2014-09-24(Wed)

ハナヤマタ #12 ハナヤマタ

もっともっと一緒に数えたい新しい景色。

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由比浜学園中学よさこい部、いくよーっ!

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前回どおりハナが旅立って早くも数日、花彩祭り本番を明後日に控えたよさこい部のみなさんは設営中の会場にてしみじみ…ハナ復帰の振りが何も無いまま残り2日で始まってちょっと驚き。作品を締める今回晴れ舞台はもちろん五人揃うだろうし、さてこのタイトなタイムリミットをどうやって克服するのか?と思ったけれど。

作品的にそれは大した位置づけではない=本当に単なるクライマックスのための舞台装置(情況設定)であり、冷静に見てしまうと果てしなく茶番なのですが…演出を駆使した寂寥・焦燥・緊迫の表現、そしてついに合流した五人の晴れやかな姿についつい涙腺が緩んでしまった。ああ悔しい、判っていてもおっさんの涙腺は制御できないのだなあ。そもそもアバンでチラリと映った部室のホワイトボード、ハナ抜きの練習でチラチラ感じさせる寂しさだけで泣けてしまうのだからチョロいものです。そのホワイトボードの字が下手すぎてちょっと笑った。カカ。

さてOP無しで始まったAパート冒頭は真夏のギラギラ太陽が遠慮なく射す屋上練習にてアイス配給で一息のヒトコマから。まさに地獄に仏! 屋上にサリーちゃん女神。チョコアイスを巡る地味な姉妹愛を見るに常磐姉妹の関係は完全修復されたみたいですね。ほっこり。尺が許せば常磐姉妹の日常ドタバタを見たかったなあ。そしてやっぱり真智の脚が綺麗(そういう所ばかり見ない。

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その練習帰りによさこい部ご一行はハナ宅へ。歌入れは済んでいたものの完成した曲を聴く前に旅立ってしまったハナへせめてのもの餞、なるはその曲をCDに焼いてハナパパへ託し、花彩祭りの件を伝えて早々にお暇。前回の空港シーンから俯きがちなハナに気付いていたハナパパはこの訪問によって「しょんぼりしていた理由」を確信したのでしょう。ハナが帰国するにはママに事情を説明するしかなく、このCDをきっかけにハナはついに口を開き、前回今回と敷かれた道筋の当然の結果として予定どおりの結末を迎えるわけですが……かなりの力技でよさこい部と別離させたにも関わらずあっさり解決ヒネリ無しでは「帰国騒ぎは何だったんだ?」と思わなくなくも(略。

そもそもパパは言うに及ばずママだって話が判らぬ石頭ってわけでは無いのに、家族の復縁絡みで言い出せなかったなんてこれまで描かれてきたハナの性格から想像し難く、何故こんな急に塩らしくなってしまった?と違和感ありまくり。ハナは第2話のなる宅訪問時に「私は強い人間じゃない」と語っていましたが、まさかこのヒトコトだけで「猪突猛進な社交的性格は偽りで本当は親にすら何も言えない弱気な子」とするのは無理がありすぎます。と思ったら今回ラストでは日本生活を続けるべく説得宣言から締めの話題が文化祭(=定住確定?)…たった一言が言えなかったほど切望した家族の生活はどうするの? というかこの開き直った性格こそハナ本来の姿に思えてならない。何せこの11・12話で最もハナらしい応答でしたもの。

閑話休題。ハナ宅から離れたみなさんは設営完了した舞台を前にハナとの約束を心に誓い、別れ別れて一人になったなるはハナと出会った鳥居に引き寄せられ、感慨深げに鳴子を打って約束を誓う。ここはなるを呼ぶように舞う桜・月・鳥居の絵面、そして打った鳴子の音に応えるブルースターの花がいい感じにファンタジックなシーンでした。

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中一日を各々練習に費やしてあっという間に花彩祭り当日、朝早くから大荷物を提げて出掛ける娘を見た父ちゃんは厳しい表情で用事を問い質します。するとなるは「お父さんに言ってなかった事」をついに告白! いつからか挙動不審となった娘が心底心配なれど、それ故に思い詰めたような告白を怖くて聞けない父親心も判る判る(笑

