2015-11-11(Wed)
プリパラ #70 プリンセス・ファルル
夕焼け小焼けで日が暮れて。

みんな帰っちゃうの?

アバンは機中のファルル。電話越しのユニコンの小姑マシンガン(笑)によると、どうやらファルルはユニコンと離れて一人でパラ宿へ来たらしい。大丈夫かいな? いや大丈夫じゃないからお話が進むんだけど(それを言うては
「知らない人と口きいちゃダメでちゅよ! 知らない人についてっちゃダメでちゅよ!」
ほとんど幼稚園児向けレベルの言い聞かせですが、これを守りきれなかったばかりに悲劇の扉が開いてしまった…かも? それはそうと後ろでわらわら騒いでるミニファルルがかわいい。こんな風に集団寝泊まりしてんのね(笑
「ねえねえユニコン。一人足りないよ」
ミニファルルの報告に目ぇ剥いて驚くユニコンは気苦労が耐えません。あはは。その「一人」とはもちろんガァルルで、この子もパラ宿のみんなに会いたくて付いて来ちゃったんですね。今回ガァルルが付いてきた事は後の展開に大いに影響しそうで、それはファルル&ジーニアス関連のヤマ場に発動しそうな。
「プリンセスファルル、やっとあなたに会える」
そんなこんなでパラ宿に帰ってきたファルルをプリパラTVが大々的に報じ、それを見ていたプリンス様はいつになく畏まった口調で感激を露わにしていました。天才チームのコマ程度に見ていたと思いきや結構本気で敬意を持ってる?

いつものヘリポートにてファルルを出迎えるみなさん。あれ? さっき「ファルル帰国で盛り上がる街」のニュースやってたのに今帰ってきた? というかプリパラから出られないファルルがどうやって国を跨る移動をするのか? 謎は深まるばかりですが深く考えない。
「ファルル大きくなったね」
「ボーカルドールは成長が早いの」
警備に徹するあじみポリスの歓迎(?)の後、アマガミガァルルと追っかけっこを演じる後に並ぶみなさんのさりげない会話が結構意味深ぽい。確かにファルルは以前より大きくなっていて、本人曰く「ボーカルドールは~」と理由付け、つまりそれはガァルルにも適用されるはずで…次に来る時は立派に育ったガァルルを見られそう? 一方街ではヤギが引っ張るアドリヤカーがファルル帰国&ライブを告知していました。「伝説のボーカルドール」の看板の割にえらくエコです(笑
「怪盗ジーニアス? その人はいったい?」
「僕たちのサマーコーデもオータムコーデも盗まれたんだ!」
「絶対捕まえたいぷり~!」
ファルル部屋に集まったみなさんは事情を知らないファルルへ怪盗ジーニアスのあらましをサラリと説明。ここは口頭だけで姿形を伝えていない辺りがミソか。そしてユニコンに黙って付いてきてしまったガァルルを帰す話になり、ファルルママ(笑)にピシャリと言われてしょんぼりのガァルルでしたが――
「ねえファルル、今日だけでもいいでしょう?」
ガァルルの縋るような視線に気付いたそふぃが口添えし、ユニコンに「一日だけ」の許可をもらうコトに成功! よかったねガァルル。この辺の挙動や周りの温かさなど見ていてほっこりのヒトコマでした。そういやそふぃは狂犬時代のガァルルの気持ちをきちんと判っていただけあって愛情もひとしお、一方ガァルル的にもパラ宿でのママ(笑)みたいなポジションかもしれない。
「ファルルもドリームパレードに出たいってユニコンにお願いしたの」
ファルルがパラ宿に帰ってきた理由は予告段階からいろいろ予想していたけれど、意外というかお約束というか、それは予想外にあっさりしたものでした。まあプリパリへ渡ってからの成長もあるでしょうし、独り立ちの頃合いを見たユニコンが許可を出したってのも何となく判るけれど、あまりにシンプルストレートな理由にちょっと力が抜けた。しかしマネージャーがいないとライブの手続きができないけどどうすんだろ(ウヤムヤ。そういや前回のポリスチームライブも例の「儀式」無しでチームライブやってたっけ。もうどんどんテキトウになってく。

