2014-03-25(Tue)

そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION- #12 ここにいまうs♪

みんなで作り上げた奇跡のライブ。

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今日も私はここにいます。

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アバン冒頭は大晦日の賑やかな街並みを抜けて井の頭公園 野外ステージへ、そこで開催されるのはもちろん前回宣言したとおり第一宇宙速度の年越しライブ「スーパー・スーパーノヴァ」であります。大学の友達、バンド関係者、商店街のおっちゃんたち、ぽちゃ子、マネージャー氏などなど見慣れたメンツが勢揃いした会場はじつに最終回っぽい。

ほどなく開演時刻が迫りステージの幕内にて構える三人→定刻→照明オン→イントロスタート→幕が落ち→一瞬タメて演奏スタート!の一連は良い感じのライブ感、特に一枚布の幕がパサッと落ちる仕掛けはインディーズらしい手作り感に思わず頬が緩みます。

そんなこんなで始まった年越しライブのステージは3DCGと2D作画がミックスされたものでした。グーッと回り込むカメラワークや盛り上がる大観衆など3Dならではの仕事を本編に上手く取り入れ…3Dフウリのムネがえらい事になってて笑った。大きい事は良い事とはいえモノには限度が(笑

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さて順調にスタートを切った年越しライブでしたが、MCによるとここへ至る道のりは決して平坦ではなかったらしく…というわけで、ここから年越しライブの映像と開催までのドタバタを並行して見せていきます。

連日のバイトと先の商店街バトルで資金面は問題無かったはずなのに、鈴は神妙な面持ちで資金難による開催危機を告白します。まさか使い込み? 増やそうとして博打でやらかした? と一瞬思いきや、そのココロは格好いい照明機材&プロオペレータにカネを掛けすぎてPA周りの資金が無くなってしまったとか。あはは。バンドリーダーとしては馬鹿丸出しだけれど、この後の展開への仕込みと見ればなるほど絶妙なご都合ミスと言えましょう。最終回ステージを彩る煌びやかな照明効果を確保しつつ周囲との絆を描けるわけで。

突然の危機発表にしょんぼり顔でつぇっぺりんを訪れたそに子へ、まずは商店街の重鎮&お婆ちゃんが協力宣言。普通だったらこの年頃のおっちゃん衆がガールズロックバンドのライブの手伝いなんて無理筋だけれど…普段からの付き合いに加えて商店街バトルの一件もあり、またおっちゃん衆の素性(レイラさん信者(笑)も判っているため違和感ゼロ、ってのはナニゲに凄いと思う。これもそに子の日常生活を見せながら着実に積み重ねてきた結果ゆえ、商店街がそに子の居場所=「ここにいます」の場所の一つとしてきちんと描かれていたという事です。

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鈴の奔走はスーパーノヴァへ機材レンタルのお願い。こちらもまた二つ返事で快諾され、搬入手段に詰まるも恵那の助力であっさり解決。ちなみに表で待ってたトラックの運転席に収まるヒゲのおっさんは富士見平次さん(鈴の父ちゃん)と飼い犬のユージローです。(アザナエル登場人物ページ参照)。娘のピンチに駆け付けてきたのですね。

その後いつものスタジオ姉さんが機材ごと駆け付け、大学の友達も駆け付け、ミーナさんはネット配信を申し出てくれます。これらも全てそに子の「ここにいます」の場所なのだなあ。ネット配信が現場に来られないゲストキャラへの仕掛けになっているのも芸コマ。

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というわけでこれまで描かれてきたゲストキャラをネット配信視聴のテイで振り返り&まとめ。最終回らしいサプライズに思わずほっこりです。ニクい作りだなあああ。私的に最大級の賛辞を差し上げたい第7話のガラス細工職人さんは仕事場で、高速バスの女性はよりを戻した旦那と、第3話の琉神マブヤー(違)は撮影中、そして第6話の社長さんはコタツみかん+ドテラ姿…私生活はこんななのか!(笑。当然だけれど各話のゲストキャラにも日常生活(居場所)があり、出会った時には知らなかったそに子のバンドステージ(居場所)を各々の場所で見ているというのはじつに感慨深い。一期一会と思われた相手と再び繋がれるとは良い時代になったもの。モニタから「ここにいます!」の声が聞こえるようです。

