2014-12-12(Fri)
アイカツ! #112 GOGO!いちご応援隊
大イベントのプロモーションを任された一年生組の頑張り。

これは絶対穏やかじゃない!

今回はいよいよ12/13からの公開が迫った劇場版 アイカツ!の公開直前スペシャルアピール(文字どおり)であります。何せ前回EDでネタバレされた映像を丸々使うほど劇場版とリンクさせたアバンを見るに、今回エピソードはもはや劇場版の一部と言っても差し支えありますまい。
「見てくださった方が素敵な明日を迎えられるような、そんなステージにしたいです!」
アイドルなんて無縁だった弁当屋の娘が立派な舞台で立派な事を言うようになったなあと、いちご3年間の成長が見て取れるヒトコマにて、その中継を見ていたあかりは居ても立ってもいられずバッと立ち上がって(変なニホンゴ)お手伝いを宣言! しかして実際どうすればいいのか判らない…ってな所で立ち止まらないのがあかりの良いところ。仕事帰りの先輩衆に夜討ちで直訴し快諾を得た猪娘(笑)は、明けて翌朝フルーツ山盛りの朝食で就任祝いです。朝からよう食べるなあ(前振り
するとスミレからフレーバーティ、続いてひなきから大粒いちごでお祝いと、三人の仲の良さをオンナノコっぽい日常動作でさりげなく見せるヒトコマは初期の空気感を思い出します。さすがこだま氏コンテはここに限らず全編芸が細かかった。また今回は映画公開直前の宣伝回という超重要回のため作画も上々、こういうちょっとしたカットまでやたら動いていて、どのシーンもキャラの芝居に説得力を感じました。やはりアニメは動いてナンボ。
「その1、星宮先輩が独りでこんなに大きなライブをやるのはこれが初めて」
「その2、霧矢先輩、紫吹先輩もプロデュースで参加すること」
「その3、会場のスターライズスタジアムは星宮先輩が神崎美月先輩のライブを初めて観た場所だってこと」
20まであるらしいひなの激熱ポイントチェックにて「大スター宮いちごまつり!」の見どころを都合3つ紹介したところで、あかりはプロデューサー姐さんから呼び出され一人打ち合わせに向かいます。そういやプロデュースといえばそれを専門でやっていたキャラがいたはずだけど当然のように影も形も話題も無し。ううう。

呼び出された部屋へ入るとプロデューサー2人はロゴデザインについてミーティング中でした。いちごフィギュアをロゴの端にちょこんと置いたアイデアは後の完成ロゴにもきちんと反映されていて感心。というかあのフィギュア欲しいな(笑。なーんて多岐に渡るプロデューサーのお仕事の一つとしてあかりにお仕事「プロモーション担当」を任命、一方突然の任命&「自分のやり方で」と言わば重大任務をいきなり丸投げされてしまったあかりは入室時の元気はどこへやら、ガチガチに固まってしまいます。そんなあかりの後ろにスッと回ってリラックスを促す蘭は「氷上とか新条と一緒にやってもいいぞ」と仲間の巻き込み(笑)をさりげなくフォロー。今回はこういうワンアクションすらきっちり描かれていて視聴感がすこぶる良い。
さて部屋へ帰ったあかりはさっそくスミレ&ひなきにご相談。ひなきはもう普通に入り浸っている感じ? みんな私服着替えてる! スミレは何を着てもかわいいな。それはそうとプロモーションの具体案が浮かばず悩めるあかりへサッと駆け寄り、インタビューのテイでアイデアを引き出すひなきが有能すぎる。
「その1、見てて楽しい宣伝にしたい」
「その2,一目で星宮先輩の宣伝って判るようにしたい」
「その3、インパクトがあるやつ!」
そこから暫し考えて浮かんだ宣伝アイデアは、赤い布を裁断するスミレ&材料(綿やスポンジ)を買い込んできたひなきのカットをチラリと見せて仕込みはオケオケオッケー。

