2014-08-27(Wed)
ハナヤマタ #08 ミッション・イベント
お姫様にツンデレ、金髪に素朴な少女。

いろいろ取り揃えたよさこい部の初舞台です。

「お姫様にツンデレ、金髪に素朴な少女、みんなタイプが違ってるのもいい~」
「なるちゃん多美ちゃんのムチムチした太ももなんてたまらないわぁ~」
まずは予告どおりサリーちゃん先生の「ぱぁぁぁぁぁ!」なシーンから。ヤヤが仲間に加わって正式に四人となったよさこい部は例のイベントに向けて練習練習!…なんて一生懸命な娘たちをおっさん視点で嘗め回すサリーちゃん先生は視聴者の代弁か(笑。確かに二人の脚は良い肉付きではありますが「太い!」と気にする程でもなく、というかこれで太いと言っていたら(以下自重

「二人ともそんなに太ってなんかないですもん!」
ムチムチの脚を気にする二人にトドメを刺すハナ。あはは。ニホンゴムズカシイネ(笑。というわけでよさこい部ご一行はグラウンドへ移動し、件の二人はハナトレーナーに引っ張られてダイエット大作戦。見守るヤヤは音楽プレーヤを聴きながら何か思案している様子。屋上での会話でも「音楽」に反応したり、後のアレンジ版完成に至る布石を細かく打ってます。それはそうとこのシーンは予告で見せたおっとりおっぱいさんの本領発揮、体操服を突き上げる特大まんま肉まんの存在感たるや!
「まあ、何か燃費悪そうよね、あんたたち」
早くもへろへろのなる&多美さんへダイエットの心構え「筋力トレーニング&食事制限」を説くヤヤ、すると二人は「女の子はムキムキよりふかふか」「甘いモノは外せない」とオンナノコ全開の言い訳をシンクロ…あまりのヌルさにヤヤはカミナリを落とし、続けて「悩みがこんな事で良かった、まさか小学校の時の…」と意味深発言から、なるは逃げるようにトラックへ。ここは誤魔化し逃げ出すなるの繊細な表情描写、そして触れてはいけない部分に触れてしまったヤヤの描写も良かった。などと判りやすいトラウマの前振りは予想以上に深刻な事態に繋がるのでした。

それはそうと何というボリューム。息を切らせて上下する動きも凄かった。

座っていても判るスタイルの良さ。絶対領域の視線吸引力も強烈です(笑

ふくよかさん二名がヒーコラ奮闘する一方でヤヤは多美さんからノートPCを借りて生徒会室にて何やら作業、それは多美さんが作った曲のアレンジでした。さすがカンペキ中学生は編曲&DTMもいけます。バンド仲間と賑やかな時間を過ごしていた音楽室に一人籠もってシンセで打ち込み、新たな仲間のためにドラムを叩く。かつての居場所が今の居場所と繋がっている、バンドの経験は無駄ではなかったという綺麗なオチです。今のヤヤにはたった一人の音楽室も誇らしく見えますね。
そんなヤヤの頑張りに感化されたなる&多美さんはダイエットに気合いマシマシ、てな所でハナのご指摘「体重が増えたのは筋肉が付いただけなんじゃ?」「体型が変わっているようには見えない」…いつの間に「体重が増えた」事になっているのか? むちむちの脚が恥ずかしくて死んじゃう!=見た目の問題が起点だったんじゃ? 何となく解決した風だけど実は何も解決してNeeee! というギャグなのだろうか。ともあれウヤムヤのうちにダイエット問題が解決し、曲も完成したところでみなさん揃って振り付けのブラッシュアップへ。手本役の多美さんを見つめる三者三様に個性が表れていますね。なる大丈夫か?(笑

