2014-09-09(Tue)
ハナヤマタ #10 オンセン・ガッシュク
真っ直ぐで理想が高くてでも凄く熱い。

よさこい部の五人目、厳しい生徒会長改メひまわり娘が踊ります。


まずは屋上一番乗りを競う三人娘のカット。ミニスカで駆け上がる様子を下から映すおっさん視点(笑)から賑々しくドアを開けるとそこには意外な人物が仁王立ちで待ち構え…視聴者的には何の意外性も無いけれど、ハナたちにとって真智は先の屋上でサリーちゃん先生と大喧嘩&そのまま走り去られて以来なので何故ここにいるのか判らない。ひょっとしたらまた部活についてクレーム付けに来た? くらいの身構えで真智を見つめます。疲れた表情で遅れてきたサリーちゃん先生はいかにもお年(略
「今日からよさこい部に入部した常磐真智です。よろしく」
過去形での自己紹介に笑った。もう決定事項なのか(笑。フォローの多美さんを吹き飛ばして驚くみなさん、ってなリアクションに「イヤなの?」と真智はいつも通りあくまで上からの態度で返すも頬の染め方からして内心ドキドキの虚勢丸わかり。ああかわいい。一方生徒会長を引き入れた事で何か企ててるハナの黒い顔も良し。この子ったら(笑
というわけで今回はようやくメンツが揃ったよさこい部にて真智が溶け込むまでのお話です。これまでビミョーに反発し合っていた上に、プライドが高く完璧主義の真智は緩い環境に上手く馴染めず、多美さんはともかく三人娘もまたガミガミ厳しくATフィールド張りっぱなしの新入りに馴染めず、しかも目標だった花彩まつりへ出られなくなってやる気も切れ…なーんて所でお姉ちゃんの計らい・橋渡しで一気に心を通わせる展開はベタながら熱かった。踊りも感情表現も不器用な子が一生懸命頑張ってる姿はおっさんの涙腺を直撃、若いって良いわねえ。
さて無事にメンツが揃ったけれど花彩祭りまであと3週間、集中して練習しないと! ってな流れから多美さんが合宿を提案。けいおんにしろラブライブにしろ金持ちが一人いると便利だなあ(それは言わない。旅館のお泊まりにキラッキラのハナ、あからさまにレジャー目当てのサリーちゃん先生が引率を名乗り出てトントン拍子に合宿決定であります。

その前にハナ宅にて合宿の計画会議、初披露のハナの自宅はマンションの一室で部屋は意外にオンナノコしたふりふりかわいいオトメ部屋でした。するとパパが登場しハナの家庭事情をチラリ。ハナの両親は離婚していて、アメリカ在住の母親と暮らしていたハナは母親の多忙により父親が住む日本へ来たとか。だから「留学生(international student)」ではなく「転入生(transfer student)」だったのですね。離婚後でも親子三人仲が良いってのはいかにもアメリカのノリなのか、ハナの境遇は日本人の感覚だといまいち理解し難い感じ。仕事が忙しいから離婚相手の元旦那の国へ行って暮らしなさいとは、ずいぶん勝手というか自由というか。などなどチラ見せした家族話は次回への振りになっていたのでしょう。
「計画と言っても午後に着いて練習、夕食摂って練習、翌朝早く起きて練習、こんな感じじゃないの?」
ハナ部屋をチェックする真智は壁の絵を見て「お花の絵キレイね」とオンナノコらしさを浮かばせつつ、しかし合宿計画へは練習漬けのタイムテーブルをいつもの口調でピシャリ。そりゃ練習のための合宿なのでそれがメインになるのは当然なれど、せっかくみんなで出掛けるのに1mmの浮つきもなく練習一筋と言われると寂しい、というか生真面目すぎます(笑。続いて真智は冷静に「やるべき事」を列記。衣装やワッペン、振り付けなど五人バージョンにしないといけないのですね。ただでさえ時間が足りない所でやるべき事は増えるばかり…ここで真智が難しい顔をしていたのは自分の加入で仕事を増やしてしまった自責の念か?
「やってほしい事があるの」
もちろん踊りがまったく入っていない真智は白紙状態から振り付けを覚えなければなりません。そこで振り付けを早く覚えるべく妙案を伝えます。