明けて翌朝、季節どおり指定のコートを着てロケ車の前でいちごを待つみなさん。このコートを見ると冬だなあと思う(どんな季節感か。ほどなく現れたいちごは大きなキャリーバッグをひょいと持ち上げロケ車へ搬入…このカットもバッグの重量がきちんと感じられる好作画で感心。ほんと全てのカットに気合いが入ってます。それはそうとスタライコートを着るとコートだけ着てる人みたいで何だかモニョる(笑
朝からフルパワーのいちごは朝食にのり弁二つ→朝からノリノリってなオヤジギャグをさりげなくかます蘭が愛おしくてたまらない。なーんて具合に朝から息が合ってるSoleilを見て微笑むスミレから仲良し三人組への意識が窺えます。さらに車内へ入っても仲良しアピールは止まらず――
「あーえーいーうーえーおーあーおーいー」
「あおいって…」
発声練習のテイでさりげなく遊んでるいちご&ジト目の蘭が良い顔すぎる!
「ってこれ、私もか!?」
そして先の仕込みの結果がご開帳。あかりたちがせっせと作っていたのは真っ赤ないちごの着ぐるみヘッドでした。確かに楽しくて一目で判ってインパクトがあります(笑。しかしファッションリーダーたるスパイシーアゲハのミューズがこれは…ジト目で抗議する蘭の後ろで楽しそうに笑ってるいちごがまた! ホント今回はみなさん隙無く良い顔なので画面から目が離せません。

まずは朝の情報番組生出演のためTV局へ。例によってTV出演のヒトコマにあたってスタジオ風景&制作スタッフをわざわざ入れ込む絵作りはこれが「仕事」である事を強く意識させますね。この時点で当然のように堂々といちごヘッドを被り、以降ずっと被り続けていた姐さんってばどんだけ気に入ってんのか(笑
ほどなく始まった番組にて突然指名されてビックリドッキリのあかり、かろうじて自己紹介を済ませるものの「3人合わせて?」と振られてまたしても言葉に詰まり、どうにか乗り越えると今度は先行予約のフリップを逆に…たて続けの失敗にテンパるあかりに対し、突然の振りにも全く動じず仕事をこなすひなきはさすがベテラン。
「ああいうところもあかりちゃんの魅力なんです」
「目が離せないよな」
「今日の蘭からもね」
「えっ!?」
するとSoleilの三人はあかりをさりげなくフォローしつつ会話を盛り上げ、スタジオ内から「失敗」の空気を消してしまうのでした。その見事な連携プレーに若手三人は目を見張り、あかりに至ってはトロ顔で感激するほど。というかこういう蘭いじりも久しぶりだなあ。見ていてほっこりが止まりません(笑
「Soleilの三人は星宮先輩がアメリカへ行ってた以外は、入学してからほとんど一緒にいたみたい」
Soleilの息が合った楽しい掛け合いに憧れ、いつかは自分たちもと考えるスミレ。するとひなきは「いつも一緒」を根拠に「大丈夫」と答え、なら自分たちもなれるかも!かも!かも!と盛り上がり…なんて辺りまだまだ青さというか三人の浅さが窺えるヒトコマでした。なるほど深いシナリオです。てな所へ駆け込んで帰ってきたいちごたちの作画がまた動く動く、何なの今回。

「じゃ、私行ってくるね」
「私はいちごのコーデ打ちだ」
「私はお祭りでやるドラマパートのシナリオ打ち合わせ」
次の現場はスタジオにて入れ替わり立ち替わりの取材対応&各セクション打ち合わせ。というわけでスタジオに入るとさっそく取材対応にかかったいちごが離れ、続いて蘭と姐さんも別々に動き始めて驚くあかり、それどころか最近は日常的にもほとんど一緒にいられない事を知らされ…今や各方面で売れっ子の三人は映っていない所(メタ的にも作中のあかり的にも)で別々に忙しく働いていたのでした。プライベートはともかく普段の仕事内容が全然違う三人なのでこれも当然とはいえ、暗い部屋でのすれ違い生活・手紙だけの交流は一抹の寂しさを覚えますが、逆にこのヒトコマに「仲良しSoleil」の根幹が濃縮されているような気もします。一緒にいる事だけが絆の糧ではないのですね。
一方先の車内で「いつも一緒」がチームワークの秘訣と思っていた一年生組は面食らうばかり。そして各々の得意分野で辣腕を振るう先輩たちを見て思い違いに気付き、自分たちが目指すべき道がほんのり浮かんでくる…多くを語らず背中で語る先輩、それを見た後輩の成長という王道を綺麗にまとめたスタジオシーンでした。
というか別々の部屋に散ったと思っていた三人がパーティーション仕切りだけで仕事を進めていた事に驚き&妙なリアリティを感じた。それはそうとシナリオ打ちでもいちごヘッドを装着している姐さんにはアッパレと言うしかない(笑

