2014-12-04(Thu)

アイカツ! ライブステージムービーの変遷

劇場版アイカツ! 公開記念企画。

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これまでのライブステージを振り返ってみました。

劇場版アイカツ!の公開を記念し、放送開始から2年以上の間 着々と進化を重ねてきた本作名物3DCGライブステージの変遷を振り返ってみようかと。私的には全てのアイカツ曲に思い入れがあるのでできれば全曲の見どころなどを語りたいところですが、ここは企画趣旨に則り、ターニングポイントとなった(と思われる)曲について思いつくままダラダラと綴っていきます。
※全曲リスト→アイカツ! ステージソングまとめ

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Move on now! #01
Cut数:20cut(客席カットイン、SpA除く)

まずは記念すべき本作一発目の3DCGライブ。アニメのストーリーとして主人公である星宮いちごがアイドル道を決意する重要なシーンであり、また新作ゲームの販促アニメという本作の生い立ちからして、少なくとも同時期に放映されていたプリティーリズムDMF以上の映像を持ってくるはず…と期待のうちに始まった映像はあまりの出来に暫し唖然ボーゼンでした。お面のような無表情の顔、針金人形のような細長い手足、そのキャラクターモデルが演じるアクションは出来の悪いマペットの如くカクカクパタパタと見ているだけで辛い。ライブシーンへ至るまでの本編作画が(第一話効果もあって)かなり上質だったせいもあり、いかにも3DCGチックな映像の違和感がブーストされてしまったところもありました。映像だけではなくリバーブを効かせすぎた楽曲にも面くらい、放映当時は「これを見てアイドル道を決意なんてどんだけ?」とさえ思ったほど。

今回久しぶりに見返してみたら記憶ほど酷くはなかったけれど、やはり現在のライブムービーと比べたら比べちゃいけないレベルではあります。ステージ背景こそ3DCGならではの作り込みを感じさせますが、肝心のキャラクターが前述のとおり。カット割りやカメラワークも「演出」の粋には達しておらず、まるでシロウトが弄ぶゲームプレイ動画を見ているような気分でした。よくぞここから進化したなあ。

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アイドル活動! #01
cut数:23cut(客席カットイン、SpA除く)

同第1話で披露されたいちごの初ライブシーン。2D作画のクオリティから一変した3DCG感丸出しの映像はやはりいろいろ浮いていたものの、先の美月さんショック(笑)でココロの準備もできていて、また主人公の見せ場だけに映像もそれなりに(?)こなれていたため、決して褒められる出来ではなかったけれど視聴即阿鼻叫喚とまでは行かなかったような憶えがあります(笑。厳選した止め絵(キャプ画像)で見れば結構かわいかったりしますし。

基本四分打ちの素直な曲調どおり1~2小節ごとの頭でカメラが切り替わるカット割り、ヒネリのないシンプルな編集・映像はいかにも導入曲っぽく親しみやすさを全面に押し出している感じ。モーション的にはボックスステップの動きや端々のキメもそれなりに出来上がっていて、初期ムービーとしてはかなり頑張っていたと思います。

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Move on now! #09
Cut数:21cut(客席カットイン、SpA除く)

そんなライブシーンが大幅に改善された第9話「Move on now!」。ご覧のとおりキャラモデルがアニメ顔に近づき、表情描写も格段に向上し、モーションに多少の難は残すものの初期のお面人形状態から別モノと思えるほどの進化を遂げました。初の3人ライブ・プレミアムドレス×3のゴージャス感も相まって、一気に画面に引き込まれた事を憶えています。シックな曲調に合わせて1~2小節ごとのゆったりとしたカットチェンジ、ボーカル回しにリンクさせたカメラ割りはソロ正面の抜きがメインで画面構成もまだシンプルです。

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硝子ドール #19
Cut数:25cut(SpA除く)

第9話での大改修後も微修正を重ねながらハイペースで新曲を発表し続け、初期にはどうなる事かと思われた3DCGライブムービーが「見どころ」と言えるほど安定したタイミングでぶちかまされた新境地…みんな大好き「硝子ドール」の登場です。曲は少女アニメの劇中歌として異例なゴリゴリのロック、しかもそのムービーはご存じのとおりダーク感あふるる、本来「かわいい」がメインストリームであるはずの少女アイドルアニメにて「ダークネスな格好良さ」を全力で打ち出したものでした。ロックのスピード感を煽り立てるように小気味良く切り替わるカットには、以前では不可能だったキャッチーな表情やアイコンタクトなどの小芝居も見られ、本作3DCGライブの表現力が大きく広がった一本だったと思います。オブジェクトの精細化によって時に処理落ちが見られた映像もこの時期から安定してきました。

