2015-07-19(Sun)

プリパラ #54 あくまのミュージアムクマ!

マスコットの怨念・パランチュラが棲まうプリパラミュージアムへ!

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と思ったらプリリズミュージアムでした。

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「今日もいいお天気ね」
「私たちと一緒にドリームチームになってくれたら嬉しいな」

チーズトーストをパク付きながら青空の下ゆったり過ごすふわりのトコへSoLaMi SMILE がやってきて開口一番ドリームチームへのお誘い。ってなトコを遠目から見ているDressing Pafe、そして木の上から見ているアロマゲドン。などなどふわり登場以来隙あらば勧誘、何が何でもうちのチームへ!の流れはいろいろ都合があるのだろうけどどうにも気分がよろしくない。ふわり本人と心底解り合って「一緒にやろうよ!」というわけでもなく、ただ彼女が持つポテンシャルだけを理由に、極端な話「よう知らん子だけどこの子を入れれば勝てる」みたいな認識(高性能パーツ扱い)で取り合っている様は1stシーズンで培った「チーム」の位置付けを全てぶち壊してしまっているようにさえ思える。掻き回しヒール役のアロマゲドンはともかく、SoLaMi SMILE とDressing Pafe がふわり(新キャラ)を取り合うシーンを見ると何だかゲンナリするようになってしまった。閑話休題、そんな様子を窺うネコ姐さんが今回の舞台である「プリパラミュージアム リニューアルOPEN」の情報を得て一計を案じアバン引き。

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前回ラストでプリンス様から贈られた包みは新ドラマの絵コンテ…ではなく一枚の絵画でした。「輝け! ゴージャス・セレブ・プリンセス」と題されたプリンス様作のドラマはいかにもプリンセスしている煌びやかなもので――

「私が考えた今のメイキングドラマより何倍も素敵です」

当のふわりは目ぇキラキラさせて喜び、教育係の大神田校長も大張り切り。しかし傍から見たらそれはふわりらしさの欠片もない、いかにも「理想の押し付け」で、なのに無垢に喜んでいるふわりを見ると果てしなく悲しい気分になります。おそらくこの気分をフルブーストするような展開がこの先待っているのだろうなあ。ううむ。

 あなたを天使のミュージアムに招待します。
 メイキングドラマの勉強にいかが?
 プリパラミュージアム

ドラマをもらってさあレッスン! というタイミングで窓から飛び込んできた「招待状」と題された一片の紙。いかにも子供の手書き風のそれはいかにもあろまの仕込みであります。悪魔の羽根描いてるし(笑。続いてシオン&みれぃへ、こちらは「ふわりちゃんと仲良くなれるかも?」とふわりを餌に件の招待状を送り込んで仕込みは完了。場所を示す「この辺」の表記がかわいい(笑。などと着々と計画を進めて高笑いのあろまはお約束として、その隣でアンパンまんとメロンパンまんを頬ばるみかんが最近ちょっと怖い。

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「やっぱりあんたたちもふわりをゲットするために来てたぷりね」
「それはこっちのセリフだよ! ふわりはDressing Pafe のものだからね!」
「えっ? え!?」

招待状のとおりプリパラミュージアムに集まったみなさんは、さっそくふわりを取り合う口論を始めます。「ゲット」「もの」と完全に物扱いです。ふわりはメイキングドラマの勉強をするために来たのに、いきなり始まる自分を取り合う口論のド真ん中で戸惑うばかり…何かもう見てらんない。続いてマスコットたちがやってきてこの建物の曰く語り。

「昔むかしの事じゃったクマ。プリパラミュージアムのあった場所には、アイドルたちに捨てられたマスコットたちの墓場があったそうなんじゃ。マスコットたちの悲しみはやがて呪いとなり、怪物パランチュラを生み出したそうなウサ。このミュージアムに入った者はマスコットのゾンビに追いかけ回され、呪いのコーデにチェンジさせられ、最後はパランチュラに…食べられてしまうクマ!ウサ!」

呪いや何やらあからさまに怪しい、というか例によってネコ姐さんに言いくるめられてるの丸わかりでビビリまくるクマ・ウサギ・トリコたちの忠告を、聡明なみれぃ&シオンはもちろん全く気にも留めず――

「呪いなんて100%嘘ぷり。何としてもふわりをゲットするぷり!」
「悪霊退散! ゾンビなど一網打尽にしてくれる!」
「さあふわり、一緒に行くぷり!」
「レッツイゴー!」
「ええっ! あっ、はい」

