2015-05-03(Sun)
プリパラ #43 ドリームシアター一番乗り!クマ!
呪いを乗り越え(?) SoLaMi SMILE 再始動。

三人一緒に新たなステージへ。

暗い夜空を舞うヘリコプターから飛び立った空挺めが兄ぃは完成したてのドリームシアターへ降り立ち、例によってアピールしまくりのポーズをキメつつ「お披露目ライブ」のおしらせ。いきなり目立ってます。ところがまだ五人チームを結成しているアイドルがいないため、今回限りの特別ルールってことで――
「明日の運動会で勝ったチームがライブを行う事にしましょうか」
もういきなり訳が判らない(笑。こけら落としライブの出場権と運動会に何の関連が? と考えてもおそらく答えは出ないのでいつもどおり「システムですから」的な本作ならではの力技方便として捉えておきます。結果を鑑み強引に解釈すればチーム力の強化・確認のためってトコでしょうけれど…降って湧いた運動会でその展開を行うってと某アイドルアニメと思いっきりネタが被っちゃって何だかビミョーな気分だったり。制作のタイミング的に偶然の被りだろうけどこんな事もあるのだなあ。告知のバックに流れる「うんどうかい」ロゴのチープさが本作のスタンスを表しているような気がするのであまり深く考えない。
「運動会には出られるが、例え出て優勝したとしてもチームでのライブはできない」
めが兄ぃさんの告知に大盛り上がりのシアター前から離れて見守る六人娘。呪いに怯えるクマ&ウサギのおかげで未だ再結成叶わぬみなさんにとって運動会もお披露目ライブも意味がありません。ぷしゅ~。
「運動会に出る!」
ってなトコでシオンが何やら閃き、そんなシオンをみれぃが気に掛けてOPへ。

アバンラストの流れだとシオンが先に動きそうでしたがOP明けのシーンはレッスン室のSoLaMi SMILE でした。その先頭に立ったみれぃは呪いに怯えるクマに対して「運動会で優勝できたら儀式に立ち会ってもらう」という賭けを宣言。「賭け」ってくらいなので「優勝できなかったら再結成を諦める」って事だろうけどその辺の明言が無い辺りちょっとスッキリしない。どうやらDressing Pafe 側も同じ賭けを持ち掛けたらしく、つまり「負けたらどうする」について明言しないのは(どちらかが負けるため)後の展開がややこしくなる事を避けたのかも。ともあれ SoLaMi SMILE が優勝したら呪いが発動してしまうわけで、一方的な通告に怯えて固まるクマさん…を置いてレッスン室を出ていく三人でしたが――
「クマさんもチームなんだよ」
出際のそふぃの優しいセリフにグッときたトコで、廊下に出てぶつかったウサギとのココロの会話。「優勝なんてそう簡単にできるものじゃないウサ」と自分に言い聞かせるウサギに対しクマは「大丈夫クマ。なんてったってこっちにはそふぃがいるクマ」とあろう事かそふぃを厄介者扱いですっかり台無しに(笑。これは先のそふぃのセリフとの温度差がよく効いて互いの意識を浮き彫りにしていた感じ。まあクマは即撤回&自省していたのでそれほど深刻な話でもありませんが、とりあえず現状のクマはチームよりも自分の事情を優先している=カンタンに滅私に走らない辺り妙に生々しいとも言えるかも。作中では「呪い」というフィルターが掛かっていますが、これをリアルに置き換えたら…自分に厄災が降りかかる事を判りながら仲間のために動けるか? と考えれば今のクマ&ウサギの我が儘(に見える)行動もあながち否定できますまい。コメディチックに描かれていますが結構生々しい話です。
そんなこんなで運動会当日となりました。プリパラタウンに集う人々の前に「大うんどう会」の幕が掲げられ、いつものビルモニタには「アイドルだらけの大うんどう会」と表示され…この尽くチープすぎる雰囲気にはつい笑ってしまった。特にビルモニタのゴシックテキストはレイアウト指示がそのまま出てきたのかと。デザインする気すら無いってのは凄い割り切りと思う(笑
「う~っ、ワン!」
「ん?」
「ではなくてナンバーワンを目指して一勝に一度しかないお披露目ライブの権利を手にしてくださいね!」
めが兄ぃさんの寒いギャグに冷たく反応するめが姉ぇさんのキツさに笑った。