ちなみにユリカ様がソロで歌った第20話はcut数が32cut(客席カットイン、SpA除く)に増え、よりロックテイストを感じさせる熱いライブ映像に仕上がっています。そしてこの辺りからcut数が少しずつ増えていくのでした。

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Wake up my music #31
cut数:34cut(客席カットイン、SpA除く)

右肩上がりだった表情芝居の進化が早くも極まった「Wake up my music」。マスカレードポーズでステージに現れた瞬間の昂ぶりから歌い出しのキメ、そこからイントロinと共にカメラがグッと引いてバレエ風の振り付けを4小節たっぷり見せ、寄って2小節→正面へ回って2小節のイントロパートだけで丼飯3杯いける美味しい映像を堪能…なのにこれは文字どおりまだまだイントロだったという。基本的にボーカル回しにリンクさせて抜くカメラ割りですが、その都度都度のアイコンタクト&表情芝居を絡めたツーショットを上手く入れ込み、曲調も相まって優しさ&仲の良さに溢れる至極の映像に仕上がっています。顔の造形や頭身バランスはこの時期のものが一番好みかもしれない。

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ヒラリ/ヒトリ/キラリ #41
cut数:51cut(SpA除く)

個人的に1stシーズンライブ映像の到達点の一つと感じている「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」。何せ頭数だけでも8人、その各々が別の動きで歌い踊り、休まず動き続けるカメラによって8人娘を追い、グループ&個々の魅力を漏らさず映さなければならないのですから。cut数が多いのは多人数による抜きショットの多さゆえ。何せ抜きショットを2ターンやるだけで16cutという…。

暗いステージから明転してイントロin。そこから8小節に渡る長回しでステージ上のSTAR☆ANISをナメるように映す冒頭カットがまず見どころです。会場全景を映す超ロングからグーっと寄ったカメラがおとめの脇を通過し、一度俯瞰アングルに上がって下がっていちごの脇から前へ抜け、各キャラをナメながら回り込む長回しは、現実では不可能であろうカメラワークを自在に操れる3DCGのメリットをフルに活かしたもの。キャプ画像だと各々見事な別アングルなのにこれが全てワンカットってんだから恐れ入ります。そしてこういうカットでも個性を主張して止まないかえで&ユリカ様にも恐れ入った(笑

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芸コマなカットとして「絶対 表と裏で-」のパートで見せる三人娘のターンの一瞬。ターンアクションの入りはユリカ様が早く、頭(肩)が回っている時点でさくらとかえではまだ頭が残っていて、しかし次の瞬間かえでが先に頭を回し終え、ユリカ様が追い付いた時さくらはまだ頭を残し、キメのバランスでも各々の個性が表れています。頭からシュッと回るかえでのダンス能力の高さ、対して体から回っているユリカ様&さくらの素人っぽさ、特にさくらの遅れ方はいかにも下級生っぽい未熟さを感じさせ…こんな一瞬のカットにすらキャラの個性を入れ込む拘りに感心するやら呆れるやら。こういう小ネタの積み重ねによってキャラクターのリアリティ=ライブ全体のリアリティを高めてきた本作ライブ映像は、2ndシーズンスタートと共にさらなる一歩を踏み出します。

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アイドル活動!(Ver.Rock) #52(いちごソロver.)
Cut数:31cut(SpA除く)

2ndシーズンではキャラクターモデルのカトゥーン処理がさらにブラッシュアップされ、本編アニメ絵のイメージにかなり近いモデルとなりました。同時に頭身バランスが若干低く調整され、スーパーモデル体型だった1stシーズンモデルと比べ全体的にかわいらしい(親しみやすい)方向へ振られているのが判ります(比較画像左が1st(第22話)、右が2ndシーズンモデル)。髪や衣装や小物諸々など揺れ物の表現力もかなり進化を見せ、ステージ上で激しく歌い踊るキャラクターの動きがほぼ違和感なく描かれるようになりました。

演出面ではロックライブらしい疾走感や客席との一体感(ライブ感)を強調しつつ、ハンドマイクを放り投げてのスローモーションやステージエフェクトとのシンクロなどPV的演出も盛り込まれ、新シリーズでの表現力強化を見せ付ける映像に仕上がっています。cut数はソロでも30cut越えが普通となり、以降は多彩なアングルを次々と切り替えて目を引く手法が主流になっていきます。

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ついでなので衣装揃えて歴代モデルの一覧を。スクールドレスは上から第1話(1st初代)、第10話(1st2代目)、第27話(1st3代目)、第54話(2nd)。プレミアムドレスは上から第9話(1st2代目)、第22話(1st2-3代目過渡)、そして1stシーズンモデルの最終形態である第50話(1st3代目)。