続いて凱旋のプリチケパキり会 略して「PTPK」の様子をチラリ。ここはパキり会を映すテイであろみかとの再会、そしてふわりとの顔合わせを見せていきます。長い長い列に並んでパキってもらうのはお行儀が良いと捉えるか、またはその程度の関係と捉えるか難しい所だなあ。ふわりの自己紹介に割り込んだドロシーは「元プリンセス特待生」「ダメダメだったけどねー」と歯に衣着せぬ補足を加え、そんな遠慮ない物言いに周囲の方が糸目で固まってしまう一幕も。あらあら。
「そういえばふわりがプリンセスを降りた直後からジーニアスが現れたけど…これは偶然ぷり?」
苦笑いで場面を見守っていたみれぃは真顔に直ってこの思考です。いろんな材料がみれぃの頭に集まってきて、そろそろ核心に近付いて!ほしい。しかもそこに気付く(予定)のが負け組みれぃってのも濃いぃドラマを予感させます。まあこうしてあれこれ予想してる時が一番面白いのかもしれないけど。そんなこんなでふわり&ファルルが互いにパキってみーんなトモダチ!
「ねえ、ファルルの仕事終わったらみんなでクレープ食べに行かない?」
そんな輪にらぁらは満面笑顔でいかにも仲良しの女の子らしい約束をします。この時点では特に思うトコもなく、いつもの軽いノリだと思っていたのですが…後の展開を知るとこの小さな約束がいかに残酷なものか思い知るのでした。二周目だとこのシーンは辛くて見てられない。布石の入れ方のお手本みたいなワンシーンでした。凄いね。
「ガァルルのガブリ会はこちらになります」
パキり会場に一人足りない? と思ったらそふぃはガァルルと一緒にこんなコトを(笑。GBKつまりガブリ会、こんな風にママ(ファルル)の真似をしたがるのもコドモらしくて微笑ましい。まあやってるコトはアサッテでしたが(笑

そして帰国早々多忙を極めるファルルの仕事風景を暫し。インタビュー番組のタマネギ頭の司会者がドコかで見た事ありすぎて大笑い。いいのかこれ。ていうかかな恵さんによる鼻声モノマネがドンギマリすぎですよ(笑。ファルル以外の全員が緑の赤いめが姉ぇ(変なニホンゴ)ってのもまたシュールな絵面です。仕事の合間にのんちゃんからのマーガレットを受け取って大喜びのファルルをチラリ。しかしそんな間も無くグラビア撮影が始まり、忙しい仕事がようやく終わる頃にはすっかり陽も落ち――
「お待たせ~」
「おつかれさま!」
「プリパラパンポーン! アイドルのみなさん、まもなくプリパラは閉園の時間です」
みんなが待ってるトコへ戻った途端に閉園アナウンスが聞こえてきてタイムアウトのおしらせ。これはプリパラの日常としてそれほど変わったシーンではないのだけれど、今回ばかりはちょっと意味が違います。
「みんな帰っちゃうの?」
「また明日ね」
「今日は楽しめたぷり」
「ガァルル、またね」
「ガァル…」
笑顔で挨拶を交わすとみんなは「当然」のように各々娑婆の自宅へ帰っていきます。他の子やあろみかもゲートへ急ぎ、ふと気付くとプリパラに残っているのは帰る「おうち」が無い二人だけ。ようやく仕事が終わって、本当なら今頃みんなで賑やかにクレープを食べていたはずなのに…ここで例の「約束」が寂しさをブーストするのですね。人の気配が無くなったプリパラにポツンと残されたファルル&ガァルルの絵面はこの上ない寂寥感に満ちていました。これはキッツイ。
この「帰る家がない」コトは以前からファルルに対する不安材料ではありましたが、あの頃はユニコンがいたため、ファルルが潜在的に抱えていた問題が表面化しなかったのですね。ボーカルドールにはプリパラ以外の居場所が無い。いくらトモダチができようとも会いに来てくれるのを待つしかない不老不死の籠の鳥。「また明日ね」と帰って行ったトモダチがいつか来なくなった時ファルルはどうするのだろう。