「よさこいをやってるの!」

ところが思いがけない(?)告白に父ちゃんはキョトン&大きなため息。あはは。空回りの心配を恥じて踵を返し、後姿から覗く真っ赤な耳たぶがかわいい。そして知らぬ間の娘の成長を喜ぶ父ちゃんへ後から抱き付いて満面笑顔のなるがまたかわいすぎて大変。というかこんな娘がいたらそりゃ溺愛するのも仕方ありませんね(笑。しかしここまでよさこい部の事を黙っていたとすると、先の一泊合宿の時は何て言って家を出てきたのだろう。目の中に入れてバタフライをされても痛くないほどかわいい愛娘が外泊するとなったら黙っているまいに。「多美お姉ちゃんと旅行に行く」と誤魔化しても絶対家に連絡するだろうし。

そんな寸劇からほどなく花彩祭りの会場に集まったみなさん。サリーちゃん先生ってば浴衣着込んでオシャレさんですね。ここは提げたバッグに番傘がきちんと五本入っているのがポイント。気が利くというかハナが来るの判っているというか。湘南祭りにも出ていたよさこい集団というテイの使い回し(それを言ったらシマイ)に圧倒される初心者四人組は撮影係の勝さん(便利屋)と合流し…ターゲット以上に妹さんの御機嫌を取る辺りオトナノ策略=外堀埋めか。勝さん必死すぎ(笑。なのに当のサリーちゃん先生は知らん顔でパンフを眺めているという切なさ。まあ後の展開を見ると何だかんだ良いカップルで、くっつく前から力関係がはっきりしているってのも良い良い。

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受付票の記名や一枚抜かれた荷物札を見たなるは改めてハナがいない現実を突き付けられてしょんぼり。ところが段取りの打ち合わせでは慣れない舞台用語に四苦八苦し、周囲に群がる本格的なよさこい集団に圧倒されて緊張も高まり…こういう場面のムードメーカーだったハナがいないってのはまた辛いところ。そして寂しさ&緊張&不安を振り切るため集合時間までの間みなさん揃って最後の練習へ。

「真智ちゃん、もう二歩下がるの。フォーメーション崩れてる」

慣れない四人バージョンのミスを指摘されると座り込んでしまう真智。サリーちゃん先生きっちりコーチしてるぞ! 一方普段のカンペキ主義が裏目に出たかどっぷり落ち込む真智。なるほど自信を失った優等生ほど弱いモノはなく、本番でもしこんな事になったら…と弱気フルスロットルであります。

「大丈夫です!」

落ち込む真智にサリーちゃん先生が声を掛けようとした刹那に響いたなるの声。先の初舞台で大失敗した経験と起き上がった経験を語り、仲間への信頼そして「上手に踊る事よりも楽しんで踊りたい」という思いを伝えて真智を励まします。第1話では引っ込み思案のグズグズっ子だったなるがよくぞここまで、至る12話分の成長が見て取れるワンシーンです。そんななるへヤヤは照れ顔でヒトコト。

「何だかキラキラしてる」

ハナとの出会いでよさこいを始め、いつも一生懸命な姿は多美さん・ヤヤ・真智の心を動かし、その結果なるはかつて憧れて止まなかった「輝き」をいつしか手にしていた。自分が頑張れば輝ける、なりたい自分に近づける…というちょっといい話を照れて茶化すスタイルを最後まで貫きながら、本当にキラキラ輝いているなるへのリアクションは暖かく、頑張った末の成長をみんなが認めている様子にはほっこりが止まらず。

そんな言葉に真智は笑顔で立ち上がり、鳴子を打ってウインク&キメ。ううむ、何というあざとかわいさ。こういう真智をもっとたくさん見たかった。それにしても真智のスカートが短い(そういう所ばかり見ない

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ほどなく集合時間となって衣装に着替えてはいポーズ。ここもまた真智があざとかわいすぎて正気を保つのが大変。上目遣いでパチクリ(ここのSEがまた芸コマ)させながら小首を傾げたポージングなど凄まじい破壊力です。こういう真智をもっとたくさん見たかった(何度も言う。てな所へやってきた女の子たちにヤヤが反応…その瞬間にスッと立ち上がった真智が赤面しながらソッポ向く仕草までかわいい(笑。ともあれ気まずい形で離ればなれになったバンド仲間との仲直りシーンは久々のツンデレにほっこり。良かったねヤヤちゃん。あれ? この三人娘って誰? と一瞬忘れていたのは秘密。

