2014-09-12(Fri)
アイカツ! #99 花の涙
逢いたい人がいてありがとうって言える歓び。

ただ少しでも、心からお返しのピース。

「私たちダブルエムはトゥインクルスターカップを最後に解散します」
前回ラストから引き続きTVに映るインタビュー番組にて爆弾発言、2wingSの新ドレスや新曲新ステージの流れを予告の一発で吹き飛ばしてしまった美月さんのヒトコトから今回のお話が始まります。ダブルエムの解散は薄々気付いていたというか本筋を考えればほぼ予想どおりですが、改めて本人の口から、しかも決戦前に宣言されるとは思わなかった。TVを見ていたアイカツ娘たちはもちろん仰天、頼智記者も仰天、てな中でキッチンのりんごさんだけは「そっか…」としみじみしている辺りニクい演出です。同じ道を歩んできた身として解散の意味を何となく察しているのでしょう。
一方りんごさんの境地に達していないいちごは解散の理由を知りたい。前向きな気持ちで決戦に向かっていたはずのいちごが浮かべた疑問に姐さんは即座に食い付き、一方蘭はそんないちごを心配する。この辺りに姐さんと蘭の立ち位置の差が表れているような。芸コマ。
いつの間にか完成している「ミルキーウェイビッグステージ」を一緒に見物しに出掛けたセイラもその思いは同様でした。大きいステージを前に感動し期待する二人はじきに揃って表情を曇らせ、お互い顔を見合わせて薄いムネに秘めた同じモヤモヤを確認…というわけで、横浜赤レンガの美月事務所を直撃した二人へ解散理由の語りが始まります。

「じつは解散は私が言い出したんだ」
これまでの事例から予告でのセリフに「美月さんまた!?」と思わせた解散騒動は、それだけに逆張りも予想させ、そして今回明らかになった答えはやはりみくるの事情によるものでした。花屋とアイドルの二足の草鞋の大変さは第84話で見せたとおり、そんな多忙な日々に加え――
「ガーデニストになる事は小さい頃からの夢だったんだよね」
みくるは世界一のガーデニストを決める大会「ガーデナーズワールドカップ」を目標に据え、その夢を叶えるためアイドルの道から離れる事にした。だからと言ってアイドルカツドウを軽視していた訳ではなく、美月さんとの出会いによって「もう一つの夢」として育っていたのですね。来るトゥインクルスターカップはダブルエムとして、言うなればみくるの「もう一つの夢」の節目であり、これを機会に小さい頃からの夢を叶えに戻る。夢はいくつ持っても良いのです。何せ彼女たちが挑む先人こそ同じ道を歩んできたのですから。そう考えると解散後の美月さんはスタライに戻って後側からアイカツを盛り上げていくポジションに落ち着くような?
などなど解散ライブを控えているのに二人は至極フランクに、お別れ前のしんみりさなど皆無のまま笑顔で全て話してくれました。そこからは自分たちの夢に対する自信が伝わってきて、また解散へ至る経緯を聞けば二人の信頼関係が滲み出て、なるほど歌やダンスの実力以上にこのメンタルこそダブルエムの強さの理由かもしれません。

CM明けてBパートはスタライのレッスン室に集うみなさん。決戦を控えているとはいえセイラ&きいが普通にスタライにいる(溶け込んでいる)のを見ると、イマサラながらわざわざ学校を分けた意味に疑問を覚えたり(笑。最後の練習に遅くまで励む二人へあかりからの差し入れ。
「お二人の気持ちがビシビシ伝わってくるというか…」
勝ち負けよりも究極のステージを目指す二人のスタイルにえらく感動し、二人を見つめる瞳を輝かせ…いちごが読んだ「いつか自分も!」というあかりの思いはおそらく今回から50話後、4thまで続けば100話後くらいに叶うような気がする(笑

「花ってさ、太陽の下で輝くだけじゃなくて、夜空の下でも輝けるんだよね」
一方ダブルエムも遅くまでレッスンを続け、その後月が高く昇る頃みくるはワールドカップで作りたいオープンガーデンのイメージ画を描いていました。月明かりに映える幻想的なイメージは美月さんをモチーフにしたもので、おそらくそれは決戦前夜=ダブルエムの集大成である決戦を控えた夜だからこそ浮かんだ最高のイメージなのでしょう。
しかしこんな風に同世代と自然に話す美月さんを見られるのが残り僅かと思うとじつに寂しい。みくる良いキャラだったのに解散離脱はホントもったいない。スタライのガーデニング担当業者(笑)としてひょっこり戻って来ないかな。