しょんぼり俯くガァルルの手を引いて部屋に戻ったファルルは早々に寝かしつけ、するコトが無くなってTVを点けても放送は既に終わり…何なんだよこのクロージング(笑。TVがダメならマスコット、というわけで今もプリパラにいるはずのクマ&ウサギを思い浮かべるも、彼らは彼らで楽しくやっていてファルルのトコにはやってきません。あはは。そんなこんなでいよいよ寂しさに襲われ始める頃、唯一の話し相手であるファルルののんがテーブルから落ち、腕が取れてしまってさあ大変!
「だぁれ?」
「ボンソワール、プリンセス」
壊れたファルのんを抱き締めて焦るファルルの前に不審者が登場。いやホントいろんな意味で思いっきり不審者だわ(笑

図々しく上がり込んだジーニアスは愛想良く話し掛けるもファルルは口を噤んでソッポを向いて尽くスルーを貫きます。ユニコンの言いつけをきちんと守った対処はなるほど…その前にセキュリティへ通報する事案でしょコレ?(笑。すると業を煮やしたジーニアスはファルのんをサッと奪ってパパッと直し、思わずお礼を言ってしまったファルルの気を引くコトに成功。続いてそのお礼としてのんちゃんからもらったマーガレットを差し出すファルル。おいおい! そんな簡単にあげちゃうのかよ! と思いましたが…続く「大切なものを直してくれたから大切なものでなきゃお礼にならないわ」との言葉からファルルの純粋さやファルのんへの思いが伝わってきてちょっと感動。
「私はプリパラを守る魔法使い」
「そしてあなたに焦がれる一人の男」
大切なマーガレットの代わりとしてジーニアスはファルルをダンスに誘い、自らを「魔法使い」と名乗って近付きます。ここでの「男の人がプリパラに入れるの?」「魔法使いですから」は「システムですから」に近い? 魔法使いって言えば何でもアリ、というか今のファルルはこんな言葉を信じてしまうほど寂しいのですね。ファルルの前に跪いたジーニアスは真摯な表情で思いの丈を語り、一方ファルルは顔をグーッと寄せ、じーっと瞳を見つめ…その澄んだ瞳に何かを感じたか、ジーニアスの手に手を乗せて月夜の舞踏会が始まります。こういうトコを見ると彼は彼なりに純粋な思いで「プリパラを救う」つもりなのかもしれない。


「魔法使いさん。プリパラを守るってどういうこと?」
「今のプリパラの人々はコーデの真の輝きをほとんど眠らせたまま、100%使いこなせていないのです」
「見つけた五人のプリンセスでアイドルチーム、すなわちプリンセスチームを作り上げ、このプリパラに革命を起こしたい、プリパラをより素晴らしいものに育て上げたい」
「そのためにはあなたが必要だ。ぜひ私のチームに入ってください。プリンセスファルル」
ダンスを踊りながらジーニアスの趣旨説明は、要するにこれまでの行動をマイルドに言い換えただけで特に目新しさは無かったけれど…その途中でパッと映った五人のシルエットがちょっと興味深いヒトコマでした。センターにファルル、向かって左の二人はそふぃ&シオンとして、残る右側二人が誰を想定しているのかいまいち判らない。まあ特に意味のないイメージ画像かもしれないので現段階で深く考えても仕方ないかも。ってな具合にファルルへ迫るジーニアス、するとドコからともなくファルルを呼ぶ声が響き、黒いアイツがカチ込んできてマジ噛みアタック!
「プリンセスファルル、二人だけの秘密です」
「誰かに話したら私は消えてしまいます」
するとジーニアスはあっさり引き下がり、ファルルの寂しさに乗じた口止めを残して闇に紛れてサヨウナラ。一方去っていく彼に口惜しそうなファルル。しかしガァルルは本能的に「敵」を察したか「ガァル~」と唸り…ユニコンがいない今 頼りになるのはガァルルだけです。とりあえず今回はこのままプリパリへ帰ってしまうけれど、ファルルが本気のピンチを迎える頃きっとガァルルが何とかしてくれる! に違いない。

