2014-05-31(Sat)
アイカツ! #84 咲いてミラクル!
チョ→ヤバイ系アイドル夏樹みくるの奮闘記。

ソロステージ新曲&蟹座プレミアム初披露です。

アバンは仕事が一本終わってクルマ移動のダブルエム。さすが美月さんは移動車のチョイスもオサレ、赤ルーフのMINI One Crossoverはかわいいけどこんな派手なクルマでは目立っちゃって大変なんじゃ?(笑。その車内でみくるは過密スケジュールにゲンナリ&僅かに空いた隙間にスイーツ休憩を期待、ところが美月さんは当然のように仕事を詰め込み、してそのココロは。
「頑張らなきゃアイカツ界を新しいステージに引っ張っていく事なんてできないでしょ?」
それは業界の頂点に立つ者の義務であり、と同時にさらなる高みを目指す求道者の如く精神性の表れ。というわけで今回はトップアイドル美月さんに引っ張られてここまで来たみくるの意識改革、久しぶりのプレミアムカード入手イベントを通じて「一人のアイドル」としての内的成長が描かれていきます。
続いてAパート冒頭は前回予告にてチラリと映って話題騒然(?)だったアイカツランキングについてあれこれ。初出は確かユリカ様のスキャンダル話辺りだったと思いますが、それ以来チラチラ話題に出るものの詳細は語られず、ストーリーに絡むでもなく、ほぼ設定倒れと思われた「アイカツランキング」のシステムがようやく語られました…が、「いろんなデータで決められる」「イベントでの順位、テレビや映画、CDや雑誌の評判などで決まる」と、結局よう判らない、何ともふわふわした説明であります。それはそうとCGステージで表示される例のメーターは「フェブリスメーター(febris:ラテン語で「熱」の意)」と、第84話を数えてようやく正式名称が明らかになりました。まあこのメーターにしても第1話っから出ている割に有効活用されたのは2ndシーズン冒頭の星座アピール初期の頃くらいですけれども。メーターフルゲージで星座アピール発動のギミックはなかなか熱かったのにいつの間にか以下略。
今回明らかになったユニット部門のランキング。ダブルエムがトップなのは当然として、ぽわプリが次点、3位にSpLasH!が入っているってのは意外でした。SpLasH!地味に頑張ってるなあ。パートナーズカップのペアが載っていないのは即席ペアゆえ? 解散済みのTristarは当然としてSoleilが入っていない=カツドウ終了が確定してしまって少々寂しい。そういや「ドリームスター」ってどうなったんだろ?
アイカツランキング 個人部門
01 神崎美月
02 星宮いちご
03 音城セイラ
04 有栖川おとめ
05 風沢そら
06 姫里マリア
07 霧矢あおい
08 冴草きい
09 藤堂ユリカ
10 雨音みらい
11 高藤ゆきこ
12 紫吹蘭
13 一ノ瀬かえで
14 北大路さくら
15 神谷しおん
16 森くるみ
17 木村リオ
18 黒澤ミチル
19 三輪皐月
20 野々宮千代
「私は12位か…」
姐さんによれば「モデルカテゴリーだといつも1位」との事で、つまり得意・専門分野の偏りがランキングに反映されての結果なのでしょう。TVや映画や歌での露出も少なく、おそらく普段はファッションショーのモデル専門というカツドウ形態(アイドル的な仕事をほぼしていない)でこの位置なら逆に立派なものかもしれません。としてもメインレギュラーがモブ以下の2桁ランクってのは厳しいな。

一方同ランキングを見てアレコレの美月事務所のシーンへ。現在アイカツランキング21位のみくるはガーデニストランキングだとトップポジション…家業の手伝い程度かと思ったらそんな凄腕ガーデニストだったのか!? というか全一ガーデニストが現役アイドルなんてチョ→ヤバイ。
「ねぇみくる、来月のランキングでベストテン以内に入って」
てなところで予告どおりの無茶振り発動。あの蘭ですら12位なのにえらく軽~く言ってくれちゃいます。入ってと言われてハイそうですかと入れるなら誰も苦労は以下略。アイカツピラミッドを登って「少しでも私に近い所から同じ景色を眺めてほしい」、つまりランク下位では見えないものが見えるようになる=美月さんが見ているもの(目指すもの)が見えてくる。そこから何が見えるか?は言葉で伝えても伝わらず、実際に自分の足でそこへ登って初めて見えるという事でしょう。
とは言ったもののベストテンに入るには具体的にどうすれば? するとみくるはフェレッ太くんオンステージから「単独ステージ」を思い付いて提案――
「フェレッ太の?」
「私の!」
美月さんの自然すぎるボケに笑った。あの孤高の女帝がこんな冗談を言えるようになるとは…天然かも。続いてプレミアムドレスについてアドバイス、ところがビビッドキッスのトップデザイナー「KAYOKO」さんは現在ウエストコーストに行っていてドレスゲットの段取りが付きません。あらら。ここは突然のほのかっち呼びに豆鉄砲を食らう堅物マネジが良い味でした。みくるフランクすぎ(笑。などと初手から躓いたベストテンチャレンジを優しく見守る美月さんがお母さんすぎる。