「え…あ、あの…えっと…少しの間…お待ち頂けますでしょうか…?」

ほっこりタイムからお約束の大ピンチへ。一度に二本切れちゃったらさすがに誤魔化せそうもなく、演奏を止めちゃったそに子は半分テンパりながら中座の挨拶&弦交換へ急げ!

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フウリのドラムソロで場を繋ぐ裏側でそに子はさらなるピンチと格闘中でした。一刻も早く弦交換しなければならないのに、バッグを必死に漁ってもドコへ入ったかスペアが見つからず…「あぁ…無い…どこに…」の声&表情がまたそそります。追い込まれてるそに子いいよね(酷

「この音は…おばあちゃん!?」

そんな絶体絶命のピンチを救ったレイラさんのギター。音を聴いただけで「おばあちゃん」と判るそに子は幼い頃から刷り込まれているのか。そりゃロック少女に育つはずです(笑。和服割烹着のおばあちゃんが泣かせのギターソロを奏でるミスマッチ感はハンパないけれど、客席のおっちゃん三人にとっては青春回帰のスイッチになったようで…若かりし日の三人組には得も知れぬ切なさ・儚さを禁じ得ない。そして若いレイラさん女神すぎ、年取ると背が縮むとはいえ縮みすぎ(笑

てな所へ楽器屋さんのリペア担当者が参上! ほんとオールキャストだなあ。

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青いSGダブルネックが渋い。それにしても約40年前(?)にこのスタイル+このギターでロックやってたレイラさんってば規格外にも程があります(笑

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超特急で弦を張り替えステージ再開、一方そのステージへ向かう妙齢の女性二人は第5話で登場したタウン誌編集者・紀元さやかさんです。手にした文芸書の新人賞の佳作に同名、つまりあの後執筆した作品で作家デビューを果たした=そに子に元気をもらったおかげで夢を叶えられたのでした。ベタなご都合だけれどこういうアフターフォローは読後感が良いな。さやかさん曰く「恩人」を勝手に春到来と勘違いしてキラキラしてるゆうこさんも良い良い(笑

「私はそに子の笑顔を一人でも多くの人に届けていきたい」

遠くからステージを見守っているマネージャー氏の所へカメラマンさんが合流。そに子の笑顔に惹かれ大人二人の会話は温かさに溢れ、非常に良いシーンなのですが…笑顔を振りまくそに子→見守るマネージャー氏へのクロスフェードにはさすがに耐えきれなかった(笑。素晴らしく出来た人なのは判っているけど般若のアップでこのセリフは腹筋に悪すぎる。

会場にはサンタさん親子も来てました。あやかちゃんの表情からパパと過ごす嬉しさが溢れていますね。ほっこり。

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MCにて一年のまとめを語り始めるそに子、構わず脱線するフウリ、慌てて止める鈴ちゃん。こんな短いシーンにすら各キャラの個性を反映させるシナリオに感心。いろいろあった一年を思い返し、周りのみなさんに感謝し、新しい出会いに感謝し…という語りを見守るみなさんはそに子の笑顔に元気をもらう。離れていてもココロは繋がっている、非常に温かい空間であります。そんなMCを子供を抱いて見守る美人は口元のホクロからしてトマ先輩!? というかいつの間に!?(笑

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「ラブ&ピース+」に乗せて第1話からの名場面をパパッと見せて振り返り、最終回を実感しながら曲が終わると今年も残り30秒! 早っ! カウントダウンで盛り上がる中おでんを詰まらせて瀕死のオウカは何も成長していない(笑。あははは。