そうこうしているうちにすっかり日が暮れ出番が近づいた頃、なるはカバンから鳴子を取り出す際にスマホの着信に気付きます。思いを託されたハナの鳴子が主からの着信を報せているようでじつに芸コマ。そして履歴を埋める見覚えのない番号にビビりながら再び掛かってきた電話をおそるおそる取ると――

「ハナちゃん! ハナちゃんから電話!」

今回ここまで出番が無かったハナが現れた時にはもう日本にいたという。

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既に来日していたハナはパパの車で会場へ向かっている真っ最中でした。例のCDの件をパパから聞いて居ても立っても居られなくなってよさこい部の事をママに話し…「どうして話してくれなかったの?」というママのリアクションには首が千切れるほど頷いてしまったよ(笑

「私 ママとパパの事も、よさこいの仲間も大好きで、ママと一緒の時間もどっちも同じくらい大切で、でもやっぱりみんなとよさこい踊りたいんです。私が言い出した事だから…こんなわがまま…」
「子供のわがままを親が聞かなきゃ誰が聞くの」

続いてハナが語った「言えなかった理由」。人の感情などオトナでもきっちり白黒付けられないもの。ましてや不安定で未熟な中学生しかも離婚した両親の復縁が絡めば心が揺れ動くのも判るけれど、やはり常々のハナを見ていると一連の違和感が先行してしまう。逆にこの支離滅裂さが追い詰められたハナの混乱状態を表しているとも言えますが…力技で渡米させた結果力技で帰国させるしかない、不自然なクライマックス盛りは返って興をそがれてしまう、と感じたのが正直なところ。まあ金髪幼女(笑)の涙声とママの抱擁で何となく納得し、ここからの乱入クライマックスは演出の上手さもあって結構入り込んでしまったけれど。我ながらちょろい。

「みなさんのステージを少しでも見られるよう頑張ります!」
「ハナちゃん…何頑張るんだろう?」

さて現実に戻るとお祭り当日らしく道路は大渋滞で、このままだと30分後の舞台に間に合わない。しかしハナは明るい声で「頑張ります!」と宣言し、って何を頑張るの?と私もなると同じ疑問を浮かべましたが…車を降りたハナは生け垣を抜け、路地を走り、壁を乗り越えて一直線に会場へ駆けていたのでした。なるほどこれまで何度も描かれた驚異的な身体能力(フリーランニング)はここへ至る伏線だったのか! そして第1話のお巡りさんがまさかの再登場&大活躍。こりゃやられた。よさこい部たちを置いてハナのフォローに走るオトナ組のヒトコマはすっかり手下扱いの勝さんにちょっと笑い、前述どおりハナの番傘を用意しているサリーちゃん先生の先見の明に感心(笑

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「由比浜学園中学よさこい部、いくよーっ!」

お巡りさんの先導によって会場に到着したハナ。しかし時間は無情に過ぎ、じきによさこい部の出番が来てしまいます。あらら。ここまで盛り上げといて間に合わない!? 舞台に置いたハナの鳴子へ重ねるように気合いを入れ、重ねた手を「ぱーっとぱーっと晴れやかに~」の曲入りと共にゆっくり上げ、パァッと開くと花火ドーン! はさすがにさぶいぼレベル。この歌はズルい。四人のまま踊る舞台と会場内を駆けるハナの二元中継は渡米絡みの茶番を吹き飛ばす勢いで私的には大盛り上がり、勝さん&サリーちゃん先生による体を張ったフォローも良かった。サリーちゃん先生惚れる(笑。走りながら衣装を引っ張り出して羽織る一連は、よさこい部の象徴である花のエンブレムのアップからハナの思いが強烈に伝わる好演出でした。これはもう否応無しに気分が盛り上がります。

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「ハナちゃん!」「なる!」

ついに舞台前に現れたハナへ鳴子を投げ、キャッチの瞬間花火ドーン! そして祝福の花火に包まれながらステージオンの一瞬も熱かった。サビ入りと同時に始まった五人の踊りはOPからの流用映像がほとんどでしたがこの情況で見るとかなり感慨深いものがありました。娘たちの成長を感慨深げに見守る客席の親御さんたちとシンクロしてしまったというか。

