2015-07-02(Thu)

響け!ユーフォニアム #13 さよならコンクール

北宇治高校吹奏楽部、いざ京都府大会へ! 

euphonium_13_00.jpg

大団円の最終回でした。

何ら事件やトラブルが起きるわけでもなく、ただ淡々と地区大会参加の裏表を描き、十中八九判っている結果に向かっているだけの映像で、まさかこれほど心を動かされるとは。

euphonium_13_01.jpg

euphonium_13_011.jpg

OP無しで始まった最終回は京都府大会当日の早朝、朝五時起きの久美子の部屋から。目覚まし時計の秒針が12に合った瞬間に止める手が伸びる=目覚ましより先に起きていたという事でしょう。すなわちこのコマ一つで久美子の緊張・大会への昂ぶりを表しているのですね。いきなり感心。ベッドから出た久美子は床に広げた譜面を手に取りユーフォ担当の23小節目から指で追って再確認、そして制服に着替えると髪を戦闘モードのポニテに纏め、スカートを膝丈に下ろして気合い一発出撃準備完了です。いろいろ芸コマすぎる。ちなみに真夏なのに冬服を着ているのはこれが学生のフォーマルスタイルだからとか。なるほど。暑いのに大変ね。

そんなこんなでサッサと身支度を済ませて家を出る久美子。開けたドアの隙間から漏れる光はいかにも大会(晴れ舞台)への出陣をイメージさせ、そのまま一旦家を出たものの定期を忘れて引き返し…玄関を開けるとそこには普段口うるさいお姉ちゃんが立っていたという。妹を気に掛けて起きていたのにイマサラの照れか結局見送りに出られず、ってなトコで引き返してきた久美子とバッタリ? 気まずそうに一瞬目を逸らし「おはよう」の間が絶妙でした。思えば久美子が帰ってくる度に玄関に出て、何かと部屋に入ってきては話し掛け、そしてこの見送り未遂。何だかんだ言いながらいいお姉ちゃんです。

euphonium_13_02.jpg

乗り合わせた電車にて麗奈と仲良く肘でドツキ合う早朝の通学風景から朝の学校の風景へ。誰もいない低音部屋で一人ユーフォを抱えるあすか先輩はこれまでの吹部生活をしみじみ振り返っているのでしょうか。このカットを筆頭に今回のあすか先輩は妙に寂しげで、表向きはいつものテンションをキープしていたものの、事あるごとにいかにも意味深な描写が入って謎多き美人の謎が深まるばかり。演奏直前の久美子との会話から想像するに「さすがに全国なんて行けるはずがない=吹部カツドウは今日で終わり」と考えていたのかも。

晴香部長と香織先輩の「さすがに暑いよね~これ」「ね~」から始まる何気ない会話の自然さが良い。以前の焼き芋話もそうだけどこの二人の会話はお互い勝手知ったる仲っぽく、短いシーンで自然に仲良い感じが伝わってきます。早くも音出しを始めている校舎に入ると大会準備に忙しいみなさんの様子を暫し。最終回だけにここぞとばかりモブキャラ祭の様相でした(笑。各動きを見ているとどの子もかわいい&個性的で、何というかこのレベルのキャラたちがその他大勢扱いである本作の贅沢さをイマサラながら感じます。

さて部員が全員集まっていよいよ本番へ向けての空気が高まってくると、緊張で落ち着かない久美子の描写がポンポンと入り始めます。部長の話や譜面隠しを配るあすか先輩が意識に入って来ないほどの緊張…を見守る秀一…を見つめる葉月の構図がなかなか辛い。その後の楽器運搬シーンで特に意識も遠慮もなく以前のまま会話していたのもまた辛い。いろいろ抑えてるんだろうなあ。