さてさっそく始まった最初の競技は障害物競走です。やる気まんまんのシオンに対し自分が出たいドロシーは一瞬の隙にシオンを網に絡めてまんまとスタート。もうこの辺りからDressing Pafe の非協調性が示されています。一方SoLaMi SMILE はやる気を出してるそふぃに対しみれぃが「らぁらに任せるぷりっ」、ご指名のらぁらは「かけっこ好きだからかけこまっ☆」と出場選手があっさり決定。みれぃにしても「残り時間」を考慮してそふぃの負担を減らすべく提案したと思われますし、即乗ったらぁらもおそらく同様の思いから。何も言えずしょんぼりしているそふぃがちょっとかわいそうだったけれど人選としては正解、チーム戦としてもこれで正解なので難しいトコです。
ほどなくスタートが切られて一斉に走り出したみなさん、の最後尾でバターン!と倒れる禎子&new mew に笑った。キミらどう見ても運動会は無理だろう(笑。続いてきゅぴこーん!と宙返りしながら青空へ飛び立つきゅぴこんちゃん…このたったワンカットなのに存在感が凄い。
などなど全員がスタートした後であろまの術(?)を受けてスタートしたみかんはターボを効かせて大追撃。跳び箱セクションでらぁらをひらりと飛び越え、平均台でドロシーを飛び越し、最後の関門わんこそばでも大食いキャラのパワーを遺憾なく発揮して逆転のトップチェッカーへ! 凄い身体性能です(笑
「フフ…運動と大食いでみかんに勝てる者などこの世にはおらぬ」
「優勝はアロマゲドンがいただく」
「存分に我の力を思い知るがいい」
「何であんたが威張ってんの?」
みかんの性能で勝ったのが丸わかりの中で自分の手柄の如く高笑いのあろま。ってトコへ鋭くツッコむみれぃの容赦無さも良い良い。周囲より高みに立っている悪魔、と思っているのはあろま本人だけという中二的空回り感がひしひしと伝わってきます。

障害物競走の上位4組が第二種目の「リンボー競争」へ進みます。ここでパッと映ったデフォルメキャラがかわいかった。レギュラーアイドルはもちろん定子&ちゃん子ちゃんさんもかわいいぞ。というかもし定子チームが優勝したら彼女たちがこけら落としライブステージに立った=ステージに立つつもりで参加したのだろうか?
始まったリンボー対決はドロシーを縛り付けて参加したシオンが無事に通り抜け、ハイジャンプと間違えて背面跳びを華麗にキメたみかんが失格となり、ちゃん子ちゃんさんは腹がつかえて失格に。あらら。そこは定子が出てあげないと(笑。そんなリンボー対決はクラゲモードでゆらゆら通り抜けたそふぃが見事な勝利を収め…それは競技としてアリなの?(笑。というわけでSoLaMi SMILE がアロマゲドンと同点トップに躍り出て、ってな情況を見守るクマは優勝(呪い)が射程距離に入ってしまって戦々恐々、Dressing Pafe もラストステージに残ったためウサギも油断ならず。ってなトコでCMのおしらせに割って入るめが兄ぃさんってばアピールしすぎです(笑

CM明けてBパートは最終種目の「山登り」。チームごとに二人三脚または三人四脚での競争とはこれまた某アニメと丸被りで妙な感覚でした。定番ネタとはいえこうも被りますか。最終種目はボーナス得点というお約束に「ずるいぞ」とクレームを付けるあろま、すると「悪魔が何言ってるぷり」と返すみれぃが正論(?)すぎて笑った。見事な切り返しがキマったドヤ顔も良い良い(笑。煽られてテンションMAXのあろまは「地獄の黒い炎」を叫び、すると黒い煙が周囲に漂い始め…七輪サンマのネタバラシから笑顔で水をぶっかけるめが姉ぇの容赦の無さったら。今回はどんだけカオスなのかと。
ほどなくスタートが切られるも、先の煙を吸ったらぁらがよろけてコケて大きく出遅れてしまいます。あらら。一方Dressing Pafe は白黒白黒と息を合わせて先行し、アロマゲドンはみかんがリードするもあろまは早くもグロッキー気味に。だめじゃん(笑。そんな状態でもあくまで「一緒に行くなの!」と笑顔で引っ張るみかんは、あろま主導と思われたアロマゲドンにて実際は…って感じ?