ハッピーニューイヤーの祝砲に続いて新年初めの一曲は年越しライブのお約束、初めの一曲が作品の最後を飾るってのもオツなものです。そういや前回のクリスマスを含め、この締め方なら10月始まりの1クールで放映すればカレンダードンピシャでしたね。何となくもったいなかった気がするけれど、もし放映スケジュールが3ヶ月早まったらこのクオリティを期待できなかったと思えば…まあいいか。満面笑顔の曲紹介で年越しライブもラストナンバー、作品を締める大トリは「SUPERORBITAL」です。

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曲入りの2D作画に少々息切れを感じたものの、交錯する脚の間からフウリを望むキワキワ感や、フレームアウトしながら駆け抜けるようなボーカル、ベースナメのカットなど、ライブ感あふるる映像にはお別れの寂しさなど吹き飛ばされてしまった。

そんなそに子の歌に決意の表情を見せるぽちゃ子。沖縄グラビアを見て憧れ(第5話)、豪華客船を熱い眼差しで見つめ(第6話)、ダンススタジオに入り(第7話)、金髪灼眼でメイドのバイトを始め(第8話)、ミスコンステージを見つめ(第9話)、そして今回のライブで歌と笑顔をナマで浴びて憧れは頂点に達し…なーんてここまでやっといて結局絡みが無いまま終わってしまうとはどんだけ生殺しなのかと(笑。セリフも絡みも無いまま地味なメガネ娘が少しずつ変わっていく=そに子の笑顔が人を動かしていく過程はなかなか面白い試みだったけれど、もし二期があったら是が非でも個別エピソードを期待したい。

ハレの時間が終われば再びいつもの日常へ。相変わらずの寝起きの悪さで遅刻寸前大急ぎから、ギター背負ったチャリンコで「とりゃー!」の気合いで始まるそに子の一日。作品は終わってもそに子のドタバタな日常は続いていくのだなあ。それを示すべく第1話と同じラストカットは別れの寂しさを感じさせない爽やかさ…こんな清々しい気分で作品を見納めるなんて珍しいかも。いい最終回でした。

・第一宇宙速度 スーパー・スーパーノヴァ セットリスト
「進め、BLUE STAR!」
「LOVE THE WORLD」
「なないろ♪メロディ」
「吉祥寺スーパーソニック
「情熱ロケット」
「OVER THE FUTURE」
「ラブ&ピース+」
「SUPERORBITAL」

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年越しライブ後のあれこれを描いたED絵の数々。初詣へ繰り出す者、さっそく新年会の大人たち、ゲストキャラも思い思いのアフター風景を見せてくれました。ポスターへの「免許皆伝!!」を見るにやはり先の子連れはトマ先輩で確定ですね。いつの間に!?(二度言う。チャーシューメンの所へ遊びに来ている半ライスかわいい。そしてフウリはやっぱり肉まんを食う(笑

※総評
キワキワコスチュームからはみ出さんグラマラスボディが売りのゲームメーカーマスコットキャラでいったい何を描くのか? どうせ何やかんやでエロシチュにいや~ん!みたいな、ついでにいろいろはみ出させていや~ん!みたいな、怒濤のセクハラ描写にイヤヨイヤヨも好きのうち的なエロ押しアニメだろう? まあそに子のデザイン自体は嫌いじゃありませんし、キャライメージの売り方からしてバンドネタもそれなりにあるだろうし、そもそも肌色多めのB級アニメが大好物の私としては「キワモノを面白がる」ようなスタンスで視聴に望んだのが正直なところ。