明けて翌日「ファルル デビューほぼ一周年ライブ」のステージに向かうファルル。みんなからの応援を受け、使い回しのかしこまっ☆を揃えてやる気MAXリラックス! ってなトコでガァルルがそふぃに何やら話し掛けます。ほんとそふぃに懐いてるね。かわいい。
「あのねそふぃ。昨日ファルルのトコにね…」
「ダメよ、秘密でしょ」
ガァルルはヤバいあいつのコトを打ち明けようとするもファルルママがサッと割り込んで口チャック。あらら。ファルルは不審げなそふぃを笑ってごまかし、一方そふぃもそれ以上追及せず、月夜の邂逅は誰にも知られぬままライブステージが始まります。しかし狂犬ガァルルの気持ちが判ったそふぃだけにこの様子からきっと何かを察したに違いない。
始まったライブは第58話以来の「0-week-old」のアレンジバージョンでした。コーデが「ジュエリープリンセスコーデ」に変わった以外 曲から演出からドラマからサイリウムチェンジまで全て使い回しのステージはキラキラ綺麗だけれど…さすがに他の曲も聴きたいですよ。せめてドラマくらい新作を見たい。ていうかユニコンいないのにドラマに出てくるのはなあ。
ステージを終えてイイネ!が集まり、ファルルはトップクラスの「こくみんてきアイドル」にジャンプアップ! とはいえストーリー的にアイドルランクはどうでもよくなってる気がするのでいまいちありがたみがありませんね。ランクが合わないとチームを組めないみたいな縛りもいつの間にか無くなってますし、何せデビューしたてのあじみ先生がドリームグランプリで優勝しちゃう世界観ですし、そもそもランクアップを重ねて神アイドルになってもプリンセスチームに入れなければ無意味なストーリーですから。プリンセスチームへの資格が「神アイドル」ってなら別だけどそんな話もありませんし…お得意の後付けで来るかも?
「ファルル…ガァルル 魔法使い 嫌い」
「まぁ…うふふ。ガァルルったらユニコンみたいに心配性ね」
「ガァル…」
この情況でプリパリへ帰らなければならないガァルルの心配や如何に。ってなトコでファルルが「ユニコンみたい」と言ってる辺りこれまでの過保護描写が効いてきます。何から何まで言いつけられるコトにうんざり気味なお年頃、いわゆる軽い反抗期みたいな心理によってガァルルの心配を退けてしまうってのはなかなか上手い作りでした。そしてファルルドールにスポットを落として怪しく笑うプリンス様で締め。ファルルの前では畏まっていたけれどやはりこの顔こそが彼の真意なのだろうか。
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みんな帰っちゃうの?

アバンは機中のファルル。電話越しのユニコンの小姑マシンガン(笑)によると、どうやらファルルはユニコンと離れて一人でパラ宿へ来たらしい。大丈夫かいな? いや大丈夫じゃないからお話が進むんだけど(それを言うては
「知らない人と口きいちゃダメでちゅよ! 知らない人についてっちゃダメでちゅよ!」
ほとんど幼稚園児向けレベルの言い聞かせですが、これを守りきれなかったばかりに悲劇の扉が開いてしまった…かも? それはそうと後ろでわらわら騒いでるミニファルルがかわいい。こんな風に集団寝泊まりしてんのね(笑
「ねえねえユニコン。一人足りないよ」
ミニファルルの報告に目ぇ剥いて驚くユニコンは気苦労が耐えません。あはは。その「一人」とはもちろんガァルルで、この子もパラ宿のみんなに会いたくて付いて来ちゃったんですね。今回ガァルルが付いてきた事は後の展開に大いに影響しそうで、それはファルル&ジーニアス関連のヤマ場に発動しそうな。
「プリンセスファルル、やっとあなたに会える」
そんなこんなでパラ宿に帰ってきたファルルをプリパラTVが大々的に報じ、それを見ていたプリンス様はいつになく畏まった口調で感激を露わにしていました。天才チームのコマ程度に見ていたと思いきや結構本気で敬意を持ってる?