ここから暫くアイドル業を精力的にこなすみくるの仕事風景が描かれます。カメラマンを従えたカフェでのインタビュー、ラジオではエンジニアの後で腕を組んでる黒スーツ、TV撮影ではセットやスタッフのスタジオ風景などなど、引き気味のアングルで仕事風景全体を映す各カットは相変わらず妙にリアルで、それによって「仕事をしている」雰囲気が伝わってくる=みくるの頑張りにリアリティを持たせられる。子供番組にも関わらずこういうシーンを正面からのTV画面だけで済ませない辺り拘りを感じますね。
「ちょっと彼女、やばくな~い?」
「ふふ、やばいんです。それで…私のお願いを聞いて頂けないでしょうか?」
そんなみくるの頑張りを遠くから見ていた謎の女性と電話で話す美月さん。私的に「やばい」ってのは「危険」のニュアンスなので若い子がやたら「やばい!やばい!」言うてるのを見ると少々モニョったりしますが、このシーンは明らかに若作り&付き合いなのでむしろ微笑ましい(笑。などと後半で描かれるみくる試練の前振り(お膳立て)をチラリ。

「ひょっとしたらガーデニングショップのお仕事、やってる場合じゃないのかな?」
ダブルエムとして忙しい日々に加え、ベストテン入りのためのソロステージ準備、さらにプレミアムドレスゲットと山積みの課題に二足の草鞋は重さ増し増し、さすがの元気娘も疲れから弱気&うつらうつらであります。しかも居眠りに落ちて見た夢はソロステージの成功風景、つまりこの時のみくるは「たくさんの笑顔を咲かせる方向」へ心が動いている=両立を諦めかけている事が窺えます。
すると電話の音に目を覚まし、その内容は「金色のミラクルフラワー」の注文…国内でナツキグリーニングガーデンだけが取り扱っている=他に代わりがいない情況にて非常に手間が掛かる花の栽培、しかも注文どおり「金色の花」を咲かせるためには毎日決まった時間に水をあげなければならないという、非常に断りづらく、かつただでさえ忙しい現状を考えると非常に受けづらい注文でした。その葛藤にみくるは先のイメージもあって「断る」判断に傾き、しかしこれまでの店での経験から「一人の笑顔」の大切さを思い出し受注を決めます。この一連はみくるの表情変化が胸中の揺れを良く表し、特に受注を決めた瞬間の強い表情にはみくるの魅力が凝縮されていた感じ。いい顔してます。
というわけで仰々しい箱に収まった球根とご対面からみくるのミラクル見せちゃお~か、な!

Bパートは相変わらず多忙なアイドル業に加えてミラクルフラワーの世話に頑張るみくるの描写から。インタビュー番組の仕事を終えると時間に追われて店へ戻って水をやる忙しさ、とはいえ頑張りの甲斐あってミラクルフラワーは芽を出し、全て順調に回っていると思いきや。
「ステージはどんなイメージになるんでしょうか?」
「えっ、えっと…あれ?」
インタビューの答えに詰まって隣を見てもそこには誰もいません。先のインタビューと似たような質問なのに何も答えられない自分、これをしてみくるは無意識のうちに美月さんへ寄り掛かっていた事を思い知るのでした。自分一人で頑張れていたと思っていたけどそうではなかった。
「私、単独ステージを絶対成功させて、必ず美月を引っ張れるくらいのアイドルになるから!」
今さらながら美月さんのサポートに気付いたみくるはその後のレッスンにて頑張りフルスロットル宣言。まだまだ甘かった自分を省みて前向きに突き進むパワーは見ていて気持ち良かった。外見のイメージに反して中身は体育会系男の子みたいな(笑。オープンカフェの窓ガラスに何も映っていない→レッスン室の鏡にハッキリ映る=みくるの自我が確立する一連の演出も定番ながら良い感じ。
「いちばん見てほしいところはありますか?
「はい。ただいま特訓中のみくるのミラクルステップですね」
気合いを入れ直したみくるはインタビューにも自信を持って答えられるように。みくるは何でもかんでもミラクルか!? とツッコみたくなりますが、後のステージで披露する「ミラクルステップ」についつい期待。結果:確かにミラクルでした。