ところがいざ始まった第1話はまるでそに子の性格を映し出すが如く地味&丁寧&真正面な作りで、そに子の日常を追いかけながら作品の基礎部分をきっちり紹介&印象付ける、いわゆる「日常アニメ」の第1話として相当マジメに作られていたのです。うぬぬ? ならばこちらも正面から受け止めねば!と襟を正して見続けるうちあれよあれよとハマってしまった。泣かせありコメディありゾンビあり殺人事件あり(笑)の一話完結ストーリーは各話ともよく練られ、バラエティに富んだシナリオを盛り立てる演出も上質、キャラはもちろん小物類まで神経が行き届いた作画はクール通して安定し、趣向に凝った週替わりのEDも毎回楽しく…正直言ってまさかこれほど化けるとは思わなかった。そに子のテンパり風景や慇懃な物言い(良い子ちゃんぷり)は見方によっては「媚びてる子」と捉えられそうですが、回を重ねるうちにそれがそに子の「素」である事が判り、だからこそ周りの人々との温かいドラマに素直に頬と涙腺を緩められる。これは日常モノの理想型かもしれない、と言ったら褒めすぎか(笑

アニメ作品としてこれほど出来が良いのにほとんど話題に上らないまま終わってしまったのは非常に寂しい限りで、前述のような「すーぱーそに子のアニメ」に対する先入観だけで視聴パスした方々や、ある意味ヒキが弱かった第1話で切ってしまった方々には、もし機会があれば第5話くらいまで見てほしい…と言った所で現在この記事を読んでる人は当然見ているだろうから布教にならないか。特に第4話(絵コンテ:三條なみみ)第5話(絵コンテ:川村賢一)第7話(絵コンテ・演出:中山奈緒美)辺りを見れば先入観が吹っ飛ぶと思うのだけれど。

というわけで「そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION」は今回でオシマイ、レビューもオシマイです。おつかれさまでした。

         

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そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-「第12話 ここにいまうs♪」/ブログのエントリ

そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-「第12話 ここにいまうs♪」に関するブログのエントリページです。

そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION- 第12話「ここにいまうs♪」

最終回は、そに子たちのライブ回。 これまで登場したキャラが総登場でしたね(笑) そに子たちは、年越しカウントダウンライブ「スーパースーパーノヴァ」を行うが… 予想外に公演費用が足りなくなってしまう。 友達やおばあちゃんが手伝ってくれるが、公演にこぎつけられるか…?

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今クールはいなりと本作の記事でとても楽しませて頂きました

 開始当初はどちらも見続けるつもりはなく、1話目を見ただけで満足して切るつもりでしたが、こちらで記事を書かれていたのでもう少し見てみようと思い直し、結果どちらも最後まで楽しむことができました。
 特に本作は、当初は私もヒキが弱く感じて1話目の前半数分で切ってしまったのですが、そんな本作がこちらの記事ではどの様に批評されているかを読んでみたく、また読むからには話の中身を知っておいた方がより楽しめるだろうと、ニコニコ動画の無料配信で改めて1話目を見直しました。その後も3話目まではこちらの記事目当てにチャンネルを合わせていたようなものでしたが、3話目の般若仮面でやられて以降、完全に本作にはまりました。最後まで見た今となっては、あのまま切らなくてよかったと思うと同時に、管理人様に是非お礼を、と思いコメントさせて頂きました。私を本作(いなりも)に繋ぎ止めて頂き、本当にありがとうございました。

 では、失礼致します。

れすれす

>48さん
そう言って頂けると毎週記事を書いた甲斐があったというものです。本作についてはおっしゃるとおり序盤でのヒキが弱く、またエロ目的の視聴者からはあっさり見放され、早々のうちに良くも悪くも話題にすら上がらない空気アニメと化してしまった感じでした。まあ贔屓目に見ても地味な作品だったので仕方ないとは思いますが、これほどきちんと作られている作品が人の目に触れず・語られず消えていくのは非常に寂しい。記事で書いたように第5話くらいまで、せめて第3話くらいまで見てもらえれば良さに気付いてもらえただろうけれど…供給過多な昨今のアニメ界ではそんな悠長を言ってられないんでしょうね。
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