それは振り付けを覚えるべく教材ビデオ(笑)の撮影でした。予告のキワキワアングルはこれでしたか。ノリノリで撮影するサリーちゃん先生いい仕事、ノリノリすぎてカメラ下げすぎコテンとか(笑。へそをチラチラ脚をチラチラさせた挙げ句のお宝ビデオはさっそく真智へ渡って練習スタート。撮影中のドタバタがマンマ収録された騒がしい音声に眉をひそめつつ、しかし楽しそうな声から一人外れて黙々と練習する様子はどこか寂しそうであります。

ワッペンのデザイン、五人用の振り付け、曲アレンジなどなど今日のために夜遅くまで頑張った各担当者は行きの電車っからヘロヘロに。一方サリーちゃん先生と座る真智も眠そうで…彼女もあの後遅くまで練習していた事が判ります。そんな真智を見てきっちり気付いている多美さんさすが。つまり元気なのは何もしてないサリーちゃん先生だけ…と思いきや真智用の鳴子入手に密かに一役買っていたり(笑。鳴子を受け取った真智は心底嬉しそうで、よさこい部への入部が多美さんへの義理ではなく自分の意思だった事が判りますね。
ほどなくいかにも高級な温泉宿に到着するとハナは大はしゃぎ、その一方でサリーちゃん先生はコーチを名乗りながら観光する気まんまんでした。あはは。何という顧問。先生は宣言どおり温泉玉子を食べに出掛けてしまい、後に残ったみなさんはさっそく練習を開始。

こんな高級旅館の部屋で声を張り上げ鳴子を鳴らして踊りの練習ってどんだけ迷惑な? まさか貸し切り? と思ったらきっちり苦情が来て笑った、というか一安心。そりゃそうだろう。威勢が良くてもいざ練習になったら全く付いて行けない真智は焦り、場所を変えた炎天下の練習でも一人焦るばかり。できないイライラは声を荒げ、帰り道の番傘シーンでは振り付け変更を危惧して水を差し…そんな真智にヤヤが違和感を覚え始める辺りいかにも似た者同士なのだなあ。

お待ちかねの温泉シーンではメガネを外した真智へ軽く絡む程度で、やはり馴染みの四人で盛り上がってしまう。その輪から外れた真智はサッサと風呂を上がって単独練習に励み、ほどなくはしゃぎすぎてファンシーモードと化したハナを担いで部屋へ戻ると――
「もう過ぎてるんだけど? エントリー期間」
真智に示された「エントリー終了」の画面に一同ガガントス! ドタバタ続きの毎回で確かにエントリーした描写は無かったけれどまさかそんな単純ミスががが!

真智は考えられない杜撰さに呆れ返り、するとヤヤはこれまで溜め込んだイライラをついに爆発させてしまう。あらら。とはいえ何を言っても真智の正論に敵わず空気は重くなるばかり。「みんな徹夜して疲れてる」とヤヤ、でも真智も徹夜してるんだよねえ。言わないだけで。てな所へ脳天気サリーちゃん先生が帰ってきて空気が変わるも当然事態は全く好転しません。
「何言ってるの? 練習は予定どおり続けるわよ」
花彩祭りに間に合わせるため合宿に来たのに出られない事が明らかになり、当然全員がガックリ肩を落とす中、真智はそれでも練習を続ける意思を見せます。のぼせたハナを看ているヤヤはその言葉にまた反発し、真智もまた正論を返し、言い返せないヤヤはぐぬぬ!と部屋はまたしても重い空気に。みんなに追い付きたい、一緒に踊りたい、言うなれば「仲間の輪に入りたい」一心から出た真智の言葉は誰にも受け入れられず空回り、場を和ませる多美さんの気遣いを振り切って一人部屋を出て行ってしまいます。