戸惑うふわりの手を引っ張ってミュージアムにカチ込んで行く。ううむ。ふわりの気持ちも考えず「ゲット!ゲット!」と張り切る様はやはりどこかおかしい。これじゃふわりを人形扱いしている(であろう)プリンス様と同じです。わざとやってるの?と思えるくらいに…おそらく後の演出上わざとやってるんだろうなあ。もしそうでないなら約4年続いたシリーズレビューを切るレベルで不愉快。チームメンバーゲット!に振り回されるふわりが不憫でなりません。

それはそーとして置いて行かれたビビリ組2名の表情が良し、その後でしっかり手ぇ繋いでる二人が微笑ましい。などなど以前笑い飛ばした混成ペアを軸にチームを組んで見せて欲しいトコ、というか先の混成ペア展開がガンガン来るかと思ってたのに現状全然来なくて残念すぎる。

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「プリンセス緑風ふわりに告ぐ。今すぐ我がチームと契約せよ!」

みなさん揃ってミュージアムに待ち構えてたあろまが予言書片手にまたチーム勧誘です。まあこの子はこれでいい(笑。戸惑うふわりへ魔方陣を落とし、ナンタラ呪文を詠唱するとマスコットゾンビが現れ…いかにもコスプレのゾンビに笑う。とはいえ現場のみなさんはいきなり現れたゾンビを素直に怖がり逃げ回り、出した張本人まで逃げ回ってて何やってんだか(笑。こんな時でもマイペースのそふぃさすが。そして「みんな楽しそう」と笑って見守るふわりも我が道を行きすぎ、と思ったけど山育ちのふわりはゾンビ自体を知らないのか。

「ふわり、逃げなきゃ!」
「え? う、うん」

笑って見ているふわりの手を引いて逃げるらぁら。この辺は主人公特権か?

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さてここから始まるミュージアム内のドタバタは、シリーズの系譜を示すが如くプリティーリズムシリーズのネタが詰め込まれ…これじゃプリパラミュージアムというよりプリリズミュージアムです。と思ったら今回演出は菱田氏、懐かしい絵面の数々はシリーズファンへのご褒美か。ってなわけで諸々ネタの列記を。

まずタペストリーの間に飾られていたのは、左からみおんのビューティフルワールド、あいらのオーロラライジングドリーム、りずむのスターダストシャワー…色的にはかなめバージョンっぽい? 端に置いてる機織り機はRLのいとの母ちゃんの機織り機? みれぃが手ぇツッコんだ「真実の口」はADのマスコット「ラビチ」です。懐かしい。

シオンが戦うスペースはRLのプリズムストーン店内ディスプレイマンマです。並んでいるのはプリズムストーンメーカーDX? 手前にバトポンが映り込んでて笑う。これも懐かしいな。壁に飾られているのはDMFのフラッシュグローブ、シオンが握った剣はカヅキ先輩のバーニングソードです。アツい! 飛び散った破片を洗ってキラキラのプリズムストーンに変わり、飛び出すみかん(笑)が構えたのは新型プリズムストーンメーカーです。パッと見で判ったのがこのくらい。

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「真中らぁら! あとは汝さえ落とせばプリンセスは我がものとなる」

先のタペストリーの間に逃げ込んだらぁら&ふわり、ってなトコへ他メンツを片付けて高笑いのあろまがやってきてマスコットゾンビを嗾け…すると天井から緑の目を光らせたクモが降りてきてさあ大変です。打ち合わせに無い巨大クモ「パランチュラ」の出現にゾンビたちは早々に逃げ出し、アロマゲドンは蜘蛛の糸に捕らわれ、いよいよらぁらたちのピンチ! パランチュラの激しい攻撃に倒れ込んだふわりはしかし床に張った蜘蛛の糸に目を奪われ、ほどなくらぁらも捕らわれ、続いてふわりもあっさり捕らわれ――

「呪いの糸だなんて…」
「そう、これまでアイドルにこき使われてきたマスコットたちの怨念パラ~!」

緑色の目を光らせながらふわりに襲いかかるパランチュラ。危うし!

