演出は雰囲気ありありで、じりじりと射す日差しの一方で爽やかな風が舞う田舎の夏の空気感が見事に伝わってきます。気合い入ってるなあ。

日が傾く頃ようやく旅館へ辿り着いたそに子はさっそく温泉へ。浴衣を落として髪を纏める仕草の色っぽさや良し。効能書きを読み上げて「なるほど~」はいかにも生真面目なそに子らしい(笑。絶景の湯船に浸かってふぅ~と一息から気持ちよさそうに目を閉じて温泉を満喫、できれば俯せではなく(以下略

「迷わず歩き出そう」
湯上がりの食事後うとうとしていたそに子は「星まつり」へ向けてゴー! しかし日が暮れた山道を行くうちにすっかり迷ってしまってさあ大変です。迷わず歩き出したはずなのに(笑。ともあれ一念発起の無謀な挑戦にて出口が見えないドツボに自らハマリ、足掻いても足掻いてもデッドエンドに突き当たって焦るばかり、どうにもならず友達に頼ろうとするも間が悪く(圏外)、結局一人で抱え込んでドツボの極み、という流れもまたそに子らしいと申しましょうか。そんな絶体絶命の局面にて思いがけず道を示してくれる存在が現れ、正解へ辿り着く結末も深いな。

狸さんを追って森を抜けるとこぼれるような満点の星空が広がっていました。そに子はその美しさに息を呑み、件のトンボ玉を夜空にかざし…流れ星の煌めきをこの旅で出会った人々との思い出に重ねる=一瞬の出会いを心に刻んで笑顔の締めは素晴らしく気持ちが良い。これほどほっこり&上質にまとまった話は久しく見ていないような気がする。また毎回毎回バラエティに富んだ作りなのに根幹部分はきちんと「そに子」しているのも凄い。かわいくグラマラスなそに子を眺めるだけで良しのはずが、各話の質の高さにすっかりハマってしまったかも。


というわけで今回のEDはもちろん「スターレイン」です。作中の旅行で得た体験・呟かれた作詞アイデアをしっとりと歌い上げ、流れる映像もそに子が内包する明暗の対比から融合という、なかなか奥深い作りでありました。いやはや毎回凝ってますね。

ED含めて見事綺麗にまとめたのに次回予告はご覧の有様。このカオスっぷりが本作の魅力ではありますが(笑
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

一期一会の煌めきを心に刻んで。

アバン冒頭は「スターレイン」のメロを口ずさみながら軽トラの荷台で揺られるそに子。気持ちよさそうに風を楽しみながら片手に例のSONICOノート、もう片手に緑色のトンボ玉を光らせて、今回描かれる気ままな一人旅の振りをチラリと。劇中にて登っていた坂道を下っている辺りこれは帰り道かな? いやはや荷台のそに子がいきなりいい顔してます。このヒトコマだけで体中の毒気が抜けてしまいそう(笑
というわけで今回はそに子の一人旅。超豪華客船でのゾンビ騒動から一転してのんびり呑気な一人旅は、一貫したドラマ性があるわけでもなく、トラブルに巻き込まれて大ピンチ!なわけでもなく、ただただ旅先での人との触れ合いを穏やかに緩やかに淡々と描き続けるだけで、ボーッと見てたら何この環境ビデオ?ってなもの。しかしてこれら行き当たりばったりな旅風景は全てが前振りであり、そに子が体験した一期一会の触れ合いは全てラストの流れ星に集約され心の糧とし歌詞へ昇華させるという、見事に一本筋が通っている非常に綺麗なお話でした。こういう話大好きなんですよ。
Aパート冒頭は出発前の池袋駅周辺。ここでダンススクールの練習風景を見て何やら決意のメガネっ娘は本屋&港とこのところ連続で顔を見せている子ですね。ここまでしといてモブのまま終わる事は無いでしょうし、まさか本当にぽちゃ子登場の振り? そんな一世一代の決意(?)を見せるメガネっ娘と、宛の無い旅に出掛けるそに子がニアミス…各々の進行方向が逆ってのはなかなか奥が深い。
ファーストフードで飲み物を仕入れて深夜バスの乗り場へ急ぎ、ほどなく到着したバスに乗り込むそに子。客いねえ! ほぼ貸し切りの車内に収まるとパーカーのポケットから例のノートを取り出してチラリ、この旅の目的が「新曲(スターレイン)の歌詞アイデア探し」である事を匂わせます。

ここからは旅行道中で出会ったいろんな人たちとの触れ合いが淡々と描かれていきます。このガラ空きの深夜バスにて席を間違えるお約束ゴッツン!からマカロンもらって大喜び。しかし臨席のお姉さんはビミョーな事情の旅のようで、休憩のS.Aで穏やかじゃない電話の様子を思いがけず目撃しちゃったり、気にはなるけど深入りもできず、旅は道連れ的に幸先良さげだった旅行スタートは一転してビミョーな雰囲気に。このシーンは深夜バスの空気感、また深夜のS.Aの雰囲気がじつにいい感じに再現されていました。集合管+ヨーロピアンウインカー+メッキメーターカバーの定番改造されてるCB400Fourにも感動(笑