第9話からの1st2代目で大きく変わった後も地味に修正が進み、第22話辺りから輪郭線が強調され、第27話辺りから細部デザインの詰め(外耳のディティールや首の太さなど)や全身バランスの調整が行われた1st3代目モデルが使われているようです。2ndシーズンでの変化は前述のとおり。ううむ、やはり1stシーズン3代目モデルが一番好みかも。

※参考画像
あおい姐さんの進化 (上から第2話・第27話・第54話)
蘭の進化 (同第5話・第27話・第54話)
Soleilの進化 (同第46話・第87話)

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Kira・pata・shining #61
cut数:54cut(SpA除く)

2ndシーズンでのエフェクト強化の一例。強烈なエフェクトの波状攻撃により幻想的な空間を作り上げた「Kira・pata・shining」は、一応ライブのテイでありながら実質ほぼPVと言えるほど凝りまくった映像を見せます。曲入りでは回り込み・トラックアップを駆使した多彩なアングルをパパパッと切り替え、エスニック調のファーストステージを印象付け…と思ったら突然分身の術が発動! その後もカットチェンジによる瞬間移動や瞳inや花火空との合成などなど、これでもか!の勢いで幻想空間を作り上げています。これまではファッションショーオーディションを含め基本的にライブ中継のスタイルで作られてきた本作ライブムービーに於いて、この曲に関してはアイカツライブ空間=イリュージョン空間である事を積極的に活用し、キャラ&曲イメージが放つ異世界感が強調された一本となりました。

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KIRA☆Power #63
cut数:70cut(SpA除く)

2ndシーズンムービーの傾向である多彩なカメラワーク&cut編集を極限まで駆使して作られた「KIRA☆Power」のムービー。まずは会場全景を映す超ロングからトラックアップでステージへグーッと寄り、いちごをナメつつ後ろに回り込み、今度は逆サイドからセイラをナメて再び正面へ回る、8小節15秒に渡る長回しで映される頭サビから――

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ハレーション気味に飛んだツーショットカットインを合図に始まったイントロパートは、先の長回しから一転し同じ時間(8小節15秒)で20cutにも及ぶ超高速のカットチェンジが詰め込まれています。ステージ全景を映すクレーンの合間合間にキャッチーなショットがストロボの如く割り込む映像はじつに鮮烈。歌入り後もボーカルに合わせて頻繁にカメラを切り替えつつ、ステップを強調する足元のアップやキメ顔アップと隙あらば高速カットチェンジを重ね、アウトロで再びストロボの如く超高速カットチェンジ。その結果約1分46秒の曲で70cut(SpA除く)という狂気じみた(笑)cut数に膨れあがっています。さすが怒濤の超高速カットによる視線引き付け効果は大きく、強烈鮮烈な印象を植え付けましたが…このメリハリが効きすぎた映像は正直言っておっさんには目が痛かった。少しは加減というものを(笑

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ハッピィクレッシェンド #72
cut数:52cut(SpA除く)

キャラと曲とステージ演出が奇跡レベルに見事ハマった、私的に2ndシーズン曲の団体部門最高傑作と信じて止まないドリアカver.の「ハッピィクレッシェンド」。曲が良い事はもちろん、テーマドンズバの歌詞、絶妙にハモった歌唱、かわいらしくキメキメの振り付け、それらを見事に映し出すカメラ割り・ステージ演出などなど、このムービーを見た時は「アイカツCGもついにここまで到達したか」と感慨に浸ったものです。初登場から半年以上経ちますが今だに毎日2~3回はループしその度に感激してしまうほど。

まず頭サビの入りからして熱い。全景を映す俯瞰のロングショットからグーッと寄ったカメラは、後方(ドリアカ視点)→横(後列二人の表情アップ)のカットを挟んで再び正面へ回り、俯瞰(二階客席視点)からフォーメーションを映し、観客をナメながら(一階客席視点)下手→上手へ移動、そして上手いっぱいまで来るとマリア→そらのキャッチーな抜き(TVカメラ視点)がパッパと入り、一気にカメラが引いて客席見切れのアオリ→大歓声と同時にイントロ入り。つまりこの曲頭9小節だけでステージ上の四人と「全観客」の一体感=固唾を呑んでステージを見つめている観客が一気に盛り上がる、最初っからクライマックスの会場へ視聴者を引き込む見事な編集になっているのです。なのでサントラ版のハピクレはここの歓声が無いため気分がイマイチ盛り上がらないという弊害が(笑