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1クール引っ張った五人のカンペキよさこい踊りを期待していた節もあるけれど、楽曲とシンクロしまくった乱入演出から夜空を彩る花火、最終回らしいフラッシュバック&なるの独白に私の涙腺は耐えられなかった。ちょろい。新規作画もそれなりに見られましたし、そもそもカンペキなよさこい踊りで大会を制するのが本作の目的では無いため、「晴れ舞台を笑顔で飾ったよさこい部」にこそ価値があり、クライマックスの見せ方としてそれほど不満を感じなかった。

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無事に舞台を終えたよさこい部のみなさんは花火を見上げて暫しお話。ハナを突っつきながらも帰ってきた事が嬉しくてたまらないヤヤがかわいいったら(笑。そして私的には蛇足としか思えない残留宣言&文化祭の話へ。先にも書きましたがよさこい踊りで盛り上がった気分がこのラストシーンで一気に鎮火、と同時に「あの帰国騒動は何だったんだ?」感が再燃してしまいました。よさこいカツドウはまだまだ続く的な、今後に話を繋げるための処置とは思いますがこの変わり身は酷い。いや前述どおりこの開き直りこそハナの本来の性格とも思え、するとますます「何だったんだ?」感がブーストされる始末。帰国騒動は百歩譲って良しとしてもこのラストはどうにもすっきりしない終わり方でした。浸る四人と離れて現実へ引き戻す真智、そんなよさこい部を見守るオトナ組のニヤマリは良かったけれど。

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EDは今回限りの「花雪 (チーム“ハナヤマタ”ver.)」。この1クールを楽しませてくれた五人の歌でお別れとはなかなか感慨深いサプライズでした。同じ映像なのに何故かしみじみしてしまいますね。いつよりも熱かったよさこい部の夏、駆け抜けた青春の1ページを象徴するような、衣装と鳴子と五人の写真が付け加えられた最終回仕様のラストカットも良かった。ああ終わってしまった。


日常生活にあまり馴染みが無い「よさこい」を軸に繰り広げられた青春ストーリー。第1話で印象的にアピールした割によさこい部の活動は遅々として進まず、よさこい自体の素晴らしさもイマイチ伝わってきませんでしたが、「普通の女子中学生が熱中してみた。」的な観点からすると絵面も綺麗で華やか&かわいらしいよさこい踊りはそう悪いモノでは無かったという印象です。それなら別によさこいじゃなくてもいいんじゃ? とも思いますが、ならば別によさこいでもいいんじゃ? も成立するわけで。

メンバー集めに乗じて休み無く続いたトラブル&解決の繰り返しは少々忙しかったけれど、適度に緩い作風のせいか各パートはそれほど息苦しく無く、この年代独特のストレートな感情表現と合わせて毎回目を細めたり頬を緩めたり…感情移入というよりお父さんの気持ちで見守った1クールでした。大人から見たらしょうもない蟠りでも多感な少女たちには人生の全てに関わるような大事件で、一方手を差し伸べる方も年齢相応に不器用で、そんなもどかしく一生懸命なぶつかり合いもおっさん的にはキラキラ眩しかった。若いっていいね。もちろんストーリーの練り込みに甘さを感じる事は多々ありましたが、その辺は少女たちのキラメキによって上手く覆い隠され逃げ切った感じ。

特徴的なキャラデザ(特に目のデザイン)に開始当初は少々戸惑いましたがすぐに慣れ、今となってはこのデザインあってこその本作とさえ思えるように。作画は全体的に上々で、それに加えて丁寧な背景美術や色彩に度々魅了され、とりあえず作画に大きな不満は無かった印象。綺麗な作品でした。あと全体に脚が綺麗な作品でした(毎回言ってる。頻繁に入ったデフォルメ絵もかわいかったけれどシーンによっては煩かったかもしれない。まあこれは個人の好みって事で。キャラ的には第1話のOPから注目していた真智がなかなかデレてくれず気を揉みました。あと1~2話早く入部してくれれば日常でのデレ真智を見られただろうに…それだけが心残りかも(笑

というわけで「ハナヤマタ」は今回でオシマイ、レビューもオシマイです。制作スタッフ各位、そして本記事を読んでくださったみなさまお疲れさまでした。

    

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