撮影シーンのいちご三態。どのカットもこのまま版権ポスターに使えるクオリティです。気合い入ってるなあ。

今回プロモーションの最大のヤマ場たる街頭ゲリラライブへ。一年生組の任務はいちごの出番まで司会者とのトークで場を盛り上げる、いわゆる前説ポジションで、新人の仕事としてこれまた妙にリアリティがありますね(笑。司会者に呼ばれて元気に飛び出した三人娘はローアングルからの階段駆け上がりがきわどい!(そういう所ばかり見ない。勢い余って行きすぎておっとっと! のあかりらしい一瞬も細かく描かれていて良い良い。
「内容はどんな風になるんでしょうか」
「歌あり、ダンスあり、盛りだくさんなイベントになりそうです!」
「見どころを具体的に教えてください」
「えっ!?」
ステージに立って元気よく挨拶をしたのも束の間、報道陣からの質問攻めに詳細を知らないあかりは言葉を詰まらせてしまいます。場慣れしているひなきが即席のフォローを入れるも報道陣は引かず…こういう時の優等生な応答こそじつにひなきらしいと申しましょうか。
一方後輩たちのピンチをステージ袖から見ていた先輩方の挙動がまた良かった。いちごヘッドを小脇に抱えて「出るか?」と助け船を構える蘭へ、「待って」と止めるいちごの格好良さったら! 誰よりも厳しそうで実は甘い蘭、冷静に状況を見る姐さん、そして誰よりも甘そうで実は芯が通っているいちご。対応の仕方でキャラの内面を映すこういう描写はじつに熱いな。何も知らない新人には荷が重い報道対応について蘭の判断は正しい、けれどあえて見守る判断を下したいちごの父性には感動を禁じ得ない。もちろんあかりたちへの信頼が根底にあるにせよ、我が子を千尋の谷へ突き落とすが如く試練を与える様は、さすが崖の女王だけの事はあります。ナンヤソラ。

「あの…知らないんです。具体的には…」
実際まだ決まっていない事が多く、決まった事も具体的には何も知らされていない。だからと言って勝手な見どころをでっち上げるわけにもいかないし、さりとてこのまま黙ってしまっては宣伝役として大失態もいいところ。だからあかりは意を決して正直に「知らない」と答え、けれどこのイベントに対する先輩たちの後姿を見てきた経験から確信した「期待」を大声で伝えるのでした。おとなしいスミレにも優等生のひなきにもできない、大胆かつ一直線な乗り切り方にはあかりのキャラ性がよく表れていたと思います。そしてそれを袖で聞いてる先輩たちの表情も良かった。かわいい後輩にこんなん言われたらいちごも張り切っちゃうでしょう(笑
ほどなく控えテントへ戻ってきたあかりたちを温かく迎える姐さん&蘭、そしてテントの影からひょいと表れたいちごも「お疲れ様、どうもありがとう!」と笑顔で迎え…このカットの動きからいちごの喜びが伝わってきます。今回どんだけ手間かけてるのか。続いて特別ゲストの出番に向けいちごヘッドを装着する蘭がまた芸コマ(笑。ほんと今回は細々した所まできちんと描いてて感心しきり。
「今日歌うのあの曲にしようと思う」
「あかりちゃんたちがよく歌ってる『Let's アイカツ!』」
「みんなが歌ってるのを聞いて、いい歌だなと思って」
「私も大事な時に歌いたいと思ってたんだ」
もうね。憧れの先輩にこんなん言われたらこれ以上のご褒美は無いでしょう。その嬉しさが溢れるあかりの表情も絶品でした。