例によって最悪の寝起きは傍から見たら微笑ましいけど隣にいたら困るなあ(笑。ほどなくバスは新潟駅へ到着し、引き続きポーッとしてるそに子を心配しつつお姉さんとお別れ。そにこあしふといな! すると後のハイエースから男が現れ、オンタイム視聴時にはここでそに子を巻き込んで話が広がる?と思いきやハッピーエンドを見届けたそに子はそのまま場を離れ…この完全に行きずり投げっぱのドラマには呆気に取られると同時に、今回の方向性を察して思わず膝を叩いてしまった。
早朝の駅の空気感もそれっぽく、例のノートを広げながらつい眠ってしまったそに子を起こしてくれる駅員さんとの温かい触れ合いもいい感じでした。敬礼! そのまま電車に飛び乗って流れる車窓を眺め風に吹かれ、そに子は感じるままに歌詞のアイデアをひねる。
ほら、風が告げる
流されるように、転がるように
走り出す、重ねたページ
進むにつれて乗客も増え始め、そこに暮らす人々の息遣いに包まれながらそに子は…いつの間にか寝てるし!(笑

食事を摂ろうと中条駅で飛び降りたそに子は寂れたシャッター商店街に唖然、しかも突然雨が降り出して弱り目に祟り目であります。濡れた脚を拭く仕草がじつにナントモ。そにこあし(略。恨めしそうに雨空を見上げ、雨宿りの軒下でスマホを取り出し愚痴の一つも…自分一人で解決すべくスマホをしまって我慢我慢のそに子かわいい。てな所へ通りがかったガラス工芸職人のお姉さんとヒトコトフタコト、工房見学を誘われるも遠慮するそに子でしたが、はたして腹の鳴き声をきっかけに工房へお邪魔する事に。あはは。かわいい(笑
「見てるばっかりじゃつまらないでしょ?」
お姉さんの作業風景を見学していたそに子へガラス細工体験のおすすめ。突然の申し出に最初は及び腰なれど、しかしお姉さんの手ほどきで戸惑いながらもガラスを丸め、次第に夢中となり、ついに綺麗なトンボ玉を完成…二の足を踏んで見ているだけではつまらない、やってみなけりゃ本当の楽しさもわからない、何も得られない。これは人生訓であると同時にそに子のバンド加入エピソードにマンマ重なって地味に深いヒトコマでした。バーナー類の小物描写もリアルで好印象、というかどのカットを見ても細部に手を抜かない拘りに作品愛を感じます。
その後温泉を目指してトコトコ歩く道すがら、道を聞いたお年寄りからスイカを貰ったり、空を飛び回るパラグライダーに目を輝かせたり、一瞬一瞬を心に刻んで旅を満喫するそに子の様子をつらつらと。異様に力が入った背景美術&演出は雰囲気ありありで、じりじりと射す日差しの一方で爽やかな風が舞う田舎の夏の空気感が見事に伝わってきます。気合い入ってるなあ。

日が傾く頃ようやく旅館へ辿り着いたそに子はさっそく温泉へ。浴衣を落として髪を纏める仕草の色っぽさや良し。効能書きを読み上げて「なるほど~」はいかにも生真面目なそに子らしい(笑。絶景の湯船に浸かってふぅ~と一息から気持ちよさそうに目を閉じて温泉を満喫、できれば俯せではなく(以下略

「迷わず歩き出そう」
湯上がりの食事後うとうとしていたそに子は「星まつり」へ向けてゴー! しかし日が暮れた山道を行くうちにすっかり迷ってしまってさあ大変です。迷わず歩き出したはずなのに(笑。ともあれ一念発起の無謀な挑戦にて出口が見えないドツボに自らハマリ、足掻いても足掻いてもデッドエンドに突き当たって焦るばかり、どうにもならず友達に頼ろうとするも間が悪く(圏外)、結局一人で抱え込んでドツボの極み、という流れもまたそに子らしいと申しましょうか。そんな絶体絶命の局面にて思いがけず道を示してくれる存在が現れ、正解へ辿り着く結末も深いな。

狸さんを追って森を抜けるとこぼれるような満点の星空が広がっていました。そに子はその美しさに息を呑み、件のトンボ玉を夜空にかざし…流れ星の煌めきをこの旅で出会った人々との思い出に重ねる=一瞬の出会いを心に刻んで笑顔の締めは素晴らしく気持ちが良い。これほどほっこり&上質にまとまった話は久しく見ていないような気がする。また毎回毎回バラエティに富んだ作りなのに根幹部分はきちんと「そに子」しているのも凄い。かわいくグラマラスなそに子を眺めるだけで良しのはずが、各話の質の高さにすっかりハマってしまったかも。


というわけで今回のEDはもちろん「スターレイン」です。作中の旅行で得た体験・呟かれた作詞アイデアをしっとりと歌い上げ、流れる映像もそに子が内包する明暗の対比から融合という、なかなか奥深い作りでありました。いやはや毎回凝ってますね。

ED含めて見事綺麗にまとめたのに次回予告はご覧の有様。このカオスっぷりが本作の魅力ではありますが(笑
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