その後も各々が自主練で振り付けをマスター。鳴子をおしゃもじに持ち替えて踊り出すなるはお行儀悪いよ(笑。他ヤヤは自宅の蕎麦屋で、多美さんも自宅で自主練をしていたけれど、何故かハナだけは自宅が映りません。そういやハナの私生活って完全に謎ですね。他の子たちは家族描写がガッツリあるのにハナだけは家も家族も全く出て来ない。これは何らかの意味があるのかも? と言うほど残り話数が無いのだなあ。ううむ。
「本番頑張りましょう!」
そんなこんなで振り付けが完成して来る本番への意気を上げるみなさん、の中でなるは神妙な表情を見せ、そんななるをヤヤはヤヤは心配顔で見つめ…この辺りからなるのトラウマ発動フラグが色濃くなり始めます。オンタイムで見ていた時もイヤな予感しかしなくて困った。
続いてダイエットから解放された多美さんのノーブレーキお菓子タイム。そんなにお菓子好きだったのか! そしてその栄養は全てムネへ(以下自重。お菓子食べ食べ会長さんと暫しお話。会長は多美さんがよさこいカツドウで変わった事に気付き、当の本人は自ら意外と思える変化に心地よさを感じていて、会長はそんな多美さんに戸惑いを隠せない。多美の事なら何でも判っていたのに最近は私が知らない顔を見せる、どうしてどうして? よさこい部には私が持っていない何かがあるの? よさこい部の方が楽しいの? みたいな。先の屋上シーンで「昔と変わらないなるを心配するヤヤ」を見せ、こちらでは「昔から変わった多美に戸惑う真智」を見せる演出も面白かった。そしてどちらからも「大好き」が伝わってくるのがニクい。
「それにね真智ちゃん、沙里先生も来るよ?」
会話の流れから多美さんは例のイベントに誘い、続けて「沙里先生」の名前を出し、すると会長は暫し無言&表情を見せないまま多美さんの太ももゲットだぜ! これは上手い誤魔化し、この時点で会長と沙里先生の間に流れる深くて暗い川を予感させます。

本番を明日に控えた屋上にて指差呼称で装備の確認。衣装よし! 鳴子よし! 曲よーし! 衣装&鳴子は部のバッグに収まり、曲CDはサリーちゃん先生のバッグに収まり…という意識だったのでCD忘れ騒動の時なるが慌てていたのが不思議でならなかった(笑
その晩になるが見た夢はトラウマの回想。ド直球な説明シーンとも言えますか。どうやら小学生時の運動会にてやらかした大失敗が今だココロのキズになっているようで、倒れたなるを周囲の誰も助けず、見物客の冷たい視線に晒され…この経験からなるは人前に立つ事に臆病になったのですね。こりゃキッツイ。
なんて悪夢に魘され、電話のコールで目覚めた時間は既に7時38分。あらら。慌てて着替えて家を出て、すると多美さんは緊張して眠れず遅刻、サリーちゃん先生は最初っから時間どおりに行く気が無い(笑)という体たらく、という所でハナだけ何も触れていないのは後の謎の紅潮&ふらつきの前振りだろうか?
ドタバタの末に現着すると会場に集まった出場者たちに唖然。火を吹くピエロやら南京玉すだれやら玉乗りやらまるで大道芸大会の様相にヤヤは崩れ落ちて滝涙、あれほどオシャレにかわいく創り上げたよさこい踊りの初披露がこのノリではさすがに辛いか(笑。太い脚を気にしながら脚丸出しでお出かけのなる…こういうちょっとしたカットでも脚アピールを忘れないスタッフの拘りに乾杯。
「どうしようヤヤちゃん…CD…無い…どこにも…」
テンパりながらの受付にて発覚した大トラブル。声が震え手も震えて全身で緊張オーラを放出するなるの顔にサッと影が落ちて発覚する流れは状況の深刻さに反してじつにかわいらしかった。そんな悠長な事言うとる場合じゃないけど(笑

引き続きテンパりMAXのなるを落ち着かせ、まずは順を追ってCDの今の在処を考えましょう。昨日屋上で確認した時は確かにあった、その時CDを持っていたのはサリーちゃん先生で――
「先生、あの後CDカバンに入れました!?」
「当たり前でしょ。ちゃーんと私のカバンに…」
今日のサリーちゃん先生は昨日と違うお出掛け用バッグ、というわけで先の屋上シーンで見たまんま戦犯はサリーちゃん先生に決定しました。膝立てて呑気に居眠り→青ざめのサリーちゃん先生はこの時からミニスカアピールしていたのね。反重力に頼らずきっちり手でガードしているのは本作ならではか(笑
ホノオめらめら怒り顔で迫るよさこい娘の中で一人だけ表情が違う人が一番怖い。あはは。ともあれ本番が迫る中CDをどうにかしないと! どうすんの先生!?
「そ、それは…妹が…」
続くカットで映った勉強部屋&机の上で鳴るスマホ。そこに表示された発信元は「常磐沙里」=湘南よさこい祭りの時勝さんに伝えたサリーちゃん先生の本名で、その時点で九分九厘予想は立っていましたが…丸わかりのヒントをこれだけ並べながら「妹の正体」をまだ引っ張る演出は嫌いじゃないかも。