いつものヘリポートにてファルルを出迎えるみなさん。あれ? さっき「ファルル帰国で盛り上がる街」のニュースやってたのに今帰ってきた? というかプリパラから出られないファルルがどうやって国を跨る移動をするのか? 謎は深まるばかりですが深く考えない。
「ファルル大きくなったね」
「ボーカルドールは成長が早いの」
警備に徹するあじみポリスの歓迎(?)の後、アマガミガァルルと追っかけっこを演じる後に並ぶみなさんのさりげない会話が結構意味深ぽい。確かにファルルは以前より大きくなっていて、本人曰く「ボーカルドールは~」と理由付け、つまりそれはガァルルにも適用されるはずで…次に来る時は立派に育ったガァルルを見られそう? 一方街ではヤギが引っ張るアドリヤカーがファルル帰国&ライブを告知していました。「伝説のボーカルドール」の看板の割にえらくエコです(笑
「怪盗ジーニアス? その人はいったい?」
「僕たちのサマーコーデもオータムコーデも盗まれたんだ!」
「絶対捕まえたいぷり~!」
ファルル部屋に集まったみなさんは事情を知らないファルルへ怪盗ジーニアスのあらましをサラリと説明。ここは口頭だけで姿形を伝えていない辺りがミソか。そしてユニコンに黙って付いてきてしまったガァルルを帰す話になり、ファルルママ(笑)にピシャリと言われてしょんぼりのガァルルでしたが――
「ねえファルル、今日だけでもいいでしょう?」
ガァルルの縋るような視線に気付いたそふぃが口添えし、ユニコンに「一日だけ」の許可をもらうコトに成功! よかったねガァルル。この辺の挙動や周りの温かさなど見ていてほっこりのヒトコマでした。そういやそふぃは狂犬時代のガァルルの気持ちをきちんと判っていただけあって愛情もひとしお、一方ガァルル的にもパラ宿でのママ(笑)みたいなポジションかもしれない。
「ファルルもドリームパレードに出たいってユニコンにお願いしたの」
ファルルがパラ宿に帰ってきた理由は予告段階からいろいろ予想していたけれど、意外というかお約束というか、それは予想外にあっさりしたものでした。まあプリパリへ渡ってからの成長もあるでしょうし、独り立ちの頃合いを見たユニコンが許可を出したってのも何となく判るけれど、あまりにシンプルストレートな理由にちょっと力が抜けた。しかしマネージャーがいないとライブの手続きができないけどどうすんだろ(ウヤムヤ。そういや前回のポリスチームライブも例の「儀式」無しでチームライブやってたっけ。もうどんどんテキトウになってく。

続いて凱旋のプリチケパキり会 略して「PTPK」の様子をチラリ。ここはパキり会を映すテイであろみかとの再会、そしてふわりとの顔合わせを見せていきます。長い長い列に並んでパキってもらうのはお行儀が良いと捉えるか、またはその程度の関係と捉えるか難しい所だなあ。ふわりの自己紹介に割り込んだドロシーは「元プリンセス特待生」「ダメダメだったけどねー」と歯に衣着せぬ補足を加え、そんな遠慮ない物言いに周囲の方が糸目で固まってしまう一幕も。あらあら。
「そういえばふわりがプリンセスを降りた直後からジーニアスが現れたけど…これは偶然ぷり?」
苦笑いで場面を見守っていたみれぃは真顔に直ってこの思考です。いろんな材料がみれぃの頭に集まってきて、そろそろ核心に近付いて!ほしい。しかもそこに気付く(予定)のが負け組みれぃってのも濃いぃドラマを予感させます。まあこうしてあれこれ予想してる時が一番面白いのかもしれないけど。そんなこんなでふわり&ファルルが互いにパキってみーんなトモダチ!
「ねえ、ファルルの仕事終わったらみんなでクレープ食べに行かない?」
そんな輪にらぁらは満面笑顔でいかにも仲良しの女の子らしい約束をします。この時点では特に思うトコもなく、いつもの軽いノリだと思っていたのですが…後の展開を知るとこの小さな約束がいかに残酷なものか思い知るのでした。二周目だとこのシーンは辛くて見てられない。布石の入れ方のお手本みたいなワンシーンでした。凄いね。
「ガァルルのガブリ会はこちらになります」
パキり会場に一人足りない? と思ったらそふぃはガァルルと一緒にこんなコトを(笑。GBKつまりガブリ会、こんな風にママ(ファルル)の真似をしたがるのもコドモらしくて微笑ましい。まあやってるコトはアサッテでしたが(笑