一方職員室ではタキシード姿の滝先生が譜面ケースの写真に向かって「行きましょうか」と呟いて…この写真の女性は誰なんだろ? よく見ると指輪をしている辺りベッタベタなら亡くなった奥さん? そしてこの人がもしトランペット奏者だとしたらなかなか壮絶なドラマですが結局何も明かされないまま終わってしまって残念無念。

euphonium_13_031.jpg
euphonium_13_03.jpg

例によって檄を飛ばす松本先生に遅れて駆け込んできた滝先生、のタキシード姿にポッと見入っちゃう麗奈かわいい。続いて夏紀先輩たちサブチーム「チームモナカ」からA編成のみなさんへお守り贈呈。正規メンバー同様大会に向けて忙しい中、部員全員のイニシャルを入れたお守り(チーム名どおりのモナカ型?)を手作りなんて泣かせます。ほんといい子たちです。

「小笠原さん、部長からみなさんへ何かひと言」

お守りに賑わう部員たちを前に滝先生は部長へ挨拶を促し、いきなり振られてキョドる部長を例によってあすか先輩が茶化し、などなどお約束をこなしながら(笑)もきちんと挨拶を語り、拳を突き上げ「北宇治ファイト!」とみんなをリードできるようになった。地味に部長の成長も描かれていますね。その一部始終を暖かく見守る松本先生の表情も良かった。私はこういう小姑タイプ…普段は必要以上にガミガミ厳しいけど心の中では的なキャラが大好物なのでこのヒトコマだけでニマニマが止まらず。などと拳を突き上げ盛り上がる中で一人しんみり目を伏せるあすか先輩がまたしても意味深。

euphonium_13_04.jpg

「失敗したらダメだって思うから緊張するんです」
「私の演奏テクニックを見よ!って思えばいいんです!」

移動のバスが会場に着いてみなさん降りた後、緊張する久美子とみどりの会話は、みどりの上級者メンタルにさすがと言うしか。自分が失敗するなんて考えもしない、大舞台で演奏する事が楽しみで仕方がない。高校一年生でこの境地に立てるってのは余程の修羅場をくぐって培われた自信があるのでしょう。

その後会場に入って機材搬入のシーンにてサンフェス回でチラリと出てきた立華のトロンボーンちゃんと遠目に再会。あの時交わした再会の約束を守れましたね。とはいえお互い忙しいので遠くから軽く手を振るだけ、この距離は「以前の仲間でも今は母集団が違う=ライバル同士」である事を意識させます。

「久美子、結ぶの手伝って」

そんな再会に割って入るように現れた麗奈。わざわざ立華に背を向けて=久美子をそちらに向けないように座る辺り周到です(笑。「キツめがいい」のリクエストどおり襟足からグッと引っ張って髪を纏め、髪ゴムを二度通すアクションまでじつに細かくてイマサラながら京アニ作画の拘りに感心したり。地味に凄いです。

「黄前ちゃん。ん」

ってなトコへ現れた夏紀先輩は暖かい目で久美子を見つめてグータッチ。私の分も頑張って吹いて、任せてください、と一瞬のグータッチでエールの後、飄々と歩き去る後姿も彼女らしくて素敵です。せっかくこんないい先輩になってくれたのに今回でオシマイなんてそんな。奇跡のポニテ三連星も今回限りか…。

euphonium_13_05.jpg

ほどなく全員が控え室へ移動し、スタッフちゃんの「この扉を閉めたら音出しして構いません」に続いてドアが閉まった次の瞬間、堰を切ったようにチューニングを始めるみなさん。わかるわかる。なかなか音が合わなくて焦っちゃったり本番直前の緊張感に溢れています。チューナの描画も細かくて感心。吹部のチューニングは442Hzなのね。私はA(440Hz)が染み込んでいるので何か変な感じ(笑。そして滝先生の一振りで一斉のチューニング確認。ここでペットボトルの水が震える(共振している)=全員のピッチが完全に合っている=チューニングもろくに合わせられなかった初期からの変化をヒトコマで表した演出に思わずさぶいぼが立った。凄いな。

「そろそろ本番です。みなさん、会場をあっと言わせる準備はできましたか?」

練習中の厳しさから一転して生徒たちを讃えた滝先生は続いてこう問い掛け、胸が詰まって答えられない生徒たちに同質問を繰り返して答えを促すと一斉に「はい!」、そしていざ出撃の段に――