ほどなくCDを持って楽屋へ現れたのはメガネ姿も凛々しいあの人でした。勢いよくドアを開けると仁王立ちの彼女(笑)にビビって思わずドアを閉め、おそるおそるドアを覗いて二度見するハナがかわいい(笑。そして多美さんによる説明「常磐沙里&常磐真智」によって二人が姉妹である事が明らかにされ…丸く浮かべた似顔絵の表情差が各々へのイメージを物語っています。この仏頂面イメージがあるからこそOPみたいな笑顔が映える、破壊力が増すのだな。
会場へ到着するなりサリーちゃん先生のミニスカにツッコむ容赦の無さや良し。こうして一見溝は無さそうでしたが次の会話で空気が一転。
「相変わらず頑張ってるんでしょ? あんまり無理しないでね、母さんたち心配してたから」
「そんなの姉さんには関係ないでしょう? 私と姉さんは違うんだから」
妹を気遣う言葉に思いっきり反発する会長、と同時に描かれた回想は満点のテストをはたき飛ばされ唖然とする幼い妹と無言で去っていく姉。シーン戻っていつになくシュンとしている辺りおそらく姉はこの時の事を激しく後悔していて、一方妹はずっと根に持っている。これがどういう情況なのかよく判りませんが今に至る確執の原因である事に間違いなさそう。また今の真智が勉強一直線なのもこの事が影響しているのかも。いつも以上に厳しい表情の会長が多美さんの名前を聞いた途端蕩けてしまうのはやはりそういう事なのか(笑

さて本番直前のステージ裏にて緊張MAXのみなさん。ガタガタ震える脚のアップがじつに本作らしいというか(笑。特になるは石化するほどガチガチに緊張し、テンション上がりすぎのハナは妙に顔を紅潮させ…これをわざわざ印象付ける辺り紅潮の理由は別にありそう、というかこの後のステージでの様子からしてどう考えても風邪っぴき? 集合に遅れた理由をハナだけ言わなかった(言えなかった)のもこれで辻褄が合います。
そんなこんなで呼び出しがかかってついに本番へ。ステージの階段途中でガチガチの緊張からトラウマを思い出して足が止まっちゃうなる、ああ辛い。するとヤヤが笑顔で後押し…これまでずっとヤヤの後を付いて来たなるが、弱気に襲われヤヤに助けられながらもヤヤの前を歩いているってのは感慨深いヒトコマでした。
いかにもデパートの屋上イベントの観客数なれど初めて人前で踊る彼女たちには十分すぎる数の他人の瞳、クラスメイトの前でパッと踊るのと緊張感は桁違いでしょう。最前列で応援の声を上げるサリーちゃん先生、最後尾のテントの影から見守る会長、そしてよさこい部緊張の横顔から彼女たちの初舞台が始まります。いつもは「いちにいさんし」の掛け声が思わず「ワンツースリーフォー」になっちゃう辺りハナの緊張が窺えたり。



出だしから遅れてしまったなるは焦りながらも持ち直し、良い感じの踊りからひふみのキメもばっちりキマって笑顔も揃い、順調に滑り出したステージにサリーちゃん先生は満足顔を見せ…てな様子を後のテントから見ている会長はステージよりも「よさこい部を応援するサリーちゃん先生」を見つめているようで、腕を振り上げ全力で盛り上がる後姿から思わず目を逸らしちゃう辺り、先の回想と合わせて考えるとじつはもの凄いお姉ちゃんっ子だったのかも? 大好きだったからこそ裏切られた(?)悲しみが尾を引いている、みたいな。
などなど常磐姉妹の微妙な関係を描いたところでステージから突然の異変が。

バランスを崩したなるがどうにか堪え、しかし今度はハナがバランスを崩して踊りが乱れ…曲が消えて不穏なBGM&不安を煽る演出の行き着いた先は、焦ったなるの引き攣った笑顔、しかしなるの視界には観客たちの冷たい視線が映り、「失敗」のトラウマに一瞬でココロが折れてあっさり力尽きてしまいました。前半のほんわかムードからこの急降下は凄い。
はたしてへたり込んだなるは今度こそ立ち上がれるか?=トラウマを克服できるか? そして常磐姉妹の行く末は? と次回が気になる引きでした。それにしても8話を終えてまだ全員揃わないとは。これではデレた会長をほとんど見られず終わってしまうような。
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いろいろ取り揃えたよさこい部の初舞台です。