「だって、このままじゃ悲しいだけの合宿になっちゃうじゃない?」
その後布団が敷かれた部屋にてごろごろのみなさん。多美さんは沈んだ空気を変えようとトランプを出し、しかし引き続き真智の不在に「私たちといるより一人の方がいいんじゃない?」とヤヤ。もう意地っ張りなんだから!(笑。そんなヤヤを悲しげに見る多美さん、するとついにサリーちゃん先生が動きます。
部屋を出たサリーちゃん先生はやがて外で一人練習している真智を見つけ…ここで声を掛けず怪しい差し入れを置いてサッと立ち去る辺り妹の性分が判っている感じ。気が利いてます。それにしたって女子中学生に苺まむしドリンク&温泉タマゴは無い(笑
部屋に戻ったサリーちゃん先生は真智の事をみんなに伝え、真智の頑張りを最初っから判っていた多美さんはここでようやくネタバラシ。真智の思いに気付いたなる&ハナがパッと立ち上がる…その前にヤヤが立ち上がっているってのはお約束なれど熱い熱い。


一人踊る真智の鳴子に鳴子の音が重なって一同ご対面。必死な所を見つかって気まずい真智へ各々が温かい声を掛け、ヤヤだけ少々ツン気味に声を掛け…これがきっかけとなって真智の調子が戻るってのも良い良い。やはり同類だけに扱い方(笑)がよく判っているのかも。
真智に合わせてゆっくり目に踊り始めたみなさん。でも夜の旅館の庭で掛け声&鳴子の音はどうなの? と思ったら音に気付いたお客さんが続々と顔を出してなるほど、そりゃそうだろう。しかしその視線はみな温かく、恐縮するよさこい部を温かい声が包み…それは夜に浮かぶ踊りがお客さんの心を動かした瞬間。まるで垣根を越えて一つになったよさこい部を祝福するかのような光景でした。
「元は高知の民謡から生まれた踊りですが、今は自由に踊ってるんです。この鳴子を手にして」
お客さんの声援を受けて真智の語りは誰が部長か判らないほど饒舌=よさこいについて勉強していた事が判り、彼女の生真面目な性格と共によさこいへのやる気を示していますね。またこのセリフは姉への意地に縛られ続けてきた真智が和解を通じて肩の力が抜け、「自由(姉のイメージ)」への偏見を解消した表れでもありましょう。この一連は浴衣姿のよさこい踊りと合わせて気持ちが良い演出でした。
そしてそのままED入り。え? 花彩祭りはどうすんの? 次回回し? と思ったら。

Cパートにてまさかの大逆転ががが。勝さんへ電話一本であっさり解決とは何というご都合というか便利キャラすぎというか。もちろん花彩祭りに出られないままではお話にならないため出場OKになるのは既定事項とはいえ、その解決がコレでは今回の騒ぎは何だったんだ?的な。
その後屋上での練習では真智を交えた振り付けも調子良く合い始め、なーんて所でヤヤの冷やかしに「こういうの苦手」と返す真智。では何故よさこい部へ?
「すごく…楽しそうだったから…」
真っ赤に染まって素直な言葉を返す真智にみなさん釣られて照れまくり…ってな中で身体を震わせ笑いを抑える多美さんかわいい(笑。素直な真智を見て嬉しくて仕方ない感じ。続いてこのテのお話恒例の名前呼び宣言からなるは真智のイメージフラワーを思い付き――
「真智さんはひまわり! 真っ直ぐで理想が高くて、でも凄く熱い感じ!」
懸念事項だったワッペンの図柄が決定=真智の本質が通じた所で綺麗な締め…と思いきや、ハナのスマホに謎の外人女性からコールが入って不穏な引き。次回予告の「ハナちゃん元気がない」は当然ながら件の人物が原因でしょう。それにしてもようやく五人揃ったのに休む間も無くまたトラブルとは最後の最後まで大変な作品です。
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よさこい部の五人目、厳しい生徒会長改メひまわり娘が踊ります。