「ではみなさん行きましょう。全国へ」

ドアを開いて手招くまでの全てが粋すぎて、この段階でもう画面が滲んでたまらない。

euphonium_13_06.jpg

出番直前の舞台袖にて久美子の緊張はますます高まり、緊張を解し合う部員たちから外れて一人目を瞑り…ってなトコへ現れた秀一とのやり取りが微笑ましいやらどうしましょうやら。緊張を指摘されて突っぱね、からかわれて足を踏み、少しは緊張が解けた?と思いきや、しかし会場からの拍手が聞こえる=直前の学校の演奏が終わるとガッチガチの緊張MAXに逆戻り。

「大丈夫だって。あんなに練習したんだからさ」

久美子がいかに頑張ってきたか知っている秀一はベッタベタのセリフで励まし、一方久美子は秀一なんか(笑)に見透かされて励まされる不本意に頬を膨らしながら、しかし無言で拳を差し出し…気付かない秀一の足を蹴飛ばしてのグータッチの一連まで不器用すぎて微笑ましすぎてニマニマが止まらない。

euphonium_13_07.jpg

いよいよ北宇治の出番となってステージに上がる面々、の一方でチラリと映った客席に現れた、いかにも意味ありげな女の子は何者? 結局何も語られなかったので明かされるなら二期頼みか。ううう。

「何か、ちょっと寂しくない?」
「あんなに楽しかった時間が終わっちゃうんだよ?」
「ずっとこのまま夏が続けばいいのに」
「何言ってるんですか? 今日が最後じゃないですよ?」
「私たちは全国に行くんですから」
「そうだったね。そう言えばそれが目標だった…」

いつになくセンチなあすか先輩は、以前の久美子のように「全国へ行く」という目標を本気にしていなかったのかもしれない。冷静に考えてあの状態だった吹部が全国に行けるはずがなく、ガラッと変わった部の空気に合わせてはいたものの、心の中では「全国なんて無理」と踏んでこの大会が最後と考えていた。計算高くプライドが高い人ならではの潔さというか、無茶を承知でアツくなっても無意味と悟っちゃっているというか。そんな状態でもダントツに上手いあすか先輩のポテンシャルが計り知れない。

一方「本気」のアツさを知ってしまった久美子は本気で全国へ行く気なので「終わり」と言われてもピンと来ない。以前の自分を鏡に映したようなあすか先輩を前にして、久美子の「本気」を際立たせる作りはなかなか巧みです。思えば今回あれほど緊張しまくっていたのも本気ゆえ、絶対に全国へ行きたいと思えばこそ絶対に失敗できないわけで、だから始終緊張しまくっていたのでしょう。きっと中学時代の久美子は今回ほどの緊張を味わったことが無いんだと思う。だからどうしていいのか判らず一人で震えていたのかも。

そしてステージの照明が入り、あすか先輩とアイコンタクトを交わし、場内アナウンスと共に滝先生が指揮台に上がっていよいよ北宇治高校吹奏楽部の演奏が始まります。

euphonium_13_08.jpg

まずは課題曲「プロヴァンスの風」から。クラリネットの体の揺れからピッコロのアップ、そして次々と映される吹部の演奏は緊張感がありありと伝わってきます。運指部分を絶妙に追いやっているアングル取りに作画パワーの兼ね合いを感じましたが、それを差し引いても心地よい緊張感に包まれたステージの空気が伝わってきてすっかり見入ってしまいます。こう一斉の演奏シーンを見ると他パートの練習風景とかも本編で見たかったなあと思ってしまったり。上でも書きましたがこれだけのキャラをその他大勢扱いなんてもったいなさすぎる。

《全国に行けたらいいな。中学生の頃からそう思ってた。だけどそれは口先だけの約束みたいなもので、本当に実現させようなんて一度も思った事なかった。だって期待すれば恥をかく、叶いもしない夢を見るのは馬鹿げた事だと思ってたから。だけど願いは口にしないと叶わない。絶対全国に行く》