「お姫様にツンデレ、金髪に素朴な少女、みんなタイプが違ってるのもいい~」
「なるちゃん多美ちゃんのムチムチした太ももなんてたまらないわぁ~」
まずは予告どおりサリーちゃん先生の「ぱぁぁぁぁぁ!」なシーンから。ヤヤが仲間に加わって正式に四人となったよさこい部は例のイベントに向けて練習練習!…なんて一生懸命な娘たちをおっさん視点で嘗め回すサリーちゃん先生は視聴者の代弁か(笑。確かに二人の脚は良い肉付きではありますが「太い!」と気にする程でもなく、というかこれで太いと言っていたら(以下自重

「二人ともそんなに太ってなんかないですもん!」
ムチムチの脚を気にする二人にトドメを刺すハナ。あはは。ニホンゴムズカシイネ(笑。というわけでよさこい部ご一行はグラウンドへ移動し、件の二人はハナトレーナーに引っ張られてダイエット大作戦。見守るヤヤは音楽プレーヤを聴きながら何か思案している様子。屋上での会話でも「音楽」に反応したり、後のアレンジ版完成に至る布石を細かく打ってます。それはそうとこのシーンは予告で見せたおっとりおっぱいさんの本領発揮、体操服を突き上げる特大まんま肉まんの存在感たるや!
「まあ、何か燃費悪そうよね、あんたたち」
早くもへろへろのなる&多美さんへダイエットの心構え「筋力トレーニング&食事制限」を説くヤヤ、すると二人は「女の子はムキムキよりふかふか」「甘いモノは外せない」とオンナノコ全開の言い訳をシンクロ…あまりのヌルさにヤヤはカミナリを落とし、続けて「悩みがこんな事で良かった、まさか小学校の時の…」と意味深発言から、なるは逃げるようにトラックへ。ここは誤魔化し逃げ出すなるの繊細な表情描写、そして触れてはいけない部分に触れてしまったヤヤの描写も良かった。などと判りやすいトラウマの前振りは予想以上に深刻な事態に繋がるのでした。

それはそうと何というボリューム。息を切らせて上下する動きも凄かった。

座っていても判るスタイルの良さ。絶対領域の視線吸引力も強烈です(笑

ふくよかさん二名がヒーコラ奮闘する一方でヤヤは多美さんからノートPCを借りて生徒会室にて何やら作業、それは多美さんが作った曲のアレンジでした。さすがカンペキ中学生は編曲&DTMもいけます。バンド仲間と賑やかな時間を過ごしていた音楽室に一人籠もってシンセで打ち込み、新たな仲間のためにドラムを叩く。かつての居場所が今の居場所と繋がっている、バンドの経験は無駄ではなかったという綺麗なオチです。今のヤヤにはたった一人の音楽室も誇らしく見えますね。
そんなヤヤの頑張りに感化されたなる&多美さんはダイエットに気合いマシマシ、てな所でハナのご指摘「体重が増えたのは筋肉が付いただけなんじゃ?」「体型が変わっているようには見えない」…いつの間に「体重が増えた」事になっているのか? むちむちの脚が恥ずかしくて死んじゃう!=見た目の問題が起点だったんじゃ? 何となく解決した風だけど実は何も解決してNeeee! というギャグなのだろうか。ともあれウヤムヤのうちにダイエット問題が解決し、曲も完成したところでみなさん揃って振り付けのブラッシュアップへ。手本役の多美さんを見つめる三者三様に個性が表れていますね。なる大丈夫か?(笑

