2008-08-20(Wed)

RD 潜脳調査室 #20 その足で

「バッチグーだろ?」
「イ、イケてますネ…」 

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久島さん、それ2008年でも死語ですよ…。

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ジャングルでの一件にて自分の足で立ち上がることができた波留さんは一人黙々と歩行練習を始めたようです。投げた紙飛行機を落下地点まで取りに歩く、全力を振り絞って立ち上がり足を動かすけれど上手く歩けず派手にコケちゃったりして骨折とか大丈夫? 年寄りは軽くコケただけで骨が折れちゃったりしますし、何しろ波留さんは50年間も寝たままだったので骨粗鬆も進んでいそうで見ていてちょっと心配になっちゃいました。

そこへミナモが登場。波留さんの様子を見てミナモは歩行訓練でもバディです。足が治ればまた海へ潜ることができる、そう話す波留さんに賛同するミナモでしたが…。

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いつものお店でサヤカ&ユキノとダベるミナモはどこか呆けてます。あまりにボーっとしているのでサヤカがピーマンを載せても気付かず。ユキノはユキノで人のものをひょいぱくと食べる食べる。いつの間にか山盛りパフェも完食してるし(笑

波留さんの足が治ってしまったら自分のできることが無い、波留さんにしてあげることが無くなってしまう。足が治ることは嬉しいけれども「治ったら海へ潜りたい」と話す波留さんに対し泳げない自分の存在価値の危機を感じ素直に応援できないようでした。

そこでサヤカはミナモに電脳化を勧めました。電脳化すれば波留さんといつでも連絡が取れるし自分たちとのコミュニケーションも便利になる。何かの信念を持って電脳化を拒否していたわけではないミナモが「これを機に電脳化しちゃおうか?」と考えるのも無理はありません。

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波留さん事務所へ戻ったミナモはさっそくホロンさんに相談。家族は全員賛成とのことで同意もクリア、しかし電脳化の際には事前の体質検査が必要とのことでさっそくメディカルセンターへ。事務所を出る際についつい波留さんの歩行訓練のことを漏らしてしまいましたがゴニョゴニョとごまかし足早に出撃(笑。ちなみに電脳化の処置自体は注射2本を打つだけで完了らしい。「電脳化」ってくらいだから外科手術で脳髄にチップでも埋め込むのかと思ってたけれども意外と味気ない(?)のね。

ここで今週のパンチラノルマを達成。

検査も無事終わってロビーにて結果待ち。ここでミナモは一人の青年と出会いました。どことなく波留さんに似ている風貌、しかし声や口調がどう聞いても久島さんです。これで彼らと無関係だったら詐欺ですよ(笑。もちろんミナモもその事に気付いてまじまじと見つめてしまう。「知っている人に似ている」「彼氏?」「おじいさんです」。すると

「僕はおじいさんに似てるのか?」

真顔でそんな(笑
あとどうでもよろしいが「彼氏?」と訊いたときのイントネーションがいかにも若者ぶってる風でよろしかった(笑

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職業を訊かれるとTVに映ったファッションショーを見て「服飾デザイナー」と答えたり、名を訊かれるとロビーの霞草を見て「霞八十郎」と答えたり、あからさまに怪しい。ていうか八十郎て(笑

結論を先に言うとこの青年は義体メンテ中の久島さんが使うスペアボディでした。事後の久島さんの様子からおそらく波留さん用に作った義体なのでしょう、そりゃ確かに若い頃の波留さんにそっくりなはずです。ホロンさんから諸々の報告を受けた久島さんが義体メンテに合わせてボディを乗り換えて変装(?)、そうとは知らないミナモへ接近して「電脳化をオススメしない」工作に動いた?

久島さん本人は電脳化どころか体ごと義体なわけですが、波留さんボディの久島さんは電脳化についてあまり積極的ではない様子でした。電脳化が前提の世の中で電脳化していない人は不便なことばかり、さらに仕事が絡むと不便に加えて不利にもなる。しかし自然の摂理に反してまで電脳化することがはたして良いことなのか?

これは現実世界でも似たような事例がありますね。携帯電話やインターネットを使うことが普通になった現代に於いてそれらを使えない人はかなり不便であり不利です。まあそのために体を改造する段階まで行ってませんがアウトラインとしては同じことでしょう。便利が故に常用しているとついつい依存しがちになりリアルでの人との交流が苦手になっちゃったり思い当たる人はいませんか?(脱線

「イルカってのは生まれた時からイルカなんじゃないのかな」

ミナモはイルカになりたい。しかしそれは電脳化によってなれるものではなく生まれ付いてのもの。この場合の「イルカ」というのはダイブする波留さんをサポートするバディという意味でしょうか。波留さんがメタリアルダイブを行うときに未電脳のミナモがバディ役を立派に務めているように、例え泳げなくともリアルダイブをする波留さんのサポートはできる。なのでミナモが焦る必要など、人魚が無理に丘へ上がる必要などないのです。久島さんは人魚とイルカの話を通して「すべては自然の成り行きに」と言いたかったような気がします。全身義体で生き長らえている久島さんにとっては自然体で生きていられる人がうらやましいのかも?

メンテの済んだ義体へ戻った久島さんはホロンさんへ「波留の歩行訓練」について一言二言。そこでホロンさんは初めて聞いた風に受け答えていました。ミナモが事務所を出るときしっかり聞いたはずなのにその件について久島さんに報告せず知らんふりを通すホロンさん。事務用アンドロイドとしては失格かもしれませんがこういう腹芸を見るとホロンさんの人間化がますます進んでいるような気がしますね。

ミナモは無事に「正常」の診断を受けましたがその通知書で紙飛行機を作り、何かを吹っ切ったように飛ばしてしまいます。その飛行機を拾おうと必死の形相で歩く波留さん、ミナモはその光景に出会っても近寄らずドキドキの表情で見守っていました。そして波留さんがよろよろしながらも無事拾い上げたのを見て駆け寄り満面の笑顔。側に付いてあれこれ世話をすることだけがバディの務めではないことに気付いた? ていうかもうおまえら結(略

  

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