のっけから出遅れたSoLaMi SMILE は紆余曲折ありながらも「ぷりぷりかしこまっ!」と順調に歩を進めて先行組を射程圏内に捕らえ、するとネコ姐さんに唆されたクマが前に立ちはだかって「待つクマ!」と懇願…する間も無くそふぃの時間切れが来てしまってぷしゅ~とダウンしさあ大変です。髪の色が抜けて倒れ込み動けないそふぃ、すると両脇の二人がそふぃの体を引っ張り上げて支え、しかしそふぃは面倒を掛ける申し訳なさから「でも…」と及び腰に。
「チームで勝つってそういう事ぷりよ!」
「うん。面倒もみんなで掛け合って…」
「身も心も一つになるぷり!」
「うん!」
そこからの二人の言葉は「チーム」の何たるかを簡潔に語っていました。良い時だけではなく辛い時だって三人一緒、そのアツい言葉にそふぃは二人に体を預けて強く頷き…ギャグタッチの泣き顔なのにこっちの視界も歪んで困った。いいシーンです。そんなヒトコマを目の当たりにしたクマはそれ以上言葉を続けられずボーゼンと見守るのみ。
そふぃを抱えてえっちらおっちら坂を登り始めたSoLaMi SMILE の一方アロマゲドン(あろま)は既にKOしていて追い付くのは時間の問題、とはいえその先を行くDressing Pafe から大きく離され、みれぃの計算によると勝てる確率は0.02パーセントと絶望的でありました。
「確率って何? 私まだ習ってない!」
確率を理由に諦めかけているみれぃにハッパを掛ける、数字に捕らわれず前に進む気概を小学生の学習レベルに重ねたらぁらのセリフにグッときました。いいセリフ書くなあ。
「私も…諦めない。ライブするの!」
そんならぁらの思いが通じたか、クタっていたそふぃに再び火が入ってぷりぷりかしこまペースが上がり、KO済みのあろまを抜き去り…あろまに付き添ったまま「がんばってなの~」と笑顔で手を振るみかんの邪気の無さはホントに天使に見えてきた。というかやはりみかんが保護者ポジションなのね(笑

一方Dressing Pafe は邪魔するウサギを蹴飛ばした拍子に転んでしまってSoLaMi SMILE との差が詰まり、両チームとも気合いマシマシ終盤のデッドヒートが始まります。手が届きそうで届かない差をどうにか追い上げようと互いに励まし合い必死に進むSoLaMi SMILE、その諦めず頑張る姿を見たクマはついに折れます。
「わかったクマ。ミーが呪いを受ければいいんだなクマ!」
「わかったクマ! 結成してやろうクマ!」
「ハゲが何だおい! ミーは男ぜよ!」
「三人で…ライブできる!」
涙ながらに侠気を見せたクマの言葉にそふぃは最後の力を振り絞ってアクセルベタ踏み、一方先行のDressing Pafe は「誰がテープを切るか?」でモメた挙げ句にコケてしまい、その隙にSoLaMi SMILE がテープを切って見事優勝の運びに。おめでとうSoLaMi SMILE! ここ一番でチーム力の無さを発揮してしまった Dressing Pafe はいかにも後でモメそうな(笑
優勝が決まるや稲やクマの立ち会いで儀式を済ませてSoLaMi SMILE 再結成。全力で呪いにビビっていたクマでしたがもちろん呪いなど発動するはずもなく、何も起こらずキョトンとするクマ&その様子に驚くウサギで運動会ターンの締め。ネコ姐さんにいいように振り回された二匹の明日はどっちだ。