そういや3rdシーズン初となるいちごのコーデチェンジ&CGライブステージ、スタライスクールドレス「ハイピンクパレードコーデ」に着替えたキメはいちご3rdシーズンCGモデルの初披露でもあります。あかりの例と同様に輪郭が丸くなり目が大きくなったフェイスデザインは2ndシーズンモデルより一層童顔化し、と同時に僅かに頭身が下げられ手足の肉付きが良くなったキャラモデル全体の印象はやはり前モデルより幼く見えます。年齢に逆行している?(笑
始まった曲は宣言どおり「Let's アイカツ!」。今や見慣れたステージですが、そこは偉大な先輩だけに一味違いました。客席への正対からチラリと視線を向けて頭サビの歌い出し、そこからカウント→ジャンプの大きさ、続く振り付けのキレまで、一年生組のそれとはレベルが数段違っていてちょっと笑ってしまった。比較画像を作るまでもなく一目瞭然の差です。一年生組御用達のこの曲も美月さんと張り合うレベルのアイドルが歌うとこんな激しいステージに化けるのか。あかりに比べてスミレ・ひなきはダンスのキレが良い、なーんて言ってる場合では無かった(笑
ダンスのキレもそうですが演出面でもいちごスゲー!がてんこ盛り。激しい動きを煽るようにバシバシ切り替わるカット割り、また画面に収まりきらないアイドルオーラもいちごの大物感が溢れています。いやホントいちごスゲー!って素で思った。なるほどソロでスターライズスタジアムライブを行うアイドルとはこういう存在なのですね。
というわけで穏やかじゃない「大スター宮いちごまつり!」までカウントダウンの今日この頃、劇場版への期待を全力で煽ってくれた一本でした。大スクリーンでいったいどんなステージを見せてくれるか楽しみでなりません。
※2ndシーズン終了記念に2ndシーズン曲の人気投票を開催中。
お気に入り曲に1票どうぞ♪
曲名がようわからん方はステージソングまとめを参考に。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

これは絶対穏やかじゃない!

今回はいよいよ12/13からの公開が迫った劇場版 アイカツ!の公開直前スペシャルアピール(文字どおり)であります。何せ前回EDでネタバレされた映像を丸々使うほど劇場版とリンクさせたアバンを見るに、今回エピソードはもはや劇場版の一部と言っても差し支えありますまい。
「見てくださった方が素敵な明日を迎えられるような、そんなステージにしたいです!」
アイドルなんて無縁だった弁当屋の娘が立派な舞台で立派な事を言うようになったなあと、いちご3年間の成長が見て取れるヒトコマにて、その中継を見ていたあかりは居ても立ってもいられずバッと立ち上がって(変なニホンゴ)お手伝いを宣言! しかして実際どうすればいいのか判らない…ってな所で立ち止まらないのがあかりの良いところ。仕事帰りの先輩衆に夜討ちで直訴し快諾を得た猪娘(笑)は、明けて翌朝フルーツ山盛りの朝食で就任祝いです。朝からよう食べるなあ(前振り
するとスミレからフレーバーティ、続いてひなきから大粒いちごでお祝いと、三人の仲の良さをオンナノコっぽい日常動作でさりげなく見せるヒトコマは初期の空気感を思い出します。さすがこだま氏コンテはここに限らず全編芸が細かかった。また今回は映画公開直前の宣伝回という超重要回のため作画も上々、こういうちょっとしたカットまでやたら動いていて、どのシーンもキャラの芝居に説得力を感じました。やはりアニメは動いてナンボ。
「その1、星宮先輩が独りでこんなに大きなライブをやるのはこれが初めて」
「その2、霧矢先輩、紫吹先輩もプロデュースで参加すること」
「その3、会場のスターライズスタジアムは星宮先輩が神崎美月先輩のライブを初めて観た場所だってこと」
20まであるらしいひなの激熱ポイントチェックにて「大スター宮いちごまつり!」の見どころを都合3つ紹介したところで、あかりはプロデューサー姐さんから呼び出され一人打ち合わせに向かいます。そういやプロデュースといえばそれを専門でやっていたキャラがいたはずだけど当然のように影も形も話題も無し。ううう。