演奏中に入ったモノローグは前回までの12話掛けた久美子の変化=本作のテーマを表すものでした。中学時代のダメ金エンドを斜に構え、その時の麗奈の悔し涙を理解できず、入学した高校吹部の暴れん坊将軍を聴いて呆れ果て、楽器を続ける事すら怪しかった久美子が「本気」の輝きを見つけた。回想イメージラストに入道雲に重なるカットは真夏の暑さに負けない久美子の熱量を示すようでじつにアツい。今持てる力を全て吹き込むべく正面から捕らえた表情もいい顔してます。そんなこんなで課題曲が終わり、続いて自由曲「三日月の舞」へ。

euphonium_13_09.jpg

高らかなトランペットの響きから始まった曲は引き続き極限の集中力で煌びやかな旋律を紡ぎ出す。その表情やアクションの描写、カット割りの妙などなど、吹奏楽部のライブシーンをアニメーションでここまで描くってのは手放しで凄いと思う。譜面に大書された「全国」の文字もアツいな。他キャラの譜面にもいろいろ書いてあってじつに微笑ましい。いかにも部活!って感じでこういうのって何かいいね。低音パートの入りでユーフォ二人のアイコンタクトも良かった。秀一が苦戦していたパートを吹ききって滝先生ニヤリの一瞬も気が利いてます。芸コマ。

そして曲は中盤に進み注目のトランペットソロへ。指揮台の滝先生から麗奈へのアイコンタクトの瞬間全身さぶいぼ、というか全力全開で頑張ってる吹奏部員の熱気にアテられてずっと画面が滲んだままで困った。

euphonium_13_10.jpg

件のソロパートは滝先生と麗奈が世界を作っちゃってるというか、麗奈が滝先生しか見ていない事がアリアリと伝わってきますね。そのソロを両隣で聴く二人の表情描写も良かった。未だ未練がありそうな優子先輩と至近距離で実力差を思い知りつつ聴き惚れる香織先輩…本当にトランペットが好きなのだなあ。そんなソロパートを袖で聴いてた葉月は感動の涙ナミダ、ってな葉月をギュッとする夏紀先輩がまた良い良い。ほんといい先輩になってくれました。などとアツい北宇治ステージの一方で出番を控えて緊張MAXの立華トロンボーンちゃん。一年生で名門校のレギュラーって事は相応に上手いんだろうけどプレッシャーもハンパなさそう。しかも緊張を解してくれる仲間も近くにおらず、一人で震える姿は北宇治と対称的であります。名門ゆえの厳しさに晒されるトロンボーンちゃんと、名は無くともアツく暖かい仲間に囲まれた久美子は吹部ライフとしてどちらが幸せなのだろう。

ってな中で結構冷めた表情で演奏を続けるあすか先輩。隣の久美子が全力全開なので余計冷めて見えるけれどこの人はこれがデフォなのかな? ほどなく迎えたフィニッシュでは汗を散らすほどアツくなってる滝先生、日常描写では昼行灯or冷徹練習鬼の彼が見せるアツさ、ひょっとして一番本気で全国を目指しているのはこの人なのかもしれない。

euphonium_13_11.jpg

そして運命の結果発表へ。緊張で息を荒げて拳を握り、ギュッと目を閉じ結果を待つ。本気で頑張った後の結果発表は、ダメ金で満足していた中学時代とは桁外れの緊張に包まれていました。見ているこっちも胃が痛い(笑。はたして貼り出された結果は金賞…金賞というだけで涙を溢れさせる麗奈は鋼メンタルに見えて部内のゴタゴタによるプレッシャーが凄かったのかも。件のソロをきっちり勤め上げて結果を出せた=香織先輩への義理を果たせたという安堵もありそう。周囲のメンバーも涙を流し抱き合って金賞受賞に歓喜の声を上げ、しかし久美子だけは「金だ…」と呟き見つめるだけ。これは中学時代のリアクションと同じなれど胸中はまるで違うというベタベタながら面白い作りです。

「えー、この中より関西大会に出場する学校は…」

euphonium_13_12.jpg

緊張の面持ちで審査員の次の言葉を待ち、発表された学校名は…ってトコで音声が止まり、結果については吹部各位のリアクションからご判断くださいという作りは、絵で見せるアニメーションの醍醐味を久しぶりに堪能した感じ。厳しい練習を乗り越えて得た結果に歓喜する繊細な表情描写は、感動感激が伝わりすぎてこっちまでグチャグチャになってしまった。鬼軍曹の目にも涙のヒトコマはお約束なれど破壊力アリアリ、やはりこの人は誰より生徒思いの先生だったのです。贅沢言えばここへ係るエピソードがいくつか欲しかったけれど1クールぎゅうぎゅうでは無理な望みか。