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「でも…こんなにきれいなのに」

ところがふわりはパランチュラへの恐怖や身の危険よりも蜘蛛の糸の美しさに心を惹かれ、その気持ちを素直に伝え…この情況で美しいモノを美しいと言えるふわりの無垢なハートが眩しい。一方パランチュラは意外すぎる反応に唖然ボーゼン&力が抜けてふわりを床に降ろし、するとふわりは満面笑顔で件の糸を使ったタペストリーを織り始めるのでした。ふわらんらん♪ ふわれいひー♪ と織りあがったタペストリーを見たパランチュラは――

「本当はこの糸はアイドルを応援するマスコットたちの純粋な気持ちパラ…」
「マスコットはみんないつも心からアイドルを応援してるパラ…」

その美しい輝きから糸の真意を思い出し、マスコットの本当の気持ちを思い出し、光とともに浄化されていく。ってなトコへいきなり現れためが姉ぇはふわりタペストリーのミュージアム展示を告げ…見てたのなら神の手で助けてくれればいいのに(笑。ちなみに機織り機の後にチラチラ見切れているタペストリーはグレイトフルシンフォニアのクライマックスで描いた光の世界樹、そしてDMFのMARsコーデで蝶々羽根で光の帯ってとロードトゥシンフォニア辺りでしょうか。

「えー! パランチュラの正体はクマさんとウサギさんだったの!?」

しぼんだタランチュラの残骸から顔を出したクマ&ウサギに驚くらぁら、すると他の部屋でコスプレを楽しんでらっしゃったみなさんが一瞬で集結し…ハニワレオナにぶら下がってるそふぃかわいい(笑。いろいろ自由(笑)な本作マスコットたちも根本の部分ではアイドルを応援している…ってのは大筋として綺麗な話ではありますが映像(表現)は例によってかなり紙一重、今回は特にいろんなネタに走りすぎたせいで肝心の部分が伝わりにくかったような気がする。またマスコット側がそこまで思っているのに使えないマスコットは墓場行きという設定の無慈悲さが浮き彫りになってしまった? というかプリパスに蜘蛛の巣が張るほどマネージメントをしてこなかったトリコが何故墓場に墜とされなかったのか不思議。

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「ふわりゲットには失敗したがメイキングドラマのヒントを得たぞ!」

というわけであろまは「あおぞらミュージアムアメイジングコーデ」に、みかんは「ゆうぐれミュージアムアメイジングコーデ」にコーデチェンジしてアロマゲドンのライブステージへ。曲はいつもの「でびえん」のコーデ違い、歌詞が二番になった? そして新メイキングドラマは墓荒らしのトレジャーハンターをティラノサウルスが蹴散らし、墓守像の台座にクマキー(笑)をセットするとそなた像に変わる「神秘のアメイジングミュージアム」、浮いてるシャツ類は懐かしのめが姉ぇ空間の再現か。しかしこんなトコまでプリティーリズム三昧とは。先週までの2チームが新サイリウムだったのでこっちも? と思ったけれど変わらず、ライブ後はサイリウム消灯状態ではなくミュージアムアメイジングコーデに戻ってて何だか不思議な気分に。

「計画が失敗してもプラスに持っていくとは敵ながらあっぱれ」
「だーかーらー、僕は怖くなかったんだから! ほんとだってば!」

あれほどアロマゲドンと組みたがっていたシオンが今や敵扱い。Dressing Pafe+アロマゲドンで普通に五人チームを組めるのに、ふわり登場を機に両チームともアウトオブ眼中になってるのも不思議な感じです。ドロシーの怖がりじゃないアピールはちょっと狙いすぎっぽくてビミョー。こういうのは「怖かった? ねえねえ怖かったでしょ?」と突っつかれた挙げ句どうにも言い返せなくて逆ギレ(?)するのが定石でしょうし。そしてキンキラキンのプリンス様に夢見るふわりで締め。この純白な笑顔がいつまで見られますやら。

         

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No title

ドリームチーム問題、やっぱり、ドリームチームに限っては
本来は別チームでもチャームが光れば混合チームにもなるとか
そういう事態にならないと全員は冷静にならないと思います。
何故、どちらも、ふわりと組みたいかと思うのは
もちろんドリームグランプリで優勝したいというのもあるでしょうけど、
どのチームも自分達のチームとして優勝したい、
というのも大きすぎるのも原因と思います。
ソラミもドレシもアロマゲもチーム同士の絆は良く知ってます。
このメンバーで優勝したいと思うのは当然ですけど、
その想いが強すぎて強力なメンバーを他のチームより
早くと焦っちゃってると思うんです、ソラミもドレシもアロマゲも。
もちろん混合ドリームに仮になったところで全員が
頭を落ち着くとは限りませんし、
逆に混乱して焦る可能性だってあります。