呼び出された部屋へ入るとプロデューサー2人はロゴデザインについてミーティング中でした。いちごフィギュアをロゴの端にちょこんと置いたアイデアは後の完成ロゴにもきちんと反映されていて感心。というかあのフィギュア欲しいな(笑。なーんて多岐に渡るプロデューサーのお仕事の一つとしてあかりにお仕事「プロモーション担当」を任命、一方突然の任命&「自分のやり方で」と言わば重大任務をいきなり丸投げされてしまったあかりは入室時の元気はどこへやら、ガチガチに固まってしまいます。そんなあかりの後ろにスッと回ってリラックスを促す蘭は「氷上とか新条と一緒にやってもいいぞ」と仲間の巻き込み(笑)をさりげなくフォロー。今回はこういうワンアクションすらきっちり描かれていて視聴感がすこぶる良い。
さて部屋へ帰ったあかりはさっそくスミレ&ひなきにご相談。ひなきはもう普通に入り浸っている感じ? みんな私服着替えてる! スミレは何を着てもかわいいな。それはそうとプロモーションの具体案が浮かばず悩めるあかりへサッと駆け寄り、インタビューのテイでアイデアを引き出すひなきが有能すぎる。
「その1、見てて楽しい宣伝にしたい」
「その2,一目で星宮先輩の宣伝って判るようにしたい」
「その3、インパクトがあるやつ!」
そこから暫し考えて浮かんだ宣伝アイデアは、赤い布を裁断するスミレ&材料(綿やスポンジ)を買い込んできたひなきのカットをチラリと見せて仕込みはオケオケオッケー。

明けて翌朝、季節どおり指定のコートを着てロケ車の前でいちごを待つみなさん。このコートを見ると冬だなあと思う(どんな季節感か。ほどなく現れたいちごは大きなキャリーバッグをひょいと持ち上げロケ車へ搬入…このカットもバッグの重量がきちんと感じられる好作画で感心。ほんと全てのカットに気合いが入ってます。それはそうとスタライコートを着るとコートだけ着てる人みたいで何だかモニョる(笑
朝からフルパワーのいちごは朝食にのり弁二つ→朝からノリノリってなオヤジギャグをさりげなくかます蘭が愛おしくてたまらない。なーんて具合に朝から息が合ってるSoleilを見て微笑むスミレから仲良し三人組への意識が窺えます。さらに車内へ入っても仲良しアピールは止まらず――
「あーえーいーうーえーおーあーおーいー」
「あおいって…」
発声練習のテイでさりげなく遊んでるいちご&ジト目の蘭が良い顔すぎる!
「ってこれ、私もか!?」
そして先の仕込みの結果がご開帳。あかりたちがせっせと作っていたのは真っ赤ないちごの着ぐるみヘッドでした。確かに楽しくて一目で判ってインパクトがあります(笑。しかしファッションリーダーたるスパイシーアゲハのミューズがこれは…ジト目で抗議する蘭の後ろで楽しそうに笑ってるいちごがまた! ホント今回はみなさん隙無く良い顔なので画面から目が離せません。