ところがそうそう順調に行かないのが世の常でありまして、今回も例に漏れず思いがけないピンチが襲来。ミラクルフラワーの納品前日というにクイズ番組の収録が長引いて水やりの時間に間に合わない!? 勝負は佳境を迎えた第152問目、この問題をクイズ王が正解すれば勝負は決して上がり、しかしみくるが正解すると振り出しへ戻るという山場であります。
「赤紫色の葉を広げ、春から初夏にかけて明るく黄色い花をたくさん咲かせる、ヨーロッパから東南アジアを原産とするトウダイグサ科の耐寒性宿根草といえば?」
その問題は全一ガーデニストにお誂え。しかし正解すると収録がさらに伸びてしまう。クイズ王が答えてくれれば終わるのに相手は首を捻るばかり。困ったみくるは「わざと間違えれば私の負け」と考えて回答ボタンを押し――
「ユーフォルビア・アミグダロイデス・プルプレア!」
ここでそういうズルができないみくるの真っ直ぐさに天晴れ。何かの暗号みたいな名前だけどググってみたら普通に出てくる、実在する植物でした。なるほど(5秒で忘却
みくるの回答によって勝負は振り出し→収録はまた伸び、夜10時の水やりに駆け込み鳩時計に急かされて鉢へ走るも…残念ながら僅かに間に合わず無情にもタイムアウト。あららら。そんな秒単位にシビアなの!?
「ごめんね。金色に咲かせてあげられなかった」
最後の最後での失敗に無念の涙が蕾を濡らし、すると翌朝ミラクルフラワーはみくるの頑張りを反映・祝福するように七色の花を咲かせるのでした。開花に感激しながらも約束を果たせなかった事をまず花に謝るみくるは生粋のガーデニスト、というかこのヒトコトがもの凄く印象良かった。そして素敵に咲いた花をちゃんと届けてちゃんと謝る…もちろん受注どおりの納品ができない時点でプロとしては失格だけれど、人間誰だって失敗するわけで、肝心なのは失敗から逃げずに前へ進めるかどうか。その答えを示すみくるの行動はじつに清々しい。

お届けの時間が無い! となってジェットスキーを飛ばす絵面はいかにもアイカツ(笑。ほどなく到着したお届け先の海上ハウスにて美月さんに迎えられてビックリ、続いて真の注文主が現れてまたビックリのみくる。まあ視聴者的には件の注文主が誰かなんて電話の声で丸判り、その時点でオチも大概読めてしまったけれどそれは言わない約束です。ていうかKAYOKOさんの無理すぎるギャル語がさすがに辛くなってきた。
「ミラクルフラワーの本場LAでもこの色の花はめったに出会えない」
「だって本当の本当に頑張った人じゃないと咲かせられない色だから」
七色の花に頑張ったみくるの笑顔を重ねるコンテの意図は重々判るも作画が追い付いていなくてマジでチョ→さげぽよみたいなー(ヤメれ。今回テーマの終着点だっただけにこのカットはキメてほしかった。もったいない。というかお話を締める海上ハウスシーンの作画が全体に残念気味で残念。KOYOKOさんだって今後めったに出番無いだろうし、無理めのお○さんギャルだけどチョ→かわいい! でもトップデザイナーとして人を見る目は確かでキメる時はキメる 的な印象を残す作画が欲しかった。
というわけでミラクルフラワーによる頑張りテストを見事クリアしたみくるはプレミアムドレスをゲット。今やスタライ/ドリアカでは見られなくなったハードルを乗り越えてのカードゲットは気分が上がりますね。そういやトルソーからのカード化→カード贈呈式は何だか久しぶりに見たような気がする。

