2008-08-24(Sun)
マクロスFRONTIER #20 ダイアモンド・クレバス
「死ぬのが怖くて恋ができるかー!」

そして臆病者のミハエルがようやく見せた本心。

まずは先週引きの修羅場シーンのネタばらし。ドキドキの抱擁シーンの真実は大方の予想どおりよろけたシェリルをアルトが抱きとめた瞬間でありました。まあこんなもんでしょう。しかしそこへ出くわしたランカは期待通りの勘違い全開であり、脱兎の如く逃げ出したと思ったら何も無い所でコケつつ「やだもう、死んじゃいたい…」とすっかり悲劇のヒロインになっちゃってます。アルトもさっさと事情説明をすりゃいいのにと思わなくもありませんが説明したところで状況的に言い訳にしか聞こえませんか。
シェリルは本気で歌手をやめる決意をしたようでしたがアルトはそれを許さず。「俺だって舞台に立っていた人間の端くれだ、本物と偽物くらいわかる」など言っておりましたがその舞台から逃げ回っているのは誰だ? 舞台どころか実家からも逃げて玄関から入れないヘタレは誰だ? というかそう言う自分はどうなんだ?
違う意味で大詰めなのがミハエル&クランのペア。好き好き光線出しまくりのクランに対してミハエルは相変わらず何も答えず、いい加減ハッキリさせりゃいいのにと思いつつハッキリさせたらどっちかが死んじゃいそうで見ていて微妙にドキドキ。
そうこうしているうちに大統領暗殺計画は進みスナイパーがトリガーを引こうとしたその時、スコープにバジュラの姿が映って哀れ瞬殺。とりあえず大統領は一命を取りとめましたがバジュラの大群がフロンティア内で暴れ始めてさあ大変。というかさっきまでライブで超満員だった会場に客が一人も残っていなくて笑った。どんだけ客のハケがいい会場やねん(笑
狙撃成功の連絡と思ったレオンが大統領の声の声を聞いてビックリ。それを聞いたオズマ&キャシーが強すぎて笑った。本職の護衛をバッタバッタとなぎ倒してさてどうするのかと思ったらそのまま2人で逃走、いいのかそれで? 大統領暗殺を企てたクーデター首謀者が目の前にいるのだから身柄を確保して連行するのが定石じゃ?

さて屋上の若者たち。大暴れするバジュラをどうにかしてもらおうとランカの元へ行くアルト&シェリル。もちろんランカは茫然自失状態で使い物にならず、するとおもむろに振りかぶってビンタを決めるシェリルであります。いや意図はわかるんですがこれってランカ視点で考えたら「アルトを寝取った上に現場を見られて逆ギレのビンタをするド外道」にしか映らないんじゃ? 端から見てもそう思えますし(笑
「みんなを救うために歌ってくれ」とアルトは言いますが、ついさっきまで「私の歌はアルトのために」ってな思いで歌っていたのに当のアルトはシェリルとよろしくやってた(と思っている)わけで今さら歌なんてやってらんないっすよ。そしてお約束の如く「私は道具じゃない!」と。ミンメイも言ってなかったっけこれ?
でまあ結局アイモを歌うわけですがこれがまったく効果なし。むしろ歌のエネルギーによってバジュラは活性化しちゃってます。寝取られ直後で気分は最高にダウンしているため歌の感情レベルが低いらしく、すると歌の効用も逆方向へ向かってしまうらしい。というか抱擁シーンを見てあまりの絶望から「こんな世界は無くなっちゃえ!」のような感情をランカが持ち、バジュラはそれを感じて代行しているのかも。

学園から街へ逃げたご一行。ますます勢力を強めるバジュラの攻撃の中、とりあえずSMS基地へ行けば武器があるとのことで向かう算段。てな所でバジュラの攻撃が瓦礫にヒットしてナナセが負傷、するとシェリルはナナセを抱いて「私に任せて行け」と。それを聞いてグズるアルトに対し「私を誰だと思ってるの!」といつものセリフでピシャリ。「誰だと?」と問われれば「V型感染症で死にかかっていてマネージャから見捨てられスターの座もランカに追われて今や人から見向きもされない落ちぶれまくりの元アイドル シェリル・ノーム」としか答えられませんが…。ここ一番の芯の強さを感じさせる、シェリルの漢気を感じるシーンでありました。先週はあそこまで落ちていたシェリルがこれほど気丈に振舞えるようになったのも冒頭シーンのアルトの言葉がスイッチになったのでしょうか。焦土に立ち上る噴煙がまるで復活の狼煙のようであります。
というわけでアルトはランカの手を引いて先を急ぎます。ランカは握るアルトの手の熱さに覚えがあった、そして浮かぶ映像は若きブレラです。いよいよ記憶が戻ってきた? オズマが呟いたようにこの状況は117船団のバジュラ襲撃と同じなのでしょう。ランカのマイナス感情(おそらくランシェ関連)によって暴れ出したバジュラが船団を襲い、ランカはブレラに手を引かれて現場から逃げた。その際に致命的な傷を負ったブレラはグレイスに拾われて機械化され…ってな流れ?