まずは屋上一番乗りを競う三人娘のカット。ミニスカで駆け上がる様子を下から映すおっさん視点(笑)から賑々しくドアを開けるとそこには意外な人物が仁王立ちで待ち構え…視聴者的には何の意外性も無いけれど、ハナたちにとって真智は先の屋上でサリーちゃん先生と大喧嘩&そのまま走り去られて以来なので何故ここにいるのか判らない。ひょっとしたらまた部活についてクレーム付けに来た? くらいの身構えで真智を見つめます。疲れた表情で遅れてきたサリーちゃん先生はいかにもお年(略
「今日からよさこい部に入部した常磐真智です。よろしく」
過去形での自己紹介に笑った。もう決定事項なのか(笑。フォローの多美さんを吹き飛ばして驚くみなさん、ってなリアクションに「イヤなの?」と真智はいつも通りあくまで上からの態度で返すも頬の染め方からして内心ドキドキの虚勢丸わかり。ああかわいい。一方生徒会長を引き入れた事で何か企ててるハナの黒い顔も良し。この子ったら(笑
というわけで今回はようやくメンツが揃ったよさこい部にて真智が溶け込むまでのお話です。これまでビミョーに反発し合っていた上に、プライドが高く完璧主義の真智は緩い環境に上手く馴染めず、多美さんはともかく三人娘もまたガミガミ厳しくATフィールド張りっぱなしの新入りに馴染めず、しかも目標だった花彩まつりへ出られなくなってやる気も切れ…なーんて所でお姉ちゃんの計らい・橋渡しで一気に心を通わせる展開はベタながら熱かった。踊りも感情表現も不器用な子が一生懸命頑張ってる姿はおっさんの涙腺を直撃、若いって良いわねえ。
さて無事にメンツが揃ったけれど花彩祭りまであと3週間、集中して練習しないと! ってな流れから多美さんが合宿を提案。けいおんにしろラブライブにしろ金持ちが一人いると便利だなあ(それは言わない。旅館のお泊まりにキラッキラのハナ、あからさまにレジャー目当てのサリーちゃん先生が引率を名乗り出てトントン拍子に合宿決定であります。

その前にハナ宅にて合宿の計画会議、初披露のハナの自宅はマンションの一室で部屋は意外にオンナノコしたふりふりかわいいオトメ部屋でした。するとパパが登場しハナの家庭事情をチラリ。ハナの両親は離婚していて、アメリカ在住の母親と暮らしていたハナは母親の多忙により父親が住む日本へ来たとか。だから「留学生(international student)」ではなく「転入生(transfer student)」だったのですね。離婚後でも親子三人仲が良いってのはいかにもアメリカのノリなのか、ハナの境遇は日本人の感覚だといまいち理解し難い感じ。仕事が忙しいから離婚相手の元旦那の国へ行って暮らしなさいとは、ずいぶん勝手というか自由というか。などなどチラ見せした家族話は次回への振りになっていたのでしょう。
「計画と言っても午後に着いて練習、夕食摂って練習、翌朝早く起きて練習、こんな感じじゃないの?」
ハナ部屋をチェックする真智は壁の絵を見て「お花の絵キレイね」とオンナノコらしさを浮かばせつつ、しかし合宿計画へは練習漬けのタイムテーブルをいつもの口調でピシャリ。そりゃ練習のための合宿なのでそれがメインになるのは当然なれど、せっかくみんなで出掛けるのに1mmの浮つきもなく練習一筋と言われると寂しい、というか生真面目すぎます(笑。続いて真智は冷静に「やるべき事」を列記。衣装やワッペン、振り付けなど五人バージョンにしないといけないのですね。ただでさえ時間が足りない所でやるべき事は増えるばかり…ここで真智が難しい顔をしていたのは自分の加入で仕事を増やしてしまった自責の念か?
「やってほしい事があるの」
もちろん踊りがまったく入っていない真智は白紙状態から振り付けを覚えなければなりません。そこで振り付けを早く覚えるべく妙案を伝えます。