そして帰国早々多忙を極めるファルルの仕事風景を暫し。インタビュー番組のタマネギ頭の司会者がドコかで見た事ありすぎて大笑い。いいのかこれ。ていうかかな恵さんによる鼻声モノマネがドンギマリすぎですよ(笑。ファルル以外の全員が緑の赤いめが姉ぇ(変なニホンゴ)ってのもまたシュールな絵面です。仕事の合間にのんちゃんからのマーガレットを受け取って大喜びのファルルをチラリ。しかしそんな間も無くグラビア撮影が始まり、忙しい仕事がようやく終わる頃にはすっかり陽も落ち――
「お待たせ~」
「おつかれさま!」
「プリパラパンポーン! アイドルのみなさん、まもなくプリパラは閉園の時間です」
みんなが待ってるトコへ戻った途端に閉園アナウンスが聞こえてきてタイムアウトのおしらせ。これはプリパラの日常としてそれほど変わったシーンではないのだけれど、今回ばかりはちょっと意味が違います。
「みんな帰っちゃうの?」
「また明日ね」
「今日は楽しめたぷり」
「ガァルル、またね」
「ガァル…」
笑顔で挨拶を交わすとみんなは「当然」のように各々娑婆の自宅へ帰っていきます。他の子やあろみかもゲートへ急ぎ、ふと気付くとプリパラに残っているのは帰る「おうち」が無い二人だけ。ようやく仕事が終わって、本当なら今頃みんなで賑やかにクレープを食べていたはずなのに…ここで例の「約束」が寂しさをブーストするのですね。人の気配が無くなったプリパラにポツンと残されたファルル&ガァルルの絵面はこの上ない寂寥感に満ちていました。これはキッツイ。
この「帰る家がない」コトは以前からファルルに対する不安材料ではありましたが、あの頃はユニコンがいたため、ファルルが潜在的に抱えていた問題が表面化しなかったのですね。ボーカルドールにはプリパラ以外の居場所が無い。いくらトモダチができようとも会いに来てくれるのを待つしかない不老不死の籠の鳥。「また明日ね」と帰って行ったトモダチがいつか来なくなった時ファルルはどうするのだろう。

しょんぼり俯くガァルルの手を引いて部屋に戻ったファルルは早々に寝かしつけ、するコトが無くなってTVを点けても放送は既に終わり…何なんだよこのクロージング(笑。TVがダメならマスコット、というわけで今もプリパラにいるはずのクマ&ウサギを思い浮かべるも、彼らは彼らで楽しくやっていてファルルのトコにはやってきません。あはは。そんなこんなでいよいよ寂しさに襲われ始める頃、唯一の話し相手であるファルルののんがテーブルから落ち、腕が取れてしまってさあ大変!
「だぁれ?」
「ボンソワール、プリンセス」
壊れたファルのんを抱き締めて焦るファルルの前に不審者が登場。いやホントいろんな意味で思いっきり不審者だわ(笑

図々しく上がり込んだジーニアスは愛想良く話し掛けるもファルルは口を噤んでソッポを向いて尽くスルーを貫きます。ユニコンの言いつけをきちんと守った対処はなるほど…その前にセキュリティへ通報する事案でしょコレ?(笑。すると業を煮やしたジーニアスはファルのんをサッと奪ってパパッと直し、思わずお礼を言ってしまったファルルの気を引くコトに成功。続いてそのお礼としてのんちゃんからもらったマーガレットを差し出すファルル。おいおい! そんな簡単にあげちゃうのかよ! と思いましたが…続く「大切なものを直してくれたから大切なものでなきゃお礼にならないわ」との言葉からファルルの純粋さやファルのんへの思いが伝わってきてちょっと感動。
「私はプリパラを守る魔法使い」
「そしてあなたに焦がれる一人の男」
大切なマーガレットの代わりとしてジーニアスはファルルをダンスに誘い、自らを「魔法使い」と名乗って近付きます。ここでの「男の人がプリパラに入れるの?」「魔法使いですから」は「システムですから」に近い? 魔法使いって言えば何でもアリ、というか今のファルルはこんな言葉を信じてしまうほど寂しいのですね。ファルルの前に跪いたジーニアスは真摯な表情で思いの丈を語り、一方ファルルは顔をグーッと寄せ、じーっと瞳を見つめ…その澄んだ瞳に何かを感じたか、ジーニアスの手に手を乗せて月夜の舞踏会が始まります。こういうトコを見ると彼は彼なりに純粋な思いで「プリパラを救う」つもりなのかもしれない。