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イントロ終わりにてカメラに迫るきいちゃんハニーを後ピンで映し、直後に前列二人のターンアクションへカットチェンジ→キメ→歌入りまでのパート。このようにアクション入り→アクション全体のカット割りを多用し、流れるような振り付けの連携・フォーメーションの美しさを強く印象付けています。この手法は必然的にcut数が多くなってしまう(52cut(SpA除く))のですが、アクション(カット)の繋がりが有機的かつ心地よいため煩く感じず、結果カットチェンジのクローズアップ効果が最大に活かされる形で綺麗に纏められています。

続く歌入りパートも同様に、右左列のパート分けアクションに合わせてカメラを振り、前後列のパート分けもズーミング&左右のカットチェンジでボーカルを追いながらクローズアップ。また各カットはレンズ効果(前ピン・後ピン・ピンブレ・ピン送りなどなど)を駆使しテッテ的に被写体キャラを浮かび上がらせる拘りを見せます。カットごとの表情描写もいちいち細かく、例えばマリア&そらをパッと抜くカットでは正面目線からカメラに気付いてチラリと目線を向け、僅かな視線変化で第4話の教訓どおりカメラの向こう(視聴者)への意識を描いています。この二人は登場時期こそセイラ&きいちゃんハニーより後でしたが、アイドルとしてのカツドウ歴は先輩なのでカメラを意識する余裕(?)があるのでしょう。なんて小ネタは「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」のかえでターンに通じるモノがあり、一瞬のカットにキャラの背景が詰め込まれている=そこまで考慮されて各キャラのモーションが作られているという事が判ります。などなどこの曲に関しては全てのカットを語ってしまいそうだけど字数が阿呆になりそうなのでこの辺で。

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オトナモード #84
cut数:43cut(SpA除く)

2ndシーズン後半のキーキャラ「夏樹みくる」のソロデビューステージ。「オトナに憧れ背伸びする少女」という曲テーマどおり妖艶かつどこか子供の面影をチラ付かせるステージングは、アイカツ界の女帝 美月さんの相方として満を持して登場した彼女のキャラクターを一撃で印象付けてくれました。

後ピンで静かに始まったムービーは手前のみくるにスッとピン送りされてアクションスタート。そこからみくるのしなやかな肢体をパッと見せ、続いてステージ正面で気合いのキメ顔を細かいカットチェンジで印象付け。スキャットのイントロ開始と共に今度は4小節の長回しで足のアップからナメるようにパンアップ→カメラがスッと引いて夜の街へ向き合うまでを映し、次も長めに回してスキップ(夜の街へ繰り出す高揚感)するみくるを追います。スキップ→ターン入り→正面へのカットチェンジでアクション全景という流れも綺麗で、このイントロパートだけで「オトナモード」の世界へグッと引き込んでしまう巧みな絵作りは何度見ても溜息を漏らしてしまうほど。

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歌に入ると1~2小節ごとにカットチェンジを繰り返してみくるの魅力を全方位から映し込み、足元からのパンアップやキャッチーなショットをパッパと入れて色気アピールも万全(笑。「甘いリップ」や「ママにはナイショの~」など歌詞にシンクロさせた振り付けのカットインも印象的で、その結果cut数は43cut(SpA除く)とやや多めです。

というわけで2ndシーズンのムービーは多カットによるキャッチーな絵作りが全体の傾向と言えましょう。下記は本記事にて取り上げなかった2ndシーズン曲のcut数(全てSpA除く)ですが、「オーロラプリンセス」「ハートのメロディー」などゆったり魅せるタイプ以外の曲は総じて30cutを超え、40cut超えが主流とさえ言えるほどcut数が増えています。

オリジナルスター☆彡:#54 46cut
マジカルタイム:#66 54cut
Dance in the rain:#64 34cut
オーロラプリンセス:#68 26cut
ハッピィクレッシェンド:#72(Dream Academy) 52cut / #73(Starlight) 44cut
Precious:#75(solo) 33cut / #99(duo) 34cut
笑顔のSuncatcher:#78 44cut
Sweet Sp!ce:#82 62cut
CHU-CHU・RAINBOW:#83 46cut
オトナモード:#84 43cut(solo) / #93(duo) 51cut
永遠の灯:#89 34cut
SHINING LINE*:#91 42cut
ハートのメロディー:#97 27cut

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stranger alien #90
cut数:44cut

前述どおり本作ムービーは基本的にライブステージ映像のスタイルで、PV要素はあくまでその味付け程度だったのですが、この「stranger alien」だけはミュージックビデオ制作をネタとした本編内容どおり完全に「PV」のテイで作られた異色作となっています。