というわけでこけら落としライブの権利を手にしたSoLaMi SMILE はさっそくドリームシアターの前に立ち、新しくなったシステムでプリチケをスキャンしてコーデチェンジからステージへ。今回はドリームシアターを使うのみでライブそのものは今までどおりとの事でしたが、花道が無い円形ステージとステージを囲むように聳える暗めの客席は今までと雰囲気が全然違っていて結構新鮮でした。通常ライブでこれなら近々このステージで繰り広げられるであろう本当のドリームシアターライブはどうなってしまうのか今から楽しみです。
ステージの後に立つディスプレイパネルは客席から邪魔じゃ? と思ったら曲が始まるとすぐ半透明となりステージ演出の一部として溶け込む仕様に。これはかなり効果的でしたが曲やチームに合わせたステージセットを組めないと思うとちょっと寂しかったり。ディスプレイ越しのキラキラ演出が綺麗だけに難しいトコ。
曲は既に耳に馴染んだ「ドリームパレード」のSoLaMi SMILE バージョンでした。もう見慣れたと思ったけれどそういやそふぃがこの曲やるの初めてですね。シックなカラーのドリームハートレースコーデもよく似合っています。というか三人してキワキワすぎる。曲始まりのAメロ振り付けは例によってほぼ共通のコピーモーションでしたが、細かいトコで微妙にタイミングや仕草を変えて完全コピーの違和感を回避する工夫も窺えます。まあそんなん気にならないほど三人ライブの華やかさに魅入ってしまったけれど。お約束のキャッチーなローアングルカットインも三人揃うと破壊力が凄い(笑。そしてAメロ終わりから三人ライブのフォーメーションが始まります。

まずはそふぃがセンターに立って前へ出て、そこから回るようにステップを踏みながら三方向に向く流れは円形のステージを上手く活かしている感じ。こんな風にフォーメーションを見られるのもチームライブの面白い所です。そしてサビ入りのタイミングで背面ディスプレイに「SoLaMi SMILE」のロゴが浮かんでステージは一気に華やかに。キラキラのロゴをバックに満面笑顔で歌い踊る三人はどのアングルでも揺れるサイリウムの光が映り込んでライブ感が凄まじい。これだけでも円形ステージの効果は絶大でありましょう。ってなライブ風景を万感の思いで見守るクマに思わずシンクロしてしまった。
花道を使わないドラマ入りから発動した新ドラマは「ラブリーフラワーシンデレラ」。ドラマ名までシンデレラとはもはや狙っているとしか(笑。いつもはカメラを構えてふよふよしているクマがキャストとして参加しているのも新しいです。そこから三人揃ってチャームを掲げてサイリウムチェンジ! すると背面ディスプレイに各々のサインが浮かんで流れて盛り上がりは最高潮に。何だかこれって昔流行ったレーザー演出みたい? どーでもいいけどらぁらのサインが整いすぎてて自筆じゃないっぽい?(笑
「あ~! 目が覚めたクマ! 何て素敵なライブクマ!」
「ミーはもう迷わないクマ! SoLaMi SMILE 最高クマ!」
SoLaMi SMILE の大復活を見て目の幅涙のクマの隣でボーゼンと見つめるウサギの胸中や如何に。
「でかっ!」
ライブ後に排出されたプリチケはOPにある新型(ドリームプリチケ)でした。なるほどこういう流れで件の新型プリチケが出てくるのね。ってな大盛り上がりの一方で先を越されたDressing Pafe の三人はがっかりMAX。ドロシーにいつもの歯切れが無いのは土壇場でコケてしまった負い目があるのでしょう。
「白と黒を合わせ持つ者と心拙き小悪魔に我が預言書の洗礼を与えよう」
「SoLaMi SMILE が一緒になっちゃったから今度はシオンとドロシーを狙うなの?」
らぁら奪取に失敗して次のターゲットをさっそくロックオンのあろま。図星をズバリ突かれた照れ顔がかわいいけれど果たして首尾は如何に? 元々絆が希薄なDressing Pafe の仲間割れ(?)に乗じて一時的にも上手くいったら面白く転がりそう。
かーなーりカオスで力技な運動会展開でしたが終わってみればチームの絆や諦めない気持ちの強さが結果にきちんと反映されたド王道なお話でした。念願のドリームシアターがついに完成し、停滞気味だったチーム争奪戦も動きが始まり、次回はさらにその余波が…と目が離せないお話が続きそう。楽しみです。というかあろま計画だと余ってしまうレオナはどうすんだろ。何せそろそろ「娘」で通すには厳しいお年頃かもしれないし(下世話
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三人一緒に新たなステージへ。