その後も各々が自主練で振り付けをマスター。鳴子をおしゃもじに持ち替えて踊り出すなるはお行儀悪いよ(笑。他ヤヤは自宅の蕎麦屋で、多美さんも自宅で自主練をしていたけれど、何故かハナだけは自宅が映りません。そういやハナの私生活って完全に謎ですね。他の子たちは家族描写がガッツリあるのにハナだけは家も家族も全く出て来ない。これは何らかの意味があるのかも? と言うほど残り話数が無いのだなあ。ううむ。
「本番頑張りましょう!」
そんなこんなで振り付けが完成して来る本番への意気を上げるみなさん、の中でなるは神妙な表情を見せ、そんななるをヤヤはヤヤは心配顔で見つめ…この辺りからなるのトラウマ発動フラグが色濃くなり始めます。オンタイムで見ていた時もイヤな予感しかしなくて困った。
続いてダイエットから解放された多美さんのノーブレーキお菓子タイム。そんなにお菓子好きだったのか! そしてその栄養は全てムネへ(以下自重。お菓子食べ食べ会長さんと暫しお話。会長は多美さんがよさこいカツドウで変わった事に気付き、当の本人は自ら意外と思える変化に心地よさを感じていて、会長はそんな多美さんに戸惑いを隠せない。多美の事なら何でも判っていたのに最近は私が知らない顔を見せる、どうしてどうして? よさこい部には私が持っていない何かがあるの? よさこい部の方が楽しいの? みたいな。先の屋上シーンで「昔と変わらないなるを心配するヤヤ」を見せ、こちらでは「昔から変わった多美に戸惑う真智」を見せる演出も面白かった。そしてどちらからも「大好き」が伝わってくるのがニクい。
「それにね真智ちゃん、沙里先生も来るよ?」
会話の流れから多美さんは例のイベントに誘い、続けて「沙里先生」の名前を出し、すると会長は暫し無言&表情を見せないまま多美さんの太ももゲットだぜ! これは上手い誤魔化し、この時点で会長と沙里先生の間に流れる深くて暗い川を予感させます。

本番を明日に控えた屋上にて指差呼称で装備の確認。衣装よし! 鳴子よし! 曲よーし! 衣装&鳴子は部のバッグに収まり、曲CDはサリーちゃん先生のバッグに収まり…という意識だったのでCD忘れ騒動の時なるが慌てていたのが不思議でならなかった(笑
その晩になるが見た夢はトラウマの回想。ド直球な説明シーンとも言えますか。どうやら小学生時の運動会にてやらかした大失敗が今だココロのキズになっているようで、倒れたなるを周囲の誰も助けず、見物客の冷たい視線に晒され…この経験からなるは人前に立つ事に臆病になったのですね。こりゃキッツイ。
なんて悪夢に魘され、電話のコールで目覚めた時間は既に7時38分。あらら。慌てて着替えて家を出て、すると多美さんは緊張して眠れず遅刻、サリーちゃん先生は最初っから時間どおりに行く気が無い(笑)という体たらく、という所でハナだけ何も触れていないのは後の謎の紅潮&ふらつきの前振りだろうか?
ドタバタの末に現着すると会場に集まった出場者たちに唖然。火を吹くピエロやら南京玉すだれやら玉乗りやらまるで大道芸大会の様相にヤヤは崩れ落ちて滝涙、あれほどオシャレにかわいく創り上げたよさこい踊りの初披露がこのノリではさすがに辛いか(笑。太い脚を気にしながら脚丸出しでお出かけのなる…こういうちょっとしたカットでも脚アピールを忘れないスタッフの拘りに乾杯。
「どうしようヤヤちゃん…CD…無い…どこにも…」
テンパりながらの受付にて発覚した大トラブル。声が震え手も震えて全身で緊張オーラを放出するなるの顔にサッと影が落ちて発覚する流れは状況の深刻さに反してじつにかわいらしかった。そんな悠長な事言うとる場合じゃないけど(笑

引き続きテンパりMAXのなるを落ち着かせ、まずは順を追ってCDの今の在処を考えましょう。昨日屋上で確認した時は確かにあった、その時CDを持っていたのはサリーちゃん先生で――
「先生、あの後CDカバンに入れました!?」
「当たり前でしょ。ちゃーんと私のカバンに…」
今日のサリーちゃん先生は昨日と違うお出掛け用バッグ、というわけで先の屋上シーンで見たまんま戦犯はサリーちゃん先生に決定しました。膝立てて呑気に居眠り→青ざめのサリーちゃん先生はこの時からミニスカアピールしていたのね。反重力に頼らずきっちり手でガードしているのは本作ならではか(笑
ホノオめらめら怒り顔で迫るよさこい娘の中で一人だけ表情が違う人が一番怖い。あはは。ともあれ本番が迫る中CDをどうにかしないと! どうすんの先生!?
「そ、それは…妹が…」
続くカットで映った勉強部屋&机の上で鳴るスマホ。そこに表示された発信元は「常磐沙里」=湘南よさこい祭りの時勝さんに伝えたサリーちゃん先生の本名で、その時点で九分九厘予想は立っていましたが…丸わかりのヒントをこれだけ並べながら「妹の正体」をまだ引っ張る演出は嫌いじゃないかも。