そのブレラはグレイスに呼び出されて船外のバジュラに対処しろと命令されます。ランカが心配でならないブレラは命令に即答できませんが「バジュラはリトルクイーンに決して危害を加えない」とグレイス。要するにそれが117船団生き残りの根拠なのでしょう。「強制モードにされたくなければ命令に従え」、と凄んだかと思ったらビリビリ光線を発射してブレラを拘束、グレイスはどんだけ人間離れしてんだ…。ブレラはブレラで遠隔操作でVF-27を飛ばしちゃったりどんだけ人間(略。こんなの相手に生身で戦うSMSに敬服いたします。いやまだ表向きは同胞か。
そして今週のハイライトその1。仲間の死にうろたえるミハエルに喝を入れ、返す刀で半裸の告白をするクラン。いちおうブラしてんだ(笑。敵と撃ち合っている真っ最中に何やってんだかと思わなくもありませんがクランに言わすと「こんな時だから」だそうでそれは何という死亡フラグですか! この先の戦いで命を失う覚悟があればこそ生きているうちに気持ちを確かめたい、しかしミハエルはクランのそんな思いを受け流してまたしてもマトモに答えず。どこまで臆病者なんだ。そんなミハエルにクランはボディブローをかまし身を縮めたところへ突然のキス。
「死ぬのが怖くて恋ができるかー!」
去り際の描写がまるでギャグでしたがクランの気持ちは痛いほど伝わった。きっとミハエルにも届いているでしょう。

一方負傷したナナセと共にシェルターへ避難したシェリル。何故周囲の誰もシェリルに気付かない? バジュラの猛攻により照明も切れ、この絶望的状況にシェルター内の市民は死の恐怖に包まれていました。シェリルの背後で震える子供はカナリアの息子? バジュラを振り切ったはずなのにこの惨状、そして希望の歌姫であったはずのランカも効果なし。シェルターの市民は口々に嘆きの言葉を吐き出します。
「ランカちゃん、あなたが希望の歌姫なら、私は絶望の中で歌ってみせる」
シェリルはフォールドクオーツの光るイヤリングを耳に着け、すっと立ち上がるとダイアモンドクレバスを歌い始めました。歌声を聴いたみなさんはようやくシェリルに気付いた様子。遅いよ!(笑。それはともかくシェリルは傷付いた市民の心を癒す歌姫として復活、シェルターの淡い照明の中で歌う姿はまるで女神のような神々しさでありますね。これにてシェリル復活か?と思いきや彼女の患う感染症問題は何一つ解決していないわけで結局死んでしまうのでしょうか? 死んでしまうのは悲しいけれども残り5話で特効薬ができてしまうのも微妙な展開なので難しいところです。

結局レオン一味に殺されてしまった大統領。キャシーはいつまで泣いてんだ! というか今の今までキャシーが大統領の娘であることを忘れていました(笑。その設定って全然生かされてなかったような…。
クランは戦闘のためゼントラ化ポッドへ。処理中は完全無防備になるためアルト&ミハエルが守りを固めてましたが唐突にバジュラが参上しポッドを襲う! 遠慮ない攻撃によってポッドにヒビが入りクランのピンチ、するとここでミハエルがようやく漢気を見せました。襲い来るバジュラへ果敢に挑むミハエルでしたが凶悪なるバジュラの爪は彼の体を貫き、しかしクランを守ろうとする思いが力を与えたのか彼は本懐を遂げ、そして割れたポット越しに
「ごめんなクラン、今まで言えなくて。俺も、俺も、お前のこと、愛してる」
そう告げるとミハエルは船体の割れ目から宇宙空間へ吸い出されてさようなら。最期の表情は自らの死を嘆くよりもクランを守りきった安堵の顔に見えました。そこまで想っていたのなら何故もっと早く…。ご存知のとおり彼はゼントラの血が入っているので宇宙服無しの生身でもある程度なら宇宙空間に耐えられそうですがさすがに傷口があったら生還は無理でしょう。唯一の望みはブレラが飛ばした無人のVF-27ですがあの状態から助かったらそれはそれでシラけるような…。これも難しいところです。