などなど歓喜の渦の中で一人そっと目を閉じるあすか先輩の胸中が読めない。その表情は感激を噛みしめているようにも見えるし、今回で終わらなかった事に失望しているようにも見える。この流れで後者は無いだろと思いつつ、今回のあすか先輩を見ていると後者の方が正解のような気もして難しい。涙を散らして久美子に抱き付く麗奈のカットは顔近すぎスキンシップしすぎっぽいけれど、ここに至る久美子とのアレコレを思えば抱き付いちゃう気持ちも判らんでもありません。

そういやこの二人は本当に仲が良くなりましたが、一応四人組設定だったはずの残り二名は、久美子はともかく麗奈との接点がほとんどないまま終わってしまって残念。今回に至ってもお守りを渡すとき葉月が「高坂さん」呼びのまま(というか葉月と麗奈の直接の会話ってこれくらいしか浮かばない、みどりに至っては…)で、結局EDに見られるような仲良し四人組はイメージ映像以上のモノが無かった。ランチを一緒に食べよう誘おうとかやってた時に何か進展があるかと思ったのだけれど結局何も起きずに終わってしまいましたし。ラストのメイン(?)四人娘のカットも明らかに距離が近い久美子&麗奈に対して「とりあえずフレーム内に入ってみました」ようにしか見えず正直ビミョーだったと言えなくなくも(略

「そして、私たちの曲は続くのです」

続いてください。いや割と本気で。ストーリーの区切りとしては非情に綺麗に纏めてくれましたが、これでオシマイなんて寂しすぎる生殺しすぎる。キャラに馴染んだタイミングでオシマイってのは1クールもののサダメとはいえ、本作はキャラへの感情移入がかなり高かったので久々に別れが辛い。1クールものでこれだけ入っちゃうのは珍しいかも。ひょっとしてTARITARI以来くらい? あれも終了後の喪失感がハンパなかったし。

euphonium_13_ed.jpg

最終回のメモリアルエンディングテーマは「DREAM SOLISTER Wind Orchestra Ver.」。通常OPテーマ曲の吹奏楽バージョンとは本作らしいというか、じつに粋な締め方であります。クレジットが流れる横でこれまでの名場面がパッパと映る作りはお約束ですが…本当に終わってしまうのだなあとしみじみが止まらない。そしてラストカットは金賞の賞状を掲げた全員の記念写真。みんないい顔してます。この笑顔にいつかまた会えますように。


※軽く総評
実を言えば第1話からドハマリしていたのですがこのレビューを書き始めたらダラダラに歯止めが掛からない事が判りきっていた(笑)のであえて触れず、それでも第11話の出来に我慢しきれず今に至るという次第。ストーリー的には例によって原作未読で追っていましたが、それほど凝ったストーリーや設定でもない(悪く言えば凡庸・地味)ので置いてけぼりも食らわず、未読の特権(?)で毎度毎度ドキハラしながら楽しませていただきました。吹部ではありませんが私も楽器を少々嗜む身なので楽器あるある的な面白さも。

最初は冷めていた久美子が吹部カツドウを通じて本気のアツさを手に入れるまでを12話かけて丁寧に描いたのは好印象。一見無関係そうな中盤ストーリーもその主テーマにきちんと繋がっている辺りなかなか上手く出来ていたと思います。ただ吹部か抱える闇の部分(昨年度の大量退部事件?)についてもう少し尺を割いてくれたらありがたかったかな。久美子(新入生主観)から見た現状というスタンスならこの作りが正解かもですが、俯瞰からの視聴者視点からすると先輩たちの不自然な挙動に少々焦れる部分がありましたから。その辺がもう少しクリアだったら再オーディション騒動の見方も変わったような気がしますし、吹部全体の群像劇としてもっと楽しめたと思う。中盤のどこかを削って「0話」的なエピソードを丸一話使って入れても面白かったかも? あと今回最終回に至ってなお伏線撒きらしきカットが散見されたのはビミョーというか歯がゆいというか。これで2期が無かったら詐欺もいいトコ(笑

