2014-03-20(Thu)

いなり、こんこん、恋いろは。 #10 いなり、こんこん、恋いろは。

うか様を救うべく高天原へ! 

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ありがとう、いなり。うか様、ありがとう。

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コーン!コーン!の声と共に現れた狐火に導かれ参道を駆け上がるいなり、で引いた前回から今回冒頭は全国の稲荷神社から神使が集まり加勢のシーンから。先の鳴き声は日本中の神使への呼び掛けでしたか。軽くググってみたら高橋稲荷がマンマですぐ判明したけれど他はよう判らず。稲荷神社多すぎ(笑。渋谷上空で合流した神使の群れはやがて京都タワーをかすめて伏見稲荷の参道へ、仲間の加勢にパワーをもらったかシシ&ロロは巨大神使となっていなりを乗せて駆け上がります。みんなうか様を心配しているのでしょう。

その頃トシ様は愛する妹を救うべく天岩戸の結界を打ち破らんと太刀を振っておりました。高天原の長たる天照大神様の結界がこれで破れりゃ苦労は無い、と思ったら普通に突破しちゃってちょっと笑った。いいのかそれで。肩のコンちゃんがいかにも意味ありげに「最後のおつとめ」宣言をしていたけれど特に変わった事をしないまま終わってしまって拍子抜け。人間モードで有終の美を飾ってくれるかと思ったのに。

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神使に乗って天空を進むいなりは雲を抜けると高天原へ到着しそのまま天岩戸へ直行、そして結界突破に成功し歩を進めるトシ様を踏みつけ…地味にいい仕事していたのにこの扱いは気の毒すぎ(笑

いなりは巨大な岩戸を前にうか様の名を叫び、しかし岩戸の中の姫君は透け透けの瀕死。呼ぶ声が届いているのかいないのか返事をする力すら残っていないようです。

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さてこの岩戸をどうやって開けるのか? と思ったらせーの!で力ずく。見るからに巨大な岩戸はもちろん中学生少女の力で開くはずもなく、するとコンちゃんが力を振り絞り、無数の神使とトシ様も続き、いなりは再びせーの!と諦めない負けない。などなどいなりを筆頭としてうか様を助けたい気持ちは重々判るのだけど…そもそも岩戸の重さ云々以前に岩戸を開け閉めできるのは天照大神様だけなんじゃ? タヂカラヲでも連れてこないと力ずくでは開けられない、つまり急を知った他の神様たちがうか様救出に駆け付けるのかと思ったら全然そんな展開はありませんでした。あはは。結局は天照大神様の御心一つなのでしょう。

「私消えちゃうんだ。ごめんね、いなり」
「何言ってはるんですか! 私諦めませんよ!」

指を痛めても構わず力を振り絞るいなりに心を動かされたか、ついに岩戸が少し開いて隙間越しの対面へ。全部開けてあげないイケズがいかにも。ここは岩戸の隙間を射す光によって内外の熱量差を示す演出が面白い。手が届く場所にいるのに届かないもどかしさも伝わってきます。

「姉さん、そろそろいいだろう?」

神様と人間の関係が云々の名目の天岩戸騒動ですが、スサノヲ様は娘の心配より姉さんの座興に呆れている風で…もちろん痛む指に構わず頑張るいなりにほだされた面はあるだろうけれど、天照大神様の様子を見ると第2話のテストと同じ、結局単なる暇潰し(&軽い仕置き)で閉じ込めていただけみたいな印象すら。

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そんなこんなで岩戸が開くも上が通って下が通らず。年頃のオンナノコにこれは地味にキッツイ(笑。通れるトコまで開いた後はうか様との再会に喜びの声を上げて飛び付くも、そのまま透けて通ってビターン! あらら。気を取り直してご対面ではさっそく「消えちゃうことを黙っていた」事を責め、すると「神通力暴走を黙っていた」事を責められ…互いを気遣うゆえに黙っていたとはいえこれは全然「おあいこ」じゃないような? 何せ神通力の暴走がうか様消滅の引き金になったのだから。いやそれを言っちゃあドラマにならないんだけど(笑

「丹波橋くんと仲良くなれたんは、ちゃんと言いたい事友達に言えるようになったんは、きっと神通力の、うか様のおかげなんです」
「それは違うよ、いなり。神通力では人の心は動かせない」

このやり取りは良かった。神通力は物事のきっかけに成り得ても人の本質には関われない。引っ込み思案だったいなりが人と話せるようになったのは自分自身の力で変わったからなのですね。うか様の言葉によりいなりは「人は神通力以上の力を持っている」事に気付き、心の底から「神通力は必要無い」と気付いた。だからこそ何の惑いもなく神通力を手放せたのでしょう。

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とはいえ何の説明もなく普通に返せてしまってちょっと笑った。「いなりが心から返したいと思ったら返せる」ってのはラブレター事件の時にうか様が感じ取った解決策だけれど、その事をいなりが知っている(知る経緯の)描写が無いため、今回いきなり当然のように返してしまっていったい何が起きているやら?と。いなり的には返したくても返せない(返す方法が判らない)情況に難儀していたはずなのに。

ともあれ神通力は無事にうか様へ戻り、透けていた体も元に戻り、透過していた手をしっかり握って最後のお別れ。思いがけず手に入れた神通力についてドラマチックに「素敵な力でした」と言っていたけれどいなりは大した事に使っていなかったような?(それは言わない。ほどなくうか様は離れていき、繋いだ手が離れると次のカットは見慣れた神社にそのままのポーズで立ち尽くすいなりという切なさ。魂を抜かれたような表情はうか様に関する記憶が消えてる? ボーゼン顔のまま参道を下り、合流した京子たちに囲まれながら無意識に流れる涙もまた「覚えていないのに何故か涙が! 私どうしちゃったの!?」的な演出と思いきや。