さあ次回はクランが切れそう。頼むから死なないで。
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そして臆病者のミハエルがようやく見せた本心。

まずは先週引きの修羅場シーンのネタばらし。ドキドキの抱擁シーンの真実は大方の予想どおりよろけたシェリルをアルトが抱きとめた瞬間でありました。まあこんなもんでしょう。しかしそこへ出くわしたランカは期待通りの勘違い全開であり、脱兎の如く逃げ出したと思ったら何も無い所でコケつつ「やだもう、死んじゃいたい…」とすっかり悲劇のヒロインになっちゃってます。アルトもさっさと事情説明をすりゃいいのにと思わなくもありませんが説明したところで状況的に言い訳にしか聞こえませんか。
シェリルは本気で歌手をやめる決意をしたようでしたがアルトはそれを許さず。「俺だって舞台に立っていた人間の端くれだ、本物と偽物くらいわかる」など言っておりましたがその舞台から逃げ回っているのは誰だ? 舞台どころか実家からも逃げて玄関から入れないヘタレは誰だ? というかそう言う自分はどうなんだ?
違う意味で大詰めなのがミハエル&クランのペア。好き好き光線出しまくりのクランに対してミハエルは相変わらず何も答えず、いい加減ハッキリさせりゃいいのにと思いつつハッキリさせたらどっちかが死んじゃいそうで見ていて微妙にドキドキ。
そうこうしているうちに大統領暗殺計画は進みスナイパーがトリガーを引こうとしたその時、スコープにバジュラの姿が映って哀れ瞬殺。とりあえず大統領は一命を取りとめましたがバジュラの大群がフロンティア内で暴れ始めてさあ大変。というかさっきまでライブで超満員だった会場に客が一人も残っていなくて笑った。どんだけ客のハケがいい会場やねん(笑
狙撃成功の連絡と思ったレオンが大統領の声の声を聞いてビックリ。それを聞いたオズマ&キャシーが強すぎて笑った。本職の護衛をバッタバッタとなぎ倒してさてどうするのかと思ったらそのまま2人で逃走、いいのかそれで? 大統領暗殺を企てたクーデター首謀者が目の前にいるのだから身柄を確保して連行するのが定石じゃ?

さて屋上の若者たち。大暴れするバジュラをどうにかしてもらおうとランカの元へ行くアルト&シェリル。もちろんランカは茫然自失状態で使い物にならず、するとおもむろに振りかぶってビンタを決めるシェリルであります。いや意図はわかるんですがこれってランカ視点で考えたら「アルトを寝取った上に現場を見られて逆ギレのビンタをするド外道」にしか映らないんじゃ? 端から見てもそう思えますし(笑
「みんなを救うために歌ってくれ」とアルトは言いますが、ついさっきまで「私の歌はアルトのために」ってな思いで歌っていたのに当のアルトはシェリルとよろしくやってた(と思っている)わけで今さら歌なんてやってらんないっすよ。そしてお約束の如く「私は道具じゃない!」と。ミンメイも言ってなかったっけこれ?
でまあ結局アイモを歌うわけですがこれがまったく効果なし。むしろ歌のエネルギーによってバジュラは活性化しちゃってます。寝取られ直後で気分は最高にダウンしているため歌の感情レベルが低いらしく、すると歌の効用も逆方向へ向かってしまうらしい。というか抱擁シーンを見てあまりの絶望から「こんな世界は無くなっちゃえ!」のような感情をランカが持ち、バジュラはそれを感じて代行しているのかも。

学園から街へ逃げたご一行。ますます勢力を強めるバジュラの攻撃の中、とりあえずSMS基地へ行けば武器があるとのことで向かう算段。てな所でバジュラの攻撃が瓦礫にヒットしてナナセが負傷、するとシェリルはナナセを抱いて「私に任せて行け」と。それを聞いてグズるアルトに対し「私を誰だと思ってるの!」といつものセリフでピシャリ。「誰だと?」と問われれば「V型感染症で死にかかっていてマネージャから見捨てられスターの座もランカに追われて今や人から見向きもされない落ちぶれまくりの元アイドル シェリル・ノーム」としか答えられませんが…。ここ一番の芯の強さを感じさせる、シェリルの漢気を感じるシーンでありました。先週はあそこまで落ちていたシェリルがこれほど気丈に振舞えるようになったのも冒頭シーンのアルトの言葉がスイッチになったのでしょうか。焦土に立ち上る噴煙がまるで復活の狼煙のようであります。
というわけでアルトはランカの手を引いて先を急ぎます。ランカは握るアルトの手の熱さに覚えがあった、そして浮かぶ映像は若きブレラです。いよいよ記憶が戻ってきた? オズマが呟いたようにこの状況は117船団のバジュラ襲撃と同じなのでしょう。ランカのマイナス感情(おそらくランシェ関連)によって暴れ出したバジュラが船団を襲い、ランカはブレラに手を引かれて現場から逃げた。その際に致命的な傷を負ったブレラはグレイスに拾われて機械化され…ってな流れ?