暗い夜空を舞うヘリコプターから飛び立った空挺めが兄ぃは完成したてのドリームシアターへ降り立ち、例によってアピールしまくりのポーズをキメつつ「お披露目ライブ」のおしらせ。いきなり目立ってます。ところがまだ五人チームを結成しているアイドルがいないため、今回限りの特別ルールってことで――
「明日の運動会で勝ったチームがライブを行う事にしましょうか」
もういきなり訳が判らない(笑。こけら落としライブの出場権と運動会に何の関連が? と考えてもおそらく答えは出ないのでいつもどおり「システムですから」的な本作ならではの力技方便として捉えておきます。結果を鑑み強引に解釈すればチーム力の強化・確認のためってトコでしょうけれど…降って湧いた運動会でその展開を行うってと某アイドルアニメと思いっきりネタが被っちゃって何だかビミョーな気分だったり。制作のタイミング的に偶然の被りだろうけどこんな事もあるのだなあ。告知のバックに流れる「うんどうかい」ロゴのチープさが本作のスタンスを表しているような気がするのであまり深く考えない。
「運動会には出られるが、例え出て優勝したとしてもチームでのライブはできない」
めが兄ぃさんの告知に大盛り上がりのシアター前から離れて見守る六人娘。呪いに怯えるクマ&ウサギのおかげで未だ再結成叶わぬみなさんにとって運動会もお披露目ライブも意味がありません。ぷしゅ~。
「運動会に出る!」
ってなトコでシオンが何やら閃き、そんなシオンをみれぃが気に掛けてOPへ。

アバンラストの流れだとシオンが先に動きそうでしたがOP明けのシーンはレッスン室のSoLaMi SMILE でした。その先頭に立ったみれぃは呪いに怯えるクマに対して「運動会で優勝できたら儀式に立ち会ってもらう」という賭けを宣言。「賭け」ってくらいなので「優勝できなかったら再結成を諦める」って事だろうけどその辺の明言が無い辺りちょっとスッキリしない。どうやらDressing Pafe 側も同じ賭けを持ち掛けたらしく、つまり「負けたらどうする」について明言しないのは(どちらかが負けるため)後の展開がややこしくなる事を避けたのかも。ともあれ SoLaMi SMILE が優勝したら呪いが発動してしまうわけで、一方的な通告に怯えて固まるクマさん…を置いてレッスン室を出ていく三人でしたが――
「クマさんもチームなんだよ」
出際のそふぃの優しいセリフにグッときたトコで、廊下に出てぶつかったウサギとのココロの会話。「優勝なんてそう簡単にできるものじゃないウサ」と自分に言い聞かせるウサギに対しクマは「大丈夫クマ。なんてったってこっちにはそふぃがいるクマ」とあろう事かそふぃを厄介者扱いですっかり台無しに(笑。これは先のそふぃのセリフとの温度差がよく効いて互いの意識を浮き彫りにしていた感じ。まあクマは即撤回&自省していたのでそれほど深刻な話でもありませんが、とりあえず現状のクマはチームよりも自分の事情を優先している=カンタンに滅私に走らない辺り妙に生々しいとも言えるかも。作中では「呪い」というフィルターが掛かっていますが、これをリアルに置き換えたら…自分に厄災が降りかかる事を判りながら仲間のために動けるか? と考えれば今のクマ&ウサギの我が儘(に見える)行動もあながち否定できますまい。コメディチックに描かれていますが結構生々しい話です。
そんなこんなで運動会当日となりました。プリパラタウンに集う人々の前に「大うんどう会」の幕が掲げられ、いつものビルモニタには「アイドルだらけの大うんどう会」と表示され…この尽くチープすぎる雰囲気にはつい笑ってしまった。特にビルモニタのゴシックテキストはレイアウト指示がそのまま出てきたのかと。デザインする気すら無いってのは凄い割り切りと思う(笑
「う~っ、ワン!」
「ん?」
「ではなくてナンバーワンを目指して一勝に一度しかないお披露目ライブの権利を手にしてくださいね!」
めが兄ぃさんの寒いギャグに冷たく反応するめが姉ぇさんのキツさに笑った。