作画面ではもはや言うに及ばず。部活アニメは多々あれど吹奏楽部なんてあらゆる面で大変な題材をアニメーションで見られ、しかもこの出来映えで完走してしまったのはさすが京アニと言うしかありません。他の制作会社だったら2話で総集編入るレベルの画面密度ですもの(笑。キャラ作画だけ取ってもモブキャラまで整いすぎているゆえメインキャラたちが浮かび上がらないってのが贅沢な悩みっちゃそうかも。シーンの空気感やキャラの内面を映し出す繊細な演出も見どころで、特にオーディション以降の各シーンは一瞬も目を離せなかったほど。音楽が題材らしく音の演出もよく出来ていました。第1話の暴れん坊将軍なんて久美子と同じ顔で見ちゃいましたし(笑。ビミョーにピッチがズレてるトホホな演奏が滝先生の指導によって揃っていく過程も実感でき、今回に至って一糸乱れぬ見事な演奏を聴かせてくれた。ベッタベタな作り物と判っていても感動が止まりませんでした。

というわけでラスト3話しかレビューしませんでしたが「響け!ユーフォニアム」は今回でオシマイ、レビューもオシマイです。お疲れさまでした。

euphonium_13_eyecatch.jpg

     

関連記事
スポンサーサイト

↓記事が役立ったら一票どうぞ。
にほんブログ村 アニメブログ 深夜アニメ

trackback url


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

trackback

響け!ユーフォニアム

響け!ユーフォニアムに関するアニログです。

響け!ユーフォニアム 第十三回「さよならコンクール」[終]

評価 ★★★ 愛だよ~                 

響け!ユーフォニアム 第13話(終) 『さよならコンクール』 最高に盛り上がった状態で終了...ここで終わりなの?

久美子がポニーに戻った!可愛さ3倍増に見える。これまで変なおばさんパーマにしてたのは最後にとっておくためか。そして妙な違和感感じたと思ったら…。暑いね。そうか、冬服着てますね。でも夏服の娘もいる。夏服はオーディションに落ちた方だった。出られる人と出られない人の差が目でわかる、ちょっと残酷。みんなのためにお守りを作ってきました!彼女たち前向きです。 会場をあっと言わせる準備は出来...

響け♪ユーフォニアム TokyoMX(6/30)#13終

最終回 第13回 さよならコンサート 京都府大会の当日。チューバとユーフォゆるキャラをかばんに付けている久美子。電車でも指使いの練習、麗奈と一緒に並ぶ。早く登校して音出しするあすか。7時にトラックが到着して楽器を運び出し始める。 サブメンバーは夏服、チームモナカがお守りを作った。全員に配る。バスで到着、メンタルの強い緑は久美子の緊張を解く。緊張すると指使いを練習する久美子。麗奈は全国に行くと...

響け!ユーフォニアム 第十三回「さよならコンクール」

響け!ユーフォニアムの第13話を見ました。 第十三回 さよならコンクール 遂にコンクール当日を迎え、たった12分のために青春のすべてをかけて練習してきた北宇治高校吹奏楽部の演奏が始まる。 「春、あなた達は全国大会を目指すと決めました。向上心を持ち、努力し、音楽を奏でてきたのは全て皆さんです。誇ってください。私達は北宇治高等学校吹奏楽部です。そろそろ本番です。皆さん、会場...

comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

プロフィール

nobuma


Author:nobuma
リンク、TBはご自由にどうぞ。
※連絡先(☆を@に):
seaside_megane☆yahoo.co.jp

イヴの時間
当blogはイヴの時間を応援しています。
アイカツスターズ! ステージソングまとめ

アイカツ! ステージソングまとめ

アイカツ! ライブステージムービーの変遷

Twitter
最近の記事
カテゴリ
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 
ブログ内検索
Bookmark
RSSフィード
Amazon
Powerd by FC2