ゲットした星座プレミアムドレス「ViVid Kiss リゾートキャンサーコーデ」へ着替え終わると開花イメージのハンドアクションから蟹座を背負ってキメポーズ。名前のとおりリゾートっぽいみくるのドレスはこれまでの星座ドレスに比べて過剰なゴテゴテも無く、また季節的に肌色とのバランスも良い良い。でもやっぱり羽根が浮いてる(物理的にも
恒例の星座フィーバーは十二宮盤から飛び出したみくるがボードに乗ってサーフィンUSA、余裕のウインクから水飛沫と共にバッと上昇&カニカニダブルピースもかわいい! などなど明るく楽しい雰囲気の星座フィーバーにてPOP属性のコーデ、加えてみくるのキャラ性から予想するとソロ新曲は真夏リゾートの開放感溢れるステージ?…と思ったら違うベクトルでリゾートの開放感を描いてきて驚き。POPにこんなんやられたらSEXYの立場が(笑

降り立ったステージは宵の口のウエストコーストの街を模した「シティナイトロード」、曲は「オトナモード」。ボーカルはキャラ担当のもなさん、作曲・編曲は成瀬裕介氏…初めて見る名前なので軽くググってみたら「9nine」「乙女新党」などのガールズユニットにて作曲・編曲、アニメ関係だと「サムメンコ」の劇伴に参加していたとの事。ボッサ風のしっとりした曲調はまさにオトナの雰囲気ありありで、乗る歌詞もまた意味深ワードが並ぶ、こう言っちゃ何だけど少女アニメの劇中曲としては背伸び全開な曲でありました。同コンセプト(?)の「Trap of Love」と比べるとよりアクティブな、オシャレして夜の街を楽しむティーンズの背伸び感に溢れていて頬の緩みが止まりません。これまた今からCD発売が待たれる曲です。早くフルバージョンを聴きたい。
映像的にはスキャットで始まるイントロに合わせてキメるカットがまずエロすぎる。暗い背景に赤メインのコーデ&ツーサイドアップの金髪、そして締まったウエストに紅いキスマークという破壊力抜群の肌色がよく映え、スタート直後から一気に視線を持っていかれます。パッパと入るアップショットの表情も絶品で、本編中に見せる奔放さをオトナの色気に昇華させたような小悪魔系の微笑みはみくるならではの説得力があるかもしれない。平たく言うと大人の街でイキってるギャルの背伸び感が絶妙。同じ色気でもそらや蘭はホンモノなのでちょっとベクトルが違うのだなあ。
街のネオンが煌めくランウェイ&強烈なフットライトはステージコンセプトを強く主張しじつに格好よろしく雰囲気アリアリ。Bメロ頭の歌詞「新しいワンピ、甘いリップ、コーデもばっちり決まったし~」に合わせたアクション&カット割りには思わず背筋に電流が走った。凄い破壊力です。

期待のミラクルステップはサビ前のキメ。ここはベタでも足(ステップ)の動きをカメラで抜いてほしかった。というかここで入れないでどうすんの?(笑。フルショット→フルフィギュア→ウエストショットのカメラワークは目当ての男に迫る背伸び娘の頑張りが見えてかわいく、ステップと同時にオーラ発動の演出も良かっただけに惜しい。そこからのサビもまた歌詞に合わせたアクションがいちいちエロかわ、背伸びの色気を振りまき歌い踊るみくると夜の街並みのコントラストも良く効いてます。
ほどなく発動した蟹座アピールは「チアフルキッス」ソロの背景替え、せっかくここまでオトナっぽく攻めてきたのにパステルカラーのスプレー缶演出は少々ぶち壊し、というかあまりの浮きっぷりにちょっと笑ってしまった。SPアピール後 夕陽逆光による光のオーラを纏ってしっとり締めるステージラストはなかなか綺麗。街並み&ランウェイのネオン、フットライト、そして夕陽と光の演出が印象に残るみくるソロステージでした。
※オトナモード全カットまとめ&聞き取り歌詞
見事ステージをキメたみくるはランキング8位に浮上。ポッと出の花屋にあっさり抜かれた9位以下の専業アイドルは穏やかじゃありませんね(笑。ともあれ美月さんの指令どおりベストテン入りを果たし、いよいよ快進撃のダブルエム。そして語られる美月さんの目標とは――
「9月までにあのマスカレードを超えること」
期限の具体性にちょっと笑ってしまったけれど、これは2ndシーズンの最終決戦が「ペア」である前振り? つまり先のパートナーカップはゴールではなくスタートスイッチだったという事で、そう考えれば大会後のペア展開もなるほど頷けたり。まあ下世話な事を言えば、増えすぎたキャラゆえに個人戦だと収拾が付かな(略
そして次回は蘭&そら回。予告を見た限りダブグロスっぽく、しかもドラマオーディションなのでCGステージが無い=その分高橋作画を堪能できそう。楽しみ~。
アイカツ!2014シリーズ第5弾プロモーション映像
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ソロステージ新曲&蟹座プレミアム初披露です。