まずは朝の情報番組生出演のためTV局へ。例によってTV出演のヒトコマにあたってスタジオ風景&制作スタッフをわざわざ入れ込む絵作りはこれが「仕事」である事を強く意識させますね。この時点で当然のように堂々といちごヘッドを被り、以降ずっと被り続けていた姐さんってばどんだけ気に入ってんのか(笑
ほどなく始まった番組にて突然指名されてビックリドッキリのあかり、かろうじて自己紹介を済ませるものの「3人合わせて?」と振られてまたしても言葉に詰まり、どうにか乗り越えると今度は先行予約のフリップを逆に…たて続けの失敗にテンパるあかりに対し、突然の振りにも全く動じず仕事をこなすひなきはさすがベテラン。
「ああいうところもあかりちゃんの魅力なんです」
「目が離せないよな」
「今日の蘭からもね」
「えっ!?」
するとSoleilの三人はあかりをさりげなくフォローしつつ会話を盛り上げ、スタジオ内から「失敗」の空気を消してしまうのでした。その見事な連携プレーに若手三人は目を見張り、あかりに至ってはトロ顔で感激するほど。というかこういう蘭いじりも久しぶりだなあ。見ていてほっこりが止まりません(笑
「Soleilの三人は星宮先輩がアメリカへ行ってた以外は、入学してからほとんど一緒にいたみたい」
Soleilの息が合った楽しい掛け合いに憧れ、いつかは自分たちもと考えるスミレ。するとひなきは「いつも一緒」を根拠に「大丈夫」と答え、なら自分たちもなれるかも!かも!かも!と盛り上がり…なんて辺りまだまだ青さというか三人の浅さが窺えるヒトコマでした。なるほど深いシナリオです。てな所へ駆け込んで帰ってきたいちごたちの作画がまた動く動く、何なの今回。

「じゃ、私行ってくるね」
「私はいちごのコーデ打ちだ」
「私はお祭りでやるドラマパートのシナリオ打ち合わせ」
次の現場はスタジオにて入れ替わり立ち替わりの取材対応&各セクション打ち合わせ。というわけでスタジオに入るとさっそく取材対応にかかったいちごが離れ、続いて蘭と姐さんも別々に動き始めて驚くあかり、それどころか最近は日常的にもほとんど一緒にいられない事を知らされ…今や各方面で売れっ子の三人は映っていない所(メタ的にも作中のあかり的にも)で別々に忙しく働いていたのでした。プライベートはともかく普段の仕事内容が全然違う三人なのでこれも当然とはいえ、暗い部屋でのすれ違い生活・手紙だけの交流は一抹の寂しさを覚えますが、逆にこのヒトコマに「仲良しSoleil」の根幹が濃縮されているような気もします。一緒にいる事だけが絆の糧ではないのですね。
一方先の車内で「いつも一緒」がチームワークの秘訣と思っていた一年生組は面食らうばかり。そして各々の得意分野で辣腕を振るう先輩たちを見て思い違いに気付き、自分たちが目指すべき道がほんのり浮かんでくる…多くを語らず背中で語る先輩、それを見た後輩の成長という王道を綺麗にまとめたスタジオシーンでした。
というか別々の部屋に散ったと思っていた三人がパーティーション仕切りだけで仕事を進めていた事に驚き&妙なリアリティを感じた。それはそうとシナリオ打ちでもいちごヘッドを装着している姐さんにはアッパレと言うしかない(笑

撮影シーンのいちご三態。どのカットもこのまま版権ポスターに使えるクオリティです。気合い入ってるなあ。

今回プロモーションの最大のヤマ場たる街頭ゲリラライブへ。一年生組の任務はいちごの出番まで司会者とのトークで場を盛り上げる、いわゆる前説ポジションで、新人の仕事としてこれまた妙にリアリティがありますね(笑。司会者に呼ばれて元気に飛び出した三人娘はローアングルからの階段駆け上がりがきわどい!(そういう所ばかり見ない。勢い余って行きすぎておっとっと! のあかりらしい一瞬も細かく描かれていて良い良い。
「内容はどんな風になるんでしょうか」
「歌あり、ダンスあり、盛りだくさんなイベントになりそうです!」
「見どころを具体的に教えてください」
「えっ!?」
ステージに立って元気よく挨拶をしたのも束の間、報道陣からの質問攻めに詳細を知らないあかりは言葉を詰まらせてしまいます。場慣れしているひなきが即席のフォローを入れるも報道陣は引かず…こういう時の優等生な応答こそじつにひなきらしいと申しましょうか。
一方後輩たちのピンチをステージ袖から見ていた先輩方の挙動がまた良かった。いちごヘッドを小脇に抱えて「出るか?」と助け船を構える蘭へ、「待って」と止めるいちごの格好良さったら! 誰よりも厳しそうで実は甘い蘭、冷静に状況を見る姐さん、そして誰よりも甘そうで実は芯が通っているいちご。対応の仕方でキャラの内面を映すこういう描写はじつに熱いな。何も知らない新人には荷が重い報道対応について蘭の判断は正しい、けれどあえて見守る判断を下したいちごの父性には感動を禁じ得ない。もちろんあかりたちへの信頼が根底にあるにせよ、我が子を千尋の谷へ突き落とすが如く試練を与える様は、さすが崖の女王だけの事はあります。ナンヤソラ。