さてさっそく始まった最初の競技は障害物競走です。やる気まんまんのシオンに対し自分が出たいドロシーは一瞬の隙にシオンを網に絡めてまんまとスタート。もうこの辺りからDressing Pafe の非協調性が示されています。一方SoLaMi SMILE はやる気を出してるそふぃに対しみれぃが「らぁらに任せるぷりっ」、ご指名のらぁらは「かけっこ好きだからかけこまっ☆」と出場選手があっさり決定。みれぃにしても「残り時間」を考慮してそふぃの負担を減らすべく提案したと思われますし、即乗ったらぁらもおそらく同様の思いから。何も言えずしょんぼりしているそふぃがちょっとかわいそうだったけれど人選としては正解、チーム戦としてもこれで正解なので難しいトコです。
ほどなくスタートが切られて一斉に走り出したみなさん、の最後尾でバターン!と倒れる禎子&new mew に笑った。キミらどう見ても運動会は無理だろう(笑。続いてきゅぴこーん!と宙返りしながら青空へ飛び立つきゅぴこんちゃん…このたったワンカットなのに存在感が凄い。
などなど全員がスタートした後であろまの術(?)を受けてスタートしたみかんはターボを効かせて大追撃。跳び箱セクションでらぁらをひらりと飛び越え、平均台でドロシーを飛び越し、最後の関門わんこそばでも大食いキャラのパワーを遺憾なく発揮して逆転のトップチェッカーへ! 凄い身体性能です(笑
「フフ…運動と大食いでみかんに勝てる者などこの世にはおらぬ」
「優勝はアロマゲドンがいただく」
「存分に我の力を思い知るがいい」
「何であんたが威張ってんの?」
みかんの性能で勝ったのが丸わかりの中で自分の手柄の如く高笑いのあろま。ってトコへ鋭くツッコむみれぃの容赦無さも良い良い。周囲より高みに立っている悪魔、と思っているのはあろま本人だけという中二的空回り感がひしひしと伝わってきます。

障害物競走の上位4組が第二種目の「リンボー競争」へ進みます。ここでパッと映ったデフォルメキャラがかわいかった。レギュラーアイドルはもちろん定子&ちゃん子ちゃんさんもかわいいぞ。というかもし定子チームが優勝したら彼女たちがこけら落としライブステージに立った=ステージに立つつもりで参加したのだろうか?
始まったリンボー対決はドロシーを縛り付けて参加したシオンが無事に通り抜け、ハイジャンプと間違えて背面跳びを華麗にキメたみかんが失格となり、ちゃん子ちゃんさんは腹がつかえて失格に。あらら。そこは定子が出てあげないと(笑。そんなリンボー対決はクラゲモードでゆらゆら通り抜けたそふぃが見事な勝利を収め…それは競技としてアリなの?(笑。というわけでSoLaMi SMILE がアロマゲドンと同点トップに躍り出て、ってな情況を見守るクマは優勝(呪い)が射程距離に入ってしまって戦々恐々、Dressing Pafe もラストステージに残ったためウサギも油断ならず。ってなトコでCMのおしらせに割って入るめが兄ぃさんってばアピールしすぎです(笑

CM明けてBパートは最終種目の「山登り」。チームごとに二人三脚または三人四脚での競争とはこれまた某アニメと丸被りで妙な感覚でした。定番ネタとはいえこうも被りますか。最終種目はボーナス得点というお約束に「ずるいぞ」とクレームを付けるあろま、すると「悪魔が何言ってるぷり」と返すみれぃが正論(?)すぎて笑った。見事な切り返しがキマったドヤ顔も良い良い(笑。煽られてテンションMAXのあろまは「地獄の黒い炎」を叫び、すると黒い煙が周囲に漂い始め…七輪サンマのネタバラシから笑顔で水をぶっかけるめが姉ぇの容赦の無さったら。今回はどんだけカオスなのかと。
ほどなくスタートが切られるも、先の煙を吸ったらぁらがよろけてコケて大きく出遅れてしまいます。あらら。一方Dressing Pafe は白黒白黒と息を合わせて先行し、アロマゲドンはみかんがリードするもあろまは早くもグロッキー気味に。だめじゃん(笑。そんな状態でもあくまで「一緒に行くなの!」と笑顔で引っ張るみかんは、あろま主導と思われたアロマゲドンにて実際は…って感じ?