そのブレラはグレイスに呼び出されて船外のバジュラに対処しろと命令されます。ランカが心配でならないブレラは命令に即答できませんが「バジュラはリトルクイーンに決して危害を加えない」とグレイス。要するにそれが117船団生き残りの根拠なのでしょう。「強制モードにされたくなければ命令に従え」、と凄んだかと思ったらビリビリ光線を発射してブレラを拘束、グレイスはどんだけ人間離れしてんだ…。ブレラはブレラで遠隔操作でVF-27を飛ばしちゃったりどんだけ人間(略。こんなの相手に生身で戦うSMSに敬服いたします。いやまだ表向きは同胞か。
そして今週のハイライトその1。仲間の死にうろたえるミハエルに喝を入れ、返す刀で半裸の告白をするクラン。いちおうブラしてんだ(笑。敵と撃ち合っている真っ最中に何やってんだかと思わなくもありませんがクランに言わすと「こんな時だから」だそうでそれは何という死亡フラグですか! この先の戦いで命を失う覚悟があればこそ生きているうちに気持ちを確かめたい、しかしミハエルはクランのそんな思いを受け流してまたしてもマトモに答えず。どこまで臆病者なんだ。そんなミハエルにクランはボディブローをかまし身を縮めたところへ突然のキス。
「死ぬのが怖くて恋ができるかー!」
去り際の描写がまるでギャグでしたがクランの気持ちは痛いほど伝わった。きっとミハエルにも届いているでしょう。

一方負傷したナナセと共にシェルターへ避難したシェリル。何故周囲の誰もシェリルに気付かない? バジュラの猛攻により照明も切れ、この絶望的状況にシェルター内の市民は死の恐怖に包まれていました。シェリルの背後で震える子供はカナリアの息子? バジュラを振り切ったはずなのにこの惨状、そして希望の歌姫であったはずのランカも効果なし。シェルターの市民は口々に嘆きの言葉を吐き出します。
「ランカちゃん、あなたが希望の歌姫なら、私は絶望の中で歌ってみせる」
シェリルはフォールドクオーツの光るイヤリングを耳に着け、すっと立ち上がるとダイアモンドクレバスを歌い始めました。歌声を聴いたみなさんはようやくシェリルに気付いた様子。遅いよ!(笑。それはともかくシェリルは傷付いた市民の心を癒す歌姫として復活、シェルターの淡い照明の中で歌う姿はまるで女神のような神々しさでありますね。これにてシェリル復活か?と思いきや彼女の患う感染症問題は何一つ解決していないわけで結局死んでしまうのでしょうか? 死んでしまうのは悲しいけれども残り5話で特効薬ができてしまうのも微妙な展開なので難しいところです。

結局レオン一味に殺されてしまった大統領。キャシーはいつまで泣いてんだ! というか今の今までキャシーが大統領の娘であることを忘れていました(笑。その設定って全然生かされてなかったような…。
クランは戦闘のためゼントラ化ポッドへ。処理中は完全無防備になるためアルト&ミハエルが守りを固めてましたが唐突にバジュラが参上しポッドを襲う! 遠慮ない攻撃によってポッドにヒビが入りクランのピンチ、するとここでミハエルがようやく漢気を見せました。襲い来るバジュラへ果敢に挑むミハエルでしたが凶悪なるバジュラの爪は彼の体を貫き、しかしクランを守ろうとする思いが力を与えたのか彼は本懐を遂げ、そして割れたポット越しに
「ごめんなクラン、今まで言えなくて。俺も、俺も、お前のこと、愛してる」
そう告げるとミハエルは船体の割れ目から宇宙空間へ吸い出されてさようなら。最期の表情は自らの死を嘆くよりもクランを守りきった安堵の顔に見えました。そこまで想っていたのなら何故もっと早く…。ご存知のとおり彼はゼントラの血が入っているので宇宙服無しの生身でもある程度なら宇宙空間に耐えられそうですがさすがに傷口があったら生還は無理でしょう。唯一の望みはブレラが飛ばした無人のVF-27ですがあの状態から助かったらそれはそれでシラけるような…。これも難しいところです。

さあ次回はクランが切れそう。頼むから死なないで。
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