アバンは仕事が一本終わってクルマ移動のダブルエム。さすが美月さんは移動車のチョイスもオサレ、赤ルーフのMINI One Crossoverはかわいいけどこんな派手なクルマでは目立っちゃって大変なんじゃ?(笑。その車内でみくるは過密スケジュールにゲンナリ&僅かに空いた隙間にスイーツ休憩を期待、ところが美月さんは当然のように仕事を詰め込み、してそのココロは。
「頑張らなきゃアイカツ界を新しいステージに引っ張っていく事なんてできないでしょ?」
それは業界の頂点に立つ者の義務であり、と同時にさらなる高みを目指す求道者の如く精神性の表れ。というわけで今回はトップアイドル美月さんに引っ張られてここまで来たみくるの意識改革、久しぶりのプレミアムカード入手イベントを通じて「一人のアイドル」としての内的成長が描かれていきます。
続いてAパート冒頭は前回予告にてチラリと映って話題騒然(?)だったアイカツランキングについてあれこれ。初出は確かユリカ様のスキャンダル話辺りだったと思いますが、それ以来チラチラ話題に出るものの詳細は語られず、ストーリーに絡むでもなく、ほぼ設定倒れと思われた「アイカツランキング」のシステムがようやく語られました…が、「いろんなデータで決められる」「イベントでの順位、テレビや映画、CDや雑誌の評判などで決まる」と、結局よう判らない、何ともふわふわした説明であります。それはそうとCGステージで表示される例のメーターは「フェブリスメーター(febris:ラテン語で「熱」の意)」と、第84話を数えてようやく正式名称が明らかになりました。まあこのメーターにしても第1話っから出ている割に有効活用されたのは2ndシーズン冒頭の星座アピール初期の頃くらいですけれども。メーターフルゲージで星座アピール発動のギミックはなかなか熱かったのにいつの間にか以下略。
今回明らかになったユニット部門のランキング。ダブルエムがトップなのは当然として、ぽわプリが次点、3位にSpLasH!が入っているってのは意外でした。SpLasH!地味に頑張ってるなあ。パートナーズカップのペアが載っていないのは即席ペアゆえ? 解散済みのTristarは当然としてSoleilが入っていない=カツドウ終了が確定してしまって少々寂しい。そういや「ドリームスター」ってどうなったんだろ?
アイカツランキング 個人部門
01 神崎美月
02 星宮いちご
03 音城セイラ
04 有栖川おとめ
05 風沢そら
06 姫里マリア
07 霧矢あおい
08 冴草きい
09 藤堂ユリカ
10 雨音みらい
11 高藤ゆきこ
12 紫吹蘭
13 一ノ瀬かえで
14 北大路さくら
15 神谷しおん
16 森くるみ
17 木村リオ
18 黒澤ミチル
19 三輪皐月
20 野々宮千代
「私は12位か…」
姐さんによれば「モデルカテゴリーだといつも1位」との事で、つまり得意・専門分野の偏りがランキングに反映されての結果なのでしょう。TVや映画や歌での露出も少なく、おそらく普段はファッションショーのモデル専門というカツドウ形態(アイドル的な仕事をほぼしていない)でこの位置なら逆に立派なものかもしれません。としてもメインレギュラーがモブ以下の2桁ランクってのは厳しいな。

一方同ランキングを見てアレコレの美月事務所のシーンへ。現在アイカツランキング21位のみくるはガーデニストランキングだとトップポジション…家業の手伝い程度かと思ったらそんな凄腕ガーデニストだったのか!? というか全一ガーデニストが現役アイドルなんてチョ→ヤバイ。
「ねぇみくる、来月のランキングでベストテン以内に入って」
てなところで予告どおりの無茶振り発動。あの蘭ですら12位なのにえらく軽~く言ってくれちゃいます。入ってと言われてハイそうですかと入れるなら誰も苦労は以下略。アイカツピラミッドを登って「少しでも私に近い所から同じ景色を眺めてほしい」、つまりランク下位では見えないものが見えるようになる=美月さんが見ているもの(目指すもの)が見えてくる。そこから何が見えるか?は言葉で伝えても伝わらず、実際に自分の足でそこへ登って初めて見えるという事でしょう。
とは言ったもののベストテンに入るには具体的にどうすれば? するとみくるはフェレッ太くんオンステージから「単独ステージ」を思い付いて提案――
「フェレッ太の?」
「私の!」
美月さんの自然すぎるボケに笑った。あの孤高の女帝がこんな冗談を言えるようになるとは…天然かも。続いてプレミアムドレスについてアドバイス、ところがビビッドキッスのトップデザイナー「KAYOKO」さんは現在ウエストコーストに行っていてドレスゲットの段取りが付きません。あらら。ここは突然のほのかっち呼びに豆鉄砲を食らう堅物マネジが良い味でした。みくるフランクすぎ(笑。などと初手から躓いたベストテンチャレンジを優しく見守る美月さんがお母さんすぎる。