それは振り付けを覚えるべく教材ビデオ(笑)の撮影でした。予告のキワキワアングルはこれでしたか。ノリノリで撮影するサリーちゃん先生いい仕事、ノリノリすぎてカメラ下げすぎコテンとか(笑。へそをチラチラ脚をチラチラさせた挙げ句のお宝ビデオはさっそく真智へ渡って練習スタート。撮影中のドタバタがマンマ収録された騒がしい音声に眉をひそめつつ、しかし楽しそうな声から一人外れて黙々と練習する様子はどこか寂しそうであります。

ワッペンのデザイン、五人用の振り付け、曲アレンジなどなど今日のために夜遅くまで頑張った各担当者は行きの電車っからヘロヘロに。一方サリーちゃん先生と座る真智も眠そうで…彼女もあの後遅くまで練習していた事が判ります。そんな真智を見てきっちり気付いている多美さんさすが。つまり元気なのは何もしてないサリーちゃん先生だけ…と思いきや真智用の鳴子入手に密かに一役買っていたり(笑。鳴子を受け取った真智は心底嬉しそうで、よさこい部への入部が多美さんへの義理ではなく自分の意思だった事が判りますね。
ほどなくいかにも高級な温泉宿に到着するとハナは大はしゃぎ、その一方でサリーちゃん先生はコーチを名乗りながら観光する気まんまんでした。あはは。何という顧問。先生は宣言どおり温泉玉子を食べに出掛けてしまい、後に残ったみなさんはさっそく練習を開始。

こんな高級旅館の部屋で声を張り上げ鳴子を鳴らして踊りの練習ってどんだけ迷惑な? まさか貸し切り? と思ったらきっちり苦情が来て笑った、というか一安心。そりゃそうだろう。威勢が良くてもいざ練習になったら全く付いて行けない真智は焦り、場所を変えた炎天下の練習でも一人焦るばかり。できないイライラは声を荒げ、帰り道の番傘シーンでは振り付け変更を危惧して水を差し…そんな真智にヤヤが違和感を覚え始める辺りいかにも似た者同士なのだなあ。

お待ちかねの温泉シーンではメガネを外した真智へ軽く絡む程度で、やはり馴染みの四人で盛り上がってしまう。その輪から外れた真智はサッサと風呂を上がって単独練習に励み、ほどなくはしゃぎすぎてファンシーモードと化したハナを担いで部屋へ戻ると――
「もう過ぎてるんだけど? エントリー期間」
真智に示された「エントリー終了」の画面に一同ガガントス! ドタバタ続きの毎回で確かにエントリーした描写は無かったけれどまさかそんな単純ミスががが!

真智は考えられない杜撰さに呆れ返り、するとヤヤはこれまで溜め込んだイライラをついに爆発させてしまう。あらら。とはいえ何を言っても真智の正論に敵わず空気は重くなるばかり。「みんな徹夜して疲れてる」とヤヤ、でも真智も徹夜してるんだよねえ。言わないだけで。てな所へ脳天気サリーちゃん先生が帰ってきて空気が変わるも当然事態は全く好転しません。
「何言ってるの? 練習は予定どおり続けるわよ」
花彩祭りに間に合わせるため合宿に来たのに出られない事が明らかになり、当然全員がガックリ肩を落とす中、真智はそれでも練習を続ける意思を見せます。のぼせたハナを看ているヤヤはその言葉にまた反発し、真智もまた正論を返し、言い返せないヤヤはぐぬぬ!と部屋はまたしても重い空気に。みんなに追い付きたい、一緒に踊りたい、言うなれば「仲間の輪に入りたい」一心から出た真智の言葉は誰にも受け入れられず空回り、場を和ませる多美さんの気遣いを振り切って一人部屋を出て行ってしまいます。