のっけから出遅れたSoLaMi SMILE は紆余曲折ありながらも「ぷりぷりかしこまっ!」と順調に歩を進めて先行組を射程圏内に捕らえ、するとネコ姐さんに唆されたクマが前に立ちはだかって「待つクマ!」と懇願…する間も無くそふぃの時間切れが来てしまってぷしゅ~とダウンしさあ大変です。髪の色が抜けて倒れ込み動けないそふぃ、すると両脇の二人がそふぃの体を引っ張り上げて支え、しかしそふぃは面倒を掛ける申し訳なさから「でも…」と及び腰に。
「チームで勝つってそういう事ぷりよ!」
「うん。面倒もみんなで掛け合って…」
「身も心も一つになるぷり!」
「うん!」
そこからの二人の言葉は「チーム」の何たるかを簡潔に語っていました。良い時だけではなく辛い時だって三人一緒、そのアツい言葉にそふぃは二人に体を預けて強く頷き…ギャグタッチの泣き顔なのにこっちの視界も歪んで困った。いいシーンです。そんなヒトコマを目の当たりにしたクマはそれ以上言葉を続けられずボーゼンと見守るのみ。
そふぃを抱えてえっちらおっちら坂を登り始めたSoLaMi SMILE の一方アロマゲドン(あろま)は既にKOしていて追い付くのは時間の問題、とはいえその先を行くDressing Pafe から大きく離され、みれぃの計算によると勝てる確率は0.02パーセントと絶望的でありました。
「確率って何? 私まだ習ってない!」
確率を理由に諦めかけているみれぃにハッパを掛ける、数字に捕らわれず前に進む気概を小学生の学習レベルに重ねたらぁらのセリフにグッときました。いいセリフ書くなあ。
「私も…諦めない。ライブするの!」
そんならぁらの思いが通じたか、クタっていたそふぃに再び火が入ってぷりぷりかしこまペースが上がり、KO済みのあろまを抜き去り…あろまに付き添ったまま「がんばってなの~」と笑顔で手を振るみかんの邪気の無さはホントに天使に見えてきた。というかやはりみかんが保護者ポジションなのね(笑

一方Dressing Pafe は邪魔するウサギを蹴飛ばした拍子に転んでしまってSoLaMi SMILE との差が詰まり、両チームとも気合いマシマシ終盤のデッドヒートが始まります。手が届きそうで届かない差をどうにか追い上げようと互いに励まし合い必死に進むSoLaMi SMILE、その諦めず頑張る姿を見たクマはついに折れます。
「わかったクマ。ミーが呪いを受ければいいんだなクマ!」
「わかったクマ! 結成してやろうクマ!」
「ハゲが何だおい! ミーは男ぜよ!」
「三人で…ライブできる!」
涙ながらに侠気を見せたクマの言葉にそふぃは最後の力を振り絞ってアクセルベタ踏み、一方先行のDressing Pafe は「誰がテープを切るか?」でモメた挙げ句にコケてしまい、その隙にSoLaMi SMILE がテープを切って見事優勝の運びに。おめでとうSoLaMi SMILE! ここ一番でチーム力の無さを発揮してしまった Dressing Pafe はいかにも後でモメそうな(笑
優勝が決まるや稲やクマの立ち会いで儀式を済ませてSoLaMi SMILE 再結成。全力で呪いにビビっていたクマでしたがもちろん呪いなど発動するはずもなく、何も起こらずキョトンとするクマ&その様子に驚くウサギで運動会ターンの締め。ネコ姐さんにいいように振り回された二匹の明日はどっちだ。