それはそうとこういう時にサッとキズバン出してくれる墨染さんのオンナノコっぷりが凄まじい。もっと活躍を見たかった。

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「私はそんな人間たちを見守っていきたいと思っているのです」

騒動終わって高天原でのまとめの後のエピローグ。「みんなで食べてな」と稲荷寿司をお供えして駆け出すいなり、を見下ろす視点へのアングルチェンジは思わず頬が緩みました。姿は見えずとも約束どおりいなりを見守っているのですね。「遅刻するぞ」と燈日に煽られて駆け出し、いなりの視線が外れた次のカット…うか様いるじゃん! 振り返ったいなり視点ではやはりうか様の姿が無いのだけれど、燈日は隣の誰かと話している雰囲気で、要するに燈日は何も変わらずうか様とコミュニケーションが取れているのでしょう。すぐそこに立っているのに鳥居を見つめて挨拶のいなりは微笑ましいけど何だか切ない。

「うか様、また来ますね。見えなくても、うか様がいるの私知ってんもん」

稲荷寿司のシーンで何となく判りましたが、いなりはうか様関係の記憶がマンマ残っているようです。第3話にて天照大神様が「うかたちと出合う前のあんたに戻る」と言っていたので記憶もリセットされるのかと思っていたけれど普通に覚えていて少々拍子抜け、この悟りきったラストシーンを見るとこれまでの騒動は何だったんだ?と思わなくなくも(以下略。うか様関係の事は覚えてないけど「守られている気配」だけは感じる、というオチのが個人的には好きかもしれない。というか燈日は相変わらず見えているのだから、燈日を通せばうか様とコミュニケーション取れるんじゃ? 綺麗に終わったようで何となくスッキリしない最終回でした。


京都伏見の雰囲気を十二分に伝える美麗な背景美術、ほぼ崩れを感じさせなかったキャラ作画、京都弁の柔らかい雰囲気、それを(余所者的には)カンペキに再現した中の人の演技、個性的なキャラにコメディ色豊かな展開などなど、毎週楽しく見てまいりましたが…ラスト数話の力技的幕引き感により少々残念側に傾いたのも正直なところ。またこのテの作品で完全に辻褄を合わせるのは無理とはいえ、尺の都合か力量不足かどうにも辻褄が合わない点が多くてモニョモニョ気分が残ってしまった感もあります。そのほとんどは一般的な12話構成だったらもう少し何とかなっただろうと思うとじつに惜しい。うか様と墨染さんが良キャラすぎて主人公が霞んでしまったのはどうにもならないとは思いますが。

気を揉ませた恋愛話についてもいなり&丹波橋くんよりうか様、そして墨染さんの行方が気になりますね。どのペアもとっかかりだけで終わってしまって非常に残念。まあ恋愛自体よりも恋愛に至る心の動きを重視した感はありますが、各キャラが恋心を意識してさあこれから!という所で終わってしまったのは不完全燃焼もいいところ。あとミヤちゃんの出番が少なかった(笑

神通力を返したら墨染さんの姿に戻っちゃうんじゃ? という根本的な疑問。最終的にこの設定どうすんだろ?と思っていたのですが、結局特に触れられないまま当然のようにいなりの姿で幕を閉じました。このお話の発端である神通力譲渡の根拠が何の説明もなく完全リセットされてしまったのは残念というかいいのかそれで?という感じ。まあ見慣れた魔法少女的変身と神通力変化では「変身」の概念から違うのかもしれません。「人物Aに外的な力を作用させて人物Bの姿形を保つ→力が無くなれば元に戻る」vs「人物Aに内的な力を作用させて人物Bに作り替える→力が作用するのは作り替える時だけなので力を失っても元に戻らない」みたいな。平たく言うと化粧と整形の違いみたいな? つまり神通力変化は「変身が解ける」という概念が無く、変身状態から元に戻る時はその都度「元の姿に変化」している…と勝手に推測&納得。

というわけで「いなり、こんこん、恋いろは。」は今回でおしまい、レビューもおしまいです。おつかれさまでした。

    

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墨染さんへの変身解除も含めて、うかと出会う前に戻る、だったのではないでしょうか。
神通力を返す、という表現になっていますが、神通力貰う前に見えてた物が見えなくなってるあたり、実質縁を切ってうかから得た恩恵が届かなくなる、ということに思えます。

れすれす

>通りすがるさん
本作はいろんな設定が相当ルーズっぽいので整合性について深く考えるのは諦めました。ラスト2話まではそういうマイナス面を気にさせない勢いがあったのですが…。

放送日の違いで今ごろ失礼します、結果うまくおさめたという感じでしたね、全国の稲荷神社からいなりのとこに集まってくるのみて昔西武新宿線使ってた(東伏見の次の柳沢駅)なと懐かしくなりました(笑)

墨染さんは最後まで優しくて、なんでこんな友達思いのいい子に今まで友達いなかったんだってのが…
ただ、うか様の話し方はとんでもなくかっこよかったです!!
うか様とアイカツ!のしおんちゃんの話し方は素晴らしいとおもいます

管理人さんお疲れ様でした

れすれす

>かえで寿司さん
「友達」の定義にもよるのですが、墨染さんは友達ができないというより親友ができなかった(自分の弱さを晒せない=相手の心にも入って行けない)と解釈しています。第1話っから日常の人付き合いは普通にこなしていましたし、つまり「表面上は友達がいないように見えない」ってのが彼女の悩みの深さを表しているのだと思います。

うか様のセリフは良かったですね。おそらく「神通力では人の心は動かせない」という一言が本作の勘所なのでしょう。ただもう少しトホホなうか様も見たかった(笑
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