ミュージックビデオの3大要素「リップシンクシーン」「ダンスシーン」「イメージシーン」が詰め込まれた近未来的ムービー。遠慮なく投入された特殊エフェクトや曲中の衣装替えなどなど、アーティスティックに全振りした映像は他曲と明らかに毛色が違うためムービーの傾向としては参考例になりませんが、こういった可能性までしっかり表現できるようになった3DCGの進化の一端として記しておく意味はあるかと。というか姐さんがかわいすぎてスルーできなかった(笑

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計算されたPV的演出と真逆であるハプニング(?)描写の数々。こういうイレギュラーな描写もCG技術の進化によってリアリティを増していっているのが判りますね。SpAを飛ばしすぎて失神寸前のいちごを突然のスローモーションで描いた第17話「signalize!」は心底ドッキリさせられましたが、これはCG表現云々というより演出の妙技によるもの。第27話「G線上のShining Sky」での「Let's Appeal!」に乗り遅れ=失格3人の描写もテンプレ表情を当てただけとはいえ演出効果はなかなか。

そんな特殊カットが「芸」の領域まで広がったのが第30話「Growing for a dream」で見せたレタスポン酢(笑)でしょう。ライブ中に始まったMCは口パクを含めた表情まできちんとMCしていて、これには表現力の広がり・進化に感心したものです。続いて第46話「ダイヤモンドハッピー」ではジョニー先生リスペクトのキメ、第74話「オリジナルスター☆彡」では先輩たちとのお別れに涙を浮かべるさくらちゃんの繊細な表情、第76話「アイドル活動!」では編入オーディションにてヘタレ全開のあかりなどなど、本編内容に沿ったアレンジが度々見られ、ライブステージの見応え・楽しさを引き立てています。

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アレンジ芸(?)の一例として第60話「放課後ポニーテール」のSpAで見せたトライアングルライトのぽわプリバージョン「トライアングルぽわプリライト」。ポーズや背景だけではなく「ぽわわ~ん」なSEが乗る拘りの一品でした。それにしても本編の流れがSoleilやTristarのユニット展開に進んだ1stシーズン後半にて、言ってしまえばその流れから外れたキャラで結成された自主ユニットがまさか2ndシーズンも生き残り、独自のSpAまで作られるようになるとは。

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フレンド #100
cut数:34cut(SpA除く)

2ndシーズン大詰めの「トゥインクルスターカップ」にてアイカツ史上最大規模のステージで2wingSが歌った「フレンド」のイントロパート。頭サビの入りから4小節の長回しで手前のいちご→奥のセイラへカメラを振って大ステージ前のタメ、そこから駆け寄ってハイタッチの二人が揃ってステージセンターへ歩を進め、グルッとカメラが回ると超大入りの客席に向かう二人。続く頭サビ2コーラス目は大歓声の客席サイドからトラックアップでステージに寄りながら、ロングショットのステージ&バックショットからの客席をカットインして比類無き会場規模をアピールしまくり。第98話でのお披露目ステージと同じ振り付けやステージ素材を使いながら、(観客素材の差はあれど)ライティングやカメラワークなどの演出で大ステージのスケール感を見事に表現しています。

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もはやお約束となったアイコンタクトの表現もほぼ極まり、ここに至っては視線交錯だけではなく振り付けのきっかけ確認の表情変化まできっちり描写されています。歌入りからの8小節(Aメロ)はアオリ気味のアングルからゆっくりと回り込むワンカットで二人の歌・ダンスをじっくり見せ、次の8小節(Bメロ)は小節線を無視したランダムなカット割り(笑)で映像に勢いを付けて一気にスペシャルアピールへ。そこからサビ入りのアクションはカメラがグーッと上がって俯瞰→ターンジャンプのフルフィギュア→アイレベルのニーショット→俯瞰のロングから正面までTU&回り込み→アイレベルの真横ウエストショット→正面からフルフィギュアと細かくカットを変えて盛り上がりを演出。キャッチーなポイントではパパッとカットチェンジを重ね、見せるパートはじっくり見せるというメリハリある映像作りは、様々なスタイルを試した2ndシーズン映像の解答と言えるかもしれません。下世話な事を言うなら、長回しに耐えられるほど表現の巾が広がった事により思い切ったカット割りが可能になったとも思えます。そしてその傾向は3rdシーズンのムービーでより顕著になるのでした。

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Let's アイカツ! #102
cut数:20cut(SpA除く)