というわけでこけら落としライブの権利を手にしたSoLaMi SMILE はさっそくドリームシアターの前に立ち、新しくなったシステムでプリチケをスキャンしてコーデチェンジからステージへ。今回はドリームシアターを使うのみでライブそのものは今までどおりとの事でしたが、花道が無い円形ステージとステージを囲むように聳える暗めの客席は今までと雰囲気が全然違っていて結構新鮮でした。通常ライブでこれなら近々このステージで繰り広げられるであろう本当のドリームシアターライブはどうなってしまうのか今から楽しみです。
ステージの後に立つディスプレイパネルは客席から邪魔じゃ? と思ったら曲が始まるとすぐ半透明となりステージ演出の一部として溶け込む仕様に。これはかなり効果的でしたが曲やチームに合わせたステージセットを組めないと思うとちょっと寂しかったり。ディスプレイ越しのキラキラ演出が綺麗だけに難しいトコ。
曲は既に耳に馴染んだ「ドリームパレード」のSoLaMi SMILE バージョンでした。もう見慣れたと思ったけれどそういやそふぃがこの曲やるの初めてですね。シックなカラーのドリームハートレースコーデもよく似合っています。というか三人してキワキワすぎる。曲始まりのAメロ振り付けは例によってほぼ共通のコピーモーションでしたが、細かいトコで微妙にタイミングや仕草を変えて完全コピーの違和感を回避する工夫も窺えます。まあそんなん気にならないほど三人ライブの華やかさに魅入ってしまったけれど。お約束のキャッチーなローアングルカットインも三人揃うと破壊力が凄い(笑。そしてAメロ終わりから三人ライブのフォーメーションが始まります。

まずはそふぃがセンターに立って前へ出て、そこから回るようにステップを踏みながら三方向に向く流れは円形のステージを上手く活かしている感じ。こんな風にフォーメーションを見られるのもチームライブの面白い所です。そしてサビ入りのタイミングで背面ディスプレイに「SoLaMi SMILE」のロゴが浮かんでステージは一気に華やかに。キラキラのロゴをバックに満面笑顔で歌い踊る三人はどのアングルでも揺れるサイリウムの光が映り込んでライブ感が凄まじい。これだけでも円形ステージの効果は絶大でありましょう。ってなライブ風景を万感の思いで見守るクマに思わずシンクロしてしまった。
花道を使わないドラマ入りから発動した新ドラマは「ラブリーフラワーシンデレラ」。ドラマ名までシンデレラとはもはや狙っているとしか(笑。いつもはカメラを構えてふよふよしているクマがキャストとして参加しているのも新しいです。そこから三人揃ってチャームを掲げてサイリウムチェンジ! すると背面ディスプレイに各々のサインが浮かんで流れて盛り上がりは最高潮に。何だかこれって昔流行ったレーザー演出みたい? どーでもいいけどらぁらのサインが整いすぎてて自筆じゃないっぽい?(笑
「あ~! 目が覚めたクマ! 何て素敵なライブクマ!」
「ミーはもう迷わないクマ! SoLaMi SMILE 最高クマ!」
SoLaMi SMILE の大復活を見て目の幅涙のクマの隣でボーゼンと見つめるウサギの胸中や如何に。
「でかっ!」
ライブ後に排出されたプリチケはOPにある新型(ドリームプリチケ)でした。なるほどこういう流れで件の新型プリチケが出てくるのね。ってな大盛り上がりの一方で先を越されたDressing Pafe の三人はがっかりMAX。ドロシーにいつもの歯切れが無いのは土壇場でコケてしまった負い目があるのでしょう。
「白と黒を合わせ持つ者と心拙き小悪魔に我が預言書の洗礼を与えよう」
「SoLaMi SMILE が一緒になっちゃったから今度はシオンとドロシーを狙うなの?」
らぁら奪取に失敗して次のターゲットをさっそくロックオンのあろま。図星をズバリ突かれた照れ顔がかわいいけれど果たして首尾は如何に? 元々絆が希薄なDressing Pafe の仲間割れ(?)に乗じて一時的にも上手くいったら面白く転がりそう。
かーなーりカオスで力技な運動会展開でしたが終わってみればチームの絆や諦めない気持ちの強さが結果にきちんと反映されたド王道なお話でした。念願のドリームシアターがついに完成し、停滞気味だったチーム争奪戦も動きが始まり、次回はさらにその余波が…と目が離せないお話が続きそう。楽しみです。というかあろま計画だと余ってしまうレオナはどうすんだろ。何せそろそろ「娘」で通すには厳しいお年頃かもしれないし(下世話
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