ここから暫くアイドル業を精力的にこなすみくるの仕事風景が描かれます。カメラマンを従えたカフェでのインタビュー、ラジオではエンジニアの後で腕を組んでる黒スーツ、TV撮影ではセットやスタッフのスタジオ風景などなど、引き気味のアングルで仕事風景全体を映す各カットは相変わらず妙にリアルで、それによって「仕事をしている」雰囲気が伝わってくる=みくるの頑張りにリアリティを持たせられる。子供番組にも関わらずこういうシーンを正面からのTV画面だけで済ませない辺り拘りを感じますね。
「ちょっと彼女、やばくな~い?」
「ふふ、やばいんです。それで…私のお願いを聞いて頂けないでしょうか?」
そんなみくるの頑張りを遠くから見ていた謎の女性と電話で話す美月さん。私的に「やばい」ってのは「危険」のニュアンスなので若い子がやたら「やばい!やばい!」言うてるのを見ると少々モニョったりしますが、このシーンは明らかに若作り&付き合いなのでむしろ微笑ましい(笑。などと後半で描かれるみくる試練の前振り(お膳立て)をチラリ。

「ひょっとしたらガーデニングショップのお仕事、やってる場合じゃないのかな?」
ダブルエムとして忙しい日々に加え、ベストテン入りのためのソロステージ準備、さらにプレミアムドレスゲットと山積みの課題に二足の草鞋は重さ増し増し、さすがの元気娘も疲れから弱気&うつらうつらであります。しかも居眠りに落ちて見た夢はソロステージの成功風景、つまりこの時のみくるは「たくさんの笑顔を咲かせる方向」へ心が動いている=両立を諦めかけている事が窺えます。
すると電話の音に目を覚まし、その内容は「金色のミラクルフラワー」の注文…国内でナツキグリーニングガーデンだけが取り扱っている=他に代わりがいない情況にて非常に手間が掛かる花の栽培、しかも注文どおり「金色の花」を咲かせるためには毎日決まった時間に水をあげなければならないという、非常に断りづらく、かつただでさえ忙しい現状を考えると非常に受けづらい注文でした。その葛藤にみくるは先のイメージもあって「断る」判断に傾き、しかしこれまでの店での経験から「一人の笑顔」の大切さを思い出し受注を決めます。この一連はみくるの表情変化が胸中の揺れを良く表し、特に受注を決めた瞬間の強い表情にはみくるの魅力が凝縮されていた感じ。いい顔してます。
というわけで仰々しい箱に収まった球根とご対面からみくるのミラクル見せちゃお~か、な!

Bパートは相変わらず多忙なアイドル業に加えてミラクルフラワーの世話に頑張るみくるの描写から。インタビュー番組の仕事を終えると時間に追われて店へ戻って水をやる忙しさ、とはいえ頑張りの甲斐あってミラクルフラワーは芽を出し、全て順調に回っていると思いきや。
「ステージはどんなイメージになるんでしょうか?」
「えっ、えっと…あれ?」
インタビューの答えに詰まって隣を見てもそこには誰もいません。先のインタビューと似たような質問なのに何も答えられない自分、これをしてみくるは無意識のうちに美月さんへ寄り掛かっていた事を思い知るのでした。自分一人で頑張れていたと思っていたけどそうではなかった。
「私、単独ステージを絶対成功させて、必ず美月を引っ張れるくらいのアイドルになるから!」
今さらながら美月さんのサポートに気付いたみくるはその後のレッスンにて頑張りフルスロットル宣言。まだまだ甘かった自分を省みて前向きに突き進むパワーは見ていて気持ち良かった。外見のイメージに反して中身は体育会系男の子みたいな(笑。オープンカフェの窓ガラスに何も映っていない→レッスン室の鏡にハッキリ映る=みくるの自我が確立する一連の演出も定番ながら良い感じ。
「いちばん見てほしいところはありますか?
「はい。ただいま特訓中のみくるのミラクルステップですね」
気合いを入れ直したみくるはインタビューにも自信を持って答えられるように。みくるは何でもかんでもミラクルか!? とツッコみたくなりますが、後のステージで披露する「ミラクルステップ」についつい期待。結果:確かにミラクルでした。