メインキャラがあかり世代に移って始まった3rdシーズンにて、新キャラスミレと一緒に歌った新シーズン初ステージ「Let's アイカツ!」。頭7小節の長回しで頭サビ歌い出しから「ワンツースリーフォー!」のカウントで指ショット&ジャンプをパッパと見せ、イントロに入ると会場全体のロング→カメラがグーッと寄ってスミレ側の全身ショットまで8小節、そしてスミレ側から二人のダンスを7小節見せてイントロラストで正面のキメへと、長いカットでフレッシュな二人の表情やダンスをじっくり見せます。

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Aメロ歌い出しも観客が見切れたロングの回り込みで8小節、これがBメロに進むとあかりアップ→ツーショット→スミレアップ→スミレ側に回ったカメラがスミレからあかりへピン送りまで、12小節に渡る長回しで二人のステージ・表情を追います。モデリング&モーションの進化によって繊細な表現が可能になり、細かい表情変化や所作を描ける事で寄り気味の長回しでも間が持つ=鑑賞に堪えるようになったと言えましょう。

※参考:「Let's アイカツ!」カット辺りの小節数
-int-
7-0.5-0.5-8-7-1
-A melo-
8-2-6
-B melo-
12-1-2
(1-sabi-4=)5-1-1
-spa(10)-
-out-
4-0.5-0.5-1.5-5.5

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ついでにキャラモデリングの変化について。画像上から初登場時の第76話(2nd A)、断髪後の第80話(2nd B)、髪が伸びた第101話(2nd C)、そして第102話(3rd)です。2ndシーズンにて下がった頭身は3rdシーズンにてまた僅かに縮み、と同時に手足の肉付きが良くなった事でよりちんちくりん親しみやすいスタイルに変わりました。加えてカトゥーン処理がさらに進んだフェイスモデルは輪郭のカドが取れ、目が一回り大きくなって童顔化…まああかりのキャラ自体がかなり幼めなのでこれくらいでちょうど良いのかもしれません。とはいえ美人設定のスミレはもう少しだけ頭身を上げても良かったような気がしなくなくも(略

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タルト・タタン #103
cut数:18cut(SpA除く)

そのスミレのソロ曲、LoLi GoThiCらしい荘厳な舞台と昭和のアイドルカヨウっぽい曲調が独特の世界観を醸し出す「タルト・タタン」は、大きな鏡から現れたスミレが棒立ちのまま指を踊らせる4小節のカットから始まります。もちろんただ指を動かすだけではなく、踊る指を視線で追い、タメキメの表情を変え、イントロ入りのアクションへ繋ぐ、つまりこの表情芝居で4小節持たせられるほど3DCGの表現力が進化したという事。そこからカメラがグーッと引き、舞台外の柱(?)の陰のカメラへカットチェンジし7小節かけて回り込みながら舞台のスミレへ寄っていきます。その後も長めのカットで歌&ダンスをじっくり映しながら、鏡面のキャッチーなカットイン、クロスフェードのカットチェンジなどを駆使して幻想的なライブステージを描いていきます。

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舞台を囲むランプ台を見切りながら回り込むカメラは煌めくアイドルオーラを纏って歌い踊るスミレの美しさを映し出し、またターンの一瞬で舞うしなやかな髪の表現も絶品であります。こんなカット2D手描きセルアニメでやったらどんだけマルチ重ねたら撮れるのか考えただけでタルトがタタンしそう…つまり原画&撮影台が焼け焦げそうってこと(何。などなど映像美に溢れた最新ムービーを見ると、能面+ロボットダンスの初期CGと同じ番組とは思えないほど。

Bメロキメの後は再びロングショットから回り込み&寄りの10小節長回しへ。BPM130と比較的遅めの曲なので時間的にも結構長く、後姿を鏡面に映し込みながらゆったり踊るスミレの姿をたっぷりと見せ、淡々としたダンスを淡々と追う事で曲の空気感をきっちり映像に乗せています。そして溜め込んだエネルギーを「好きになる」のキメで一気に放出し、スペシャルアピールへ雪崩れ込む流れも良し。スペシャルアピールにて鏡面世界と入れ替わった舞台(オーラが消え、リボンの位置も逆)が鏡面タッチで再び戻る一連は曲の異世界感を強調し、戻ったスミレが「いつかはきっと」とキメて鏡が割れる=恋の予感に惑って鏡面世界に捕らわれた弱い自分とお別れするフィニッシュも良し良し。などなど映像の表現力が高まった事で密度の濃い長回しが可能となり、曲が持つ「ドラマ」を演じられるまでなったということ。

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Good morning my dream #105
cut数:21cut