というわけで始まったトゥインクルスターカップの1組目、ダブルエムの決戦曲は二人バージョンの「Precious」でした。おおお、これで来ましたか。しかも今回内容にドンズバな二番歌詞というサプライズ。もう曲を聴いてるだけで画面が滲んで困る困る。
ソロバージョンで完成されていると思った本曲ステージでしたがデュオとなって魅力倍増、ソロとほぼ同じ振り付けなれどシンクロや対称を織り交ぜ、大きくなったステージングはよりゴージャスに進化しました。これがダブルエムの究極か! 特に気に入ったのはスペシャルアピール直前に交錯する瞬間。これから違う道を歩んでいく二人を象徴しながら、SAで見つめ合い、アウトロで優しく微笑み合い美月さんが頷く一連はこれだけで涙腺バルブが破壊されるほど。アイカツのCGムービーは毎度驚かされますが今回は文字通り格別だったかもしれない。凄いとしか言い様がない。

ステージ後に映った客席の様子が何というか他人事と思えなかった。顔の造作は別としてTVの前のおっさんも同じような表情だったと思います(笑。作中の観客たちとシンクロした気分で、ハッと我に返ってちょっと笑ってしまった。
「美月、ありがとう」
ステージを終えた楽屋にて涙を浮かべて抱き付くみくる、泣きじゃくるみくるを抱き締めて涙粒を光らせる美月さん。「花の涙」というサブタイからみくるの涙は予想していましたが、今回サブタイの真意は「みくるにとっての花」の涙という所にもあったのですね。これまでプレッシャーや別れの辛さを決して表に出さずオーバーザトップを目指して突っ走ってきた美月さんが見せた涙はクライマックスに相応しい輝きでした。この一粒にこれまでの思いの全てが詰まっていた感じ。
さて最高のステージを見せられた後攻2wingSのステージはどうなるか? はたしてダブルエムを越えることができるのか? いや越えられなくてもドラマになりそうですし、むしろ勝ち負けよりも最高のステージを! と作中人物と同じ気持ちで見守りたい気分だったり。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

ただ少しでも、心からお返しのピース。

「私たちダブルエムはトゥインクルスターカップを最後に解散します」
前回ラストから引き続きTVに映るインタビュー番組にて爆弾発言、2wingSの新ドレスや新曲新ステージの流れを予告の一発で吹き飛ばしてしまった美月さんのヒトコトから今回のお話が始まります。ダブルエムの解散は薄々気付いていたというか本筋を考えればほぼ予想どおりですが、改めて本人の口から、しかも決戦前に宣言されるとは思わなかった。TVを見ていたアイカツ娘たちはもちろん仰天、頼智記者も仰天、てな中でキッチンのりんごさんだけは「そっか…」としみじみしている辺りニクい演出です。同じ道を歩んできた身として解散の意味を何となく察しているのでしょう。
一方りんごさんの境地に達していないいちごは解散の理由を知りたい。前向きな気持ちで決戦に向かっていたはずのいちごが浮かべた疑問に姐さんは即座に食い付き、一方蘭はそんないちごを心配する。この辺りに姐さんと蘭の立ち位置の差が表れているような。芸コマ。
いつの間にか完成している「ミルキーウェイビッグステージ」を一緒に見物しに出掛けたセイラもその思いは同様でした。大きいステージを前に感動し期待する二人はじきに揃って表情を曇らせ、お互い顔を見合わせて薄いムネに秘めた同じモヤモヤを確認…というわけで、横浜赤レンガの美月事務所を直撃した二人へ解散理由の語りが始まります。