「あの…知らないんです。具体的には…」
実際まだ決まっていない事が多く、決まった事も具体的には何も知らされていない。だからと言って勝手な見どころをでっち上げるわけにもいかないし、さりとてこのまま黙ってしまっては宣伝役として大失態もいいところ。だからあかりは意を決して正直に「知らない」と答え、けれどこのイベントに対する先輩たちの後姿を見てきた経験から確信した「期待」を大声で伝えるのでした。おとなしいスミレにも優等生のひなきにもできない、大胆かつ一直線な乗り切り方にはあかりのキャラ性がよく表れていたと思います。そしてそれを袖で聞いてる先輩たちの表情も良かった。かわいい後輩にこんなん言われたらいちごも張り切っちゃうでしょう(笑
ほどなく控えテントへ戻ってきたあかりたちを温かく迎える姐さん&蘭、そしてテントの影からひょいと表れたいちごも「お疲れ様、どうもありがとう!」と笑顔で迎え…このカットの動きからいちごの喜びが伝わってきます。今回どんだけ手間かけてるのか。続いて特別ゲストの出番に向けいちごヘッドを装着する蘭がまた芸コマ(笑。ほんと今回は細々した所まできちんと描いてて感心しきり。
「今日歌うのあの曲にしようと思う」
「あかりちゃんたちがよく歌ってる『Let's アイカツ!』」
「みんなが歌ってるのを聞いて、いい歌だなと思って」
「私も大事な時に歌いたいと思ってたんだ」
もうね。憧れの先輩にこんなん言われたらこれ以上のご褒美は無いでしょう。その嬉しさが溢れるあかりの表情も絶品でした。


そういや3rdシーズン初となるいちごのコーデチェンジ&CGライブステージ、スタライスクールドレス「ハイピンクパレードコーデ」に着替えたキメはいちご3rdシーズンCGモデルの初披露でもあります。あかりの例と同様に輪郭が丸くなり目が大きくなったフェイスデザインは2ndシーズンモデルより一層童顔化し、と同時に僅かに頭身が下げられ手足の肉付きが良くなったキャラモデル全体の印象はやはり前モデルより幼く見えます。年齢に逆行している?(笑
始まった曲は宣言どおり「Let's アイカツ!」。今や見慣れたステージですが、そこは偉大な先輩だけに一味違いました。客席への正対からチラリと視線を向けて頭サビの歌い出し、そこからカウント→ジャンプの大きさ、続く振り付けのキレまで、一年生組のそれとはレベルが数段違っていてちょっと笑ってしまった。比較画像を作るまでもなく一目瞭然の差です。一年生組御用達のこの曲も美月さんと張り合うレベルのアイドルが歌うとこんな激しいステージに化けるのか。あかりに比べてスミレ・ひなきはダンスのキレが良い、なーんて言ってる場合では無かった(笑
ダンスのキレもそうですが演出面でもいちごスゲー!がてんこ盛り。激しい動きを煽るようにバシバシ切り替わるカット割り、また画面に収まりきらないアイドルオーラもいちごの大物感が溢れています。いやホントいちごスゲー!って素で思った。なるほどソロでスターライズスタジアムライブを行うアイドルとはこういう存在なのですね。
というわけで穏やかじゃない「大スター宮いちごまつり!」までカウントダウンの今日この頃、劇場版への期待を全力で煽ってくれた一本でした。大スクリーンでいったいどんなステージを見せてくれるか楽しみでなりません。
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