アニメ本編でのキャラ性どおりコロコロ変わる表情を3DCGできっちり再現されたひなきの「Good morning my dream」は、イントロ早々で演じる指アクション、それを追う目線・表情変化がまず目を引きます。手をパタパタさせてニッと笑ったり、びっくり顔から優しく緩ませたり…顔の表情描写は当然ながら最も目が行く部分なのでこれまでも常々進化が見られましたが、先の「タルト・タタン」冒頭カットを見たとおり最近は手指の表情までしっかり描かれるようになり、その結果バストアップ&指のクローズアップだけでカットを持たせる事が可能になりました。

まあイマサラ比べるのは酷とは思いますが、本記事の冒頭部分(1stシーズン)のキャプ画像と手指の描写力を見比べると進化の程がよく判るかと。2ndシーズンでも「ハッピィクレッシェンド」辺りまでは手指の造形にやや難があり、手指に芝居を入れられるようになったのは「オトナモード」辺りからという印象。それでもまだ引き絵や瞬間限定っぽく、長回しのアップに耐えられるのは3rdシーズンからでしょう。

4分のリズムに合わせてぴょんぴょん跳ねながら移動するひなきのフットワーク描写=脚のアクション描写もさりげなくリアリティを増しています。歩きや走りなどの基本動作を人間らしく(柔らかく)自然に見せるのは意外と難関で、特にローアングルからのアオリで接地面を含めて描くのはかなり厳しい。脚の動きが良くても足が床面から浮いてしまったり、滑っているように見えたり(接地感が無い)、なので足首より下をフレームから外す事が多いのですね。翻って今回の当該カットではローアングルからジャンプ→着地→ジャンプ→着地のしなやかな挙動が自然に描写され、接地面への違和感もほとんど感じられないレベルに収まっています。これはダンスの要である腰・膝・足首・足裏の動きが良くなった事を意味し、顔や手指の表情付けや全身アクションのバランス向上と合わせ、今後のライブステージへの期待は高まるばかり(見る方は気楽

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Passion flower #110
cut数:20cut(SpA除く)

そして本記事執筆時最新のライブムービー、3rdシーズンレギュラーキャラの4人目・紅林珠璃のデビューライブ「Passion flower」です。まずは暗いシンデレラ城の前に立って入りのキメからステージ照明がカッ!と当たってイントロスタート。そこからカメラがグーッと引いて俯瞰に上がり、パルマ(手拍子)のアクション入りでカット変わってパルマを打つ珠璃のアップへ。かっこいい! この頭4小節だけで作品世界へ引き込んでしまう勢いです。パルマアクションで鳴り響くカスタネットを合図にAメロへ入ると6小節かけてカメラを引きながら熱いダンスをじっくり見せ、カット変わって凛々しいキメ顔のアップ。

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その後も長めのカットで歌&ダンスをたっぷり見せてはスパーン!とキメるカット割りを繰り返し、指先まで気が入ったフラメンコ風ダンスが映し出されていきます。特にBサビの「想い放てば私が咲いていく~」からの長回しは約23秒(約13小節)にも渡り…踊る珠璃を中央に据えた俯瞰アングルからカメラが上がって下がってタンゴ調の後ろ歩きまでワンカットに収めてしまったのは驚いた。このカットは前項どおり足先までフレームに入れたフルフィギュアアングルによるダンス描写が見どころで、まあ正直言って接地感にやや難があったものの、おそらく最高難度であろう後ろ歩きまで靴を入れて(ドレスモチーフ的に靴を外せないとはいえ)描写しきったことには感心するしかありません。こんな動き以前だったら絶対に不可能だったでしょう。

アウトロは照明が落ちたステージにスポットで照らされた珠璃が浮かび上がる幻想的な映像に。宴の後のアンニュイな雰囲気を様々なアングルで映し出し、珠璃の美しさ(手指の表情付けにも注目)を引き立てるフィナーレです。ちなみにこのアウトロ(約22秒)だけで8cut、ムービー全体(約2分)で20cutなのでどんだけ長回しが多いか判ると思います。

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いつもは何となく眺めてムービーを「変化」を意識しながら見るのはなかなか新鮮で、毎回レビュー記事を書いている割にイマサラながらの発見も多々ありました。普段から漠然と感じていたシーズンごとの傾向差や曲ごとの拘りポイントなど、今回ガッツリ振り返ったことで自分への解答になった気がします。などと九分九厘自分用の覚え書きみたいな記事でしたが…ここまで読んでくれた方々がライブムービーを見る際の参考の一つになれば幸い。

そして今回企画の趣旨である劇場版への期待。これまでのムービーを踏まえ、いったいどれほどの超絶ライブを見せてくれるか楽しみにしときます。

        

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ほんと、改めて見ると感慨深いですねー。
娘は1話から見てるんですが、自分は途中参戦、ライブと楽曲からハマったクチです。
なので1話レベルのCGが継続していたら、どんなに内容が良くても視聴はしていなかっただろうと思います。
やっぱり9話の進化がデカイですね。あの回は崖登りもあったし、作品としてもターニングポイントだったと思います。
そして19話のいちごvsユリカ!いまだあれ以上のアイカツバトルには出会えていません。ベストバウトです。
あと印象的なのはさくらちゃんのCG芝居ですね。レタスポン酢、SA中に劇場発動、卒業ステージなどなど。
今期OPにも出てるのでもっと出番あるかと思ったんですが…、これからに期待します!