「魔法使いさん。プリパラを守るってどういうこと?」
「今のプリパラの人々はコーデの真の輝きをほとんど眠らせたまま、100%使いこなせていないのです」
「見つけた五人のプリンセスでアイドルチーム、すなわちプリンセスチームを作り上げ、このプリパラに革命を起こしたい、プリパラをより素晴らしいものに育て上げたい」
「そのためにはあなたが必要だ。ぜひ私のチームに入ってください。プリンセスファルル」
ダンスを踊りながらジーニアスの趣旨説明は、要するにこれまでの行動をマイルドに言い換えただけで特に目新しさは無かったけれど…その途中でパッと映った五人のシルエットがちょっと興味深いヒトコマでした。センターにファルル、向かって左の二人はそふぃ&シオンとして、残る右側二人が誰を想定しているのかいまいち判らない。まあ特に意味のないイメージ画像かもしれないので現段階で深く考えても仕方ないかも。ってな具合にファルルへ迫るジーニアス、するとドコからともなくファルルを呼ぶ声が響き、黒いアイツがカチ込んできてマジ噛みアタック!
「プリンセスファルル、二人だけの秘密です」
「誰かに話したら私は消えてしまいます」
するとジーニアスはあっさり引き下がり、ファルルの寂しさに乗じた口止めを残して闇に紛れてサヨウナラ。一方去っていく彼に口惜しそうなファルル。しかしガァルルは本能的に「敵」を察したか「ガァル~」と唸り…ユニコンがいない今 頼りになるのはガァルルだけです。とりあえず今回はこのままプリパリへ帰ってしまうけれど、ファルルが本気のピンチを迎える頃きっとガァルルが何とかしてくれる! に違いない。

明けて翌日「ファルル デビューほぼ一周年ライブ」のステージに向かうファルル。みんなからの応援を受け、使い回しのかしこまっ☆を揃えてやる気MAXリラックス! ってなトコでガァルルがそふぃに何やら話し掛けます。ほんとそふぃに懐いてるね。かわいい。
「あのねそふぃ。昨日ファルルのトコにね…」
「ダメよ、秘密でしょ」
ガァルルはヤバいあいつのコトを打ち明けようとするもファルルママがサッと割り込んで口チャック。あらら。ファルルは不審げなそふぃを笑ってごまかし、一方そふぃもそれ以上追及せず、月夜の邂逅は誰にも知られぬままライブステージが始まります。しかし狂犬ガァルルの気持ちが判ったそふぃだけにこの様子からきっと何かを察したに違いない。
始まったライブは第58話以来の「0-week-old」のアレンジバージョンでした。コーデが「ジュエリープリンセスコーデ」に変わった以外 曲から演出からドラマからサイリウムチェンジまで全て使い回しのステージはキラキラ綺麗だけれど…さすがに他の曲も聴きたいですよ。せめてドラマくらい新作を見たい。ていうかユニコンいないのにドラマに出てくるのはなあ。
ステージを終えてイイネ!が集まり、ファルルはトップクラスの「こくみんてきアイドル」にジャンプアップ! とはいえストーリー的にアイドルランクはどうでもよくなってる気がするのでいまいちありがたみがありませんね。ランクが合わないとチームを組めないみたいな縛りもいつの間にか無くなってますし、何せデビューしたてのあじみ先生がドリームグランプリで優勝しちゃう世界観ですし、そもそもランクアップを重ねて神アイドルになってもプリンセスチームに入れなければ無意味なストーリーですから。プリンセスチームへの資格が「神アイドル」ってなら別だけどそんな話もありませんし…お得意の後付けで来るかも?
「ファルル…ガァルル 魔法使い 嫌い」
「まぁ…うふふ。ガァルルったらユニコンみたいに心配性ね」
「ガァル…」
この情況でプリパリへ帰らなければならないガァルルの心配や如何に。ってなトコでファルルが「ユニコンみたい」と言ってる辺りこれまでの過保護描写が効いてきます。何から何まで言いつけられるコトにうんざり気味なお年頃、いわゆる軽い反抗期みたいな心理によってガァルルの心配を退けてしまうってのはなかなか上手い作りでした。そしてファルルドールにスポットを落として怪しく笑うプリンス様で締め。ファルルの前では畏まっていたけれどやはりこの顔こそが彼の真意なのだろうか。
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