ほどなくCDを持って楽屋へ現れたのはメガネ姿も凛々しいあの人でした。勢いよくドアを開けると仁王立ちの彼女(笑)にビビって思わずドアを閉め、おそるおそるドアを覗いて二度見するハナがかわいい(笑。そして多美さんによる説明「常磐沙里&常磐真智」によって二人が姉妹である事が明らかにされ…丸く浮かべた似顔絵の表情差が各々へのイメージを物語っています。この仏頂面イメージがあるからこそOPみたいな笑顔が映える、破壊力が増すのだな。
会場へ到着するなりサリーちゃん先生のミニスカにツッコむ容赦の無さや良し。こうして一見溝は無さそうでしたが次の会話で空気が一転。
「相変わらず頑張ってるんでしょ? あんまり無理しないでね、母さんたち心配してたから」
「そんなの姉さんには関係ないでしょう? 私と姉さんは違うんだから」
妹を気遣う言葉に思いっきり反発する会長、と同時に描かれた回想は満点のテストをはたき飛ばされ唖然とする幼い妹と無言で去っていく姉。シーン戻っていつになくシュンとしている辺りおそらく姉はこの時の事を激しく後悔していて、一方妹はずっと根に持っている。これがどういう情況なのかよく判りませんが今に至る確執の原因である事に間違いなさそう。また今の真智が勉強一直線なのもこの事が影響しているのかも。いつも以上に厳しい表情の会長が多美さんの名前を聞いた途端蕩けてしまうのはやはりそういう事なのか(笑

さて本番直前のステージ裏にて緊張MAXのみなさん。ガタガタ震える脚のアップがじつに本作らしいというか(笑。特になるは石化するほどガチガチに緊張し、テンション上がりすぎのハナは妙に顔を紅潮させ…これをわざわざ印象付ける辺り紅潮の理由は別にありそう、というかこの後のステージでの様子からしてどう考えても風邪っぴき? 集合に遅れた理由をハナだけ言わなかった(言えなかった)のもこれで辻褄が合います。
そんなこんなで呼び出しがかかってついに本番へ。ステージの階段途中でガチガチの緊張からトラウマを思い出して足が止まっちゃうなる、ああ辛い。するとヤヤが笑顔で後押し…これまでずっとヤヤの後を付いて来たなるが、弱気に襲われヤヤに助けられながらもヤヤの前を歩いているってのは感慨深いヒトコマでした。
いかにもデパートの屋上イベントの観客数なれど初めて人前で踊る彼女たちには十分すぎる数の他人の瞳、クラスメイトの前でパッと踊るのと緊張感は桁違いでしょう。最前列で応援の声を上げるサリーちゃん先生、最後尾のテントの影から見守る会長、そしてよさこい部緊張の横顔から彼女たちの初舞台が始まります。いつもは「いちにいさんし」の掛け声が思わず「ワンツースリーフォー」になっちゃう辺りハナの緊張が窺えたり。



出だしから遅れてしまったなるは焦りながらも持ち直し、良い感じの踊りからひふみのキメもばっちりキマって笑顔も揃い、順調に滑り出したステージにサリーちゃん先生は満足顔を見せ…てな様子を後のテントから見ている会長はステージよりも「よさこい部を応援するサリーちゃん先生」を見つめているようで、腕を振り上げ全力で盛り上がる後姿から思わず目を逸らしちゃう辺り、先の回想と合わせて考えるとじつはもの凄いお姉ちゃんっ子だったのかも? 大好きだったからこそ裏切られた(?)悲しみが尾を引いている、みたいな。
などなど常磐姉妹の微妙な関係を描いたところでステージから突然の異変が。

バランスを崩したなるがどうにか堪え、しかし今度はハナがバランスを崩して踊りが乱れ…曲が消えて不穏なBGM&不安を煽る演出の行き着いた先は、焦ったなるの引き攣った笑顔、しかしなるの視界には観客たちの冷たい視線が映り、「失敗」のトラウマに一瞬でココロが折れてあっさり力尽きてしまいました。前半のほんわかムードからこの急降下は凄い。
はたしてへたり込んだなるは今度こそ立ち上がれるか?=トラウマを克服できるか? そして常磐姉妹の行く末は? と次回が気になる引きでした。それにしても8話を終えてまだ全員揃わないとは。これではデレた会長をほとんど見られず終わってしまうような。
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