ところがそうそう順調に行かないのが世の常でありまして、今回も例に漏れず思いがけないピンチが襲来。ミラクルフラワーの納品前日というにクイズ番組の収録が長引いて水やりの時間に間に合わない!? 勝負は佳境を迎えた第152問目、この問題をクイズ王が正解すれば勝負は決して上がり、しかしみくるが正解すると振り出しへ戻るという山場であります。
「赤紫色の葉を広げ、春から初夏にかけて明るく黄色い花をたくさん咲かせる、ヨーロッパから東南アジアを原産とするトウダイグサ科の耐寒性宿根草といえば?」
その問題は全一ガーデニストにお誂え。しかし正解すると収録がさらに伸びてしまう。クイズ王が答えてくれれば終わるのに相手は首を捻るばかり。困ったみくるは「わざと間違えれば私の負け」と考えて回答ボタンを押し――
「ユーフォルビア・アミグダロイデス・プルプレア!」
ここでそういうズルができないみくるの真っ直ぐさに天晴れ。何かの暗号みたいな名前だけどググってみたら普通に出てくる、実在する植物でした。なるほど(5秒で忘却
みくるの回答によって勝負は振り出し→収録はまた伸び、夜10時の水やりに駆け込み鳩時計に急かされて鉢へ走るも…残念ながら僅かに間に合わず無情にもタイムアウト。あららら。そんな秒単位にシビアなの!?
「ごめんね。金色に咲かせてあげられなかった」
最後の最後での失敗に無念の涙が蕾を濡らし、すると翌朝ミラクルフラワーはみくるの頑張りを反映・祝福するように七色の花を咲かせるのでした。開花に感激しながらも約束を果たせなかった事をまず花に謝るみくるは生粋のガーデニスト、というかこのヒトコトがもの凄く印象良かった。そして素敵に咲いた花をちゃんと届けてちゃんと謝る…もちろん受注どおりの納品ができない時点でプロとしては失格だけれど、人間誰だって失敗するわけで、肝心なのは失敗から逃げずに前へ進めるかどうか。その答えを示すみくるの行動はじつに清々しい。

お届けの時間が無い! となってジェットスキーを飛ばす絵面はいかにもアイカツ(笑。ほどなく到着したお届け先の海上ハウスにて美月さんに迎えられてビックリ、続いて真の注文主が現れてまたビックリのみくる。まあ視聴者的には件の注文主が誰かなんて電話の声で丸判り、その時点でオチも大概読めてしまったけれどそれは言わない約束です。ていうかKAYOKOさんの無理すぎるギャル語がさすがに辛くなってきた。
「ミラクルフラワーの本場LAでもこの色の花はめったに出会えない」
「だって本当の本当に頑張った人じゃないと咲かせられない色だから」
七色の花に頑張ったみくるの笑顔を重ねるコンテの意図は重々判るも作画が追い付いていなくてマジでチョ→さげぽよみたいなー(ヤメれ。今回テーマの終着点だっただけにこのカットはキメてほしかった。もったいない。というかお話を締める海上ハウスシーンの作画が全体に残念気味で残念。KOYOKOさんだって今後めったに出番無いだろうし、無理めのお○さんギャルだけどチョ→かわいい! でもトップデザイナーとして人を見る目は確かでキメる時はキメる 的な印象を残す作画が欲しかった。
というわけでミラクルフラワーによる頑張りテストを見事クリアしたみくるはプレミアムドレスをゲット。今やスタライ/ドリアカでは見られなくなったハードルを乗り越えてのカードゲットは気分が上がりますね。そういやトルソーからのカード化→カード贈呈式は何だか久しぶりに見たような気がする。

ゲットした星座プレミアムドレス「ViVid Kiss リゾートキャンサーコーデ」へ着替え終わると開花イメージのハンドアクションから蟹座を背負ってキメポーズ。名前のとおりリゾートっぽいみくるのドレスはこれまでの星座ドレスに比べて過剰なゴテゴテも無く、また季節的に肌色とのバランスも良い良い。でもやっぱり羽根が浮いてる(物理的にも
恒例の星座フィーバーは十二宮盤から飛び出したみくるがボードに乗ってサーフィンUSA、余裕のウインクから水飛沫と共にバッと上昇&カニカニダブルピースもかわいい! などなど明るく楽しい雰囲気の星座フィーバーにてPOP属性のコーデ、加えてみくるのキャラ性から予想するとソロ新曲は真夏リゾートの開放感溢れるステージ?…と思ったら違うベクトルでリゾートの開放感を描いてきて驚き。POPにこんなんやられたらSEXYの立場が(笑