「だって、このままじゃ悲しいだけの合宿になっちゃうじゃない?」
その後布団が敷かれた部屋にてごろごろのみなさん。多美さんは沈んだ空気を変えようとトランプを出し、しかし引き続き真智の不在に「私たちといるより一人の方がいいんじゃない?」とヤヤ。もう意地っ張りなんだから!(笑。そんなヤヤを悲しげに見る多美さん、するとついにサリーちゃん先生が動きます。
部屋を出たサリーちゃん先生はやがて外で一人練習している真智を見つけ…ここで声を掛けず怪しい差し入れを置いてサッと立ち去る辺り妹の性分が判っている感じ。気が利いてます。それにしたって女子中学生に苺まむしドリンク&温泉タマゴは無い(笑
部屋に戻ったサリーちゃん先生は真智の事をみんなに伝え、真智の頑張りを最初っから判っていた多美さんはここでようやくネタバラシ。真智の思いに気付いたなる&ハナがパッと立ち上がる…その前にヤヤが立ち上がっているってのはお約束なれど熱い熱い。


一人踊る真智の鳴子に鳴子の音が重なって一同ご対面。必死な所を見つかって気まずい真智へ各々が温かい声を掛け、ヤヤだけ少々ツン気味に声を掛け…これがきっかけとなって真智の調子が戻るってのも良い良い。やはり同類だけに扱い方(笑)がよく判っているのかも。
真智に合わせてゆっくり目に踊り始めたみなさん。でも夜の旅館の庭で掛け声&鳴子の音はどうなの? と思ったら音に気付いたお客さんが続々と顔を出してなるほど、そりゃそうだろう。しかしその視線はみな温かく、恐縮するよさこい部を温かい声が包み…それは夜に浮かぶ踊りがお客さんの心を動かした瞬間。まるで垣根を越えて一つになったよさこい部を祝福するかのような光景でした。
「元は高知の民謡から生まれた踊りですが、今は自由に踊ってるんです。この鳴子を手にして」
お客さんの声援を受けて真智の語りは誰が部長か判らないほど饒舌=よさこいについて勉強していた事が判り、彼女の生真面目な性格と共によさこいへのやる気を示していますね。またこのセリフは姉への意地に縛られ続けてきた真智が和解を通じて肩の力が抜け、「自由(姉のイメージ)」への偏見を解消した表れでもありましょう。この一連は浴衣姿のよさこい踊りと合わせて気持ちが良い演出でした。
そしてそのままED入り。え? 花彩祭りはどうすんの? 次回回し? と思ったら。

Cパートにてまさかの大逆転ががが。勝さんへ電話一本であっさり解決とは何というご都合というか便利キャラすぎというか。もちろん花彩祭りに出られないままではお話にならないため出場OKになるのは既定事項とはいえ、その解決がコレでは今回の騒ぎは何だったんだ?的な。
その後屋上での練習では真智を交えた振り付けも調子良く合い始め、なーんて所でヤヤの冷やかしに「こういうの苦手」と返す真智。では何故よさこい部へ?
「すごく…楽しそうだったから…」
真っ赤に染まって素直な言葉を返す真智にみなさん釣られて照れまくり…ってな中で身体を震わせ笑いを抑える多美さんかわいい(笑。素直な真智を見て嬉しくて仕方ない感じ。続いてこのテのお話恒例の名前呼び宣言からなるは真智のイメージフラワーを思い付き――
「真智さんはひまわり! 真っ直ぐで理想が高くて、でも凄く熱い感じ!」
懸念事項だったワッペンの図柄が決定=真智の本質が通じた所で綺麗な締め…と思いきや、ハナのスマホに謎の外人女性からコールが入って不穏な引き。次回予告の「ハナちゃん元気がない」は当然ながら件の人物が原因でしょう。それにしてもようやく五人揃ったのに休む間も無くまたトラブルとは最後の最後まで大変な作品です。
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