らぁら辺りはドリームチーム関係さえなければ
今回の終盤みたいに素でふわりを助けようとしたりするので
きっかけさえあれば誰よりも早く
自分達の間違いに気づく可能性があると思います。

個人的にはサマードリームグランプリは
フルシャッフルとまでは言いませんけど、
一度、皆の頭を冷やす為にも少なからず混合チームが結成されてほしいです。
例えば「ふわり+ソラミ+ドロシー」
「ふわり+ドレシ+らぁら」「ふわり+らぁら+ドロシー+他2名」
ふわりはらぁらとドロシーとの絡みが多いので
この3人はチームの枠を越えてドリームチームの
メンバーになっちゃってもいいと思います。

No title

最近のプリパラはわかりやすさを追求しすぎだと思うんですよね~。
だからこそご都合主義な展開が多くなるし、今回だってそう。ひびきの言うことを聞こうがらぁらやシオン、あろまたちと仲良くなろうがいわゆる「チートキャラ」というだけで利用されているふわりが不憫でなりません。それに次の大会がいつかもわからないまま、いつまでこのご都合主義展開を続けていくんだろうな~と不安が上回ってしまいました。
しかもこの状況でファルルが帰ってくるとなると、展開が淡白になるのが目に見えてますし、完全にサプライズのタイミングを間違えているような気がしてならない…
確かに元はといえば子供向けアニメですから難しい展開はあまりない方がいいといえばそうなんですけどね。やはりシリーズをずっと見てきた我々にとっては…
それはそうと、今回はあろまがかわいくて個人的に満足。…でも悪魔キャラなのにこんなビビリでいいのかwみかんの謎のエコーが入った「待つなのぉ」もそうですし、このふたり本当仲いいなあ。ネコ姉さんもいつの間にか元通り戻っててむしろ安心したw
個々の話としては面白いところももちろんありますし、とりあえず今はアイドルグランプリに淡い期待をしておきたいです。てか本当お願いします(

長文&乱文失礼しました~

No title

今回はちょっと話がグダったかなあと。多人数となったキャラを全員出した分、話・ギャグが散漫になったのと根本的にはレビューにある通り、他キャラがふわりの意思を尊重してるように見えないのと。脚本の方が今回初参加のようですがスポット参戦なのかもしれません。
ネタとしてはやはりプリリズ描写が面白かったのですが、もはやプリリズも過去の歴史となって博物館に収められるものとなってしまったと思うとちょっと感慨が。
プリリズとプリパラに求めるものが自分の中でもだいぶ差が出て来て、プリパラは毎回笑わせてくれることを求めるようになってきてるのですが、ちゃんと笑わせるためには尚更、キャラや話がちゃんとしてないといけないような気がしました。

れすれす

>通りすがりさん
自由度が高いと思われた5人チーム展開が3人チームの思惑に引きずられすぎて上手く回っていない感じというか。結局それだと3人+誰か+誰かという形になってしまって5人チームの意義が無く、では何故わざわざ5人で組むの?→システムですからという実も蓋もない話になっちゃうような。私としては「どうしてもこの5人がいい!」みたいなアツい展開が見たいです。

>バタフライさん
判りやすいのは良いのですがふわりを完全に物扱いにしちゃってる(ように見える)のは何だかなあな感じ。後々「ふわりの気持ちも考えずに(以下略」的な展開が来るような気がしますけど、それをやるには個々の繋がり描写が薄いためふわりがどちらを選んでもすっきりハマらない危惧が。というわけで今はふわりの今後とプリンス様の暗躍(?)への期待が視聴モチベーションになっちゃってます。アロマゲドンとネコ姐さんは今回くらいでちょうど良い、というかあまり迎合しちゃうと魅力が薄れちゃいますよね。

>適当にフォローさん
プリティーリズムネタが詰まったミュージアムはシリーズファン的には嬉しかったけれど「遺物扱い」みたいで寂しくもあり(笑。「笑い」についてはホントそのとおり、キャラとお話がきっちりハマらないと笑いのツボにもハマらないんですよね。その点1stシーズンは上手くいっていたと思います。
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