降り立ったステージは宵の口のウエストコーストの街を模した「シティナイトロード」、曲は「オトナモード」。ボーカルはキャラ担当のもなさん、作曲・編曲は成瀬裕介氏…初めて見る名前なので軽くググってみたら「9nine」「乙女新党」などのガールズユニットにて作曲・編曲、アニメ関係だと「サムメンコ」の劇伴に参加していたとの事。ボッサ風のしっとりした曲調はまさにオトナの雰囲気ありありで、乗る歌詞もまた意味深ワードが並ぶ、こう言っちゃ何だけど少女アニメの劇中曲としては背伸び全開な曲でありました。同コンセプト(?)の「Trap of Love」と比べるとよりアクティブな、オシャレして夜の街を楽しむティーンズの背伸び感に溢れていて頬の緩みが止まりません。これまた今からCD発売が待たれる曲です。早くフルバージョンを聴きたい。
映像的にはスキャットで始まるイントロに合わせてキメるカットがまずエロすぎる。暗い背景に赤メインのコーデ&ツーサイドアップの金髪、そして締まったウエストに紅いキスマークという破壊力抜群の肌色がよく映え、スタート直後から一気に視線を持っていかれます。パッパと入るアップショットの表情も絶品で、本編中に見せる奔放さをオトナの色気に昇華させたような小悪魔系の微笑みはみくるならではの説得力があるかもしれない。平たく言うと大人の街でイキってるギャルの背伸び感が絶妙。同じ色気でもそらや蘭はホンモノなのでちょっとベクトルが違うのだなあ。
街のネオンが煌めくランウェイ&強烈なフットライトはステージコンセプトを強く主張しじつに格好よろしく雰囲気アリアリ。Bメロ頭の歌詞「新しいワンピ、甘いリップ、コーデもばっちり決まったし~」に合わせたアクション&カット割りには思わず背筋に電流が走った。凄い破壊力です。

期待のミラクルステップはサビ前のキメ。ここはベタでも足(ステップ)の動きをカメラで抜いてほしかった。というかここで入れないでどうすんの?(笑。フルショット→フルフィギュア→ウエストショットのカメラワークは目当ての男に迫る背伸び娘の頑張りが見えてかわいく、ステップと同時にオーラ発動の演出も良かっただけに惜しい。そこからのサビもまた歌詞に合わせたアクションがいちいちエロかわ、背伸びの色気を振りまき歌い踊るみくると夜の街並みのコントラストも良く効いてます。
ほどなく発動した蟹座アピールは「チアフルキッス」ソロの背景替え、せっかくここまでオトナっぽく攻めてきたのにパステルカラーのスプレー缶演出は少々ぶち壊し、というかあまりの浮きっぷりにちょっと笑ってしまった。SPアピール後 夕陽逆光による光のオーラを纏ってしっとり締めるステージラストはなかなか綺麗。街並み&ランウェイのネオン、フットライト、そして夕陽と光の演出が印象に残るみくるソロステージでした。
※オトナモード全カットまとめ&聞き取り歌詞
見事ステージをキメたみくるはランキング8位に浮上。ポッと出の花屋にあっさり抜かれた9位以下の専業アイドルは穏やかじゃありませんね(笑。ともあれ美月さんの指令どおりベストテン入りを果たし、いよいよ快進撃のダブルエム。そして語られる美月さんの目標とは――
「9月までにあのマスカレードを超えること」
期限の具体性にちょっと笑ってしまったけれど、これは2ndシーズンの最終決戦が「ペア」である前振り? つまり先のパートナーカップはゴールではなくスタートスイッチだったという事で、そう考えれば大会後のペア展開もなるほど頷けたり。まあ下世話な事を言えば、増えすぎたキャラゆえに個人戦だと収拾が付かな(略
そして次回は蘭&そら回。予告を見た限りダブグロスっぽく、しかもドラマオーディションなのでCGステージが無い=その分高橋作画を堪能できそう。楽しみ~。
アイカツ!2014シリーズ第5弾プロモーション映像
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