「じつは解散は私が言い出したんだ」
これまでの事例から予告でのセリフに「美月さんまた!?」と思わせた解散騒動は、それだけに逆張りも予想させ、そして今回明らかになった答えはやはりみくるの事情によるものでした。花屋とアイドルの二足の草鞋の大変さは第84話で見せたとおり、そんな多忙な日々に加え――
「ガーデニストになる事は小さい頃からの夢だったんだよね」
みくるは世界一のガーデニストを決める大会「ガーデナーズワールドカップ」を目標に据え、その夢を叶えるためアイドルの道から離れる事にした。だからと言ってアイドルカツドウを軽視していた訳ではなく、美月さんとの出会いによって「もう一つの夢」として育っていたのですね。来るトゥインクルスターカップはダブルエムとして、言うなればみくるの「もう一つの夢」の節目であり、これを機会に小さい頃からの夢を叶えに戻る。夢はいくつ持っても良いのです。何せ彼女たちが挑む先人こそ同じ道を歩んできたのですから。そう考えると解散後の美月さんはスタライに戻って後側からアイカツを盛り上げていくポジションに落ち着くような?
などなど解散ライブを控えているのに二人は至極フランクに、お別れ前のしんみりさなど皆無のまま笑顔で全て話してくれました。そこからは自分たちの夢に対する自信が伝わってきて、また解散へ至る経緯を聞けば二人の信頼関係が滲み出て、なるほど歌やダンスの実力以上にこのメンタルこそダブルエムの強さの理由かもしれません。

CM明けてBパートはスタライのレッスン室に集うみなさん。決戦を控えているとはいえセイラ&きいが普通にスタライにいる(溶け込んでいる)のを見ると、イマサラながらわざわざ学校を分けた意味に疑問を覚えたり(笑。最後の練習に遅くまで励む二人へあかりからの差し入れ。
「お二人の気持ちがビシビシ伝わってくるというか…」
勝ち負けよりも究極のステージを目指す二人のスタイルにえらく感動し、二人を見つめる瞳を輝かせ…いちごが読んだ「いつか自分も!」というあかりの思いはおそらく今回から50話後、4thまで続けば100話後くらいに叶うような気がする(笑

「花ってさ、太陽の下で輝くだけじゃなくて、夜空の下でも輝けるんだよね」
一方ダブルエムも遅くまでレッスンを続け、その後月が高く昇る頃みくるはワールドカップで作りたいオープンガーデンのイメージ画を描いていました。月明かりに映える幻想的なイメージは美月さんをモチーフにしたもので、おそらくそれは決戦前夜=ダブルエムの集大成である決戦を控えた夜だからこそ浮かんだ最高のイメージなのでしょう。
しかしこんな風に同世代と自然に話す美月さんを見られるのが残り僅かと思うとじつに寂しい。みくる良いキャラだったのに解散離脱はホントもったいない。スタライのガーデニング担当業者(笑)としてひょっこり戻って来ないかな。


というわけで始まったトゥインクルスターカップの1組目、ダブルエムの決戦曲は二人バージョンの「Precious」でした。おおお、これで来ましたか。しかも今回内容にドンズバな二番歌詞というサプライズ。もう曲を聴いてるだけで画面が滲んで困る困る。
ソロバージョンで完成されていると思った本曲ステージでしたがデュオとなって魅力倍増、ソロとほぼ同じ振り付けなれどシンクロや対称を織り交ぜ、大きくなったステージングはよりゴージャスに進化しました。これがダブルエムの究極か! 特に気に入ったのはスペシャルアピール直前に交錯する瞬間。これから違う道を歩んでいく二人を象徴しながら、SAで見つめ合い、アウトロで優しく微笑み合い美月さんが頷く一連はこれだけで涙腺バルブが破壊されるほど。アイカツのCGムービーは毎度驚かされますが今回は文字通り格別だったかもしれない。凄いとしか言い様がない。

ステージ後に映った客席の様子が何というか他人事と思えなかった。顔の造作は別としてTVの前のおっさんも同じような表情だったと思います(笑。作中の観客たちとシンクロした気分で、ハッと我に返ってちょっと笑ってしまった。
「美月、ありがとう」
ステージを終えた楽屋にて涙を浮かべて抱き付くみくる、泣きじゃくるみくるを抱き締めて涙粒を光らせる美月さん。「花の涙」というサブタイからみくるの涙は予想していましたが、今回サブタイの真意は「みくるにとっての花」の涙という所にもあったのですね。これまでプレッシャーや別れの辛さを決して表に出さずオーバーザトップを目指して突っ走ってきた美月さんが見せた涙はクライマックスに相応しい輝きでした。この一粒にこれまでの思いの全てが詰まっていた感じ。
さて最高のステージを見せられた後攻2wingSのステージはどうなるか? はたしてダブルエムを越えることができるのか? いや越えられなくてもドラマになりそうですし、むしろ勝ち負けよりも最高のステージを! と作中人物と同じ気持ちで見守りたい気分だったり。
- 関連記事
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