個人的なターニングポイントは76話…。あさひ君の気持ちがよく分かります…。

No title

すばらしいライブステージムービーのまとめです。
これだけの分量の作業と解析には大変な手間がかかったのではないでしょうか?
漠然と思っていた頭身や体型の変化もこれで一目瞭然ですしカット割を数字にして下さったのはなによりの説得力です。
個人的に1番好きな41話も取り上げられていて嬉しかったです。
最高の劇場版アイカツ公開記念企画をありがとうございます。

読んでいてとても面白かったです。
そらの分身や90話のあおいはアイカツならではという感じがして特に好きなので取り上げられていて嬉しいです。

No title

1話から見るとこんなに進化していたんですね。
アイカツは2期から見始めDVDで追っかけ、CGについても専門的なことは何も知らない素人です。
個人的には、キャラがニヤッとした顔を見せた時、こんな細かな表情まで表現できるんだ!と感動した覚えがあります。
一つ一つのステージについて、なるほどとうなずきながらじっくり読ませていただきました。
カット数、連続した絵の比較ととても理解しやすかったです。
特にかえで・ユリカ・さくらのターンのタイミングは、8人もステージにいたある意味忙しいステージだったのに、
このわずかな違いに気付かれたnobumaさんの観察眼が凄すぎます。
CGシーンは漠然と見ていましたが、この記事で新しい角度からの視点をもらった気がします。
これからますますアイカツを楽しめそうです!

れすれす

>ロコじじいさん
歴代ムービーを順に見ていると放映当時の思いがまるで走馬灯のように(笑。当初のお面ロボットから第9話での超進化はホント衝撃的でした。本編内容としては第4話でハマリましたが、やはり「これでもう少しCGが良くなればなあ…」と常々思っていましたし。さくらちゃんのCG芝居については触れるべきだったかも。76話ステージのあかりを含めて「表情描写のワイドレンジ化」みたいな項目を追加しようかな(笑

>アイカツパパさん
じつは「KIRA☆Power」の頃からcut数をカウントしていまして、このデータを何かに活かせないか?と常々思っていたところで今回の記事だったりします。ちなみに記事本文で触れたとおりあまりの高速cutに目がチカチカ…いったい何cutあるんだ!? ってのがカウント開始のきっかけ。各話レビューでは使いどころが無かったcut数カウントがついに役立って良かったです。

>メダルさん
最初からPVとして作られた90話はともかく、いきなり分身の術が始まったキラパタには驚きましたね。あまりに独創的すぎた(ターゲットユーザーの評判が悪かった?)のか、あれ以降強烈なイリュージョンライブを見られなくなって残念。

>アッサムCTCさん
表情描写の進化は凄いですね。記事に書いたとおり初期のCGはホントお面みたいなシロモノでしたから…。「ニカッ☆」はTake Me Higher のかえでが印象的でした。あの表情→アイドルオーラ発動という流れもハマっていて、突然現れた新キャラに一撃で射貫かれてしまいました(笑。ちなみに「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」のステージは他のカットでもキャラの技量差がきっちり描かれているので注意して見てみると面白いですよ。あと判りやすいのは卒業式回のさくらちゃん&おとめとか、細かいトコだとブートキャンプ回のいちご&あかりとか、「オトナモード」ダブルエムバージョンの美月さん&みくるとか。

Re: れすれす

というわけでチョイと項目を追加しました。

追記されてる!こうして画像を並べて頂くと、大変わかりやすいです。
瞳の白い部分ってCGで表現するのは難しいのでしょうか。

コメントに頂いたレスを拝見して、教えていただいたステージをそれぞれ見返してみました。
やっぱりかえで・ユリカ・さくらのターンが一瞬!早い!
なのでそのステージだけ、結局3回見直しました(笑)

れすれす

>アッサムCTCさん
一瞬でクルッと回るかえでターンはほんと綺麗。そういう細部に気を付けながら見直してみると見慣れたはずのムービーがまた違って見えて面白いものです。複数キャラのステージだといちいちコマ送りで差を確認したりして(笑
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